借金完済後にクレジットカードを作成することはできる?
多重債務者が借金を完済した後、自己破産や債務整理などの法的措置によって借金を完済した後は住宅ローンを組むことや、クレジットカードを作ることが難しくなると思っている人が多いようです。
借金完済後に別のローンが組めるか、カードを作成することができるのかは、どのような形で完済に至ったのか、完済してからどのくらいの年数か経過しているのかなどということに関係します。
借金完済後にクレジットカードを作成するためにはどのような条件が必要になるのでしょうか?
また、審査に通過するためのコツなどはあるのでしょうか?
- 執筆者の情報
- 名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当
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クレジットカードの審査基準
クレジットカードを作る際には必ず審査が行われます。
クレジットカードは「この人は支払いに問題がない」と判断できる人に対してしか作ることはできません。
買い物代金の立て替えを行ってくれるのがクレジットカードですから、現金を借りなくても借金は借金です。
そのため審査があるのは当然といえば当然です。
返済能力は大きく分けて以下の6つの基準に基づいて判断されます。
ブラックか否か
信用情報に、自己破産、代位弁済、長期延滞、債務整理等のいわゆる金融事故と呼ばれる情報がある人のことを通称でブラックと言います。
信用情報がブラックとなっている人はこの情報が信用情報から消去されるまでの期間はクレジットカードの審査に通過することはほぼ不可能であると考えておきましょう。
事故から5年経過しなければ金融事故の情報は消去されません。
借入状況・契約状況
銀行や消費者金融からの借入がどの程度か、他のクレジットカードの契約状況などはどうなっているかということも審査が行われます。
クレジットカードの契約については、支払いに遅れがない限り契約本数が多くても審査上それほど問題はないですが、借入金については借入金額や借入本数が多いと、支払能力に問題があると判断され、審査に通過できないこともあります。
勤務先
クレジットカードは専業主婦でも本人名義で契約できるため、限度額が高額でない限りはそれほど重要な審査項目ではありません。
しかし、やはり属性が良い職業であればあるほど審査に有利となることは間違いありません。
具体的には、上場企業会社員・公務員が最も審査に有利な属性とされており、自営業者・小規模法人代表者は審査に不利とされています。
その他の職業はその中間に位置すると考えておきましょう。
年収
クレジットカードのお買い物に使用する枠であるショッピング枠は総量規制の対象ではありません。
したがって年収が高いと必ず審査に有利になるわけではありませんが、限度額の大きなクレジットカードを契約する場合には、年収は高ければ高いほど審査には有利になりますし、審査の当落線上にいる場合にも「年収が高い」という理由から審査に通過できる可能性があります。
申込情報
信用情報には、過去6か月以内のローンやクレジットカードへの申込に関する情報と、審査結果が記録されています。
この中で1か月以内に3回以上の申込情報がある人を「申込ブラック」と言い、審査に通過することが困難になります。
ローンやクレジットカードへの申込が多い人は「よほどお金に困っているに違いない」とか「信用情報には出てこない隠れた借金があるかもしれない」いうように判断され、審査に通過させることに躊躇してしまいます。
借金完済後で、審査に通過できるかどうか不安だからと言って、2社同時にカードを申し込むなどということは審査には不利になるだけですので、止めておいた方がよいでしょう。
クレジットヒストリー
借金完済後の審査でブラック情報と並んで審査で重要になるのがクレジットヒストリーです。
信用情報には借入金やクレジットカードの支払状況に遅れがあったか否かについて、過去24か月分の情報が記録されており、この情報をクレジットヒストリーと言います。
借金完済後にクレジットカードへ申し込むのであれば、完済した借金の返済状況に遅れがなければ審査に通過できる可能性がありますし、遅れ遅れになりながらなんとか完済に至った場合には審査には通過できない可能性が高くなります。
どのように借金を完済したのか
借金完済後にクレジットカードを作成できるか否かについては、どのような形で借金を完済したのかによって、審査が大きく左右されます。
自己破産や債務整理や個人再生
借金完済と言っても、自己破産や債務整理や個人再生などの方法で完済した場合には、「金融事故によって借金を完済した」とみなされてしまいます。
あえて乱暴な言い方をすれば借金の残金を踏み倒して完済に至ったということです。
このような情報が信用情報に記録されている人は審査には通過できません。
クレジットカード審査においては、CICという信用情報機関に照会を行います。
CICでは、事故情報は事故から5年間保存しますので、事故後5年は経過しないとクレジットカードを契約することは難しいでしょう。
多重債務状態から自力返済
多重債務者だったからクレジットカードを作れないと思っている人が多いようですが、完済後であれば多重債務者であったか否かは関係ありません。
ただし、完済後に利用残高0円となったカードローンの枠は解約を行ったほうがよいでしょう。
完済までに遅れがあったか否か
自力で返済した人にとって重要なことは、借金完済前に借金が何本あったかよりも、完済に至るまでの支払状況がどうであったのかが重要になります。
先ほども述べたように、審査の際にはクレジットヒストリーと呼ばれる返済状況を記録した情報が非常に重要視されます。
完済前の借金が1本でも複数本でも、完済に至るまでに遅れがなければクレジットヒストリーが綺麗な状態で審査には通過しやすいですし、遅れ遅れで何とか完済に至ったような人はクレジットヒストリーが良好とはいえないため審査に通過するのは難しくなります。
完済後カード審査に通るパターン
借金完済後のクレジットカードの審査に通るパターンとしては以下の3つのパターンを挙げることができます。
事故から5年以上経過
先ほど述べたように、事故から5年は経過していないとブラックとみなされ審査に通過できません。
このため、事故から5年経過していれば信用情報からブラック情報が消去されるため、完済後にカード審査に通過できる可能性が高くなります。
最終返済日から24か月以上経過
借金の完済に至るまでに遅れがあっても、完済してから24か月を経過していれば審査に通過できる可能性があります。
クレジットヒストリーは完済してから24か月保存されるため、完済後2年間は遅れがあった情報が残りますが、24か月以上経過すれば遅れがあったという情報が残りません。
事故情報もなければ全くのクリアな状態で審査を行ってもらえる可能性があります。
期日通り完済すれば問題ない
借金の返済を期日通りにしっかりと返済して完済に至れば審査には特に問題ありません。
むしろクレジットヒストリーは非常にきれいな状態ですので、「支払いはしっかりとした人だ」という高評価となり、クレジットカードの審査に有利となる可能性もあります。
不安な人は銀行系カードは避けよう
クレジットカードの審査に通過できるかどうか心配な人は、銀行系のクレジットカードへ申し込むことは避けたほうがよいでしょう。
同じクレジットカードであっても銀行系のクレジットカードは審査難易度が高いためです。
消費者金融系のクレジットカードは比較的審査が甘い傾向があり、アコムのACマスターカードなどがその代名詞的な存在です。
このような、比較的審査が甘いクレジットカードに最初に申込を行い、このようなクレジットカードである程度の利用実績を作ってから審査難易度の高い銀行系などのクレジットカードへ申し込んだ方が無難です。
カードが作れない人への代用方法
上記いずれの方法でもクレジットカードが作成できない人の対処法として、以下の2つの方法が残されています。
最終手段として一応理解をしておきましょう。
デビットカード
デビットカードにはカード番号があるため、クレジットカードの代用品として利用できる場合が多くあります。
カードの利用金額が利用と同時に紐付けされている預金口座から引き落としとなり、預金残高以上の利用を行うことができないため、クレジットカードのように買い物代金を立て替えた状態にはなりません。
このため、審査なしにカード番号が付与されます。
クレジットカードを持つことができない人の代用品としてデビットカードは重宝されています。
家族カード
家族カードの審査対象となる人は親カードの契約者です。
つまり、自分がクレジットカードの審査に通過することができなくても、親カードの契約者が審査に通過することができ、そのカードに家族カードを作れば本人は審査に通過できなくても家族カードを所有することができます。
ただし、家族カードの場合には請求は親会員の元に行きますので、使い過ぎなどには十分注意しましょう。
まとめ
借金を完済した後でも、完済の方法がどのように行われたのかによって、クレジットカードが作れるかどうかが変わってきます。
金融事故にあたる事象によって完済したのであれば、事故情報が信用情報から削除されるまでは残念ながらカードを作成することはできません。
借金完済前に多重債務者であった人でも、自力で遅れなく完済したのであればクレジットカードを作れる可能性は決して低くありません。
まずは自分が借金を完済に至るまでの過程について自己分析を行ってみましょう。
どうしてもクレジットカードが必要だという人は、デビットカードや家族カードで代用するという方法も検討してみましょう。
タグ:職業別
※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。