住信SBIネット銀行は未成年でも口座開設可能?その方法と注意点も解説
今回は、未成年の方が住信SBIネット銀行で口座を作れるのか…?という点について、詳しく解説していきたいと思います。
最近では、子供の銀行口座を作って、自分でお小遣いの管理をさせようとする親も増えていますが、実際に子供が銀行に口座を作る場合、年齢制限などはあるのか?さらには、特別な書類は必要なのか…。
住信SBIネット銀行を例に、詳しい情報をお届けします。
記事の目次
住信SBIネット銀行口座開設の年齢制限
最初に、未成年が住信SBIネット銀行で口座開設できるのかどうか、基本的な情報からお伝えします。
住信SBIネット銀行は15歳以上なら口座開設可能
結論から申し上げますと、住信SBIネット銀行では15歳以上であれば、銀行口座を開設する事は可能です。
実はこの年齢制限は、銀行によって様々で、全てが15歳以上…という事ではありません。
中には15歳未満でも親の同意があれば、口座開設が出来る銀行もあります。
最近の動向としては未成年のうちから銀行口座開設が出来るようにしておき、将来に向かって顧客を取り込んでおきたいという銀行も増えてきています。
18歳未満はクレジットカードの発行はしてもらえない
住信SBIネット銀行の場合、銀行口座を開設すると15歳以上であれば「デビット機能付きのキャッシュカード」が発行されます。
しかし、この銀行から発行されているクレジットカード「ミライノカード」については、18歳以上が契約条件となっている為、クレジットカードのみ契約は出来ないという事になっています。
なぜ年齢制限があるのか?
ところで、銀行では「15歳以上」、クレジットカードでは「18歳以上」などの年齢条件があるのでしょうか?
稀な例として、中学校を卒業して16歳や17歳でも自立して収入を得ている若者も居ると思いますが、「何故、収入がある人でもクレジットカードが作れないのか?」という点は疑問が残ります。
実はこのような年齢制限は、銀行の口座開設、クレジットカード契約と同じく、商品の割賦購入やカードローンの契約などにも当てはまるのですが、その背景には「民法で定められた決まり事」があります。
現在、日本では20歳以上が成年とされていますが、20歳未満の未成年者は「制限行為能力者」として、親の同意を得ずに「契約行為」そのものをする事は出来ないようになっています。
又、親の同意を得ずに契約した内容については、取り消す事が出来るとされています。
したがって、ローンなどを提供している会社は、後々一方的に契約が取り消されるリスクを考え、殆どの会社は20歳以上という条件を取り決めています。
ただし、一般的には18歳以上であればそのような契約解除のリスクは低いと考えられており、クレジットカードに限っては契約できる会社が殆どです。
また、銀行口座の開設だけであれば、以上のようなリスクも考えにくい為、義務教育が終わる15歳という年齢を一つの区切りとして、口座開設は出来るようにしている銀行が多いようです。
未成年が口座開設をする手続きの流れ
次に、未成年者が住信SBIネット銀行で銀行口座を開設する場合の流れについても、お伝えしていきます。
口座開設方法
住信SBIネット銀行の場合、公式WEBサイトからの申し込みと、郵送での申し込みの2パターンがありますが、15歳~17歳の方が口座開設する場合は、「郵送での申し込み」しか対応出来ないようになっています。
尚、郵送での申し込みの場合でも、最初は公式サイトから必要事項を入力し、それを印刷した申込書を本人確認書類と一緒に郵送するという形になります。
口座開設までの流れを簡単にまとめると、以下のようになります。
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ちなみに、未成年者の場合は場合によっては運転免許証などの本人確認書類を用意できない事もありますので、その場合の確認書類は「住民票の写し、住民票記載事項証明書(原本)」を提出する事になります。
親の同意について
次に気になるのは、住信SBIネット銀行に口座を開設する場合、親の同意は必要か…?という点についてです。
たしかに、前段で未成年者は親の同意がないと契約行為は出来ない…という事はご説明しました。
しかし、住信SBIネット銀行の場合は、口座開設の際には特に親の同意などは必要なく、逆に「口座を開設する本人がきちんと内容を理解したうえで口座開設をしてください」という主旨のメッセージがHPにも記載されています。
これは、親などが銀行口座を子供名義で作り、銀行の特典や税制優遇を不正利用したりする事を避ける目的で注意喚起されているものです。
その為、住信SBIネット銀行のHPには「※ご本人さま以外(ご家族・親権者を含む)が口座を開設した場合は、ご利用停止や解約をさせていただく場合があります。」という厳しい記載もあります。
未成年はデビットカードも使える?
冒頭でも触れましたが、住信SBIネット銀行では未成年者でも使える「デビットカード機能付きのキャッシュカード」が発行されるようになっています。
では、未成年者がこのカードを使う場合、どんなメリットやデメリットがあるのか?お伝えしていきます。
未成年者がデビットカードを使うメリット
未成年者がデビットカードを使うメリットの一つ目は、「自分できちんと家計管理が出来る」という点にあります。
普段の買い物を現金ではなくデビットカードで行うと、その履歴はすべて銀行の入出金履歴に残りますので、毎月もらったお小遣いを最初に銀行口座に入れておき、普段の買い物はデビットカードで行い、毎日WEBサイトで入出金を管理する…という事が出来るようになり、経済観念も身に付くようになります。
二つ目のメリットは「お金の使い過ぎを防ぐ」という点です。
デビットカードは一日・1ヶ月の利用上限を決める事が出来ますので、使い過ぎを防ぐ事が出来るという訳です。
未成年者がデビットカードを使うデメリット
次にデメリットですが、デビットカードを使うデメリットというのは特には見当たりません。
強いて言うなら、住信SBIネット銀行で発行されたデビットカードが使えない店がある…という事くらいではないでしょうか。
デビットカードが使えないところ
参考までに、以下に当てはまる場合、デビットカードは使えませんので、注意してください。
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未成年がデビットカードを使う場合、特に上記「6.」のケースが当てはまると思いますので、覚えておくと便利です。
他銀行の年齢制限の有無は?
では最後に、住信SBIネット銀行以外の銀行での年齢制限はどうなっているのか、いくつかの銀行をご紹介します。
銀行名 | 口座開設に年齢制限 |
---|---|
りそな銀行 | 15歳以上ならOK |
三井住友銀行 | 年齢制限無し ※ただし親権者と分かる書類の提出が必要 |
じぶん銀行 | 15歳以上ならOK |
ジャパンネット銀行 | 15歳以上ならOK |
ソニー銀行 | 15歳未満でも口座開設できるが、親権者の同意が必要 |
イオン銀行 | 年齢制限無し ※ただし15歳未満はデビットカード付キャッシュカードは発行されない |
以上の通り、ほとんどの銀行では年齢制限無し、又は15歳以上なら口座を作る事が出来るようになっています。
まとめ
今回は、未成年の方が住信SBIネット銀行に口座を開く場合の手続き方法について、いくつかの情報をお届けしましたが、参考になったでしょうか?
最近では、未成年が口座を開けるようにしているだけではなく、子供でもNISAなどの投資が出来るような商品を多数取り揃えている金融機関も増えてきました。
お金の勉強については、早すぎるという事はないと思いますので、小さいころから銀行に口座を作って、お金の管理を教えるのも重要なのかもしれませんね。
※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。