CICへの信用情報開示請求は照会履歴に登録される?
信用情報機関CICに登録されている自分の信用情報の開示請求を行うと、照会履歴が登録されクレジットカードの審査に通りにくくなるとインターネットで噂になっていますが本当なのでしょうか。
自分の信用情報がどのように登録されているのか見ただけで審査に影響を与えてしまうのでは困りますよね。情報開示請求によって何かデメリットがあるのかご説明していきます。
CICの照会履歴とは
信用情報機関であるCICは加盟している割賦販売業者やクレジットカード会社、消費者金融などからの情報提供によって個人信用情報管理し、加盟業者が情報提供を求めてきた際に個人信用情報を提供しています。
CICが保有する個人信用情報はCIC自体が収集するのではなく、あくまでも加盟業者の情報提供によって個人信用情報を保有しているに過ぎません。
的確な情報を加盟業者が提供することによって、クレジットカード会社やローン会社は信用力や返済能力がどの程度あるのか客観的に審査できるようにシステムが構築されています。
CICが保有する個人信用情報には、大きく分けて申込情報、クレジット情報、利用記録があり、一般的に照会履歴と呼ばれるのは正確に言うと申込情報のことです。
クレジットカードや各種ローンの新規申し込みにおいて、申込者の支払い能力がどの程度あるのか調査するために、CIC加盟業者が個人信用情報に照会した履歴が残ります。
申込情報に記録されている項目は主に以下の通りです。
◆本人を特定するための情報
・氏名や生年月日
・郵便番号や電話番号など
◆申し込みに関する情報
・信用情報の照会日
・商品名
・契約予定額
・支払予定回数
・照会した業者名など
クレジットカード会社やローン会社が個人信用情報をCICへ照会することで、照会履歴が申込情報として残ります。
信用情報開示請求すると自分の信用情報がわかる
思い当たるフシがないのにクレジットカードの審査に通らない、というときにCICに対して自分の信用情報がどのように登録されているのか開示請求ができます。
開示請求によってなぜ審査が通らなかったのか、ブラック情報が残っているのかそれとも他に何か審査に通らない原因があるのかある程度判断可能です。
クレジットカードや各種ローンに申し込む際には必ず金融機関はCICに個人情報を照会し、審査を行いますので何を見ているのかが開示請求によってわかるのですね。
信用情報の開示請求については直接CIC窓口に行くか、郵送またはインターネット上で開示させることができます。
情報開示する方法とは
先に話したように3か所から開示請求を行う必要があるのですが、どこの機関であったとしても直接窓口に出向く以外にインターネットから開示請求を行うことも可能です。
それぞれ開示方法が異なりますので、違いを確認していきましょう。
機関名 | CIC | JICC | KSC |
---|---|---|---|
開示方法 |
|
| 郵 送 |
利用時間 |
|
| 申込みから1週間から10日前後で本人限定受取書類若しくは簡易書留で届く |
準備物 |
|
| 開示請求申込書、手数料、本人確認書類(2種類) |
開示手数料 |
|
| ゆうちょ銀行発行の定額小為替証書1,000円 |
それぞれの開示請求書はホームページからダウンロード可能です。
自宅にプリンターがない場合には指定のコンビニエンスストアからでも印刷することができます。
信用情報開示にデメリットはない
結論からご説明すると、インターネット上で噂になっている自分の信用情報を開示請求すると、CICに照会履歴が残り審査に悪影響を与える、または開示請求の回数によっては審査に落ちてしまうということはありません。
なぜならCICに登録されている個人信用情報を登録・変更できるのは加盟業者しかできないからです。
よって個人が自分の信用情報を開示しても申込情報には一切照会履歴が残ることはありません。
ではどうして照会履歴が審査に悪影響を与えてしまうのか、そのようなデマが流れてしまったのかと言うと申込情報だけがあってクレジット情報がないと、審査に落ちたことの証明になると考えたからでしょう。
情報開示請求しただけではクレジット情報がありませんから、これは審査にデメリットになるのではないかと思ったのですね。
CICの加盟業者が信用情報を照会すれば、申込情報に照会履歴が残ります。信用情報を調査した結果契約に至らなかったという場合は、クレジット情報がなく結果的に審査に落ちたとなります。
クレジットカードに複数申し込んで、すべて審査に落ちてしまえば信用情報を照会した履歴が積み上がり、いわゆる「申込ブラック」状態です。
その「申込ブラック」になるとして、あまり自分の信用情報を開示請求しない方が良いと間違った噂が流れてしまったのです。
しいて言えば手数料
情報開示に関して基本的にデメリットはありませんが、情報開示請求をすることのデメリットをあげるとすると、1つの信用情報機関に開示請求をするたびに手数料がかかるという点です。
自分の信用情報に不安がある人は、3つの信用情報機関全てに開示請求をする方がいいですがそうすると、スマホか郵送で3つの信用機関に開示請求をすることになります。
その場合の費用は、合計で3,000円かかることになります。
この金額が高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれでしょう。
自分の信用情報にどれだけ不安があるか、その程度によって開示請求をするかしないかを決めましょう。
開示請求してメリットがある人は?
CICに情報開示請求してメリットがある人は、クレジットカードやローンの滞納をしたことがある人や、過去に自己破産などの債務整理を行った人です。
金融事故情報が登録されると最低5年間は消えません。自己破産や個人再生は信用情報機関同士の相互交流データネットワークによって最大10年間は金融事故情報が消えません。
自分の信用情報がどうなっているのか、クレジットカードや各種ローンに申し込む際に事前に確認しておきたいと情報開示請求することが多いですね。
今までに一度も返済滞納したことがないという人や、債務整理などを行ったことがなければ情報開示請求してもメリットはありません。
クレジットカードの支払いや各種ローンの支払いがどのように登録されているのか確認する、または途上与信を行っているのかどうかなどの情報がわかるくらいです。
途上与信とは
途上与信とはクレジットカード会社が、会員の信用情報に変化があるかどうか確認するために行う中間審査のようなものです。
クレジットカードはキャッシング機能が付いていることから、総量規制の対象となるため年収の1/3以上を貸し出すことができません。
途上与信によって総量規制を超えていることがわかればキャッシングを一時的に停止する、または利用限度額を低くするなどの措置をとらなければなりません。
そのために3カ月に一度の割合でCICの信用情報を照会しているのです。
クレジットカード会社の途上与信は、CICが保有する信用情報のうち「利用記録」の項目に登録され、申込情報の照会履歴とは違います。
利用記録はCICの加盟業者が個人情報を照会した事実を記録するための項目で、クレジットカードやローンの新規申し込みの審査には全く関係がありません。
信用情報の開示請求をした方が良い人
逆に積極的に信用情報の開示請求をした方が良い人は、クレジットカードの審査やローンの審査において不利になりやすいパート収入の人やアルバイト収入、フリーランスで働いている人です。
上記に該当する人が比較的勤続年数が短く、年収が低い、安定した収入がないと見られることから審査で落ちてしまう可能性が高いです。
クレジットカードやローンの審査に通るには良好なクレジットヒストリーが必要です。
CICに情報開示請求して自分のクレジットヒストリーがどのようになっているのか調べる必要があるでしょう。
今までクレジットカードを利用したことがない、ローン契約もしたことがなくすべて現金主義で生活してきた人は、クレジットヒストリーがなく審査には不利です。
年齢にもよりますが30歳以上でクレジットヒストリーがないのは、金融事故を起こしてその情報が消えたのか?と不審がられるため、どうしても審査に落ちやすいです。
そもそもクレジットヒストリーがなければお金に対してどのような付き合いをしてきたのかがわかりませんので、審査のしようがないこともあるでしょう。
クレジットカードの利用実績がない人はどうすれば良いのか
クレジットヒストリーは何もクレジットカードだけで作られるものではありません。最も簡単にクレジットヒストリーを作る方法としてスマホの契約があります。
端末機器代を分割購入すればショッピングローンを利用したことと同じになりますので、毎月遅れることなく携帯料金を支払うことで良好な利用実績を作ることが可能です。
またはアコムのACマスターカードに申し込むのも良い方法です。
ACマスターカードはクレジットカードを利用してもポイントがつかずメリットはありませんが、良好なクレジットヒストリーを作るためと思えば良いですね。
タグ:お金の知識
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