FP飯村久美のマネーセンスアップ講座【1月】
こんにちは!ファイナンシャルプランナーの飯村久美です。
これから月に一度、皆さんのマネーセンスが高まるような記事を提供していきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
2019年が幕開けしました。
今年、大きなお金の出入りはありますか?その準備はできていますか?
10月には消費税が10%に上がります。
同じ給料だとすると、それだけ使えるお金が減ってしまうことになります。
前回2014年度に消費税率が上がった時には個人消費の落ち込みが主要因となりGDP が前年比0.9% 下がりました。増税により家計の消費支出を抑えた様子がわかります。
今のうちから増税に負けない家計を作っていきたいですね。
今回は、家計管理のベースとなる『支出の理想割合』をテーマにしてみます。
皆さんは、1か月がんばって働いて給料を手にします。
そのお金で何に手に入れていますか?
もしくは何に消えてしまっていますか?
「何かを手に入れた」方はお金を主体的に使っている方です。
一方、「何に消えてしまった」
と感じた方はお金を受動的に使ってしまっています。
何かに消えたお金を減らして、そのお金で何かを手に入れられれば、それだけでお金の使い方の満足度と貯蓄が改善します。
皆さんのお金の使い方を振り返るだけでも、貯蓄はぐんとふえていきます。
マネーセンスを上げるためには、自分がどんなところにお金を使っているのかを把握することから始めます。
そして、現在の支出のバランスをチェックし、バランスの悪いところを修正していくとよいでしょう。
支出はバランスが大切です。自分たちが「何に」「いくら」使っているかを知り、手取り収入を100とした時にどのようなバランスになっているか表にしてみましょう。
支出には、毎月、銀行口座やクレジット―カードから引き落とされるようにしている「引き落とし支出」と、お財布から現金で払う「現金支出」があります。
ほかにも毎月ではないものの、旅行や家電の買い替えなど年間でかかる特別支出用や、将来のための貯蓄としてお金をとりわけます。
教育費があまりかからない家族の場合、3つの割合が、
「引き落とし支出 40」
:「現金支出 40」:「貯蓄 20」
になっているとバランスが取れた健全な家計といえるでしょう。
もちろん、人それぞれお金をかけたいところはで違うので、完全に合致しなくてOKです。
支出の割合は、これが正解といったものはありません。しかし割合が上記と違う場合は、今のお金の使い方が自分の価値観にあったものなのか、それとも知らず知らずのうちにたくさん消費していたのかが、マネーセンスが高まるかどうかの分かれ道になります。
住居費が突出して多い、通信費が多いなど、お金がなかなか貯められないという家計には必ず「思ってもみない支出」があります。
一度、目安となる支出バランスと照らし合わせてみて、自分の家計と大きく差のある費目をチェックしてみましょう。
無意識のうちにお金をかけすぎているのであれば、そこが家計見直しのポイントとなります。
もし思ってもみなかった支出が見つかったら、是非その項目を意識してみてください
1000件を超える家計診断を行いましたが、特にこだわりがないなら、「引き落とし支出 40」
:「現金支出 40」:「貯蓄 20」
に近づけるように支出を見直すようアドバイスをさせていただいています。
もちろん、教育費がより多くかかる時期などこの割合は変化しますので、あくまでも目安としてこれを基準にご自身の理想の家計バランスを考えてみてください。
※₁お申込の状況によってはご希望にそえない場合がございます。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。