利息がトイチ(十一)の金貸しはヤクザなの?
マンガとかでトイチでお金を貸す、みたいな話が出たり、何かの折にトイチという言葉を耳にしたりということはあるかと思います。
なんとなくヤバイらしいと思っている人が多いと思いますが、今回はもしトイチでお金を借りたらどんなふうにヤバイのかということを説明していきます。
また、トイチでお金を貸すような闇金についても少し詳しく見ていこうと思います。
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---|---|---|
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トイチとは?
トイチというのは利子が10日で借りた額の一割分の利子がつくという意味です。
もし10000円借りたら、10日後には利子を含めて11000円で返さなければならないということになります。
よく借金をするときには一年でどれだけの割合の利子がつくかという年利で表記されることが多いですが、トイチは年利にすると約365%ということになります。
先ほどのように10000円借りたとすれば、一年後には46500円と元の四倍以上のお金を返さなくてはいけないのです。
とは言っても、あまりお金を借りたことのない人には普通の利子がどれくらいかわからなくて、いまいちピンとこないかもしれません。
そこで、一般の借金の利子がだいたいどのくらいなのかちょっと見てみましょう。
借金の種類 | 年利 |
---|---|
カードローン | 約2%~18% |
質屋 | 約15%~96% |
不動産担保ローン | 約1~15% |
契約者貸付 | 約2%~6% |
もちろん会社によって金利は異なりますが、およそ上の表のようになっています。
金利が高いと言われる質屋でさえ年利で100%を超えていません。
それを考えるとトイチは非常に高い利子であるといえるでしょう。
単利と複利
ここまではトイチの年利を単利と呼ばれる利子のかけ方であると仮定して計算してきました。
ですが、利子のかけ方には単利のほかに複利というものもあります。
単利は借りた額に対する割合で利子が決まるのに対して、複利は借りた額と今までついた利子の合計に対する割合で利子が決まります。
簡単に式にすると、三年間借りたとすれば、単利が(借りた額)×(年利)×3(年)で、複利が(借りた額)×(年利)×(年利)×(年利)となるのです。
では実際にトイチで10000円借りたときの単利と複利の返済額の違いを表にすると以下のようになります。
経過時間 | 単利の場合 | 複利の場合 |
---|---|---|
10日後 | 11,000円 | 11,000円 |
30日後 | 13,000円 | 13,310円 |
180日後 | 28,000円 | 55,599円 |
360日後 | 46,000円 | 309,127円 |
このように約一年後、複利と単利では一桁違う額になってしまいます。
トイチでお金を貸す業者は単利よりも複利で貸すことが多いようで、そうでなくても高い利子はどんどん膨らんでしまいます。
一万円借りただけで一年経ったら、約三十万円の利子を付けて返さないといけないのです。
普通借りるときはもう少し多い額であることが多いでしょうからさらに大変なことになってしまいます。
法律
さて、トイチでお金を借りると、どんどん借金が膨らんでしまうということがわかったかと思いますが、法律的にトイチは許されるのでしょうか。
借金の利子を制限している法律は主に出資法と利息制限法の2つです。
出資法は金銭の貸し借りに対してかけていい金利の上限を定めていて、年利109.5%(うるう年を除く)を超える利子を禁止しています。
また、質屋を除く貸金業者に対しては年利20%を超える利子を禁止しています。
なので、貸金業者はもちろん、個人の貸し借りであってもトイチは違法で刑事罰の対象となります。
加えて利息制限法に基づけば、高い利子でも年利20%を超える利子は無効とすることが書かれていて、過払い金請求などはこの法律が元になっています。
質屋は少し特殊なので裁判所によって対応が異なるようですが、基本的には年利20%を超えた分は無効なので、年利3000%なんてことになりかねないトイチはほぼ無効ということになるのです。
闇金の特徴
そんな法外の利子をつける業者のことを闇金と呼んだりします。
闇金とは、本来するべき貸金業の登録をしていなかったり、出資法などの法律に違反する貸し方をしている貸金業者のことです。
このような業者からお金を借りるとこれまで見てきたようなとんでもない利子をかけられて、借金生活から抜け出すことが難しくなります。
ほんの少しだけ借りたつもりが、利子のせいで完済できずに、膨らむ借金と戦い続けることになるのです。
また、闇金は基本的に完済されることを嫌って、なるべく返しきらないように仕向けてきます。
完済せずに利子を払い続けてくれたほうがいっぱい儲かるからです。
なので、もし闇金に手を出してしまったときは弁護士などに相談するか、絶対にきっちり返して二度と借りないという気持ちを強く持って返済する必要があります。
闇金は取り立ても厳しく、違法性のある取り立て方をすることもあるので、なかなか減らない借金と相まって、精神的にも追い詰められやすいです。
また、悪質な場合は借りるときに記入した個人情報を名簿にして他者に売られてしまうこともあります。
もしお金に困っていても、闇金に手を出す前に他に手段がないか十分考えることが大切です。
携帯金融
闇金の特徴として広告の電話連絡先が携帯電話になっていることが多いというのがあります。
070・080・090で始まるような電話番号が広告に乗っていたら注意しないといけません。
貸金業者は広告に貸金業登録をした固定電話の番号しか記載してはならないと貸金業法によって定められています。
それに違反しているということは闇金であるということです。
もし携帯電話の番号が載っている金貸しの広告を見たら、絶対に電話しないようにしましょう。
ソフト闇金
闇金といっても取り立てや対応が親切なソフト闇金と称する闇金も存在します。
取り立てが親切といってもあまり暴力的行為にはでないという感じのようですが、闇金に比べればマシと言うような宣伝をしています。
ですが、そうはいっても闇金なので高い利子や執拗な取り立てはあります。
特に利子に関しては明確に表記されていなかったり、トイチを普通に超える利子がついたりと非常に高くなっています。
ソフトならとか、一度だけならとか、話を聞くだけならと思って連絡すると戻れなくなってしまうことがあります。
場合によっては強引にお金を借りさせられたり、最初に説明されたこととは異なる条件で貸されたりします。
ソフト闇金ならひどいことにならないはずと思って関わるのは避けましょう。
闇金を利用した時の金利
消費者金融を利用した時に、金利が年20%と聞くと少し高いような気になりますよね。
大手の消費者金融で適応されているのがおおよそ年18%ですので、20%となると高いと思うのが普通だと思います。
それでは闇金を利用した時の金利とはどのくらいのものなのでしょうか?
金利の相場とは
闇金が要求している金利は、最低でも10日で1割(トイチ)、多ければ10日で5割(トゴ)というものまであります。
ただし、最近では警察が闇金への取り締まりを強化してきたことや利用者が闇金対策はどうすればいいのかを知ってきたことで闇金が儲かることが難しくなってきました。
ですので、闇金として利益を出すのではなく、低い金利で貸して取り立ての時に詐欺を働く時に使えるグッズを購入させるなどというものもあるようです。
例えば、詐欺をするターゲットとの連絡に使う携帯電話や現金を振り込ませる銀行口座などになります。
銀行口座などを作るときには、個人の確認が銀行によってされることが多いので、詐欺グループで用意できる数には制限があります。
そのため、複数の利用者から銀行の口座を買い取る形で借金の返済の一部に充てるようにすれば、何の苦労もなく多くの口座を手に入れることができるのです。
このような場合には、一般的な金利より少し高めの年30%等という場合もあるようです。
とはいえ、これらの金利が適応されている場合には利用者が闇金だと思っていないのも事実です。
したがって、一般的に闇金とされる場合の金利はトイチ以上の金利が相場といえます。
一般的な金利との比較
闇金で適応される金利はトイチからトゴの間になることが多いので、法律で決められている上限金利(年20%)とそれぞれの返済額などを比較してみましょう。
例として借り入れ金を10万円とし、一ヵ月の日数は30日として計算した金利の金額を表にまとめます。
借入期間 | 年利20% | トイチ | トゴ |
---|---|---|---|
1ヶ月 | 1,643円 | 133,100円 | 337,500円 |
2ヶ月 | 3,287円 | 177,156円 | 1,139,063円 |
3ヶ月 | 4,931円 | 235,795円 | 3,844,336円 |
4ヶ月 | 6,575円 | 313,843円 | 12,974,634円 |
1年 | 20,000円 | 3,091,268円 | 218,416,440,907円 |
利息の金額を見ると、驚くほどの金額差になっていますよね。
ちなみに年利として計算するとトイチは年利3142%、トサンは年利1441791%、トゴでは267504316%となります。
10日で何割という金利ですので、金利だけでも非常に高くなります。
闇金が貸し付けをする金額は、多くても10万円までとなっている場合が多いようです。
これは、闇金業者が踏み倒されてもいたくない金額で、短期間で手にできる金利で対応できる金額だからだそうです。
さらに、闇金の場合には最初に10日分の利息は天引きされていますので、手にできる金額は額面通りにはなりません。
いくらお金に困っているとはいえ、実際に支払わなければならないお金を目にすると、躊躇してしまいますよね。
これを気にさせないような話術と話の進展で、契約させられることが多いようです。
金利が低い場合も要注意
金利が非常に高いのはわかったと思いますが、闇金の中にはこれらのように高い金利を取らないようなところもあります。
金利が法定金利より高いのは間違いないのですが、年利で40%とか50%とかいうのもありますし、中には年利で20数パーセントというのもあるようです。
この場合には、利用者が完璧にブラックな状態なのを利用して、携帯電話を契約するだけでとか銀行口座を作るだけでお金を貸しますというものです。
携帯電話などを契約したものを送らせることで、利用料を利用者に払わせたり、詐欺などの犯罪に使ったりします。
いくら金利が安くても、携帯電話の利用料を支払わされる金額を金利と考えると、トイチどころの話ではなくなる可能性もあります。
また、犯罪行為に利用される場合には、警察から事情を聴かれたり、詐欺の経緯がはっきりするまでの間留置される可能性だってあります。
ヤミ金はヤクザ金融とは限らない
ヤミ金はダークサイドそのもののイメージですよね。もちろん表舞台に出れないからこそ闇なわけで、そこで金貸していればまさにヤミ金です。
実際にヤクザがヤミ金をしのぎの代わりにしている部分は否めませんが、必ずしもヤミ金で金貸しているのはヤクザ金融とは限りません。
ダークウェブサイトってご存知でしょうか。
ダークウェブはYahooやGoogleの検索エンジンで検索できないように構成されている場合や、小規模なP2PネットワークやTor、Freenet、I2Pのような大規模なネットワークで構成されている場合があります。
そのようなサイトにアクセスするためのツールがあり、そのツールを手に入れることによって違法ドラッグ売買や児童ポルノ、テロサイト、そしてヤミ金サイトなど非合法の塊に初めてアクセスできるようになります。
検索エンジンで検索するとヒットするヤミ金は、ヤクザ金融に近くできるだけ多くの顧客を集めるように、誰でもアクセスできるように作られています。
しかしダークウェブに登録されるヤミ金のサイトの運営は、意外にもヤクザとは全く関係のない個人が多く、小遣い稼ぎ感覚でやっている人もいれば本格的に仕事として金貸しをやっている人もいるのです。
ヤクザではない個人が金貸し屋をしているニュース記事がちょっと前に報道されたことがあり興味深い質問と回答がありました。
Q.素人がヤミ金でもきちんと返してもらえるの?
A.ほとんどの人が返してくれますね。さすが日本人という感じです
Q.資金はどうやって集めたの?
A.仮想通貨でいきなり儲けが出ちゃって
Q.何人くらいの人にお金を貸しているの?
A.今のところだいたい100人くらいですね
Q.儲かる?
A.月に300万円くらいは確実に儲かります
仮に闇で金貸している人をAさんとしましょう。Aさんの手持ち資金は2,000万円くらいで、金利は借りる人の個人情報によって月利10%から20%だそうです。
顧客のなかには借りパクしてしまう人もいるようで、そういう場合は簡単に諦めるそうです。
警察に目をつけられないように、アコギな取り立てをしなくてもきちんと返してくれるのは日本人の性質らしいですね。
それに本物のヤクザから身を隠すにはダークウェブが最適とも話していました。
ダークウェブには他にも素人が金貸しをやっているとのことで、ヤミ金はヤクザ金融だけのものではないのですね。
一般的なヤクザ金融のイメージ
ヤミ金とは無登録貸金業者のことで、道府県知事や財務局長の許可を得ることなく金貸し業を営んでいる業者のことです。
貸金業法改正によって一時的にヤミ金業者は減ったようにも見えましたが、ここ2、3年再び息を吹き返し、正々堂々とホームページを立ち上げ集客しているばかりか、ヤミ金サイトへ誘導する広告サイトもかなり増えています。
ヤミ金のイメージとしては一般的には次のような感じですよね。
・ヤクザが裏で糸を引いている
・暴力団の資金源になっている
・金利が半端なく高い
・取り立てが怖い
どうしてもヤミ金はヤクザと関係している感が残り、ヤミ金=ヤクザが定着しています。まさか素人がダークウェブで闇で金貸しているとは思わないでしょう。
それだけではありません。ヤミ金は正規の貸金業者が経営している場合も実際あるのです。
闇金の利息は前利息
なぜ闇金が儲かるのかと言うと、利息は前利息で支払うようになっているからです。
仮に闇金から10万円を借りたとしましょう。利息はトイチだとすると、利息1万円を貸したお金の元本から天引きしてしまうのです。
借主に渡る金額は10万円ではなく9万円です。
闇金からすればお客さんが返済しやすいように、10日後に10万円返済してくれればいいよ、ということですが、これって利息がトイチではありませんよね。
正確に金利を計算すれば10日で10%ではなく、およそ11.17%(年利換算で408%)です。これじゃあトイチじゃなくて、トイチイチじゃないかですね。
しかも年利換算で言うと大手消費者金融の22.6倍の法外な金利です。そういえば消費者金融は昔サラ金と言われていましたね。
まるでヤクザ金貸しのようなイメージですが、当時のサラ金もきちんと法律を守ってお金を貸していたことを参考までにご紹介しておきます。
トイチは完全に出資法違反でも捕まらない
お金を貸し付ける際の上限金利を定めた法律は出資法です。出資法の上限金利は年20.0%と定められています。
ヤクザ金融の利息がトイチなら、前利息のため年利換算でおよそ408%ですから、もう完全に出資法は待っていますね。
出資法違反は刑法違反ですから警察の取り締まりの対象となりますが、闇金が逮捕されたという報道をあまり見かけません。
警察としては民事不介入がどうしても大前提に立っているため、金利についてあまり知識がないために踏み込んだ調査ができない理由があります。
それに被害者が訴えてこない限り、警察としても動きようがなく、闇金の被害者が訴えてきたとしても「お金の貸し借りなんだから、借りたものはちゃんと返しなさい」と言われてしまうのがほとんどです。
それに加えて闇金は事務所を持たないために、どこにいるのかアジトがわからないためにガサ入れできない事情も加わります。
よほど大規模に貸付を行っている闇金であれば、弁護士が先頭に立って被害者団体を作り警察に要請することもできますが、インターネットで勧誘している闇金はもはや「必要悪」的な存在になっています。
だって、どこからも借りれないのに闇金だけが貸してくれるのなら、10万円借りても1万円の利息さえ支払っていれば、平穏に暮らすこともできる借主の弱みもあるのでしょう。
貸金業者が闇で金貸し屋をしている?
貸金業法が改正になって一番困ったのが何を隠そう正規の貸金業者です。
法律改正によって上限金利が年29.2%から年20.0%まで抑えられてしまい、利息収入が30%以上も少なくなってしまいました。
金貸し屋の利益は顧客が支払う利息です。小売店で言えば売り上げと同じですね。その収益源である利息が30%もカットされたら、消費者金融は経営が成り立ちません。
挙句の果てには過払い金で利息を返さなければならないために、多くの中小貸金業者は貸金業の廃業、や縮小を余儀なくされたのです。
大手消費者金融は銀行グループに入ることによって、資金面で苦労することはありませんので、利息収入が減った分だけ利用限度額を増額することや、銀行カードローンの保証会社をするなど収益源を確保することが可能です。
ところが中小貸金業者は銀行がバックアップしてくれることはありません。そこで正規の貸金業者の看板を掲示しながら、裏で金貸しするようになっているところもあるのです。
ヤミ金はヤクザのような暴力的な取り立ては行わない
ヤクザが闇で金貸していて最も恐れるのは警察ですね。警察に摘発されたらヤミ金はひとたまりもありません。
経営しているのがヤクザだということがわかったら、叩けばもっと埃が出るだろうと警察に睨まれます。
ヤミ金の取り立ては暴力的に、玄関のドアをドンドン叩く、玄関先にあるものを壊す、石を投げて窓ガラスを割る、金返せの大合唱は昔の話ですね。
ヤミ金の借金を返さない借主の自宅まで出かけて、暴力的な取り立てを行ってしまったらそれこそ警察に通報されてしまいます。
現場を押さえられてしまったら現行犯逮捕ですね。ですからヤミ金は暴力的な取り立ては行いません。
ヤミ金の経営方針にによって多少違いはあるかもしれませんが、今のヤミ金の取り立ては精神的なダメージを与えることです。
納得してお金を借りたのだから、返済するのは当然でしょうという当たり前のことで借主に返済を要求します。
それでも返済しない顧客には嫌がらせとして、救急車や消防車を呼ぶ、出前を大量発注する、デリヘル嬢を呼ぶことで、じわじわと追い込み自殺するように誘導する方法で追い込むのです。
金貸し屋の取り立てにヤクザを使ってきたら?
素人のヤミ金、正規貸金業者のヤミ金、ヤクザ金融のヤミ金の取り立てにヤクザを使ってきても、ただそれだけで警察に通報しても警察は何もしてくれません。
警察は犯罪者の取り締まりはできても、犯罪していない状態なのに逮捕はできません。
いくら見るからに怖そうなヤクザが自宅に来ても、普通に「貸したお金返してくれませんか?」というだけでは犯罪とまでは言えませんね。
警察も金銭トラブルは民事不介入の立場を貫くため、ヤミ金とわかっていて借りたのだから自己責任ですよと言われてしまいます。
ただし暴力的な言動や態度、玄関先にあるものを壊すというようなことをしてきたら、すぐに警察に通報しましょう。
ついでに証拠として会話を録音しておくのも良いですね。
警察が到着したらヤクザには一旦引き下がってもらって、次は契約を解除するために弁護士に相談することが重要です。
ヤミ金問題に強い弁護士は必ずいるはずです。地域にある弁護士会に相談し誰がヤミ金に強いのか紹介してもらいましょう。
弁護士は、このまま違法な取り立てをしたら警察へ告発しますよ、とヤミ金の嫌う「警察」を出すことでヤミ金を追い払ってくれるでしょう。
ヤミ金の契約は公序良俗に反する契約のため、そもそも契約は無効となり借金返済はしなくてもOKです。
確かに弁護士報酬はかかり安くはありませんが、警察の言うとおり自己責任でヤミ金からお金を借りたわけですから、ヤミ金への支払いが弁護士に移動したと考えましょう。
ヤクザ金貸しからお金を借りたら終わり
いくらどこの消費者金融も貸してくれないからと言って、ヤクザ金貸しからお金を借りてしまったら終わりですね。
お金がないから借りたんですよね。お金がない人が10日後に10万円のお金を用意できますか?結局は利息だけ支払うジャンプで終わってしまうことでしょう。
それに利息返済が遅れるだけで、信じられないような必要な取り立てが待っています。
24時間携帯電話は鳴りっぱなし、自宅まで大勢で取り立てに来る恐怖、勤務先まで取り立ての電話がかかってくる精神的なダメージは計り知れません。
当然ながら親兄弟親戚のところへヤクザが取り立てに来るのは目に見えています。嘘のデリバリー注文が大量に届くのはまだ良い方です。
救急車や消防車、あるいはパトカーが出動するような偽電話をかけられてしまったら、それこそ近所迷惑となり、平穏な暮らしは望めないばかりか最終的には自殺にまで追い込まれてしまうでしょう。
ヤクザ金貸しからお金を借りて困ったと思ったら、闇金に強い弁護士に相談しましょう。弁護士を通じて警察に被害届を出してもらいましょう。
警察もさすがに弁護士からとなると動かざるを得ません。ヤクザ金融に立ち向かう勇気が必要です。
闇金を利用する前にすること
闇金は厳しい取り立てもありますし、取り立てが無いにしても支払う金額はバカにならないレベルです。
お金に困った場合に「誰にでも貸します」と言われると、確かに頼りたくなりますが闇金を利用する以外に解決策は必ずあります。
ここでは、いくつかの方法をご紹介していますが、これだけが解決方法ではありません。
身内の人に勇気を出してお金がないことを相談したりすることも有効な場合があります。
できる事をすべてやったとしても闇金から借りる事は絶対にしないようにしましょう。
大手の消費者金融に申し込み
今までにいくつもの消費者金融に申し込みをしていた場合には、この方法は使えません。
もし大手の消費者金融に多く申し込んでいないのであれば、申し込んでいない消費者金融に申し込んでみましょう。
それぞれの消費者金融では審査する項目も基準も変わるところもあります。
中小の消費者金融に申し込み
今まで大手の消費者金融に申し込んでいたのであれば、中小の消費者金融に申し込む方法もあります。
中小の消費者金融の場合には、大手の消費者金融が融資しない方でも、審査してもらえますし独自の審査基準を持っているところも多くあります。
大手の消費者金融に比べると適応される金利も高くなりますが、法律で定められている年20%を超える事はありません。
闇金で借りて莫大な金利を払うより、随分と現実的で返済も無理しなくても返せるようになっています。
中小の消費者金融としては、フタバ、フクホー、キャレントなどがあります。
公的な制度を利用しよう
消費者金融や銀行などを利用することができない場合には、闇金に頼りたくなってしまいますが、それだけはやめておきましょう。
じつは、公的な制度を使ってお金を借りる事もできるのです。
その制度とは都道府県社会福祉協議会が取り扱っている、「生活福祉資金貸付制度」というものです。
給付される金額も給付の対象となっている人も限定はされていますが、連帯保証人を立てることができれば金利はゼロで借りる事ができます。
もし連帯保証人を立てられなくても年1.5%と非常に低い金利で借りる事ができます。
お金を借りる必要がある事柄を何とか乗り切った後の生活を再建させるためには、返済するお金はできるだけ少ない方が良いですよ。
闇金利用を考えた場合には
他の人からお金を借りるのは非常に難しいものです。
そのため、簡単に借りる事ができる闇金を利用しようと考える人もいるようです。
ですが、闇金を利用するのは絶対にやめておきましょう。
もし、利用してみようと思った場合には、以下の事を冷静になって考えてみてください。
支払い総額を計算してみる
闇金を利用した時にかかる金利を計算したものを上で紹介しています。
返済するまでにかかる日数から、支払う必要がある利息と元金を足して支払い総額を考えてみてください。
例え3ヶ月で返済するつもりだとしても、3ヶ月でかかる利息は借り入れをする金額の倍以上になっています。
トゴの場合には、利息だけですでに借入金の10万円の300倍を軽く超えているようになっています。
10万円を借りるために、将来にわたって数百万円以上の利息を払うという事は納得できますか?
闇金の取り立ての口コミを確認
支払い総額を考えるのと同時に、WEBで「闇金 取り立て 実話」で検索をして、検索結果の記事を確かめてください。
多少脚色がされている部分もありますが、大筋においては間違いがない情報が載っています。
闇金から借金をすると、絶対に完済することはできませんので、同じような体験をすることとなります。
まとめ
ここまでトイチとそれに関わる闇金について見てきましたが、トイチというのは借金地獄へのチケットです。
前半でトイチの怖さについて話しましたが、闇金ではトイチを超える利子がつくことは珍しくありません。
お金を借りたくても、できるだけ闇金は使わないようにしましょう。
信用情報にキズがついていて通常の大手金融機関からは借りられないという人でも中小消費者金融、それがダメなら街金などというように闇金以外の可能性を探しましょう。
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※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。