100,200,300万円借りたい!ブラックでも借りれる?
ブラックでも100万円、200万円、300万借りたいなど、ちょっと目を疑うような金額ですが、何らかの事情でそれだけの大金が必要になることもあるのでしょうね。
ブラックでも多額の金額を借りるにはどうしたらよいのか、相談されても返答に困ってしまいますよ。
しかしブラックと思っているのは、実はアナタだけかもしれません。
この記事はこんな方におすすめ
今回ご紹介するのは、以下の人におすすめの内容になります。
- ブラックでもお金を借りられるか気になっている人
- ブラックにもお金を貸してくれる金融機関を知りたい人
- 金融機関からお金を借りられなかった場合の対処法を知りたい人
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
目次
ブラックでもお金借りれる?
実際に融資を受ける金額はともかくとして、ブラックの条件にはどのようなものがあるのかご存じでしょうか。
意外と自分がブラックかもしれないと思っていても、ブラックではない場合が結構あります。
たとえば次のような事例ですね。
・すでに他社借り入れがある
・過去に一度くらい返済期日に遅れたことがある
・10年以上前に債務整理をしたことがある
お金は必要だけれどもブラックだから審査に通らない、と思っているのはアナタだけかもしれません。
たとえばすでに他社借り入れがあったとしても、きちんと真面目に支払っていればブラックではありません。
過去に1回くらい支払期日に遅れたことがあるからブラックに違いない、もう借りれないと諦めていることもありますよね。
10年以上前に自己破産や任意整理など債務整理をしたことがあるから、もう二度とお金を借りることはできない、と自分で勝手に判断している場合もありますね。
しかし、以上のことだけでは確実にブラックであるとは言い切れません。
そもそもブラックとは、金融事故を起こした人のことを言います。
・3カ月以上の長期滞納
・債務整理
・カードの強制解約
以上のことを行った場合、信用情報機関に金融事故を起こしたことが登録されてしまいます。
ところが、金融事故情報には保存期間が定めてあり、保存期間を過ぎてしまえば金融事故情報は消えて無くなります。
カードの強制解約に関する情報は2年で消えますし、長期滞納や債務整理は5年から10年の間には消えて無くなります。
ですからたとえ金融事故を起こしたとしても、10年以上も前であればおそらく金融事故情報は消えていることでしょう。
現在進行形で長期滞納している場合や債務整理をしている人はブラック認定されたとしても、金融事故を起こしたのが随分前の話で、信用情報に金融事故情報が掲載されていなければ、もうブラックではありません。
なぜ借りられないのか判断が付かない場合
なぜ借り入れできないのかの判断が付かない場合、まずはカードローン等の利用条件を満たしているかを、しっかりチェックしてみましょう。
特に未成年や無職の人の場合は、金融機関で融資を受けるのは非常に厳しいと言わざるを得ません。
職場への電話での在籍確認が必須の金融機関の場合は、在籍確認を拒否すれば審査に通ることはありません。
また、自分がブラックであると気付いていない人の場合は、カードローン等で定められている利用条件を満たしているはずなのに、なぜか審査に通らずに借り入れができない状態に陥ってしまいます。
過去にクレジットカードの支払いやカードローンの返済を延滞していたとしても、覚えていないという可能性もありますからね。
そのような場合は、心当たりがあるにしろないにしろ、一度信用情報機関に自分の信用情報の開示を請求してみるといいでしょう。
もしかしたら、何かしらが原因で自分がブラック状態になっていることが判明するかもしれません。
ブラックで100万円、200万円、300万借りれるの?
ブラック情報が信用情報機関に登録されている間は、基本的に正規の金融会社では借りることはできません。
まして100万円や200万円、300万の金額を借りることは、たとえ闇金でも、連帯保証人を用意しなければ借りることはできないでしょう。
闇金の金利は、10日で30%や50%です。
返済は10日ごとにしなければならず、仮に100万円も借りてしまったら利息だけで10日ごとに30万円や50万円ですよ。
200万円借りたら60万円や100万円、300万円も借りたら利息だけで90万円や150万円の利息ですから、とてもではありませんが闇金ではお金を借りることはできません。
完全ブラックで信用情報機関に金融事故情報が登録されている間は、お金を借りることができないと覚えておきましょう。
中小消費者金融だといくらか審査基準が低くなっている傾向があり、自己破産情報や債務整理情報が消えていない状態でも、現在の借金がゼロ円になっていれば借りれる可能性は残されています。
ただし、その場合は収入証明書を提出しなければなりません。
いくら中小消費者金融の審査が甘いといっても、お金を貸してもきちんと返してくれない人にはお金は貸しません。
したがって返済能力が十分にあると認めてもらうために、収入証明書を提出するのです。
それでも、100万円から300万円のお金を借りることは無理ですね。
金融事故を起こした人でお金を借りることができたとしても、5万円から10万円がせいぜいです。
ブラックだと勝手に思い込んでいる
ブラックだと勝手に思い込んでいる人でも、実は金融事故情報は登録されていないことや、すでに金融事故情報が消えている場合も少なくありません。
たとえブラックでないとしても、100万円や200万円、300万円のお金を借りられるかどうかは、年収次第となります。
とくに消費者金融は、総量規制によって個人に対して融資できる金額の上限を年収の1/3と定められていますから、100万円を借りるには300万円の年収がなければなりません。
同じように200万円を借りるには600万円の年収、300万円を借りるには900万円の年収が少なくても必要です。
しかし、他社借り入れがある状態で100万円から300万円のお金を借りるには、もう少し年収がないと総量規制に抵触してしまいますね。
総量規制は、無担保無保証で貸すことができる上限額を定めたものです。
しかも消費者金融は、初回借り入れに総量規制限度額まで貸すことはありません。
借りることができたとしても、年収の10%程度です。
そうなると、最初から100万円を借りるには1,000万円の年収が必要で、200万円や300万円を借りるには、それぞれ2,000万円から3,000万円の年収が求められるわけです。
総量規制の対象外である銀行カードローンも、昨今の過剰貸付問題から貸付上限額を年収の1/3までに定めているところが多くなってきています。
年収の1/3以上を借りる場合は厳しい審査を通過しなければならないなど、多額のお金を借りるにはハードルが高くなってきています。
返済能力が十分にあると認められた場合に限り、年収の1/3以上を借りることができます。
100万円や200万円・300万円のお金を借りるには、他に借金がない状態でなら、ブラックでない限り年収1,000万円あれば借りれそうです。
250万円借りるなら銀行カードローン?消費者金融?
250万円を借りたいとなると銀行カードローンが良いのか、それとも消費者金融の方が良いのか選択しなければなりません。
審査の通りやすさから考えると消費者金融が有利ですが、しかし金利が高いのが難点です。
一方で銀行カードローンは審査基準が消費者金融よりも高いため、審査に通りにくい欠点はあるものの金利が安いメリットは魅力的です。
例えば、消費者金融で250万円借りたとすると、適用される金利は上限年15.0%です。
対して、銀行カードローンは借入金額によって段階的に金利が引き下がる設定になっていることから、適用される金利はおよそ年7.6%から年10.6%です。
金利が年5%から7%も違ってくると、当然負担しなければならない利息の額も大きく変わってしまいます。
金利が低い方が250万円を借りても利息が安くなり、返済しやすいとなるのが普通です。
しかし消費者金融の場合は、最初から250万円の高額の融資を受けることはまず不可能で、初回に与えられる利用限度額は年収の10%前後になってしまいます。
それなら複数の消費者金融から借りればいい、と考えるかもしれません。
でも、複数の消費者金融から借りてしまうといわゆる多重債務者になってしまい、最初は良くても、そのうちに返済が厳しくなって返済困難になることは目に見えています。
250万円を分割して複数借り入れするよりも、一か所から借りた方が集中して返済できるため多重債務に陥ることなく、また返済地獄になることなく借金を返済していくことができますね。
多少銀行カードローンの審査基準は高くても、初めから250万円の高額融資を狙っているなら、銀行カードローンを選択するのが賢い借り方と言えるでしょう。
どうしても消費者金融で250万円借りたい
「ちょっと審査に不安があるんだよね。だから消費者金融から250万円借りた方がいいかも」と考えるのは、残念ながらその考えは甘いです。
確かに消費者金融の審査は銀行カードローンに比べれば、少しはゆるいかもしれません。
その代わり金利は銀行カードローンよりも高めに設定されています。。
また消費者金融から250万円を借りるためには、年収が少なくても750万円以上なければなりません。
というのも、消費者金融は貸金業者として総量規制の対象だからです。
総量規制とは、貸金業者を規制する法律の内容で、貸金業者に対して年収の1/3までを上限として貸付することを定めています。
したがって、250万円を借りたいのであれば、250万円×3倍=750万円、の年収が必要になるわけです。
しかし年収750万円でも他にカードローンやクレジットカードのキャッシングをしていたら、その金額だけ借入上限額が減ってしまいますので、場合によっては年収800万円以上の条件になることもあるでしょう。
サラリーマンの平均年収は450万円から500万円と言われています。
つまり、普通のサラリーマンで消費者金融から250万円を借りるのは現実的に無理なのです。
審査落ちしないための注意点
250万円もの高額をカードローンで借入するには、審査にとおるがどうかが大きなポイントとなります。
もしも、審査に上手くとおらなければ、希望額である250万円に限度額が届かない場合やそもそも審査に断られてしまう可能性もあるのです。
そこで、250万円を借りたいときに審査落ちしないための、代表的な注意点を紹介します。
申込内容は正確に
審査落ちしないために基本的ではありますが、カードローン申込時の記入内容は正確に間違いがないよう確認しましょう。
もしも、記入内容に不備があることが発覚してしまうと、本来の契約限度額より借入希望額を引下げられる可能性もあります。
特に、他社からの借入残高は少しでも金額がずれてしまうと、「借金の金額をごまかしているのでは」と審査担当者から不審に思われてしまいます。
また、金融機関は個人信用情報として、申込者の他社からの借入情報を把握することができます。
少しでも金額を間違えてしまっても、すぐに気づかれてしまうのです。
なお、他社借入金額に含まれるのはカードローンや、クレジットカードのキャッシング利用についてなので、住宅ローンやクレジットカードのショッピング利用の金額は記入しなくて大丈夫です。
在籍確認には対応できるように
カードローン審査では、申込者が本当に記入した会社に在籍しているかを、電話で確認する「在籍確認」という審査が行われます。
しかし、何度会社に電話をしても電話がつながらなかった場合や、つながったとしても申込者の在籍が確認できなった場合には審査に落ちてしまいます。
現実的には在籍確認の電話が一度つながらなかったとしても、何度か連絡してもらえるため、在籍確認が取れないケースはそこまで多くはありません。
しかし、最近では社内の人間や取引先ではない部外者の連絡を、一切取り次がない会社もあります。
このような場合には、電話がつながったとしても、申込者が在籍しているかの確認ができません。
もしも、勤務先が社外からの電話受付を行っていないようであれば、事前に電話受付の人に「クレジットカードの在籍確認がくるかも知れない」と相談しておくと良いでしょう。
借入残高や借入件数を整理する
他社からの借入が多い人は、カードローン申込前に他社借入を整理しておくことをおすすめします。
先ほど紹介したように借入残高が高額の場合には、年収との割合の関係で審査に影響をあたえますが、意外なことに借入金額が少額であったとしても、他社からの借入件数が多いことも審査には悪影響をあたえてしまうのです。
他社からの借入件数が多いということは、返済計画を上手に立てることができずに複数社から借入をしていると判断されます。
金融機関によって異なりますが、申込前に3~4社の借入がある場合には審査落ちをする危険性が高いので、事前に借入先の整理をしましょう。
信用情報は確認しておくこと
審査時には申込者の信用情報も確認されるため、過去に金融トラブルを起こしてしまい信用情報に傷がある人は注意が必要です。
信用情報に傷がある人とは、過去に借金の返済を滞納してしまった人や、返済上のトラブルがあり債務整理や代位弁済を行った人を指します。
短期間の滞納であったとしても、何度も支払忘れを繰り返してしまうと審査に悪影響をあたえるため、口座振替や期日前の振込を行って信用情報に傷をつけないように対策しましょう。
複数のカードローンへ同時申込はしない事
カードローンの審査にとおるか不安なために、複数のカードローン会社に同時に申込する人もいますが、審査に悪影響がでやすいため基本的には避けた方が良いでしょう。
カードローンの申込情報は他社からの借入情報と同じように、信用情報を通じて確認ができます。
そして、同時申し込みをしたことが発覚すると、審査時に「この人はお金に余程困っているのでは」と思われてしまうため、金融機関からの評価が下がります。
カードローンに申し込みをした情報は、6か月間信用情報として保管され続けるため、同時申込はできる限り避けて一定期間を空けながら申込みしましょう。
銀行カードローンで徐々に増額
ブラックだと思い込んでしまっている人が100万円から300万円のお金を借りるためには、銀行カードローンを利用して利用実績を積んでいく方法が現実的ですね。
まずは、年収600万円くらいで銀行カードローンに申し込んで、100万円程度を借りてみましょう。
その後、返済期日をきちんと守って利用実績を積み重ねていけば、1年程度で利用限度額を200万円にあげてもらえる可能性もないわけではありません。
300万円のお金を借りたいとなると、年収の1/2相当ですから返済能力がどれだけあるのかが勝負ですよ。
返済能力が十分にあると認められるためには、1年間に支払う借金返済総額を年収で割ったパーセンテージが25%以内であれば、年収600万円でも300万円のお金を借りられる可能性があります。
しかし、実際借りられるかどうかは申し込んでみないことには分かりません。
銀行によっても審査基準が異なっています。
借りることができたとしても、年収の1/2がおそらく上限となるため、年収は最低でも600万円以上必要ですね。
担保融資ならブラックでも借りれる
ブラックだとお金を借りれないのは、カードローンなどの借り入れが無担保無保証だからです。
もし不動産を担保に入れることができれば、消費者金融や銀行でも100万円、200万円、300万のお金を借りることは難しくありません。
ただし返済不能になった場合は、担保として提供した不動産は取り上げられてしまいます。
もちろんローン返済中の家を担保に入れた場合は、評価額が下がってしまうばかりか、そもそも融資されない可能性も大きいですね。
街金からの借り入れ
全国展開しておらず特定の地域で営業している中小系消費者金融のことを、一般的に街金やサラ金と呼びますが、街金は大手消費者金融に比べて審査基準が緩めになっていることが多いです。
老舗も多く柔軟な対応を行ってくれるため、ブラックの人がお金を借りたい場合には、街金を中心に検討してみるのがおすすめです。
以下に、主な街金の融資限度額や金利を表にしてまとめてみました。
街金 | 利用限度額 | 金利 |
---|---|---|
アロー | ~200万円 | 15.00%~19.94% |
セントラル | 1万円~300万円 | 4.80%~18.00% |
フタバ | 10万円~50万円 | 14.959%~17.950% |
ライフティ | 1,000円~500万円 | 8.0%~20.0% |
キャネット | 1万円~500万円 | 15.0%~20.0% |
スペース | ~500万円 | 8.0%~18.0% |
AZ | 1万円~300万円 | 7.0%~18.0% |
アルコシステム | ~50万円 | 15.000%~20.000% |
街金から借り入れるときの注意点
上掲した表からも分かるように、街金で設定されている金利は、銀行カードローンや大手消費者金融の金利と比べると、総じて高めの設定となっています。
そのため、返済が長引いてしまうと、利息負担がかさんでしまいますので、できるだけ早く完済してしまうことを心がけましょう。
また、先ほど名前を挙げた街金はいずれも正規の業者なので安全ですが、街金の中には正規の業者を装った闇金も潜んでいます。
闇金は、「貸金業登録番号が発行されていない」「連絡先が携帯電話」「店舗を構えずにマンションの一室などで営業している」などのような特徴を持っています。
街金を利用する場合は、きちんと正規の業者であることを確認したうえで、利用するようにしましょう。
ヤミ金や個人間融資はそんなに危ないの?
先ほど、ヤミ金の危険性について金利の観点から少し説明しましたが、ヤミ金が危険なのは金利設定が高いからという理由だけではありません。
金融機関から融資を受けて返済ができない場合は督促が行われますが、正規の業者が行う督促行為は電話や書面によるもので、決して危険なものではありません。
しかし闇金で行われる督促行為は、いわゆる「取り立て」と言われるようなもので、自宅や職場にまでおしかけられて「金返せ」と迫られます。
家族や周囲の家庭に迷惑をかけないように、時間やタイミングを選んで…などという配慮を闇金が行ってくるはずもなく、深夜・早朝・家族団らんのタイミングなど、お構いなしに押しかけてきます。
毎回の返済をきちんと行うのも地獄、返済が遅れて取り立てを受けるのも地獄と、八方ふさがりの状態になってしまいます。
また、ネット上には「個人間融資掲示板」のような、個人間で融資を行えるような場所も設けられていますが、そういったところも闇金の巣窟になっています。
迂闊な気持ちで利用しないように、十分注意してください。
ヤミ金の見分け方
ヤミ金は自ら「ヤミ金でござい」と名乗っているわけではありませんから、ヤミ金かどうかをきちんと判別したうえで、金融機関を選ぶ必要があります。
ヤミ金の見分け方としてもっとも簡単な方法は、「貸金業登録番号が発行されているかどうか」を確認することです。
貸金業者として融資業務を行う場合、金融庁に届け出を行って貸金業登録番号を発行してもらい、日本貸金業協会会員にならなければなりません。
しかし、闇金は認可されていない貸金業者ですから、当然貸金業登録番号は発行されていません。
貸金業登録番号が発行されている業者は、ホームページ等に番号を記載することを義務付けられています。
ホームページを確認してみて、どこにも貸金業登録番号が記載されていなければ、ヤミ金と判断して間違いありません。
また、借り入れ希望者を募るための謳い文句でも、ヤミ金は判断できます。
「多重債務OK!審査なしで即日融資!」「信用情報を利用しない独自審査!」「審査が激アマな業者案内所」といったような謳い文句を用いている業者は、ほぼ確実にヤミ金です。
正規の業者は、貸金業法によって広告に用いる文言も厳しく制限されているため、上述したような謳い文句での広告を行うことはないからです。
また、最近では「ソフト闇金」を名乗り、「ヤミ金ほどキツい条件で融資を融資をするわけではない」ということをアピールしている業者も目立ってきています。
「ソフト」という言葉を用いて印象を和らげていようが、ヤミ金はヤミ金なので、言葉の響きに騙されて利用しないようにしてくださいね。
どうしてもお金が必要なときは
ブラックの人で、どこの業者からも融資を受けられなかったけれど、何としてもお金を用意しなければならないという人もいるでしょう。
そのような人は、以下のような方法でお金を作ることを検討してみましょう。
親戚や友人から借りる
金融機関からお金を借りられないのは審査に通過できないからですが、親戚や友人からお金を借りる場合は審査など必要ありません。
お金が必要な理由を説明して、誠心誠意お願いすればお金を借りられる可能性もあるでしょう。
親戚や友人からお金を借りた場合は、お金に余裕ができ次第速やかに返済することを心がけましょう。
お金の問題はトラブルになりやすいため、いくら気心の知れた相手からの借金とは言え、人間関係にヒビが入ってしまう可能性も十分にありますからね。
売れるものを売る
自宅にあるものを売ることでも、ある程度のお金は手に入るでしょう。
一般家庭にそんなに高く売れるものはないと思われるかもしれませんが、1つ1つの買い取り価格は安くても、まとめて売ればけっこうな金額になるものです。
売ってしまうと、もちろん家からなくなることになってしまうので、なくなっても困らないようなものを売るようにしましょう。
売却先としては質屋やリサイクルショップなどが妥当ですが、最近ではインターネットオークションやフリマアプリなど、ネットを介しても私物を売れるようになってきています。
売る商品のジャンルも考えて、どこで売るかを決めるといいでしょう。
生命保険会社や勤務先に相談
生命保険を契約していれば、「契約者貸付制度」が利用できます。
契約者貸付制度とは、解約返戻金の8~9割の金額を上限として融資を受けられる制度です。
ただし、融資の原資は解約返戻金となっているため、掛け捨ての保険では利用できないことには注意しておきましょう。
保険会社によって、融資を受けられるまでにかかる時間は異なりますが、即日融資が可能な場合もあります。
また、勤務先から給料の前借りを行うことで、当座の金欠を乗り切るというのも1つの方法となるでしょう。
前借りできる金額は、前回の給料日から前借りを申請した日までに発生している給料分の金額です。
そのため、給料をもらってすぐに申請してしまうと、借りられる金額は少なくなってしまいます。
給料を前借りするための手順や方法は会社によって異なるので、前借りを行いたい場合は、会社の担当部署で確認してみましょう。
年収250万円前後で借りる場合は?
先ほどまでとは少し話の趣旨が変わりますが、年収250万円の人がカードローンなどでお金を借りる場合には審査にとおるのでしょうか。
また、審査にとおったとして幾ら程度借入れできるかも気になります。
ここでは、年収250万円の人のローン事情について確認していきましょう。
低収入で審査は通る?
カードローンなど金融機関からお金を借りる場合には、「安月給で年収が少ないけど、お金を貸してもらえるのか」と気にする人が多いです。
また、収入の条件を確認しようと公式ホームページを確認しても、「安定した収入がある人」としか書かれていないため、具体的に必要な年収が分かりません。
カードローンを取扱っている金融機関によって異なりますが、基本的には年収の金額が低かったとしても借入限度額が減るだけで、審査に落とされる直接的な原因にはなりません。
したがって、年収250万円の人でもカードローンの審査には十分とおる可能性があります。
ただし、年収にかかわらず収入が安定していないと判断される職業についている場合には、審査落ちの危険性が高いです。
デイトレーダーや個人事業主の人は、年収にかかわらず審査がシビアに行われると覚えておきましょう。
カードローンでどれくらい借りれる?
年収250万円の人の借入限度額は、消費者金融の場合には総量規制の上限があるため、80万円程度が限界です。
また、銀行の場合には総量規制はありませんが、年収に対して3分の1から2分の1程度までしか融資を行っていないため、80~100万円程度が上限でしょう。
ただし、この金額はあくまでも最高借入金額であるため、年収250万円の人がいきなり80万円を借りることは難しいでしょう。
実際には最初の上限金額を10~20万円程度に設定されて、長期間利用状況に問題がなければ借入金額が最大80万円まで上がります。
したがって、最初から高額の借入を期待してカードローンの申し込みは避けた方が良いでしょう。
借りるなら銀行?それとも消費者金融?
基本的には、銀行と消費者金融で大きな差はありませんが、年収が250万円と低い場合には、一部の銀行カードローンの審査条件を満たしていない場合があります。
また、借入条件に書いていなくても300万円以下の年収の人には、積極的に融資を行っていないカードローンもあります。
その点、大手消費者金融であれば250万円の年収で、審査に必ず落ちるカードローンはないため、商品を細かく調べずに自由に選択できるというメリットがあります。
借入残高が200万円以上ある場合借りられる?
他社からの借入残高が200万円以上の高額である場合にも、新規にカードローンを作成して借入ができるのでしょうか。
ここでは、他社からの借入金額が非常に高額な人向けの内容を解説します。
総量規制で借りるのはかなり難しい
これまで紹介してきたように、消費者金融は総量規制の対象となるため、自分の年収に対して3分の1以上の借入は行えません。
したがって、他社からの借入金額が200万円を超える場合には、余程高収入でなければ追加の借入は難しいでしょう。
また、すでに他社から200万円以上の借入を行っている人は、総量規制の問題をクリアできたとしても、滞納のリスクが考慮されやすいため、新規の借入よりも審査通過の可能性が下がってしまいます。
総量規制の問題上、借入が難しいですが、仮に年収上の問題をクリアしたとしても200万円以上の高額な借入があると、新規のカードローン作成はかなりハードルが高いでしょう。
おまとめや借り換えるなら借りられる
消費者金融の個人向けのローンは、基本的に全て総量規制の対象となりますが、例外としておまとめローンや借り換えローンは総量規制の対象外となります。
したがって、200万円以上の返済を楽にするために、おまとめ専用のローンを利用する場合には借金の金額が年収の3分の1以上でも問題ありません。
銀行のおまとめローンの場合にも、通常のカードローンとしての利用以上に、年収の3分の1以上のおまとめ利用を積極的に行っているため、返済に特化した商品を検討している人にはおすすめです。
銀行のカードローンで借り換える場合の注意点
銀行カードローンは総量規制の対象ではないため、借り換えやおまとめでの利用をしても原則問題はありません。
しかし、これまで紹介してきたように、銀行カードローンは高額な貸付を抑制しているため、おまとめローンとしての利用を希望していたとしても、十分な借入限度額を設定してもらえない可能性があります。
また、銀行によってはおまとめローンや借り換えでの利用を積極的に行っていないため、借り換え利用と伝えるだけで審査に通りにくくなってしまいます。
カードローン以外にもフリーローンの中に、おまとめローンとして利用できる商品を取扱っている銀行も存在するので、カードローン以外も併せて確認してみると良いでしょう。
Q&A
では最後に、ブラックの人の借り入れなどについてよくある質問に、まとめてお答えしていきましょう。
Q.債務整理をした場合の借り入れは?
A.債務整理の情報が信用情報上に残っている間は厳しいでしょう
債務整理に関する情報は、借り入れの審査を行ううえでもっとも敬遠される情報の1つです。
そのため、債務整理の情報が信用情報上に残っている間は、金融機関から借り入れを行うのは厳しいでしょう。
中小の消費者金融であれば、現在の収入がしっかりしている場合に限り、債務整理の情報が残っていても融資を受けられる可能性がありますが、確実とは言えません。
債務整理後に融資を受けるのは、非常に厳しいことだと考えておくべきでしょう。
Q.クレジットカード現金化は違法?
A.違法ではありませんがカード会社の利用規約には反します
クレジットカードの現金化は、法律で禁止されているわけではありません。
ただ、カード会社の規約では、「換金目的でのショッピング枠の利用」は明確に禁止されています。
そのため、クレジットカードの現金化を行ったことがカード会社にバレてしまえば、利用限度額の減額やクレジットカードの利用資格停止といった処分は免れません。
クレジットカードが利用できなくなってしまうと非常に不便なので、現金化は行わないほうがいいでしょう。
Q.医療費や子供にかかる養育費が無いときは?
A.公的な制度などを利用することを検討しましょう
医療費や子供の養育費など、生活していくうえで絶対に必要なお金に関しては、公的な制度などを利用することで対応できる場合があります。
医療費に関しては高額療養費制度や高額療養費貸付制度などが利用できますし、養育費に関しては児童手当や児童扶養手当などが利用できます。
また、生活が困窮している家庭であれば、社会福祉協議会が取り扱っている福祉資金貸付制度が利用できる場合がありますので、そういった制度で生活費もろもろをカバーするといいでしょう。
Q.無職だけど金融ブラックではないから借り入れはできる?
A.無職の人は専業主婦を除いては基本的に借り入れできません
「金融ブラックでなければ借り入れができる」という考え方は間違いであり、基本的にローンの審査では「返済能力」がチェックされます。
そのため、返済能力がないと考えられる無職の人は、借り入れは行えないのが一般的です。
唯一無職の中でも、専業主婦の人だけは借り入れを行える可能性がありますが、それはあくまでも「配偶者のかたに返済能力がある」からです。
配偶者のかたがすでに多くの借り入れを行っていたり、金融ブラックだったりすると、専業主婦の人でも融資は受けられませんよ。
Q.ブラックだとおまとめローンも不可能?
A.ブラックの場合は基本的にすべてのローンが利用できません
ブラック属性の人は、カードローンに限らずすべてのローンの審査で不利な立場にあります。
そのため、おまとめローンを利用することも難しいでしょう。
ブラック情報が信用情報に登録されている限りは、どのような内容であれ「お金を借りる」という行為自体が難しいと考えておくべきです。
Q.水商売の場合は借り入れができない?
A.収入の不安定性が審査でネックになる可能性があります
風俗嬢やキャバ嬢などの水商売で働いている人たちは、よほどの人気キャストでない限り、収入が安定しているわけではありません。
そのため、ローンの審査では収入の不安定性が原因で審査落ちになることもあります。
また、働いている時間が基本的に夜なので、在籍確認を行いにくいことも審査を行ううえではネックとなるでしょう。
まとめ
ブラックの人でもお金を借りること自体は不可能ではありませんが、100万円、200万円、300万円といった大金を借り入れるのは、非常に厳しいでしょう。
ブラックの人がお金を借りたい場合は、ブラックの人にも融資を行ってくれる中小の消費者金融を中心に考えるのが賢明です。
もしくは、ブラック情報が信用情報からなくなってから、申し込みを行うようにしましょう。
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