少し工夫すれば信用金庫のおまとめローン審査は簡単に通る【借り換え】
信用金庫で取り扱うおまとめローンにも融資審査があります。
何も準備せずに融資審査を出して審査に通る場合もありますが、少しでも良い状態で申込をし、審査に通る確率を上げたいものです。
そのためには、融資審査でチェックする項目や、通りやすくなるコツを知っておくことが重要といえます。
重要なポイントを理解し、万全の状態で融資審査を行ないましょう。
- 執筆者の情報
- 名前:山本馬元(30歳)
職歴:平成21年より信用金庫勤務
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目次
借り換えで借金が増える場合がある?
借り換えは複数のローンをまとめることにより、毎月の返済額や利息を軽減することができる魅力的な商品です。ですが、借り換えを行なう前に知っておきべきことや注意する点を把握することは、とても重要なことです。
毎月の返済額や利息を抑えることができる反面、使い方を間違えると借り換え前よりも返済が酷いことになる場合もあります。そうならないために、まずは以下の内容を理解しましょう。
事前に知っておくこと
金融機関から融資を受けると、当然のことながら返済を行なっていかなければいけません。融資は数年から数十年の長期の取引となります。
その半ばで、給与の減少や売上の減少などが原因で、毎月の返済が厳しくなることも十分に考えられます。その様なときには「借り換え」という便利な方法があります。
借り換えとは、1つもしくは複数のローンをまとめることにより毎月の返済額を軽減させたり利息負担を軽減する方法のことをいいます。例として、複数のカードローンを借り換えする場合のメリットを考えてみます。
借り換え前:カードローン3件利用中(①残高30万円・毎月返済額1万円・金利13.0%、②残高50万円・毎月返済額1万5千円・金利14.5%、③残高50万円・毎月返済額1万円・金利13.0%)
借り換え前は、借入合計残高130万円・毎月の返済総額は3万5千円です。これらを金利10%で10年返済に借り換えをするとします。すると、毎月の返済額は17,179円となり、大幅な返済額の軽減が可能となります。
借り換えの手順は以下の通りです。130万円のローンを実行→実行した金額で、これまで利用していたカードローンを全額返済し残高をゼロにする→今回実行した130万円の返済のみを行う。
ここで、本題の「借り換えをする前に知っておくこと」です。借り換えを行なった後は、カードローンの残高は全てゼロになり、毎月の返済額も大幅に軽減されます。
毎月の返済額が削減されれば、それだけ毎月の収支にも余裕ができます。そんな中、再びお金が必要となったとき、まず初めに利用するものが、借り換えで残高をゼロにしたカードローンです。
カードローンは返済を行なえば、反復して利用することができるので、借り換えをした後に改めて利用することができます。もしカードローンを利用すると、カードローンの毎月返済も始まります。
カードローンを利用し、借り換え前と同じ状態になってしまったら、毎月の返済額は更に膨れ上がってしまいます。また、返済額が借り換え前よりも多くなるので、ますます返済することができなくなってしまいます。
そのまま返済が遅延し延滞回数が増えると、融資事故となります。一度融資事故を起こすと、俗に言うブラックリストに登録され、最低でも5年間は融資を受けたりクレジットカードを作ったりできなくなります。
普段当たり前のように利用しているクレジットカードも利用ができなくなると、生活していく上で色々な支障がでてきます。その様にならないためにも、借り換えをしたら今まで利用していたカードローンは解約してしまうとよいでしょう。
人間の心理は、どうしても楽な方を選んでしまいがちなため「あったら使える分だけ使ってしまう」ということになりかねないので、その点に注意が必要と言えます。
金利・毎月の返済額以外に返済総額に注視
借り換えをする時に注意する点は「金利」・「毎月の返済額」・「返済総額」です。「金利」は借り換え後の商品の方が低利であれば、問題ありません。
「毎月の返済額」は申込時の借入期間を変更することにより調節することができます。ここで注意しなければいけない点として、「返済総額」です。借入期間を長くすることにより毎月の返済負担を抑えることができますが、同時に利息を支払う期間も長くなってしまいます。
金利のみを見て実際に支払う金利の総額を確認しないと、結果的に多くの利息を支払わなければいけないことになります。申込時に、借り換え前と借り換え後で、支払う利息のトータルも比較するとよいでしょう。
おまとめローンの審査はゆるいのか?
おまとめローンとは、一つもしくは複数のローンを一本にまとめて金利負担や毎月の返済額を抑えることを目的とした融資商品です。
主に金利の高いカードローンがおまとめローンの対象となります。
おまとめローンの審査は新規に融資を申し込むよりもゆるいといえます。
なぜなら、借入をまとめることにより返済負担比率を下げることができるからです。
返済負担比率とは、年間の借入返済額が年収の何割あるかという比率です。
この比率は低い方が好ましく、一般的に35%以下が望ましいとされています。
おまとめローンで毎月の返済額を抑えることができれば、返済負担比率も同時に下げることができます。
つまり、今よりも好条件になるので、新規で追加借り入れを行う場合と比較すると、おまとめローンの審査はゆるいということになります。
借り換え審査基準
融資を受ける上で必ず通らなければいけない融資審査。審査を行なう中で重視される点や改善できる点をご説明します。審査には様々な項目をみていきますが、一つでも有利な状態にして審査に臨みましょう。
審査で特に重視される点
融資審査では申込人の属性(年収・雇用形態・居住状況など)と、個人信用情報(借入状況や返済状況)から融資の可否を行なっています。
年収が高かったり、勤続年数が多いに越したことはありませんが、一番重視される点は、個人信用情報です。その中でも返済状況という点が特に重視されます。毎月遅れなく返済をしているかという点です。
もし毎月の返済が遅れていると、審査で大きなデメリットとなってしまいます。
審査を有利に進める方法とは
借り換えを有利に進める方法は、上記の通り、返済に遅延がないことです。と言っても申し込みを行なう時にどうこうできる項目ではないので、日ごろの返済をいかに真面目に行なうかが重要と言えます。
また、返済履歴以外の項目ですぐにできることがあります。まずは利用していないキャッシング枠を無くすことです。
例えばクレジットカードのキャッシング枠や、カードローンの利用枠です。これらは、たとえ利用していなくても利用枠が空いていればいつでも利用することができるので、利用している状態として審査を行なっていきます。
なので、これらの利用していない借入枠は全て解約することが賢明と言えます。次に、借り換えの申し込みをする金融機関に金融取引を変更することです。
上記でも説明したように、給与振込や預金等を申し込み金融機関に変更することで融資審査を有利にすることができます。
申し込みの各項目を徹底解析
融資の申し込みを行なう時、氏名・住所を初め、勤務先や年収など様々な情報を記載しなければいけません。金融機関は、これらの情報を元に融資審査を行ない、融資の可否を決めます。これらの各項目について徹底解析していきます。
・氏名
まずは申込人の氏名です。
ご自分の氏名であるため間違えるはずがない項目です。間違えなく記載しましょう。逆に氏名を間違えるとなりすましを疑われる可能性があります。
・住所
住所は現在居住している住所を記載しましょう。こちらも間違えるはずのない項目です。
・生年月日
生年月日においても間違いなく記載しましょう。
・電話番号
電話番号は固定電話と携帯電話、共に記載できることがベストです。ですが、固定電話を利用しておらず携帯電話のみの利用の場合は、携帯電話の番号を記載しましょう。電話番号においては、固定電話がある方が有利と言えます。
・勤務先
勤務先も正確に記載しましょう。勤務先は特に審査には影響がない項目です。
・勤続年数
勤続年数も正確に記載しましょう。勤続年数は永いに越したことはありません。一般的には最低でも1年以上の勤続が必要です。
・年収
年収は勤め人であれば直近の源泉徴収票の税引前の金額を、個人事業主の場合は確定申告の差引金額(=売上-経費)が年収となります。年収も多いに越したことはありませんが、審査を通す為に多い年収を書いたりすることはご法度です。
・雇用形態
雇用形態は、年収よりも重視される項目です。融資審査では、「返済することができるか」という点を基準に行なわれていきます。つまり、雇用形態がより安定していることが好ましいといえます。
一番有利な雇用形態は、公務員です。次いで正社員となります。契約社員・派遣社員・自営業・パート・アルバイトは一般的には収入が不安定であり、融資審査では不利となる場合もあります。
・居住形態
居住形態は本人持家もしくは家族持家が一番良いと言えます。持家であると、突然連絡が取れなくなったり、いなくなったりというリスクが少ないからです。
一方、マンションやアパートなど賃貸住宅に住んでいる場合は、多少ではありますが融資審査に不利となります。
・居住年数
居住年数も永いに越したことはありません。逆に短すぎる(数ヶ月程度)と、信用力は少ないと見られます。
・世帯状況
一人暮らしよりも、配偶者・親・子などど同居している方が良いとされます。同居人がいることにより、本人と連絡が取れなくなったときのリスクを軽減することができます。
・預金明細
預金も多いに越したことはありません。かといって、少ないから不利になるとも言えません。
・借入明細
借入は少ないに越したことはありません。ですが、重要なことは返済も遅れなく行なっているかということです。また、申し込みにおいても、現在ある借入内容を正確に記載することが重要です。
融資審査を通りやすくする為に、本来借りている借入を書かずに虚偽の内容を書くことは絶対に行なってはいけません。
・個人信用情報
上記の借入明細に関係しますが、借入があることは悪いことではありませんが、返済が滞っていないことが一番重要です。もし返済に遅れがあると、個人信用情報に「延滞」の履歴が残るので、融資審査は大幅に不利になると言えます。
審査に落ちた場合に行なうこと
審査に落ちる理由としては大きく二つあります。
一つ目は個人信用情報に問題があること。
二つ目は返済負担比率に問題があること。
一つ目については、過去に借入の返済を延滞したことがあったり、金融事故(代位弁済や債務整理等)があった場合です。
これらの情報は個人信用情報センターという機関に登録されてしまい、5年間は登録された内容が消えないと言われています。
このデータが残っている間は、基本的に融資審査は通らないと思っておいた方がいいです。
二つ目については、返済負担比率を下げることにより審査の通る可能性を高めることができます。
返済負担比率を下げるには、今ある借入を件数単位で(借入件数が複数ある場合は1件でも2件でも)完済するしかありません。
と言っても、一つの借入を全額返済することは難しいことです。
では、簡単に返済負担比率を下げる方法は、あるのでしょうか?
それは、クレジットカードやカードローンの借入枠を解約することです。
借りていないものを解約して返済負担比率は下がるのかと思われますが、下がります。
これらの借入枠は、利用していなかったとしても借入枠全額を利用している状態と仮定して返済負担比率の計算を行ないます。
理由としては、いつでも借入を行うことができる状態にあるからです。
クレジットカードやカードローンの金利は10%を超えるものが殆どであるため、利用していない、もしくは利用する予定がない借入枠は、この機会に解約して審査に有利な状態にしましょう。
信用金庫で取り扱う借金一本化の商品とは、どのようなものか
借金を一本化する商品は、信用金庫に限らず銀行や消費者金融など様々な金融機関で取り扱っております。
色々な金融機関がある中で信用金庫の商品を利用するメリットや信用金庫で取り扱っている商品の内容を説明していきます。
借金の一本化とは
借金の一本化とは、どのようなことでしょう?
借金の一本化とは、一つ、もしくは複数の借入を一本の融資商品にまとめて、金利負担や毎月の返済負担を減らすことを目的とした商品です。
借金一本化の例を挙げます。
【借入状況】
A銀行:借入残高30万円、金利13.0%
B銀行:借入残高50万円、金利14.5%
C信金:借入残高20万円、金利13.0%
現在、A銀行・B銀行・C信金で合計100万円の借入があります。
上記の借金を一本化する場合、100万円の融資を金利13.0%以下で借りることができればメリットがあるといえます。
借金一本化の商品は「カードローン」・「フリーローン」の2種類ありますが、信用金庫では「フリーローン」の商品を主に取り扱っております。
フリーローンとは証書貸付という返済形式で、初めにまとまった金額を借りて、以降は返済のみを行なっていくものになります。
住宅ローンや自動車ローンも証書貸付に該当します。
上記の例でいくと100万円で金利13.0%以下のフリーローンを利用することで、A銀行・B銀行・C銀行の借入を一本化することができます。
返済期間を長くすることにより毎月の返済額も大幅に抑えることも可能となります。
借金一本化の手続き方法とは
信用金庫が取り扱っているフリーローンは、外部の保証会社が付保された商品です。
よって、申込を受けて外部の保証会社へ融資審査を依頼することになります。
勿論、融資審査の依頼は信用金庫の方で依頼手続きをします。
まずは相談のみでもよいですが、書類を準備した上で窓口へ行けば、その場で細かな相談や、正確な数値で申込を行なうことが可能です。
その際に持参する物は、以下の通りです。
・本人確認書類(運転免許証等)
・所得を確認できる書類(源泉徴収票・所得証明書・確定申告書)
・印鑑(普通預金通帳を持っているなら、普通預金通帳のお届印。ない場合は、認印。シャチハタは不可)
金利は、どのようにして決まるのか
上記の書類を準備して申込を行ないます。
その後、書類を元に、金融機関から保証会社へFAXもしくはパソコンで審査依頼を行います。
審査の結果はFAXもしくはパソコンより、金融機関へ連絡がいきます。
その際に、金利が確定します。
よく申込書に金利は○.○%~○.○%と出ていますが、実際に金利がどれだけになるのか分かりづらいと思います。
0.1%単位で細かく決まるのかとも思えます。
ですが実際は違って、いくつかの決まった金利の中から決まります。
例えば金利が「3.5%~14.5%」という表示の場合は「3.5%」、「7.0%」、「11.5%」、「13.0%」、「14.5%」というように決まった金利で区切られています。
申込書に、これらの細かな金利が記載されているので、申込の際に確認をしておくとよいでしょう。
返済方法と借入期間
返済方法は「元利均等返済」もしくは「元利均等ボーナス返済」が主流となっております。
上記の二つの違いは、ボーナス返済を行なうか行なわないかというものです。
どちらにも共通している「元利均等返済」とは、どのようなものでしょうか?
元利均等返済は、金利が変わらない限り毎月の返済額が一定です。
毎月の返済額は「元金」と「利息」の合計額です。
初めのうちは借入残高も多いので、利息の割合が多くなります。
返済を行なうにつれて借入残高も少なくなっていくので、徐々に元金の割合が多くなります。
借入期間は申込の際に指定することができ、1年から最長で10年まで選ぶことができます。
返済期間が長ければ、毎月の返済額も小さくなるので、融資審査も通りやすくなるといえます。
消費者金融から銀行・信用金庫への借り換えは可能?
消費者金融と銀行・信用金庫は同じ金融機関ですが、相違する点が多々あります。一般的なイメージの違いもありますが、それぞれの金融機関で適用される法律なども異なります。利用できるメリットは最大限に活かしましょう。
メリットとデメリットとは
メリットとしては毎月の返済額軽減・金利負担軽減・返済日の一本化ができることです。また消費者金融から銀行・信用金庫(以下、銀行系)への借り換えは、取引のある銀行系だと審査に通りやすいメリットがあります。
例えば給与振込をしていたり、預金取引があったりという点は、融資審査において大きなメリットとなります。また、消費者金融で借入をしているより、銀行系で借り入れをしている方がイメージも良いです。
次にデメリットとしては、上記のメリットと矛盾が生じてしまいますが、審査に通りづらいという点です。既に借入があるという点がデメリットになります。
借り換えをするということは、それなりの借入額になっていたり高利の商品を利用している場合が多いです。申し込みの際は、返済を着実に早く終わらせるための前向きな借り換えであるため、その旨しっかり伝えておくとよいでしょう。
銀行・信用金庫の借換商品は総量規制対象外
銀行系の借換商品は総量規制の対象外となっております。総量規制とは年収の3分の1以上は融資をしてはいけないという規制です。
既に総量規制対象のローンを年収の3分の1利用している人が、消費者金融のカードローンで借り換えをする場合、一時的に年収の3分の1を超えます。
ですが、借り換えの場合においては一時的に年収の3分の1を超えても問題ないとなっています。しかし、せっかく借り換えをするのなら総量規制対象外のローンに借り換えした方が良いとも言えます。
また、消費者金融のローンがあると、融資審査においてもイメージが悪くなるという事実もあります。
違約金は存在する?
金融機関によっては違約金が数十万円かかる場合もあります。一方、違約金自体がかからない金融機関もあります。違約金がかかる場合は、一日でも早くお手続きを行い、無駄な費用を省きましょう。
消費者金融と信用金庫の違約金を比較
カードローンにおいては、消費者金融も信用金庫も違約金というものは発生しません。カードローンは借入極度内で「借入」と「返済」を反復して行なうことができます。
また、借入残高を一括で返済しても融資取引は終わらず、借入極度内であれば再度借入を行うことができます。
余談にはなりますが、消費者金融や信用金庫で取り扱っているフリーローンという商品は、住宅ローンや自動車ローンと同じ様に、初めに融資を受け、以後、返済のみを行なう返済方法になります。
最後まで返済を終えたら、その融資取引は終了となります。この様なフリーローンを、返済の途中で一部返済したり全額返済すると、違約金が発生する場合があります。
違約金は借入残高の0%~3%前後が一般的であり、借入を行い数年で完済する場合、これまで支払った元金より違約金が上回ってしまうこともあります。
つまり、借りた金額以上のお金を支払わなければいけない場合も有り得るということです。違約金がある金融機関と、ない金融機関があるため、契約時に確認をしておくとよいでしょう。
消費者金融の借入は一日でも早く借り換えを
カードローンにおいては違約金は発生しないですが、高利の商品である場合は一日でも早く借り換えることをおすすめします。高利のカードローンは毎月の返済額の内、半分以上は利息の支払いとなっています。
一例として、100万円を金利13.0%・毎月の返済額1万5千円という場合を考えてみます。年間の利息支払額は約13万円(=100万円×13.0%)、毎月に分けると10,833円(=13万円÷12)となります。
毎月1万5千円支払っていても1万1千円ほどは利息に充当され、借入残高は毎月4千円ほどしか減っていない計算になります。カードローンの残高がなかなか減らないからくりは、上記のようになっているからです。
カードローンを毎月の返済のみで返済していっても何年何十年とかかってしまいます。でしたら、信用金庫のフリーローンで借り換えをして早期に返済を終わらせたほうが利息負担も大幅に抑えることができます。
フリーローンは最長でも10年返済であるため、期限を決めて確実に返済を終えることができます。また、フリーローンはカードローンに比べて低い金利であるため、その点でもメリットはあります。
1件でも2件以上でも高利の借入がある場合は、フリーローン等に借り換えをして利息負担を抑えましょう。
一本化した方が良い場合と悪い場合
債務の一本化は金利負担を抑えたり毎月の返済額を減らすことができるメリットがありますが、場合によっては必ずしもメリットだけとは限りません。
申込を行なう前にメリットとデメリットの把握しておきましょう。
一本化のメリットとデメリットとは
一本化の一番のメリットは「金利負担の軽減」・「毎月の返済額の軽減」です。
借入内容によっては毎月の返済額を数万円単位で減らすこともできます。
また、一本化することにより返済期間を決めて返済していくので長い期間で多くの利息を払わなくて済みます。
一方、デメリットは、一本化した後に債務が増える場合があることです。
と言っても、何もせずに債務が増えるわけではありません。
例えば、複数のカードローンを一本化する場合です。
これまで利用していたカードローンは一本化することにより残高がゼロになりますが、解約をしなければ今後も利用することができます。
一度残高をゼロにしたカードローンでも、再び利用すれば毎月の返済が始まります。
そうなると、一本化をする前より返済額が増えてしまうことになります。
そうなると一本化した意味がなくなってしまいますし、より返済が苦しくなってしまうので、注意と利用しない強い意志が必要です。
金利が全てではない
全く同じ金利であったとしてもカードローンとフリーローンでは完済までの期間と支払う利息額に大きな差が出てきます。
フリーローンは返済期間を決めるので、その期間まで返済を行なえば必ず残高はゼロになります。
一方、カードローンは「借りる」と「返す」を反復して行なうことができます。
毎月の返済を行なっていても途中で再び利用(借入)してしまえば返済期間は延びることになります。
同じ金利であっても、本当に債務を返済したいのであれば、フリーローンを利用することをお勧めします。
一本化できないケースは、あるのか
金融機関によっては、他金融機関の借入を含めないと利用できない場合があります。
これは金融機関が収益のことを考えた上での判断ですが、例として、13.0%で融資しているカードローンを5.0%のフリーローンで借り換えると8.0%分の利息収入が減ってしまうことになります。
ですが、そこに他金融機関の借入も含めて一本化すれば融資残高を増やすことができますし利息収入もその分、得ることができます。
各金融機関によって取り扱い方法に多少の違いがあるため、事前に確認をしておくとよいでしょう。
審査に落ち続けた時に行なうこと
審査に落ち続けると、申込ブラックとなっている可能性があります。
申込ブラックとは、一ヶ月以内に融資審査を三件以上申込した場合に起こる状態です。
申込ブラックになると、融資審査が通らなくなってしまいます。
理由としては、融資審査をする者から「この人は、とにかくお金を借りたいんだ。返済の計画は立てているのだろうか?」という疑念を抱かれてしまうからです。
一ヶ月以内に三件以上の行なうと、その状況が個人信用情報センターに登録されてしまい申込ブラックになります。
融資審査において個人信用情報センターの照会は殆どの機関で行なわれるので、その際に申込ブラックという事実が発覚します。
申込ブラックの履歴は、6ヶ月は消えないと言われています。
審査に落ちたらすぐに次の申込を行なうのではなく、審査に落ちた理由を考えてみましょう。
審査に落ちた理由は保証会社のみが知っており、信用金庫職員も教えてもらうことはできないため、ご自信の思い当たる節を考えるしかありません。
クレジットカードのキャッシング枠を多く持っていたり、借入の返済や携帯電話等の支払いは滞っていないでしょうか?
これまでのことを振り返ると、そこに改善の答えがあるかもしれません。
審査に通る人と通らない人の違い
融資審査では様々な情報を元に、「この人に融資したら、しっかりと返済してくれるか、返済能力はあるか」という点を審査していきます。
この基準を元に、審査に通る人と通らない人の特徴を比べてみましょう。
相反していえる点は二つです。
「個人信用情報に問題はあるか、ないか」・「勤続年数は長いか、短いか」
個人信用情報については、上記で説明したように、過去に借入の延滞があったり、金融事故が無いかという点をみます。
過去に延滞があったり、金融事故を起こしている場合、お金を貸したら返済してくれるのかという疑念が出てきます。
借りたお金を返すということは当たり前なことで、融資審査において一番重要な項目といえます。
当然、審査に通る人は過去に延滞も金融事故も無い人です。
審査に通らない人は、その逆です。
勤続年数は長いほど良い
勤続年数においては、やはり長いに越したことはありません。
勤続年数が長いということは、一つのことを長く続けることができる、つまり数ヶ月・数年かかる返済も続けて行なうことができる、という様に捉えられます。
また、勤続年数が長くなれば収入も増えるというのが一般的な考えです。
勤続年数が短いと、年齢によっては職を転々としていると見られたり、収入が安定していないということから、返済においても懸念有りと判断されます。
返済実績が必要
次に、各々の特徴として、審査に通る人では「返済実績がある」、審査に通らない人では「申込ブラックである」という項目が審査に影響を与えます。
「返済実績がある」点については、これまでの返済において延滞が無い状態のことをいいます。
延滞が無いということは、今後、融資をしても真面目に返済を行なってくれるという見方になります。
返済実績がある人は、初めて借入をする人よりも評価されます。
また、完済した実績があった場合は更に評価されます。
「申込ブラックである」点については、融資審査においてとてもマイナスな情報です。
申込ブラックになると、とにかくお金を借りたい状態であるという見方になってしまうので、返済計画まで考えていないと判断されてしまいます。
以上、どちらも基本的なことではありますが、融資審査においてはとても重要な項目です。
既に審査に通りやすい状態の人は、これからも継続し、審査に通りづらい状態の人は少しでも改善を行い審査に通りやすい状態にしましょう。
審査が通りやすい申し込み方とは
これまで説明したことを含め、更に大切なことがあります。
それは、申込段階においてです。
信用金庫でおまとめローンを申し込む場合、紙の申込書に氏名や住所などを記載し審査を依頼します。
記載する文字や申込内容がいい加減であったり、雑であったりすると、審査を行なう前から印象が悪くなってしまいます。
また、虚偽の内容を記載することもご法度です。
虚偽の内容が見つかった場合は、即、審査否決となります。
例えば、年収や現在の借入状況の項目です。
特に、現在の借入状況においては、融資審査時に個人信用情報センターへ照会を行なうので、虚偽の内容を記載するとすぐにばれてしまいます。
また、金融機関の職員は保証会社の保証が通ったとしても、人を見て融資を行なうか否かを決めます。
保証会社の審査が通ったから必ず融資をしなければいけないということはありません。
例えば、申込時の応対が横柄であったり威圧的な態度であった場合、融資を見送る場合があります。
誠意ある対応を取るべきといえます。
債務一本化を弁護士に相談する場合
銀行や信用金庫の一本化ローンが審査否決等の理由で利用できなかった場合、弁護士に相談する方法があります。
メリットもありますが大きなデメリットもあります。
融資審査が通らなかったときの手段として、ご説明します。
ローンが通らなかったら弁護士へ相談を
金融機関で債務の一本化ができなかったら方法は無いのかというと、そうではありません。
最近はテレビCMでもよく目にしますが、借金の返済額を減らしたり免除してもらう債務整理という方法を弁護士に依頼することができます。
債務整理にもいくつかの種類があるので、借入状況等を相談し最善の方法を行なうとよいでしょう。
借金一本化、信用金庫と弁護士の手続きの違いとは
信用金庫の借金一本化の方法は、フリーローンにて既存の借入を返済し、以降はフリーローンのみの返済を行なっていくという手続きになります。
弁護士の債務整理は、いくつかの種類があるので、個別に説明をしていきます。
債務整理は大きく3つの種類があります。
「任意整理」・「民事再生」・「自己破産」です。
「任意整理」とは、以降の金利負担がなくなり借金の総額や返済額を減らすことができる手続きです。
任意整理は全ての借り入れに対してではなく、一部の借入について行なうこともできる点が特徴的です。
「民事再生」は、借金の返済が困難であることを裁判所に認めてもらい、その上で借金を減額し返済していく方法です。
「自己破産」は、全ての借金(負債)を無くすことができる手続きです。
ですが、一方で資産も全てなくなります。
資産とは、家や自動車などをはじめ、全ての資産となります。
根本的には信用金庫と弁護士では手続きの方法が違います。
弁護士の手続きは借金を減らす上で様々なメリットがありますが、法的な手続きであるため、まずは金融機関に相談をして最善の方法を相談しましょう。
それでも駄目なら、弁護士に相談するという手順が良いと思われます。
弁護士で債務一本化をするメリットとデメリットとは
債務整理を行なうと、金利負担をなくしたり、毎月の返済額を軽減したり、借金を減らすことができるので、とても魅力的に見えます。
その点は債務整理のメリットといえます。
ですが、一方で、債務整理は法的な手続きであるため、債務整理を行なうと、金融機関で借入を受けようとしても、一定期間は受けることができなくなります。
また、クレジットカード等も契約することができず、既に契約しているものに関しても契約解除となる場合があります。
一方、信用金庫で債務一本化を行なうことは法的な手続きでもないですし、融資を受けづらくなったりクレジットカードを作れなくなったりすることはありません。
法人は借り換えできるの?
個人に限らず法人でも借り換えが可能です。個人と同様、毎月の返済額や利息負担を抑えることが見込まれます。事業にかかる費用は「緩和債権」というキーワードが関係します。言葉の意味や、付加内容についても理解していきましょう。
法人の場合のメリットとデメリット
メリットは、借り換えをすることにより利息負担を抑えたり、毎月の返済額を抑えることが挙げられます。これは個人・法人に限らず言えることです。
また、複数の借入を一本化することにより、返済日も1つに統一することができ、管理しやすくなるというメリットもあります。デメリットは、金融機関から「緩和債権」として見られる可能性があることです。
緩和債権とは、企業の経営再建・支援を目的とした措置であり、金利の減免・利息の支払い猶予・元本の返済猶予などを行なうことで該当します。
業績の悪化などで毎月の返済が厳しい場合は、条件変更という手続きを行い、毎月の返済額を変更します。もし金融機関が、借り換えをして毎月の返済額が下がったことで緩和債権としてみられると、毎月の返済が厳しくて借り換えして毎月の返済額を下げたと思われます。
緩和債権に該当すると、その企業は要注意先と判定され新規の融資を受けづらくなるというデメリットがあります。
借り換えにかかる費用とは
カードローンは個人に限らず法人でも取り扱っています。カードローンにおいては、反復して取引ができる商品であるため、借り換えには費用はかかりません。
借り換えをすると新規で融資を受けられなくなる?
上記に記載したとおり、緩和債権としてみられると、新規で融資を受けづらくなります。実際、要注意先で新規の融資が実行されることは殆どないといってもよいほどです。
まとめ
融資審査は申込段階から始まっているといえます。
申込時の印象、申込内容、これまでの金融に関する履歴、様々な方向から審査は行なわれます。
加えて、返済負担比率を下げるなど、融資審査を有利にする方法もあります。
融資申込は何度も行なうことで一定期間審査が通らなくなる申込ブラックとなります。
申込ブラックになると半年は融資を受けることができなくなるという大きなデメリットが伴います。
そうならないためにも、一つ一つ確実な状態で申込をしたいものです。
住宅の購入、自動車の購入、教育資金、生活資金等において融資が必要となる場合があります。
融資は我々の生活に密接したものであります。
いざ、お金が必要となったとき、スムーズに融資を受けられるように備えておきましょう。
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