食費・生活費しかくれない旦那|経済的DVから抜け出す方法とは
共働きが当たり前の時代とはいえ、結婚して専業主婦になる女性も多いです。
しかし、専業主婦になったものの、夫が必要最低限の食費や生活費しか入れてくれない家庭もあるようです。
当記事では、必要最低限のお金しかくれない旦那さんに対して「どのように対処するべきなのか」を紹介していくわけですが、場合によっては経済的DVに該当するかもしれません。
1人で悩まずにまずは専門機関へ相談をしましょう。
この記事は以下の人におすすめのコンテンツです。
- 生活費が原因で離婚を考えている人
- 旦那がお金を入れてくれない人
- 状況を改善したいと考えている人
記事の目次
旦那が食費・生活費しかくれない場合の解決策
食費や最低限の生活費しかくれない旦那への対処法・解決策は主に以下4つです。
- 相談機関に相談をする
- 旦那と話し合う
- 法的処置をとる
- 自由に使えるお金を稼ぐ
それぞれリスクや注意点があるので、詳しく解説していきます。
この解決策を実施する上で大切になってくるポイントが「生活費」です。
夫婦の生活費はどのくらい?
リクルートブライダル総研の調査によると、新婚生活の場合、生活費として必要な金額の平均は、旦那のお小遣いを除いて約22万円です。
このうち住居費は約8万円、食費として必要となるのが約4万円です。
住んでいる地域によって若干の違いはありますが、食費と住居費を除いた生活費は最低10万円は必要ということになりそうです。
この生活費は新婚を想定したケースなので、子どもが生まれたことを考えると、住居費は変わらないとしても、食費やその他雑費が増えることは容易に想像できます。
専業主婦のお小遣いも生活費に含まれる?
旦那が食費しかくれない家庭の場合、食費以外の生活費や貯蓄は旦那が管理していることが多いですが、妻としては家計の状況が分からないことは大きな不安要素ですよね。
たとえ収入がない専業主婦だとしても、たまに友達と外食に行くことや、ショッピングをしたいときもあるでしょう。これは人間なのですから当たり前のことです。
外食にせよショッピングにせよ、当然お金がかかります。
多くの家庭では、主婦のお小遣いが生活費に含まれているケースが多いですが、旦那が食費しかくれない家庭では、主婦のお小遣いは当然ながらありません。
主婦のお小遣いがないということは、外食やショッピングはもちろん、自分のために貯蓄することもできません。つまり、自由がないに等しい状況というわけです。
必要最低限の生活費しかくれない場合は経済的DVに該当する可能性も
こういった「夫が食費しかくれない」「旦那が必要最低限の生活費しか渡してくれない」という場合、経済的DV(ドメスティックバイオレンス)に該当する可能性があります。
DVといわれると、身体的な暴力のイメージが強いですが、近年はメディアなどでもさまざまなDV問題が取り上げられていることから分かるように、必ずしも身体的な暴力だけというわけではありません。
DVは精神的な暴力も含まれます。
経済的DVは配偶者の金銭的な自由を奪うことで、精神的な苦痛を与える場合に適用されます。
経済的DVのポイントは?
経済的DVの明確な線引きはないので断定することが難しいですが、目安がないわけではありません。
「生活費にかかる金額に対して旦那から渡される金額の少なさ」がポイントです。
ここで、先述した生活費の平均が関わってきます。
たとえば「全国的な平均の食費以下の金額しか渡されない」という場合、明らかに旦那から渡される金額が少ないので、経済的DVに該当する可能性が高いです。
他には「旦那がお金の管理に執着し妻の自由を明らかに奪っている」という場合も経済的DVに該当するでしょう。
経済的DVに当てはまるケースとは|事例
ここで、実際にどのようなケースが経済的DVに当てはまるのか、見ていきましょう。
渡されるお金がぎりぎりの生活費のみ
まさに経済的DVの典型例といえるでしょう。
ぎりぎりの生活費ではあれこれ節約を考えなければならず、妻が使えるお金は皆無です。
生活費が足りなくて申し出たとき、そんな妻の努力を知らずに怒ってくる旦那は間違いなく経済的DVといえます。
妻だけが節約を強要される
旦那は節約せずに好きな物ばかり買っているのにも関わらず、専業主婦の妻には徹底した節約を強いるケースも経済的DVといえます。
「ずっと家にいるのだからお金なんか必要ないし無駄な出費は許さない」
「おれは仕事をしているんだからおれが稼いだ金を何に使おうがおれの自由」
こんなことを言われるのではないでしょうか。
専業主婦はお金を稼いでいないとはいえ、生活を支えていることは間違いありません。その基本的なことを理解できない旦那は経済的DVを行いやすいでしょう。
生活費を渡されるときにいちいち嫌味を言われる
生活費を月に1度渡される妻も多いかと思いますが、そのときに嫌味を言われてストレスを抱える人も多いようです。
「今月こんなに出費が多いけどなんで?へそくりでもしてるんじゃない?」
「食費がこんなにかかわるわけないだろ!」
「電気代がずいぶん高いけどずっとエアコンつけてるの?」
このような感じでしょうか。
妻が生活費を必死に抑えていることを知った上で言ってくる旦那もいます。これが頻繁に言われれば鬱になってもおかしくありません。
経済的DVを相談できる場所はある?
仮に、旦那から経済的DVを受けていると感じたときは、どうすれば良いのでしょうか。
ここでは、経済的DVを受けている場合に、どのように対処するべきなのかを紹介していきます。
まず、経済的DVを相談できる場所についてですが、「内閣府:DV相談ナビ」があります。
同サービスは、配偶者からのDVに悩んでいる人のための相談機関を案内してくれるサービスを実施しています。最寄りの相談機関に直接つないでくれるので、心強いサービスといえます。
⇒ 電話番号 0570-0-55210
⇒ 内閣府男女共同参画局公式サイト:「DV相談ナビについて」
周囲の信用できる人に相談することも手段として考えられますが、その場合は親身に相談に乗ってくれる人に相談するようにしてください。
生半可でいい加減なアドバイスを受けても解決できない可能性が高いので、相談する相手は選ばなければいけません。
法的に対処する方法も
周囲の人や「DV相談ナビ」などを活用して、アドバイスをもらっても解決できないときは、法的措置を考えなければならないケースもあるでしょう。
法的措置としては、婚姻費用分担請求調停の申し立てがあります。
夫婦には、法律上「お互いに生活を助け合い、婚姻費用を2人で分担する義務」があります。婚姻費用分担請求は、収入が低い方から高い方へ請求できる権利であり、経済的DVに該当する場合は請求を申し立てできる可能性が高いです。
ただし、法的措置まで発展する場合は高確率で離婚となるため、実施する前に旦那に直談判してみることをおすすめします。
法的措置は最終手段といえるので、まずは法的措置をとらずに解決する方法を検討してみてください。
旦那と話し合うときのポイント
旦那と話し合うときのポイントは「お金が足りないし、私にもお金が必要」ということを理解してもらうことです。そうするためには以下の方法が有効でしょう。
- 家計簿をつけて見せる
- 1日のタイムスケジュールを見せる
- 子どもにかかる費用は子どもの口から伝える
家事や子育てをしない旦那ほど、何にどれだけのお金がかかっているのか分からない場合が多いわけですが、それを見える化して見せつけることで理解を促します。
ママ友とのランチ会だって子どものための活動ですよね。
タイムスケジュールを見せることで、「家事全般をやることがどれだけ忙しいか」を分かってもらえますし、養育費について赤字なのであれば、子どもの口から伝えてもらえば応じてくれることもあります。
離婚を考える前にできることは?
経済的DVの最大の問題は「妻が自由に使えるお金がない」という点です。
専業主婦の場合、空いている時間にインターネットを利用した副業を行うことで、お小遣い程度なら稼ぐ方法はいくつかあるので紹介していきましょう。
たとえば、ポイントサイトの利用です。
ポイントサイトは、登録費もかからず片手間ででき、貯まったポイントを現金に交換できるものもあります。
多少まとまった時間を確保できるのであれば、クラウドソーシングを利用することもおすすめです。
クラウドソーシングは、アンケート、データ入力、ライティングなどの簡単な作業の案件もあるので、特別な知識がなくても作業できる案件が揃っています。月に数万円程度であれば十分に稼ぐことが可能なので、専業主婦の人には最もおすすめできる仕事です。
まとめ|1人で悩まない
旦那が食費や必要最低限の生活費しかくれない場合、経済的DVに該当する可能性が高くなるわけですが、1人で悩んでいても解決することは難しいです。
最悪の場合には心の病になってしまいかねないので、まずは紹介した相談ナビや周囲の信頼できる人に相談してみてください。
旦那に対して法的措置をとることも可能ですが、離婚になる可能性が高いので、直接話してみることや自分でお小遣い分を稼ぐ方法を検討してみることをおすすめします。