サラリーマンが不動産投資をしないリスク
昨今社会的問題となっている、かぼちゃの馬車や、レオパレスの問題などは、投資家側の意識やレベルがもっと高ければ被害少なかったでしょう。
自らの責任と裁量で、自分の人生を自分で作る一つの方法として、不動産投資がもっと会社員に広がり、自由意志で正しいことを正しいと言える会社員が増える事を願い、本稿を寄稿します。
この文章が皆様方の行動を変える何かのきっかけになれば幸いです。
会社員をしながら、不動産投資家をしている私の、会社員としての本業は『企業と、求職者のマッチング』になります。
その中でも私の担当しているメインの領域は、大企業、外資系優良企業が殆どです。
対象は30~50代のトップセールスや、各業種の専門家もしくは、マネージメント層になります。
自分で言うのもおかしいですが、私自身も会社員として一定の成果を出し、悪くない待遇を得ております。
しかし私が不動産投資をしたほうが良いとより強く思うようになったのは、実はこの会社員としての、プロの会社員をマッチングさせる仕事を通じてです。
上述のように、私がご転職をお手伝いする方は、大企業、外資系優良企業のエリート会社員です。
成功したホワイトカラーの優秀な方であり、一般的には羨ましがられる存在です。
しかしそんな彼らも、グローバル化が進んだ現代では安住していられる立場ではないのです。
Aさん
外資系勤務の30代後半、外資系は40代からリストラが怖い為、日系企業に転職。
転職後わずか半年でその部門がとある外資系の会社に買収され、彼の所属していた部門は解散し、全く地縁もキャリアも異なる工場勤務へ移動の辞令が出されてしまいました。
Bさん
非常に安定した、ファミリー経営の安定企業に勤務、転職は考えていなかったのですが、創業者が株式を売却したことで、会社の方針が一変。
世界的な大企業に株式を買われてしまったために、就業環境も激変、できる人は出世できるが、失敗すれば即リストラ候補の今までとは全く異なる職場環境になってしまいました。
これら、A、Bさんの例を間近で拝見し、とても優秀で一年前には安泰に見えた彼らですら、逆らえない会社員としての限界を何度も何度も見ることになりました。そして会社員だけでは、家族を安定して支えることは不可能だという現実を受け入れるに至りました。
上記不安から、副業を探した結果、不動産賃貸業がアウトソースできる部分が多く、会社員の仕事をしながら運営ができ、会社員としての属性で自営業者よりは融資という大きなハードルを超えやすい業種として魅力的に思えました。
ただ、私が本格的に不動産に注力した、2012年と今2018年では融資に関する状況が一変しています。
2011年~2016年まではフルローン、場合によってはオーバーローンで自己資金0円で始められた不動産投資が今では10%~20%は頭金としていれることが常識となってきました。
これは悪いことでしょうか?
私の答えは、『コインの裏と表が見えるなら、いつでもチャンスである』です。
2011年~2016年は物件が高止まりしていたので、新たに大きな融資を引いて始めるには、高値掴みをしてしまうリスクが非常に高かったと思います。※なので私はこの期間、売却を見据えて不動産投資を行い、規模はあまり拡大せずに現金を増やしました。
2017年4月以降は、投資環境が厳しくなってきたからこそ、安く物件を買って、長期保有で利益を出すチャンスです。
こういう環境では、多少なりとも頭金や担保がある事がライバルに大きな差をつけます。
この頭金として退職金を使うことも一つの手ではないでしょうか?
例えば、リストラに伴う退職金割増の退職者募集、急に発生した相続などによる現金取得などに対してどう考えるかを考察してみます。
勉強していない段階では大きなミスとなる可能性もあるので、十分勉強した上で、慎重に行っていただきたい判断ですが、単純に会社員ではなくなるのが怖いから、業績が悪くなった会社から退職金割増の退職者募集を検討しないという考え方はリスクではないでしょうか?
また相続などの一時所得を、特に考えもなく、定期預金に入れるなど積極運用しないことは本当にリスクではないでしょうか?
オリンピック景気はオリンピックが始まる直前から収束しだすといいますし、現在の好景気は過去最長の長さで続いています。
不景気を望むわけではありませんが、今のタイミングは不景気直前だと考えて準備しても良いと思います。
その際、せっかく大きなお金が(しかもかなりの低い税率で)手に入る機会を生かして、安くなった、毎月お金を生んでくれる賃貸物件を購入することで、一過性のお金ではなくて、中長期的に利益を産み続ける不動産投資を行うことはリスクでしょうか?(賃貸用不動産はあまり景気に左右されない。)
私は、転職のプロとして、ずっと同じ環境にしがみついていても、その会社自体や、事業部、場合によっては産業がなくなる事を間近で見てきたために、不動産投資をしないで自分の運命をすべて会社にかける方がリスクに思えてなりません。
サラリーマン不動産投資家兼、大家会軍師大家の会代表
孫子 大家
数年間は苦戦するものの、趣味の兵法の考え方を不動産投資に応用して以来、関わる物件すべてで連戦連勝。
わずか6年間で、遺産相続など一切なく不動産賃料および売却益によって200万円の貯金から1億円の現金を生み出した。
その後、現金は2億円まで増加し、不動産も購入額よりも高く売れるであろう値段で購入し続けており、資産価値の高いもので6億円の不動産ポートフォリオを作り上げています。
自身の大家会では、勉強と経験に重きを置いて、フェイスブックなどで実例をシェアしながら、実際に使える不動産知識の学びの場を会員向けに提供しています。
孫子大家の本『サラリーマンが副業で 最短で年収を超える不動産投資法』
孫子大家のブログ
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