銀行系カードローン審査基準と難易度を徹底解説
同じ「カードローン」でありながら、銀行系カードローンの審査と消費者金融の審査とでは、チェックされる点が異なります。
今回は、銀行系カードローンの審査基準について、説明していきたいと思います。
この記事はこんなひとにおすすめ
今回ご紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。
- 銀行系カードローンの審査基準が知りたい人
- 銀行系カードローンの審査に落ち続けてしまっている人
銀行系カードローンの審査基準で重要な項目とは?
カードローンの審査では、一般的には、「属性」と「信用情報」の2つが審査基準となっていますが、特に「属性」は非常にたくさんの要素から構成されています。
属性は、「返済の安定性」を判断するために用いられ、年収や年齢・雇用形態などといった情報が含まれています。
信用情報は、申し込み者の過去の金融取引に関するデータであり、「返済の確からしさ」を判断するために用いられます。
以下に、銀行系カードローンの審査における主な審査基準にはどのようなものがあるかについて、ザッと書き出しておきました(信用情報以外は、属性の構成要素です)。
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審査基準から考える審査に通らない7つの原因
カードローンは、年収が多ければ審査に通り、年収が少なければ審査に通らないという単純なものではなく、多くの要素を総合的に判断して審査の通過可否が決定されているのです。
銀行カードローン各社審査落ち…もうだめぽ
— たじー (@tjmxhrnb) 2011年06月13日
このようになってしまったときに、その原因に心当たりがあるかないかでは、大きな違いですよね。
カードローンの借り入れ審査がどうしても通らない原因としては、以下のようなものが考えられます。
原因1:信用情報で審査に落とされている
いくら属性が良くても、信用情報機関のデータに金融事故情報があったのでは、銀行系カードローンの審査に通ることはまずありません。
延滞や、債務整理・自己破産などを過去に起こしていると、最低でも5年は情報が保存されるため、契約はできません。
自己破産などの、官報に載る金融事故情報は10年保存されます。
保証会社と過去にトラブルを起こしている
3カ月未満で滞納が解消されてしまえば、信用情報に延滞として登録されることはありません(厳密には業者によって対応が異なります)。
つまり延滞情報は、3カ月以上滞納した場合に登録されるものなのです。
とは言え、延滞当時の保証会社のサーバーに登録されるデータは一生涯残り続けます。
同じ保証会社のカードローンの審査には、極めて通過しづらいと言えます。
原因2:多重申し込みをしている
審査に通過するかしないかに関係なく、ローンへ申し込んだ情報も個人信用情報に6か月間記録されます。
申し込み情報が1ヶ月の間に複数回ある場合には、「こんなにたくさん申し込みをしているのだからお金によほど困っているのだろう」とみなされて審査に落ちてしまうこともあり、これを申し込みブラックと呼びます。
また、すでに他社から借入がある場合、1社や2社程度であればそこまで大きな影響はありませんが、4社以上の借り入れがある場合には多重債務者としてみなされ、審査に通過することが厳しくなります。
原因3:信用情報が全くない
現金主義で、ローンやクレジットカードを全く利用したことがない人は、自己破産経験者と疑われてしまうこともあるようです。
信用情報には、延滞などのネガティブな情報だけでなく、クレジットカードやローンの利用状況なども記録されています。
自己破産を行った人は、数年経てばネガティブな情報も消えますが、その間、借入など一切できないので、クレジットカードやローンの利用状況などの履歴も存在しません。
審査する立場からすると、「なぜクレジットカードのひとつも持っていないのか」と疑問に思うところから、「過去に金融事故を起こしたのかも」と推測され、審査に不利になることがあります。
原因4:他社借り入れと総量規制
借金ゼロの状態で銀行系カードローンに申し込むのと、借金100万円で申し込むのでは、自ずと返済能力に差が出てしまいます。
したがって他社借り入れの額は、審査においてはネガティブな情報です。
「銀行系カードローンは、他社借り入れ件数が2件以上あると審査に落ちる」という情報が、一部で流れていますが、正しくは「他社借り入れ金額」が重要なのです。
さらに、貸金業界では、年収の3分の1までしか借り入れできないと総量規制で定められています。
銀行は本来、貸金業法の縛りはありませんが、近年は自主規制として、総量規制にならう傾向があります。
年収が300万円なら、3分の1にあたる100万円が総量規制の上限です。
原因5:収入が安定していない
カードローン審査では、収入の多さよりも安定性のほうが重要となります。
自営業の場合は、現時点の収入が多くてもこれから先も同じように収入を得られるのかが分かりませんので、審査には不利になります。
逆に公務員や一部上場企業の社員は、収入が安定しているために審査では有利となるのです。
同様の理由で、雇用形態がアルバイトやパートの場合は、審査に通らないことが多くなります。
原因6:申し込み時の情報に誤りがある
非常に基本的なことですが、情報は間違えず正確に記入しましょう。
誤字や脱字程度であれば電話確認などで訂正できますが、あまり几帳面ではない人と判断されて、審査に悪影響を及ぼすかもしれません。
もし連絡先が間違っていれば、どれだけ待っても連絡が来ませんので、手続きはそこでストップしてしまいます。
年収や他社からの借り入れは仮に入力ミスであっても、信用情報の照会や収入証明書の提出などで誤りが判明すれば、カードローン会社からすれば虚偽申告と変わりませんので、大きなマイナスとなります。
もちろん意図的に虚偽申告をするのは、言語道断です。
原因7:勤続年数が短い
勤続年数が短いかたは、これからも同じ職場で働き続けるかどうかが分かりません。
もしかしたら突然仕事を辞めてしまうかもしれず、そうなると収入がゼロになり、返済ができなくなってしまいます。
そのため、勤続年数が短いと審査において不利となり、勤続年数が1年や半年に満たない短い期間しかない場合にも、審査に落ちてしまう原因となってしまうことがあるようです。
え、カードローン審査落ちしたんだけど笑 転職したばっかりだったから?意味わからん笑
— まるまる(銀河遊牧民) (@mrmrmrgrgrgr) 2018年05月01日
このツイートを行っているかたが審査落ちになってしまったのは、転職したばかりだったということも、大きく関係しているかもしれませんね。
銀行系カードローン7つの審査対策!
原因が分かったところで、次はそれぞれの解決法と、少しでも審査に通りやすくする方法を説明していきましょう。
①信用情報を確認
属性に問題がないのであれば、信用情報を確認してみましょう。
さすがに債務整理したことを忘れている人はいないと思いますが、過去にカードローンやクレジットカードの返済を1,2回遅れたのを忘れてしまっている、という人はいるかもしれませんね。
返済の履歴は過去2年分が記録されますので、もし延滞していたことが分かってもすぐに消すことはできません。
しかし、今後しっかり返済を行っていれば、多少の延滞歴があっても審査に通ることは可能です。
単なる延滞であればよいのですが、もし過去に何らかの金融事故を起こし、ブラック状態になってしまっているのなら、問題を解決するのは簡単ではありません。
その場合は、情報が消滅するまでに5~10年間待たなくてはならないのです。
信用情報は個人でも照会できますので、確認すれば原因が分かります。
②とりあえず半年働く
勤続年数はもちろん長ければ長いほど良いのですが、半年未満と半年以上の間に最初の壁があります。
半年未満では大きくマイナスになることが多いですが、半年を過ぎればかなり変わりますので、まずは勤続年数半年を目指し、それを達成した後に申し込めば結果が変わることが多いです。
アルバイトはやパートは不利になりますが、勤務年数が長ければ審査通過の可能性は高くなります。
パートの主婦の場合は、あえて「専業主婦」として銀行カードローンに申し込めば、審査に通ることもあります。
学生であれば、学生ローンに申し込むというのも一つの方法です。
③携帯電話の支払いで信用情報を積む
20歳で金融履歴がないのは特に珍しくないと思いますが、30歳を超えてクレジットカードを一枚も持っていない・ローンのひとつも組んだ履歴がないとなれば、「過去に金融事故起こしたために、この数年、他社の審査に通らなかったのでは?」と疑われてしまうこともあります。
これではいつになっても審査に通らないということですから、八方ふさがりです。
しかし、カードローン以外にも信用情報を積む方法はあります。
それは、携帯電話の利用です。
携帯電話機種代金や使用料の支払い状況も信用情報に登録されるため、携帯電話を利用することによってカードローンやクレジットカードの審査に通らない人でも、信用情報を積み上げられます。
④利用している銀行のカードローンに申し込む
住宅ローンを組んでいる銀行や、たくさん預金をしている銀行や給与振込が行われている銀行のカードローンは、そのほかの銀行と比べて審査に通過しやすくなる可能性が、非常に高くなります。
銀行は、住宅ローン・預金・給与振込・カードローンなどのありとあらゆる取引を自分の銀行で行ってもらうことで、顧客の囲い込みを図りたいためです。
筆者の勤務していた銀行では、審査を一義的に行っていたのは保証会社でしたが、保証会社の審査結果が否決であった場合には、再審査請求ということができました。
再審査請求とは、担当者や銀行でしか知りえない情報を記入することによって、保証会社になんとか審査を通してもらうようにお願いするものです。
たとえば、
- 本人にはお金がないが同居の親が当該銀行の大口預金先である
- 本人の信用情報に問題があるが、優良取引先の役員や息子である
といった場合などは、このようなローンの申し込み情報だけでは知りえない情報を保証会社が加味して、審査に通過させてくれる場合もあります。
そのため、地方銀行や信用金庫でお金を借りる場合には、家族が利用しているところや、元々通帳を持っている支店を窓口として申し込んだほうがよいでしょう。
メガバンクの場合には、カードローンだけは支店とは完全に切り離した部署が行っていますので、担当者の裁量の余地はないようです。
そうは言っても、完全にブラックというような人はどのような情報を提供しても、原則的に担当者の裁量の余地があってもなくても審査通過は難しいです。
⑤信用情報は必ず参照されると心得る
ネットなどで、銀行系カードローンの中にはCICなどの信用情報機関の情報を参照せずに、銀行独自で判断するところもあるというような情報を見かけますが、結論からお伝えしておくとこの情報は嘘です。
銀行も消費者金融もクレジットカードも、審査の際には必ず個人信用情報へ照会をかけます。
個人信用情報への照会はカードローンだけではなく、個人ローンのすべての貸付に対して行われます。
審査の入口段階で、「お金を貸してよい人かどうか、審査のテーブルに乗せていい人かどうか」を判定していますので、この審査を省略するということはまず考えられません。
それどころか、クレジットカードやローンに申し込んだだけで、申し込んだ情報そのものが「申し込み情報」として個人信用情報に記録されることになります。
その情報は他の審査機関も参照し、そのほかの審査の際に利用されることになります。
信用情報がブラックでも大丈夫とか、信用情報の照会はしませんなどといったカードローンは、申し込んでみたら実は闇金だった、という場合も考えられますので、安易に申し込みや連絡を行わないように注意しましょう。
⑥他社からの借り入れ、申し込みを減らす
他社から複数借り入れをしているのであれば、できる限り借り入れ件数を少なくしてから申し込むことを、オススメします。
おまとめローンを利用すれば、複数の借り入れを一本にまとめることができますので、借り入れ件数を大きく減らせます。
また、銀行カードローンの審査では、消費者金融カードローンを利用していることはマイナスとなりますので、できれば消費者金融の借り入れから優先的に減らしたほうがいいでしょう。
おまとめローンで消費者金融を完済して解約後なら、銀行カードローンの審査に通るかもしれません。
申し込み履歴は6ヶ月が経過すれば消えますので、申し込みのしすぎが原因であれば6ヶ月は我慢して再度挑戦しましょう。
そのときも、手あたり次第に申し込むのではなく、1社ずつにしておくことが重要です。
⑦申し込み金額は身の丈に合った金額に
借りれるだけ借りようとするのではなく、自分が本当に必要な金額を考えて申し込みをしましょう。
金額が少なければ、属性に多少問題があっても借り入れできる場合があります。
それら以外に、審査結果を好転させる方法としては、年収確認資料の提出が必要ないローンにおいて年収を少し多めに記入することで、審査にプラスとなる可能性もあります。
ただし、虚偽申告がバレた場合には全額を1度に返済しなければならない可能性もありますので、あまりオススメできません。
審査に通る?人気のカードローン
カードローン | 実質年率 最短融資 | 特徴のまとめ |
---|---|---|
SMBCモビット | 3.0%~18.0% 即日融資 ※申込曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱 | ・事前審査結果最短10秒 ・契約機で土日も融資可 ・WEB完結なら電話連絡、郵送物なし ※収入証明を提出していただく場合があります。 |
![]() プロミス | 4.5%~17.8% 最短20分 | ・20~30代に人気 ・初めて契約する方は30日間利息0円 ・借入可能かすぐに分かる事前診断でチェックできる |
アコム | 3.0%~18.0% 最短20分※ ※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | ・業界№1の融資残高数 ・30日間無利息サービス ・アルバイト、パート可 |
審査に通らないなら中小消費者金融の利用もあり!
実は、ブラック状態の人でも利用できる可能性のあるカードローンや、なかなか審査に通らない人が利用できる借り入れ方法が存在します。
中小消費者金融はブラックでも可能性あり
中小消費者金融なら、もしかしたらブラック状態でも借り入れできるかもしれません。
中小消費者金融は、大手消費者金融を利用できないかたが多く申し込んでくるため、いわゆるブラックの人も多く含まれます。
そういった人に対しても、ブラックだからと言って門前払いにはせずに、柔軟に現状の返済能力から貸付可能かどうかを、判断してくれるのです。
その分必要な情報や提出書類は多くなりますが、それもしょうがないことでしょう。
ブラックでも借り入れできたという口コミが、特に多い中小消費者金融としては、フクホーやスペース・キャネットなどが挙げられます。
アルバイトの学生は「学生ローン」を利用
アルバイトをしている学生の場合は、銀行カードローンや通常の消費者金融カードローンに申し込んだとしても、審査には通りにくいのが実情です。
そこで、学生専用に融資を行っている「学生ローン」を利用しましょう。
学生ローンは消費者金融カードローンよりもわずかですが金利が低く、学生であることをしっかりと確認したうえで、そのことを考慮して審査が行われるため、アルバイトでも不利になるということはありません。
学生は近いうちに社会人となって収入が安定するということもあり、学生ローンは通常のカードローンよりも審査に通りやすくなっているのです。
ただし、アルバイトなどで収入を得ていなければ利用できません。
学生も安心して借りれるカードローン
カードローン | 実質年率 最短融資 | 特徴のまとめ |
---|---|---|
![]() SMBCモビット | 3.0%~18.0% 即日融資 ※申込曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱 | ・事前審査結果最短10秒 ・契約機で土日も融資可 ・WEB完結なら電話連絡、郵送物なし ※収入証明を提出していただく場合があります。 |
![]() プロミス | 4.5%~17.8% 最短20分 | ・20~30代に人気 ・初めて契約する方は30日間利息0円 ・借入可能かすぐに分かる事前診断でチェックできる |
アコム | 3.0%~18.0% 最短20分※ ※お申込時間や審査によりご希望に添えない場合がございます。 | ・業界№1の融資残高数 ・30日間無利息サービス ・アルバイト、パート可 |
カードローン以外の借り入れ方法も
どうしてもカードローンの審査に通らないのであれば、カードローン以外の借り入れ方法を利用しましょう。
たとえば、以下のような方法があります。
- 質屋
- クレジットカードキャッシング
質屋は担保となる品物さえあれば、属性がどれだけ悪く、仮にブラック状態であっても利用できます。
また、クレジットカードのキャッシング機能はカードローンと同様、好きな時にATMから借り入れできます。
当サイトの管理人の馬三郎は、カードローンの審査には全て落ちていますが、クレジットカードは取得でき、ちゃんとキャッシング機能も付いています。
銀行系カードローンの審査は甘い?
- 消費者金融は総量規制の範囲内でしか融資を行えない
- 銀行カードローンは総量規制に影響されない融資を行える
この2つの要素が合わさると、どのようなことが起こるでしょうか。
「銀行カードローンでは、消費者金融よりも多額の融資を容易に行える」ということが、かつて起こっていました。
しかしその結果、銀行カードローンによる過剰融資や、反社会勢力に対する融資が問題視されることが多くなってきました。
そういった世間の声を受けて、銀行カードローンでの融資や審査には、大きな変化が表れています。
銀行は過剰融資を自主規制する方向へ
銀行は貸金業者ではないため、総量規制に影響されない融資を行うことが可能ではあります。
しかし上述したように、過剰融資が問題視されはじめたことを受けて、「総量規制の範囲内での融資を心がける」というような、自主規制を行うようになってきています。
審査基準を特に変更したわけではなく、あくまでも自主規制であることから、年収の3分の1超の融資を行ったとしても、銀行に対して何らかのペナルティが課されるわけではありません。
しかし現実問題として、以前と比べると明らかに高額な融資は受けづらくなっているようです。
「銀行カードローンならまとまった金額も借り入れやすいな」と考えている場合は、その認識を改める必要があるかもしれませんよ。
警察庁もDBへの照会をするようになった
また、反社会勢力に対する融資への対策として、2018年1月より、銀行カードローンの審査に「申し込み者の情報を警察庁のデータベースに照会する」という過程が組み込まれることとなりました。
これにより、反社会勢力として警察庁のデータベースに登録されている人は、銀行カードローンで融資を受けられないようになったのです。
善良な一市民からすると、非常に素晴らしい対策のように思われます(実際に素晴らしいことではあります)が、その弊害として、銀行カードローンでは即日融資が受けられないようになってしまいました。
警察庁のデータベースに照会を行うと、照会結果が返ってくるのは最短で翌日なので、審査を即日で完了させることができなくなってしまったのです。
メガバンクが取り扱っているものを中心に、即日融資も可能というのは銀行カードローンのメリットの1つではあったのですが、安全性と引き換えであればやむを得ません。
銀行カードローンについて古い知識しか持っていないと、実際に申し込んでみてビックリしてしまうかもしれないので、銀行カードローンを巡る最近の動きについては、しっかり把握しておきたいですね。
保証会社がバックにいる
銀行系カードローンにおいては、保証会社がバックにいます。
保証会社は、銀行系カードローンの金利の中から保証料として、金利換算で年1%から2%程度を営業収益としてもらいうけています。
カードローン利用者が返済を怠らない限り、保証会社は何もせず利益を得ることができる仕組みとなっています。
万が一カードローン利用者の返済が遅れてしまった、そして不良債権化してしまったときは、保証会社が銀行に対して代位弁済することになっています。
銀行は多少手数料は支払うものの、保証会社がいる限り、決して損をするということはありません。
保証会社がいるため一説として「銀行系カードローンは多少審査が甘くなる傾向にある」とも言われています。
保証会社は消費者金融
銀行は、長らく苦手分野であるカードローン事業から遠ざかっていました。
個人に対しては目的別ローンやフリーローンのような、「一度融資したら完済するまで融資は行わない」形式のローンのみの取り扱いがメインでした。
しかし住宅ローンの金利に比べれば、カードローンの金利は10倍以上ですから、再び注力することにしたのです。
そこで「消費者金融業者が保証会社となり、銀行カードローンの審査を行う」というスタイルが定着したのです。
消費者金融が審査を担当することで、長年培ってきた審査のノウハウを活用することができ、両者は相互補完の関係となっています。
通りやすい銀行系カードローン選びのポイント
同じ「銀行」というカテゴリの中でも、各銀行によって審査ポイントは異なってきます。
せっかく申込みをするのであれば、少しでも審査に通る可能性が高い銀行を選択したいものです。
取引のある地方銀行カードローンに申し込む
先にランキングではなく、申し込み本人の属性で銀行を選ぶべきと述べましたが、もう一つ審査を有利にする選び方があります。
それは既に取引実績がある地方銀行のカードローンを選ぶということです。取引と言っても難しく考える必要はありません。
転勤が多い方ならいざ知らず、給与振り込みや公共料金の引き落としは地方銀行の口座を指定しているという方も多いはず。これが取引実績になります。
毎月の給与振り込みは安定した収入、公共料金の引き落としは堅実な返済能力の、何よりの証になりますので、審査担当の心証もいいのです。
地方銀行の中には大手都市銀行並みの低金利を実現している銀行もありますし、既にその銀行で住宅ローンを組んでいる場合は、カードローンの金利面で優遇されるケースもあります。
大手都市銀行のカードローンを検討するのは、自分が取引実績を重ねている、地方銀行のカードローンの貸付条件を調べてみてからでも遅くはないでしょう。
また、こうした取引実績がなくても、特に営業エリアを限定せず、WEB完結を採用しているところもあります。
ネット銀行カードローンもおすすめ
僕がおすすめするのはイオン銀行・セブン銀行・楽天銀行です。
これは馬太郎が実際に申し込んだ実体験からです。
馬太郎は自営業というやや不安定な属性ながら、この3社のカードローンにすんなり通過することができました。
ちなみに馬太郎はイオン銀行と楽天銀行・ソニー銀行は、同時に申し込んでみて、ソニー銀行だけ落ちたという経緯があります。
一般的なスペックとともに、馬太郎の可決金額も表にまとめておきます。可決金額が低いのは初回なので仕方ありません。
銀行名 | 馬太郎の 可決金額 | 最高限度額 | 年利 |
---|---|---|---|
イオン銀行 | 10万円 | 800万円 | 3.8~13.8% |
セブン銀行 | 10万円 | 50万円 | 15.0% |
楽天銀行 | 20万円 | 800万円 | 1.9~14.5% |
イオン銀行とセブン銀行の共通点としては、いずれも流通系ということ。
買い物で利用してもらうために、カードローン会員を積極的に募集しており、比較的審査基準が寛容と推測できます。
ちなみに体験記はこちら。
審査に通りやすい銀行系カードローンの特徴
属性に沿った申込み条件を掲示している銀行、現在取引がある銀行のほかに、まだ審査に通りやすい銀行系のカードローンは存在します。
気になるその他の項目も一緒に確認しましょう。
居住地等に制限がある
地方銀行のカードローンには、銀行の支店がある都道府県に住んでいる人や勤務している人などの、居住地や勤務地の条件が設けられているものが多いです。
例えば、「○○県に住んでいる方限定」のカードローンは、日本中どこからでも申し込めるカードローンよりも申込者の数は大きく減ってしまいます。
もし、そういった条件のあるカードローンが同じように厳しく審査をすると利用者を確保できないので、住所や勤務地の条件があるカードローンは、それを満たしている人にとっては審査難易度が低く、借りやすくなっているのです。
上限金利が高い
上限金利の高さは審査難易度を大きく左右します。
年率3.0~18.0%の場合、18.0%の部分を上限金利と言います。
審査に通ることを考えるのであれば、上限金利が高いカードローンの方が審査通過率は高いです。
例えば住信SBIネット銀行は金利0.99~7.99%と上限金利が非常に低いことで有名ですが、その反面、他社借入2件以上行っていたら即アウト、など貸付基準が非常に厳しく設定されております。
銀行カードローンであれば上限金利は、14.5%程度に設定されているところが多いです。
この値より上限金利が高くなっているか、低くなっているかを見れば審査難易度の判断ができます。
対象属性が広い
対象属性の範囲が広ければ広いほど、利用者に対して門を広く開いていると言えますので、審査難易度は下がる傾向にあります。
専業主婦、学生、年金受給者の3つが全て借入可能なカードローンは、審査難易度は低いでしょう。
また対象年齢の上限が高いということは、返済途中に利用者が退職する可能性を織り込み済みで募集しているわけです。
融資に積極的であることの表れでもありますから、審査難易度は緩くなると推察されます。
収入証明書不要額が高いとゆるい?
銀行カードローンで収入証明書原則不要額が高く設定されていると、わざわざ提出しなければならないという面倒な手間が省けて楽です。
かつては銀行カードローンでは、「希望額200万円まで収入証明書不要」とされていることも珍しくありませんでした。
収入証明書原則不要額の高さは、「積極的に融資をしたい」という意思の表れでもあったため、審査に通りやすいと考えられていました。
ただし、2017年頃から銀行カードローンの過剰貸付けが問題視されるようになり、各銀行とも収入証明書を求める額を一律50万円以上に変更しつつあります。
このため、収入証明書を必要とする額で、審査難易度を推しはかるということはできなくなりました。
※レイク借入条件●極度額/1万円~500万円●貸付利率(実質年率)/4.5%~18.0%●遅延損害金(年率)/20.0%●返済方式/残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式●返済期間・回数/最長5年・最大60回●担保・保証人/不要●必要書類/運転免許証※収入証明(契約額に応じて、レイクが必要とする場合)●要審査タグ:お金の知識