中国総合信用株式会社のカードローン保証審査は厳しい?
中国総合信用株式会社は中国地方の第二地方銀行が共同出資して事業を立上げた個人向け銀行ローンの保証会社です。自社では貸付をしておらず中国地方にある銀行カードローンを中心に信用保証を行います。
保証会社としての業歴は44年と長く、保証残高は2017年3月時点で7,668億円。地元の人にとってはよく知られた保証会社としてなくてはならない存在です。さて中国総合信用株式会社の保証審査は厳しいのでしょうか。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
中国総合信用株式会社とは
銀行カードローンの保証会社としてよく知られているのがアコムやプロミス、アイフルなどの大手消費者金融やオリエントコーポレーション、ジャックスなどのクレジットカード会社ですね。
しかし全国的に有名な消費者金融やクレジットカード会社が、全ての銀行の保証会社を引き受けているわけではありません。
消費者金融やクレジットカード会社が保証会社としての現在の地位を固めたのは、2000年を過ぎたあたりからで、本格的に稼働し始めたのは2006年頃です。
それまで銀行カードローンの保証会社といえば、各都道府県にある保証協会や銀行が共同出資して立ち上げた保証会社が中心でした。
中国総合信用株式会社も第二地方銀行を中心として1973年に設立し、共同出資した銀行は中国地方に本社を置いた相互銀行6行です。
主要株主は島根銀行、トマト銀行、もみじ銀行、西京銀行でそれぞれの銀行カードローンの保証を行い、個人の融資希望に応えるべく保証業務を積極的にしているところです。
中国総合信用株式会社加盟する信用情報機関は全て
中国総合信用株式会社の審査基準が厳しいのかご説明する前に、同社が加盟する信用情報機関について先にご説明します。
・全国銀行個人信用情報センター(KSC)
・CIC
・日本信用情報機構(JICC)
政府が指定する信用情報機関全てに加盟しています。
通常の保証会社はCICとJICCには加盟していても、KSCには加盟しておらず相互情報交流システムによって金融事故を中心とした情報を共有しているにすぎません。
しかし中国総合信用株式会社は実際にKSCに加盟していることから、単に金融事故情報だけではなく借入状況や返済状況まですべてまるわかりになるということに注目せざるを得ません。
消費者金融やクレジットカード会社が保証をする場合は、審査としてJICCとCICから個人情報を含めた利用状況も見ることはできますが、銀行が貸付する部分については金融事故を起こさない限り返済状況まではわかりません。
JICCの情報でどこの金融機関が銀行の保証債務をどれだけしているのか金額はわかっても、何の借入なのか、毎月の返済状況はどうなのか、銀行が持っている個人情報とJICCの個人情報に違いはないのか、というところまではわからないのです。
保証会社は銀行カードローン会員が返済不能となった場合に、借金を肩代わりしなければならない義務を負っているため、貸し倒れリスクがあるのか審査しなければなりません。
JICCとCICの情報だけで審査するのと、KSCの情報を含めて審査するのでは精度が違ってくるのは当然です。KSCはたとえ融資していなくても自己破産情報や個人再生情報を独自に登録しているのです。
また銀行は事業貸付を行なっている関係で、豊富な企業情報も持っていることから、借入希望者が勤務している企業先の経営状況まで把握できるのは、保証審査をする上で重要なポイントです。
中国総合信用株式会社の保証審査は厳しい
中国総合信用株式会社の保証審査は厳しいと言わざるを得ません。その理由は前項でを説明した全ての信用情報機関に加盟していることに由来します。
銀行融資の保証審査は、借入希望者が将来にわたっても継続安定した収入を得ることができる状態になければ、将来的なリスクを抱えてしまいます。
勤務先情報まで保証審査の対象になる可能性は否定できないわけですから、保証審査項目が増える分だけ審査基準が厳しくなってしまうのはやむを得ません。
保証会社の保証審査が厳しいかどうかは第1保証会社になっているのか第2保証会社がついているのかである程度判断できますが、保証会社が中国総合信用株式会社しかない場合は申込条件を見れば判断できるでしょう。
では実際保証審査はどの程度厳しいのか、中国総合信用株式会社が保証業務を行っている銀行カードローンについて調べてみましょう。
島根銀行カードローンは年収条件がある
島根銀行が扱うカードローンはいくつか種類があり、融資限度額が300万円までや50万円までのカードローンがあります。
融資限度額が300万円になっているカードローンは保証会社がオリエントコーポレーションになっており、中国総合信用株式会社は保証をしていません。
また島根銀行で新型カードローンとして売り出している商品は、融資限度額が50万円までとかなり少額です。少額カードローンの割には前年度年収が200万円以上の条件がつき、そして保証会社は中国総合信用株式会社です。
オリコが保証会社をしているカードローンには年収条件はありませんが、新型カードローンは年収条件がついているのは審査が厳しい表れですね。
トマト銀行カードローンは中国総合信用株式会社が第1保証会社
トマト銀行が扱うカードローンもいくつか種類があり、カードローンによって保証会社がSMBCコンシューマーファイナンス、またはオリエントコーポレーション、新生フィナンシャル、オリックスクレジットに分かれています。
そのなかのトマトカードローンMAXは融資限度額が500万円まで、しかも上限金利は年12.5%と最も金利が低いカードローンで人気商品です。
保証会社は2つあり、保証順位は次の通りです。
①中国総合信用株式会社
②オリエントコーポレーション
第1保証会社が中国総合信用株式会社であること、また前年度年収が200万円以上、勤続年数及び営業年数が3年以上でないと借入できない条件がついているのは、まさに審査が厳しい条件に当てはまりますね。
もみじ銀行カードローンは中国総合信用株式会社第1保証会社
もみじ銀行カードローンもいくつかカードローンの種類があり、比較的金利の高いカードローンはエムユー信用保証のみの保証会社です。
その他のカードローンは貸付上限金利が年10.5%とかなり低く、しかも保証会社を2つ用意してあり、どちらも第1保証会社は中国総合信用株式会社なのです。そして年収条件があり200万円以上でなければ申し込みができません。
◆マイカードプレミアム
①中国総合信用株式会社
②オリエントコーポレーション
◆ミニカードローン
①中国総合信用株式会社
②セディナ
年収条件がついていて、その上第1保証会社が中国総合信用株式会社であることは、間違いなく審査が厳しいですね。
西京銀行カードローンは住宅ローン契約がなければ借りられない
西京銀行カードローンにもカードローンは種類がいくつかありそれぞれ保証会社は他社を利用しています。
中国総合信用株式会社が保証を行うカードローンは、西京銀行カードローンの住宅ローンを利用していなければ契約できないカードローンです。
住宅ローンの審査はカードローンの審査に比べかなり厳しいものです。
つまり厳しい住宅ローンの審査に通った人だけ借りれるカードローンの保証会社をしているということは、そのまま保証審査が厳しいことになりますね。
タグ:お金の知識
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