【何歳から】17歳はお金を借りることができる?
17歳以下の人でも、親や親戚を頼れない場合には、お金を借りなければいけないこともあるでしょう。
しかし、残念ながら17歳でお金を借りる方法は日本には存在しません。
その理由は成人年齢が18歳であるということが最も大きな原因です。
18歳からお金を借りることができる方法は存在します。
しかし、それでも17歳ではお金を借りることができないのです。
17歳でまとまったお金が必要な場合には、18歳まで待つか、貯蓄をするしか方法はありません。
この記事では、17歳がお金を借りることができない理由と、そもそも本当に17歳にまとまったお金が必要なケースは存在するのかなどを説明していきます。
- 執筆者の情報
- 名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当
目次
17歳がお金を借りることはできない
結論的を先に述べると、17歳がお金を借りる方法は、日本には1つも存在しません。
親や親戚からお金を借りるしか方法がないのです。
親や親戚を頼れないという人は残念ながら働いて貯蓄をするしかありません。
17歳と同じように、18歳の高校生も運転免許取得のためのローン以外には、お金を借りる方法は存在しません。
17歳が借金できない4つの理由
17歳ではお金を借りる方法が存在しないのには理由があります。
法律的な理由が主になりますが、学生ローンも17歳では利用することができませんし、クレジットカードも所持することができないことも17歳がお金を借りることができない理由として挙げることができます。
法律行為ができない
民法では成人年齢は18歳からと決められています。
成人は単独で法律行為を行うことができますが、未成年者の法律行為には親などの法定代理人の同意が必要になります。
法定代理人の同意がない法律行為は取り消すことができます。
お金を借りる契約である、いわゆる「ローン契約」も立派な法律行為です。
そのため、親の同意がない限りは、ローン契約も取り消されてしまうことになります。
このため、未成年者はお金を借りることができないのです。
もちろん、未成年者は経済能力・判断能力ともに乏しいという理由もありますが、やはり、法律行為を単独で行うことができないという理由が最も大きな理由です。
学生ローンも利用できない
18歳以上の学生であれば、親の同意がなくても融資に応じてくれる学生ローンも存在します。
このローンはローン契約が取り消されるリスクをあえて取って「親の同意が不要」ということをインセンティブにして、顧客を誘導しているローンです。
そのため、親の同意なしでも融資に応じています。
しかし、すべての学生ローンは18歳以上という条件がついていますので、17歳は学生ローンを利用することも不可能です。
クレジットカードも所持できない
クレジットカードは18歳から保有することができます。
クレジットカードはお買い物ができる枠であるショッピング枠と、お金を借りることができるキャッシング枠という2つの枠が存在します。
キャッシング枠はATMやCDなどからカードを使用して現金を借りることができるため、カードローンと同じ機能を持っています。
ほとんどのクレジットカードではショッピング枠は18歳から持つことができますが、キャッシング枠は20歳からと決まっています。
しかし、稀に、キャッシング枠も18歳から保有することができるというカードも存在するため、このようなクレジットカードでは18歳からお金を借りることが可能になります。
しかし、いずれにせよ「18歳以上」という条件が付いていますので、17歳はキャッシング枠はおろかショッピング枠すら持つことができないのです。
このため、高額のお買い物を分割やリボで支払うということも17歳では不可能で、買い物は現金で行うしかないのです。
学生ローンもクレジットカードも18歳から利用することができる商品も存在しますが、どちらも本人がアルバイトなどで収入があることが条件となり、18歳であっても高校生は借入不可能です。
家族会員にもなれない
クレジットカードには家族会員カードがあります。
家族会員は親のカードの限度額の範囲内でショッピング枠とキャッシング枠を利用することができます。
例えば、本会員の父親の限度額がショッピング枠100万円、キャッシング枠30万円の場合には、家族会員も100万円までのお買い物と、30万円までのキャッシングができます。
しかし、ほとんどのクレジットカードで、家族会員となれるのは18歳以上(高校生不可)となっています。
17歳では本人名義のクレジットカードも、家族会員名義のクレジットカードも保有することができないのです。
17歳は借金をする用途がない
18歳からであればお金を借りる方法があるのに、17歳ではお金を借りる方法がないという理由は、そもそも17歳にはお金を借りるほどの、まとまったお金が必要な場面がほとんどないためです。
若い人がお金を借りる理由として多いのが、運転免許取得や自動車購入の費用、ギャンブルによる借金、1人暮らし、出産、結婚等の理由を挙げることができます。
これらはすべて17歳では行うことができないか、公的な補助が設けられているため、お金を借りる必要がないのです。
運転免許が取得できない
自動車運転免許が取得できるのは18歳からと法律によって決まっています。
したがって、17歳では運転免許の取得費用も自動車の購入費用も必要になるはずがありません。
18歳の高校生もほとんどの借入の場合には17歳と同じ扱いになります。
しかし、運転免許取得用のローンは別です。
高校生でも18歳であれば運転免許を取得することができますが、運転免許取得のためのローンや親の同意さえあれば高校生でも本人名義で借りることができます。
公営ギャンブルもできない
競馬・競輪・競艇などの公営ギャンブルは20歳からでないと行うことができませんし、totoは19歳からです。
ギャンブルが原因で借金を行うということそれ自体が良いことであるとは言えませんが、実際にギャンブルが原因で借金を作る人はかなりの数が存在します。
しかし、そもそも公営ギャンブルは20歳からでないと行うことができないため、「ギャンブルによる借金」ということ自体、17歳ではありえません。
パチンコもできない
パチンコ店のへの入場は18歳以上(高校生不可)と定められています。
日本のギャンブル依存症の8割以上を占めると言われてパチンコですが、こちらも17歳では入場することができないため、17歳であるにも関わらずパチンコが原因で借金をするということも理論的にはあり得ません。
17歳で公営ギャンブルやパチンコが原因でお金がなくなってしまったという人も現実には数多く存在します。
しかし、そもそも公営ギャンブル場やパチンコ店に17歳が出入りすること自体が違法ですので、違法行為のためのケアは行われていないのです。
賃貸契約ができない
若い人がまとまったお金が必要な理由として、よく挙げられるのが、家庭の事情などで引っ越しや一人暮らしと行う際の、引っ越し費用や転居費用です。
こちらも未成年者は単独で法律行為を行うことができないため、17歳に引っ越し費用は必要ないことになります。
住宅の賃貸契約もローン契約と同じく法律行為ですので、未成年者単独で賃貸契約を行うことはできないのです。
どうしても17歳で親の同意なしで、一人暮らしをしたい場合には個人的に大家さんに頼み込んで貸してもらうしかないのですが、このようなイレギュラーなケースまではローンは対応していません。
法律の範囲内でいえば、未成年者は単独で賃貸契約ができないため、引っ越しや転居の費用も必要ないことになります。
男性は17歳では結婚できない
若い人がお金が必要になるケースとして結婚も上げることができます。
挙式や披露宴や指輪の代金を借りたいという人も少なくありません。
しかし、民法では男性の結婚可能年齢は18歳からと決まっています。
このため、そもそも17歳では結婚ができないのです。
また、結婚している未成年者について民法では「みなし成人」と定めています。
20歳未満でも法律行為を有効に行うことができるようになります。
このため、ほとんどのクレジットカードでは未成年者でもみなし成人であれば、何の問題もなくクレジットカードを所持することができます。
しかし、カードローンなどは商品の概要が「20歳以上」と決まっているため、みなし成人でも借入は不可能です。
女性は16歳から結婚可能ですので、結婚すれば16歳でもみなし成人となれますが、実際には16歳ではクレジットカードの所持も借入も難しいでしょう。
出産には補助がある
若い人、特に女性がまとまったお金が必要になる理由としては出産を挙げることができます。
しかし、出産には実際にはまとまったお金が必要ありません。
健康保険に加入していれば、子供1人につき42万円の出産育児一時金という補助金を受け取ることができます。
平均的な産婦人科で出産するのであれば42万円の範囲内で出産することが可能です。
また、検診にかかる費用は、地方自治体のほとんどが「検診チケット」のようなものを発行してくれるため、そのチケットで無料で検診に行くことが可能です。
わざわざ借金をしなくても出産ができるように、公的な制度が整っているのです。
お金を借りられる年齢
お金を借りようと思う際に利用することが多いのは、カードローンでしょう。
カードローンは主に銀行と消費者金融で取り扱われているので、銀行と消費者金融それぞれで、何歳からお金を借りられるかについて説明していきましょう。
銀行のカードローンは何歳から利用可能なの?
主な銀行カードローンの、利用可能年齢は以下の表のようになっています。
銀行カードローン | 利用可能年齢 |
---|---|
三菱UFJ銀行カードローン 「バンクイック」 | 満20歳以上65歳未満※ ※外国人の方は永住許可を受けている方が対象となります。 |
三井住友銀行カードローン | 満20歳以上満69歳以下 |
みずほ銀行カードローン | 満20歳〜満66歳未満※ ※外国人の方は永住許可を受けている方がお申し込みいただけます。 |
りそなカードローン | 満20歳以上~満66歳未満 |
SBI新生銀行カードローン | 満20歳以上~満70歳以下 |
セブン銀行カードローン | 満20歳以上~満70歳未満 |
オリックス銀行カードローン | 満20歳以上~満69歳未満 |
楽天銀行スーパーローン | 満年齢20歳以上62歳以下 |
イオン銀行カードローン | 満20歳以上~満65歳未満 |
ジャパンネット銀行ネットキャッシング | 満20歳以上~満70歳未満 |
上限年齢はそれぞれの銀行カードローンによって違いがあるものの、下限年齢はどのカードローンでも一律「満20歳以上」となっていますね。
銀行カードローンは、未成年では利用できないようです。
消費者金融カードローンのキャッシングは何歳から利用可能なの?
では、消費者金融カードローンでお金を借りられる年齢については、どうなっているのでしょうか。
銀行カードローン同様に、主な消費者金融カードローンの利用可能年齢は、以下の表のようになっています。
カードローン名 | 利用可能年齢や条件 |
---|---|
SMBCモビット | ・年齢満20歳以上74歳以下の安定した定期収入のある方※ ※収入が年金のみの方はお申込できません。年金以外に安定した定期収入のある方であればお申込いただけます。 ・SMBCモビットの基準を満たす方 |
レイク | ・満20歳~70歳の方で、安定した収入のある方(パート・アルバイトで収入のある方も可)※ ※お取引期間中に満71歳になられた時点で新たなご融資を停止させていただきます。 |
プロミス | ・満18~74歳まで※のご本人に安定した収入のある方 ※お申込時の年齢が18歳および19歳の場合は収入証明書類のご提出が必須となります。高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)、収入が年金のみの方はお申込いただけません。 ・高校生(定時制高校生および高等専門学校生も含む)、収入が年金のみの方は申込不可 |
アコム | 満20歳以上の安定した収入と返済能力を有する方 アコムの基準を満たす方 |
アイフル | ・満20歳以上69歳までの定期的な収入と返済能力を有する方※ ・アイフルの基準を満たす方 |
カードローンって未成年だと親の承諾とか関係無しにダメなのね
— K (@train_07) 2017年03月16日
親の承諾等に関しては詳しくは後述しますが、未成年のかたがお金を借りようと考えている場合は、カードローンは選択肢からはずしておかなければなりません。
お金を借りる場合は審査が必要
カードローンを利用できる年齢の場合でも、ただ申し込んだだけでお金を借りられるというわけではなく、必ず「審査」を受けなければなりません。
銀行や消費者金融は、慈善事業ではなく商売として融資を行っているわけですから、返済してもらえる見込みのない人相手に融資を行うわけにはいきません。
申し込み者に返済能力があるかどうか、きちんと返済してくれそうかどうかを確認するために、審査は必要不可欠なのです。
消費者金融は銀行よりも審査が緩いの?
審査に通過するためには、各金融機関が定めている一定の基準をクリアしなければなりません。
それぞれの金融機関は、審査通過の基準を公開していないため、厳密な意味ではどこの審査が厳しくどこの審査が緩いかということは、判断できません。
しかし、一般的には消費者金融のほうが銀行よりも審査が緩いと言われています。
大手消費者金融が月次データで公開している、「成約率」が50%近いことからも、この噂はある程度本当らしいと言えるでしょう(銀行カードローンの成約率は20%弱程度と言われています)。
そのため、カードローンの審査に通過できる確率を少しでも高めたければ、銀行カードローンではなく消費者金融に申し込むのがベターですね。
未成年がお金を借りる2つの方法や条件
上述したように、未成年者はカードローンではお金を借りられません。
しかし以下の2つの方法であれば、未成年者でもお金を借りられるようになっています。
①「クレジットカードのキャッシング」は18歳以上なら利用可能?
クレジットカードが発行できるようにになるのは18歳からなので、未成年のかたでもクレジットカードの発行は可能です。
クレジットカードは、手持ちの現金がなくても買い物ができる便利なものですが、クレジットカードの機能はそれだけではありません。
クレジットカードには買い物時に利用できるショッピング枠とは別に、現金を借りられる枠であるキャッシング枠という枠も存在します。
キャッシング枠を作成すると、クレジットカードを使用してATMやCDから現金を借りられるため、まさにカードローンと同じように使用できるのです。
このキャッシング枠は、18歳から作成できるクレジットカードにも存在します。
アルバイト収入などで、本人名義の法的根拠のある収入がなければキャッシング枠は設定してもらえませんが、18歳から借り入れ可能な方法としては数少ない方法の1つです。
②「学生ローン」は18歳以上で通学中なら利用可能?
未成年のかたがお金を借りられるもう1つの方法としては、「学生ローン」が挙げられます。
学生ローンはその名の通り、学生を主な対象として融資を行うローンですが、学生ローンの中には18歳から借り入れ可能なローンも存在するのです。
クレジットカードのキャッシング枠と同様に、定期的な収入を得ていることが条件になりますが、18歳からでも学生であれば「親の同意なし」でお金を借りられることもあります。
未成年に対しても融資を行っていると聞くと、「怪しい業者なんじゃないの?」と思われる人もいるかもしれませんが、法律を順守し金融庁へ登録をおこなっている登録貸金業者なので安心してくださいね。
未成年は法律行為を行えませんが(詳しくは後述します)、学生の後ろには親もいますし、借金を踏み倒す可能性のほうが少ないと判断して融資を行っているのでしょう。
ただし、過度なリスクを負うのを避けてか、基本的には少額融資にしか対応していません。
しかし、学生ローンは18歳からでも借り入れ可能な数少ない方法の1つであることは間違いないので、未成年のかたがお金を借りたいと思ったときの選択肢の1つにしてくださいね。
学生ローンの特徴
学生ローンの大きな特徴の1つとして、審査が緩めであることが挙げられます。
基本的に少額融資にしか対応していないため、そこまで厳しい審査が必要ないと考えられますし、アルバイト先などへの在籍確認もありません。
そのため、20歳以上の人でも在籍確認を行われるのがイヤだというのであれば、学生ローンを利用するといいかもしれませんね。
また、融資までのスピードが早めであることも見過ごせません。
お金が必要なときというのは、緊急事態であることも多いですが、学生ローンであれば申し込んだその日や翌日ぐらいにはお金を借りられるので、お急ぎの場合には非常に助かるでしょう。
要注意!返済方法は計画性が問われる「自由返済方式」
ただし学生ローンの返済方式は、「自由返済方式」と呼ばれる方式になっていることには、十分注意しておかなければなりません。
自由返済方式では、毎月の返済日に支払わなければならない最低金額は、「その月に発生している利息分」です。
そのため、毎月の返済金額が少なくて済むというメリットがあるにはありますが、利息分しか支払わないということは、借金の元本がいつまで経っても減らないということを意味します。
そのため、計画的に返済を行っていける人でないと、いつまで経っても一向に返済が終わらないという返済地獄に陥ってしまいかねません。
少しお金に余裕があるときには、それを遊びに使ってしまうのではなく学生ローンの返済に回すようにして、できるだけ早く借金の元本を減らすようにしましょう。
車のマイカーローン・住宅ローンも未成年者は利用できない?
日本の法律では、自動車運転免許は18歳から取得できるとされています。
しかし、ほとんどの自動車ローンでは借り入れ可能な年齢は20歳からとなっていますので、「運転免許は18歳から取得可能なのに車の購入は20歳から」という矛盾が生じてしまうことになります。
18歳からの2年間は、貯金がない人は親の援助なしには免許があるのに車が買えないという状況になってしまいます。
このため、民間の信販会社などは18歳からでも親の保証さえあれば融資に対応してくれる自動車ローンが存在します。
ただし、銀行の自動車ローンで借り入れ可能な年齢は、やはり20歳からとなっています。
返済可能かを考えて借りましょう
お金が必要な場合にお金が借りられることは、ありがたいことには間違いありませんが、お金を借りた以上は後日必ず返済しなければなりません。
そして返済する際には、必ず一定の利息を上乗せして返済しなければならないのです。
そのため、お金を借りる場合は、必ず「返済可能かどうか」を事前にきちんと判断したうえで借りなければなりません。
実際にお金を借りる前に、借金の返済以外の支出や入ってくるお金を正確に把握して、返済シミュレーションを行うようにしましょう。
そのあたりをないがしろにして、「まぁ大丈夫だろう」とお金を借りてしまうと、ほぼ100%返済で泣きを見ることになりますよ。
返済する上で年齢は考慮してもらえません!
犯罪を犯しても、未成年の場合は氏名がニュースで報道されなかったり、刑罰が軽めになったりするといったことがあります。
これは、前途ある若者の将来を考慮しての対応ですが、お金を借りた場合にはそのようなことはありません。
「返済が遅れているけど未成年だから大目に見てやろう」「未成年で返済が苦しそうだから利息を減らしてあげよう」などといった温情措置には、期待してはいけませんよ。
契約を結んでお金を借りている以上は、未成年であっても1人の利用者であり成人している人と同じように扱われるため、甘い気持ちでお金を借りるのは厳禁ですよ。
中学生や高校生でもお金を借りられるの?
未成年であっても18歳以上であれば、お金を借りられる方法はいくつかありましたが、これが中学生や高校生となると、残念ながらお金を借りられる方法はありません。
中学生や高校生であっても、大人と同じようにお金が必要になる事態があることは間違いないのですが、お金が必要な場合には親から借りるなり私物を売るなりして調達するしかありません。
例外的な条件として、18歳未満であっても結婚していて自分の収入で家庭を支えているような場合は、お金を借りられるケースもありますが、この条件に該当する人は極めてまれでしょう。
金融機関等からお金を借りたい場合には、少なくとも18歳になるまで待ちましょう。
若い人は闇金に注意
未成年者は合法的にお金を借りる方法がほとんど存在しません。
17歳以下になるとお金を借りる方法は皆無です。
そのような「どうしてもお金を借りることができない」という事情に付け込んで、「お金を貸す」と誘惑してくる闇金も存在しますので注意が必要です。
合法的な方法でお金を借りることができない人に、あえて闇金がお金を貸すのには理由があります。
お金を貸してくれるのには裏がある
闇金からお金を借りると、必ず法外な利息を設定されます。金利200%という設定も珍しくありません。
金利200%で30万円借りた場合、利息の返済だけで年間60万円もの利息が発生します。
毎月5万円返済していっても利息の支払だけで終わってしまい、元金は全く減りません。
つまり、このような条件でお金を借りてしまった場合には、一生毎月5万円を払い続けても返済は終了しないことになります。
このような金利はもちろん違法ですが、違法を承知のうえで、脅しや脅迫によって、できる限りお金を払い続けさせようというのが闇金の狙いです。
若い女性は特に注意が必要です。
「そんなに返済できない」というと、「じゃあ体で払え」という話になり、風俗などで働かされ、自分の手元にはわずかのお金しか残らず、ほとんどが借金の返済に取られてしまうということになります。
実際にこのような理由で風俗で働いている人も存在します。
未成年者には法律によってお金を借りることができないのですが、逆に言えば、違法な業者からお金を借りてしまうと、守ってくれる法律も存在しません。
やはり、18歳か20歳になるまで我慢して待ち、必ず合法の業者からお金を借りるようにしてください。
なお、聞いたことがない消費者金融と取引する前には、必ず金融庁ホームページの登録貸金業者検索サービスで検索を行い、取引をしようとしている業者が金融庁登録の登録貸金業者であることを確認してから取引を行うようにしてください。
ここで、名前が出てこない業者はすべて闇金であると判断して、絶対に取引をしないようにしてください。
手を出してはいけないお金の稼ぎ方
お金が必要なときにお金が借りられないと、切羽詰まって違法な方法でお金を得ようと考えてしまう人もいるかもしれません。
よく耳にするのは、銀行口座を売ってお金を得るというような方法ですね。
また、オレオレ詐欺グループに加担してお金の出し子になるというような方法も、短時間で莫大な報酬を得られるとして密かに募集されていたりもします。
しかしいずれの方法も法に触れる行為のため、バレてしまえば逮捕されてしまうことは間違いありません。
ちょっとしたお金を得て結果的に逮捕されてしまうのは、何とも馬鹿らしいので、決して手を出さないようにしましょう。
また、クレジットカードを所有している場合には、クレジットカードの現金化というのも魅力的な方法に感じるかもしれません。
ただ、クレジットカードの現金化は法律に触れる行為でこそないものの、カード会社の規約には明確に違反します。
現金化を行っていることがカード会社にバレてしまえば、利用限度額の減額やカード利用資格の停止といった処分が科されることもあるため、上述した方法同様に、手を出すのは控えておくべきですね。
お金がない時はこんな入手方法も!?
お金がなくて困っているときには、以下に挙げるような方法で入手することも検討してみましょう。
副業
本業の他に副業を行うことでお金を得るというのは、比較的オーソドックスな方法です。
仕事終わりにシフト制のアルバイトを行うのもよし、休みの日に日雇いバイトで働くのもよし、いろいろな形で副業を行えます。
最近ではクラウドソーシングなどの、インターネット経由で仕事を行う方法も増えてきているので、家にいながら副業を行える場合があるのも嬉しいですね。
副業を行う場合は、本業の内容が生かせるものを選ぶもよし、自分が興味がある内容の仕事を行うもよし、いろいろな切り口があります。
ただしいずれにせよ、副業に力を入れすぎて、本業がおろそかになってしまうような事態は避けたいですね。
生活福祉資金貸付制度
収入が少なすぎると、金融機関に融資の申し込みを行っても審査落ちになってしまう可能性が非常に高いです。
そのような場合は、社会福祉協議会の生活福祉資金貸付制度を利用することを検討してみましょう。
生活福祉資金貸付制度は、「低所得者世帯」「障害者世帯」「高齢者世帯」のいずれかに当てはまれば利用できる制度で、生活を改善し立て直すためのお金を借りられます。
連帯保証人が立てられれば無利子、連帯保証人が立てられなくても金利年1.5%と、非常に優遇された条件で融資を受けられます。
自身が利用できるかどうか分からない場合には、各自治体の役所に設けられている社会福祉協議会の窓口に相談しにいってみるといいでしょう。
(失業者限定)求職者支援資金融資制度
失業者限定にはなりますが、以下の条件を満たしている場合には、「求職者支援資金融資」が利用できます。
- 職業訓練受講給付金の支給決定を受けたかた
- ハローワークで求職者支援資金融資要件確認書の交付を受けたかた
ハローワークを利用して再就職を目指す場合、職業訓練受講給付金を受給できますが、その給付金だけでは訓練受講中の生活費が不足する場合には、求職者支援資金融資での融資が受けられます。
融資金額は配偶者の有無等によって異なりますが、5万円/月もしくは10万円/月を上限としています。
貸付利率は年3.0%と、金融機関のカードローンよりもはるかに低い金利なので、条件を満たしている場合には利用を検討してみるといいでしょう。
(就業者限定)勤労者向け融資制度
勤労者向け融資制度は、各都道府県が労働金庫と提携して行っている融資制度です。
子育て・介護に必要な資金、子供の小学校入学以降に必要な教育費用としての資金、キャリアアップのために必要な資金など、いろいろな用途に応じた資金を借りられます。
融資を受けられる金額や適用金利などについては、それぞれの都道府県で異なります。
利用してみたい場合には、事前にお住いの都道府県で設けられている勤労者向け融資制度について、調べておくといいでしょう。
2022年4月から18歳・19歳は未成年じゃなくなる!?
2017年8月4日、上川陽子法務大臣は、成人年齢を18歳に引き下げる民法改正案について、「なるべく早い時期に法案を提出すべく全力で取り組みたい」と述べました。
つまり、秋の臨時国会で成人年齢を18歳へ引き下げるという法律の改正案を提出するという意図を示しています。
成人年齢引き下げについては、与野党ともに特に反対の意思はないため、法案が提出されれば成立する見込みです。
そのため、今後は成人年齢が18歳に引き下がる可能性が、非常に高くなっています。
改正民法施行時の18歳・19歳・20歳の成人式は3世代一緒に行うのかという疑問は残りますが、ともかく成人年齢が18歳へと引き下がれば、社会のあらゆる矛盾が解消されることになります。
実際のところ、18歳・19歳の大学生は当たり前のように、飲酒も喫煙も公営ギャンブルも行っています。
また、18歳・19歳の社会人も主に自動車の購入時にお金を借りることができないことで、不都合を被っている人もかなり存在するからです。
成人年齢引き下げにより18歳から法律行為が可能になる
民法上の成人年齢が18歳に引き下がれば、18歳から親の同意がなくても法律行為が合法になり、今後は18歳・19歳の法律行為は無効にはできなくなります。
そのため、銀行・消費者金融などのほとんどのローンで、申し込み可能な年齢が18歳からとなることが予想されます。
ただし、現在も「20歳以上(学生不可)」との申し込み条件を設けているローンが存在しますが、このようなローンはやはり学生は申し込むことはできないでしょう。
また、学生ローンもローン契約が無効になるというリスクが存在しなくなるため、銀行や消費者金融の多くが学生ローンに参入することが見込まれます。
現在、銀行や消費者金融はお金を貸す人が少ないために金余りになっています。
このため、成人年齢が18歳に引き下がれば新たな市場ができるため、銀行や消費者金融がこの市場に新規参入するのは目に見えています。
まして、18歳・19歳は今まで借り入れ経験がないため、信用情報に問題がないという人がほとんどです。
つまり、銀行や消費者金融にとっては融資を行いやすい属性なのです。
今は、お金を借りるのが非常に大変な18歳・19歳ですが、民法が改正されれば、むしろお金を借りやすい属性へと180度転換する可能性が高くなります。
ただし、アルバイトなどで本人名義の収入を得て在籍確認ができることが条件になるでしょう。
また、若いですので、無計画無鉄砲な人も少なくないかとは思いますので、くれぐれも借りすぎには注意してください。
借金・融資に関するQ&A
では最後に、借金・融資についてよくある質問に、まとめてお答えしていきましょう。
親をアテにできない場合はどうしたらいいの?
A.親以外の親族を頼るなど、自分が信頼できる人を頼りましょう
親をアテにできないとしても、未成年の場合は自分だけの力で生活していくのは非常に厳しいと思います。
親以外の親族や高校時代の恩師など、自分が信頼できると思える人に頼りながら生活していくのが、現実的でしょう。
親がアテにならないだけでなく、自分にとって害をなす存在なのであれば、いっそのこと親元から遠く離れて生活することも検討してみましょう。
友達にお金を借りるのってアリ?
A.なしではないですが、友人関係に亀裂が入る可能性も考慮しましょう
ちょっとしたお金なのであれば、「今手持ちが少なくて…またすぐ返すから!」とお願いすれば、仲のいい友達であれば「仕方ねぇなぁ」と貸してくれるでしょう。
しかし、それなりのお金になると、友達から借りるべきかどうかは慎重に判断しなければなりません。
お金の問題は、人間関係に簡単にヒビを入れてしまうので、今はどれだけ仲がよかったとしても、お金の貸し借りを巡ってその関係が破綻してしまうことも十分あり得るからです。
友達からお金を借りる場合は、絶対に返せる金額にとどめておくようにすること、返せるようになったらできるだけ早く返すようにすること、を心がけておくといいでしょう。
自分のお金の使いかたが正しいか分からないんですけど?
A.周りの人と自分を客観的に比較してみましょう
自分のまわりには、自分と同じぐらいの収入の人が少なからずいるはずですので、その人のお金の使いかたと自分のお金の使いかたを、客観的に比較してみるといいでしょう。
同じような収入の人が1週間で3万円しか使わないのに、自分は1週間で5万円使っていたとすれば、自分がお金を使いすぎだということが分かるはずです(相手が倹約家の可能性もありますが)。
また、お金の使いかたに悩んでいる人向けのセミナーなども、定期的に開かれているようですので、そういったところに参加することで得られるものがあるかもしれませんね。
いずれにせよ、自分の視点だけで判断するのは危険なので、他者と比較することや他者の視点を取り入れることを重視するといいでしょう。
まとめ
17歳がお金を借りる方法は日本には存在しません。
もしも「お金を貸すよ」と言ってくれる業者があっても、その業者はすべて闇金です。
どんなにお金に困っていても闇金とは絶対に取引をしてはいけません。
そもそも、それほどまとまったお金が必要になる場面が少ないのが17歳ですので、できる限り18歳か20歳になるまで借金を待つか、周りの相談できる大人などにまずは相談してみましょう。
また、若いうちから借金をしても後が大変になるだけです。
できる限り仕事やアルバイトなどで働いて、貯蓄をしてからお金を使ったほうがよいでしょう。
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