借りてはいけない消費者金融とはヤミ金
借りすぎてしまった場合や銀行での融資を断られた場合に、「誰にでも貸します」という消費者金融が気になると思います。
これはヤミ金である可能性が高く、絶対に借りてはいけないところなのです。
今回は、ヤミ金に関して詳しくお伝えしていきます。
目次
ヤミ金の行う違法行為
ヤミ金業者とは、貸金業者として正規の登録をしていないところです。
ただ、登録をしていないだけではありません。
登録をしていないではなく、登録できない違法な運営をしている金融業者なのです。
ヤミ金業者の主な違法行為をご紹介します。
悪質な取り立てで追い込む
ヤミ金業者の取り立てでまず最初に行われるのが電話攻撃です。
1日に1回や2回ならいいのですが、これが何百回と電話してきます。
しかも、自宅だけではなく勤務先にも何回も電話をしてきます。
これが続くと精神的にも疲れますし、会社の中でも悪いうわさが立つようになってきます。
電話の次には、訪問して借金の返済を求めてきます。
恐喝ともいえる内容を大声で、わざと近所に聞こえるように行いますので、近所からも敬遠されてしまいます。
自宅は生活の基盤となるところですが、肩身の狭い思いをしてそこで生活を続けることが難しくなってしまいます。
この取り立てが会社にも来るようになれば、雇用主から退職を求められることだってあります。
このように、生活の場としての自宅を失い、収入源である仕事も失って追い込まれていくようになってしまいます。
悪質な金利で返済ができなくなる
ヤミ金からの取り立ての被害にあうのは、返済ができない時なのですが、こ返済に困る原因は金利にあります。
金利で○○%と聞けば、年利と思うでしょうが、闇金の場合にはこれが10日などと短い期間での金利になります。
また、その金利に関しても30%などという年利にしても違法な利率になっています。
10日で3割になりますので「トサン」などといわれることがあります。
10日で3割ですので、年利に直すと1095%となります。
つまり、1万円を借りたとして、1年後の利子が10万9,500円になるということです。
借りた金額が増えれば、金利もその分だけ増えていくことになります。
闇金業者の悪質な手口
ヤミ金業者の悪質な取り立てや金利に関して、最近ではよく知られてきました。
ただし、ヤミ金業者の手口もだんだんと変わってきています。
ここでは、ヤミ金業者の悪質な手口をご紹介していきます。
様々な方法で正体を隠す
登録している貸金業者には、登録番号があります。
広告を出す時に、架空の登録番号を記載したり、他の正規登録をしている業者の登録番号を使ったりすることがあります。
広告の体裁も書いてある文言もほぼ正規の貸金業者と変わらないようにして、ヤミ金ではないと信用させることもあります。
また、勧誘のチラシや広告には、電話番号しか書いていない場合や、電話番号に業者名だけしか書いていない場合があります。
勧誘する場面で、様々は方法を使ってヤミ金業者ということを隠す工夫をしています。
契約していないのにお金を貸す
お金を借りるのには契約が必要になります。
この契約をしないで、口座に勝手にお金を振り込んで、膨大な金利とともに返済を迫ってくることもあります。
普通であれば身に覚えのない振り込みがあれば警戒して使わないのですが、お金に困っている場合にはつかってしまうことがあります。
使ってしまった後に、金利とともに返済を迫られてしまうのですから、返済ができるはずがありません。
しかも、法律などの専門知識がない場合には、使ってしまった後ろめたさと、怖い口調で返済を迫られてしまえば、どうすれば良いか分からなくなってしまいます。
相談相手を他の業者に紹介する
勧誘するところでは、金利なども通常の範囲内で対応も穏やかにしているところもあります。
そこに借金の申し入れをしに行くと、信用情報等の問題でここでは貸すことはできないが、別の場所なら貸してもらえると他のところを紹介します。
そして、その紹介料として借り入れたお金の一部をとるというのです。
更に、その紹介された所が、悪質な金利と取り立てをするヤミ金となりますので、紹介料をだまし取って、なおかつ高い金利も払わせることになります。
手数料をだまし取る
多重債務者が、その借金をまとめようとして利用する場合に、整理をするためには手数料がかかるので手数料を支払ってほしいと要請してきます。
利用者は、この手数料を支払って整理されるのを待っているのですが、実は何の手続きもしないで手数料だけだましとるのです。
また、この手数料が高額な場合があります。
ヤミ金への対処法
ヤミ金は様々な方法で、弱者からお金を巻き上げようとします。
それらの脅威に対して、いくつか対応策があります。
その方法をご紹介します。
金融庁のヤミ金リストで確認する
悪質なヤミ金業者に関しては、金融庁で情報をまとめた俗にいう「ヤミ金リスト」を手にすることができます。
その情報は以下のURLから入手できます。
まずは、この内容を確認するのがいいですね。
このリストに入っていないところも多くあります。
不審に思ったら、金融庁に登録された貸金業社を検索するシステムがありますので、そちらで確認をするといいですね。
その検索ができるURLは以下の通りです。
利用方法は、電話番号で検索をするといいです。
電話番号だけは、直接連絡ができると必要がありますので、嘘を書くことがありません。
電話番号で検索をして、情報が出てこない、もしくはチラシなどに書かれている会社名や住所が違っていましたらヤミ金業者とおもってまちがいないです。
全ての事を記録しておく
実際に被害にあっている場合には、警察に被害届を出したり法律の専門家に相談するといいです。
その際に、契約をするまでの経緯と被害にあった場合には、被害の細かな記録や証拠となるものをすべて持っておくといいです。
例えば、電話をかけてきた場合には音声の録音、訪問して嫌がらせを受けた場合には音声や動画などがあるといいですね。
それと同時に、送られてきた書類や手紙なども捨てないで保管しておくのがいいです。
とにかく、すべて記録として残しておくようにしましょう。
お金が足りないとき対処法
さて、ヤミ金を利用することは絶対に行ってはいけないことが分かったと思います。
では、お金が足りないときにはどうすればいいのかで悩む人もいると思います。
そういう場合には、厚生労働省が行っている「生活福祉資金貸付制度」を利用するといいですね。
窓口は各自治体の社会福祉協議会になりますので、ぜひ相談をしてみてください。
また、時間に余裕があるようであれば、日払いのバイトなどを行って臨時の収入を増やすようにするのもいいですよ。
お金を借りれない時の対処法
お金を全く借りる事ができなく、どうしようもなくなった場合にはどうすればいいのか?
ヤミ金に手を出してしまう人の多くは、この状況ではないでしょうか?
そういう時には、思い切って債務整理を行ったり、生活保護をうけることを検討してください。
債務整理にしても生活保護にしても、使用することが恥ずかしくできれば使用したくないと思われるかもしれないですが、よく考えてみてください。
このままヤミ金を利用して、返済もできないまま、周りからの信頼もなくし、仕事までなくして自殺まで考えるような状況と、再起する機会を手にするのとどちらが有意義ですか?
債務整理も法律で定められたれっきとした手続きですし、生活保護に関しては憲法で保障された最低限の権利を守るための仕組みです。
むやみに利用するのは考え物ですが、自分で何とかしようとして何ともならなかった場合には、利用をするのは何も恥ずかしいことではありません。
まとめ
ヤミ金は何があっても絶対に利用を避けたいですよね。
お金を借りるときに怪しいと思ったときには、自分でしっかりと確認をしてヤミ金は利用しないようにしましょう。
タグ:借金・お金の悩み