信用金庫クレジットカードの様々な特徴
信用金庫では、クレジットカードの取り扱いも行なっております。
クレジットカードはキャッシング枠を作ることができますが、信用金庫から申し込むと審査が甘くなったり、信用金庫と取引をしていく上でメリットとなることは、あるのでしょうか?
この記事はこんなひとにおすすめ
今回ご紹介する記事は、こんな人におすすめの内容となっております。
- しんきんでクレジットカードの申し込みを検討している人
- しんきんのクレジットカードの審査について知りたい人
- 執筆者の情報
- 名前:山本馬元(30歳)
職歴:平成21年より信用金庫勤務
即日OK!審査通る?カードローン
カードローン | 実質年率 最短融資 | 特徴のまとめ |
---|---|---|
アイフル | 3.0%~18.0% 最短18分※₁ ※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。 | ・初めてのご契約で最大30日間利息0円 ・事前診断で融資可能かチェックできる ・原則、自宅・勤務先への連絡なし※₂ ※₂審査状況により実施する場合があります。プライバシーに配慮し、担当者個人名で連絡します。 |
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信用金庫提携のクレジット会社とは
信用金庫を母体とした信用金庫専用のクレジット会社があります。
会社名は「しんきんカード」です。
全国に7社あり、都道府県によって会社名が異なります。
会社名は以下の通りです。
- 「㈱近畿しんきんカード」
- 「㈱しんきんカード」
- 「㈱東北しんきんカード」
- 「㈱中部しんきんカード」
- 「㈱中国しんきんカード」
- 「㈱四国しんきんカード」
- 「㈱九州しんきんカード」
それぞれ管轄のエリア(都道府県)が決まっています。
信用金庫で取り扱われているクレジットカードは「VISAカード」と「JCBカード」があり、それぞれ「個人カード」と「法人カード」があります。
また、カードの種類も一般カード・ゴールドカード・女性向けカード(JCBのみ)があり、同時にロードサービスやETCカードの発行も可能であるため、様々な付加価値のある商品といえます。
クレジットカードの引落日は全社共通
クレジットカードの引落日は「毎月10日」となっております。
もし10日が休日の場合は、休み明けが引落日となります。
信用金庫の商品で「10日」に共通しているものは、カードローンの返済日です。
カードローンを利用している場合は、引落日が同じなので、管理しやすいというメリットがあります。
しんきんカードの審査は甘い
「しんきんカード」・「信用金庫」・「個人・法人の取引先」の関係は以下の通りです。
しんきんカードが信用金庫に商品(クレジットカード)の取り扱いを依頼し、信用金庫から個人・法人の取引先に契約を依頼する。
全国のしんきんカードは、取引先である信用金庫との関わりも重視していますが、クレジットカードを利用してもらう信用金庫のお客様との関わりも重視しています。
そのため、審査は比較的甘いと言われています。
もしも、メガバンクのクレジットカードで審査落ちしてしまったという場合でも、しんきんカードであれば審査通過できるかもしれません。
ただし、審査が甘いからといって高い利用限度額で契約できるとは限りません。
しんきんカードとしても、立て替えた代金や貸し付けたお金は回収しなければなりませんので、信用が低ければ利用限度額も低く設定されてしまいます。
信金とのかかわりがあると審査に有利
カード発行の審査において、信用金庫と取引がある場合は、多少審査が甘くなる傾向にあります。
理由としては、申込書に信用金庫との取引状況を記載する欄があるからです。
項目としては、預金取引・融資取引に加え、給与振込・年金振込の有無などです。
また、取引年数も記載する欄があるので、永年の取引先であれば、審査に有利といえます。
取引年数が長いと審査が甘くなる?
信用金庫は、取引内容も大切ですが、申込日時点における取引年数も重視する傾向があります。
また、キャッシング枠の審査に通らなかった場合でも、再度審査を依頼することができます。
その場合は、申込書には記載していないプラスの情報を添える必要があります。
例えば、他金融機関に預金があるとか、不動産を所有しているといった情報です。
これらの情報を添えて信用金庫職員に再審査を依頼したら、すぐに取り合ってくれるでしょう。
場合によっては、最寄のしんきんカードの支店へ出向いてくれる場合もあります。
フットワークの軽さは信用金庫の良い面であります。
審査基準
しんきんカードの申込資格は、他のクレジットカードと同様に、カード種類によって条件が異なります。
しんきんカードの一般カードとゴールドカードの申込資格は、以下のようになっています。
カード種類 | 申込資格 |
---|---|
一般カード | 満18歳以上で安定した収入のある方※ |
ゴールドカード | 満20歳以上で安定継続収入のある方 |
※専業主婦や高校生を除く学生は収入の有無にかかわらず申し込むことができますが、未成年者の場合は親権者の同意が必要となります。
一般カードとゴールドカードとの違いは、下限年齢と収入の要件です。
下限年齢は見てわかりますように、一般カードは高校生を除いた18歳でも申込可能ですが、ゴールドカードについては未成年者では申し込むことができません。
収入の要件については、一般カードはパートやアルバイトでも安定した収入があれば申込可能ですが、ゴールドカードの場合は安定した収入の継続が見込める人でなければなりません。
つまり、一般的に勤続年数がパートやアルバイトの短いパートやアルバイトの人では要件を満たすことが難しく、公務員や会社員といった継続的に収入が見込める人でなければ申し込むことができません。
ただし、具体的な勤続年数を申し込み資格に盛り込んではいないため、パートやアルバイトの人は絶対にゴールドカードを持つことができないというわけではありません。
しんきんカードの申込資格を見る限り、他のクレジットカードと同等の審査基準なのですが、信用金庫との取引も審査に影響が出ることを考えれば、他のクレジットカードよりも多少甘めであるといってもいいでしょう。
審査にかかる時間
申込方法にもよりますが、しんきんカードに申し込んでから、実際にカードが届くまでには3週間~1ヶ月程度かかります。
その間、信用金庫での書類のやり取りや郵送の期間がかかることもありますが、審査時間は1週刊程度と予想されます。
銀行カードローンも今では審査に1週間かかることがあることを考えれば、審査スピードは決して遅いとは言えません。
しかし、消費者金融カードローンは即日融資が可能ですし、クレジットカードでも即日発行に対応しているものもあります。
それを考えると、しんきんカードの審査・カード発行スピードは遅いと言えます。
ただ、審査に時間がかかることやカード発行が遅いのは、金融機関のクレジットカードでは一般的なことですので、使用する時期が決まっている場合はできるだけ早めに申し込むなど、余裕を持って手続きすることをおすすめします。
しんきんカードの申し込み
クレジットカードは、インターネットからも申し込むことができるものも少なくありません。
同じように、しんきんカードについてもインターネットから手続き可能です。
しかし、基本的な申し込み経路としては、利用する信用金庫の窓口で行います。
信用金庫の窓口で申し込むメリットは、記入箇所や記入内容を職員に聞きながらできることであり、インターネットや申込書を自宅などで一人で記入するよりも不備も不安もないことです。
初めてクレジットカードに申し込む方や、インターネットでは不安な方は、信用金庫の窓口に行って相談してみましょう。
会社ごとに違う申し込み方法
しんきんカードはインターネットでも手続きできるとお伝えしましたが、会社によってすべてをインターネットでできるところと、申込書の請求だけしかできないところに分かれます。
各社の申し込み方法は、以下のようになっています。
会社名 | 申込方法 |
---|---|
㈱近畿しんきんカード |
|
㈱しんきんカード |
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㈱東北しんきんカード |
|
㈱中部しんきんカード |
|
㈱中国しんきんカード |
|
㈱四国しんきんカード |
|
㈱九州しんきんカード |
|
※申込書の請求はインターネットで可能です。
インターネットで申し込むことができるのは、7つのうち㈱しんきんカード、㈱中国しんきんカード、㈱九州しんきんカードの3つだけです。
他の会社は、インターネットで申込書の請求だけを行うことができ、届いた申込書に記入して郵送で申し込むことになります。
実際の申し込み先
上述しましたが、しんきんカードの利用を考えている場合、ほとんどが取引している、勤務先に職員が来ている、または近くの信用金庫に相談します。
そこで、そのまま申し込むを行うのが一般的です。
信用金庫は勤務先に職員が来てくれることもあり、わざわざ平日に時間を取って窓口へ行く必要もありませんので、その点は銀行よりも良い点です。
ただし、勤務先の同僚にクレジットカードに申し込むことを知られたくないなど、勤務先での相談や申し込みが嫌な方は窓口やインターネットで手続きするようにしましょう。
インターネット入会申し込み時の注意点
インターネットで申し込めるしんきんカードは限られていますが、手続きの際には十分にちゅうしなければならないことがいくつかあります。
もちろん、職員が見ていないからといって嘘の情報で申し込むことは絶対にしてはいけませんし、別人に成りすまして申し込むことも絶対にやめましょう。
暗証番号は慎重に決めよう
インターネットからの申し込みでは、カードを利用する際の暗証番号も入力することになります。
ご存知の方も多いかとは思いますが、キャッシュカードなどの暗証番号は自分の誕生日や電話番号の一部を使用するといった安易な番号にするのではなく、他人が推測しにくい番号にするようにしましょう。
また、同じカードと番号を暗証番号に設定してしまうこともやめ、別の暗証番号とするのが望ましいです。
クレジットカードの暗証番号を他人に知られてしまうと、あとはカードがあれば利用限度額いっぱいまで悪用されてしまいます。
クレジットカードが1枚あれば、それだけで数十万円の買い物や借入ができます。
カードは持ち歩いていれば紛失してしまうこともあるでしょうが、暗証番号が知られていなければすぐに悪用されてしまう可能性も低いです。
自分の信用や財産を守るためにも、暗証番号は慎重に決めなくてはなりません。
WEB明細書サービスについて
WEB明細書サービスとは、カードの利用代金の明細書を書面ではなく、メールで通知されるサービスです。
また、親近カードの会員専用サービスである「Vpass」から、過去15ヶ月分の明細も確認できます。
WEB明細書サービスにより、書面で明細書を受け取るよりも早く明細を見ることができますし、年会費が割引になるといったメリットもあります。
ただし、そのサービスを利用するためにはVpassへの登録も必要になります。
Vpassへの登録後は、以下の流れでWEB明細書サービスの申し込みを行います。
- Vpassへログイン
- 「カードご利用代金WEB明細書サービス利用特約」に同意
- カード情報の入力
- メールアドレスの入力
- 入力内容の確認
以上で、WEB明細書サービスが利用できるようになります。
登録にカード情報の入力がありますので、カードの到着日を待ってから手続きを行いましょう。
なお、このサービスではハンドルネームを設定することができ、設定したハンドルネームは請求額確定通知メールの際に表示されます。
指定できるメールアドレスは?
WEB明細書サービスを利用するためには、必ずメールアドレスの登録が必要になります。
登録するメールアドレスは、パソコンとスマートフォンで利用しているものであればなんでも指定できます。
なお、メール等のインターネットを経由する方法ではセキュリティが心配だという人もいると思いますが、しんきんカードではセキュリティ面にも十分に注意していますので、個人情報もしっかりと守られています。
JCBカードは年会費を無料にできる
JCBカードには一般カード・ゴールドカード・女性向けカードの3種類がありますが、ゴールドカード以外は年会費を無料にすることができます。
一般カードは「年間合計50万円以上の買い物をする」という条件を満たせば年会費を無料することができます。
しかし、年間合計50万円は、意識して使わなければ達成しづらい条件といえます。
一方、女性向けカード(商品名:リンダ 以下、リンダ)は年会費が無料ですが、データ維持料で毎月100円がかかります。
リンダは女性向けカードですが、男性でも契約することが可能です。
リンダも条件を満たすことでデータ維持料を無料にし、実質年間無料で利用することができます。
因みに一般的なクレジットカードの年会費の相場は、1200円~2400円前後です。
簡単な条件を満たせば無料になるのであれば1000円、2000円でも無料にしたいものです。
データ維持料を無料にする条件は以下の2つであり、どちらか1つを満たせば無料となります。
- 携帯電話、固定電話の利用料金をリンダで支払う
- 毎月1万円以上リンダを利用する
2つの条件のうち、1つ目の条件は容易に満たすことができる項目といえます。
リンダを契約し、電話料金の支払いをリンダで行なえばよいのです。
クレジットカードの年会費・データ維持料を無料にするには、信用金庫で取り扱うJCBカード「リンダ」がお勧めです。
VISAカードは借入枠が大きい
信用金庫で取り扱うクレジットカードはVISAとJCBがありますが、借入枠を多く契約したい場合は、VISAカードの方が良いです。
JCBカードは、個人カードで10~50万円、法人カードで50~100万円に対し、VISAカードは、個人カードで10~60万円、法人カードで70~150万円の枠となっております。
個人カードにおいては大きな差はありませんが、法人カードでは50万円ほどの差があります。
特に法人カードは事業資金の決済で使われる機会が多いため、借入枠が多いに越したことはありません。
法人カードを契約する場合は、VISAカードの方がメリットがあるといえます。
カード利用で融資利率を減免できる場合もある
信用金庫で取り扱う住宅ローンやマイカーローンといったローン商品の中には、取引状況に応じて金利の減免を受けられるものもあります。
信用金庫は特に減免項目が多く、ローンを申し込む信用金庫でVISAカードやJCBカードを契約していると、金利の減免を受けることができる場合があります。
たとえ年会費がかかるとしても、ローンの金利を下げることができれば、トータルして元を取ることができます。
また、信用金庫でクレジットカードを契約すれば、ローンの返済と一緒に一つの口座で管理することができます。
さらに、しんきんカードを利用していることが、ローン審査において有利に働くこともあります。
信用金庫は取引内容が多くなるほどメリットができやすいですので、メインバンクとして利用しやすい金融機関です。
カードの引き落としは信用金庫以外でも可能?
クレジットカードは、その場に現金が無くても買い物ができるというメリットがあります。
決済は指定の口座から行われますが、信用金庫のクレジットカードは信用金庫以外の口座から引き落とすことが可能なのでしょうか?
引き落としは契約金融機関の口座にて
信用金庫ではVISAやJCBのクレジットカードを取り扱っていますが、信用金庫で契約すると、返済口座は信用金庫の口座にしなければいけません。
また、申し込みした信用金庫の口座を指定しないといけないため、A信用金庫で契約しB信用金庫の口座から引き落とすということはできません。
当然、信用金庫で契約をして銀行の口座から引き落とすということもできません。
このような制約がありますが、信用金庫でクレジットカードを契約していると融資を受ける際、金利の減免を受けられる場合があるので、その点を考えると信用金庫で契約するメリットもあるといえます。
金融機関を通さなければ指定可能
上記のように、信用金庫で契約をしたら信用金庫の口座から引き落としをしなければいけませんが、引き落とし口座を指定したい場合の方法もあります。
それは、信用金庫からではなく、クレジットカード会社へ申し込みを行う方法です。
直接クレジットカード会社へ申し込みをすれば、引き落とし口座は自由に指定することができます。
ただ、信用金庫であれば窓口や渉外担当者が申込書を持っており、記載方法なども丁寧に教えてもらうことができますが、クレジットカード会社へ直接申し込みをする場合は、一人で全てしなければいいけません。
また、キャッシング機能を利用したく、審査の通りやすさを考えるなら信用金庫から申し込んだ方が多少は審査が甘くなるので、そのメリットも加味した上で申し込み方法を考えたほうがよいでしょう。
信用金庫はノルマが緩い
信用金庫はクレジットカード会社から商品の販売を委託され、顧客に提供しています。
当然、クレジットカード会社からの希望販売件数があります。
信用金庫はクレジットカードを契約すると、クレジットカード会社から手数料収入を得ることができるので、収益の確保および取引の拡大も目的として取り扱っています。
しかし、本業である融資で利益が出づらい今日、クレジットカードに力を入れる余力が無いことも現実です。
まとめ
信用金庫で取り扱うクレジットカードは、信用金庫専用のカード会社の商品となります。
信用金庫で取引がある、またはこれからメインに取引をする場合は、申込時の審査が通りやすいというメリットがあります。
また、ローンを契約する時、金利の減免を受けることができる場合もありますし、信用金庫でクレジットカードの取引をしていることが取引項目の一つとして評価されます。
他にも、条件を満たせば年会費等を無料にすることもできます。
クレジットカードの契約を検討中なら、色々なメリット・付加価値のある信用金庫の商品を利用してみてはいかがでしょうか。
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