バンクイックは信用情報ブラックでも借りれる?
- 執筆者の情報
- 名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務
バンクイックの基本情報を確認しよう
審査基準|審査条件
バンクイックの申込条件は「年齢が満20歳以上65歳未満の国内に居住する個人の方で、保証会社(アコム株式会社)の保証を受けられる方」そして「原則安定した収入がある方」となっています。
なお、バンクイックの審査は三菱UFJ銀行とアコム株式会社のふたつの会社が行います。
信用情報とはどういうもの?
個人信用情報機関を紹介
日本には個人信用情報機関は3つあり次のところがあります。
- 株式会社シーアイシー(CIC)
- 日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行信用情報センター(KSC)
CICとJICCは消費者金融や信販会社が主に加盟しており、一部の銀行も加盟しています。
KSCは銀行や信用金庫、信用組合が加盟する個人信用情報機関です。
信用情報に記録されるものとは?
審査で個人信用情報が見られると話しましたが、どのような内容が記録されているかというと、これまでの申込み情報と取引実績です。
ローンなどに申込みをすると、加盟している金融業者から個人信用情報機関に登録されます。
登録内容は申込者の氏名や住所、生年月日などの基本情報と審査通過の可否です。
審査に通過し契約すると主に取引の支払状況が記録され、借入れした金額と返済期日通りに支払をしたかどうかが記録されます。
返済が順調にすすめば完済したことも記録に残りますが、もし返済がなかなかできず債務整理などをしたときもしっかりと記録が残ってしまいます。
個人信用情報機関の役割
個人信用情報機関は、個人で借りているお金の情報を保管して管理しています。
加盟していない会社の情報は管理がされていませんが、お金を貸すことを金融庁に認められている金融機関は3つの個人信用機関のいずれかに加盟しています。
信用情報は審査にどう関係する?
バンクイックの審査で見られることは?
バンクイックはアコム株式会社が保証会社をしていますので、アコムの審査も受けることになります。
したがって紹介される個人信用情報は、ふたつの会社が加盟するところとなるのです。
バンクイックは銀行カードローンですので、全国銀行信用情報センター(KSC)には個人情報は記録されることになります。
また、アコムは消費者金融ですのでシーアイシー(CIC)に加盟しています。
つまり銀行と消費者金融の情報が照会されることになります。
三菱UFJ銀行やアコムで過去に取引実績に傷が付くようなことがあると、審査に通過することは難しくなるでしょう。
過去取引実績は審査にどう影響する?
金融事故を起こした場合
債務整理をしたことがある人は、債務整理をした日からどれくらいの期間が立っているか確認しましょう。
債務整理の「任意整理」と「特定調停」は5年間、「個人再生」は5~10年間、「自己破産」は10年間残ります。
金融事故を起こした人はこの登録期間にローンに申込みをしても審査には通りません。
さらには申込みをして審査に落ちたことが登録されてしまい、マイナスのイメージが増えてしまいますので気を付けてください。
債務整理をしていなくても、ブラックリストとなってしまうことがあります。
それは、3か月以上の滞納や、申込みブラックといわれるものです。
1か月の滞納では督促の連絡があり、その後支払次回より返済していけば余り問題とはなりません。
しかし3か月滞納となれば支払う意思がないと見られたり、生活が困窮して支払えないと思われたりします。
そうすると返済能力がなく多重債務となる可能性が高く、新たな貸付けはできないと判断されるのです。
また審査に落ちることを恐れて幾つも同時に申し込む人がいますが、申込みブラックといって審査に通過できません。
幾つも申し込むという行為は、お金に困っている人と見られます。
そのため返済能力が低いと判断されるので気を付けましょう。
ひとつだけ申込みをすれば通ったものが、幾つも同時に申込みをしたためにすべて審査落ちとなってしまいます。
ひとつずつ申込みをしていくようにしましょう。
遅延をしたことがある場合
3か月以上の滞納は金融事故になってしまいますが、支払期日に遅れたときも注意が要ります。
うっかり返済日を忘れていたときもあるでしょうが、返済日に1日でも遅れると遅延扱いとなります。
年に1回ほどの遅延であれば審査に影響することは余りありませんが、何度も繰り返すと信用も下がるので注意してください。
1度も取引したことがない
クレジットカードを作ったことがなく今まで現金主義であると、個人信用情報に取引実績がありません。
スーパーホワイトと呼ばれる状態になります。
現金主義の人は借入れせずに生活でき良いことではあるのですが、取引実績がないとカードを作成するときにどのような人か、金融機関で把握することができません。
個人信用情報がないため信用度が測れないということです。
個人信用情報に記録がない人の中には、現金主義のほかに、過去に金融事故を起こした人がいます。
金融事故を起こしてから、10年が経過すると個人信用情報がなくなってしまいます。
スーパーホワイトは、金融事故を起こした人と現金主義の人の区別が付かないので、審査では慎重に見られます。
ブラックでは借りられない
バンクイックは三菱UFJ銀行が提供するカードローンであり、最高で500万円まで借りることができ、金利も年1.8%~14.6%と低金利です。
また、銀行カードローンでは数少ない自動契約機の「テレビ窓口」があり、窓口が営業していない時間や土・日・祝日でもその日の内にカード発行まですることができる人気のカードローンです。
これほどハイスペックなカードローンですので、是非とも借りたいところではありますが、ブラックであれば借りることができません。
銀行ならではのハイスペックでお得なカードローンですので、きちんとした審査が行われており、ブラックとなっている人はもちろんのこと、信用が低い人であっても借りることは難しいです。
5年~10年は借りられない
債務整理や代位弁済によって返済できなくなることを「金融事故」といい、金融事故を起こすとブラックとなります。
ブラックとなると、5年~10年はどこであろうと借りることはできず、クレジットカードも作ることができなくなります。
これは信用情報機関に登録される金融事故の記録が5年~10年は消えずに残っているからであり、審査をする場合には必ず信用情報機関に照会をしています。
そこで金融事故の記録があればブラックであるということとなり、その時点で審査落ちが決まります。
ですので、ブラックとなった場合には5年~10年経たないと借りることができないということになります。
申し込みブラックでも借りられない
金融事故でブラックとなる以外にも、短期間の間に申し込みと審査落ちを繰り返すことによってブラックとなる「申し込みブラック」というものもあります。
どこに申し込みをし、その結果がどうだったのかということも信用情報として登録されますので、照会をすることでわかります。
申し込みをしたことの登録は申込日から6ヶ月間は登録されていますので、その期間中に複数のところに申し込みをして審査落ちをしていれば申し込みブラックとなります。
申し込みブラックになれば見るからに信用に問題ありと判断されてしまいますし、場合によってはさほど審査をしないで審査落ちとなることもあります。
ですので、6ヶ月の間に2社~3社で審査落ちをした場合には6ヶ月~1年は空けて申し込みすることで申し込みブラックではない状態で審査を受けることができます。
ブラックリストは存在しない
ブラックと聞くとよく「ブラックリストに載っている」と思う人が多いですが、実際には「ブラックリスト」というリストは存在しません
信用情報は個人一人ひとりの情報を氏名、生年月日、住所、勤務先の情報などによって管理をしています。
ここから状態別、たとえばブラックの人を一覧にしていることはなく、あくまでも個別に情報を管理して照会がある都度特定された個人の情報を開示しています。
従って、貸すことができない人のことを「ブラック」と呼ぶことはありますが、存在していない「ブラックリストに載っている」とは呼ばないということです。
ホワイトというものがある
借りることができないほどの信用状態のことをブラックといいますが、逆に信用情報に情報がない状態のことを「ホワイト」といいます。
このホワイトは、場合によっては審査が不利になることがあります。
情報が何もないのになぜ審査が不利になるのか疑問に思うかもしれませんが、ある程度の年齢(30歳以上など)であれば借入はなくてもクレジットカードを1枚も持っていない人はそういません。
中には「カードは嫌い」という人もいますが、情報がなさすぎるため逆に不信感を持ちます。
ブラックとなった人の中にはどうしても借りたいがために、改姓や転居、転職等によって別人になりすまし、信用情報をホワイトにして申し込む人もいます。
このような人が実際にいるということから、審査をする側はホワイトを警戒し、審査が厳しくなってしまうというわけです。
アコム株式会社が審査と保証をしている
ここまで「ブラック」を中心に紹介してきましたが、ここからは本題である「バンクイック」について紹介していきます。
バンクイックを借りるためには保証会社であるアコム株式会社の保証を受けることが条件となります。
アコム株式会社は大手の消費者金融として有名ですが、保証業務も幅広く行っています。
また、アコム株式会社は三菱UFJフィナンシャル・グループに属していますので、当然として三菱UFJ銀行の保証委託先となります。
審査自体も保証委託されているアコム株式会社が行っていますので、アコム株式会社が審査をして保証可能としなければなりません。
アコム株式会社が独自に保有している情報がある
信用情報は一定期間を過ぎると登録されている情報が消えてしまいます。
これによってブラックとなった場合でも5年~10年経つとまた借りることができるようになりますが、信用情報機関に登録されている情報のほかにもアコム株式会社が独自で保有している情報もあります。
これはアコム株式会社自身がこれまでの取引を記録している情報であり、実際の審査では信用情報機関に照会した情報と独自に保有している情報を総合的に判断して結果を出しています。
これは三菱UFJ銀行でも同じことがいえますが、金融事故を起こした人がまた三菱UFJ銀行に申し込むということはほとんどありません。
しかし、アコム株式会社はさまざまな銀行の保証業務をしていますので、借りられるようになったからといって保証会社を確認しないで申し込みをすると、その保証会社がアコム株式会社であれば審査に通ることはほとんどありません。
審査は厳しい?
銀行カードローンといえば「審査が厳しい」というイメージがありますし、バンクイックのようにハイスペックなカードローンであればなおさら厳しいのではと思うかもしれません。
ですが、本当に審査が厳しいかということを知っているのは実際に審査をしているアコム株式会社でしかわかりません。
審査の項目自体はどこの審査でもほとんど変わりませんが、厳しさなどはわかりません。
これはたとえ三菱UFJ銀行の職員であっても審査の内容を知ることはなく、問い合わせたとしても絶対に答えてくれません。
「審査が厳しい」などというのは噂や体験談からくるものであり、その人によって信用の状態や借入希望額は違います。
「審査が甘い」といわれているところで審査落ちをし、バンクイックでは審査に通ったということもよくある話ですので、「審査が厳しい」などの噂は鵜呑みにしないことが無難です。
審査に通過するためのポイント
三菱UFJ銀行の口座を開設する
バンクイックは三菱UFJ銀行ですので、三菱UFJ銀行の取引実績を作ると信用度が上がります。
ただし取引実績といっても、きちんと返済日に支払わないと逆に信用度が下がり、審査に不利となるので注意しましょう。
また三菱UFJ銀行に口座を開設し、給与振り込みや光熱費の引き落とし口座とすることで取引実績ができます。
バンクイックの利用を考える人は、三菱UFJ銀行の口座を開設することもひとつの審査通過率アップの方法です。
虚偽の申告はしない
申込時に評価を上げようと、いその勤務先や年収を申告する人もいるかも知れません。
うその申告をすると、「虚偽申告」といって信用を失い、うその事実が分かった時点で審査終了となり通りません。
審査に通らないばかりか虚偽申告をしたことが信用情報に記録され、今後の借入れをするときに不利となります。
故意にではなく単なる間違いとして申告しても虚偽申告となる可能性があるので、申込時には十分気を付けましょう。
信用情報を開示して確認することができる
自分の信用情報を開示して確認することが可能です。
過去の取引で不安なことがあれば、個人信用情報機関に開示を求めるといいでしょう。
また開示には手数料が1,000円ほどかかるので覚えておいてください。
ヤミ金からは絶対に借りない
ブラックとなっている人はどこからも借りることはできませんが、実は借りられるところが1つあります。
それはヤミ金などの違法業者です。
ヤミ金などの違法業者は、インターネットなどの広告で「ブラックでも融資可能」や「無審査で融資可能」というような謳い文句で宣伝をしています。
どうしても借りたい人にとっては魅力的に感じる言葉ですが、絶対にこのようなところからは借りてはいけません。
ヤミ金などでは違法な金利で貸付し、返済できなくなると違法な取り立てで資金を回収してきます。
こうなると自分だけでなく家族や職場にも迷惑をかけてしまう可能性がありますので、初めからこのようなところからは借りないようにしましょう。
まとめ
バンクイックに限らず、ブラックの人は5年~10年は借りることができません。
ですので、この期間は借りるということは考えずにしなければなりません。
代位弁済や個人再生であればブラックとなってからも返済していかなければなりませんので、まずはその返済に集中しなければなりません。
その返済中にお金が足りないということもあるかと思いますが、そこで借りることを考えてしまえば今後も同じことの繰り返しとなる可能性が高くなります。
そうなってしまうと、せっかく借りられるようになったとしてもまたブラックになることも考えられます。
ですので、ブラックである期間は借金をしない意識を養う期間として捉え、借りられるようになった場合には二度とブラックにならないようにしていかなくてはなりません。
タグ:銀行カードローン