カードローンの申し込みでは何を聞かれるの?
初めてカードローンを申し込む人は、申し込むときに何を聞かれるのかが気になりますよね。
個人情報をあれこれ聞かれることに抵抗がある方も多いでしょう。
この記事では申し込みで何を聞かれるのか、どう答えればよいかについて分かりやすく説明します。
カードローンの申し込みで聞かれること
最近は、WEB完結と呼ばれる、申し込みから融資までのすべての手続きをインターネットで済ませられるカードローンもあります。
しかし、WEB完結以外のカードローンは、契約するまでに1度はローン会社から電話がかかってくることが普通です。
また、消費者金融や銀行の窓口でカードローンを契約する方もいらっしゃいますよね?
窓口で契約するときは、スタッフと話し合いながら審査と契約を進めていきます。
電話や窓口では、次の3つについて尋ねられます。
- 本人の情報
- 勤務先の情報
- 利用目的
本人の情報
申込者本人について質問されます。
大抵は申し込みフォームに記載した内容の確認ですが、稀に記載していないことが尋ねられることもあります。
勤務先の情報
勤務先の情報も、ほとんどは申し込みフォームに記載した内容の確認となります。
実際にどの程度のお金を返済に充てられるのかを確認するために、収入だけでなく他社からの借り入れ状況についても尋ねられることがあります。
利用目的
カードローンは、本来は融資金の利用目的は問われません。
しかし、事業資金や他社への返済には使ってはいけないカードローンも多いですので、借りたお金を何に使うつもりなのか尋ねられることがあります。
本人の情報
では、ローン業者から質問される内容について、詳しく見ていきましょう。
まずは本人の情報ですが、基本情報として次の5点を尋ねられることが多いです。
電話ではなく窓口で質問されるときは、口頭で答えた内容が正しいか確認するために、運転免許証、パスポート、健康保険証などの身分証明書の提示が求められます。
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住まいと家族の状況
申込者本人の住居や家族について尋ねられることがあります。
持ち家に住んでいる場合は、それが自己所有か家族の所有かについても聞かれます。
- 住居の種類(一戸建てかマンションか、持ち家か賃貸住宅かなど)
- 入居年月日
- 住宅ローンの有無
- 家族構成(独身か既婚か、子どもの数など)
勤務先について
ローン会社にとっては、お金を貸す相手に定期的な収入があるかどうかがもっとも知りたいこととなります。
そのため、次の7つのポイントについても尋ねます。
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収入の状況
定期的な収入があることを確認したら、次はどれくらいの金額を貸すことができるか判断するために、収入について質問します。
借入希望額が50万円を超えるときは、申込者が語る内容が事実に基づいているのかを確認するために、給与支払明細書、源泉徴収票、課税証明書などの収入証明書類を提示するように求められます。
50万円以下の低額融資の場合は収入を証明する書類の提示は求められないことが多いのですが、勤務形態や収入額について不安があるとローン業者側が判断するときは、収入証明書類の提出を求められることもあります。
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他社からの借り入れ状況
収入が多い人になら多額を融資できるというわけではありません。
例えば、すでにカードローンを利用していて毎月返済金が発生している場合は、新たにカードローンを契約しても、余裕をもって返済できませんよね。
無理なく返済できるのかを知るために、収入を尋ねたついでに他社からの借り入れ状況について尋ねられることがあるのです。
カードローンの利用目的
先ほども説明しました通り、カードローンは基本的に利用目的は問われないローン商品です。
しかし、ローン業者側にとっては申込者が本当に毎月返済できる人物であるのかどうかを知ることが重要ですから、返済してもらえない可能性を極力減らすためにも、借入目的を尋ねて危険要素を排除しておくのです。
利用目的として好ましいものとNGなもの、好ましくないものを紹介しますので、できるだけ印象が良くなる回答をするようにしてください。
印象が良くなるもの
ローン業者側は、一時的にお金が不足している人にお金を貸したいと考えています。
慢性的にお金が不足している人にお金を貸すと、いつまで経っても返済してもらえませんよね。
業者側が好ましいと判断する一時的な資金不足の回答例をいくつか紹介します。
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NGなもの
カードローンは基本的に使途自由のローン商品ですが、本当に何に使ってもよいというわけではありません。
業者側が「この人には絶対に貸せない」と判断する回答を紹介します。
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印象が悪くなるもの
先ほどの例は、いずれも回答するだけで即審査落ちの可能性があるものばかりです。
しかし、即審査落ちというわけではないけれど、あまり好ましくない回答もあります。
特に収入が低い場合や他社借入が多い場合などの審査に不利な条件を抱えている人が以下の回答をすると、印象が悪くなって審査に落ちてしまうかもしれません。
いずれの答えも返済の見込みが立たないものばかりですので、業者側は「本当に滞納せずに返済してくれるのだろうか?」と不安になってしまいます。
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勤務先の情報を正確に把握しておくことは重要!
カードローンに申し込んだときに尋ねられるのは、上述の通り、申込者本人の情報と勤務先情報、利用目的の3つです。
申込者本人の情報と利用目的は誰でもすらすらと答えられると思いますが、勤務先情報については詰まってしまう人も多いのではないでしょうか。
例えば、あなたは名刺を見ずに会社の正確な住所や電話番号を言えますか?
また、入社した年月日や事業内容も正確に把握していますか?
意外と自分の勤務先情報については忘れているものですので、カードローンに申し込む前に、何を聞かれても詰まらずに答えられるように確認しておくか、会社の住所や電話番号、事業内容を記した資料を用意しておくようにしましょう。
聞かれたときの答え方にはコツがある!
質問に対してすらすらと答えることも大切ですが、答えるときの姿勢や態度も大切です。
次の3点に注意して、カードローン審査を乗り切りましょう。
- 嘘をつかないこと
- 簡潔に答えること
- あわてないこと
嘘をつかないこと
聞かれたときに嘘を言うとバレるのは次のようなことです。
すぐにバレてしまうのですから、初めから嘘をつかないのが一番です。
氏名、生年月日、住所 | 身分証明書を見せたとき |
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電話番号 | 本人確認の電話が入ったとき |
勤務先 | 在籍確認のとき |
収入 | 収入証明書の提出を求められたとき |
他社からの借入金 | 信用情報機関に問い合わせたとき |
逆に、嘘を言ってもばれない可能性が高いことには以下の5つのものがあります。
これらは審査に多少の影響がありますが、重要度がそこまで高いことではありませんので、答えと審査結果には強い相関がありません。
しかし、何度か同じ質問を受けた場合、自分でも何を答えたかを忘れてしまって辻褄の合わないことを口走ってしまう可能性があり、そこから嘘がバレ、あなたが信用できない人物であるとローン業者側に判断されてしまうことがあります。
どうしても嘘をつかなくてはいけない事情がある場合を除き、できれば正直に答えるようにしてください。
- 既婚か独身か
- 持ち家か賃貸か
- 現在の住まいの入居年数
- 今の会社の勤続年数
- 職種(営業職か事務職かなど)
簡潔に答えること
質問に対しては、簡潔に答えてください。
例えば「どこにお住まいですか?」と尋ねられているだけなのに、「東京都町田市○○です。築10年の持ち家で、住宅ローンはあと10年残っています」などと答えるなら、聞かれてもいないのに借金が多いということを伝えてしまうことになります。
尋ねられたことだけにシンプルに答えましょう。
どうしてもあなたに尋ねなくてはいけないとローン業者側が判断したことは、詳細に再度質問されますので、その際に答えてください。
あわてないこと
あわてると、ろくなことはありません。
また、質問を取り違えて間違ったことを答えると、あなたは故意に間違えたのではなくても業者側にとっては嘘をついたことと同じ事になりますので、あなたの信用度が下がります。
しっかりと質問の意味を確認してから、正確に答えるようにしてください。
カードローン申込時に調べられる事
カードローンを申し込むときに必ず同意を求められるのが、信用情報機関への問い合わせです。
信用情報機関には申込者のクレジットカードの使用歴、カードローンの借入額や返済状況などの、お金の借り入れに関する個人情報がストックされています。
他社への借入金の確認―総量規制
カードローン会社は信用情報機関に問い合わせて、クレジットカードのキャッシングを含めた申込者のローン借り入れ金額を確認します。
他社からの借り入れ金額を確認する理由は、返済が滞る危険性があるかどうかを判断するためと、消費者金融は総額規制という法律で年収の1/3を超えるお金を貸すことができないからです。
返済状況の確認―ブラックリスト
他社からの借入額が少なくても、返済を3ケ月以上遅延していたり、2~3日の遅れでも3回以上続いたりすると、いわゆるブラックリストに載ってしまい、審査に通過する可能性はほとんどなくなります。
携帯電話の料金支払いに機器の割賦料金がふくまれている場合は、携帯料金の支払いの遅れでもブラックリストに載ります。
債務整理の経験があるかの確認
過去に債務整理をした場合も、個人破産なら10年間、任意整理と個人再生なら5年間ブラックリストに載ってしまうことがあります。
債務整理の経験があると、銀行や大手消費者金融のカードローンの審査にはほぼ間違いなく通りません。
カードローン審査に通る条件
カードローンを申し込んで審査に通る可能性が高いのは、次の3つの条件をすべて満たす人です。
この条件がそろっていればカードローンの審査はほぼ100%通るので、申し込みのときに何を聞かれるかを気にする必要はなく、ありのままに答えればよいだけです。
逆にこの3条件の1つでも満たしていないものがあれば、聞かれたことにどう答えたとしても、審査に通る可能性はほとんどなくなります。
- 会社に勤めていて定期収入がある
- 他社からの借り入れが年収の1/3以下である
- 信用情報機関のブラックリストに載っていない
何社にも申し込むのはNG
信用情報機関には、過去6ヶ月のクレジットカードやカードローンの「申し込み状況」も記録されています。
カードローン会社はこの申込み情報も必ずチェックするので、短期間に何社にも申し込むのは、申し込みが通ったか通らなかったかにかかわらず不利になります。
会社への在籍確認とは
カードローンに申し込むときに何を尋ねられるのかという点も気になりますが、勤務先に電話をかけて実施する“在籍確認”が気になっている方も多いのではないでしょうか。
あなたが電話で正しく受け答えをしたとしても、在籍確認がうまくいかないなら審査に通りにくくなるかもしれませんよね?
会社への在籍確認について知っておきたいことを2点紹介します。
在籍確認では会社にどんな電話が入るのか
カードローン会社が勤め先に在籍確認の電話をするときは、絶対にローン会社の会社名を名乗ることはありません。
基本的には個人名で電話をかけますので、在籍確認の電話がかかってきたからと言ってすぐに「あの人、カードローンに申し込んだらしいよ」とバレたり噂されたりすることはないのです。
また、在籍確認の電話がかかってきたときに、申込者本人が会社にいる必要はありません。
電話を受け取った人が「○○は今外出しています」などとあなたが会社に在籍していることを伝えるなら、在籍確認は取れたことになりますので、再び在籍確認の電話が勤務先にかかってくることはないのです。
大手カードローンは原則電話による在籍確認をしない?
大手消費者金融カードローンは原則として電話による在籍確認を行わない方針を取っています。
まとめ
カードローンを申し込んだときに個人情報をあれこれ聞かれるのは、正直うっとうしいことですよね?
しかし、カード会社も見知らぬ人にお金を貸すのですから、慎重にならざるを得ないのです。
また、何を聞かれたらどう答えようかということは、あまり心配する必要はありません。
とにかく審査に不利なことも不利でないことも、質問された以上のことを伝える必要はありませんが、基本的には正直にありのままを答えればよいだけです。
初めてカードローンを申し込む人は、定期収入があって、大きな借金がなければカードローンの審査はほぼ通ると思って間違いありませんので、気楽に質問に答えていきましょう。
タグ:お金の知識
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