クレヒス修行には最低半年必要
クレジットカードを持とうと情報を調べると出てくるのが、「クレヒス修行」と「半年」というワードではないでしょうか。
しかしこのワードが一体何なのか、そして自分自身と何の関係があるのかよく分からないという事も多いものです。
そこで今回は、具体的事例に合わせクレヒス修行とは一体どのようなものなのかを見てみましょう。
目次
まずはクレヒスとは何かを知ろう
クレヒスとはクレジットヒストリーの略で、自身の借入れの履歴を指します。
どこの金融機関でも、借入れの申し込みを受けると必ず信用情報機関でクレヒスを確認します。
顔も素性も分からない人にお金を貸すのですから、今までどのようなお金の借り方や返済をしていたのかというこのクレヒスが、審査に大きな影響を与えるのです。
そのためクレヒスをキレイに保つことが審査にとおる近道でもあると言えますから、非常に重要になってくるポイントなのです。
クレヒスはどこで確認するの?
クレヒスは信用情報機関で確認できます。
信用情報機関はCIC,JICC,KSCの3か所あり、それぞれ金融機関が登録した情報機関で見る事ができます。
3か所に分かれてはいるものの、延滞や債務整理などの重要な情報は共有されているので、どこの金融機関であってもバレてしまいます。
信用情報機関で得られる情報は、金融機関でなくても確認できますから、「心当たりがまったくないが毎回審査に落ちる」という人は、一度情報開示の手続きを行ってみるといいでしょう。
クレヒスがブラックであれば審査にとおるのは厳しい
クレヒスがブラック=金融事故を以前起こしているという訳ですから、審査にとおることは非常に厳しくなってきます。
ブラックは何も自己破産などの債務整理だけではありません。
長期延滞や保証会社が代わりに支払う代位弁済、カード強制解約もそれにあたります。
要は、決められた日付に決められた金額を返済していないことが記録されていれば、それだけでクレヒスがブラックになっているのです。
今までまともにお金を返していない人を信用して、自分の大事なお金を貸すような金融業者は皆無に近いと思っておきましょう。
クレヒスがホワイトでも審査にとおらない?
ブラックであれば厳しいと先に話しましたが、反対にクレヒスが真っ白な状態を「ホワイト」と言います。
ブラックとは違い、過去に何かしらのトラブルがあった訳ではないので審査に絶対とおると思われがちですが必ずしもそうではありません。
ホワイトという事は金融情報が全くないという事ですから、本当に申込者が今まで一度も借入れをしたことがないのか、それとも過去に自己破産などの債務整理を行った記録が消えているのかが判断できないためです。
金融ブラックの履歴は5年~10年程度で消えるので、申込者の年齢によって本当に借入れをしたことがないホワイトなのかそうではないのかを判断することがあります。
したがって30歳以降で一度もカードを作ったことがない人は、審査にとおりにくい傾向がみられます。
クレヒスの半年修行は次のカードを作りやすくするための布石
クレヒスが一体何なのか、そしてクレヒスが持つ重要性が分かったところで、次に気になるワードが「半年修行」です。
修行と言っても何かしら特別な事をする訳ではありません。
審査に強く影響を与えるクレヒスですから、それを重要視し次のカードを作りやすくするための作業を「半年修行」と言います。
しかし一体半年で何が変わるというのでしょうか。
詳しく見てみましょう。
クレヒスの半年修行って何をすればいいの?
単純明快な話で、この半年は必ず返済に遅れないようにする事です。
融資の審査は年収や属性、そしてクレヒスを総合判断して行われます。
半年で属性や収入を上げることは不可能に近いですが、せめてクレヒスをキレイに保つことは心掛け次第でどうにかなるのではないでしょうか。
すでに延滞をしている、という情報は半年では消えません。
しかし直近の半年で延滞を解消し、その間もコンスタントに支払いを行っている、という実績を作っておくことで、今よりも信頼性を上げることができます。
現在所有しているカードよりも、よりレベルの高いカードを2枚目3枚目として保有できる可能性が出てくるのです。
そのため最低半年は延滞をしない事が重要になってきます。
6か月明ければ2枚目3枚目のカード申込みは可能?
最低でも6か月の期間が必要です。
クレヒスは他社借入れ状況だけ記載されているのではありません。
〇月〇日に何件申込みをしたのか、という申込み履歴も残っています。
いくら他社返済がよくても同時期に複数の申込みをしていると、「ひょっとしたら金銭的に困っているのかも」と判断され審査落ちの原因となるのです。
俗に言う申込みブラックというものです。
他社申込みの履歴は6か月で消えますので、他社申込みがゼロの状態で審査をおこなったほうが、より審査にとおる可能性は高くなってきます。
そのため最低でも6か月は開けた状態、なおかつクレヒス修行も行った状態で申込みをするといいでしょう。
喪明けのクレヒス修行に最適な1枚はこれ
喪明けとは、過去に債務整理などを行った情報が消えてホワイトになる事を言います。
例えば10年前に自己破産をした場合、10年経過しているので、今信用情報を調べても過去の自己破産の情報は真っ白に消えているのです。
またその間はどこからも借入れができませんから、まったく借入れがない状態になっています。
先に話したようにこのホワイト状態が、本当に借入れをしたことがないのかこの情報だけでは判断がつきません。
そのため喪明けからの最初のカード作りが非常に重要になってくるのです。
1枚でもカードを作った履歴があれば2社目、3社目も審査にとおりやすい状態に持っていくことができます。
ホワイト状態からクレヒスを作る作業のことを、喪明けのクレヒスと称されるのです。
つまり喪明けで1枚目のカードさえ作ることができれば、クレヒスは作れます。
そのクレヒスを最低でも半年程度大事に育てれば2枚目以降のカード審査が有利に働くのです。
しかし、問題は喪明け状態ではなかなか審査にとおりにくいということです。
そのため最初のカードをどこに申込みをするのかが大事になってきます。
あえてスマホを分割購入
先に話したように、クレヒスには申込み履歴も残りますので、やみくもに申込みをすればするほど審査にとおりにくくなってしまいます。
喪明けでクレヒスを作る方法として最適なのは、あえてスマホを分割払いすることです。
スマホを分割払いにすれば商品をローンで支払う事と同じなので、その返済状況はクレヒスにも記録されます。
審査はもちろん行われますが、金融機関と比較するとホワイト状態でもさほど気にされません。
そのため審査にとおる可能性が高く、なおかつクレヒス作りにも一役買ってくれるのです。
審査の甘いハウスカードをもつ
スマホにしても何にしても必ず審査は行われます。
しかし申込先によっては「カード発行の目的は集客目的だ」という所も存在しますから、そこを狙って申込みを行うのもひとつの方法です。
例えば「この店以外では使えない」といったハウスカードが該当します。
店舗内によくある「会員カード即日発行」などで申込みをすると、通常のクレジットカードよりも審査は甘めの傾向にありますから、そこでクレヒス修行を積んでもいいでしょう。
楽天カード
ハウスカードとは少し異なりますが、喪明けに持つ1枚としておすすめなのが楽天カードです。
ネット通販以外でも使えるカードでありながら、様々な年齢や収入の人が気軽に申込みできるカードなので、「ホワイトだから」という理由で審査に落とされる可能性は低いと言えます。
年会費は永年無料、購入ごとに貯まるポイント、海外でも現地通貨を引き出すことができるので、使い勝手もいい1枚と言えるでしょう。
アメックスカード
アメックスカードと言えばステイタスのシンボルカードなので、敷居も高いように感じる人も多いのではないでしょうか。
確かに年会費は最低でも12,000円+税が発生しますから、気軽に所有できるカードではありません。
しかし本社が海外という事もあり審査基準が異なり、クレヒスよりも現在支払える能力が
あるのか、また資産をもっているのかという点を重要視する傾向にあります。
そのため、現在安定した収入を得ている、持ち家があるなどの状況が揃っていれば、アメックスカードも選択肢に入るカードです。
特に海外へよく出かける人であれば、空港ラウンジサービスや海外用レンタル携帯電話の優待、海外でも24時間サポートを受けられるグローバルホットラインなどを活用できるので、使い方次第では年会費以上のサービスを受ける事が可能です。
ACマスターカード
大手消費者金融アコムが展開しているのが、ACマスターカードです。
アコムと言えばお金を借りるところというイメージがありますが、このACマスターカードはカードローンのほかショッピングで利用できるクレジット機能も付帯されています。
おすすめポイントは自動契約機からの申込みであれば、即日発行が可能という点です。
特に急ぎでカードが必要という人にはピッタリな1枚になるのではないでしょうか。
また利用明細が自宅に郵送されることもないので、家族と同居している人にとってもバレにくく便利に使えるカードです。
まとめ
クレヒスは審査では重要視されます。
しかしその重要性を逆手にとって半年のクレヒス修行を行えば、現在所有しているカードよりもステータスの高いカードの審査にとおる事も不可能ではありません。
また喪明けの1枚は、今後のカード生活において重要な1枚になってきます。
できる限り最初の1枚はホワイトでも問題がないところに申込みをして実績を作っていくことをおすすめします。
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