借金返済の為に仕事を増やす!バイト掛け持ち(ダブルワーク)をやるべき理由
今回の記事は、「借金返済の為に仕事を掛け持ちするべきか否か…」という事がテーマです。
「借金をしている」という人の中には、「借金返済で生活が厳しいのでもう一つの仕事を掛け持ちしたい」という事を考えておられる方も多いようです。
今回はそんな仕事の掛け持ちについて、その是非やメリットデメリットをお伝えしていこうと思います。
記事の目次
返済の為に仕事掛け持ち アリ・ナシ?
まず最初に、「借金返済の為に、仕事を掛け持ちするべきかどうか?」という点からお伝えしていきます。
様々な意見があるとは思いますが、結論から申し上げると「借金完済の為には、仕事の掛け持ちはするべき」です。
その理由について、ここからお伝えしていきます。
金利負担による生活費の圧迫
住宅ローンや銀行の目的ローンなど、金利が一桁台のローンを組んでいる場合を除き、ほとんどのカードローンなどは、年率で18%程度の金利を負担しながら返済をしていくことになります。
仮に、50万円を金利18%のカードローンでキャッシングした場合の1ヶ月の金利負担は、7,400円程度となります。
それに対し、手取りが30万円程度の4人家族の場合、の家計状況を見てみると、以下のような収支になります。
手取り30万円4人家族の収支例
収支項目 | 収 入 | 支 出 |
---|---|---|
手取り給料 | ¥300,000 | |
家賃・住宅ローン | ¥100,000 | |
食 費 | ¥50,000 | |
車の費用 (ガソリン・駐車場・保険・車検など) | ¥30,000 | |
水道光熱費 | ¥20,000 | |
通信費用 (携帯・自宅インターネット) | ¥20,000 | |
教育費・習い事 (子供が小中学校の場合) | ¥20,000 | |
小遣い・諸雑費 | ¥50,000 | |
残 | ¥10,000 |
それほど贅沢をしていないような家計を例にとったとしても、毎月返済にまわせるお金は「たった10,000円」という事になります。
そこから利息分の7,400円を支払うと、元金返済に充当できる金額は「2,600円」しかない…という事になります。
この状況では、なかなか返済は進みません。
返済スピード
一方、毎月一定の金額でカードローンを返済していった場合の、返済期間の違いについても、お伝えしていきたいと思います。
今回返済期間のシミュレーションは、アコムのカードローンサイトを利用したいと思います。
では、早速50万円を借りた場合を例に、毎月の返済金額によって、どれくらい返済期間が異なるのか?シミュレーションしてみたいと思います。
共にアコムで、金利18%のカードローンを利用した場合の例です。
50万円を借りて毎月\20,000を返済
先でも例であげた30代の方の場合でも、なんとか生活を切り詰めれば、毎月2万円の返済くらいなら可能かと思います。
アコムで50万円を借りて毎月2万円の返済を続けていくとすると、総返済回数は32回となります。
50万円を借りて毎月\40,000を返済
今度は、仮に仕事を掛け持ちして収入を増やし、先ほどの2倍の「4万円」を毎月返済する場合のシミュレーションです。
この場合は完済までの期間が非常に短くなり、「14回」で返済できます。
返済金額を倍増するだけで、返済期間は先ほどの1/2以下になる事がわかります。
借金を早く返す為のおすすめ仕事5選
では、借金完済の為には仕事の掛け持ちをして収入を増やすべきという事はわかりました。
では、本業のサラリーマンなどをやりながら、仕事を掛け持ちするとすれば、どんな仕事がおすすめなのか?一緒に考えていきましょう
日払いバイト
バイト募集のサイトを見ると、「日払い」や「即日払い」という仕事の募集がたくさんあります。
仕事内容は、コンサートスタッフやサンプリングスタッフですが、日給で6,000円~8,000円程度もらえるのが相場となっており、中には15,000円程度稼げる仕事も募集されているケースがあります。
夜間でも働ける仕事
昼間に本業をしているサラリーマンなどは、昼間にまとまった時間が取れない為、夜の仕事をする事も視野に入れて考えてみてください。
夜の仕事といっても何もいかがわしい仕事ばかりではありません。
コンビニのアルバイトや、コールセンターの夜間の受付、そして24時間操業の工場で働く事も可能です。
クラウドソーシング
時間を気にせずに、空き時間で収入を得るなら、クラウドソーシングがおすすめです。
クラウドソーシングとは、ネット上でクライアントが登録ユーザーに対し、記事の執筆や資料の作成などを発注する仕事です。
中には空き時間でWEB記事を書いて、月収20万円程度を稼いでいるサラリーマンも居ます。
アフィリエイト
アフィリエイトについては既に高い認知度があるので、知っている方お多いかもしれませんが、自分が運営するサイトで広告主の商品等を紹介して、広告収入を得る仕組みになっています。
現在ではこのアフィリエイトサイトに取り組んでいる方は実に多く、決めてはいかに自分が運営するサイトに人が集められるのかです。
足を運ぶ人が多いほど広告収入を得る確率が高くなるので、サイト作りには下記の専門スキルが必要になります。
- ライティング能力
- ホームページ作成知識と能力
初期投資費用はさほどかかりませんが、広告収入を得られるようになるには、努力と時間は必要不可欠です。
すぐに高い収入を望むことはできませんが、軌道に乗れば高額収入を得ることも夢ではありません。
自動販売機設置
自動販売機の設置は現在、有効な土地活用法としても注目を集めています。
自動販売機の設置は一本あたりのマージンが20円と高額収入は期待できませんが、運営業者に丸投げした経営方法ならば経費は電気代の5,000円/月ほどですから、下記のように多くの利用者が望める立地条件ならば、就業後にアルバイト等をするよりも多くの収入を得ることも可能です。
- 住宅地近隣で周辺にコンビニがない
- 通勤、通学道路に面している
- 近隣に大学や専門学校がある文教地区
- 近隣にレジャー施設がある
- 近隣に会社や事業所が多い
- 商店街や繁華街に立地している
利益はマージンで得られる金額から電気代を引いいたものになるので、大したものではありませんが可能ならば複数台おいて収入を倍増することもできます。
満足いく収入とするにはよほどいい環境が必要になりますが、その可能性がある方はぜひ検討してもらいたいダブルワークです。
借金返済の為に副業をするメリット
借金返済の為には、すぐでも仕事を掛け持ちしたい所ではありますが、本業をやりながら副業をする場合、メリットとデメリットがあります。
メリット
副業をしながら返済をしていくメリットとして、最も大きなものは、当たり前の話ですが「返済が早く終わる」という点です。
一時的に頑張って収入を増やせば、通常3年程度かかる返済も、場合によっては1年以内で終わらせる事も可能です。
また、副業などで様々な人脈ができ、今後の人生や仕事に於いてもプラスになる事があります。
さらには先ほどご紹介したようなクラウドソーシングなど、ある程度のスキルを身につけられる事も、大きなメリットと言えます。
デメリット
特に家族が居る方が副業をする場合、家族と触れ合える時間がほとんどなくなる、という事がもっとも大きなデメリットと言えます。
また自宅でインターネットで作業をしたり、出かけていって副業をする場合でも、それなりの時間と体力を消耗しますので、その疲れから本業に支障を来たしてしまう事も考えられます。
さらには、勤めている会社によっては就業規則で副業を禁止している場合もありますので、そのあたりのルールもきちんと把握しておくようにして下さい。
仕事掛け持ち以外に早く返済する方法
ここからは、副業などの仕事を掛け持ちする方法以外で、返済を早く終わらせる方法についても、いくつかご紹介していきたいと思います。
おまとめローン
消費者金融数社から、金利18%程度のカードローンでお金を借りている場合、毎月の利息負担は相当なものになります。
例えば50万円を3社から借りている場合、毎月の金利負担は3万円を超えます。
そんな時には、同じ消費者金融が扱っているおまとめローンの利用を検討してみてください。
アコムやプロミスでは、他社借入を借り換えできる「おまとめローン」を提供しています。
審査次第とはなりますが、金利も下げる事が可能です。
親に頼む
恥を忍んで親に頭を下げるのも、一つの方法です。
親に借金を打ち明けた場合には、相当叱責される場合もあるでしょう。
しかし、そこは自分の親です。
これからの再生と、親にきちんと返済していく事を約束すれば、応援してくれるかもしれません。
返済できない場合の仕事への影響は?
では、多額の借金を抱え、仕事も掛け持ちして返済したとしても、返済が追いつかない場合は、どのような対処方法があり、その場合本業にはどんな影響を及ぼすのでしょうか?
返済出来ないならすぐに弁護士に相談を!
どんなに頑張っても返済が滞る場合は、1人で悩んでいないで、弁護士に相談する事をおすすめします。
もし「どこの弁護士に頼んだらいいのかわからない」という場合には、法テラスという国が設置した相談窓口がありますので、是非利用してみてください。
その上で、任意整理や自己破産などの債務整理をして、人生の再スタートを切る事が最善かもしれません。
返済できない場合の仕事への影響は?
最後に、返済が出来ずに債務整理という手段を選ばざるを得なくなった場合の、本業への影響について、簡単にお伝えしていきます。
結論から申し上げると、基本的には債務整理をしたとしても、ほぼ本業への影響はありません。
仮に、自己破産などをした場合、官報という国の情報誌のようなものに、名前や住所が掲載される事になります。
しかし官報そのものは、一般の人が見るケースはほぼありませんし、その掲載人数も相当なものですから(自己破産だけでも年間6万人以上)、いちいち個人を見つける事自体が至難の業になります。
また、自己破産をした場合、警備員、弁護士、司法書士、公認会計士、生命保険募集員など、一部の職業に就くことはできなくなります。
しかしそれに該当するケースも稀だと思いますので、結果「債務整理はほとんど仕事には影響しない」という事が出来ます。
サラリーマンがバイト(ダブルワーク)するリスク
本業が普通の会社員である場合、バイトをする事で発生する「リスク」についても、考えておく必要があります。
就業規則違反
一つ目のリスクは、勤務先の就業規則に違反する場合がある…と言う点です。
最近では、政府の副業容認の方針に沿って、副業OKとする会社も増えてきましたが、それでも大手企業などでは、本業への支障が出る事や、情報流出を懸念し副業を禁止している所も多いようです。
その為、万一副業やバイトをしている事が会社に見つかった場合には、就業規則違反で何らかのペナルティーを与えられる可能性も出てきます。
体力が持たない
普段サラリーマンであるという事は、業務終了後の夕方以降か、土日などの休日に働く事になると思います。
その為、充分な休息がとれずに、本業の時間帯に疲れを残してしまい、業務中に居眠りをしたり、本業での運転や機械操作でミスをして事故につながる…という事も懸念されます。
時間的な制限
また、昼間会社勤めをしている場合は、バイトをするといっても、中々時間が取れない可能性もあります。
例えば、本業の残業が長引いて、バイトのシフトを断らざるをえなかったり、逆にバイトが長引いて本業の出勤に支障が出る場合もあります。
会社にバレずに副業するには
副業やバイトのリスクは以上の通りなのですが、それでも借金返済に追われている場合は「そんな事は言ってられない…」というのが本音だと思います。
そこで、できるだけ会社にバレない副業・バイトにはどういうものがあるのか?いくつかご紹介したいと思います。
何故会社に副業がバレるのか?
まず、会社にバレない副業を探す前に、「副業が会社にバレるケース」について、理解しておく必要があります。
主に、アルバイトや何らかの副業をしている場合、主な会社にバレる理由は以下の通りとなります。
- お店や別の会社でバイトしている所を、他の従業員に見られた
- 安易に副業している事を同僚にしゃべってしまい、いつの間にか噂が広まった
- 副業先の社会保険に入る事で、扶養控除などを二重で申請してしまった
- 本業の給料を得る事で住民税が発生し、それが会社に知れて副業を疑われた
尚、各々の対策方法については、次の見出しでお伝えしていきたいと思います。
会社にバレないおすすめの副業とは
以上の理由を考えると、以下のポイントを考えながら副業をする事をおすすめします。
- 出来るだけ家の近所や会社の近所でバイトするのは避ける
- 副業をしている事は、一切口に出さない
- 給与所得として処理される雇用形態よりも、業務委託や請負などの働き方がベスト
以上で考えると、おすすめの副業は知り合いなどが経営している店などで、うまくごまかして働かせてもらう…又は、求人誌などで業務委託を条件に働く、さらにはクラウドソーシングなどで請負業務をこなす…という働き方がベストと言えます。
確定申告でバレない為の注意点
基本的に、本業以外で年間20万円以上の副収入がある場合は、確定申告が必須となります。
もし、確定申告をせずに居ると、逆に勤務先に知られるリスクが発生しますので、必ず確定申告は行ってください。
又、確定申告をする場合は、住民税の納付方法について「特別徴収」か「普通徴収」のどれかで選択する必要が出てきます。
もし特別徴収を選択してしまうと、会社に連絡が行ってしまうため、必ず普通徴収を選択するようにして下さい。
おすすめできない副業とは?
毎月の返済が苦しいと感じるほどの借金があると、早くこんな生活から抜け出したいという思いが強くなってしまいます。
そして、なるべく早く借金の完済をしたいと考え、大きく稼いで一気に返済したいと思うこともあるでしょう。
ネットで副業について調べていくと、FXやスロットなどの情報を目にします。
そのため、一般的なサラリーマンの給料よりも稼げる可能性があるため、借金の返済ができるならとFXに手を出す人もいるようです。
しかし、投資やギャンブルは、余剰資金で行うことで、収入を目的にすることはおすすめできません。
アルバイトなどは時給が安いと感じるかも知れませんが、確実に収入を得ることができます。
その一方で、投資やギャンブルは失敗すれば資金を失ってしまいます。
一獲千金を狙って今よりも借金が増えてしまうよりも、確実に返済して借金を減らすことが重要です。
リスクを伴うものは副業には向いておらず、借金が増えてしまっては本末転倒になってしまいます。
バイト(ダブルワーク)しても借金返済できない時は?
以上のように、副業でがんばって返済をしても追いつかず、残念ながら返済不能に陥るケースも考えられます。
もし、そのような事態に陥った場合には、早めに弁護士に相談される事をおすすめします。
早め弁護士に相談するメリット
債務整理…となると、「家族や会社にバレるかも…」「なにか人生に汚点が付いてしまうのでは…」と色々と悩んでしまうのもわかります。
しかし、悩んでばかりいても返済日は毎月やってきますし、督促の連絡も入ります。
しかし、弁護士に正式に依頼した時点で、カードローンなどの金融機関は利用者本人と連絡を取る事は出来なくなります。
その為、取り立てもストップしますし、正式に依頼してから返済が始まるまでの間は、返済も一時ストップします。
しかも、債務整理をしたからといって、5年(銀行案件で個人再生や自己破産の場合10年)程度、新たなカードローンやクレジットカードが利用できなくなるだけで、基本的な生活にはなんら支障を来たしません。
ただ、自宅には裁判所から書類が届いたり弁護士事務所から連絡が入ったりというケースもありますので、家族には打ち明けられる事をおすすめします。
(※勤務先への影響はほぼないと考えて大丈夫です。破産や個人再生は官報に掲載されていますが、膨大な情報量ですので、会社の担当者がいちいちそれをチェックするのも非現実的です。)
どんな弁護士に相談すべきか?
次に、「どんな弁護士に相談すべきか?」と言う点です。
弁護士には各々専門分野があり、刑事・民事・離婚・債務整理など、得意分野が異なります。
したがって、債務の相談に行く場合には、できるだけ債務整理の実績がある弁護士に相談される事をおすすめします。
気になる債務整理方法と費用
最後に、具体的な債務整理方法と、どれくらいの費用がかかるのか…と言う点についてもお伝えしておきたいと思います。
自己破産
個人の資産(貯金や不動産)がなく、かつ現在の収入を考えて3年程度で返済できないケースや、毎月の返済額が月収の1/3を超えている場合は、自己破産できる可能性が高いと言えます。
ただ、自己破産は破産してから免責という順序を経て、支払いが免れるようになります。
その為、債権者や裁判所から「もうこの人は返済できません」という事を認めてもらう必要があります。
したがって、もし資産があるのにそれを隠していたり、また自己破産を前提に無茶な借入をしている場合などは、免責不許可になる場合も考えられます。
気になる費用ですが、弁護士費用・各種手続き費用などを含めると、債務金額にもよりますが、30万円~80万円程度が相場となります。
任意整理
個人の債務整理の場合、この任意整理を選ぶ人が多いのですが、任意整理は3年~5年程度で借入金の元金レベルのお金を返済できる場合に採用される債務整理方法です。
任意整理の場合、将来発生し得る利息の減免措置について、弁護士が債権者と交渉をしてくれます。
つまり「最低でも元金は返すので、利息を少しサービスしてもらえませんか?」という交渉です。
任意整理の場合、あくまで債権者との交渉となりますので、交渉の結果「認められない」という判断が出れば、その債権者分の借入は通常通り返済していく必要があります。
尚、任意整理の弁護士費用の相場は、おおよそ20万円~40万円程度です。
個人再生
最後は個人再生です。
個人再生も利息の引きなおしを行い、3年(最長5年)で返済をしていく債務整理方法ですが、任意整理と異なるのは法律の力を借りて整理ができるという点です。
つまり、債権者全てではなくても過半数以上が同意してくれれば、後は裁判所の結果次第で個人再生が認められるという事になります。
又、個人再生は自己破産とは異なり、自己所有の不動産を残せる点がメリットです。
気になる費用は、先ほどの任意整理とほぼ同じで、30万円~50万円といったところです。
まとめ
今回は、借金返済の為に仕事を掛け持ちするかどうか?という事をテーマに、いくつかの情報をお届けしてきました。
やむを得ない借金をしてしまう事は、誰にでもある事ですし、それに負けずに仕事を掛け持ちして、返済に励んでいる方もたくさんいます。
ある程度家族を犠牲にする事はあるかもしれませんが、頑張って借金を返済して、見事完済した場合には、きっと自分の中でも何か得るものがあると思います。
今回の記事でご紹介したような情報を参考に、是非早く完済できるといいですね。