FP飯村久美のマネーセンスアップ講座【11月】
こんにちは。ファイナンシャルプランナーの飯村久美です。
消費税が増税して1か月が経ちました。
食品に関しては大部分が軽減税率の対象となり8%据え置きとはいえ、外食をした時などは10%の消費税を払うとなると、家計への負担は大きいですね。
そこで少しでも増税分を取り戻すために、「キャッシュレス・ポイント還元」を活用しましょう。
これは、ポイント還元が対象となるお店(※)で会計をする際に、対象となるクレジットカードや交通系ICなどの電子マネー、QRコード決済、デビットカードを使用すると、最大5%のポイント還元が受けられる制度です。
(※キャッシュレス・ポイント還元が対象となるお店を探す際は、スマートフォンに「ポイント還元対象店舗検索アプリ」を入れると便利です。パソコンからも検索できます。https://map.cashless.go.jp/search)
新たにキャッシュレス決済を導入しなくても、手持ちの交通系ICカードでポイント還元が受けられる場合があります。
今回は、「Suica」と「PASUMO」のポイント登録のやり方とお得な活用法をご紹介します。
記事の目次
■Suica(JR東日本)
JR東日本が発行している「Suica」。すでにお持ちの方も多いでしょう。
これまでSuicaは、JRE POINT加盟店でのみポイント還元が行われていましたが、この10月からは加盟店以外でも還元対象店舗であればポイントの還元が受けられるようになりました。
また、チャージしたお金で電車に乗る時も、ポイントが貯まります。
ただし、あらかじめJREに登録しなければポイントは貯まりません。
【JREの登録方法】
(1)必要事項を入力して仮登録をする
(2)登録したメールアドレスに「会員登録URL」が届くのでクリックする
(3)メールアドレス、パスワードを入力する
(4)登録するサービスを選び、Suicaカードの番号17桁を入力する
(5)必要事項を入力して本登録完了
【ポイントの貯め方】
JR東日本の鉄道を乗車すると、次のとおりポイントが貯まる
(1)カードのSuicaは、200円で1ポイント
(2)モバイルSuicaは、50円で1ポイント
(3)モバイルSuicaは、定期券を購入すると50円で1ポイント
(4)駅ナカの自動販売機やコンビニ、マークがある加盟店の買い物で、購入金額に応じてポイント付与
【ポイントの還元方法】
利用日の翌月下旬以降にポイントが付与される。ポイントの確認方法はWebサイトの「ポイント履歴」で照会する。
■PASMO(東京メトロ)
ポイントの還元をうけるためにはWebページから登録することが必要です。もし登録せずに利用しても、ポイント還元の対象にはならないのでご注意ください。
【登録の手順】
(1)仮登録ページからメールアドレスを入力すると、本登録用URLが届く
(2)本登録用URLをクリックして、1時間以内に必要事項を入力する
(3)「登録完了通知」が届けば登録が完了
【ポイントの貯め方】
(1)「CASHLESS」マークが掲示されているお店にて、登録済みのPASMOで会計する
(2)支払額の5%、または2%のポイントが貯まる
(3)翌月以降にマイページでポイント残高を確認する
※お店によっては会計時にポイント分を値引きすることがあり、ポイント付与が対象外になることもある。
【ポイントの還元方法】
集計は3ヶ月ごとに行う
・第1期 2019年10月1日~12月31日 還元期間 1月
・第2期 2020年1月1日~3月31日 還元期間 4月
・第3期 2020年4月1日~6月30日 還元期間 7月
- 上記の還元期間に登録したアドレス宛に案内メールが届く
- 登録したPASMOと案内メール(印刷したものでも可能)を還元場所(案内メールに表記)に持っていく
- 担当者にPASMOと案内メールを提示し、チャージされたPASMOを受け取る
※集計期間(3ヶ月)の上限は2万円、還元期間を過ぎるとポイントが失効するので注意が必要。
「キャッシュレス・ポイント還元」は来年6月末までの期間限定です。
国は還元の原資として約1700億円の予算を計上していますが、現在、予想をはるかに上回るペースで還元されているため、早期終了なんて言うこともあり得るかもしれません。
私たちが納めた税金ですので、還元のチャンスを活かさない手はないですね。
増税分を還元するために、まずはお手持ちの交通系ICカードの登録から始めてみてはいかがでしょうか。