返済の仕組みを理解すれば便利な信用金庫カードローン
お金を借りたら返さなければいけませんが、できることなら利息の負担は極力抑えたいものですよね。 カードローンの返済方法は、住宅ローンや自動車ローンと大きく異なります。
今回は信用金庫のカードローンの返済方法や仕組みを理解し、賢く利用しましょう。
- 執筆者の情報
- 名前:山本馬元(30歳)
職歴:平成21年より信用金庫勤務
この記事はこんな人におすすめ
今回の記事は以下の人におすすめの内容です。
- 信用金庫のカードローンを利用したい人
- 全国の信用金庫一覧を確認したい人
- カードローン返済のコツを知りたい人
目次
地域密着型の金融機関「信用金庫」
金融機関と呼ばれると銀行を思い浮かべる人も多いと思いますが、地域密着型の金融機関をであれば信用金庫がおすすめです。
信用金庫とは地域の住民が出資して、運営を行っている金融機関であるため、会員になることで銀行よりも好条件のローン商品を利用できます。
また、信用金庫は全国各地にしんきんと言う名前で存在しており、中小消費者金融などの事業性資金も併せて融資を行っています。
また、信金に似た金融機関に信用組合が存在しますが、根拠となる法律が違うなど微妙に違いがあり、ローン商品の内容など違いがあるため比較してから契約すると良いでしょう。
信用金庫取り扱いカードローンと特徴一覧
信用金庫は、保証料や担保がいらず、使いみちが自由であるカードローンの取扱いを行っています。
大手消費者金融のように、インターネットで手続が完了する申し込みができたり、スマートフォンからの申し込みに対応している信用金庫もあります。
来店せずに申し込みができることもあるため、金利優遇や契約期間について問い合わせて確認したいところです。 ただし、信用金庫にはそれぞれ営業地区があるため、地域によって利用できる信用金庫が違います。
また、信用金庫ごとに融資金利だけでなく、利用条件も違っていて、アルバイト、パート、年金受給者でも利用できるかが異なっています。
以下の表では、都道府県ごとの信用金庫のカードローンのポイントを紹介しているので、確認しましょう。
北海道・東北 | ||||
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都道府県名 | 信用金庫名 | 商品名 | 融資金利 | 特徴 |
北海道 | 北海道信金 | カードローンゆとり | 9.80% | 来店不要で契約可能 |
青森 | 青い森信金 | 青い森しんきんカードローン | 9.80%~14.30% | アルバイトやパートでも利用可能 |
岩手 | 盛岡信金 | もりしんカードローン | 9.0%~12.0% | 利用者の収入などによって借入上限金額が変動 |
宮城 | 杜の都信金 | カードローン杜の都きゃっする | 5.8%~12.8% | セブン銀行ATMが利用可能 |
秋田 | 羽後信金 | >うごしんきゃっする | >5.8%~14.6% | 専業主婦でも借入れできる |
山形 | 米沢信金 | フリーローンi (カードローン型) | 9.8%~14.5% | フリーローン、カードローンどちらでも利用可能 |
福島 | 福島信金 | ふくしんカードローン | 6.5%~14.0% | 100万円までは収入証明書不要 |
関東 | ||||
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都道府県名 | 信用金庫名 | 商品名 | 融資金利 | 特徴 |
茨城 | 茨城県信金 | すけっとカードローン | 5.6%~14.0% | アルバイトでも100万円まで借入チャンスあり |
栃木 | 足利小山信金 | しんきんカードローン | 13.50% | 引き落とし日は毎月10日 |
群馬 | しののめ信金 | 知るキーカードローン | 4.5%~14.0% | 土日でもローン相談窓口あり |
埼玉 | 埼玉縣信金 | さいしんカードローン | 2.95%~14.3% | 下限金利が2.95%と低金利 |
千葉 | 千葉信金 | カードローンきゃっする | 4.3%~14.6% | 千葉県内広域で申込可能 |
東京 | 城南信用金庫 | たましんカードローン | 14.50% | トータルサービスで入金忘れを防止 |
神奈川 | 横浜信金 | ライフワンカード | 14.50% | ローソン、ファミリーマートでも借入れできる |
北陸 | ||||
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都道府県名 | 信用金庫名 | 商品名 | 融資金利 | 特徴 |
新潟 | 新潟縣信金 | プレミア・カードローン | 4.0%~13.5% | 自動融資に対応したカードローンもあり |
富山 | 富山信金 | カードローンⅡ、Ⅲ | 8.0%~12.8% | 限度額によってカードローンの種類が異なる |
石川 | 金沢信金 | カードローンきゃっする | 5.5%~14.0% | 申込時点で信金の口座がなくてもOK |
福井 | 福井信金 | カードローンニューきゃっする | 3.9%~14.5% | 最大900万円まで借入可能 |
中部・東海 | ||||
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都道府県名 | 信用金庫名 | 商品名 | 融資金利 | 特徴 |
山梨 | 甲府信金 | しんきんきゃっする500 | 5.8%~14.6% | 専業主婦は上限50万円まで |
長野 | 長野信金 | カードローンきゃっする | 1.9%~14.5% | 土曜日もATM手数料無料 |
岐阜 | 岐阜信金 | ぎふしん大型ローン | 4.5%~12.5% | 最大1000万円までの大型契約可能 |
静岡 | 浜松いわた信金 | きゃっする500 | 5.8%~14.0% | 愛知県豊橋市も営業区域内 |
愛知 | 岡崎信金 | しんきんカードローン | 11.6%~12.5% | スマホ、タブレットからの応募できます |
三重 | 北伊勢上野信金 | カードローンきゃっする | 4.8%~14.5% | 女性専用のレディースキャッスルもあり |
近畿 | ||||
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都道府県名 | 信用金庫名 | 商品名 | 融資金利 | 特徴 |
滋賀 | 滋賀中央信金 | カードローン | 12.00% | 固定金利から変動金利の商品まであり |
京都 | 京都中央信金 | 京都ちゅうしんきゃっする | 3.0%~14.5% | シニア向けきゃっする60もおすすめ |
大阪 | 大阪シティ信金 | カードローンアトワンス | 5.8%~14.6% | 尼崎市や奈良市でも申込可能 |
兵庫 | 尼崎信金 | あましんきゃっする | 8.0%~14.5% | 24時間スマホから申し込み受付中 |
奈良 | 大和信金 | やましんカードローンease | 3.5%~4.5% | 申込者のニーズに合わせて5種類のカードローンを用意 |
和歌山 | きのくに信金 | しんきんカードローン | 13.50% | 申し込みから契約までWEBで完結 |
中国 | ||||
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都道府県名 | 信用金庫名 | 商品名 | 融資金利 | 特徴 |
鳥取 | 米子信金 | よなごしんきんカードローン | 14.60% | キャッシュカードはゲゲゲの鬼太郎デザイン |
島根 | 島根中央信金 | 中央しんきんVISA一体型 | 8.00% | パート・アルバイトでも利用可能 |
岡山 | おかやま信金 | おかやましんきんカードローン | 12.50% | 主婦も申し込みできます |
広島 | 広島信金 | いますぐまかせんサイ | 3.5%~14.0% | 住宅ローン利用者は金利引下げあり |
山口 | 西中国信金 | にししんニューマイライフカードローン | 9.5%~12.5% | インターネットで簡単仮審査 |
四国 | ||||
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都道府県名 | 信用金庫名 | 商品名 | 融資金利 | 特徴 |
徳島 | 徳島信金 | とくしんきゃっする | 9.0%~14.6% | 借入額が大きいフリーローンもあり |
香川 | 高松信金 | たかまつしんきんカードローン | 6.8%~14.3% | 専業主婦も利用可能なきゃっするZもあり |
愛媛 | 愛媛信金 | きゃっするカードローン | 4.5%~14.6% | 年金受給者用のシルバーきゃっするカードローンもおすすめ |
高知 | 幡多信金 | きゃっするカードローン | 5.8%~14.6% | 平日15時までなら即日審査回答 |
九州・沖縄 | ||||
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都道府県名 | 信用金庫名 | 商品名 | 融資金利 | 特徴 |
福岡 | 福岡ひびき信金 | ひびしんカードローン | 6.8%~13.5% | 住宅ローン利用者は金利が6.8%で固定 |
佐賀 | 佐賀信金 | しんきんカードローン | 14.3%~14.6% | 教育用のカードローンも取扱い |
長崎 | たちばな信金 | たちばなカードローン | 5.8%~14.6% | 契約まではインターネットから可能 |
熊本 | 熊本第一信金 | しんきんカードローン | 9.8%~14.6% | 11種類の目的ローンも魅力的 |
大分 | 大分みらい信金 | みらいきゃっする | 5.8%~14.5% | 公式ホームページでローンシミュレーションが利用できる |
宮崎 | 高鍋信金 | たかしんカードローンきゃっする | 5.8%~14.6% | 郵送での契約であれば来店不要 |
鹿児島 | 鹿児島相互信金 | そうしんライフサポート | 6.0%~12.0% | 女性用カードローン商品もあり |
沖縄 | コザ信金 | コザしんカードローン | 9.5%~10.5% | パート、アルバイトでも利用可能 |
信用金庫カードローンとは
信用金庫で取り扱うカードローンの種類とは
カードローンは信用金庫に限らず、銀行や消費者金融など様々な金融機関で取り扱われています。
カードローンには保証会社が必ず付保されており、保証会社も様々な会社があります。
中でも信用金庫独自の商品では、「しんきん保証基金」、「しんきんギャランティ」という保証会社が付保されたカードローンがあります。
どちらも、信用金庫のために作られた保証会社であるため、全ての信用金庫で取り扱われております。
他にも㈱オリエントコーポレーション・アイフル㈱・近畿しんきんカードなどあります。
信用金庫によって取り扱っている商品は異なったり重複しているので、最寄りの信用金庫で取り扱っている商品を調べたり、実際に来店してみるのもよいでしょう。
申し込み条件
カードローンには必ず保証会社が付保されていると記載しましたが、申し込み条件は各保証会社によって殆ど同じと言っていいでしょう。
以下に申し込み条件を羅列します。
・満20歳以上
・保証会社の保証を得られる者(=保証会社の審査に通った者)
・信用金庫の地区内に住所または居所を有している者
・信用金庫の地区内の事業所に勤務している者
・安定継続した収入がある者
年齢について、融資商品は未成年では申し込むことができないので、満20歳以上は必須となります。
年齢の上限もあり、保証会社によって違います。
一般的に65歳から69歳が利用限度年齢となります。
次の2項目は信用金庫ならではの条件となります。
信用金庫と取引ができる顧客は地域の方々に限定されます。
よって、信用金庫の地区内に住所または居所を有している者、信用金庫の地区内の事業所に勤務している者が取引の対象者となります。
最後の安定継続した収入は、カードローンに限らず全ての融資商品を取り扱う際に共通して言えることです。
申し込みに必要な書類
申し込みに必要な書類を以下に羅列します。
・本人確認書類
・収入証明書
・普通預金通帳
・返済口座の印鑑
本人確認書類は顔写真付きの者が好ましいです。
平成28年10月より犯罪収益移転防止法が改正となり、取引時の本人確認が厳しくなりました。
従来までは健康保険証など写真の付いていない書類でも本人確認を行っていましたが、今回の改正より写真付きの書類へと変更になりました。
顔写真付きの本人確認書類でよく利用されるものは、運転免許証です。
収入証明書については、申込金額によって必要な場合と不要な場合があります。
一般的に申込金額が300万円以上の場合は収入証明書が必要な場合があります。
ですが、金融機関の職員としても収入証明書を持参した上で申し込みしてくれた方が心証も良くなるので、直近の源泉徴収票などを持参すると尚良いでしょう。
普通預金通帳は既に持っている場合、改めて作成する必要はありません。
また、普通預金通帳を持っていない場合も、先に融資審査を行い、審査可決となってから作成するとよいでしょう。
信用金庫の申し込み形態は紙ベースが主流であり、署名・捺印が必要となります。
捺印の際の印鑑は、普通預金通帳のお届印になるので、そちらも準備しておくとよいでしょう。
申し込みから契約までの流れ
申し込みから契約までは、他の融資商品と同じで「申し込み→審査→契約」という手順になります。
最近では申し込み形態が「窓口」以外に「インターネット」も可能となりつつあります。
平日の日中に、金融機関へ行くことが困難な場合、インターネットで24時間、申し込みを行うことができます。
インターネットで申し込みをした場合、審査の結果は金融機関から電話等で連絡があります。
審査が通ったら契約手続きに進みます。
契約には約定書に署名・捺印が必要となるため、金融機関へ行く必要があります。
契約の際、カードローン利用時の暗証番号を記載する必要があるので、4桁の暗証番号を考えておくとよいでしょう。
暗証番号は、防犯上、他人が知り得やすい羅列は機械ではじかれてしまいます。
例えば、生年月日や電話番号、住所の番地などです。
上記の契約を終えたら一週間から10日ほどでローンカードが届くので、金融機関窓口やATMで利用することができます。
その際は、ローンカードと暗証番号が必要となります。
カードが届く前に利用できる商品もある
カードローンの契約までの手順は上記で説明した通りですが、契約時以降、ローンカードが届く前に利用することのできる商品も存在します。
利用は窓口のみと限定されますが、伝票にて出金する方法となります。
その際、お届印と本人確認書類が必要となります。
この様な商品は存在しますが、件数で言うとまだまだ少ないです。
急を要する場合は、事前に問い合わせを行ってから申し込むとよいでしょう。
メリット・デメリット
信用金庫カードローンのメリットは、大きく2つあり、金利が低いこと、複数の商品を取り扱っていることです。
金利において、中には未だに高利の商品もありますが、高くても14.5%以内です(消費者金融などでは14.5%以上のものも存在します)。
また、最近の商品の傾向としては、金利が段階設定されています。
例えば3.5%~13.0%と明記されています。
金利は借入限度額などによって決まるため、融資審査の結果によっては非常に低利で利用できる場合があります。
もう一つのメリットである複数の商品を取り扱っている点では、商品の数があるだけ保証会社の数もあります。
よって、この保証会社では審査に通らなかったが、別の保証会社では審査に通ったなんてことも十分に有り得ます。
デメリットとしては、信用金庫ならではのものですが、申し込み条件でも記載したように申し込みできるのは信用金庫の営業エリア内の者であることです。
よって、他県や営業エリア外の者は申し込むことができません。
カードローンの利用方法と返済方法
カードローンを利用できる場所はATM及び店頭窓口です。
利用の際は、ローンカードが必要となります。
また、利用の際には4桁の暗証番号の入力が必要です。
一日に出金できる金額の限度額は、一般的には50万円です。
ですが、出金限度額を上げることも可能な場合があります。
詳しい要綱は金融機関によって違うので、一度問い合わせをしてみるとよいでしょう。
ただし、窓口で出金を行う場合に限り、出金額の制限はなくなります。
ですが、いきなり数百万・数千万円の現金出金は、店舗の保有資金の関係上難しい場合があるので、事前に連絡の上、手続きをするとよいでしょう。
審査内容
審査項目・銀行や消費者金融との違いは
カードローンの審査項目においては、信用金庫に限らず銀行・消費者金融でも殆ど同じです。
氏名や住所を初め、勤務先や年収・家族形態・居住状況などです。
中には旧姓を記入する欄や、現在の借入内容を記入する欄がある保証会社もあります。
また、消費者金融においては総量規制が関係するため、審査方法は多少変わってきます。
融資審査には信用情報の照会も行われる?
信用情報の照会は必ず行われます。
むしろ、信用情報の照会内容が融資審査を大きく左右します。
信用情報には延滞履歴や事故歴が載っています。
これらの情報が載っていると、融資審査は通りづらいと言えます。
信用金庫ならではの融資審査の甘さはあるのか?
しんきん保証基金においては、再審査という制度があります。
一度、融資審査が否決であった場合でも、申込書で知りえない情報(例えば他金融機関に預金がある・土地や建物の資産を持っている・会社の代表者の場合、代表を務める会社の経営状況が良好であるなど)を記載し、再審査を行うことにより、融資審査可決となる場合があります。
また、信用金庫の会員であることも融資審査にプラスの影響を与える場合もあります(しんきん保証基金の申し込みに、信用金庫の会員であるか否かを記載する欄があります)。
審査回答の時間は早い?
全体的に早いと言えます。
中でも、しんきん保証基金は非常に早いです。
しんきん保証基金のカードローンは、申し込みを受けた後、金融機関の職員がパソコンで審査依頼を行いますが、依頼をしたと同時に審査結果が出ます。
申し込み項目の中で詳しく審査する箇所があった場合は手動審査となりますが、その場合でも30分から1時間の間に審査回答が出ます。
最短で、即日融資も可能となります。
審査を通りやすくするためには
信用情報の内容が融資審査を大きく左右すると記載しましたが、申し込みを行う前に信用情報を極力綺麗にすることが重要と言えます。
例えば、現在利用していないクレジットカードでキャッシング枠があるものは解約するとよいでしょう。
利用がなくてもキャッシング枠があるということは、いつでも融資を発生させることができる状態にあります。
また、申し込み金融機関で様々な取引を行うことも重要と言えます。
中でも給与振込はとても重要であり、殆どの保証会社で申し込み時に給与振込の有無を記載する項目があります。
給与振込があれば延滞は発生しません(給与振込日まで延滞していたとしても、給与の振込と同時に返済も行われるため)。
その他、定期預金や定期積金の契約期間を記載する保証会社もあります(1年以上、3年以上、5年以上など)。
やはりメインに取引を行っている金融機関で申し込むことは様々なメリットを得ることができると言えます。
保証会社は二種類
二種類の保証会社
信用金庫カードローンの保証会社は「しんきん保証基金」と「信金ギャランティ」の二種類があります。
それぞれ別々の保証会社ですが、信用金庫の保証会社という点では信用金庫でのみ申し込むことのできる商品となります。
保証会社の相違点
大きく違う点は、審査時間・借入限度額・金利(金利においては以下に詳しく説明)・返済金額です。
審査時間において、しんきん保証基金は上記に記載した通りですが、しんきんギャランティは申し込みを受け付けてからFAXでの申し込みとなります。
ですが、早ければ申し込み日中、遅くても翌日には回答がきます。
その点では、どちらも早いと言えるでしょう。
借入限度額においては、しんきん保証基金は10万円から100万円以内、しんきんギャランティは10万円から500万円以内と大きく違います。
返済金額においては、どちらも同じで残高スライド方式という返済方法になっています。
残高スライド方式とは、カードローンの利用残高において返済額が変わっていく返済方法です。
一般的には、借入残高30万円以内の場合毎月5,000円、30万円超50万円以内の場合10,000円、50万円超100万円以内の場合15,000円、100万円超200万円以内の場合30,000円、200万円超300万円以内の場合40,000円、300万円超400万円以内の場合50,000円、400万円超500万円以内の場合60,000円となっています。
信用金庫により多少違いがあるので、詳しい返済内訳は信用金庫に問い合わせるとよいでしょう。
保証会社の金利の違い
金利は保証会社によって大きく違います。
しんきん保証基金としんきんギャランティにおいても金利は全く違います。
最近のカードローンの金利は借入限度額によって金利が細分化されている傾向があります。
しんきんギャランティも、その様な金利区分となっています。
詳細としては、限度額50万円以下で13.0%、60万円以上100万円以下で12.0%、110万円以上200万円以下で11.0%、210万円以上300万円以下で8.0%、310万円以上400万円で7.0%、410万円以上500万円以下で3.5%となっております。
一方、しんきん保証基金は借入限度額に関係なく、一律14.5%となっています。
金利においては、しんきんギャランティの方が良いと言えます。
二種類の保証会社のメリットとデメリットとは
しんきん保証基金のメリットは、審査が早いこととです。
最短で即日融資も可能なことが一番のメリットと言えます。
デメリットは、信用金庫が取り扱うカードローンの中では金利が14.5%で高いということです。
しんきんギャランティのメリットは、金利が全体的に低く、場合によっては3.5%という非常に低い金利でカードローンを利用できることです。
デメリットは、強いて言うなら審査に時間がかかることです。
時間がかかると言っても約1日と考えてもらえばよいので、大きなデメリットではないとも言えます。
返済方法には種類がある
カードローンの返済方法は、自動車ローンや住宅ローンのような元金均等返済・元利金等返済とは異なり、「定額返済」または「残高スライド返済」となります。
「定額返済」とは、字の通り、毎月決まった金額(定額)を返済していく返済方法です。 借入残高に関係なく返済額は一定となっています。限度額や契約極度額が変更にならない限り、返済額は変動しません。
対して「残高スライド返済」とは、借入残高によって毎月の返済額が変わっていく返済方法です。融資限度額や極度額が増えたとしても、借入額が増えなければ返済額は増えません。
例えば、借入残高が30万年超50万円以下の場合は毎月1万円、借入残高が50万円超100万円以下の場合は毎月1万5千円といったように変化していきます。
従来のカードローンは定額返済の商品が主流でしたが、近年は利用した残高に対して返済負担を抑えるという観点から、残高スライド返済が主流となっています。
また、多くのカードローンでは随時返済に対応しているため、いつでも追加で繰り上げ返済が行えます。
通常返済の仕組みとは
信用金庫で取り扱うカードローンは、毎月10日に口座振替にて返済される商品が多いです。カードローンは一月を通して「返済日」と「元加日」があります。
「返済日」とは、毎月決まった日(一般的には10日)に返済する日です。 「元加日」とは、借入残高に利息が加えられる日です。
元加日に、いくら利息を加えるかは、「月末の借入残高」に対してであったり、「返済日の前日の借入残高」に対してであったり、商品によって異なるので確認しておくとよいでしょう。
返済金額の計算例
信用金庫のカードローンは残高スライド式でも定額式が多いため、毎月の返済額は一定になりやすいです。 ただし、毎月融資利率に対して一定の利息の支払いがあるため、返済額分全額元金が減るわけではありません。
カードローン残高の推移を一つの例を挙げてみていきましょう。
金利12.0%のカードローンを100万円利用しており、毎月の返済日を10日、毎月の返済額を15,000円、 元加基準日を末日、 元加日を翌日10日とします。
まず初めに残高が変わる日は、返済日の10日です。
10日に15,000円を返済するので、残高は985,000円(=100万円-15,000円)となります。
次は翌月10日の 元加日です。
元加基準日は月末の残高であるため、月末の残高である985,000円に対して12.0%の利息を加えます。
元加金額は9,850円(=(985,000円×12.0%)÷12)となり、残高は994,850円となります。
この場合、15,000円返済を行なっていても、5,150円しか残高が減らないことになります。
このように、通常返済のみだと残高がなかなか減らないことが分かります。
信用金庫でも借入をまとめられる?
まとめることは可能。だけど、まとめる専用の良い商品もある。
信用金庫で取り扱っている商品の中に、債務をまとめる商品も存在します。
勿論、カードローンでカードローンをまとめることも可能です。
複数の高利のカードローンを、低利のカードローンにまとめて、毎月の返済額と金利負担を抑える方法です。
ですが、カードローンでまとめるよりフリーローンでまとめた方がメリットが多いです。
フリーローンでは返済期間を決めて返済のみを行っていきます。
カードローンで返済をしていくより、フリーローンで返済をしていく方が返済総額なども抑えることができます。
総量規制は関係する?
銀行や信用金庫の融資商品は総量規制の対象外となっています。
また、消費者金融の商品であっても取り扱い金融機関が銀行や信用金庫であれば総量規制の対象外となります。
カードローン「きゃっする」は全国の信用金庫で取り扱われているのか?
カードローン「きゃっする」の保証会社は、しんきんギャランティであるため、信用金庫のための保証会社であります。
よって、全ての信用金庫で取り扱われております。
同じく、しんきん保証基金も全国の信用金庫で取り扱われています。
賢く返済するには
カードローンは、なかなか残高が減らないという声をよく耳にすると思いますが、金利と返済方法が関係しています。
カードローンであっても利用方法を工夫すれば、残高を減らすことは難しくありませんが、そのまま利用すると残高が減らない可能性が高いです。
上記の「通常返済の仕組み」と重複する点もありますが、詳しく紹介していきます。
カードローンは、もともと金利が高く、3.0%前後から14.0%前後で金利が設定されています。
一番低い金利で契約するためには、それなりの年収や勤続年数などの上限が必要であり、一般的な収入では10.0~14.0%の高い金利での利用となってしまいます。
例えば金利12.0%で100万円を借りた場合、年間どれだけ借入額が減るか計算してみましょう。
まず、一年間の利息支払額及び毎月の利息支払額を計算します。
一年間の利息支払額は12万円(=100万円×12.0%)となります。
毎月の利息支払額は1万円(=12万円÷12)となります。
残高スライド方式の返済方法の場合、100万円利用していると毎月の返済額は15,000円~20,000円と設定されています。
つまり、毎月15,000円~20,000円の返済を行なっていても、その半分もしくは半分以上は利息支払いに充当され、借入残高は5,000円~10,000万円ほどしか減らないということになります。
これを一年間で計算すると、(返済額15,000円の場合)年間18万円返済しても借入残高は6万円ほどしか減らないことになります。
臨時返済で完済を早くする
約定返済額のみで返済を続けていくと、完済までは何十年もかかってしまいます。 そこで、賢い返済方法として、臨時返済をご紹介します。
臨時返済とは、毎月の返済以外に返済を行なうことです。
例えば毎月の返済以外に3万円分余裕な資金ができ、返済に充当すると、その3万円には利息がかからないので、そのまま残高を3万円減らせます。
このように臨時で返済した金額は、そのまま借入残高を減らせるので、数千円でも数万円でもこまめに臨時で返済を行なっていくことが重要となります。
一括返済の方法と手数料
臨時返済に加えて、残りの残高を一括で全額返済する、一括返済をすることも可能です。 一括返済を行なうと、その日以降の利息負担はなくなります。
信用金庫では、一括返済の手続きが、窓口もしくはATMで行えるのは嬉しいですね。 また、ATMの場合は、ローンカードに借入残高以上の金額を入金することで返済できます。
例えば355,321円利用している場合、36万円入金すると、残高はゼロになり、差額の4,679円は返済口座に入金されます。
一括返済の手数料は、カードローンにおいては必要ありません。
住宅ローンや自動車ローンを臨時返済、一括返済する場合は5,400円~32,400円前後の手数料が必要となりますが、カードローンはその点がメリットでもあります。
返済日に残高がないと、どうなる?
返済日に普通預金口座の残高がないと、当然返済は行なわれません。 それどころかペナルティがかかってしまいます。返済が行なわれない=延滞、となってしまいます。
延滞は融資を受ける上で最もやってはいけないことで、延滞を発生させてしまうと、個人信用情報に延滞履歴が載ってしまいます。
今後新たに融資を受けるときや、カードローンの更新時期に融資を受けられなくなる場合があります。
もし、返済日に返済ができないことが事前に分かった場合は、早めに金融機関に相談しましょう。
早い段階であれば、預金を取り崩したり、フリーローン等で借り換えをしたりすることにより延滞発生を回避できるかもしれません。
「借入は計画的に」という言葉を耳にしたことがあると思いますが、借りた後は返済を計画的に行いましょう。
カードローンの時効は成立しない
上記の説明の通り、融資商品はカードローンに限らず時効は存在することになります。ですが、債権者が時効を成立させてしまうことは考えづらいです。
あらゆる手段で時効を中断してくるでしょう。カードローンは保証会社の保証がついているため、2~3回前後延滞した時点で金融機関は回収困難と判断し、代位弁済の手続きを行います。
俗に言うブラックリスト登録の手続きです。代位弁済が行なわれると、債権は保証会社に移るため、以降は保証会社から督促が行なわれます。
当然、保証会社も時効を成立させない早急に時効の中断を行ないます。
以上のことより、「カードローンにも時効は存在するが、事実上時効の成立は有り得ない」といえます。
時効の援用とは。しないとどうなる?
もし時効が成立する期間が過ぎたとしても、何もしなければ時効は成立しません。債権者に対して「時効の効力により債権は消滅」という通知を行なわなければいけません。
この通知を「消滅時効の援用通知」といいます。この通知を行なってはじめて時効成立となります。もし、この手続きをしないと、時効は成立せず状況は変わらないままとなります。
ブラックリストにも時効はあるのか?
「ブラックリストに登録される」と耳にすることがありますが、実際ブラックリストというリストは存在しません。ブラックリストと言われているものは、個人信用情報のことです。
個人信用情報とは、借入に関する事実です。
「いつ」、「どこから」、「いくら」、「どんな資金を」借りて、現在「いくら残高があり」、「延滞や事故があるか否か」、といった情報のことです。
「延滞や事故があるか否か」以外の情報は特に問題ありませんが、延滞や事故の履歴があると融資審査において大きなデメリットとなります。
時効とは少し意味が違いますが、これらの情報も消滅する期間があります。一般的に5年経過すると、これらの情報は個人信用情報から抹消されるといわれています。
時効成立後に融資は受けられる?
時効が成立したカードローン会社や銀行・信用金庫・その他関連業者からは融資を受けることはできないといえます。
法律上では返済義務はなくなりますが、債務が消えるわけではありません。よって、個人信用情報センターの履歴も消えることなく永遠に残り続ける可能性があります。
もし融資を受けることができなければ、住宅を購入したり、自動車を購入したり、教育資金を準備したりする際も全て自己資金で対応するしかなくなります。
また、クレジットカード等も個人信用情報の関係上、作ることができないと思われます。時効と引き換えに今後の生活は様々な場面で不便な点が出てくるでしょう。
特徴を知ったうえで近くの信用金庫に申し込もう
信用金庫のカードローンは、一般的な銀行や消費者金融とは違う特徴や、内容である可能性が高いです。
例えば、申込方法が電話や窓口での対応のみで、インターネットや携帯電話からの申し込みに対応していない可能性があります。
また、申し込みはインターネットからできても、契約は来店が必要となるケースもあるため、信用金庫の営業日を確認しておかなければなりません。 さらに、申し込みの条件についても注意が必要です。
例えば、本人に収入のない専業主婦の場合、申し込めるカードローンとそうでないものがあり、限度額に関しても制限がある場合が多いです。 申し込みの条件としては営業区域の確認も重要です。
同じ都道府県でも市町村によって営業区域は異なるため、営業店舗の営業担当者に確認しておきましょう。
必要書類についても気を付けましょう。 審査申込書以外にも本人確認書類として、運転免許証やパスポートなどを提示しなければなりません。
また、本人確認書類が健康保険証の場合には、他の書類の提出を求められるケースもあります。
まとめ
カードローンは金利も高く、イメージも悪いかもしれませんが、賢く利用すれば利息負担を最小限に抑えた上で急な出費にも対応できる便利な商品です。
カードローンの返済方法や返済額と借入残高の減る割合などを理解した上で利用しましょう。
また、融資商品は複雑な商品で専門的な知識も必要となります。
商品のことで分からない点があれば、信用金庫に問い合わせを行い、後で「知らなかった」ということがないようにしましょう。
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※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。