バンクイックの利息や金利計算はどのように行う?
カードローンを利用する際に切っても切り離せないのが「利息」であり、カードローン利用者は返済の際に、毎回利息を上乗せして返済を行っています。
利用者がわざわざ利息の計算を行う必要はありませんが、利息はどのように算出されているのかということに関する知識を持っておくことは、無駄ではありません。
そこで今回は、バンクイックの利息計算がどのように行われているかについて、説明を行っていきたいと思います。
目次
バンクイックは利用限度額を上げることでお得に借りられる
バンクイックでは、利用限度額を上げることでお得に融資が受けられるようになっています。
それは、利用限度額が大きくなるほど適用金利が下がるような設定になっているからです。
利用限度額と適用金利の関係については後述しますが、借り入れ金額が同じでも利用限度額が違うと適用金利が異なる、というのがポイントです。
カードローンでは、借りすぎ・使いすぎを防ぐために、必要最小限の利用限度額設定にするのが一般的であり、その考えかたは基本的に間違ってはいません。
ただしバンクイックのように、利用限度額が大きくなるほど適用金利が下がるようなカードローンでは、利用限度額を大きめにしてもらったほうが、返済負担を下げられる可能性が高いのです。
利用限度額が大きくとも、必要な分の借り入れしか行わないという強い意志が求められますが、属性や信用情報の状態がよく、大きめの利用限度額を設定してもらえそうな人には、おすすめのカードローンと言えそうです。
限度額ごとの支払い額一覧
金利は返済負担を考えるうえで重要ですが、毎月の返済金額も返済負担に大きく関わってくる要素です。
バンクイックの毎月の返済金額は利用限度額で決まるのではなく、利用残高と適用金利に応じて決まります。
バンクイックの利用残高・適用金利と毎月の返済額の関係は、以下のようになっています。
利用残高 | 返済額 | ||
---|---|---|---|
金利15.0%未満 | 金利15.0%以上 | ||
金利8.1%以下 | 金利8.1%超 | ||
10万円以下 | 1,000円 | 2,000円 | 3,000円 |
10万円超20万円以下 | 2,000円 | 4,000円 | 6,000円 |
20万円超30万円以下 | 3,000円 | 6,000円 | 9,000円 |
30万円超40万円以下 | 4,000円 | 8,000円 | 12,000円 |
40万円超 | 利用残高が10万円増すごとに | ||
1,000円を追加 | 2,000円を追加 | 3,000円を追加 |
利用残高が少なくなればなるほど、適用金利が低くなればなるほど、毎月の返済金額が少なくなっていることが分かりますね。
もっとも少ない場合では、毎月1,000円の返済でかまわないので、家計にあまり負担をかけることなく返済を継続していけるでしょう。
限度額を上げずに支払い利息を減らす秘密の方法
バンクイックでは、利用限度額が少ないと金利が高くなってしまうため、支払わなければならない利息が多くなってしまいがちです。
「限度額を上げれば金利も下がるんだから限度額の増額申し込みをしてみれば?」とおっしゃるかたもおられるかもしれませんが、限度額の増額はそう簡単には行ってもらえません。
そこで、限度額を上げずとも支払う利息を減らす方法として、毎月の返済金額を増やすという方法が考えられます。
バンクイックの返済方法には、毎月決まったタイミングで返済を行う約定返済の他に、任意のタイミングで返済を行える随時返済があります。
約定返済で返済する金額は、元本の返済と利息の支払いに振り分けられるため、約定返済だけを行っていると借金の元本はなかなか減っていかず、結果として利息をたくさん支払わなければならなくなるのです。
一方、随時返済で返済する金額は全額元本の返済に充てられるため、約定返済よりも効率的に元本を減らしていけます。
限度額を上げるのが現実問題として無理そうなのであれば、毎月少しでも多くの金額を随時返済して完済までの期間を短くすることで、支払う利息を抑えるようにしたいですね。
限度額増額の申し込み方法は?
限度額を増額してもらえそうだという自信がある場合は、バンクイックに増額申し込みをして、適用金利を引き下げてもらうことを検討してみましょう。
バンクイックの利用限度額を増額してもらいたい場合は、「第二リテールアカウント支店専用ダイヤル」(0120-76-5919)まで電話をかけて、増額を希望している旨を伝えればOKです。
電話後にすぐ審査を行ってくれて、増額可能と判断されれば、利用限度額を増額してもらえます。
第二リテールアカウント支店専用ダイヤルの受付時間は、平日9:00~21:00、土・日・祝日9:00~17:00(12/31~1/3を除く)なので、受付時間に電話をかけるようにしましょう。
なお、バンクイックでは新規申し込み時は比較的早く審査結果が分かりますが、増額申し込みの場合は新規申し込みよりも審査に時間がかかる傾向にあります。
バンクイックからの増額審査の結果連絡がなかなか来なかったとしても、焦らずに待っておいてくださいね。
利息はどのような式で計算される?
バンクイックを利用する際に発生する利息を計算するにあたっては、「借り入れ残高」「適用金利」「経過日数」の3つの要素がカギを握り、実際に発生する利息は以下のような計算式で算出されます。
利息 = 借り入れ残高 × 適用金利 × 前回の支払い日からの経過日数 ÷ 365
なお上の式では、1年を365日として計算しています。
つまり借り入れ残高が大きく、適用金利が高く、前回の支払い日からの経過日数が長いほど、発生している利息が多くなっていることが分かります。
利用限度額ごとの金利をチェック
借り入れ残高や前回の支払い日からの経過日数は、利用者それぞれによって異なりますが、適用金利に関しては三菱UFJ銀行のホームページに記載されている情報から判断できます。
バンクイックでは利用限度額ごとに適用される金利の幅が決められており、利用限度額と適用金利幅の関係は以下の表のようになっています。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上~100万円以下 | 13.60%~14.60% |
100万円超~200万円以下 | 10.60%~13.60% |
200万円超~300万円以下 | 7.60%~10.60% |
300万円超~400万円以下 | 6.10%~7.60% |
400万円超~500万円以下 | 1.80%~6.10% |
利用限度額が大きくなるほど、有利な条件で借り入れを行えるようになっているということが分かりますね。
同じ金利幅が適用される金額帯でも、利用限度額が小さくなればなるほど、上限金利に近い金利が適用されやすい傾向にあります。
バンクイックには2通りの返済期日が
利息の計算式の中にある「前回の支払い日からの経過日数」を考えるにあたっては、バンクイックの返済期日の決めかたには2通りの方法があるということを、知っておく必要があります。
毎月指定日での返済
まず1つめが、毎月指定した日が返済期日になるという方法で、仮に「26日」を毎月の指定日にするのであれば、毎月26日が返済期日ということになります。
月ごとに1日・2日程度のずれはあるものの、ほぼ30日ないし31日周期で返済期日が訪れることになります。
35日ごとの返済
そしてもう1つが、35日ごとに返済を行うという方法で、前回返済日の翌日から35日経過した日が次回の返済期日ということになります。
毎月指定日での返済と比べると、少しずつではありますが返済するタイミングが遅くなっていっているのがお分かりいただけると思います。
この2つの返済期日の決めかたのうちどちらを利用するかで、「前回の支払い日からの経過日数」が微妙に異なるため、発生する利息も変わることになります。
発生利息をシミュレーションしてみる
計算式だけ見ていても、利息がどれぐらいになるかということがイマイチ分かりにくいと思うので、具体的な数値を用いてシミュレーションを行ってみましょう。
たとえば、利用限度額200万円で150万円の借り入れ残高があり、適用金利が13.60%で毎月指定日での返済を行っているとすると、発生する利息は以下のようになります。
1500000 × 0.136 × 30 ÷ 365 ≒ 16767円
つまり上述の条件では、毎月17000円弱の利息が発生することが分かります。
続いて、利用限度額450万円で150万円の借り入れ残高があり、適用金利が1.80%で毎月指定日での返済を行っているとすると、発生する利息は以下のようになります。
1500000 × 0.0180 × 30 ÷ 365 ≒ 2219円
今回の場合、発生する利息は毎月2200円ほどとなっています。
借り入れている金額はまったく同じはずなのに、適用金利が違うだけで毎月発生する利息に15,000円近い違いが表れることからも、利息が金利に与える影響の大きさがお分かりいただけると思います。
このように、自分が現在借り入れを行っている条件を把握していれば、次回の返済日までにどれぐらいの利息が発生するかも計算できるようになります。
バンクイックの金利の特徴
では、上表で示したバンクイックの金利にはどのような特徴があるでしょうか。
銀行カードローンらしい低金利
バンクイックは銀行カードローンであり、銀行カードローンには「適用金利が低めである」という傾向がありますが、バンクイックはまさにその特徴を体現しているようなカードローンであると言えます。
バンクイックでの最も低い適用金利は1.80%ですが、ここまで低い金利は他の銀行カードローンでも中々お目にかかることはありません。
銀行カードローンを選ぶ際にもっとも重要な要素が「金利」であるという場合は、バンクイックは最有力の選択肢となるでしょう。
ただし、1.80%の金利を適用してもらうためには、利用限度額400万円超500万円以下で借り入れを行わなければなりません。
少額の借り入れでは低い金利が適用されないことには、注意しておきましょう。
同じ利用限度額でも金利に幅がある
バンクイックの金利は利用限度額によって決まると説明しましたが、厳密には利用限度額によって「適用金利幅」が決まり、その幅の中でどれくらいの金利が適用されるかに関しては、審査で決定されることになります。
一般的な銀行カードローンでは、利用限度額が少額の場合はある程度の幅を持った金利の範囲内で適用される金利が決まり、利用限度額が高額になってくると適用金利が固定されるというケースが、多くなっています。
しかしバンクイックでは、すべての利用限度額において金利に幅を持たせているため、利用限度額が決定したからといって、そこから即適用金利が決まるという形ではなくなっています。
そのため、利用限度額400万円超500万円以下で借り入れを行ったとしても、バンクイックの中でも最も低い金利である1.80%の金利が適用されるとは限りません。
そこから先は自身の属性や信用情報次第だということは、念頭に置いておく必要があります。
他のカードローンと比較してみよう
では、少額での借り入れと高額な借り入れの2パターンで、バンクイックの金利を他の銀行カードローンと比較してみましょう。
比較対象は、三井住友銀行カードローン・楽天銀行スーパーローン・ソニー銀行カードローンの4つとしています。
少額での借り入れで比較
まずは、少額での借り入れからです。
今回は200万円までの借り入れを「少額」としましたが、200万円までの借り入れにおける適用金利は、それぞれ以下の表の通りになっています。
借り入れ金額 | バンクイック | 三井住友銀行 カードローン | 楽天銀行 スーパーローン | ソニー銀行 カードローン |
---|---|---|---|---|
10万円以上 50万円以下 | 13.60%~14.60% | 12.00%~14.50% | 14.50% | 13.80% |
50万円超 100万円未満 | 13.60%~14.60% | 12.00%~14.50% | 14.50% | 12.80% |
100万円 | 13.60%~14.60% | 12.00%~14.50% | 9.60%~14.50% | 9.80% |
150万円 | 10.60%~13.60% | 10.00%~12.00% | 9.60%~14.50% | 9.00% |
200万円 | 10.60%~13.60% | 10.00%~12.00% | 9.60%~14.50% | 8.00% |
ソニー銀行カードローンの限度額の区切りかたが他の3つの銀行カードローンと異なるため、少しいびつな分類となっています。
この表を見る限りでは、少額帯での借り入れではバンクイックの強みの1つである「低金利」は、そこまで生かされていないように感じますね。
全体的に、三井住友銀行カードローンやソニー銀行カードローンを利用したほうが良いといえます。
高額な借り入れで比較
では続いて、200万円以上の「高額」な借り入れの場合はどうでしょうか。
借り入れ金額 | バンクイック | 三井住友銀行 カードローン | 楽天銀行 スーパーローン | ソニー銀行 カードローン |
---|---|---|---|---|
200万円超 300万円以下 | 7.60%~10.60% | 8.00%~10.00% | 6.9%~14.5% | 6.00% |
300万円超 400万円以下 | 6.10%~7.60% | 7.00%~8.00% | 4.9%~12.5% (300万円以上350万円未満) | 5.00% |
400万円超 500万円以下 | 1.80%~6.10% | 6.00%~7.00% | 4.9%~8.9% (350万円以上500万円未満) | 4.00% |
500万円超 600万円以下 | – | 5.00%~6.00% | 4.5%~7.8% | 3.50% |
600万円超 700万円以下 | 4.50%~5.00% | 3.0%~7.8% (600万円以上800万円未満) | 3.00% | |
700万円超 800万円以下 | 年1.5%~4.5% | 1.9%~4.5% (800万円) | 2.50% |
高額帯では楽天銀行スーパーローンの利用限度額の区切りかたが少し異なっているため、一部表中に限度額を記載しています(以上と超、以下と未満の違いに注意して下さい)。
バンクイックのみ利用限度額が500万円のため、500万円超では比較できませんが、500万円を借り入れたときにはかなりの確率で、4つの中で最も低い金利が適用されそうです。
バンクイックを利用する場合は、少額での借り入れではなく限度額いっぱい近い高額での借り入れを行うのが、お得に利用できるコツかもしれませんね。
発生する利息を抑えるためには?
では最後に、発生する利息を抑えるためにはどのようなことに気を付ければよいかということを考えていきましょう。
大きめの限度額設定にしてもらう
バンクイックでは、借り入れ残高ではなく利用限度額に応じて適用金利が決定されますが、このことが発生する利息を抑えるために重要なポイントとなります。
先ほどのシミュレーションでもあった通り、同じ金額を借り入れるのでもそもそもの利用限度額が大きいほうが適用金利が低くなり、利息の発生を抑えられるということを活用するのです。
申し込みの時点で、できるだけ大きめの利用限度額に設定してもらい適用金利を引き下げてもらうことで、発生する利息を抑えられるようになります。
ただし、利用限度額をあまりに大きくしすぎると、利用限度額に踊らされて不必要な借り入れを行ってしまう可能性もあるので、注意しておきましょう。
随時返済を活用する
金利だけでなく、借り入れ残高を減らすことでも発生する利息を抑えることはできます。
しかし、毎月決まったタイミングでの約定返済を行っているだけでは、借り入れ残高はなかなか減っていきません。
そこで、随時返済を効率的に活用して借り入れ残高を上手に減らしていくことが重要となります。
ただし、随時返済は約定返済を行いながら別途返済を行っていくものなので、闇雲に随時返済を行っていてはすぐにお金のやりくりが行き詰まってしまいます。
家計に負担を与えることなく随時返済に回すお金を捻出できるような返済計画を立てていくことが、重要となるでしょう。
最後はまとめて一括返済を
そして、随時返済の話と若干関連のある内容になりますが、最後は少し無理をしてでも一気に一括返済をしてしまいましょう。
先ほどお伝えした、無理をして随時返済を行うのはよくないという話と若干矛盾しているような気がしますが、随時返済はあくまで返済を継続していくという流れの中での返済です。
それに対して一括返済は、完済するための返済なのでそれさえ済ませてしまえば今後返済を行う必要がないという点が、随時返済とは大きく異なるポイントだと言えます。
返済を行っていく道中では一定のペースを刻みつつ、要所要所でペースを少し上げながら返済を繰り返していき、最後の最後は一気にギアを上げて返済を完了してしまうというのが、利息を抑えるうえでは重要となります。
まとめ
以上、バンクイックの利息計算がどのように行われているかについての説明を行ってきました。
今回説明した利息を算出するための計算式は、バンクイックに限らずすべてのカードローンで当てはまる計算式なので、他のカードローンを利用する場合でも参考にしていただくといいでしょう。
バンクイックは、利用限度額の範囲内であれば自由に借り入れ・返済を行えますが、不必要な借り入れをすることなく上手に返済を行っていき、支払う利息をできるだけ減らせるような賢い利用者でありたいですね。
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