アイフルの審査は信用情報機関CICとJICCの両方で行われる
アイフルの審査は、信用情報機関であるCICとJICCの2機関で行われていることはご存じでしょうか。
カードローン審査において、信用情報機関に登録されている個人信用情報を無視するわけにはいきません。
アイフルはインターネット上の噂や評判で借りやすいと言われていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
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目次
アイフルなど大手はJICCとCICに加盟
消費者金融でも大手消費者金融となる、アイフル・アコム・プロミス・SMBCモビットなどは、JICCとCICの2つの信用情報機関に加盟しています。
JICCとCICがより密接なデータ共有を行っていれば何もCICに加盟する必要はないのではないか、と思うかもしれませんね。
しかし消費者金融が取得できる個人信用情報は、金銭の借り入れ関係の情報だけで、クレジットカードの支払い状況や返済方法が一括払いなのかリボ払いなのか、他にも各種ローンの契約情報などは共有されていません。
もちろんクレジットカードなど商品購入の各種ローンについて、1年に3回以上の返済遅れや3カ月以上の長期滞納となれば金融事故情報となり、JICCにも悪質な利用者として情報が共有されます。
ところが、金融事故情報とならない限りJICCだけに加盟していたのではわかりません。
そこでアイフルも、カードローン情報はJICCから取得、クレジット関係の情報をCICから取得することによって、より正確に申し込み者の信用格付けを行うことが可能になります。
できるだけリスクを減らすためにも、2つの信用情報機関に加盟する必要がアイフルにもあるわけですね。
なお、信用情報機関はJICC・CIC以外にもう1つKSCがあり、それぞれの正式名称は次のようになっています。
◆JICC:日本信用情報機構
加盟しているのは主に消費者金融ですが、クレジットカード会社もキャッシングをしていることから加盟しています。他にも信用保証会社も多く加盟しています。
◆CIC:シー・アイ・シー
割賦販売業者やクレジットカード会社、リース会社が多く加盟しており、消費者金融でも営業規模が大きいところは加盟していることが多いです。
◆KSC:全国銀行個人信用情報センター
銀行や信用金庫、信用組合など預金を預かる銀行業を行っている金融機関が加盟しています。
保存される信用情報一覧
信用情報機関ではさまざまな情報が保存されていますが、どのような情報が保存されているかを、以下で説明していきましょう。
本人を特定する情報
本人を特定する情報としては、「氏名、生年月日、性別、住所、電話番号、勤務先、勤務先電話番号、運転免許証等の記号番号等」が保存されています。
金融取引を行うにあたり、本人確認は非常に重要なので、本人特定のための情報はきちんと保存されていなければなりません。
契約内容に関する情報
契約内容に関する情報としては、「登録会員名、契約の種類、契約日、貸付日、契約金額、貸付金額、保証額等」が保存されています。
これを確認すれば、他社でどのような融資を受けているかが分かります。
返済状況に関する情報
返済状況に関する情報としては、「入金日、入金予定日、残高金額、完済日、延滞等」が保存されています。
残高が順調に減っていることが確認できれば、審査に良い影響を与えますが、逆に延滞していることがバレてしまえば、審査には悪影響となるでしょう。
取引事実に関する情報
取引事実に関する情報としては、「債権回収、債務整理、保証履行、強制解約、破産申立、債権譲渡等」が保存されています。
いわゆる「ブラック情報」の大半は、取引事実に関する情報です。
債務整理や強制解約の情報が載っていると、審査には非常にマイナスとなります。
アイフルのJICCとCICの取引履歴保存期間
アイフルに限ったわけではありませんが、カードローン契約やクレジット契約は、一度登録されたら一生履歴が残るわけではありません。
アイフルからお金を借りたという情報は、返済が終わってから5年で履歴が削除されます。
ただしアイフルはカードローン契約ですから、契約を解約しない限り履歴が消えることはありません。
お金を借りた過去を消したいのであれば、返済が終わったら必ず解約手続きを行いましょう。
また金融事故情報については、長期返済滞納はJICCでは滞納解消から1年で履歴は削除されますが、CICに長期返済滞納した情報がデータ共有されるため、CICでは5年間履歴が残ります。
債務整理の情報はJICCでは5年で履歴が削除されてもCICでは7年間、KSCでは10年間履歴が残り、他の消費者金融がJICCからデータ取得すれば、最高10年間は金融事故を起こした人だとバレてしまいます。
自分の信用情報は開示請求できる
信用情報には、非常に重要な内容がいろいろと保存されていることがお分かりいただけたと思いますが、これだけ重要な内容でありながら、日常生活の中で自身の信用情報を確認することはほぼありません。
しかし、事故情報が残っている状態でローンやクレジットカードに申し込みを行ってもほぼ意味はないため、自分の信用情報がどのような状態になっているかは、できれば確認したいですよね。
実は、JICC・CIC・KSCの各信用情報機関で管理されている個人信用情報に関しては、開示請求が可能です。
開示請求はインターネット経由・窓口・郵送(KSCでは郵送のみ)で行えて、手数料も1,000円(窓口で開示請求を行う場合は500円)しかかからないので、自分の信用情報が気になる場合はぜひ行ってみましょう。
信用情報を確認して、問題のある情報が載っていないことが確認できれば、自信を持って金融取引の申し込みを行えますね。
消費者金融は信用情報機関に加盟する
アイフルに限らず消費者金融は、法律によって信用情報機関に加盟しなければなりません。
信用情報機関にはお金に関する契約情報や取引履歴が記録保存されており、借り入れ申し込み者からお金を借りたいと申し込みを受ければ、必ず信用情報機関から個人信用情報を取得します。
個人信用情報を見れば、借り入れ申し込み者が過去(一定期間)または現在においてどのようなお金の借りかたをしていたのかが、すべて分かります。
消費者金融は個人信用情報を見て、総量規制に抵触していないか、他社借り入れ件数や他社借り入れ金額はどのくらいあるのか、きちんと返済期日までに返済しているかなど、細かく審査を行います。
審査した結果、契約するかどうか、契約した場合いくらまでお金を貸して良いのかを判断します。
それぞれの信用機関は相互にデータ交流を行っており、どこか一箇所でも金融事故を起こしてしまうと、他の信用情報機関にも直ちにデータ共有されてしまいます。
とくにアイフルが加盟するJICCとCICは、貸金業法によって細かい部分までデータ共有が行われ、金融事故情報以外にも他社借り入れ件数や金額、および返済状況も密接に結びついています。
アイフルの審査に通るには信用情報が大事
アイフルは審査に通りやすいと言われるのは、アコムやプロミスのようにメガバンクグループに所属することなく、単独で消費者金融を営んでいるからです。
銀行主体のメガバンクグループとなると、どうしてもグループ企業の理想や理念に縛られてしまい、自由な審査を行えませんね。
しかしアイフルは独自でグループ会社を築き、しかもグループ会社の筆頭ですから、他の大手消費者金融に比べて柔軟な審査を行うことが可能です。
柔軟な審査を行うことができる=審査に通りやすい、との連想が働いたのかもしれませんね。
ところがアイフルは、JICCとCICから個人信用情報を取得できる立場にあるわけですから、申し込めば誰でも貸してくれるということはありません。
事実アイフルの審査透過率は約46%であり、2人申し込んでもおよそ1人は確実に審査に落ちているのです。
50%の確率で審査に落ちるようでは、アイフルは審査に通りやすいとは言えませんよね。
どこかのクレジットカード会社が、返済滞納の常習者として金融事故情報をCICに登録してしまえば、アイフルでもその情報をつかむことができてしまいます。
それにクレジットカードの返済が一括払いなのかリボ払いなのかも筒抜けですから、返済能力を確かめるにはカードローンの借り入れ状況だけでは分からないということですね。
アイフルの審査はJICCから行う
アイフルの審査は最終的にはJICCとCICの両方で行いますが、まずJICCで審査を行い、何か不審な点があった場合はCICからも情報を取得するという順番です。
しかしJICCに登録されている個人信用情報だけでは、契約するかどうか判断ができない場合は、CICに照会し最終的な決定を下しているようです。
審査に通るかどうかボーダーラインに立っている人は、CICにも照会されることになりますね。
ちなみに、銀行カードローンの信用情報機関であるKSCは、銀行貸付についてデータ共有はしません。
データ共有を行うのは原則金融事故情報だけです。
銀行カードローンでお金を借りていてもJICCにはわかりませんが、銀行カードローンの保証会社を消費者金融やクレジットカード会社が務めている場合があります。
そのような場合は他社契約情報欄に「債務保証」という項目で、いくら借りているのかがわかる仕組みになっています。
アイフルで金融事故を起こすとローンが組めない
アイフルで金融事故を起こしてしまうと、JICCとCICの両方に登録されてしまいますので、ローンの契約はできなくなってしまいます。
クレジットカードにしても、CICの情報で審査に通ることはないでしょう。
住宅ローンや自動車ローンについても審査に通るには、連帯保証人を数人立てるとか頭金を多く用意しなければ、審査に通ることは難しくなります。
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