障害者がお金を借りたい場合にはどのように借りる?

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執筆者の情報
名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務

障害者がお金を借りたいとしても、健常者より借入が難しいケースが多いです。

しかし、障害者であっても、お金を借りることはできます。

障害者をサポートしている法人や福祉制度もあるなど、借入を行いやすい条件が整っています。ここでは、障害者の人でも借入ができる制度などを紹介します。

福祉制度や独立行政法人から借りることができる

福祉制度や独立行政法人から借りることができる
意外と知られていませんが、障害者の人がお金を借りたい場合に、銀行などから借り入れる方法の他にも、制度を利用することによって借入することができます。

その制度とは「生活福祉資金制度」と呼ばれる制度であり、全国各地にある社会福祉協議会が行っている貸付制度です。

この制度によって障害者でもお金を借りることができますし、銀行や消費者金融などからお金を借りる場合よりも、格段に良い条件でお金を借りることができます。

また、福祉制度以外にも独立行政法人から障害者向けの貸付制度を利用して、お金を借り入れることも可能です。

以下の項目では、金融機関以外からの借入に関する制度について解説していきます。

生活福祉資金制度の貸付条件

実際に障害者が生活福祉資金制度によってお金を借りる場合には、どのような条件があるのかを紹介していきます。

この制度では、「身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた者等の属する世帯」を貸付けの対象としていますので、障害者だけでなく障害者がいる世帯であれば誰でも借りることができます。

この他にも低所得者世帯や高齢者世帯であっても、この制度によってお金を借りることができますので、意外と幅広い人がお金を借りられる制度となっています。

生活福祉資金制度の貸付には様々な種類があるため、以下で具体的に確認していきましょう。

生活福祉資金制度の貸付種類

生活福祉資金制度の貸付種類には以下のように様々な種類があり、利用できる生活福祉資金制度の種類が複数であることも多いです。

  • 生活支援費
  • 一時生活再建費
  • 福祉費
  • 緊急小口資金
  • 教育支援費用
  • 不動産担保型生活資金
生活支援費

生活していくための資金として、生活の再建までにかかる必要な生活費を借りられる。

一時生活再建費

滞納している公共料金などを支払うためなどの資金を借りられる。

福祉費

福祉用具の購入や障害者サービスを受けるために必要な資金を借りられる。

緊急小口資金

緊急で一時的に生計が困難になった場合に借りることができる。

教育支援費用

就学のために必要な費用を借りられる。

不動産担保型生活資金

所有している土地や建物を担保として生活資金を借りる。

障害者がお金を借りる場合には、これらの貸付種類によって借りることになり、その種類によって借りられる金額の限度額は変わりますが、様々な分野の資金を借りられるようになっています。

借入目的によって条件が変わるので、利用前にどの貸付種類を利用するかを確認しておきましょう。

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生活福祉資金制度の金利と保証人

この生活福祉資金制度を利用してお金を借りる場合には、原則として連帯保証人が必要です。

しかし、連帯保証人をどうしても付けることができない場合には、連帯保証人を付けなくても貸付はしてくれますが、連帯保証人を付ける場合と付けない場合では、適用される金利に差が出てしまいます。

連帯保証人ありなら無利子

連帯保証人を付ける場合には無利子となり、利息を支払う必要はなく借りた分の元金のみを返済するだけとなります。

連帯保証人を付けない場合には無利子とは行かず、金利が年1.5%となりますので元金の返済の他に利息の支払いもしなければなりません。

ただし、連帯保証人を付けない場合でも「緊急小口資金」に該当する借入であれば無利子となりますので、利息の支払いはなくお金を借りることができます。

連帯保証人なしでも低金利

とはいえ、連帯保証人を付けなくても1.5%の金利しかかかりませんので、銀行などから借入するよりもかなり低い金利でお金を借りることができます

連帯保証人は、返済不可能なときに借金を全額肩代わりしなければいけないため、通常の保証人よりも負担が大きく、請け負ってくれる人が見つかりにくいです。

状況にもよりますが、保証人なしで利息を支払うことを視野に入れる必要もあるでしょう。

独立行政法人福祉医療機構で借りる

障害者が公的な制度を利用してお金を借りるときに、独立行政法人福祉医療機構から借入を行うという手段もあります。

独立行政法人福祉医療機構は障害者年金を担保に入れることで、低利子でお金を借入れすることが可能です。

障害者年金を担保に入れるため利子も年間1.6%と非常に低く、金融機関から借入を行うと15~18%前後の金利がかかるため、低利息の融資と言えます。

借入金額も10~250万円から選択することができ、借入金の使い道も、保険、医療や教育、冠婚葬祭など幅広く利用できることも魅力のひとつです。

障害年金から直接差し引かれるので注意

独立行政法人福祉医療機構から年金担保融資を受けることは、通常の金融機関からの借入をするよりもメリットや魅力が多いですが、以下の二点に注意して下さい。

  • 年金担保融資は毎月の返済額が年金から差し引かれるため、実質的に毎月の年金支給額が減ってしまう
  • 年金担保融資での借入は、生活資金や旅行を目的にすることができない

銀行などで借りる

銀行などで借りる
まずお金を借りるということになると、1番目に思いつくのが銀行や消費者金融などから借りる方法です。

しかし、銀行や消費者金融は障害者に対して、お金を貸してくれるのでしょうか。

安定した収入があれば可能

それにはまずお金を借りる障害者に収入があるのかが重要になっており、基本的には収入があることが条件となっています。

したがって障害者年金による収入があれば申込みすることができますし、国民年金や厚生年金などの基礎年金を受給している人も申込みできるようになっています。

ただし、申込みできることとお金を借りられることは全く別問題であり、申込みはすることができても借りることができなければ何の意味もありません。

障害者年金だけだと借入は難しい

銀行などからお金を借りる場合の申込みでは、何の収入があるかを申告しなければなりません。

収入が障害者年金のみであった場合には、審査に通ることはかなり厳しいと言えます。

障害者でも、仕事をして障害者年金の他にも収入を得ている人もいますので、障害者年金のみの申込みの場合は、「仕事ができないほど障害が重いのではないのか」と見られてしまうことがあるからです。

高齢で働くところがないことや若いけれども雇ってくれるところがないなど、仕事をして収入を得ることができない理由は様々あるとは思いますが、借入の審査では返済能力があるかどうかが最大の条件となります。

したがって、仕事をしておらず障害者年金のみの収入であれば、返済能力が不足していることによって審査に落ちてしまうことが多くなります。

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金融機関から障害者がお金を借りるための条件

金融機関から障害者がお金を借りるための条件

障害者でもお金を借りることができるのかということですが、一言で障害者と言っても精神障害者や身体障害者にも分けられますし、その障害の程度によってもランクがあります。

障害の程度が軽い人であれば障害のない人と同じ程度で生活していくこともできますし、反対に障害の程度が重い人であれば誰かの助けがなければ生活していくことができません。

重い障害を持ってしまい誰かの助けが必要な障害者であれば、契約のために字を書くこともインターネットで契約することもできないでしょうし、契約に当たって内容を理解することはほぼ不可能と言えます。

したがって、ここで言う「障害者はお金を借りられるのか」の障害者とは、普通の人よりも生活していく上で多少の制限がかかってしまう人、又は障害のない人とほとんど変わらない程度の障害者ということになります。

この前提を踏まえた上で、金融機関から障害者がお金を借りたい場合には、どのような条件があるのかをご紹介していきます。

返済能力が認められる安定した収入がある

金融機関がお金を貸すときに特に注意するポイントは、安定した収入があり返済能力があるかどうかです。

これは健常者や障害者に関わらず、同じように重要視されます。

しかし、障害者の中には働くことができずに、障害者年金だけで生活をしている人もいるでしょう。

このような人は、残念ながら「収入がない」と金融機関から判断されてしまうため、借入をすることは難しいです。

借入金額にもよりますが、アルバイトや契約社員であっても、「安定した収入がある」と判断されるため、何かしら職に就いておくことが重要です。

契約内容を把握できること

金融機関からお金を借りるときには、契約内容をきちんと把握して相手に契約の意思を伝えることが重要です。

申込者が被後見人であり、契約内容を理解していない場合には、途中で契約解除されてしまう危険性があるため、金融機関は契約内容を理解して同意することを求めます。

契約内容の把握については、知的障害がある人で内容が理解できない場合以外にも、視覚障害者で契約書を読むことができないケースや、聴覚障害者でオペレーターとコミュニケーションが取れないケースも、契約内容が理解できていないと判断されます。

収入の条件以外にもお金を借りるときの条件があるので気を付けてください。

家族と一緒に暮らしていて連絡が取れること

障害者でお金を借り入れる場合には、家族と同居しているかどうかも審査時に重要視されます。障害者ひとりで暮らしている場合、返済が滞ったときに電話連絡やメールでの連絡がうまく取れない可能性を金融機関は懸念します。

もちろん、通常のローンでも家族と同居している人が審査には通りやすいですが、障害者の場合はさらに重要ですので注意してください。

契約が難しいと思う場合でも解決策はある

金融機関で借入を行う場合には、申込者本人が借入内容を理解して手続を行う必要があるため、障害の程度によっては契約が難しいこともあります。

しかし、だからと言って諦めてはいけません。状況によっては、家族に手助けを求めることや、金融機関のサービスを利用すれば解決が可能です。

例えば、全盲で契約書やネットからの契約が難しい場合には、フリーコールに問合せ後に介助者とともに契約を受け付けてくれる金融機関があります。

また、耳が不自由な場合や受付窓口や無人契約機までの移動が難しい場合には、消費者金融を中心に行っているWEB完結を利用すれば、対話や移動をせずに借入をすることが可能です。

障害の程度によりますが、介助者が契約のサポートを行っても良い場合も多いため、まずは借入を希望する金融機関に連絡することをおすすめします。

まとめ

まとめ

障害者がお金を借りたい場合には、銀行などに相談に行くことよりもまずは住んでいる市区町村にある社会福祉協議会や独立行政法人に行って、生活福祉資金制度の相談をすることをおすすめします。

ただし、独立行政法人の担保融資は、平成34年に終了するため注意が必要です。

また、この制度も飽くまでも貸付になりますので、審査によっては借りることができない場合もありますが、最初から銀行に行って相談するよりも先に社会福祉協議会や独立行政法人に相談しましょう。

社会福祉協議会であれば、連帯保証人を付けることができれば無利子で借りることができますし、付けられない場合でも低い金利でお金を借りることができますので、この制度を使わない手はないと思います。

ただし、銀行や消費者金融とは違い、申込みをしてからお金を借りられるようになるまでにはある程度の日数がかかってしまいますので、日数に余裕を持って相談に行くことをおすすめします。

また、借入に関して不安がある場合や貸付制度で理解できないことがあるときは、電話や窓口で相談することから始めてみてください。

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コメントを投稿できます (感想,相談歓迎です!金貸しのプロ対応します)

  1. 小林修さん|2019-08-16 08:41:36

    こんにちは。
    借入のすべて、小林です。

    質問主様の名前の一部を伏字にさせていただきました。

    障害年金で借りるというよりも、障害者世帯を支援する「生活福祉資金貸付制度」が良いのではないでしょうか。

    社会福祉事務所に直接相談するか、役場の福祉課で相談してみてください。

  2. 比〇〇代さん|2019-08-14 15:32:24

    障害年金でお金借りたいんです

  3. 小林修さん|2019-07-17 08:21:24

    こんにちは。

    借入のすべて、小林です。

    質問主様の名前の一部を伏字にさせていただきました。今後質問されるようなことがあれば、ニックネームか何かでお願いしますね。

    今までお世話になったお礼のためにお金を借りようとしているのですね。気持ち的には分かりますが金融機関で借りてまでお礼をする必要はないような気がします。

    お礼はお金でもなく、また金額の大小でもありません。心を込めた手作りの何かをお渡ししてもいいんじゃないでしょうか。

    または、ありがとう、の感謝の気持ちだけでも十分に相手に伝わりますよ。

  4. 山〇〇美子さん|2019-07-16 17:56:16

    障害年金2級です。でも、何処でも借りられる事が出来ません。働きたいですがドクターストップで、もう15年以上年金生活費で生活しています。入院もしていないですが、人混みには入れず余裕がない訳でもないですが、皆に救われた身体なので、皆にご褒美をあげる為にと思います。少し位でも喜んでもらえれば、リボ払いで返済して返せる余裕金で申し込みしたいですが、借りられません。5万円位でも年金2級生活では駄目ですね。自分に自信がなくなりますね。

  5. 飛雄馬先生さん|2019-05-07 08:40:28

    こんにちは。飛雄馬です。
    障害者年金でお金を借りるのはかなり難しいです。
    緊急小口資金は10万円未満で借りれますが、仕事ができる能力があることが大前提です。

  6. まことさん|2019-05-05 03:04:12

    こんにちわ 自分は障害者 精神2級です
    独立行政法人福祉医療機構は障害者年金を担保に入れてお金を借りたいのですが、緊急小口資金でお金を借りるとしたら どのくらいまで借りれるのか、またどの期間内で返済していかなければいけないか教えてほしいのですが
    よろしくお願いします。

  7. 飛雄馬先生さん|2019-03-29 08:34:39

    こんにちは。
    災害復興住宅支援を受けなければならない状況とは、さすがに辛いでしょうね。
    自営している飲食店は自宅と兼用なのでしょうか。もしそうであれば、確かに罹災証明と工事見積書があれば借りれる可能性はありますね。
    しかし借主本人が身障者2級でおそらく障害年金をもらっているのでしょう。障害年金2級だと年額にして70万円ちょっと超えたくらいですかね。
    それではさすがに審査は通りません。
    ご主人の保証を付けるくらいなら、ご主人さんに契約者になってもらってはどうでしょう。
    そこで問題になるのが返済負担率の基準です。
    年収400万円未満であれば30%以下、年収400万円以上でも35%以下でなければなりません。なお計算する場合の借金額については災害復興住宅融資以外の住宅ローンや自動車ローン、やカードローン、クレジットカードのキャッシング返済額も含めて計算することに注意してください。

  8. さん|2019-03-28 18:35:18

    自営業者(地方田舎町で飲食店)です。決算書の数字では融資は難しいのですが、過去、返済事故などは一度も起こした事はありません(自慢にはなりませんが)細々とした商売ですが何とかやって来ました(子供はいません)昨年9月の台風でかなりの被害が。保険は加入していましたが、完全修復ぬには至らない金額が下りました。私は身障者2級で身障者年金ですが、扶養家族です。夫の保証人で300万の災害復興融資は可能でしょうか。罹災証明、工事見積りは手元にあります。

  9. 飛雄馬先生さん|2018-11-19 18:33:22

    こんばんは。
    借金の借り換え(おまとめ)はできません。どうしても返済が難しいようなら債務整理を検討するのも方法です。具体的な債務整理は弁護士、司法書士との相談ですね。財産(不動産など)があっても借金の整理は可能です。もちろん自己破産はできないにしても方法はあります。早めにアドバイスをもらいましょう。

  10. 齊木幸夫さん|2018-11-19 13:32:19

    数年前から銀行のキャッシュカードローンで数社から200万円程の借金が有るのですが、現在、障害者年金とパート収入があるますが返済をまとめて社会福祉協議会から借り入れする事が出来るでしょうか?
    現在健常者の妻と同居して居ます。