アイフルへの返済は利息のみでOKってホント?
アイフルをはじめとした消費者金融で借り入れを行っている人の中には、毎月の返済に四苦八苦しているという人もいるのではないでしょうか。
場合によっては利息のみでの返済が認められているという話も耳にしますが、もしこれが本当なのであれば、月々の返済負担が軽減される可能性もあります。
そこで今回は、アイフルへの返済が利息のみでOKかどうかということについて、説明を行っていきたいと思います。
目次
まずは消費者金融への返済方法をチェック!
アイフルに限らず大手消費者金融会社への返済方法にはどのような種類があり、どう返済していくのか見ていきましょう。
返済の基本はリボ払い
消費者金融への返済方法には「リボ払い」「一括払い」「分割払い」があります。
その中でも一般的なものとしてリボ払いが挙げられますが、これは借入金額にかかわらず毎月返済額が一定となる返済方式です。
アイフルの返済方式は「借入後残高スライド元利定額リボルビング返済方式」です。
元金と利息の合計額を毎月定額で返済する形です。
毎月の返済額は、借入後の残高に応じて変動(スライド)します。
詳しい返済額については、後半の記事で紹介していきます。
アイフルに利息のみを返済している人がいるのはなぜ?
毎月の返済は決められた金額を期日までに支払うものですが、急な出費などにより決められた金額全てを支払えない状況もあるでしょう。
そのような時に、アイフルに相談するととりあえず利息分のみの金額で返済を提案されることがあります。
アイフルにとっては、このまま通常の金額を督促しても払えない人には、利息のみの返済で猶予をもたせることで、貸し倒れを防ぐ目的があります。
支払えない状態のまま一円も返済せずにそのまま自己破産などされるよりは、利息だけでも回収しておきたいというアイフル側の意図が見えます。
したがって、利息分のみ返済するという方法は誰でもできるわけではなく、アイフルが返済に困っている人に対してやむを得ず許可している特別な返済方法だと考えておきましょう。
利息の返済のみを続けるとどうなる?
お金に困っていて全額返済が難しく利息のみの返済を続けると、以下のような影響があります。
- なかなか完済できない
- 信用情報に全額返済できていないことが記録される
- 利息のみ返済が許可されなくなる
当然ですが、利息のみ返済していても元金がまったく減らないので、返済は進みません。
とりあえず今をしのいでいるだけで、根本的な解決にはなっていないのです。
また、信用情報には「延滞」の記録はつきませんが、全額返済できていないことは記録されます。
その状態が続くと、他のローン審査に影響がでる可能性があります。
そして一番問題なのは、利息だけの返済は無期限にできるものではありません。
返済に困っている一時期のみに特別に許可されている返済方法なので、いつかは毎月の定額返済に変更されます。
その時に返済できないとなると、今度こそ信用情報には延滞の記録がつき、それが3カ月続けばブラック状態になります。
ブラック状態になると5年間記録が消えないため、注意が必要です。 そして、信用情報の返済状況に一部入金と登録されます。
利息のみの返済を続けることのメリット
やむを得ず利息のみの返済を続けている人には悪いことだけではなくメリットもあります。
利息のみ返済のメリットは下記のとおりです。
- 毎月の返済額を抑えられる
- 延滞扱いにならない
- 督促が来ない
利息だけの返済にしていると毎月の返済額が少額で済むので、お金に困っているときには助かる人も多いでしょう。
また一部でも返済していることから、延滞にはなりません。
そして、延滞をしているわけではないので督促の電話も避けられます。
しかし、メリットはそれだけです。そしてずっと利息の支払いだけを続けていけるわけでもありません。
利息だけ返済していても借金はなくならないため、あくまでも一時的なものと考えて甘えることのないようにしましょう。
返済方式ごとの毎月の返済額
カードローンの返済方式は金融機関によってさまざまです。
アイフルで採用されている借入後残高スライド元利定額リボルビング方式は、アイフルの他にもカードローンでよく使用されている返済方式です。
返済方式ごとに利息の支払いなどがどうなっていくのか見ていきましょう。
・元利定額リボルビング方式
元金と利息の返済分を合計した毎月の返済額が一定になるが、支払利息が大きくなる。
・元金定額リボルビング方式
元金分を固定して、利息返済分は借入残高に応じて減っていく。支払利息は少なくなる。
アイフルの返済方式は毎月の返済額の中に利息が含まれているので、元金が減りにくいというデメリットがあります。
そのため、できれば繰り上げ返済をして早めに元金を減らすようにしましょう。
アイフルでの利息計算方法
アイフルの利息の求め方は一般的な利息計算方法で算出できます。
利息を求める計算式は次の通りです。
「利息=借入金額×金利÷365日×利用日数」
例えばアイフルで10万円を金利18.0%で借りて、30日の利用日数の利息は、以下のように求められます。
「10万円×18.0%÷365日×30日=1,479円」
したがって、この場合に発生する利息は1,479円となります。
毎月の最小返済金額は決められている
まず大前提として、アイフルへの毎月の返済金額は借入直後残高に応じて決められています。
借入直後残高と毎月の返済金額の関係は、以下の通りです。
借入直後残高 | 返済金額 | |
---|---|---|
サイクル制 | 約定日制 | |
1円~10万円以下 | 5,000円 | 4,000円 |
10万円超~20万円以下 | 9,000円 | 8,000円 |
20万円超~40万円以下 | 13,000円 | 11,000円 |
40万円超~50万円以下 | 15,000円 | 13,000円 |
50万円超~60万円以下 | 18,000円 | 16,000円 |
60万円超~70万円以下 | 21,000円 | 18,000円 |
70万円超~80万円以下 | 24,000円 | 21,000円 |
80万円超~90万円以下 | 27,000円 | 23,000円 |
90万円超~100万円以下 | 30,000円 | 26,000円 |
これ以降は借入残高が10万円増えるごとに返済金額が1,000円ずつ加算 |
サイクル制と約定日制で返済金額に多少の差はあるものの、この表を見る限りはとてもではないですが、利息だけの返済では毎月の最小返済金額に及ばないということがお分かりいただけると思います。
状況によっては利息のみの返済も可
しかし台所事情が苦しい場合には、最小返金額での返済すらおぼつかないということもあると思います。
そのような場合、あまり大っぴらにはされていませんが、前回の返済日から今回の返済日の間までに発生している利息の支払いのみの返済でもOKとされる場合があります。
ただしこのような支払い方法は推奨されているわけではなく、どちらかと言えば「黙認」されている支払い方法なので、何回も繰り返しているとアイフルから「待った」がかかる可能性もあることは念頭に置いておいたほうがいいでしょう。
できればアイフルには事前連絡を
利息のみでの支払いというのは、アイフルにとってもイレギュラーな事態であることは間違いありません。
そのため、今月の支払いを利息のみで済ませたいと思っている場合には、あらかじめアイフルにその旨を伝えておくようにしたほうがいいでしょう。
事前にそのような相談があると、利息のみの支払いに待ったがかかる可能性も多少は低くなりますし、アイフルの心証も悪くはなりませんからね。
利息のみ返済のデメリットとは?
しかし利息のみでの返済が可能であるとはいえ、それに安心しきってしまい利息のみ返済を継続することはオススメしません。
なぜなら、利息のみの返済にはいくつもデメリットがあるからです。
元金が減らずに返済が長期化する
利息のみを返済しているということは、元金の返済が一向に進んでいないということを意味します。
アイフルの返済方式はリボルビング方式なので、元金が減らなければ発生する利息も一切減りません。
返済とは長い道のりを少しずつゴールに向かって進んでいくマラソンのようなものですが、利息のみで返済を行っている間は、前進せずにその場でずっと足踏みをしているのと同じです。
足踏みをしていても一向に前には進みませんが、体力だけは少しずつ奪われていきますよね。
利息だけでなく元金も返済することで、少しずつでも構わないので返済を前進させることこそが重要ですよ。
アイフルからの評価が悪くなる
利息のみで返済を行う場合の返済金額は、決して正当な返済金額ではありません。
そのため、そのような形での返済を繰り返して行っていると、アイフルからの評価が悪くなってしまうことも考えられます。
アイフルからの評価が悪くなると、今後利用限度額の増額申請を行う場合などに悪影響が出てくる可能性があるでしょう。
「増額する気もないし別にかまわないや」と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんが、あまりにも評価が悪くなってしまうと、契約を途中で打ち切られてしまう可能性すらあるのです。
契約を途中で打ち切られるようなことがあれば信用情報的にも大きなマイナスですので、それだけは避けたいところですね。
今後もアイフルを継続して利用していきたい場合や信用情報に余計な傷を付けたくない場合には、マイナスイメージを持たれかねないことは不用意に行わないほうがいいかもしれません。
妙な安心感を持ってしまう
利息のみで返済を行うということは、本来であれば「最小返済金額での返済ができなかった」ということに他ならないのですが、「利息だけでも返済できた」と考えてしまうと妙な安心感を持ってしまいます。
アイフルで設定されている最小返済金額は、借り入れ金額が数十万円の場合は1万円前後なので、継続して返済を行っていくことが難しい金額では決してありません。
その金額の返済すらできない状態に陥ってしまっているということは、本来であればもっと深刻にとらえられなければならないでしょう。
人間はどうしても自分に甘い考えを持ってしまいがちですが、ことお金が絡む問題になるとそのような考え方は身を滅ぼすもととなりかねませんからね。
利息のみの返済はあくまでも緊急手段
利息のみの返済は黙認される傾向にあるとは言えますが、あくまでも緊急手段であり利息のみの返済に恒常的に頼るようになるのは好ましくありません。
利息のみで返済を行わざるをえない背景には、お金のやりくりがうまくいっていないということがあると思いますので、収入を増やすなり支出を減らすなりしてアイフルへの返済に充てるお金を何とかして捻出する必要があります。
短期的に収入を増やしたいのであれば副業やアルバイトを行うという方法が考えられますし、長期スパンで収入を増やしたいのであれば転職するといった方法が視野に入ってきます。
支出を効率的に減らしたいのであれば、一度すべての支出を家計簿につけて無駄な出費がどこで発生しているかを見える化するといいでしょう。
利息のみで返済を行わなければならないという事態に陥ったことで、危機感を持って今までの生活習慣を見直して収入・支出に対する意識を変えることができるのであれば、この経験もきっとムダにはならないと思いますよ。
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>>>借金返済の為に仕事を増やす!バイト掛け持ち(ダブルワーク)をやるべき理由
まとめ
以上、アイフルへの返済が利息のみでOKかどうかということについての説明を行ってきました。
最小返済金額が設定されている以上、原則としてはその金額以上で返済を行わなければならないのですが、緊急手段として利息のみで返済を行うことも黙認されているというのが実情のようです。
ただし繰り返しお伝えしている通り、黙認されているからといって利息のみでの返済に頼りっきりになってしまうことには、いろいろなデメリットがつきまといます。
最小返済金額以上の金額で返済ができないことを「危険信号」ととらえて、返済計画の立て直しや収入・支出の見直しをすばやく行えるようにしたいですね。
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