おまとめローン後に他社借入をすることは可能?
おまとめローンを利用すると、もう他社借り入れできないという情報をよく目にします。
しかし、どうして借金を一本化すると、他社借入が難しくなってしまうのでしょうか。
金融関係の知識がないと、不思議に感じる人も多いようです。
今回は、このように不思議に思っている人のために、どうしておまとめローンを利用すると、他社借入ができないと言われているのか、本当に借りられないのかについて紹介していきます。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
この記事はこんな方にオススメ
この記事は、次のような人におすすめの内容となっています。
- おまとめ後に新たにカードローンに申し込みたい人
- カードローンの審査が不安な人
- おまとめ後の新たな借入れの審査に落ちたときの対処法を知りたい人
おまとめ後に他社借り入れするには
実際に、おまとめローン後に他社借入をするためには、どのような方法があるのでしょうか。
まず大事なのは、新しく銀行カードローンに申し込むことなのですが、それ以外にも状況によっては借入できる可能性があります。
それぞれの方法について解説していきます。
新しくカードローンに申し込みをする
おまとめローンなどのローンは、利用規約や契約書の通りに利用しなければなりません。
もしも、規約や契約書に違反した場合は、契約違反となって全額を一括返済請求されてしまうこともあります。
おまとめローン後に他社借入ができないと思っている人の中には、借入中に他社での借入が契約違反となると認識している人も多いです。
しかし、おまとめローンの契約書には、新たな借入の利用を禁止するということは記載されておりません。
契約書等に記載されていないことをしても、契約違反にはなりませんので、新しくカードローンに申し込むことも可能なのです。
ただし、申し込みができるというだけであり、実際に借りられるかはカードローンを審査する銀行や保証会社次第です。
この場合、銀行や保証会社では信用情報機関にある信用情報を照会しますので、申込者がおまとめローンを利用しているかを把握できます。
そのことを踏まえた上で、総合的な信用を見て、カードローンを融資しても良いのか、それとも貸し倒れリスクが高いとして、融資を断るのかを判断しています。
契約を確認して完済したカードローンを利用する
消費者金融のおまとめローンの利用条件を見ると、融資金を業者が利用者に代わって振込して返済する場合もあります。
しかし、カードローンは借入していたものをすべて返済したとしても、解約手続きをしなければその後も利用できますよね。
そのため、おまとめのときに完済したカードローンの中に、解約していないカードがあれば、それで借入できます。
ただし、解約をしていなくも、業者が定期的に行っている審査によって、すべて返済された理由が他社でのおまとめローンであることが判明すると、利用限度額が減額または利用停止となってしまう可能性もあります。
おまとめしたカードローンを使って借入する場合は、まず利用ができるのか、できる場合にはいくらまで借りられるのかを、きちんと確認してからにしましょう。
2つ目のおまとめをしたいときの注意点
おまとめローンを利用して借入れを一本化したにもかかわらず、借金癖がついてしまっている場合は厄介です。
再びカードローンを申込み、再度おまとめローンを利用したくなることもあるでしょう。
結論を言うと、2度目のおまとめローンも利用することは可能ですが、審査は大変厳しくなります。
すでに借入れ件数が多くて最初のおまとめをしただけでも、信用力に問題ありと判断されます。
さらに、またおまとめしたいとなれば、お金の管理能力を疑われても仕方がありませんよね。
したがって、再度おまとめを利用することは可能ですが、審査に通るのは非常に厳しいと認識しておきましょう。
おまとめローン後に借り入れをする為の4つのコツ
おまとめローンを利用中に、カードローンを申し込むための条件を紹介したところで、今度は借入をするためのコツについて話していきたいと思います。
おまとめローン後に借入をするためのコツには3つあり、以下のことが重要となります。
- 虚偽の申請は絶対にしない
- 借入残高をできるだけ減らしておく
- 借入限度額は必要最低限にする
- 銀行よりも消費者金融を選ぶ
先ほど紹介した条件に加え、これらのコツをきちんと抑えれば、カードローンの審査に通る可能性が格段に高くなります。
虚偽の申請は絶対にしない
おまとめローンを利用中であれば、なんとかして借りられるようにしたいと思うのが普通です。
しかし、ここでやってはならないことは、借入総額や年収、勤務先などを偽って申請することです。
もしも、自分が友達からお金を貸してほしいと言われた場合に、相手が嘘をついていれば貸したくありませんね。
それと同じように、虚偽の情報で申し込みをすると、審査をする側は信用してくれません。
そのため、申し込みのないように嘘があると分かった時点で、審査に落ちてしまうことになります。
こうしたことを防ぐためにも、申請する内容は正確な情報で行うようにしなくてはなりません。
虚偽の申請で最も多いのが申込条件に合わない収入申告や、既存借入れ金額の数字です。
収入に関しては、その後の審査で書類を求められればすぐに虚偽申告だと判明しますし、既存借入れは信用情報調査ですぐに判明します。
そのため最初から虚偽の申告をしないように心掛けましょう。
なお、虚偽申請を行った場合のリスクについては、次の記事で詳しく説明していますので参考にして下さい。
インターネット申し込みでの入力ミスにも注意
最近のカードローンは、インターネットでも申し込めます。
そのため、自分の都合に合わせて自宅にいながら、申し込みの手続きが可能です。
しかし、インターネットでの申し込みは、入力ミスが発生してしまう可能性があり、間違った情報で申請してしまうこともあります。
このような場合、審査をする側では、それが故意であるのか、それともミスであるのかは分かりませんので、すべてを故意として処理をします。
そうなると、自分では嘘をついていないのにも関わらず、ミスが原因で審査落ちとなってしまうのです。
インターネットでの申込は、たしかに便利なのですが、こうしたリスクがあることも考えて、絶対に入力ミスがないように送信しなくてはなりません。
また、入力する内容で分からないことがある場合には、電話で相談してから申し込むようにしましょう。
借入残高をできるだけ減らしておく
おまとめローンの借入残高が多い状態で、カードローンの申し込みをすると、返済能力に問題があると判断されてしまいます。
また、おまとめローンを借りてすぐの段階で申し込みをすると、これも返済能力に問題があると判断されますし、きちんと返済計画を立てていないとも判断されてしまうのです。
カードローンを申し込むときは、半年以上の返済実績を作り、その間に延滞していないことで返済能力があることを証明し、借入残高もできるだけ減らしておくことで、審査に通る可能性が高まります。
借入限度額は必要最低限にする
おまとめローンを利用するほどの借入をしてきた人は、お金を借りることの感覚が鈍くなっていることも多いです。
そのため、カードローンが少額な利用限度となっていれば、不安を感じる人も中にはおり、できるだけ多くの借入ができるように、カードローンの申込金額を高くする傾向があります。
しかし、すでにおまとめローンによって多額の借金がある人が、カードローンで高額な契約をできるわけがありません。
信用が高い人であっても、申込金額が高額になれば厳しく審査されることになります。
それでは審査に通りませんので、カードローンの申込金額は必要最低限で行うようにしましょう。
銀行より消費者金融を選ぶ
おまとめローン後に、新規で借入をしたいのであれば銀行カードローンよりも消費者金融カードローンの方が賢明です。
確かに金利で比較すれば、銀行カードローンの方が金利が低く魅力的に感じることでしょう。
しかし一度先に借金をまとめている状態にも関わらず、また借入を増やすという行為を銀行はよく思いません。
普段以上に審査が厳しくなることが考えられますので、審査基準が柔軟な消費者金融カードローンを選択した方が、まだ審査に通る可能性が出てくるのです。
しかしここで気をつけておきたいのが、総量規制の存在です。
消費者金融は、総量規制の対象ですから、年収の3分の1以上の借入れはできません。
そのため、現在の借入れ額が総量規制よりオーバーしていないことが申込の最低条件となります。
そもそもおまとめローンとは
ここまで、おまとめローン後に他社借入できるのか、と言うことについて話してきました。
しかし、そもそもおまとめローンとは、一体どのような商品なのでしょうか。
おまとめローンを利用する人の特徴を挙げると、
- 借入件数が多くなり返済することが難しい
- ひと月に支払日がいくつもある
- 返済額が用意できない
以上のような点があります。
おまとめローンとは、多重債務状態となっている状態を改善することが期待できる商品です。
簡単に言えば、借金をまとめて一本化することで、少しでも返済をしやすくできる・完済できる可能性を持っている商品と言えるでしょう。
そのため、「そんな良い条件ならメリットがありそうだ」と申し込んでみようと考える人も多いようですね。
複数の借入先を抱えていると、管理がしにくいうえに、返済金をそれぞれ用意しなければならず、バラバラになっている借金をまとめられるのなら、借金を完済することも現実的に捉えられるようです。
消費者金融でおまとめする
複数ある借金を一本化する「おまとめローン」には、消費者金融で行う方法と、銀行で行う方法のふたつが代表的です。
消費者金融は貸金業法第13条の2により、個人と契約できる上限額を年収の3分の1までと決めた総量規制が適用されます。
借金が複数にもなると、上限である年収の3分の1を超えてしまうことは珍しいことではありません。
そもそも、貸金業法に総量規制という規定があるのに、どうして消費者金融では、年収の3分の1を超える借金をおまとめできるのでしょうか。
それは、貸金業法施行規則第10条の23により、一定の条件下において例外的に認められているからです。
その条件とは、以下の項目を満たしていることが必要です。
- 借入れしている人の1か月に支払う負担が契約後に軽減されること
- 将来において借入残高を減らすことが期待できること
条項には他にも、総量規制の例外規定とする条件がいくつかありますが、おまとめローンについては主に以上の条件を満たすことが必要であり、要約すれば「借主にとって一方的に有利になる契約」という言い方ができます。
ただし、消費者金融でおまとめローンを組む場合は、銀行カードローンやクレジットカードのショッピング利用代金など、一本化できない借金があることに注意しましょう。
◆法務省 貸金業法
◆法務省 貸金業法施行規則
◆アイフル 貸金業法に基づく計画返済支援委おまとめローン
銀行でおまとめする
消費者金融でおまとめローンを組めない借金がある場合、銀行で借金の一本化をすることに大きなメリットがあります。
銀行でおまとめする場合には、住宅ローンなどまとめられない借金以外、ほとんどの借金をまとめることが可能です。
銀行のローンで借金をまとめる場合、カードローンで一本化することが一般的なのですが、東京スター銀行などのようにおまとめ専用のローンでも一本化できます。
ただし、銀行によっては、借金の一本化に利用できないカードローンもありますので、銀行でおまとめしたい人は、事前に電話などで直接聞くか、商品概要説明書で確認しておきましょう。
銀行のおまとめローンなら借入できる?
消費者金融は総量規制によって年収の3分の1以上の貸付は禁止されています。
しかし銀行貸付については総量規制の対象にはならないため、銀行のおまとめローンを契約して消費者金融の借金もまとめてしまえば、総量規制対象額の借金は0円ですね。
消費者金融の融資は、法律で総量規制の範囲内なら貸しても良いことになっていることから、借入人は銀行のおまとめローンを無視して借りられる可能性もないわけではありません。
しかし、おまとめローンの目的は借金を完済することだったはずです。
毎月の返済額が減ってお金に余裕ができたからと言って消費者金融から新たな借入をするのは、逆に借金総額を増やしてしまう結果になります。
おまとめローンで毎月返済していて、なおかつ消費者金融の借金も返済するとなると、まるでおまとめローンを契約する前の状態と同じですよね。
銀行のおまとめローンで年収の3分の1程度の借金をまとめて、さらに消費者金融から年収の3分の1まで借り入れしてしまったら、借金が2倍に膨れ上がってしまいます。
消費者金融から、金利を下げるので借りてくださいとか、利用限度額を増やしますので借りてくださいと勧誘されても、断る勇気を持ちましょう。
銀行のおまとめローンでも借りれなくなることもある
前項では銀行のおまとめローンは総量規制の対象外であるため、消費者金融から新たな借入をすることが可能であることを説明しましたが、実際の審査において必ずしも審査に通るとは限りません。
なぜなら消費者金融が審査を行うときに利用している信用情報機関JICCには、おまとめローンの契約情報も登録されているからです。
もちろん銀行のおまとめローンであることは分かりませんが、銀行融資には保証会社がついていることが一般的です。
保証会社はクレジットカード会社や消費者金融になっていることが多く、その場合JICCには保証債務残高として銀行からいくら借りているのかが分かるのです。
最近の消費者金融の審査の傾向として、信用力以外に返済能力があるかどうかの判断が厳しくなっています。
いくら総量規制対象外となっている銀行融資でも借金には変わりはありませんね。
審査の結果保証債務残高がかなり多くなっていると判断されれば、消費者金融の審査でも返済能力が劣ると判断されてしまうでしょう。
ブラックではなくても借りれない
おまとめローンの契約は単に融資契約ですから、複数ある借金をまとめたとしてもそれは金融ブラックではありません。
ですからおまとめローンを契約したからといって借入ができなくなるとは限られないのです。
ただし金融機関が契約するかどうかが判断するため、おまとめローンの残高によっては審査に落ちて借りられない状態になることもあります。
そもそも借金返済が苦しくなったからおまとめローンを契約したのですよね。
それなのに新規の借入をすること自体、あまりにも危険な行為と言えるのではないでしょうか。
おまとめローンのメリット
借金を一本化するおまとめローンを組むメリットとして、いくつか紹介します。
どれをとっても、利用者にとって返済しやすく、まとめる前よりも借金の完済を目指せるメリットばかりです。
借入金利が下がる
複数ある借金をまとめると、一つの金融機関からの借入金額が大きくなりますが、金額が大きくなると、借入金利が下がることが期待できます。
消費者金融と銀行では多少金利の下がり具合が異なりますので、どちらがいいのか選択することが重要です。
ただし、共通して言えることは、借入額が100万円以上となる場合には、利息制限法によって必ず15%以下となることです。
現在よりも借入金利が下がれば、その分毎月の返済金額も下がり、結果的に返済負担も軽くなります。
そのため、既存の借入れよりも低い金利が適用されるのかを確認しておきましょう。
返済先が1社になる
借金をまとめると、今まで月に数回あった支払日が一回で済むようになります。
それまで月に何度も返済日があることで、返済金を準備できない、返済日を忘れていたなどで、延滞してしまうこともあった人もいると思います。
この場合、通常の金利の他にも、延滞損害金を支払う必要がありますので、さらに返済が苦しくなってしまいます。
支払いが一回で済むとなれば、返済計画も立てやすくなり、返済専用の口座も1つに集約できます。
お金の管理もしやすくなりますので、延滞するリスクが低くなります。
毎月の返済額を減らせる
借金をまとめることで、支払っていた返済総額を減らすことも大いに期待できます。
例えば、以下のようにそれぞれに返済していた場合には、おまとめ後には大きく返済額が減ることになります。
■現在
- A社:毎月の返済額2万円(借入額100万円)
- B社:毎月の返済額1万円(借入額50万円)
■おまとめ後
- C社:毎月の返済額2万5,000円(借入額150万円)
返済額が少なくなると、これまでよりも余裕ができますので、完済まで頑張ろうという意欲が湧きます。
おまとめローンは借金の元金だけが一本化できる
そもそもおまとめローンは複数ある借金を一本化できる商品ではありますが、まとめられる借金は元金のみです。
おまとめローンを契約するまでに利息の支払いは自分でしなければなりません。
さらにおまとめローンでお金を借りるとしても、おまとめローンの目的が借金をまとめるのですから、借金総額以上の金額は借りられません。
どうせおまとめローンを契約するなら、生活費に10万円や20万円を追加して借りたいな、と言うようなことはできませんので注意が必要です。
またおまとめローンはカードローンのように利用限度額が与えられる契約方法ではありません。
一般的に証書貸付になることが多く、自動車ローンや住宅ローンのように融資を受けたら、毎月の返済額を借金完済するまで支払っていくのです。
ですから返済途中で追加借り入れはできませんし、おまとめローンの借入枠を増やす増額もできません。
銀行が扱うおまとめローンの一部には、カードローン形式でおまとめローンを契約する金融商品もありますが、その場合は返済途中でも追加借入が可能です。
ただしおまとめローンの目的を考えると、返済途中で追加借入するのは返済期間が伸びるだけではなく、場合によっては借入残高が全く減らないままいつまでも返済を続けなければならない返済地獄に陥ってしまう可能性が高いですね。
おまとめローンは希望額が出るとは限らない
おまとめローンは複数の金融機関からの借入れを一本化することによって、借金の管理をしやすくし、利息などを減らすことによって完済を目指すローンです。
しかし、おまとめローンに申し込んだからと言って必ず希望の金額に通るとは限らず、全額まとめられなければこれまで通りほかの会社にも返済を続けていくことになります。
当然金利もかかりますし、月に何度も返済について考えなければならず、おまとめローンの利用によるメリットをあまり感じられないでしょう。
おまとめローンの利用を検討する人の多くは借金を抱えているため、信用力が弱くなります。
そのため希望した金額での利用ができないのであれば、申込みをする前に一度借金を整理しておくとよいでしょう。
それではどのように対処すればよいのか、その方法を見ていきます。
返済をしていなければ審査通過は難しい
金融機関にとっておまとめローンを利用してもらうメリットは、他社からの借入れをまとめてもらうことで大きな金額を融資でき、利息を得ることにあります。
本来であれば他社に行くはずであった利息が自社に入るため、その分利益を出せるのです。
しかし、その利益も利用者が返済を怠ってしまえば得られません。
金融機関としても返済能力のある人に融資を行いたいと考えるため、過去の返済に遅延や滞納があるいわゆる「金融事故」を起こしてしまっている人は審査にまず通りません。
金融機関では申込者の信用情報を「信用情報機関」に照会し、問題がないか確認します。
信用情報には申込者の氏名、住所などの基本的な情報はもちろんのこと、過去の借金の状況が記録されているのです。
遅延や滞納情報も「異動」として記録されているため、返済能力がないと判断されれば審査に通らない、あるいは希望金額の通りには借りられないという可能性が出てきます。
おまとめローンが全額通らなかったときのチェックポイント
おまとめローンの申し込みをして、希望額が通らなかった場合には、以下で紹介する4つのチェックポイントを確認することが大切です。
- 繰上げ返済を利用して借入件数を減らす
- 仕事の状況などを確認してみる
- 複数の会社に同時に申し込まない
- 再審査を受けるまでの期間
具体的にどのようにチェックするか確認していきます。
繰上げ返済を利用して借入件数を減らす
カードローンはその気軽さから、「借金」であることをついつい忘れてしまいがちです。
しかし、それでは借金が増えるばかりで減らせませんし、借入件数が増えるほどにおまとめローンの利用も難しくなっていきます。
ほとんどのカードローンでは繰上げ返済ができます。
そこで残高の少ないものから優先的に返済を行い、完済して借入件数を減らすようにするとよいでしょう。
「毎月の返済で精いっぱいだ」という人であれば、例えば返済額を最低金額に設定してもらえるよう金融機関に相談してみましょう。
そしてこれまで支払っていた金額との差額を毎月貯蓄しておき、貯まったら一括返済の資金に使いましょう。
借金の返済には計画性がとても重要で、少しでも早く完済を目指すためには工夫も必要となってきます。
件数を減らせれば、おまとめローンで借金全部をまとめることも可能です。
借金返済のノウハウを身につけて最速返済?これで完済は安心できる3つのステップ
仕事の状況などを確認してみる
おまとめローンの審査において重要なのが、「安定収入があるか」です。
金融機関にとって申込者の返済能力はとても重要なポイントとなります。
そのため勤務先や収入について、在籍確認などもしながら厳しくチェックを行っていくのです。
転職して間もない人や職場がよく変わる人などは、「またすぐに仕事を辞めてしまうのではないか」「返済ができなくなるのではないか」という印象を持たれてしまい、審査に通らない可能性が高くなります。
そこで少しでも審査に有利にしようと借入件数少なめに書いたり、収入や勤務先を偽ったりしたくなりますが、金融機関では審査の過程で必ず信用情報機関に照会し、勤務先や借入れ状況などは必ずバレてしまいます。
逆に嘘をついたということが、審査にマイナスの影響を与えてしまうことになりかねません。
おまとめローンの審査において虚偽は絶対にNGです。
申込書には正しい内容を記入するようにしましょう。
複数の会社に同時に申し込まない
希望の金額が借りられないからと、いろいろな金融機関に次々と申込みをしたくなりますが、申し込んだ履歴も、場合によっては審査に落ちた結果も信用情報に残ります。
また次々に申込みをすると「申込みブラック」と呼ばれる状態になり、それだけお金に困っていると金融機関に判断され、審査に通りづらい状況となりかねません。
審査に不利になってしまわないよう、一度に複数の金融機関に申し込むのは避けましょう。
再審査を受けるまでの期間
一社に申込みをしたら、次の申し込みまで6か月間は間をあけるようにしましょう。
カードローンの申込みを行ったという記録は個人信用情報機関に6か月間保管されますので、その記録が消去されてから申込むようにしましょう。
カードローン審査に通りやすい条件とは?
おまとめローンを組んでいると、新たにカードローンを契約することは、ちょっと敷居が高いかも知れませんね。
たしかに、すでに多額の借金をしていることで、審査難易度は高くなっています。
では、おまとめローンを利用中でも、カードローン審査に通るためには、どのような条件をクリアすると良いのでしょうか。
カードローン審査に通るために満たしておきたい条件とは、
- 勤続年数が長い
- 年収が十分にある
- 滞納や金融事故がない
- 必要な書類が揃っている
と言うように、基本的には一般的なカードローンの審査と同じような条件をクリアしておく必要があります。
これを聞くと意外と思うかも知れませんが、カードローンの場合は、毎月の収入から生活費などの支出を差し引いた金額がどのくらい残るのか、その金額が十分にあり、それによって問題なく返済できると判断されなければ、審査に通ることはそれほど難しくはありません。
では、これらの条件は、具体的にどのくらいでクリアとなるのかについて、これから紹介していきます。
年収は200万円以上
カードローンの場合、多くが申し込みに必要な年収の基準は表記されていません。
しかし、カードローンは一般的に「年収200万円以上」が審査に通りやすい基準だと言われています。
もちろん、年収がこれよりも高ければ、返済能力も自然と高くなりますし、年収が基準となって上限が定められているカードローンにおいては、借りられる上限も高くなり、借りやすくなります。
勤続年数1年以上
勤続年数が短い場合、審査をする側にしてみると、「この人はまたすぐに転職する」と判断します。
カードローンは、毎月の返済額は比較的少ないローンなのですが、その分、返済が長期になりやすいです。
そのため、すぐに転職して収入が安定しない、収入がなくなる時期があると、リスクを負うことになります。
転職する可能性が低いと判断され、審査に通るためには、勤続年数が1年以上が必要です。
もちろん、勤続年数が長くなるほど「収入が安定継続する」と判断してもらえますので、できるだけ勤続年数を長くしてから申し込むことが望ましいです。
滞納や金融事故がない
おまとめローンは、借主に一方的に有利となる借入です。
そのため、このようなローンで延滞をすると言うことは、新しいカードローンを返済していくだけの余裕がないと、自分で証明しているような状況になります。
また、クレジットカードのショッピング利用分を滞納することも、返済能力がないと判断される要因になりますし、意外と知られていませんが、携帯端末の分割も信用情報に登録されており、この滞納も返済に余裕がないことの裏付けとなります。
カードローンの審査においては、少なくとも申し込みの直近6か月以内および、過去24か月のうちに1回~2回までであれば、延滞や滞納があっても審査に通る可能性があります。
なお、当然のことながら、債務整理や代位弁済、クレジットカードの強制解約などの金融事故を起こした場合は、最長10年間ブラックとなりますので、審査に通ることはありません。
カードローン申し込みに必要な書類
カードローンに申し込む場合、基本的には運転免許証や個人番号カードなどの本人確認書類だけで借りられます。
しかし、一定額以上の借入(一般的には50万円超)となると、収入を証明する書類も必要になります。
収入を証明する書類とは、以下のような書類です。
- 源泉徴収票
- 給与明細書
- 役所が発行する所得証明書
- 納税証明書
- 確定申告書(個人事業主の場合)
これらの書類以外にも、審査によっては他の書類が必要になることもありますし、借入額が50万円超ではない場合でも、収入を証明する書類を求められることもあります。
申し込みをするときは、最低でも「本人確認書類」と「収入を証明する書類」のふたつは確実に準備しておき、求められた書類はすぐに提出できる状態で行うようにしましょう。
おまとめローン後にカードローン他社借入ができない?
おまとめローンを組んでしまうと、カードローンの他社借入ができなくなるかも知れないと言うことについてですが、結論から言うと、「他社借入ができない契約もある」と言うことになります。
つまり、おまとめローンを借りていても、他社でカードローンを借りることは可能なのです。
しかし、あくまでも借りられる可能性があるだけで、必ずしも借りられるわけではなく、カードローンの申込先も非常に重要になります。
消費者金融では総量規制が関係する
消費者金融は、貸金業法によって年収の3分の1までしか融資が認められていません。
そのため、貸金業者からの借入総額で上限を超えては借りられないのです。
たしかに、おまとめローンは総量規制の対象外となりますが、これはあくまでも例外的に対象外となっていることに過ぎません。
総量規制の対象外だからと言って、新たにカードローン契約してくれる消費者金融は多くありません。
なお、クレジットカードのショッピング利用や、信販会社の自動車ローンは総量規制の適用外(除外)となりますので、おまとめすることによってクレジットカードが使えないと言うことはないのです。
ただし、クレジットカードのキャッシングについては、総量規制の対象となりますので、新たに設定できない可能性もあります。
総量規制についてはこちらの記事で詳しく説明していますので、参考にしてください。
◆日本貸金業協会 総量規制とは
銀行カードローンで他社借入する
おまとめローンを借りた場合でも、銀行カードローンであれば借りられる可能性があります。
しかし、銀行カードローンの場合には、銀行の自主規制に注意が必要です。
銀行の過剰な貸付が問題視されたことによって規制が強化されており、反社会組織への貸付を防ぐために、警察庁のデータベースとも連携しているのです。
そのため、現在はこれまでよりも厳しい審査が行われており、そもそも信用の問題から、審査に通らないこともあります。
しかし、借りられない可能性はゼロではなく、ある程度の信用があり、反社会的勢力でなければ審査に通る可能性はあります。
おまとめローン後に他社借り入れができない理由とは?
おまとめローン後に新たに借金の申込をしてもなかなか審査に通りにくい傾向にあります。
何もおまとめ時に「今後二度と借金をしません」と約束したわけではありませんし、そのような法律もないのですから、おまとめした後に借入を増やしても何ら問題はないはずです。
しかし現状として、おまとめローン後には他社借入れができにくくなっています。
一体どのような理由があるのか、また審査基準はどのようになるのかを以下で詳しく見てみましょう。
金融機関からの信頼度が低い
一度、借入をまとめているという事は、その前に複数の借入れがあったということです。
それでまとめているにも関わらず、また借入先を増やすという行為に対し金融機関からの信頼度は著しく低下します。
先述したように「今後二度と借金をしません」という約束はしていません。
しかし暗黙の了解として「今回まとめたのだから、新たな借入はもうせず返済に集中していく」という意味がおまとめローンにはあるのです。
それにも拘わらず、また借入先を増やすとなればそこをきっかけに、また雪だるま式で借入先が増えていく可能性は高いものです。
おまとめローンの返済を延滞している
おまとめローンの前後に限らず、どこの金融機関でも融資申込みがあれば必ず信用情報機関で現在の借入れや返済状況を確認します。
そこで借入をしているおまとめローンにて返済をしていなければ、即審査落ちです。
せっかくまとめて金利が低くなったにも関わらず、それでも返済を延滞しているとなれば、返済能力は乏しいと判断され、審査に通りにくい傾向になってしまいます。
借入金額が返済能力と同等以上になっている
借入金額がすでに返済能力と同等もしくはそれ以上になっているのであれば、審査にとおる可能性は低くなってしまいます。
収入に対し返済金額が大半を占めるような借入れ金額ですと、これ以上融資をしたとしてもいずれ返済不能になることは明らかです。
どの金融機関も貸す以上は回収を見込める人でないと、融資実行には至りません。
おまとめローン後に新規借入ができなかったら
おまとめローンを借入中のカードローン申し込みは、どうしても信用が低い状態で行われますので、審査に通らない可能性も高いです。
では、どうしてもお金が必要で、カードローンでは借りられなかった場合、どのように対処したら良いのでしょうか?
お金を稼ぐ
返済期日までにはまだ少し時間がある、必要な金額は数千円である、という場合には、日雇いのバイトをすることですぐにお金を手に入れられます。
また、自宅にあるものをオークションなどで売却することでお金を稼いで、必要な金額をそれで賄えるかも知れません。
この他にも、質屋で売却や借入もできますし、時間があるからこそ、様々な方法で対処できる可能性があります。
おまとめローンの利用先に相談する
日雇いバイトや、物品の売却ではどうにもならないほどの金額が必要な場合は、おまとめローンを利用しているところに相談することも、ひとつの方法です。
おまとめローンを延滞なく利用している場合、相談することで新たに融資をしてくれる可能性があります。
ただし、この方法はおまとめローンを借入後、しばらく経った時でなくては可能性が低いので、借入残高が少なくなった状態のときに行うようにしましょう。
また、新規の借入ができない場合でも、今後の返済計画について修正してくれる可能性もありますので、返済が苦しくなった場合も、借入先に相談するようにしましょう。
最終的には債務整理を考える
おまとめローンを利用している先に相談しても、新規借入ができず、ローンの返済やクレジットカードの支払いができない、今後も支払っていけないという場合は、債務整理を考えるようにしましょう。
債務整理には、主に「任意整理」「個人再生」「自己破産」があります。
任意整理とは、債権者と交渉して借金の減額や、将来の利息をカットする方法のことです。
個人再生とは、住宅などの財産は残しつつ、借金を減額する方法のことであり、自己破産は、借金の返済義務を免除してもらう方法です。
このように、債務整理をすることで借金の減額や返済が免除されるのですが、これを行うと5年~10年はどこからも借りられなくなります。
また、クレジットカードの審査にも通らなくなります。
債務整理は最終手段であり、リスクを考えるとできるかぎり避けたいのですが、どうしても返済ができない場合は、弁護士などの専門家へ相談することをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
おまとめローンを組んでいたとしても、他社借入ができないと言うことはありません。
しかし、おまとめ後の借り入れは、簡単にできるわけではありません。
重要なのは、返済能力の有無や、信用情報的に問題が無いのかですね。
カードローンに申し込む場合は、ここで紹介した条件をすべて満たし、最低限必要な金額だけを申し込むようにしましょう。
また、おまとめローンは、本来、多重債務を救済することを目的としていますので、できる限り新たな借入はせずに、返済だけに集中することをオススメします。
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アイフル | 3.0%~18.0% 最短18分※₁ ※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 | ・初めてのご契約で最大30日間利息0円 ・事前診断で融資可能かチェックできる ・原則、自宅・勤務先への連絡なし※₂ ※₂審査状況により実施する場合があります。プライバシーに配慮し、担当者個人名で連絡します。 |
プロミス | 4.5%~17.8% 最短3分※ ※お申込み時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | ・20~30代に人気 ・初めて契約する方は30日間利息0円 ・借入可能かすぐに分かる事前診断でチェックできる |
SMBCモビット | 3.0%~18.0% 即日融資 ※申込曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱 | ・事前審査結果最短10秒 ・契約機で土日も融資可 ・WEB完結なら電話連絡、郵送物、原則なし ※収入証明を提出していただく場合があります。 |
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※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。