三菱UFJ銀行バンクイックの保証会社の事を知るだけで審査が10倍通りやすくなる!?その中身とは?
銀行カードローンに必ず保証会社があるように、三菱UFJバンクイックにも保証会社があります。
カードローンに詳しい人であれば、保証会社がどこであるかや、保証会社の役割についてご存じでしょう。
保証会社とは、単に審査をするだけでなく、銀行カードローンにおいてとても重要な役割を果たします。
今回はカードローン初心者向けにバンクイックと保証会社の関係、保証会社があることによってどのような変化があるのかご説明していきます。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
- 職歴:地域密着の街金を30年経営
この記事はこんな人におすすめです。
- 今からバンクイックに申し込んだものの、審査通過が心配な人
- 初めて銀行カードローンに申し込をし、保証会社の事を知りたい人
- どうしても銀行カードローンの審査に一発で通りたい人
目次
三菱UFJ銀行カードローンバンクイックの保証会社はアコム
三菱UFJ銀行カードローンは「バンクイック」の愛称で親しまれています。
銀行カードローンでありながら他の銀行カードローンに比べ、比較的審査に柔軟であることもよく知られています。
それは保証会社があるためです。
保証会社の役割は後でご説明しますが、保証会社があることで銀行は安心して融資ができるのです。
三菱UFJ銀行バンクイックの保証会社は、消費者金融であるアコムです。
多くの銀行は保証会社を複数社と契約していることも多いですが、バンクイックに関しては保証会社をアコムのみに限定しています。
バンクイックは無担保無保証で借りれるカードローンとして人気が高いですが、他にも人気の理由はありますよ。
まず借入限度額は500万円と他の銀行カードローンに比べて若干低めであるものの、一般人がお金を借りるには十分な金額です。
金利も最低金利年1.8%から最高金利年14.6%はほぼ銀行カードローンとしては標準的です。
例えば500万円を借りた場合適用される最低金利年1.8%はかなりの低金利ですね。
また、銀行カードローンでありながらテレビ窓口があるのも魅力のひとつです。
テレビ窓口は消費者金融で言う自動契約機にあたる契約機であるため、土日でも借入申し込みができるのも注目すべきポイントと言えます。
注意したいのが、保証会社が消費者金融のアコムであっても、バンクイックに申し込むことはアコムからお金を借りることと同じではありません。
あくまでも三菱UFJ銀行カードローンで借りているのですから、バンクイックからお金を借りてもアコムの会員とは違います。
アコムはアコムで消費者金融として業界ナンバーワンの大手企業ですが、アコムでの借入とバンクイックからの借入は全く別物と考えてください。
別物ではあるものの、バンクイックで滞納や遅延を起こした場合には、アコムが代位弁済を行います。
アコムはバンクイック以外のカードローンも保証している!
アコムが保証会社をやっていることに意外性を感じるかもしれませんね。
しかし、アコムが保証しているのはバンクイックだけではありません。
アコムが保証するカードローンには他に以下の銀行のものがあります。
- じぶん銀行
- 北海道銀行
- 足利銀行
- 八十二銀行
- 南都銀行
- 西日本シティ銀行
多くの地方銀行とネット銀行カードローンの保証をしていることがわかりますね。
アコム保証のカードローンの大きな特徴は、35日ごとの返済を選択することができるという点があります。
35日ごとの返済とは、最後の返済日から35日以内にいつでも約定返済をすることができる返済方法です。
お金があるときには、早めに返済し、そこから35日以内にいつでも約定返済ができるので、収入が不定期なフリーターや自営業者にとってはメリットが大きいでしょう。
アコムのカードローンにも採用されていますし、三菱UFJ銀行カードローン、じぶん銀行カードローンなど、アコムが保証をする多くのカードローンにも採用されている返済方法です。
アコムはクレジットカードも発行している
アコムは融資のイメージですが、「アコムACマスターカード」と呼ばれる独自のクレジットカードも発行しています。
アコムは借入だけでなく、保証会社とクレジットカード会社としての役割も果たしているのです。
アコムACマスターカードはカードローンやキャッシング、クレジットカード機能を持ち合わせているため、買い物はもちろんカードローンも利用可能。ショッピングは世界中のMastercard®加盟店で使えます。
年会費無料で即日発行も可能であり、毎月の利用額から自動的に0.25%キャッシュバックされるのも嬉しいポイントです。
利用明細はネットで確認できるため、明細書が自宅に郵送されることもありません。
過去にアコムで金融事故があった人は審査落ち確実!?
まず最初に、三菱UFJ銀行バンクイックとアコムは全くの別のカードローン商品です。
しかし保証会社をアコムが行なっている以上、過去または現在においてアコムと滞納や遅延などの金銭トラブルを起こしている場合は、バンクイックの審査に通ることはありません。
会社は別々でも審査する会社が同じであるため、どうしてもバレてしまうのです。
バンクイックの審査に通るためには、少なくともアコムに対して過去、または現在に返済滞納してないないことは必須と言えます。
また債務整理や自己破産をしていた場合バンクイックで借りるのは難しいでしょう。
もし信用情報から金融事故や延滞の情報が消えたとしても、アコムの社内には、過去に事故を起こした人の情報が半永久的に記録されます。
債務整理などの金融事故から一定期間経過すれば、信用情報ではブラックでなくなります。
しかしアコムの社内には事故情報が残っている「社内ブラック」と呼ばれる状況になるので、やはり三菱UFJ銀行はじめとした、アコム保証のカードローン審査に通過することは難しくなります。
バンクイックとアコムの審査基準を確認しよう
アコムに限らず、審査基準はブラックボックスとなっており、一般に公開されることはありません。
また審査に落ちたからといって、原因が知らされることもないのです。
少しでも審査に有利にしたいと思ったら、バンクイックとアコムの審査基準を満たすことが重要です。
まず、申し込み条件に書かれている事項は全てクリアしなければなりません。
バンクイックの申し込み条件は以下の通りです。
- 満20歳以上、65歳未満であること
- 国内に居住していること
- 原則として安定収入があること
- 保証会社(アコム)の保証が受けられること
上記は審査を受ける上で最低限の必要基準です。
これらに信用情報や年収・勤続年数・年齢などが加味され、総合的に判断されます。
心配ならお試し診断を受けてみよう
バンクイックでは、借入可能か判断できる「お試し診断」があります。
公式ホームページよりチェックできるので、不安なら確認してもよいでしょう。
- 年齢
- 性別と既婚/未婚
- 他社借り入れ状況
これらの情報を入力することで判断できます。
少しやってみましたが、30代・既婚女性の場合、借り入れ件数が4件を超えると借入金額に関係なく申し込みが難しいようでした。
アコムは何故バンクイックの保証会社になったのか?
保証会社であるアコムは、三菱UFJ銀行バンクイックへの申込者の審査担当をしています。
銀行カードローンの審査は銀行自身が行なっているものだと思いがちですが、実際は保証会社が行なっています。
なぜ銀行が審査しない理由は、無担保無保証の貸付のノウハウを持っていないからですね。
その証拠に、銀行からの借入は住宅ローンや事業者向け貸付など、物的担保や人的担保を必要とするものばかりです。
全く担保も取らなければ保証人もいない貸付の実績がないのです。
実績がなければ審査するにしても何を基準にして審査をしたら良いのか分かりません。
そのため豊富なノウハウをもった外部に委託していることは珍しくないのです。
さらに、銀行はバブル崩壊以降、不良債権を極度に嫌うようになりました。
「できればリスクは負いたくない」「でも、カードローンの高収益は欲しい」これが、バブル崩壊以降の銀行の本音です。
そこで、考えたのがローンに保証会社を付ける方法です。
カードローンが不良債権化しても融資残高を保証してもらうことができ、銀行はノーリスクで融資を可能になります。
最終的なリスクを負うのは、融資残高を保証する代位弁済を行う、保証会社のアコムです。
アコムとしてもリスクのある保障は避けたいものであるため、「保証しても問題ない人かどうか」を判断する審査を行うのです。
同じグループ企業であるアコムに審査を任せることは、無担保無保証貸付のノウハウを提供してもらう上でも有利なのです。
アコムが三菱UFJフィナンシャルグループに入ったのは、まさに貸金業界が過払い金請求などで大混乱していた時期と重なります。
過払い金請求には多額の資金が必要です。
そこでアコムは銀行傘下に入ることにより過払い金請求に対応できるだけの資金の確保と、アコム自体の企業運営資金を獲得しました。
しかし貸金業法改正によって利息収入が減ってしまったことは否めず、なんとか他に収入源はないかと探していた事情があります。
ちょうどバンクイックとしても、本格的に個人向け融資を行うにあたり、正確で確実な審査を行うことができる保証会社が必要だったわけですね。
お互いのニーズが一致し、銀行はリスクを負う必要がない、アコムは保証料収入がを得られるウィンウィンの関係ができ上がりました。
その結果、アコムは保証料を収入源とし、三菱UFJバンクイックは個人向けカードローンを大きく展開することができるようになったのです。
バンクイックで借りてもアコムで借りた事にはなりません
アコムは三菱UFJフィナンシャルグループに属している消費者金融です。そしてバンクイックの保証会社でもあります。
バンクイックの公式サイトを見ると、申し込み条件に保証会社であるアコムの保証を受けることができること、と書いてあるように、バンクイックを利用するには保証会社であるアコムの審査に通らなければなりません。
カードローンについてあまり詳しくない人からすれば、バンクイックとアコムは繋がっているのか、顧客管理は一緒なのかと驚いてしまうかもしれませんね。
いくらグループ企業であっても、各々が法人として別々に経営している以上、審査基準や顧客管理については分けられています。
バンクイックからお金を借りたとしても、アコムからお金を借りることにはなりませんので、安心してください。
またアコムは総量規制の対象ですが、バンクイックは総量規制対象外です。
そのため、バンクイックを借りても、総量規制の枠には含まれません。
そのため新たにアコムから借りることも可能です。
カードローン審査時には覚えておきたい保証会社の3つの役割
保証会社は審査をするだけではありません。
アコムは三菱UFJ銀行と保証会社の業務提携することで、潤沢な保証料を収益源とできます。
その代わりとして、バンクイックの会員が返済不能で不良債権となった場合は、保証会社は会員の借金を一括で返済しなければならない義務を負います。
銀行側としても万が一バンクイックの会員が返済不能となっても、保証会社がついていれば安心してお金を貸すことができますね。
無担保無保証のカードローンと言いながら、内部処理的にはしっかりバンクイック会員保証人として保証会社が存在しているのです。
つまり保証会社はバンクイックの審査と、バンクイック会員の債権の保全が大きな役割ですね。
ちなみに保証会社がバンクイックに対して会員の借金を一括返済することを「代位弁済」と言います。
つまり、保証会社(アコム)の役割は以下の3つです。
- バンクイックの審査を行う
- 契約途中で利用者の審査を行う
- 返済が滞った時に代位弁済を行う
次章では保証会社アコムがバンクイックの保証会社として果たすべき3つの役割について詳しく解説していきます。
①バンクイックの審査そのものを行う
保証会社のアコムの役割の1つとして、審査があります。
バンクイックはアコムの保証を得られない限りは審査に通過することができません。
そのためアコムの審査に通過することは、バンクイックで借りる上で必須条件です。
ここで気になることにアコムの審査は、アコムカードローンと同じ基準なのかという点があります。
実は審査する会社は同じでも、アコムカードローンとバンクイックの保証審査は全く基準が異なります。
ご存知の方も多いかと思いますが、アコムカードローンの最高金利は18%です。
また、アコムカードローンには保証会社がないため、18%全てがアコムの売上になります。
一方、バンクイックはどうでしょうか?
アコムも無料で保証をするわけではなく、バンクイックが得る金利のうち、3割から半分程度がアコムの保証料収入となります。
バンクイックの最高金利は14.6%ですので、いくら多くてもアコムには7.3%の保証料収入しか入らないことになります。
金利18%のアコムカードローンでは全額アコムの儲けになるため、貸し倒れる可能性のある人に対してまで融資も可能です。
一方、バンクイックでは7.3%の可能性で貸し倒れる人までしか融資をすることができません。
つまり、バンクイックの方がアコムよりも低いリスクしか許容することができませんので、審査はバンクイックの方がかなり厳しくなるのです。
②利用中も定期的に審査を行う
カードローンには途上与信という審査があります。
これは、カードローン契約者の審査を契約途中でも定期的に行うものです。
途上与信で、他社金融事故や他社借入が過剰に増えた、またはバンクイックの返済を遅延・滞納した場合は、カードローンの利用を停止されることがあります。
これはバンクイックの貸倒を防ぐためと、債務者の借り過ぎ防止のために行われます。
逆に、途上与信で利用実績や信用情報が良好と判断された場合は、バンクイックの方から増額や利子の引き下げの案内が届くこともあるのです。
この途上与信も保証会社のアコムが行っています。
③返済不能になった場合の代位弁済
保証会社のアコムにとって、最も重要な責任が、代位弁済です。
先ほども触れましたが、代位弁済の仕組みがあるからこそ、銀行はスムーズな融資ができます。
代位弁済のタイミングは銀行によって異なるものの、基本的には延滞が2回重なってしまった場合には代位弁済がされると考えましょう。
例えば毎月5日が約定日で、1月の返済を延滞し、2月5日になってしまい、2月5日も返済をしなかった場合には、1月分と2月分の返済を延滞したことになります。
このような場合には代位弁済になる可能性が高くなります。
もちろん代位弁済がされたからといって、借金はなくなりません。
債権が回収業者に回され、引き続き督促は続きます。場合によっては裁判になる恐れもあります。
返済が厳しいと感じたら、早めに相談することが重要です。
代位弁済された後のことについては、次章でくわしく解説します。
保証会社が代位弁済した後はもっと怖い事に…
保証会社が焦げついたバンクイック会員の借金を一括返済したとしても、借金がなくなったわけではありません。
借入先が三菱UFJ銀行から保証会社へと変わっただけで、返済の義務がなくなることはないです。
保証会社に変わったといっても、アコムの会員になったわけでもありません。
あくまで保証会社としてのアコムは別物と考えてください。
どこか曖昧な感じもしますが、代位弁済によって譲り受けた会員情報はアコム会員とは別に管理されます。
保証会社が代位弁済した以上、借金の返済請求は保証会社であるアコムから行われることになり、今まで以上に厳しい取り立てが待っているのです。
また、長期滞納者は金融事故を起こしたとして信用情報に登録されブラックになります。
ブラックになると他社借り入れができないだけでなく、クレジットカードやショッピングローンなどの審査にも影響してくるため、どこからもお金を借りることができなくなりますね。
代位弁済は信用情報に5年間記録されますが、これは完済後5年経過でようやく消去されます。
つまり、代位弁済以後、アコムへの返済に5年かかったとしたら、そこからさらに5年間はブラック状態となり計10年がブラック期間です。
代位弁済以後は、アコムとの話し合いによって決められた返済額を毎月返済して行くことになりますが、それでも返済できない場合には、自己破産や個人再生をする可能性が高くなります。
アコムとしてはなるべく回収したいと考えているため、それを阻止しようと、裁判を起こして差し押さえをするなど強行に債権回収を始めます。
いずれにせよ、1度代位弁済が行われたあとは、その後の日常生活は非常に困難になると考えた方がよいでしょう。
バンクイックに落ちた場合の対処法を紹介
バンクイックに落ちてしまった場合の対処法についても見ていきましょう。
結論からいうと、落ちた後にすぐに申し込みしても審査はまず落ちてしまいす。
保証会社がアコムである以上、アコムへの申し込みでも同じ結果になるでしょう。
また別の金融機関に次々と申し込みをするのも避けましょう。
他社を含め、クレジットカードへの申し込み履歴や契約の有無は信用情報に記録されます。
何度も申し込んでも審査落ちする人を「申し込みブラック」といいます。金融機関からのイメージが悪くなり、ますます審査に通ずらくなることも。
もしバンクイックにもう一度申し込みたいのであれば、少なくとも数カ月程度間をあけることをおすすめします。
その間に他社借り入れがあればなるべく返済したり、勤続年数を稼いでおきましょう。
返済能力が上がれば、審査に通る可能性は格段にあがります。
他のカード会社に申込をするのであれば、アコムが審査に入っていない会社を探しましょう。
三菱UFJ銀行バンクイックの保証会社。まとめ
三菱UFJ銀行カードローンバンクイックの保証をしているのは、大手消費者金融のアコムです。
三菱UFJ銀行バンクイックのリスクを最終的に負うのはアコムなので、アコムの審査に通過できない場合にはバンクイックを借りることはできません。
アコムの保証審査は、アコムカードローンの審査よりかなり厳しくなりますので、審査通過はそれほど簡単ではないでしょう。
なお、バンクイックの返済を延滞すると、アコムが代位弁済を行い、債権は三菱UFJ銀行からアコムへ移ります。
こうなってしまうと、信用情報はブラックになり、資産の差押えなども行われる可能性があります。
三菱UFJ銀行バンクイックの返済にはくれぐれも遅れないよう、注意して下さい。
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