借金する人の特徴は「嘘つき」その理由や共通点は?
今や5人に1人が、何らかの借金をしている時代です。
中には、返せなくなるまで借金を繰り返したり、一度完済したのにも関わらず、再び借金地獄に陥るような人もいます。
そこで、今回はそんな借金を繰り返す人にはどんな癖があるのか、さらにはその悪い癖を直す為にはどんな方法があるのか、その特徴について考えてみましょう。
この記事はこんな人におすすめ
- 借金をしている可能性がある人を見き分けたい
- 借金をする人の心理が知りたい
- 借金癖を直したい
借金する人は「嘘つき」は本当?
まず、借金を重ねる人の特徴や癖について見ていきましょう。
借金をする人は後ろめたい気持ちからか、どこかで嘘をつくものですので、詳しく見ていきます。
借金する人に嘘つきが多い理由
よく借金をする人には「嘘つきが多い」といわれています。
それも一つの考えではあるかもしれませんが、実際には「嘘つきだから借金をするのか」「借金をしているから嘘をつくようになったのか」微妙なところでしょう。
しかし、借金癖がある人には、以下の特徴があるのは確かです。
借金の事情は人それぞれであり、お金のない惨めな気持ちに嘘をつき、お金を借りてまで自分を着飾るようなこともあるでしょう。
また借金を隠すために、嘘に嘘を重ね繰り返すケースもあります。
借金をしている人には、必ずと言っていいほど、何かと「嘘」はついて回るようです。具体的にどのような嘘が多いのかを見ていきましょう。
どんな嘘が多いのか?
借金する人はどんな嘘をつくのでしょうか、事情によって様々ではあるものの、代表的な嘘・言い訳には以下があります。
家族に嘘をつくケース
最も多いのがこの家族に嘘をつくパターンでしょう。
例えば、ギャングるで負けて損をしたことを隠し、赤字を借金で埋め合わせ、給料として家にもって帰るようなケースです。
また借金をしなかったとしても、「仕事で急な出費があった」と言って、生活費から遊ぶ金を捻出させる行為もよくあるパターンです。
金融機関からお金を借りても、「家族に怒られたくない」「心配をかけたくない」という理由で借金を繰り返します。
ギャンブルが原因の場合は、すでに借金が生活の一部になっているケースも多く、なかなか抜け出せません。
友達や同僚に嘘をつくケース
キャッシングとはいかないまでも、同僚や友達に嘘をついてお金を借りるケースもあります。
例えば、「ちょっと兄弟の結婚式が遠方であって、来月絶対に返すから少しだけ貸してくれない?」といったケースです。
頼まれた側も普段から交流のある相手であると断り辛く、ついつい貸してしまいます。
嘘をついて借りる人が、相手の善意につけ込むのもよくあることです。
特に同僚や友達から借りる場合には、「少しだけ」とか「絶対に返すから」というような、イマイチ信用できないようなキーワードが付くのが特徴です。
お金に困ったら、まずは親や親せきなどの身内に借りようとするのが一般的でしょう。
関係のない他人に借りようとする時点で、なにかあると疑うべきです。
自分自身に嘘をつくケース
嘘をつく相手は、他人ばかりではありません。
借金をする人は自分にも都合の良い嘘をついてしまいます。
例えば、単なる遊びのためのお金を借り入れるために、「この借金は自分にとって必要なものなんだ。これでストレス発散をしないと仕事に支障を来たすから仕方がない…」と都合のいい解釈をするのです。
ストレスを正当化するために借金を重ね、買い物依存症に発展してしまうこともあります。
自分自身に嘘をつく場合、自分の行動を正当化、借金を美徳化する傾向があるのが特徴です。
他にもよくあるこんな嘘
借金を繰り返す人は、あの手この手を使ってお金を借りようとしてきます。
もちろん、全てが嘘とは限りません。
しかし明らかに嘘の方が多いのも事実ですので、ここでは借金をする人が使いがちな嘘を知っておきましょう。
「交通違反をしてしまい、罰金が払えない」「税金を滞納していて、差し押さえられそう」
給料前であることや、貯金がないことを理由に、数万円程度の借金をお願いされます。なんの罰金や税金なのかをしっかりと確認し、できれば証拠書類やハガキなどを見せてもらいましょう。
「引っ越しで大きな金額が必要」
引っ越し代金がないと言って借金を申し込んでくるパターンです。その後「やっぱりなくなった」と言われ、返済をはぐらかされたことがあります。
「大事な付き合いや飲み会のため」
「仕事の大事な飲み会がある」「参加しないと契約が…」などと言って数千円~数万円程度のお金を借りようとするパターンもあります。仕事とがらみの飲み会であれば、経費として出るはずです。よく確認してください。
「財布を落とした」
同情を引く理由のひとつです。財布に入っていた現金だけでなく、クレジットカードやキャッシュカードなど、財布を落とすと困ることはたくさんありますね。どんな財布をいつどこで落としたのか確認してみましょう。
「子供のお金がかかる」
子供の医療費や学費、部活のために貸してほしいという場合です。子供のためと言われると力になってあげたくなりますが、ちょっと待ってください。日本には、国から一時的に子供の学費や治療費を借りられる制度があります。これらを提案し、反応をみましょう。
「結婚式の費用が足りない」
結婚費用を貸してくれたら、祝儀で返済すると言ってくるパターンです。実際に結婚式をし、祝儀をもらったものの「祝儀が少なかった」「これからの生活が大変」と言い訳をつけてなかなか返済しようとしません。
「プレゼントを買いたいから」
親や彼女にプレゼントを買いたいから、数万円貸してほしいと言ってくる人に遭遇したことがあります。「いいものを買ってあげたいから」と言われましたが、断りました。本当がどうか分からなかったためと、借金をしてまでプレゼントを買うのはどうかと感じたためです。
借金する人の嘘を見破る方法
借金をしてしまう人は、嘘をついてまでなんとかお金を手に入れようとします。
信用して貸したのに、返済がなければ、裏切られたような気分になりますよね。
そんな、借金をする人の嘘をなんとか見破る方法はないのでしょうか?
正直、借金をする人は、かなり巧妙な嘘をつくタイプであるため、実際にはその嘘を見破るのは難しいと考えられるでしょう。
また借金を重ねてしまう人は、人とお金に対する考え方がそもそも違います。
そのため一般の人では躊躇してしまうようなお金の使い方をしてしまい、結果、借金が積みあがるのです。
原因や心理状態も人によって様々であるため、嘘を見破って借金をしないように説得するのは難しいでしょう。
強制的に借金をしない仕組みを作ったり、何でも正直に話してもらうような信頼関係を作るほうが効果的です。。
他にもある、借金する人の特徴
また、借金している人には「嘘つき」以外にも、共通した特徴があります。
借金には原因となるストレスや精神的なものが加わっていることもあるため、生活になにかしら満たされないものがあり、それが借金として現れてしまうのです。
共通した特徴として、「見栄っ張り」、「ルーズ」、「ギャンブルが好き」などがあるため、順番に見ていきましょう。
見栄っ張り・プライド
代表的なのは、「見栄」や「プライド」です。
見栄やプライドは、その人の育ってきた環境も多少影響ししますが、表面的な部分を気にする人は非常に多いです。
たとえば、着る服などは勿論、「車」「飲み会やパーティーに参加する事」などの面でも、他人より劣っていると思われる事をとても嫌います。
しかし自分には、いいものを買うだけの収入もお金もありません。
そんな時、多少無理をしてでも、キャッシングをしてでも見栄を張ろうとします。借金によって、「理想の自分」に近づこうとするパターンですね。
ルーズな面が多い
もう一つの特徴は「無計画」や「ルーズ」な人です。
その証拠に、借金が膨れ上がって身動きが取れなくなる人は、最初から返済計画を立てずにキャッシングを利用する傾向があります。
また、そのような人は「時間を守る」「部屋を綺麗にする」ということもできない傾向があり、どんな時でも無計画でその場限りの行動が目立ちます。
自分で考えようとせず、現実逃避をしてしまうのも、ルーズで無計画な人の特徴です。
ギャンブルがやめられない
パチンコやスロット、競馬にお金をつぎ込んでしまう、いわゆるギャンブル依存症の人も借金を重ねてしまいます。
ギャンブルは簡単には勝てないため、余計に「大勝ち」した記憶と快感が体に染みつくものです。
冷静な判断をすると、勝った金額より負けた金額のほうが大きいでしょう。
しかし「勝てば取り合えせる」「チャラになる」と考え、湯水のごとくお金を注ぎ込んでしまうのです。
このため、使うお金をどこからか用意しなければならないため、カードローン地獄に陥るのも当然ですね。
付き合いを断れない
飲み会1回でも数千円程度は必ずかかるため、それが月に何度もあれば、それなりの出費になるのはわかりますね。
借金の多い人は、付き合いを断れない場合が多いですので、自分が楽しんで行くこともあれば、誘われて無理やり…など原因は様々です。
共通しているのは、お金がないのに、飲み会を断らない点にあります。
飲み会は楽しいですが、何度も行くと出費が増え、借金に繋がるのです。
気の弱い人や、楽しいことが好きな女性に多い傾向にあり、女性の場合にはママ友同士のランチを断れず、家計を圧迫し借金に繋がることもあります。
稼がずラクがしたい
「仕事したくない」「働かずにお金がほしい」そんな思いは誰にでもあると思います。
それでも、ほとんどの人が頑張って働いているのが一般的です。
しかし、借金癖の強い人は、「お金がなければ借りればいい」と考えています。
そのため借金が身近な存在になってしまい、ついつい借り入れが多くなるのです。
すでに借金が生活の一部として成り立っていることも多く、根本的な見直しが必要でしょう。
借入はコンビニや銀行のATMで気軽できます。そのため慣れてしまうと、借りれている感覚を失い、自分のお金との区別がつかなくなるそうです。
収入が多い
意外に思うかもしれませんが、比較的収入が安定しているといわれる看護師や公務員、自衛隊などには、多重債務者になってしまうことも多いです。
安定して収入を得ている人は、消費者金融の審査に通りやすいため、比較的簡単にまとまったお金を手にできます。
さらに看護師や自衛官、公務員はストレスにさらされることも多く、ついつい買い物や風俗通いのために、借入限度額いっぱいまでカードを使い切ってしまうこともあります。
それが散財に繋がってしまうことも珍しくありません。消費者金融は金利が高いです。
そのため公務員でれば、共済組合の貸付制度を検討するのもいいですね。
借金癖を直すための方法とは
借金癖は対人関係や人生そのものに大きな影響を与えてしまいます。
治す方法はないのでしょうか。ここでは、二つほど対策を考えてみましょう。
強制的に借金をしないようにするには?
「とにかくキャッシングをしないで欲しい」これは借金癖のある人を家族に持つ人の悲痛な叫びではないでしょうか。
強硬手段として、金融機関のカードやクレジットカードを全て取り上て、はさみで切り刻み、キャッシングが出来ないようにする方法もあります。
しかし本人さえいれば、カードを紛失したとして再発行ができてしまうのです。
さらに、借金癖のある人は、あらゆる手段を使ってでもお金を借りようとします。また本人確認書類さえあれば、どこからでも借入ができてしまいます。
さすがに運転免許証や保険証まで取り上げる訳にはいきませんので、このような方法で借金を止めるのは現実的ではないと言えるでしょう。
そのため、家族にどうしても借金をさせたくないときは、ローン会社が審査時に利用する「信用情報機関」に、「この人には融資しないで下さい」と情報を載せる方法があります。
これを「貸付自粛制度」と言います。家族でも日本貸金業協会に申し出ることで、その登録可能です。
強制的に貸し付けがされなくなるため、大手消費者金融のような信用情報機関に加盟している金融機関からは借りられません。
ただし信用情報を通さない、いわゆる闇金からの借り入れを止めることはできませんので、ご注意ください。
隠れて借金する人は借金癖が治らない
借金癖のある人はいろんな事を隠す癖があります。
そのため周りとの信頼関係は非常に重要です。隠し事なく、何でも話し合える雰囲気を作っておくことも、借金を防ぐには有効でしょう。
お金がない場合でも、正直に相談できる関係を作ったり、逆にお金の相談を持ちかけたりする事で、「自分も困ったら周りに相談できるんだな…」と安心感をもってもらう事も出来ます。
債務整理の際の嘘は通用するか?
ここまで、借金癖のある人には「嘘が多い」事をお伝えしてきました。
しかし、そのような嘘が通るのも、借金返済中までです。
なぜならば、借金をいよいよ返せなくなって債務整理に進んだとき、嘘をついてしまうと取り返しの付かないことになってしまうからです。
次章では、嘘をついて債務整理をした場合に起こりうる事態についてお話しします。
資産を隠して自己破産した場合
債務整理にまつわる嘘で代表的なものが、「不動産や貯金があるのに、それを隠して自己破産したケース」です。
一見すると、貯蓄を他人名義に変えたり、自己所有の不動産を配偶者名義にすることで、資産を一時的に隠す事は可能ないように思えます。
しかし、明らかに債務返済が厳しくなってきたタイミングで、財産を移動させると、所得隠しと捉えられます。
また最悪のケースでは免責許可を取り下げられたり、詐欺破産罪で訴えられる可能性もあるのです。
自己破産には財産目録が必要となりますし、貯金通帳を見れば大体お金の流れは把握できます。
また、裁判所は全ての財産状況を調査するため、ごまかすのは難しいでしょう。
そもそも、自分で作った借金を、嘘で塗り固めて自己破産する人は、すでに人の道から外れている…と言っても過言ではありません。
収入を偽って任意整理や個人再生をした場合
任意整理や個人再生の場合、毎月の収入などを申告したうえで、債務者にとって一番いい返済金額や期間が決められます。
しかし、中にはわざと収入を過少申告し、毎月の支払いを抑えたり返済期間を短くするようごまかそうとする人がいます。
そもそも申し立て時に給料明細書や退職金見込み額証明書、所得課税証明書などの提出を求められるため、偽るのはほぼ不可能でしょう。
結論から申し上げるととにかく嘘はやめておいたほうが無難と言えます。
特に裁判所を通して決定される個人再生の場合は、自己破産と同じく個人再生の許可を取り消されたりするケースもありえます。
もし取り消されたら、大抵の場合、もう自己破産しか道がない場合が多いです。
まとめ
今回、借金を繰り返す人の特徴と対策について解説しました。
誰しも見栄やプライド、家庭の事情があり、それをお金を埋めなければならないのはわかります。
また、借金癖が治らないのは、必ずしもその人のせいとも限りません。
例えば、親や兄弟が事業をしており、小さなころから借金をするのが普通になっている家庭環境であったり、若い頃から小さな借金を繰り返しては返済している…と言う場合には、もはや借金に罪悪感を感じなくなっているケースがあります。
借金は計画的にする、もしくはできる事ならしないほうが、精神的にも金銭的にも余裕のある生活が送れます。
もし、この記事を読まれている方自身やご家族が、借金に苦しんでいるような場合、借金解決の為に今回の記事が参考になれば、嬉しいです。