プロミスは本当に裁判や強制執行をするの?回避する方法は?
借金返済を延滞すれば最終的には、給与を差し押さえられるという情報を耳にすることがあります。
しかし「どうせ脅しだろう」とあまり深く考えず、督促状を放置してしまう人も少なくありません。
プロミスでも返済を滞納してしまうと本当に裁判をするのか、裁判になるとどうなるのか確認をしていきます。
この記事はこんなひとにおすすめ
今回紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。
- プロミスの返済を延滞している人
- プロミスが裁判を起こすかどうか知りたい人
このような人には特に参考になります。
目次
プロミスで滞納した場合の裁判までの流れ
プロミスからの督促は決して厳しいものではありません。
むしろ想像以上にソフトな対応をされますから少し甘く考えてしまい、ある日突然裁判所からの通知がくる、ということもあります。
それでは裁判に発展する「前」の段階で、プロミスの返済を延滞すればどのようなことが起こり得るのかを見ていきます。
遅延損害金が発生する
返済日の翌日から「遅延損害金」という利息が発生します。
通常金利よりも高めに設定されていますから、返済が遅くなればなるほど返済金額が高くなってしまうのが特徴です。
遅延損害金は日割りで計算されるので、できる限り早急に返済をしておいた方が、余分なお金を払わずに済みます。
プロミスからの督促が来る
返済日に返済確認ができなければ、プロミスから電話で督促が入ります。
とは言え、「次回の返済日はいつになるのか」という話がメインですから、恫喝されたる心配はありません。
また先に話した遅延損害金も発生するので、プロミスから連絡があった場合には、必ず電話に出て次回の返済日と返済金額を確認するようにしてください。
基本的には自宅や職場に取り立ては来ない
プロミスからの督促は基本的に電話もしくは郵送です。
そのため自宅や職場に取り立てがくるということは基本的にはありません。
しかしあくまで「基本的には」です。
もちろん例外もあり、何度連絡をしても全く返答がなかったりすれば最終的には自宅や職場に訪問することもあります。
債権回収会社から督促が来ることもある?
延滞が長期になれば、債権回収会社に債権譲渡されてしまうことも珍しくありません。
債権譲渡後は、債権回収会社に返済を行わなくてはいけないのですが、基本的には一括返済請求が行われます。
もちろん期日を区切っての請求ですから、指定された期日になっても返済を行わない、また連絡をしないといった場合には、債権回収会社から督促は入ります。
今までのプロミスの督促と比較すると、内容としても重いもの(期日までにしはらわなければ即裁判など)ですから、債権譲渡されたという通知が届いた時点で、必ず連絡を取るよう心がけてください。
何も対応しないと法的手続きが行われる
プロミスから再三に渡る督促を全て無視していた場合には、いよいよ法的手続きに入ります。
自宅宛てに地方裁判所から「プロミスがあなたの借金返済の件で訴えを起こしました」という内容の書類が届くのです。
あとは先に話したような裁判内容となりますから、裁判に負ければ一括返済、できなければ給与などの財産を差し押さえられるという流れが一般的です。
裁判が起こされるケース
プロミスも裁判を起こすのに費用が発生するので、できる限り裁判まで発展させたくないのが本音です。
しかし費用と時間をかけてまでも裁判を起こさざる得ないケースは、連絡がまったく取れない場合です。
どんなに返済をしていなかったとしても、確実に連絡が取れるのであればそこで進捗状況が確認できますし、何より返済ができない原因に寄り添って建設的な話合いができる訳です。
電話1本で済む話なのに、全く契約者と連絡が取れない、返済もできないとなれば裁判に移行するしか方法はないと判断されてしまいます。
裁判を起こさないケース
どんなに滞納をしていたとしても、プロミスが積極的に裁判を起こしたがらないケースは過払い金有りのケースです。
もし延滞している債権者が「もう裁判まで発展するのなら債務整理しよう」と、弁護士や司法書士へ相談をすれば、過払い金返還債務があると判断し、過払い金請求を行えばプロミスが契約者に対しお金を払わなくてはいけなくなります。
またすでに過払い請求対応中である債権者に対しても、裁判を起こすことはありません。
過払い金対応をしている最中ですから、そもそも債権者もしくは債権者の代理人(弁護士など)とこまめに連絡がとれている状態であるためです。
またすでに時効援用の手続を行っている債務者に対しても、裁判を起こすことはありません。
プロミスは本当に裁判をするのか?
「裁判を起こします」と言われても、あまり現実味がありません。
ましてや消費者金融の大手であるプロミスがわざわざ費用と時間をかけてまでも、本当に個人のために裁判まで起こすのか疑問がのこります。
そこで、プロミスが本当に裁判を起こすかどうかについて詳細を解説していきます。
プロミスは早い段階から裁判を起こす
結論から言うと、プロミスは本当に裁判を起こします。
しかも同業他社と比較しても早い段階で動きます。
まだ大丈夫だろうと甘く見て借金を放置していると、突然裁判所から通知が届くというケースも珍しくはありません。
もちろん1度や2度の短期遅延程度で裁判は行われませんが、連絡が全くつかなかったりすると早ければ延滞から3か月程度で裁判に移行することもあります。
裁判では何をするのか
再三の督促にも応じる姿勢を見せない以上は、プロミスとしては第三者である司法に任せた方が話は早くすみます。
裁判で一体何を争われるのかと言うと借金返済についてです。
プロミスの訴えとしては契約時の契約書もあり、必ず返済しなくてならないのに返済をしてくれない、という申出です。
その事実に対し何か反論(例えば借りた覚えがないなど)があれば、通常の裁判として扱われますが、何も異論がない場合はほぼプロミスの起訴内容がとおります。
「プロミスの意向ばかりがとおるのであれば裁判の意味がない」と思えてきますが、裁判での争点は借金の事実と返済の有無が大前提です。
そこから今後の借金返済について話合いの場が持たれます。
裁判に負けたらどうなるのか
プロミスは裁判所でも基本的には一括請求を要望しますので、もしその裁判に負けたとなると、訴訟どおり一括請求となってしまうのです。
返済できる現金が準備できない場合には、裁判所は財産や給料などの差押えの処理に入ります。
つまり「強制執行」が行われてしまうという流れができ上がっているのです。
遅延損害金について
遅延損害金とは、借入れの返済を滞納した場合に支払わなければならない損害賠償金のことを言います。
知っているようで実は曖昧な遅延損害金について詳しく解説します。
適用される金利は?
プロミスの場合ですと、通常の借入金利が4.5%~17.8%なのに対し、遅延損害金の利率は20.0%(実質年率)に設定されています。
「20.0%なんて利息制限法の上限よりも高いから、違法な請求なのでは」と勘繰ってしまいますが、遅延損害金が適用される上限は、法定利息の1.46倍までです。
そのため違法な請求ではありませんから、請求されれば支払うほかありません。
【豆知識】延滞利息・遅延利息・遅延金とは
遅延損害金にはいろいろな呼び方があります。
- 延滞利息
- 遅延利息
- 延滞金
などと呼ばれる場合もあります。
いずれにしても、遅延=延滞、であることには変わりはありませんので、どの呼び方にしても遅延損害金と同じ意味です。
延滞損害金はいくらになるのか?
延滞損害金の金利さえ分かれば、あとは自分で手計算できます。
計算方式は以下のとおりです。
【遅延損害金計算方法】
返済額×遅延損害金利率÷365日×延滞日数
計算式だけだと分かりづらいと思いますので、具体的に計算をしてみましょう。
プロミスで10万円を借りたと仮定し、延滞期間日数は10日だとします。
9,158円×20.0%÷365日×10日=50円
したがって、通常の9,158円に50円がプラスされた金額が返済金額になるので、9,158円+50円=9,208円が10日遅れた場合に支払う金額です。
支払いは分割払いにできる?
プロミスへの相談、同意は必要ですが分割払いも可能です。
もちろん可能であれば分割なしで支払った方がいいものですが、延滞期間が長くなれば通常の返済金額はおろか遅延損害金すら請求通りの金額では支払えない、ということも珍しくはありません。
そのためまずはプロミスに相談し、分割を希望している旨を相談することをおすすめします。
プロミスとしても支払う意思がある人に対し、高圧的な態度をとることはありません。
裁判所から通知が届いたらどうする?
裁判所からの通知が届いたときには、初めての経験でどのように対応して良いか分からない人もいます。
しかし、裁判所からの通知を無視してしまうと、短期間の内に財産の差し押さえを行われる可能性が高まるため、早めに対応しなければなりません。
ここでは、裁判所から通知が届いたときにどのような対応をするべきかを紹介します。
裁判になったら必ず異議申立書を提出
裁判になる前に連絡さえつけておけば、裁判を避けることは十分可能です。
しかし、裁判所から通知が来てしまったら面倒でも放置せずに対応しなければなりません。
プロミスが裁判所に訴え、裁判所から支払い督促の通知が届いた封筒の中に必ず「異議申立書」が同封されています。
異議申立書はプロミスが主張している内容に異議がある場合に利用します。
異議申立書を提出しなければ、プロミスの一括請求を認めたことになってしまうのです。
一括で支払いできないと直ちに強制執行となってしまうため、異議申立書は必ず提出しなければなりません。
異議申立書には、和解を希望することや分割希望であることなどを記載し、到着から必ず2週間以内に返送してください。
異議申立書が提出された時点で、通常の裁判になりこちら側の意向も汲まれます。
減額和解交渉
一括返済も通常分割も難しいが、返済額を減額してならば今後も返済可能であるという経済状態であれば、その点について裁判で話合いとなります。
しかし専門知識もない中でどのような主張すればいいのかと不安になってしまいますが、簡易裁判所であれば「司法委員」という裁判官とは違う非常勤の裁判所職員が必ず間に入ってくれます。
そのため専門知識がなくても特に問題はありません。
また「毎月この程度の金額であれば返済可能」という金額を前もって計算をしておくと慌てずに済みますし、その金額を軸にプロミスが合意するかどうかの話合いができます。
裁判前に和解合意できれば訴訟取下げも
裁判所から通知が来たあとでも、プロミスに連絡をすることは可能です。
裁判になる前にプロミスと直接話し合い、和解が合意できればプロミスが訴訟を取り下げるという可能性もあります。
「何度も話合いをしているが金額面で折り合いがつかない」「直接プロミスと話すことが少し怖い」という場合は、そのまま裁判をした方が司法委員もいるので話がすすみやすいこともあります。
しかし、全く連絡をしてないが故に裁判になったという人は、裁判前に連絡し和解を先にしておいた方が時間短縮につながりやすいです。
裁判前にプロミスと和解する方法としては、自分一人で交渉に出向かず、専門家に頼んで債務整理をすることをおすすめします。
いずれにしても、裁判になるほど借金を滞納している時点で、返済が困難になっている状況であることが予想されます。
専門家に間に入ってもらって債務整理をする方が、裁判で和解をするよりも有利な条件で交渉できる可能性が高いです。
また、裁判所へ出向くという精神的な負担も軽減されます。
和解以外の方法
プロミスの督促担当者と相談したけれども、和解には至らなかったという場合もありますよね。
話し合いで折り合いがつかなかったら、弁護士や司法書士に相談してください。
金銭的に余裕がないという人は法テラスを利用するのも良いです。
法律の専門家に依頼することによって、どうすればプロミスの返済滞納を解消できるのか、及び差し押さえを防ぐことができるのか、アドバイスしてくれます。
場合によっては債務整理になるかもしれませんし、おまとめローンをすすめられるかもしれません。
とにかく一人で悩むのではなく、法律の専門家と相談してください。
強制執行は本当に行われるのか
結論から言うと、差し押さえなどの強制執行は当たり前に行われます。
裁判所を介していますのでもちろん合法です。
強制執行は本当の最終手段であるため、そこまでに至るまでに何度も話合いの機会はあったはずです。
その機会を債務者自らが放棄した結果、強制執行という事態になってしまったのです。
なお「財産がないからきっと強制執行は行われないだろう」という考えはとおりません。
仮に財産がなかったとしても、裁判を起こして強制執行が認められることで借金の時効は10年に伸びます。
そのため、現時点での財産の有無は判決とは無関係です。
自宅に執行官が来る
強制執行の手続きが完了すると、裁判所から執行官が自宅に来て物品等を差し押さえます。
すべての物が対象になる訳ではありませんが、換金できそうな物は差押えの対象になります。
また勤務し毎月給与を得ている人であれば、勤務先に裁判所から給与差押えの通知が届きます。
勤務先では事務手続きを行う関係で、給与を担当する職員や上司はその事実を知ることとなります。
給与差押えがあったからといってクビになるようなことはありませんが、上司から事情を聞かれるかもしれません。
また、職場で評判がたってしまうことは避けられません。
プロミス滞納のデメリット①借り入れ停止
いくらプロミスの担当者と話し合って支払い期限を延長してもらっても、返済されるまでの間は追加借入することはできません。
カードの利用限度額に枠があっても、借りることができない状態です。
プロミスカードは返済専用となり、約束した返済期日に返済するまでは借入停止となります。
滞納中にできるのは借金の返済のみ
プロミスカードを ATM に差し込んでも、出てくるメニューは借金の返済のみです。
返済滞納が解消されたことはコンピュータによって自動的に判別できますから、滞納常習者でない限り、返済すればすぐにプロミスカードの利用停止を解除されます。
プロミス滞納のデメリット②遅延損害金
延滞金がかかった分だけ元金充当額が少なくなっります。ですからプロミスの延滞をしてしまうのは非常にもったいないのです。
元金の返済分に充てられる金額が減る
プロミスの延滞を解消するには、通常の支払い金額から延滞金分の利息が差し引かれますので、元金に充当される金額は少なくなってしまいます。
返済する際に、通常の利息に遅延損害金が加算されますので、最低返済額より多く入れる必要があります。
もちろん何日滞納するかによって、遅延損害金の金額は変わってきますが、 なるべく多く返済すると次回返済なラクになります。
プロミス滞納のデメリット③一括返済
プロミスはSMBCグループに属している銀行系消費者金融です。
取り立ての際に決して手荒なことはしません。
しかしプロミスからの電話連絡やメール連絡を無視してしまう会員に対しては、厳しい態度で望んできます。
プロミスからの督促の電話番号
携帯電話のアドレス帳に登録していない電話にでない、人も多いかもしれませんね。
しかし次の電話番号から着信があったら、それはプロミスからの督促の電話です。
- 0120-696-401
上記の電話番号の着信履歴があったら、すぐに折り返しの電話を入れてください。
厳しい態度といっても直接自宅に押しかけることや、職場まで押しかけることはありません。
プロミスの手順に従って粛々と債権回収のための準備を始めていきます。
滞納2か月で督促状のハガキがくる
そこで債権回収のための第1回目の手段として行われるのが、プロミスの滞納から2カ月目に届く督促状です。
内容証明郵便で自宅へ郵送されてきますから、家族バレする可能性もあります。
督促状に書いてある内容は厳しい内容です。
- 借入残高の一括返済
- プロミスの都合による支払期限
- 電話連絡先
督促状が届いたら一括返済しかできない?
支払期限は督促状の発行日から14日以内であることが一般的ですね。
督促状には、一括返済が難しい場合は相談してください、と書いてあります。
記載されている電話番号に電話し、今後の返済計画をプロミスの担当者と立ててください。
プロミス滞納のデメリット④裁判
プロミスの返済滞納をそのまま放置してしまうと、いよいよ裁判に訴えられてしまいます。
ここでプロミスを滞納した場合の流れを確認しておきましょう。
滞納1ヶ月
返済期日から1ヶ月遅れると、それまでの間何度もメールや電話で督促されます。
督促された時点ですぐに担当者に連絡を取れば、遅延損害金は発生するものの、次回支払日を約束すること大事には至りません。
滞納2ヶ月
支払い約束した期日を守ることなく、再び滞納すると、支払い期日から滞納2ヶ月目で督促状が郵送されてきます。
督促状は支払い期日と、 一括返済して欲しい旨の記述があります。
しかし督促担当者との話し合いによって、分割払いで支払って行くことも可能です。
督促状が来たのにそれを無視してしまうと、強制的に契約が解約されます。
カードの強制解約は金融事故情報として、信用情報に載ります。
滞納3ヶ月
督促状が発行されたにも関わらず、さらに放置してしまうと、支払期日から3ヶ月目で催告書が発行され、その直後に裁判に訴えられてしまいます。
プロミスへの滞納は一方的に借主に非があるため、裁判はプロミスの勝訴で終わります。
裁判が終わった後に給与の差し押さえが待っていることを覚えておいてください。
この時点で長期返済滞納として、金融事故情報が信用情報に載ります。
長期返済滞納は一度載ってしまうと、一括返済しても金融事故情報は消えません。
長期返済滞納の情報が消えるのは、返済滞納解消から5年経過した後です。
裁判を介しての借金の時効は10年になるケースも
通常、消費者金融への借金の時効は5年です。
しかし差押えなどの手続きを踏まれている場合には時効は10年に伸びる場合があります。
現在無職であったとしても、今後10年間も無職であり続けられるのか疑問です。
また督促から逃れるように転居しても、住民票を動かすとすぐに新住所が判明しますので、おいそれと住民票を動かすこともできません。
また銀行預金もマイナンバーでの情報として紐(ひも)づけされていますが、今後裁判で差押命令が出たときには、民事執行として活用すべきではないかという議論も日弁連からなされています。
仮にそうなれば、今後10年口座に預け入れすることはおろか、給与振り込みも不可となってしまいます。
プロミス滞納のデメリット⑤信用情報
プロミスの返済滞納によって信用情報に傷がついてしまいます。
支払期日から一か月程度で入金するなら、傷がつかないとしても、2ヶ月以上滞納してしまうと少なからず悪い情報が信用情報に載ってしまいます。
支払期日から2ヶ月で、期限の利益を失い一括返済しなければならないと同時に、カードの強制解約が待っています。
カードの強制解約は金融事故情報として扱われますので、他に利用しているカードローンやクレジットカードにも影響が出る可能性が高いです。
もちろん新たなローンの申し込みや、クレジットカードの申し込みなどの審査にも悪影響を及ぼす可能性は高いです。
3か月滞納で信用情報機関に金融事故として記録
プロミスから催促状が届いた時点で、すでに支払い期限から3カ月が経過しているわけですから、長期滞納として金融事故情報が信用情報機関に登録されてしまいます。
たとえ催促状が届いて全額返済したとしても、金融事故情報は取り消すことはできません。
金融事故情報は最低でも5年間は信用情報機関に残りますから、その間に他のカードローンの利用やクレジットカードの利用は停止されてしまいます。
銀行カードローンや携帯電話の契約にも影響する
「銀行カードローンの信用情報はKSC だからプロミスとは関係ない」、と考えてはいけません。
信用情報機関はそれぞれ金融事故を中心として、情報の共有を行なっています。消費者金融の審査に通らないから、銀行カードローンに申し込めばいいというものではありません。
また自動車ローンや住宅ローン、携帯電話の契約にも影響が出てきます。
端末機器代を電話料金と一緒に分割払いする際に、審査で落とされてしまうのです。
ブラックリストに載ることで家族への影響はある?
ブラックリストに載るのは個人ですし、家族だからといって情報の紐づけはされていないので、直接的な家族への影響はありません。
ただし、配偶者が連帯保証人になっていたとなれば話は別です。
家族での情報紐づけはされていませんが契約ごとの情報紐づけはあるので、配偶者の信用情報に同居している家族でブラックリストに載っている人がいるという事実が判明し、今後の審査などが不利になってしまう可能性はあります。
またもし今後、住宅取得を検討していたとしてもブラックリストに載った以上、審査にとおる見込みは低いです。
このように直接的な影響はないものの、間接的な影響は少なからずあると考えておいた方が良いです。
事故情報の登録が消えるのはいつ?
事故情報が消えるタイミングですが、信用情報機関によって異なります。
CICやJICCであれば5年、KSCであれば10年が情報保存期間なので、保存期間を超えれば登録内容は消えます。
なお起算日ですが、長期延滞であれば延滞が解消された日から数えて5年です。
プロミスの連絡先
返済滞納は放置することが最も良くないことです。
返済を滞納したら素早く行動してください。
プロミスの返済に遅れる時は必ず連絡しよう
プロミスの支払い期日に遅れたことがわかったら、すぐにプロミスコールへ電話してください。
問い合わせ電話番号は以下の通りです。
◆電話番号:0120-24-0365
もし借主が女性ならレディースコールへ電話すれば女性オペレーターが対応してくれますよ。
◆レディースコールの電話番号:0120-86-2634
電話口に出たオペレーターに、返済遅れて申し訳ありませんと素直に謝る姿勢が大事です。
謝った上でいつなら返済できるのか、確実に返済できる日にちをオペレーターに伝えてください。
時間外でも自動音声で案内してもらえる
なお時間外の場合は、自動音声につながりますので、ガイダンスに従い14日以内の返済期日を指定してください。
他に返済期日を変更する方法としては、会員サイトにログインして変更することもできます。
パソコンやスマホからでも簡単に行えますから、返済に遅れるかもしれないとわかった時点で、支払期日を変更しておけばとりあえずは安心です。
利息分だけでも払えるなら払おう
プロミスでは毎月の返済額は、借入残高に従って最低返済額が定められています。
今月は何かと出費があり、最低返済額を入金するのは難しいという場合でも、利息だけ入金しておくという方法もあります。
必ずしも最低返済額を入金しなければならない、ことはありません。
利息入金しておけば、遅延損害金を発生しないようにできますし、滞納情報が信用情報に載ることもありません。
なお利息のみ入金の場合は、オペレーターに連絡してから行なってください。
プロミスが支払いを待ってくれる期間
プロミスは会員が返済滞納すると遅くても返済期日から1日、2日以内に電話かまたはメールによって返済期日が過ぎていることの連絡が入ります。
返済滞納常習者でない限り、電話連絡やメール内容はあくまでもプロミス会員がうっかりして返済期日に遅れたのではないかと、良い方向に考えてくれます。
したがって連絡内容は厳しいものではなく、返済期日が過ぎていること、及びいつなら都合よく返済できるのか返済期日を聞いてもらえるため、安心して連絡を行ってください。
第一段階:14日
そこで14日以内の日にちを指定すれば、その後プロミスから連絡が入ることはありません。
よってプロミスが返済期限を延長してくれるのは14日が最高となります。しかし給料日によっては14日では間に合わない場合がありますね。
第二段階:1ヶ月
支払いがどうしても14日以内に行うことが厳しい場合は、1カ月を超えない範囲で支払期日を延長することが可能です。
プロミスとしても決して喜んで支払い期日の延長に応じることはありません。
しかし、貸金業関係法令にある自主規制規則によって借主に返済意思があり、1カ月以内に給料が入ることや、その他確実に入金する予定がある場合は、原則として借主の意向に沿わなければならないことが定められています。
つまりプロミスで支払い期限を最も延長できる期間は返済期日から1カ月ということですね。
1カ月であれば給料日もあるでしょうし、もしかしたら臨時収入が入ることやボーナスが入ることもありますよね。
債務整理するなら弁護士などの専門家に相談!
他に借金があってプロミスの返済ができないと言うのであれば、残された道は債務整理以外にありません。
おまとめローンは、返済能力がない人が契約しても途中で返済不能になってしまうことがあります。
金融問題に詳しい弁護士や司法書士と相談することによって、任意整理が良いのかそれとも自己破産が良いのか、または個人再生が良いのか適切にアドバイスを受けることができます。
それではもし債務整理をするとするならば、どのようなメリット・デメリットが考えられるのかを解説します。
債務整理するメリット
プロミスが債権回収のために督促状や催促状を発行する前に、先手を打って債務整理の準備に入ればとりあえずプロミスの督促はなくなります。
プロミスから訴えられるということは、長期延滞をしている状態です。
ということは日常的に督促が行われている状態と言えるので、まずはこの督促をなくすことで精神的な安定を得られます。
落ち着いた状態で、今後どうすべきなのかを冷静に考えられる期間とするのもおすすめです。
また精神的な安定のほかにメリットとして挙げられるのが、毎月の返済金額が減ることです。
任意整理によって交渉成立すれば、軽減された借金を払っていけば良いのですから、今までの返済金額よりも下がります。
もし相談の結果、自己破産を勧められたら自己破産によって借金をゼロにすれば、プロミスを含めた全ての借金をチャラにできます。
債務整理するデメリット
債務整理を行うデメリットですが、当然ながら信用情報には金融事故情報がついてしまいます。
しかし、プロミスに返済できないのであればどっちこっち金融事故情報がついてしまうのですから同じですよね。
家族にバレてしまうことや会社に給料の差し押さえが行くよりは、債務整理を行なった方が家族バレする心配も会社ばれる心配もありません。
事前に分かっている滞納は連絡を
返済日がくる前から返済ができないと分かっている場合には、急ぎプロミスコールセンター(0120-24-0365)へ電話をして状況を伝えておいてください。
まだ遅れが発生する前ですから、プロミスも可能な限り前向きに対応をしてくれます。
また、状況確認や次回返済可能日のヒアリングはありますが、事実に沿った内容を返答すれば返済日の相談にのってもらえることも期待できます。
病気や入院の場合はどうしたらいいのか
事前に入院などの日付が分かっていれば、プロミスコールセンターへ連絡しておくといいのですが、緊急入院など予定外に入院や病気になる場合もあります。
入院中や療養中に返済日がきてしまい返済ができなかった場合には、プロミスから必ず電話連絡が入ります。
電話に応答できれば、そこで現状を伝えることで状況に沿った内容でプロミスから返済についての提案がある可能性が高いです。
しかし、連絡が取れない状況の場合はプロミスも入院中だとは分からないので自宅に督促状などが届いてしまう恐れがあります。
入院中だから仕方ないだろうと放置していても、プロミスに伝えなければただの返済滞納だとしか判断されません。
そのため、家族に代理で連絡をしてもらうか、自分で必ず電話をして説明をすることが大切です。
勤務終了時間が遅くなった場合
銀行口座引き落とし予定日だったが入金が間に合わなかった、勤務が終了したのが21時であったなどの、いわゆる金融機関の営業時間を過ぎてしまった場合には、提携コンビニATMを活用することをおすすめします。
返済日の0時までに返済できれば遅れとはみなされません。
しかしATMのタイムラグ等があった場合日付をまたいでしまう可能性がありますので、23時45分くらいまでには手続きを終わらせておいた方が安心です。
提携コンビニATMが使えない?
提携しているコンビニATMも24時間稼働している訳ではありません。
設置場所や設置されているATMによって時間は異なりますが、深夜0時を過ぎるとメンテナンスなどの作業時間となり利用不可になってしまうことがあります。
返済日にもしコンビニATMが利用できない場合には、ローソン、ミニストップのマルチメディア端末(ロッピーなど)を活用すれば手数料無料で返済可能です。
豆知識:差し押さえられるものがなければ大丈夫?
財産などの差押えと聞くと、「無職で自宅は賃貸、車も所有していないし貯金もない場合は差し押さえられるものもないし大丈夫だろう」、とあえて何もしない人もいます。
しかし差し押さえられるような財産がない人は、差押えの手続きを取られても本当に意味がないことなのか、確認していきます。
個人信用情報に載る
長期延滞の時点で既に個人信用情報機関に記載されますので、この時点で他社へ申込みをしても審査にとおる可能性は限りなくゼロです。
長期延滞の記録は、延滞が解消したとしても5年は消えません。
延滞が解消されない場合には期限なく記載されます。
プロミスの滞納に関するQ&A
最後にプロミスの滞納に関するよくある質問と回答として Q & A をご紹介しておきます。プロミスの滞納によってどのような影響が出てくるのか、といった内容も含まれています。
是非参考にしてくださいね。
まとめ
プロミスは本当に裁判を起こします。
しかしその前に必ず督促状や電話などの連絡があるため、裁判を避ける機会は十分にあります。
今まで一度も話合いに応じていなかったのであれば、できる限り早めにプロミスへ連絡し今後の返済について話し合いしてください。
それでもプロミスへの返済が困難な場合は、裁判になるまで放置せず、早めの債務整理をおすすめします。
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