300万、500万の高額な借金をおまとめローンで組む方法
複数ある借金をひとつにまとめてくれるのが、「おまとめローン」の魅力です。
しかし、おまとめローンの審査は厳しいものなので、もともと高額な借金を抱えている人にとってはますますハードルが高くなってしまいます。
高額な借金をまとめられれば生活も楽になるのですが、審査に通過できなければ自己破産しか道はないのか心配なところです。
目次
おまとめローン利用のメリット
借金が高額になればなるほどおまとめローンを利用すべきだと言えます。
まずはメリットについて、説明していきましょう。
全体の金利を引き下げることができる
一般的に、金融機関が取り扱うローンでは、融資金額が大きくなればなるほど低めの金利が適用される傾向にあります。
1つの例として、三井住友銀行カードローンの契約極度額と適用金利の関係を見てみましょう。
契約極度額 | 適用金利 |
---|---|
100万円以下 | 12.0%~14.5% |
100万円超200万円以下 | 10.0%~12.0% |
200万円超300万円以下 | 8.0%~10.0% |
300万円超400万円以下 | 7.0%~8.0% |
400万円超500万円以下 | 6.0%~7.0% |
500万円超600万円以下 | 5.0%~6.0% |
600万円超700万円以下 | 4.5%~5.0% |
700万円超800万円以下 | 年1.5%~4.5% |
契約極度額が大きくなればなるほど、適用金利が下がっていっているのが分かりますよね。
ではここで、三井住友銀行カードローンとまったく同じ「極度額-金利」の関係を持つ金融機関3社から、それぞれ250万円、150万円、100万円を借り入れていると想定しましょう。
その場合、おまとめを行わなければそれぞれの金融機関には「8.0%~10.0%」「10.0%~12.0%」「12.0%~14.5%」の金利が適用された状態で、返済を行わなければなりません。
しかし、これらの借り入れを1つの金融機関にまとめることで、「6.0%~7.0%」へと適用金利を引き下げることが可能になるのです。
上述したのはあくまでも1つのたとえですが、借り入れ先を1つにまとめることで適用金利を引き下げることができるということは、お分かりいただけたでしょう。
返済総額・毎月の負担が少なくなる
適用金利が下がるということは、結果として毎月の返済負担や最終的な返済総額が少なくなるということも意味します。
500万円の借り入れに対して1年間で発生する利息は、金利が1.0%違えば5万円違うことになりますから、数十万円という単位で返済総額が少なくなることも十分考えられるでしょう。
金利が引き下げられることで毎月の返済負担が少なくなると、家計の他の出費にお金を振り分けることができるようになるので、非常に助かりますね。
返済日が1日にまとまって管理しやすい
たくさんの借り入れ先から融資を受けていると、「何日にどこに支払えばいいんだっけ?」と混同してしまいかねません。
自分ではきちんと返済日までに支払っていたつもりでも、返済先を間違えていたせいで返済遅延になってしまい遅延損害金が発生…なんてことになってしまったら目も当てられませんよね。
おまとめローンを利用して借り入れ先を1つにまとめることで、毎月何日までに返済を行えばいいかが明確になるため、管理も非常に楽になりますよ。
おまとめローンは高額の借金でもまとめられる
おまとめローンは、すでに複数の借金を抱えている人が利用を検討するローンですが、現在抱えている借金の金額によっては「本当にまとめきれるのか…?」と、心配になってしまうかもしれません。
しかし、おまとめローンはまさにそのために作られているローンなので、借金が高額であっても心配する必要はありません。
おまとめローンで600万の借り入れも成功不可能ではない
そもそもローンには最高融資限度額が設定されているため、その金額までであれば理論上融資は可能です。
そのため、たとえば600万円のような高額な金額のおまとめでも決して不可能ではありません。
おまとめローンとして人気の高い、東京スター銀行の「スターワン乗り換えローン」では1,000万円の最高融資限度額が設定されているため、高額な融資を希望している人はそういったローンを利用するといいでしょう。
総量規制の対象外だから年収の1/3以上借りれる
貸金業者である消費者金融では総量規制の範囲内の融資しか行えませんし、本来であれば総量規制の影響を受けない銀行でも、最近では自主的に融資金額が総量規制の範囲内に収まるようにしています。
しかし、おまとめローンを利用する場合は総量規制の影響を気にする必要はありません。
総量規制にはいくつか「例外」が設定されているのですが、その中の1つに「顧客に一方的有利となる借り換え」という項目があり、おまとめローンはまさにこの条件に該当する融資です。
そのため、年収の1/3以上の金額であろうと気にすることなく借り入れられます。
おまとめローンは返済が苦しい人を救済するという目的で設けられているローンですが、そのローンが高額な融資を行えないのでは意味がありませんからね。
しかしおまとめローンの審査は甘くない
ただし、「おまとめローンでは高額の融資を行っている」ということと、「おまとめローンで実際に高額の融資を受けられる」ことはまた別の問題です。
高額の融資を行うことは、金融機関にとっても大きなリスクを伴います。
しかも、ただ高額な融資を行うのではなく、すでに複数の借金を抱えており返済に困っている人に対して融資を行うわけですから、審査は必然的に厳しいものになることは十分予想できるでしょう。
おまとめローンを利用できるかできないかで天国と地獄が分かれるというような人は、おまとめローンの審査に落ちてしまう要因や条件をしっかり把握しておく必要があります。
どのような商品に申し込むといい?
初めての利用ではどの商品を選べば良いか悩むでしょう。
そこで、おまとめローンを選ぶときにどのような点を注意すれば良いか、どの商品を具体的に選べば良いか確認していきましょう。
消費者金融のおまとめローンは難しい?
消費者金融のおまとめローンは、申込条件に年齢制限と安定した収入しか記載がないため、申し込みの難易度は決して高くありません。
ただし、審査はしっかりと行われるため、返済能力がないと判断されてしまうと、契約に至らない可能性もあります。
消費者金融のおまとめローンは、だれでも通るわけではないと覚えておきましょう。
おまとめローンに特化している金融機関を選ぶ
おまとめローンに特化している商品を取り扱っている金融機関は以下のとおりです。
- 東京スター銀行(スターワンバンククローン)
- アコム借り換えローン
- アイフル(借り換えMAX)
返済のみというおまとめローンを販売している銀行は、上記の中では東京スター銀行のみになります(2018年1月現在)。
残りの金融機関は消費者金融ですが、おまとめローンは総量規制の対象外ですので消費者金融の商品であっても年収を気にせず利用できます。
ただし、消費者金融が取り扱うローンは総じて金利が高めに設定されています。
返済を長期化させてしまうと負担が重くなるので、できるだけ早く完済することを心がけましょう。
高額上限額を設定している銀行とは?
おもな銀行のおまとめローンの最高上限額を簡単にまとめましたので見ていきましょう。
銀行名 | 最高上限額 |
---|---|
みずほ銀行 | 800万円 |
りそな銀行 | 800万円 |
じぶん銀行 | 800万円 |
住信SBIネット銀行 | 1,200万円 |
東京スター銀行 | 1,200万円 |
ジャパンネット銀行 | 1,200万円 |
上記の中でもっとも高い「最高上限額」を設定しているのは、住信SBIネット銀行の1,200万円です。
そして、返済額は1,000万円を超えても、80,000円と10万円を切っているのですが、これには優遇金利が適用される必要があります。
しかし、この優遇金利が適用されるには、いくつか条件があります。
住信SBIネット銀行の金利優遇条件
住信SBIネット銀行の金利優遇条件には3つの条件があり、それぞれの内容と金利の優遇幅は以下のようになっています。
①住信SBIネット銀行所定のミライノカード(JCB)を所有し、かつ住信SBIネット銀行の口座を引き落とし口座に設定している ②SBI証券口座保有登録が済んでいる ③住信SBIネット銀行が取り扱う住宅ローンの残高がある(※) |
(※)…三井住友信託銀行の「ネット専用住宅ローン」を含みますが、住信SBIネット銀行が取り扱う「フラット35」および「フラット35ミスターパッケージローン」を含まれません。
①を満たすことで0.1%、②と③を満たすことでそれぞれ0.5%(重複不可)の金利優遇を受けることが可能です。
そのため、①と②もしくは①と③を満たすことで、最大で0.6%の金利が優遇されることになります。
住信ネット銀行から融資を受ける場合は、上述した金利優遇条件を満たしたうえで申し込みを行うようにしたいですね。
収入証明書が無くても申し込める?
おまとめローン申し込み時には、収入証明書の用意はほぼ必須です。
まず、消費者金融は貸金業法内に、借入金額が1社で50万円を超える場合には、収入証明書を必ず提出させなければならないと明記されています。
また、銀行の場合にも高額な貸付金額の自粛とともに、収入証明書の提出を推進する流れとなっています。
これまで収入証明書の提出が必要なかった銀行でも、50万円~100万円以上のローン契約時に収入証明書の提出を求めるケースが増えました。
収入証明書には給与明細が利用できる金融機関もありますが、源泉徴収票の方が確実であるのでコピーを用意しておきましょう。
東京スター銀行のおまとめローンって
500借りれるかな?? 480でいいんだ。 無理だよな….収入証明って
業務委託費の請求書と給料領収書しかないんだけどいけんの?— わたあめ屋byロイヒ 500万円返済中。もうギャンブルなんてやらない。 (@roo_hi) 2019年3月13日
ただし、ジャパンネット銀行は借入金額が300万円以下の人は、収入証明書が不要と記載されているため、300万円借りたいときでも収入証明書がいらない可能性があります。
銀行も高額なおまとめを抑制している
銀行は総量規制の対象外だったため、借入金額を銀行がある程度自由に決めていたのですが、そのため逆に借りすぎて返済ができない人が増えてしまました。
そこで、2017年の申し合わせ以降、銀行からの借入も年収の3分の1以上は抑制しようという流れになっています。
ただし、この申し合わせには法的な拘束力はないので絶対に年収の3分の1以上借りることができない訳ではありませんし、おまとめローンは自主的な規制であっても年収3分の1の制限の対象外です。
また、この申し合わせにより「おまとめOK」「専業主婦OK」などの、いかにも審査に通過しやすいと臭わせるような表現を銀行では行わなくなってきています。
300万・500万円以上おすすめのおまとめローン
以下でご紹介するのは、いずれも来店不要で申し込めますので、日中忙しい人もスマートフォンやパソコンから気軽に申し込むことができます。
東京スター銀行
1,000万円までの借入金をまとめることができるおまとめ専用のローン、東京スター銀行の「スターワン乗り換えローン」。
金利は一律年12.5%ですので、消費者金融のカードローンをいくつも利用している人にとっては、全体の利息を下げることにも繋がります。
仮審査は東京スター銀行の公式サイトから申し込めますし、電話や店舗でも申し込めますので、便利な方法を選びましょう。
500万円を借りても月々の返済は73,188円と低く設定されているのはメリットですが、アルバイトやパート、自営業の方は申し込めませんので、属性に関してはやや厳しめと言えます。
住信SBIネット銀行
住信SBIネット銀行の「ミスターフリーローン」は、融資上限額が1,000万円、適用金利は年3.775~12.0%でおまとめローンとしても利用できることが特徴です。
フリーローンですので追加融資ができないため、意思が弱い人も借金が増えないというメリットもあります。
また、ミスターフリーローンなら明細書の郵送サービスがありませんので、「家族に多額のお金を借りていることがバレるんじゃないか?」と不安に思っている方も安心して利用できますね。
イオン銀行「フリーローン」
イオン銀行ではおまとめ専用のローンを取り扱っているわけではありませんが、フリーローンをおまとめ目的で利用することは可能です。
イオン銀行のフリーローンの商品スペックは、以下のようになっています。
金利 (実質年率) | 3.8%~13.5% |
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対象者 | 満20歳以上60歳未満のかた 安定かつ継続した収入の見込めるかた 原則、前年度の税込み年収が200万円以上のかた イオン銀行に普通預金口座をお持ちのかた 保証会社の保証が受けられるかた |
融資限度額 | 30万円~700万円 |
返済日 | 毎月27日 |
遅延損害金 (実質年率) | 14.6% |
保証会社 | オリックス・クレジット株式会社 |
適用金利が最高でも13.5%なので、多くのローンの借り換え先として検討できるローンとなっています。
利用するためにはイオン銀行の普通預金口座が必要なことには、注意しておきましょう。
楽天銀行「スーパーローン」
楽天銀行では、カードローンである「スーパーローン」をおまとめ目的で利用することができます。
楽天銀行スーパーローンの商品スペックは、以下のようになっています。
金利 (実質年率) | 1.9%~14.5% |
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対象者 | 満20歳以上62歳以下のかた お勤めのかたで毎月安定した定期収入のあるかた 専業主婦のかた 保証会社の保証が受けられるかた |
融資限度額 | ~800万円 |
返済日 | 毎月1日・12日・20日・27日から選択 |
遅延損害金 (実質年率) | 19.9% |
保証会社 | 楽天カード株式会社またはSMBCフィナンシャルサービス株式会社 |
専業主婦のかたでも、配偶者の収入を利用して借り入れを行えるのが助かりますね。
また、保証会社が2つあるためどちらか一方の審査に通過すれば利用できるので、相対的に審査難易度が下がっていることも見逃せません。
アイフル「おまとめMAX」
消費者金融でもおまとめローンを取り扱っており、代表的なものとしてはアイフルの「おまとめMAX」が挙げられます。
アイフルのおまとめMAXの商品スペックは、以下のようになっています。
金利 (実質年率) | 3.0%~17.5% |
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対象者 | 満20歳以上のかた 定期的な収入と返済能力を有するかた |
融資限度額 | 1万円~800万円 |
返済日 | 任意の約定日or35日ごと |
遅延損害金 (実質年率) | 20.0% |
保証会社 | なし |
おまとめMAXは、アイフルを利用しているもしくは過去に利用したことがある人専用のローンとなっており、アイフルを利用したことがない人の場合は、「かりかえMAX」という商品を利用することになります。
おまとめMAXはかりかえMAXと比べると金利が多少優遇されているので、アイフルでおまとめを検討しているなら、おまとめMAXがおすすめです。
アコム
アコムでは、借り換え専用ローンをおまとめローンとして利用することができます。
もちろん、総量規制の適用を受けませんので、年収の3分の1を超える金額でも借入可能です。
適用金利は年7.7~18.0%と通常の消費者金融カードローンと同程度ですが、アイフルのおまとめMAXと同様、融資限度額が大きくなることで適用金利が下がることを期待できますね。
ただし、融資限度額が300万円ですので、他社の借入総額が300万円以下のときしか使えません。
不動産を活用して借り換えという手も
住宅ローンのように土地や建物などの不動産を担保にして借りることができます。
担保を入れることによって銀行では保全を図ることができますので、通常のローンが通らない人でも借りられる可能性があります。
おまとめローンの審査に落ちる7つの条件
おまとめローンの審査に落ちてしまう条件としては、以下のようなものが考えられます。
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それぞれの条件に関して、以下で詳しく説明していきましょう。
①年収が低い
おまとめローンは総量規制の対象外の融資なので、年収の1/3超の金額でも融資を受けられるというのはすでにお伝えした通りですが、年収は審査の際に重要な要素でもあります。
特におまとめローンの審査では、通常のローンの審査よりも「返済能力」を厳しくチェックされるため、融資希望金額と比べてあまりに年収が低いと、審査落ちになってしまうことは十分考えられるでしょう。
②勤続年数が短い
「返済能力があるかどうか」は、「収入が安定しているかどうか」と大きく関係します。
収入の安定性はいろいろな要素から判断されますが、それらの要素の1つとして「勤続年数」が挙げられます。
もちろん、勤続年数が長いほうが収入が安定していると判断されますので、勤続年数が短い場合には収入の安定性に不安ありと判断されて、審査落ちになってしまうかもしれません。
③勤務先に不安がある
同じ勤続年数でも、一部上場の大企業と社員数の少ない中小企業に勤めている場合では、前者のほうが収入が安定していると考えられるケースが多いです。
実際に働く環境として大企業がいいか中小企業がいいかは、それぞれの企業によるとしか言えませんが、社会的な信用としては大企業のほうが高いことは言うまでもありません。
中小企業にお勤めのかたは、勤務先以外の要素である程度高水準を維持しておく必要があるでしょう。
④雇用形態が安定していない
最近では雇用形態がいろいろと細分化されてきており、正社員以外にも派遣社員や契約社員など、いろいろな肩書きで働いている人がいます。
その中でもっとも安定しているとされるのはもちろん正社員なので、派遣社員や契約社員のかたはおまとめローンの審査時には多少不利になってしまうでしょう。
派遣社員や契約社員でも、同一企業での勤続年数が長い場合にはある程度プラスに働きますが、勤続年数や勤務先によっては審査落ちになってしまう可能性も捨てきれません。
⑤年齢が若い
収入が安定しているかどうかということには、年齢の要素もある程度関わってきます。
年齢が若い人はこの先の雇用がどうなるかは未知数な部分も多いですが、ある程度年齢を重ねている人であれば、この先の雇用に関しても推測しやすいですからね。
年齢は自分でどうにかできない要素なので、年齢が若いかたは他の要素でプラスに審査してもらえるように頑張りましょう。
⑥借り入れ件数が極端に多い
既存の借り入れ件数が1件で借り入れ金額が150万円なのと、借り入れ件数が4件で借り入れ金額が150万円なのでは、おまとめローンの審査時には後者のほうが圧倒的に不利になります。
借り入れ件数が多いということは、「1社では借り入れきれなかった」「1社だけでは足りずにずるずると借り入れを重ねてしまった」というようなことを想起させてしまいやすいからです。
「返済の安定性」を求める金融機関にとって、上述したような人はできればお断りしたいことは間違いないでしょう。
借り入れ件数が4件以上になっている人の場合は、できれば少なくとも3件までに減らしたうえで申し込みを行うことが望ましいと言えます。
⑦信用情報がブラック
信用情報に関しては、おまとめローンに限らずあらゆるローンで審査落ちになりうる要素です。
返済遅延・債務整理などで信用情報がブラックになってしまっている人は、おまとめローンの利用は諦めるほうが無難でしょう。
ダメもとで申し込んだとしても、信用情報に「審査落ち」の履歴を残すことになってしまい、信用情報の状態がさらに悪化するだけの結果に終わってしまいますよ。
おまとめローンに失敗したときの対処法
おまとめローンに申し込みしたとしても、残念ながら審査落ちをしてしまい契約に至らないケースがあります。
おまとめローンで審査落ちしたときには、諦めずに次の一手を打つことが大切です。
最後はおまとめローンに失敗したときの対処法について確認していきましょう。
信用実績を上げることに専念しよう
おまとめローンの審査に落ちると、審査落ちしたことが個人信用情報に登録されます。
審査に落ちたらしばらくは新たなローンに申し込むことをしないで、信用実績を作るようにしましょう。
いまある借金の返済を期日に支払うことや、借入件数を減らすことが信用を上げる実績となります。
借入件数を減らすことで完済する能力があるとみられ、次にローンに申し込むときに有利となることがあります。
債務整理を検討しよう
おまとめローンに失敗し、これ以上返済していくことが難しい人は債務整理を検討してみると良いかも知れません。
債務整理は個人信用情報に5~10年間登録されますが、借金を大幅に減らせ月々の返済額もぐっと少なくなります。
新たな借入れはしばらくできなくなりますが、借金苦から抜け出し、生活を立て直せれば貯蓄をするなどして、借金に頼らない生活をすることも可能となるでしょう。
高額借金をおまとめする方のQ&A
おまとめローンを利用するということは、100万円単位の高額のお金を動かすことでもあります。
決して小さなお金を動かしているわけではありませんので、細心の注意を払って、手続きを進めていかなくてはなりません。
おまとめローンのよくある疑問とその答えをまとめましたので、疑問点をすっきりと解消してから、おまとめローンの手続きに着手しましょう。
Q1:おまとめローンで完済したローンは、おまとめ後も利用できますか?
おまとめローンの審査に通ると、おまとめローンの業者からお金を借りて、そのお金で他の借金を完済します。
業者によっては、他の借金を完済して解約する手続きを代行してくれますので、完済したローン商品を使って再度借金することは不可能です。
しかし、完済と解約の手続きを契約者本人がしなくてはいけない業者も多く、おまとめローンで借りたお金を借金完済以外の用途に使ったり、完済しても解約しなかったりする人も少なくないのが現状です。
とはいえ、完済したローン商品を使って、再度借入すると、むやみに借金を増やしてしまい、ますます経済的に苦しい状況に追い込まれます。
完済したローンで新たな借金ができないわけではありませんが、借金地獄から抜け出したいなら、絶対に完済したローンには手をつけず、一刻も早く解約してくださいね。
Q2:銀行のおまとめローンと消費者金融のおまとめローンは何が違いますか?
銀行のおまとめローンも、消費者金融のおまとめローンも、いずれも「借金の一本化」を目指す総量規制対象外のローン商品で、特に変わりはありません。
強いて違いを挙げるなら、銀行のおまとめローンの方が金利が低いことでしょうか。
おまとめローンは借入額が高額になりますので、金利が少しでも低いところを利用して、利息を減らしたいですよね。
条件に合いそうなときは、銀行のおまとめローンを先に検討することをおすすめします。
Q3:おまとめローンに保証人は必要ですか?配偶者を保証人に指定することはできますか?
ほとんどのおまとめローンは保証人不要です。
しかし、ごく稀に、保証人を立てなくてはならないおまとめローンもあります。
その場合は、配偶者や家族でも問題はありませんが、「収入があること」や「同一世帯でないこと」などの条件を課せられることもありますので、かならず借入業者に尋ねてください。
Q4:おまとめローンを契約する際に、おまとめするローンを完済したかどうか確認しますか?
先程も述べましたように、おまとめローンの中には、おまとめするローンの完済手続きや解約手続きを契約者本人に任せていることもあります。
しかし、おまとめ後の完済手続きを契約者に任せている場合でも、アコムのように「清算書類を提出するように」と定められている業者もありますので、おまとめローンで受け取った資金を借金のおまとめ以外の用途に使うことは困難です。
以下の表を参考に、おまとめローン後の対応についても知っておきましょう。
なお、おまとめ後の解約手続きについては、以下の4つの業者も含め、契約者本人が実施しなくてはならないケースがほとんどです。
再び借金を増やしてしまうことがないように、かならず解約しておきましょう。
おまとめローンを提供する業者 | おまとめローンとして使っているか確認する方法 |
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アコム | 他社返済は契約者に任せられている。完済後にかならずアコムに清算書類を提出する |
アイフル | アイフルが他社返済(完済手続き)を代行することがある |
プロミス | プロミスが他社返済を代行する |
東京スター銀行 | 東京スター銀行が他社返済を代行する |
Q5:おまとめローンと債務整理。どちらを選ぶべきですか?
追い詰められていますね。
おまとめローンの審査に通らないときは、すぐに債務整理を専門としている法律事務所に相談に行きましょう。
ただし、おまとめローンの審査に通る場合でも、状況によっては債務整理をする方が良いときもあります。
一度、法テラスで相談してみてはいかがでしょうか。
Q6:すべての借金を1つにまとめるのではなく、一部のみをまとめることはできますか?
おまとめローンで、すべての借金を1つにまとめる必要はありません。
整理して1つにまとめたいと思う借金だけを、おまとめローンでまとめることができます。
反対に、おまとめローンですべての借金を1つにまとめようと思っても、おまとめローンの融資限度額が小さいときや審査に通過しなかったときは、一部しかまとめられない可能性があります。
まとめ
まとめる金額が高額になればなるほど、審査は厳しくなってきます。
しかし高額な借入れをしている人ほど、借金をまとめることで生活や返済が楽になるのは間違いありません。
おまとめローンの利用を考えている人は、自信の抱える借金をまとめきれるおまとめローンをピックアップして、それぞれの商品内容を見比べて最適なローン商品を選ぶようにしましょう。
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