信用金庫は金利がお得
信用金庫の規模は銀行に比べると小さいですが、信用金庫ならではの金利の優遇された商品が沢山あります。
それらの内容は自分で商品を調べたり、信用金庫に直接来店したりしないと、なかなか知る機会がありません。
信用金庫にはどのような商品があり、他の金融機関にはない傾向はあるのでしょうか?
信用金庫で取り扱っている預金商品や融資商品について詳しく解説していきます。
この記事は、次のような人におすすめの内容となっています。
- 信用金庫の商品が気になる人
- 預金金利が良い金融機関を探している人
- 低金利で住宅ローンを借り入れたい人
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- 執筆者の情報
- 名前:山本馬元
年齢:30歳
性別:男性
職歴:平成21年3月より信用金庫勤務
記事の目次
信用金庫の預金金利
信用金庫の預金利率はどのくらいなのかが気になりますね。
預金の種類ごとに、おすすめの信用金庫を紹介しますのでチェックしてみましょう。
普通預金の金利
信用金庫の普通預金の金利はほとんどが0.001%となっていますので、どこの信用金庫を選んでも利率は同じです。
ちなみに、0.001%と言えば銀行の普通預金利率と基本的には変わりません。
スーパー定期預金でおすすめの信用金庫
続いては、定期預金の金利が高い信用金庫を紹介していきます。
今回は、預け入れ年数を1年で預入金額を300万円以上に設定した場合で比較しています。
信用金庫名 | 適用金利 | 備考 |
---|---|---|
大阪厚生信用金庫 | 0.325% | 2019年7月1日~9月30日まで |
岡崎信用金庫 | 0.300% | インターネット支店に取り引きのある人 2019年9月30日まで |
豊田信用金庫 | 0.300% | |
尼崎信用金庫 | 0.250% | ウル虎支店限定 |
しずおか信用金庫 | 0.250% | インターネット支店に取り引きのある人 2019年9月30日まで |
大口定期預金のおすすめ信用金庫
次に、大口定期預金でおすすめの信用金庫を紹介します。
分かりやすく比較するために、今回は預け入れ年数を3年に設定しています。
信用金庫名 | 適用金利 | 備考 |
---|---|---|
大阪厚生信用金庫 | 0.400% | 2019年7月1日~9月30日まで |
永和信用金庫 | 最大0.400% | 定期預金「ハイ・ブリッジ」でAランクの場合 |
尼崎信用金庫 | 0.250% | ウル虎支店限定 |
渡島信用金庫 | 0.150% | 2019年5月7日~10月31日まで |
定期積立のおすすめ信用金庫
最後に、定期積立でおすすめの信用金庫も見ておきましょう。
信用金庫名 | 適用金利 | 備考 |
---|---|---|
大阪信用金庫 | 0.050% | 契約期間が3年以上5年以下の場合 |
広島信用金庫 | 0.010% | – |
朝日信用金庫 | 0.010% | – |
城南信用金庫 | 0.010% | – |
京都信用金庫 | 0.010% | – |
定期積金になると高金利が適用されるケースがあまり見られないので、まとまったお金があるなら大口の定期預金を契約して金利面のメリットを得ることをおすすめします。
信用金庫の金利が高いのはなぜ?
信用金庫は民間銀行に比べて、預金金利が高い特徴があります。
信用金庫の預金金利が高い理由としては、信用金庫が地域密着の金融機関であり、営業地域に住む人たちの繁栄を基本方針として経営しているからです。
この方針は、すべての信用金庫に適用されている信用金庫法の第一条にも記載されています。
したがって、信用金庫は民間の銀行よりも預金金利を高く設定して、預金者に高い利息を付けて返しているのです。
超低金利時代の今日、普通預金や定期預金の金利は銀行とあまり変わりませんが、条件を満たす、キャンペーン期間中であれば金利が上乗せになる恩恵も受けられる場合があります。
信用金庫は預金のキャンペーンがある
信用金庫では、様々な金利上乗せ商品やキャンペーンを行っています。
このように、信用金庫が魅力的な商品を提供して地域住民から預金を集めるのには理由があります。
ひとつ目の理由は先に紹介しましたが、預金者に高い利息を付けて返すと言う理由です。
ふたつ目は、預金を集めなければ信用金庫や資金の運用や貸し出しができないと言う理由です。
信用金庫の収益には、融資利息や手数料による収益と信用金庫の利用者から預かった預金を運用することによる収益が主な部分となります。
つまり、信用金庫が収益を出すためには、預金者に対して預金利息を支払ってでも収益が残るような運用を行わなければいけません。
もちろん、ローリスクと言う点も考えた上で慎重に資金の運用をしなければいけません。
預金の運用においては主に日本銀行や信金中央金庫に預けているため、信用金庫には大きなリスクがありませんが、利ざや(最終的な収益部分)は小さいです。
一方、国債や社債を使って資金を運用する場合は、運用元本が保証されていないため最悪の場合、元本割れした場合は信用金庫の損失となります。
預金をする上で、こうした資金の運用は預金者に対して全くリスクは無いので心配はいりません。
定期預金は6月、12月にすると良い
信用金庫では金利上乗せのキャンペーンが主に6月と12月に行われることが多いです。
6月や12月の時期は社員に対してボーナスが支給される企業が多いため、このボーナスの支給されるタイミングに合わせて金利上乗せの定期預金を販売しているのです。
キャンペーン期間は2か月~3か月ほどの限られた期間で、預金金利を○%上乗せしたり、店頭金利の○倍にしたりする定期預金商品が多いです。
金利が上乗せされても、通常金利の何倍となっても、超低金利時代の今日では大きな違いはありませんが、せっかく定期預金をするなら少しでも金利が高くなる時期を選んで定期預金を契約するのがおすすめです。
信用金庫ごとに預金金利の優遇がある
金利優遇商品は信用金庫が独自に作っている金融商品であるため、信用金庫ごとに商品内容は様々となっています。
以下に、実際に信用金庫で取り扱われている商品の内容を記載します。
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今この記事を読んでいる人の地元にある信用金庫でも、様々な内容の優遇商品があります。
普段信用金庫を利用しない人は、インターネットや電話を使ったり、直接信用金庫に来店したりしてお得な商品がないか確認するとよいでしょう。
特に金利が高い預金は退職金定期
先に紹介した通り金利の優遇を受けられる商品は様々な内容がありますが、どの信用金庫でも退職金を定期預金にする退職金定期は特に金利が高いです。
退職金定期は、信用金庫のみではなく銀行などの金融機関でも取り扱っています。
しかし、一般的には銀行よりも信用金庫の方が適用される金利が高い傾向にあります。
また、退職後に受け取る年金受給を信用金庫で事前に予約しておけば、退職金定期の金利がさらに上乗せになる場合もあります。
退職金定期の預入期間は、3か月・6か月・1年の期間が一般的で、1回だけの優遇となると定められている信用金庫が多いです。
今日の普通の定期預金では到底つけられない金利が退職金定期を賢く利用すれば上乗せ金利として適用されるので、少しでも高い金利の商品を選んでお得に預金利息をもらうことをおすすめします。
金利4パーセント以上も!信用金庫の配当金とは
信用金庫では条件を満たせば、適用金利4%ほどになる場合もあります。
銀行と同レベルで利用リスクが低いにもかかわらず、信用金庫の方が預金の適用金利が高くなっているので非常におすすめです。
信用金庫で高金利が適用される条件は信用金庫によって異なりますが、信用金庫の会員になるのが一番効果が大きいです。
会員になるためには出資金を支払う必要がありますが、1口50円~500円で10,000円以上になることが多いです。
お金を支払ってまで信用金庫の会員になりたくないと考える人もいるかも知れませんが、長期的に考えるとメリットは大きいでしょう。
信用金庫の会員になると、ローンの金利が通常よりも低くなるだけでなく振込手数料などの料金の割り引きが適用されることがあります。
また、出資金の配当は4%以上になるケースも珍しくありません。
他の金融機関の預金金利キャンペーンでも、4%以上の金利が適用されることはほとんどないでしょう。
家や勤務先の近くに信用金庫がある人は、金利メリットを考えて銀行ではなく信用金庫の利用を検討してみてはどうでしょうか。
金利が安い信用金庫の住宅ローン
住宅ローンは長期間にわたって返済しているものなので、少しでも金利の安い商品を選びたいものです。
信用金庫でも低金利の住宅ローンが提供されていますので、金利が低いおすすめの信用金庫の住宅ローンを紹介します。
なお、今回は10年の固定金利を選択した場合の適用金利で紹介しています。
信用金庫名 | 適用金利 |
---|---|
川崎信用金庫 | 0.850%~1.150% |
京都信用金庫 | 1.000%~3.000% |
京都中央信用金庫 | 1.000%~3.200% |
岐阜信用金庫 | 2.950% |
岡崎信用金庫 | 3.200% |
信用金庫の融資金利の特徴
ここからは、信用金庫の融資金利の特徴について詳しく解説していきます。
預金取り引きで融資金利が下がることもある
信用金庫の融資商品のうち、個人消費資金(住宅ローンや自動車ローンなど)は信用金庫との取り引き状況により様々な金利の減免を受けられます。
融資金利が優遇される取り引き状況の例としては、次のようなものがあります。
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特に給与振り込みや年金振り込みは、毎月もしくは2か月に一回、安定して信用金庫の口座に振り込まれるものであり、信用金庫とのメイン取り引きにつながるものであるため、これらの項目は金利の減免が大きいです。
例えば、退職金定期預金をするときに年金振り込みの予約をすれば、融資の金利も同時に下げられる場合もあります。
本来、年金の振り込みが確認された時点で融資金利が減免できる仕組みを取っている信用金庫が多いので、予約の段階で確実に減免できるとは言えませんが、信用金庫が柔軟に対応してくれる場合もあります。
年金振り込みで融資金利の減免が受けられるか否か気になる人は、信用金庫の窓口や電話などで問い合わせることをおすすめします。
自動車ローン等は信用金庫が低利
信用金庫の融資金利は、銀行に比べて低い傾向にあります。
特に、個人ローンである自動車ローンや教育ローンに関しては、銀行と比較すると信用金庫の方が大幅に低金利となっています。
信用金庫の商品は基準の金利があり、そこから取り引き状況によって金利が減免される仕組みの融資商品が多いです。
つまり、融資利用者が信用金庫とメインに取り引きをしている場合、様々な減免項目に該当し、非常に低金利で融資を受けられる可能性があるのです。
逆に信用金庫で個人ローンを借りるデメリットとしては、利用者が信用金庫の設定する減免項目に該当しない場合に適用金利が高めになってしまうことです。
信用金庫は基準の金利が銀行などの金融機関よりも高めに設定されているため、減免項目の該当がないと、そのままの金利で融資となってしまうので信用金庫でローンを利用する前に自分が減免対象であるか確認しておきましょう。
ちなみに、信用金庫の金利減免の項目は該当しやすい項目となっているので、多くの人が低金利でお金を借りられます。
また、融資の申し込みと同時に減免対象の取り引きの申し込み手続きなどをすれば、適用金利の減免をしてくれます。
例えば、給与振り込みや公共料金の引き落としは、変更してから1か月~2か月は手続きの関係上、振り込みや引き落としの確認ができませんが、変更したと言う確認が取れれば減免項目に該当しているとして処理されます。
信用金庫は高利でもサービスは良い
信用金庫はメガバンクや一部の地方銀行に比べると、住宅ローンや事業資金の融資金利は高いですが、自動車ローンや教育ローンは信用金庫も負けていません。
また、信用金庫は金利以外にもサービスの面で銀行に勝っている点があります。
それは、担当者のフットワークの軽さと信用金庫と顧客との距離感です。
一般的な融資の基本は、顧客にお願いして支店に来店してもらって申し込みや契約を行いますが、日中勤めに出ていて夜遅くしか帰れなかったり、自営業で外出が難しかったりする場合は金融機関を利用しづらいです。
こうした中、信用金庫では仕事などが理由で日中の来店が難しい人に対して柔軟に対応してくれる特徴があります。
その他にも、県や市町村の制度融資を利用する場合に、市町村や商工会議所の認定を貰わなければ申し込めない商品もあります。
どのような申し込みに対しても、納税証明書(税金の未納がないかを確認するための書類)を添付しなければいけませんが、認定の取得や証明書の徴求も、委任状を書けば信用金庫で一括して手続きをしてくれます。
もちろん、いずれの手続きでも申込書は顧客に記入してもらい、それらの書類を市町村や商工会議所に提出する手続きを信用金庫の職員が行うと言うことです。
理想は、顧客が市町村や商工会議所へ行き、制度融資を利用するための認定を取ってその後信用金庫へ行き制度融資の申し込みをする手続きが一番です。
しかし、現状は信用金庫職員に委任して行われている現状があります。
信用金庫に委託して手続きをする場合は、利用者から委任状を徴求することで正規に行えるものなので、どうしても仕事で多忙であったりなかなか信用機関に行けなかったりする理由がある場合は、信用金庫へ相談しましょう。
信用金庫の金利にまつわるQ&A
最後に、信用金庫の金利に関するQ&Aを6つ紹介します。
①高金利の信用金庫を見つけた。別の都道府県に住んでいても利用できる?
信用金庫は営業地域に根差した経営をしている金融機関なので、信用金庫の営業エリアから離れた都道府県に居住している場合は利用できません。
ただし、営業エリアに勤務地がある場合などは利用できる可能性があります。
たとえば、大阪信用金庫は大阪在住の人や兵庫県、和歌山県の人が利用できる信用金庫です。
②ローン契約するなら利率の低いネット銀行と信用金庫、どちらがおすすめ?
ネット銀行はローンの適用金利が低く利用する人が増えていますが、実店舗がないため担当者と対面してコミュニケーションが取れません。
したがって、ネットで必要な情報を自分で調べて理解できる人はネット銀行のローンでも問題ありませんが、疑問点や不安なことをきちんと担当者と話したい人は信用金庫の利用をおすすめします。
③信用金庫の住宅ローンは変動金利と固定金利のどちらがいい?
信用金庫では住宅ローン利用も可能ですが、変動金利と固定金利にはそれぞれメリットとデメリットがあるので一概にどちらの金利方式が良いとは答えられません。
変動金利は金利の見直しがあるため支払う金利が変動する可能性がありますが、固定金利は定期的な見直しがなければ変動しません。
どちらの金利方式にも良さがあるので、信用金庫の担当者としっかり話して決めることをおすすめします。
④信用金庫の預金は預金保険対象?
信用金庫は銀行などの金融機関と同様に、預金保険機構に加入しています。
そのため、信用金庫に預金を預けておいていても保険が適用されるので安心です。
もし信用金庫が経営破綻しても、1,000万円までであれば預金が保証されます。
⑤預金はネットで利用すると金利が得になる?
大阪信用金庫を例に挙げて説明すると、「ネットDE定期」と言う商品の方が通常の定期預金よりも高い金利が適用されます。
預入期間が1年で300万円以上預けるとすると、ネットDE定期の金利は0.200%であるのに対してスーパー定期は0.100%と言う違いがあります。
⑥ハナ信用組合は安心?日本人も利用できる?
ハナ信用組合は韓国系の信用組合ですが日本にも支店があり、韓国人だけでなく日本人でも利用できる金融機関です。
ハナ信用組合も預金保険機構によって預金の保証が受けられると言う意味では、安心だと言えるでしょう。
まとめ
信用金庫の金利は、「預金金利が高く、融資金利が低い」と言う傾向にあります。
預金金利においては、信用金庫ならではの高金利な商品が多く取り揃えてあります。
融資金利においても、地域の人が負担にならないようにできるだけ低金利に設定されている傾向があります。
信用金庫の預金利息が高く、融資金利が低い状況を実現できる背景には、「地域の方々のための金融機関」と言う信用金庫の基本方針があります。
一方で超低金利時代の今日、信用金庫も従来のように高い預金金利、低い融資利息が実現できず、他の金融機関と比べて大きな差が見えない状態です。
とは言え、信用金庫には他の金融機関にはない信用金庫ならではのフットワークの軽さがメリットとして挙げられます。
顧客の元へ足しげく通い、代行できる部分は委任状の取り受けにより極力信用金庫職員が行い、顧客の負担を減らすよう努力してくれるでしょう。
もし、メガバンクや地方銀行より金利が劣っていたとしても、利用者の利便性やサービスなども含めて総合的に考えると、信用金庫はとても身近で親身に対応をしてくれる金融機関と言えるでしょう。
※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。