三菱UFJ銀行から法人融資を受ける方法は?

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中小法人が融資を受けたいと思った場合には、どの銀行に相談するのが良いかで悩まれる方も多いでしょう。

大手都市銀行は、大企業しか相手にしていないとも言われますが、中小法人向けの融資もあります。

三菱UFJ銀行から融資を受ける方法をご紹介します。

執筆者の情報
名前: 芦田春馬(39歳)
職歴: 銀行と消費者金融,計15年勤務

三菱UFJ銀行とは?

最初に三菱UFJ銀行の概要についてご説明しておきます。

三菱UFJ銀行は、日本の大手金融グループである「三菱UFJフィナンシャル・グループ」の中核となる都市銀行です。

東京や、大阪などの大都市圏はもちろん、全国の主要都市に店舗を持つなど、全国展開している銀行です。

但し、三菱UFJ銀行は、「都市銀行」ということもあり、やはり法人取引のメインとなる相手は、「大企業」となっています。

そのため、三菱UFJ銀行の各支店が行うのは、上場している法人や、それに準ずる大企業など、規模の大きい法人向けの融資であり、中小企業や個人事業主に対する融資を積極的に行っているわけではありません。

しかし、三菱UFJ銀行が、中小法人向けの融資を行っていないわけではありません。

三菱UFJ銀行は、「三菱UFJフィナンシャルパートナーズ」という子会社を設立して、中小法人・個人事業主向けの専門的なサービスを提供しています。

つまり、三菱UFJ銀行は大企業取引を中心としていますが、子会社を通じて中小法人・個人事業主向けのサービスも提供していますので、中小法人や個人事業主でも融資を受けることはできます。

三菱UFJ銀行は言わずと知れた大手都市銀行であり、融資が受けられれば、中小法人・個人事業主にとって、「信用力を高められる」といった副次的な効果もあります。

三菱UFJ銀行を上手に活用して、融資を受けるための方法について解説していきましょう。

なお、三菱UFJ銀行は、平成30年4月1日から、「三菱UFJ銀行」に社名変更しますので、お間違えのないようにご注意下さい。

中小法人が相談する方法

三菱UFJ銀行は大企業取引をメインとする銀行であり、中小法人や個人事業主が融資を希望する場合には、「相談する窓口」を確認する必要があります。

始めて三菱UFJ銀行に融資の相談をする中小法人の場合、相談窓口は銀行の支店ではなく、「三菱UFJフィナンシャルパートナーズ」(子会社)となります。

そのため、三菱UFJフィナンシャルパートナーズが不在の支店に直接相談しても、担当となる部署が用意されていない支店の可能性もあり、無駄足になってしまう懸念があります。

まずは、ご自身の相談先がどこにあるのかを確認してから、店舗に行くのが良いでしょう。

なお、中小法人の相談先は「三菱UFJフィナンシャルパートナーズ」となりますが、最終的に利用する融資商品などは、「三菱UFJ銀行」の商品となります。

三菱UFJフィナンシャルパートナーズは、三菱UFJ銀行から委託を受け、銀行の代わりに、代理で「相談業務」や、「融資の受付業務」を行う会社であり、直接、お金を貸す子会社ではありません。

そのため、貸主は「三菱UFJ銀行」となります。

実際に三菱UFJ銀行に、相談・確認するには、東京23区内、大阪市内、名古屋市内の法人顧客は、インターネット上からの融資相談が可能ですので、まずはホームページ上から相談を行いましょう。

その後、三菱UFJフィナンシャルパートナーズの担当者から連絡がきます。

上記地域以外の法人は、インターネットからの相談ができませんので、「三菱UFJ銀行 ビジネスローン部(0120-250-587)に電話したうえで、ご自身の相談窓口となる先を確認する必要があります。

利用できる融資は?

三菱UFJ銀行から中小法人が融資を受ける場合、利用できる主要な商品は2つあります。

1つは、信用保証協会の保証付融資や、制度融資といった公的融資制度を利用する方法であり、もう1つは、「ビジネスローン」と言われる融資商品です。

信用保証協会の保証付融資

保証協会保証付融資は、三菱UFJ銀行を窓口として申込する場合、既に融資取引のある三菱UFJ銀行の支店に連絡することになります。

一方、三菱UFJ銀行と融資取引をおこなったことがない、新規取引の方が相談する場合には、「三菱UFJ銀行ビジネスローン部」に電話で連絡します。

全国の主要都市に支店のある三菱UFJ銀行であり、多くの信用保証協会や、各市町村の制度融資の提携金融機関となっています。

但し、保証協会保証付融資や、制度融資は、地域密着の地方銀行などを利用しても、それ程違いなく融資を受けられるため、三菱UFJ銀行を利用するメリットは、それほどありません。

ビジネスローン

三菱UFJ銀行には「融活力」という名称のビジネスローンがあります。

融活力の特徴は、TKCなど各提携先の中小法人が利用できるビジネスローンとなっていることです。

利用できる提携先は複数ありますので、詳細は後述するとして、最も基本的なTKC会員が利用できる「融活力」を例として紹介しましょう。

TKCというのは、「TKC全国会」という税理士や、公認会計士などが加入するネットワークです。

融活力は、TKC会員である税理士や、公認会計士と顧問契約を結んでいる中小法人が利用できるビジネスローンとなっています。

融活力では、300万円以上、最大1億円までの借入が可能です(但し、三菱UFJ銀行との融資取引が1年未満の場合は5,000万円まで)。

適用金利は1.475%~9.0%の範囲内となっており、TKC会員のなかでも利用するサービスや契約内容に応じて、適用される金利に違いがあります。

融活力で借入できる期間は最大5年間(但し、三菱UFJ銀行との融資取引が1年未満の場合は3年まで)となります。

融活力のメリットは、無担保で資金調達ができ、第三者保証人や、保証協会の保証も不要であるため、中小法人にとって申込しやすく、資金調達手段を増やすことができることです。

三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」について

三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」について※三菱UFJ銀行公式WEBサイトより引用

三菱UFJ銀行は、三菱UFJフィナンシャル・グループに属する都市銀行です。

国内に700以上の支店や営業所を構える3大メガバンクの1つとしても知られています。

三菱UFJ銀行では個人や法人に向けた融資事業も幅広く行っていますが、その中の1つに法人に向けたビジネスローン「融活力」があります。

最大融資額が5000万円と大型のローンですので、ビジネスに広く役立てることが可能です。

融資を受けるまでに1か月半ほどかかりますが、最高金利でも9%と低金利ですので、申込んでみる価値は充分にあるローンと言えるのではないでしょうか。

金利(実質年率)2.35%~9.00%
対象者業歴2年以上の法人(ただし代表者の年齢は満20歳以上)
使用目的事業性資金
最高限度額 500万円~5000万円
返済日 毎月1回、任意の日を設定
遅延損害金(実質年率) なし
収入証明書原則不要額 希望限度額に関わらず決算書の提出が必要

利用するための条件

業歴2年以上の法人を対象としたローンです。

三菱UFJ銀行のビジネスローン「融活力」を取り扱う営業所窓口が、事業所の近くにあることが条件となります。

また、最新決算期に債務超過がないことと税金の未納がないことも求められます。

三菱UFJ銀行と今までに取引がない場合は、返済用口座として三菱UFJ銀行の口座を開設する必要があります。

必要書類

  • 確定した決算書2期分
  • 納税証明書
  • 商業登記簿謄本

オススメしたい人

法人登録していることが求められますので、個人事業主は申込むことができません。

特徴別に見る

年収の1/3以上借りられるか借入をおまとめできるか年齢条件
 可能可能満20歳以上
最短振込審査時間収入証明書原則不要額
1か月半1か月 希望限度額に関わらず決算書が必要
無利息期間担保・保証人金利
 なし担保は基本的には不要。ただし代表者1名が連帯保証人になることが必要。2.35%~9.00%

審査の通りやすさをチェック

審査の通りやすさをチェック

三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」は審査に通りやすいローンなのでしょうか。

三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」を、スペックから審査の通りやすさを判断してみます。

チェックポイント通りやすさ
保証会社は三菱UFJ銀行  0.5
 専業主婦・年金受給者・学生は申し込み不可 2
 対象年齢は満20歳以上 5
 希望限度額に関わらず決算書が必要 2
 三菱UFJ銀行の口座が必要、また、ビジネスローン「融活力」を扱う営業所が事業所の近くにあることも必要 4
 最大金利は9.0% 2

どうしてこの6項目から審査の通りやすさが判断できるのか知りたい方は、こちらのページで詳しく説明しています

審査の通りやすさを考えるうえで、上記の6つの項目を見てください。

特に保証会社と対象属性が最も重要になります。

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融活力を利用する条件は?

融活力を利用できる中小法人には条件がありますので、確認しておきましょう。

融活力に借入申込できる方は、業歴2年以上であり、決算書2期分を提出できることが条件になります。

さらに、TKC会員向けの融活力を利用する場合、TKC会員である税理士や、公認会計士と顧問契約を締結してから1年以上経過して、TKCの財務会計システムを利用していることが条件となります。

TKC会員と顧問契約のある中小法人向けの融活力をご説明しましたが、融活力にはその他の提携先企業向けの商品も用意されています。

融活力が利用できるTKC以外の提携先としては、「商工会議所・商工会メンバー」、「法人会・納税協会会員」、「税理士会提携(「中小企業の会計に関する指針」に則った会計処理を行っている企業向け)といったものがあります。

その他の提携ビジネスローン「融活力」の場合、以下の4つの条件を満たしている必要があります。

  • 業歴2年以上であり、確定した決算書2期分を提出可能な法人
  • 最新決算期において債務超過でないこと
  • 申込時点で税金の未納がないこと
  • 三菱UFJ銀行の最寄の受付窓口に来店できること

以上4つの条件を満たせば、三菱UFJ銀行に借入申込が可能であり、最大5,000万円までを借入できる可能性があります。

利用する提携先の会員であることなどを証明する「紹介状」などが必要となることもありますので、事前に三菱UFJ銀行に確認するのが良いでしょう。

即日現金が手元に入るか

三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」は、審査結果が出るまでに1か月はかかります。

実際に融資を振り込んでもらえるのは、審査結果が出てから約10日後に契約し、それからさらに3営業日が経過してからとなりますので、申込んでから1か月半は見ておく方が良いでしょう。

急ぎの融資には対応できませんし、カードローンのように必要な時に何度でも借り入れできるタイプではありませんので、しっかりとした計画を立ててから申し込むことが必要です。

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 最短借入日数と方法

三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」を最短で利用するために必要なものや方法、条件を表にまとめました。

最短借入日数1か月半
最短借入の申込期限特になし
最短借入に必要な銀行口座三菱UFJ銀行の口座
収入証明不要額希望限度額に関わらず決算書が必要
自動契約機の有無 なし
現金の入手方法 三菱UFJ銀行の口座に振り込んでもらう
出金の対応場所 三菱UFJ銀行ATM・提携ATM
在籍確認勤務先への電話
土日申込の最短借入日数 翌営業日から1か月半

どこなら早く借りられるか

三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」と周辺の銀行や消費者金融、メガバンクで融資のスピードと方法を比較しましたので、融資を急ぎの方はこの表を参考にしてください。

金融機関最短借入日数
 三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」1か月半
アイフル即日
アコム即日
プロミス即日
レイク即日
レディースアイフル即日

※振込依頼は申込期限より遅くても対応しています。

他社と比べて金利はお得か

三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」の金利は、審査によって2.35%~9.00%の間で設定されます。

通常の銀行ローンよりもかなり低い金利設定と言えるでしょう。

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 他社と金利の比較

各機関の金利や手数料を表にまとめたので参考にしてください。

業者名金利(実質年率)無利息期間
 三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」年2.35%~9.00%なし
アイフル年3.0%~18.0%初めての方なら契約日の翌日から最大30日間
アコム年3.0%~18.0%契約日の翌日から最大30日間
プロミス年4.5%~17.8%初回借入の翌日から30日間
(プロミスとはじめてご契約の方で、メールアドレスをご登録いただき、書面の受取方法で「プロミスのホームページにて書面(Web明細)を確認」を選択いただいた方)
レイク年4.5%~18.0%60日間無利息or5万円までなら180日間無利息
レディースアイフル年3.0%~18.0%30日間無利息

<アコム>※アコムが不適当と判断した場合は対象外となる可能性があります。/無担保カードローンが対象です。その他の契約(クレジット・借換えローンなど)は対象外となります。/金利0円適用期間終了の翌日から通常金利(借入利率[実質年率]3.0%~18.0%)が適用されます。金利0円適用期間中のご返済金額は、全額元金のご返済に充てさせていただきます。ただし、ATM等手数料があった場合は、「ATM等手数料」「元金」の順に充当します。
<プロミス>※無利息期間中にご返済期日が到来した場合、借入残高に応じた金額のご返済が必要となります。この場合、ご返済金額のすべてが元金に充当されます。無利息期間中であっても、ご返済期日に遅れた場合、その他の事情によりサービスの提供を停止することがあります。

業者名借入できない属性
 三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」無職、法人登録していない自営業、派遣社員、パート・アルバイト、専業主婦、学生
アイフル*無職、専業主婦
アコム*無職、専業主婦
プロミス*無職、専業主婦
レイク無職、専業主婦* 1
レディースアイフル無職、専業主婦

※属性は、正社員、自営業、派遣社員、パート・アルバイト、専業主婦、学生(満20歳以上)、無職に分類しています。

借入、返済のしやすさ

借りやすさや返済のしやすさについて調べてみました。

①借入のしやすさ

借入可能な場所ビジネスローン「融活力」を取り扱う三菱UFJ銀行の営業所
借入時間 営業所の営業時間による
口座振り込み融資 可能
当日振込可能時間平日9:00~15:00

②返済方法、返済額、返済日

返済方法口座から引き落とし
返済日選択 毎月1回、任意の日を設定

口座引き落としによる返済ですので、返済し忘れがなく便利です。

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三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」まとめ

今回は三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」について解説しました。

融資を受けられるまでに1か月半ほどかかりますが、金利が低く、融資限度額も5000万円と大きいという魅力があります。

その分、審査は慎重になり、時間もかかりますが、事業性資金が不足する場合は申込んでみる価値が充分にあると言えるでしょう。

三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」一覧表

最後に三菱UFJ銀行ビジネスローン「融活力」のスペックが一目でわかるように表にまとめました。

対象者代表者の年齢が満20歳以上の法人
借入可能な属性法人
年収の3分の1以上の借入 可能
おまとめ 可能
申込に必要な口座三菱UFJ銀行の口座
使用目的事業性資金
金利(実質年率)2.35%~9.00%
無利息期間 なし
借入までの最短日数1か月半
審査時間 1か月
在籍確認の方法勤務先への電話
借入可能時間 取引する営業所の営業時間による
収入証明書原則不要額 希望限度額に関わらず決算書が必要
土日申込不可
利用限度額 5000万円
借入方法口座振込
返済方法 口座から引き落とし
返済日 毎月1回、任意の日を設定
必要書類 確定した決算書2期分、納税証明書、商業登記簿謄本
保証人 代表者1名が連帯保証人になる
保証会社三菱UFJ銀行

信託銀行に影響

日本の大手銀行グループの1つとして、三菱UFJフィナンシャル・グループがあげられます。

中核となるのは、大手都市銀行である三菱UFJ銀行ですが、他にも三菱UFJ信託銀行がグループに存在します。

これまで、融資業務は三菱UFJ銀行と、三菱UFJ信託銀行がそれぞれ独立して行っていましたが、2017年5月に、2018年から法人融資を三菱UFJ銀行に集約することを発表しました。

それに伴い、三菱UFJ信託銀行の既存の融資債権や、法人融資担当者は、三菱UFJ銀行に移されることになりました。

実際、2018年3月には、三菱UFJフィナンシャル・グループの組織再編が行われ、三菱UFJ信託銀行内の法人融資部門が廃止されるなどの再編が行われています。

この三菱UFJフィナンシャル・グループの組織再編によって、これまで三菱UFJ信託銀行から融資を受けていた法人が、すぐに返済を要求されるといったことはないでしょうが、今後、融資基準や、方針などは三菱UFJ銀行に集約されることが予測されるため、なんらかの影響はあると言えるでしょう。

なお、新聞発表によると、三菱UFJ信託銀行の移管対象となる法人融資は、融資先数が約2,600社で、融資総額は約12兆円、移管される営業担当者が約200人とのことです。

単純平均すると、融資先1社あたりの融資額が約46億円となりますので、かなり規模の大きい、大企業向けの融資が中心であったものと推測されます。

三菱UFJ信託銀行とは?

そもそも、三菱UFJ信託銀行がどのような銀行かご存知でしょうか。

三菱UFJ信託とは、三菱UFJフィナンシャル・グループの一員である「信託銀行」です。

信託銀行とは、その名の通り、信託業務をメインとする銀行ですが、「信託業務」って馴染みのある方でないと解りづらいですよね。

信託業務とは、個人や法人が持つ財産を、受託者(この場合信託銀行になります)に移転させ、管理・運用することです。

財産には預金だけでなく、有価証券や、不動産など、財産的価値のあるものであれば、広範囲に対象に含まれます。

銀行に預金を預けて運用してもらうことと似ていますが、信託の場合、信頼できる受託者に所有権自体が移ります。

受託者は、委託者が信託した目的に従って管理・運用します。

信託中は所有権が移るということや、信託の目的を委託者が個別に設定すること、対象となる財産が金銭以外も含まれるという点が、信託業務の特徴と言えるでしょう。

さらに、信託銀行では、遺言の保管などの相続関連業務、企業の株主名簿を管理するといった証券代行業務、不動産売買の仲介業務や、通常の銀行と同様の銀行業務も行っています。

信託業務がある分、一般的な銀行に比べ、業務範囲は広くなると言って良いでしょう。

三菱UFJ信託銀行は、こういった信託業務において、三井住友信託銀行に次いで国内第二位の規模と言われています。

集約化の目的は?

これまで三菱UFJ信託銀行では、法人融資を信託銀行の重要な機能として扱っていました。

集約することのデメリット

信託業務を主力とする銀行とは言っても、取引先となる法人からの信託業務の受注を得るためのきっかけや、窓口として、法人融資が重要な役割を担っていたためです。

取引先法人も、取引のない銀行に相談するより、融資を受けている銀行の方が相談しやすかったり、法人融資の銀行担当者が信託などのニーズを発見して取引先に提案することで、信託業務の受注に繋げていたというわけです。

さらに、法人融資を三菱UFJ銀行に集約することには、三菱UFJフィナンシャル・グループ全体としても、融資額が減少してしまうという懸念も聞かれます。

法人が、三菱UFJ信託銀行と三菱UFJ銀行のそれぞれから融資を受けている場合、融資が集約されることで、2行分の借入が、三菱UFJ銀行からの借入に集約されます。

法人によっては、三菱UFJ銀行からの融資額や、シェアが、極端に大きくなり過ぎるということもあるでしょう。

そのため、一部を他の銀行などで借り替えする可能性も十分に考えられます。

こういった動きのことを「シェア調整」とも呼びます。

業務の効率化が目的

それにも関わらず、法人融資を、三菱UFJ銀行に集約するきっかけとなったのは、「業務の効率化」という点が大きかったようです。

長引くマイナス金利政策の影響から、銀行の本業とも言うべき金利収入は低下しています。

そのなかで、効率的に営業するためには、銀行、信託銀行それぞれの専門性を発揮し、効率的に営業する必要があると考えているようです。

つまり、法人融資は三菱UFJ銀行に集約して、三菱UFJ信託銀行は、資産運用や、相続業務などに特化して営業するということです。

企業への影響は?

また、融資を受けている法人にとって、悪影響が出る可能性もあります。

そのため、法人経営者や、財務担当者などは注意しておく必要があります。

前述の例のように、それぞれの銀行から融資を受けていた法人は、融資が三菱UFJ銀行に1行に集約されます。

元々、それぞれの銀行では資金調達の余力があったにもかかわらず、1行に集約されることで、集約後は追加の借入が出来なくなってしまう可能性もあります。

銀行としても、融資先毎に許容できる融資額の上限を定めていますので、今回の集約により、その上限を超えてしまう可能性が考えられるためです。

それぞれの銀行から融資を受けている法人や、それ以外の銀行取引が少ないという経営者は、資金繰りを安定化させるためにも、取引銀行の増強を検討する必要があるでしょう。

個人向け融資にも影響

ここまで、法人向けの融資が三菱UFJ銀行に集約されるという話題について説明してきました。

こういった三菱UFJフィナンシャル・グループの方針変更が、ご自身にも影響するのではないかと心配される個人事業主の方もいると思われます。

三菱UFJ信託銀行ではこれまで、個人事業主向けの融資も行っていましたので、個人向けの融資がストップとなることも想定されますよね。

実は、2018年8月になって、三菱UFJ信託銀行からは、個人向け融資を含めた融資業務全般からの撤退が表明されています。

2018年10月には、アパートローンなどの個人事業主向けの融資を取りやめることが発表されました。

今後は、新規の融資相談があった場合には、三菱UFJ銀行に取り次ぐとともに、1年後には、既存融資を三菱UFJ銀行に移管予定とされています。

そのため、法人、個人を含めて、三菱UFJフィナンシャル・グループの融資は、三菱UFJ銀行に集約されることになります。

なお、住宅ローンに関しては、既に三菱UFJ信託銀行では、自行での融資は行っておらず、三菱UFJ銀行の住宅ローン商品を代理で取り扱っていますので、影響は少ないと考えられます。

まとめ

三菱UFJ銀行は、三菱UFJフィナンシャル・グループの中核であり、大手都市銀行の1行です。

大手都市銀行は、上場企業などの大企業取引を得意としますが、中小法人向けの融資も取り扱っています。

三菱UFJ銀行の中小法人向け融資でおすすめできるのは、「融活力」というビジネスローンです。

融活力を利用するにあたっては、TKC会員の税理士などと顧問契約を締結していたり、三菱UFJ銀行の提携先となる商工会議所などのメンバーである必要があります。

該当する方は、自身が所属する団体や、契約する税理士などに確認されてみるのも良いでしょう。

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