アイフルの提携銀行は三井住友?提携ATMのメリットとデメリットは?
現在、ほとんどの消費者金融は銀行と提携しています。
例えばプロミスとSMBCモビットはSMBCグループの企業ですので、三井住友銀行内のローン契約機を利用できるだけでなく、三井住友銀行のATMなら手数料不要で借入・返済ができます。
日本全国に支店を持つ「アイフル」も、お得かつ便利に利用できる銀行があるのでしょうか。
また、アイフルの自社ATMの特徴、提携ATMを利用するメリットとデメリットについてまとめました。
この記事はこんな人におすすめ
こんな悩みを持っている方におすすめの記事です。
- アイフルと提携している銀行を知りたい方
- アイフルをお得に利用する方法を知りたい方
- アイフルATMではなく提携ATMを利用するメリットを知りたい方
目次
アイフルは銀行系消費者金融ではない
経営統合やフィナンシャルグループ化が進むにつれ、多くの消費者金融が銀行と何らかの関わりを持つようになってきています。
例えば、三井住友銀行はSMBCグループに属する銀行ですが、消費者金融のプロミスは三井住友銀行と同じくSMBCグループに属する「SMBCコンシューマーファイナンス」が運営しています。
また、株式会社SMBCモビットは、その「SMBCコンシューマーファイナンス」の連結子会社です。
三菱UFJ銀行は三菱UFJフィナンシャルグループに属する銀行ですが、消費者金融のアコムも三菱UFJフィナンシャルグループに属しています。
このように大手消費者金融のほとんどが大手銀行傘下となっていますが、アイフルは大手消費者金融の中では唯一の独立系消費者金融ですので、銀行とは一切、経営面において関わっていません。
なお、中小消費者金融は、アイフルと同様、大手銀行と経営面において無関係であることが一般的です。
しかし提携銀行は存在する!
アイフルの経営面には、銀行やメガバンク系フィナンシャルグループは一切関わっていません。
しかし、アイフルと提携している銀行がまったく無いというわけではありません。
アイフルと業務提携している銀行名として、次の各行を挙げられます。
アイフルと業務提携している銀行 |
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セブン銀行、イオン銀行、ローソン銀行、親和銀行、 三菱UFJ銀行、西日本シティ銀行、熊本銀行、福岡銀行 |
また、これらの銀行系列のATMを含む以下のATMを、アイフルのローンカード(アイフルカード)で利用できます。
アイフルカードを使って借入できるATM一覧 |
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セブン銀行ATM、イオン銀行ATM、ローソンATM、三菱UFJ銀行ATM、 西日本シティ銀行ATM、親和銀行ATM、福岡銀行ATM、熊本銀行ATM、イーネット |
傘下ではないが三井住友信託銀行とは関係が深い
再三「アイフルはどこの銀行傘下にも入っていない」と話しましたが、2001年に発覚した無理な貸付や過払い金請求など、いつ倒産していてもおかしくはない状態でした。
やはり単独とはいえ、多少なりともどこかの銀行とつながっていなければ、現在のアイフルの繁栄は考えられません。
実は倒産の危機にあったアイフルを助けたのが、三井住友「信託」銀行だったのです。
通常の銀行業務にあたる、三井住友銀行ではなく「信託」銀行とのご縁はなかなか想像しにくいものですが、一体どのようなつながりがあるのかを見てみましょう。
三井住友信託銀行はアイフルの救世主
「三井住友信託銀行は「投資」の意味合いとして、アイフルとつながっている」と言われても、なかなかピンとはきません。
投資する以上は、何億円ものお金が動くのですから、単に気まぐれでアイフルとつながるようになった訳ではありません。
それではどのような経緯があって三井住友信託銀行と、アイフルがつながっていったのかを見てみましょう。
アイフルの急激な経営悪化
アイフルの経営が急激に悪化したのは過払い金返還請求だけではなく、それ以前からの営業活動が大きく響いたとも言われています。
2001年からテレビCMで盛んに、キャッチコピーとして使っていた「どうする?アイフル」は、2002年にはチワワのくぅちゃんをイメージキャラクターに変更しています。
くぅちゃんと俳優の共演が絶妙で、何とも言えない愛くるしい表情がとてつもなくかわいいと評判になったことを覚えている人も多いのではないでしょうか。
消費者金融と言うとどうしてもイメージ的に悪く、アイフルとしても何とか世間から受け入れられたいと苦肉の策で放ったCMが予想外にウケ、2006年まで実に5年間チワワのくぅちゃんシリーズがCMに使われていたのです。
実はチワワのくぅちゃんのかわいらしさを、テレビCMに使ったのには訳がありました。
2001年頃からアイフルの一部営業所の社員による強引な貸付、とりわけ返済能力のない年金受給者の不動産を担保に貸付していた方法が問題視されたのです。
簡単に言えば不動産を無理やり担保に入れることでお金を貸し、年金受給者ではとても支払えないような状態を作り、そして安価すぎる価格で担保として提供された不動産を獲得していたことが批判の対象になりました。
そのようなイメージの悪さを、CMでカバーしていた訳です。
さらにカードローン利用会員に対する脅迫的とも言える取立て行為が問題視され、当時の貸金業規制法違反に該当するとして、2005年にはアイフル被害者の会が設立、弁護士や司法書士がバックアップする形でアイフルを糾弾するに至ります。
その結果2006年に財務省近畿財務局長が会社ぐるみの取立てであったと認定し、悪質な取立てを行った営業所だけではなく、アイフルの全店舗に対して業務停止命令を下したのです。
それによってチワワのくぅちゃんを使ったmCMは打ち切られた経緯があります。
アイフルのイメージは一気に悪くなり、1万円台まで急騰していた株価も一気に下落、2007年には4000円台、そして2008年には1,000円台、なんと2009年には100円を切るまでになったのです。
これはメインバンクを持たないアイフルにとって、大きな打撃となり資金調達面で窮地に追い込まれ、会社更生法を適用するのは時間の問題とさえ言われたものです。
過払い金請求によってアイフルは消滅しかけた
さらにタイミングの悪いことに、2006年に最高裁がグレーゾーン金利は違法であるとの判断をすると、全国多発的に発生したのが過払い金請求訴訟です。
2007年には金利水準を現在の利息制限法による金利まで下げたものの、顧客離れによる収益悪化はますますひどい状態が続きました。
2010年の決算では3,000億円の赤字になるだろうとの予想が、アナリストによって判断されると、アイフルもこれまでか、武富士と同じになってしまうのかと誰もが思ったことです。
アイフルは会社更生法ではなくADRを申請した
アイフルは何とか事業を立て直そうと、会社更生法の適用を考えたそうです。
しかし会社更生法は裁判所を通じて行うもので、債務の圧縮が強制的に行われるのは避けられません。
ここで会社更生法に異をとなえたのが、アイフルが当時資金協力を受けていた外資系金融機関だったのです。
会社更生法によって債務の圧縮をされるのは困る。貸したお金は一括で返済してほしい。返済できないなら株式を差し出してほしいと突きつけたのです。
アイフルは一括返済するだけの余裕もなく、かといってアイフル一族が持っている株式を差し出すのは経営権を奪われるおそれがあります。
苦肉の策としてアイフルが打ち出したのは、裁判所を通さないADRによる企業再建でした。
ADRはいわゆる私的整理で、個人が法律の専門家に依頼して行う任意整理と同じです。
交渉によって借金の軽減を図るものですが、借金の軽減は外資系金融機関が納得しません。
何とか合意に至ったのが3,000億円弱もある借金の返済に、一定期間猶予を与えるものでした。
アイフルはその後営業所の統廃合や、社員のリストラなどによって借金返済に充ててきたものの、2014年時点でなお1,600億円程度の借金が残ってしまったのです。
アイフルの窮地を救ったのが三井住友信託銀行
アイフルは過払い金返還請求に多額の金額を要したため、会社の再建計画を練らなければならない状況に追い込まれます。
外資系金融機関から借りていた借金300億円は社債発行によって、2020年までに弁済すること、地方銀行を中心とした金融機関への借金527億円は一部2020年までに返済することと、残った借金は引き続き返済していくことで何とか合意にこぎつけました。
しかし借金は営業資金として使えるものではなく、ただ返済するだけです。
過払い金返還請求以外にも社員の給料や、新規貸付にどうしても800億円程度が必要でした。
そこでアイフルに手を差し伸べたのが、三井住友信託銀行を中心としてあおぞら銀行などによる新規融資です。
外資系金融機関に支払っている借入金利は、年8%と事業性資金としてはかなり高いものでした。
しかし、三井住友銀行やあおぞら銀行からの新規借入分の金利は年3%から4%と低く、ひん死の状態にあったアイフルにとって、正に夢のような申出であったことは言うまでもありません。
国内の地方銀行の借金返済も、金利は年2%と協力的であったこともアイフルの窮地を救ったのです。
何より新規融資として800億円もの資金を提供してくれた三井住友信託銀行は、アイフルの債権を担った、陰の立て役者であった訳です。
アイフルのメインバンクは三井住友信託銀行
アイフルのADRによる再生を成功させた陰の立て役者は三井住友信託銀行で、2009年8月現在でのアイフルへの融資額はおよそ610億円と言われています。
同様にアイフルの子会社であるクレジットカード会社ライフカードに対する融資も200億円程度を行っており、三井住友信託銀行はアイフルのメインバンク的な存在です。
直近の決算資料を見ても三井住友信託銀行からの借入金は688億円あり、2009年当時から比べると逆に増えていますね。
正にアイフルにとって三井住友信託銀行とはもはや切っても切れない縁にある状態なのです。
アイフルはその他の銀行ともつながりあり
アイフルのメインバンクは三井住友信託銀行ですが、傘下な訳ではありませんから、他の銀行ともつながりを持っています。
これは利用者にとって返済できる提携ATMが幅広くなることを意味するので、非常に使い勝手がいいものです。
どうしても銀行傘下に入っている消費者金融ですと、使えるATMも提携先の銀行のみと縛りが発生します。
会社組織としてそうせざるを得ないのは分かりますが、利用者には何も関係ないことです。
やはり日々の使いやすさを重視しますから、「この銀行でないとダメ」という消費者金融より、「色んな銀行ATMで利用できる」と選択肢が広がる消費者金融の方が有り難いものです。
銀行の提携ATMと利用時間
さてここでアイフルを実際に活用できる銀行の提携ATMはどこなのか、また利用時間はいつまでなのかを見てみましょう。
【借入れ・返済が可能な提携ATM】
銀行名 | 利用可能時間 |
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セブン銀行 |
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ローソンATM |
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イーネット |
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イオン銀行 |
|
三菱UFJ銀行 | 8:45~21:00 |
西日本シティ銀行 |
|
親和銀行 | 8:00~21:00 |
【借入れが可能な提携銀行ATM】
銀行名 | 利用可能時間 |
---|---|
福岡銀行 | 8:00~21:00 |
熊本銀行 | 8:00~21:00 |
コンビニATMはほぼ24時間利用可能です。
ただし曜日によっては利用できない時間帯もあるので、事前に確認して出向くようにしましょう。
また提携先銀行ATMは支店によって若干、時間が異なります。
記載した内容は飽くまで平均の時間帯ですので、多少前後する可能性があるので、コンビニATM同様に最寄りの提携銀行ATMの支店を調べ、営業時間内なのかを確認しておくことをおすすめします。
アイフルのATMなら手数料無料
提携ATMはコンビニATMも含めると9機関あるので、出先からでも気軽に借り入れや返済が行えるものです。
しかし利用するたびに、発生するのが手数料です。
1度の金額は微々たるものですが、積み重なれば看過できない金額に膨れてしまいます。
そのため「手数料が気になる」という人は、近くのアイフルのATMを活用しましょう。自社ATMなので手数料無料です。
ただし自動契約機などにATMは設置されていますから、出入りする姿を誰かに見られてしまう可能性は0ではありません。
またコンビニATMなどとは異なり営業時間があるので、できれば居住先や勤務先以外のATMを利用したり、事前に営業時間を確認したりするのが安心でしょう。
ATM利用の場合の限度額
銀行ATMと同じように、アイフルをATMで利用した場合には、1日に利用できる上限限度額は決まっています。
セブン銀行 | 1回50万円まで |
---|---|
ローソン銀行 | 1回20万円まで |
イーネット | 1回20万円まで |
例えば借入れ可能枠が100万円あったとしても、1回で利用できる金額は20万円~50万円と制限されてしまいます。
ただこれは「1日」ではなく、「1回」の上限金額です。
これ以上必要であるということならば、複数回ATMで手続きを行うといいでしょう。
提携銀行でなくても口座登録はできる
アイフルの返済方法はATMからの返済の他、指定した銀行口座からの口座振替も行っています。
口座振替先に指定はなく、先に話した提携銀行以外でも手続きは可能です。
ただし口座振替依頼書を出したからと言って、翌月から即利用できる訳ではありません。
アイフルが書類を受け取ってそこから処理に入るので、40日経過した後からしか口座振替の手続きは行われないので注意しておきましょう。
【注】三井住友信託銀行と三井住友銀行は別物
三井住友信託銀行は住友信託銀行と中央三井信託銀行、中央三井アセット信託銀行の3行が2012年に合併してできた新しい信託銀行です。
三井住友銀行と同じ三井の冠はあるものの、三井住友銀行を中心としたSMBCグループとは関連性が薄く、完全なる独立系大手信託銀行です。
メガバンクに属さない独立系信託銀行と、同じようにメガバンクに属さない独立系消費者金融のアイフルとどこか共通点があったのかも知れませんね。
なお銀行と信託銀行の違いは、銀行は預金者がお金を預けた資金で、住宅ローンや事業性資金などの貸出しを行い、一部の部門では株式投資や為替によって利益を出す金融機関です。
一方信託銀行とは、銀行と同じように預金者がお金を預けることは同じですが、預かったお金は民間や企業にローン事業を展開するのではなく、業務のメインとするのは投資です。
投資ファンドを組むことや、顧客に投資信託させることで、利益を還元するのが業務の主力です。
今回のアイフルとの関係も、新規融資はするもののどちらかと言うと、「投資」の意味合いが強いものだったと推測できます。
ビジネクストは元々三井住友信託銀行が親会社
アイフルの子会社として事業性ローンを展開しているビジネスとは、元々三井住友信託銀行の子会社でした。
それをアイフルが2013年に全株式を三井住友銀行から取得し、100%完全子会社にした経緯があります。
ただし不動産担保カードローン、不動産担保ビジネスローンは2015年に三井住友信託銀行グループの三井住友トラストに事業承継し、ビジネクストは原則無担保無保証の事業サポートローンとして運営しています。
そもそもアイフルは不動産担保ローンを金融商品として扱っていますので、わざわざビジネクストに不動産担保ローンを展開させる必要もなかったのでしょう。
ここでもアイフルと三井住友信託銀行の関係が出てくるのは興味深いところですね。
アイフルの提携銀行でできること
アイフルの提携銀行は上記の8行ですが、支店窓口ではアイフルのサービスを利用できません。
アイフルのサービスを利用できるのは各行のATMのみですので、各ATMにアイフルカードを挿入してご利用ください。
ATMでアイフルカードが利用できる
提携銀行のATMにアイフルカードを挿入すると、アイフルから借入することができます。
もちろん、アイフルのATMでもアイフルカードを使って借り入れすることができますが、アイフルのATMは全国に461台(2019年7月時点)しかありませんので、いつでもどこでも利用できるというわけではありませんよね。
しかし、提携銀行のATMなら、例えばセブン銀行のATMだけでも25,252台(2019年6月末時点)もありますので、日本全国津々浦々でアイフルカードを利用した借入と返済ができます。
返済も提携銀行ATMで可能!
提携銀行のATMでできるのは借入だけではありません。
福岡銀行と熊本銀行を除いた6行では、アイフルへの返済も提携銀行ATM経由で実施できます。
アイフルのATMや有人店舗は特徴的な赤いドアの奥にありますので、「なかなか利用する勇気が出ない」と感じる人も多いと思われますが、提携銀行のATMなら銀行やコンビニの中にありますので、気兼ねなく利用できますよ。
アイフルカードを使って返済できる提携銀行ATM一覧 |
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セブン銀行ATM、イオン銀行ATM、ローソン銀行ATM、親和銀行ATM、 三菱UFJ銀行ATM、西日本シティ銀行ATM |
アイフルの提携銀行ATMを使うメリット
アイフルでは主要なコンビニATMやメガバンクのATMが利用できますので、ちょっと手持ちが不足するときや今日中に返済しなくてはいけないときなどもスムーズに借入・返済ができます。
しかし、アイフルカードを利用できるのは提携銀行ATMやコンビニATMだけではありません。
アイフルの自社ATMも対応ATMの1つです。
アイフルの自社ATMではなくアイフル提携銀行ATMを利用することで得られるメリットを5つ紹介します。
すぐに借入・返済ができる
アイフルATMは全国に461台しかありませんが、提携銀行ATMは全国に何万台もあります。
日本中どこにお住まいの場合でも、徒歩か車で数分の距離に、アイフルカードを利用できる提携銀行ATMがあるでしょう。
「今すぐ借りたい」「今日中にアイフルに返済しなきゃ」というときでも、提携銀行ATMを利用すればすぐに借入・返済の手続きを実施することができるのです。
土日や夜間も借入・返済ができる
アイフルのATMは、24時間いつでも利用できるわけではありません。
ATMによって営業時間は異なりますが、大抵7:00もしくは7:30~23:00(年中無休)の時間帯のみ利用できるようになっています。
一方、提携銀行の1つであるセブン銀行のATMなら、第3日曜日の翌日の0:30~5:30を除けばいつでも年中無休で利用できます。
土日祝日や夜間に借入・返済したい人も、アイフルのATMではなくコンビニに設置されている提携銀行ATMを利用する方が良いと言えますね。
人目を気にせず利用できる
アイフルの店舗もアイフルのATMも、遠くからでも目立つ赤いドアの向こうに設置されていることが多いです。
お金を借りるという行為自体は悪いことではないのですが、何となく赤いドアを押すのは勇気が要る行為ですよね。
そんな後ろめたい気持ちでいるところを、家族や友人、ちょっと気になっている人や口の軽い人に見られてしまうのは困ります。
しかし、提携銀行のATMなら、使っているところを他人に見られても、恥ずかしさや後ろめたさは皆無です。
もちろん挿入したカードがアイフルカードであることが分かるほど近い場所に他人がいる場合は別ですが、コンビニの窓の外から見られる程度なら、アイフルカードを挿入していることには気付かれないでしょう。
アイフルカードがなくても借入・返済できる
アイフルATMで借入・返済するときは、アイフルカードが不可欠です。
「お金を借りよう」と思ってアイフルATMのある場所まで出向いたとしても、アイフルカードを家に置いてきたなら、お金を借りることができません。
しかし、アイフルの提携ATMの1つ、セブン銀行ATMならスマホATMを使ってカードレスで借入・返済ができるのです。
アイフルアプリ(使用料金は無料)をダウンロードする必要がありますが、アイフルカードなしでお金を引き出せるのは助かりますよね。
スマホATMのサービスについては、次の記事でも詳しく解説しています。
銀行振込を利用できる
アイフルの自社ATMは、当たり前のことではありますが、アイフルカードを使った借入と返済、借入残高の確認しかできません。
しかし、提携銀行ATMなら、アイフルカードの利用だけでなく銀行振込の手続きも実施できます。
例えば、アイフルへの返済方法として口座振替を選択した方は、約定返済日までに引き落とし口座として指定した銀行口座に返済額を入金しなくてはなりません。
提携銀行ATMなら、アイフルカードを使ってお金を借入・返済するついでに、振替用の口座に必要なお金を振り込むことができます。
また、アイフルで振込キャッシング(契約者名義の銀行口座に直接借入金を入金してもらう借入方法)を利用した方は、銀行ATMから現金を引き出すことになります。
借入金が入金された口座のキャッシュカードを当該銀行ATMで使えば、営業時間内なら手数料不要でお金を引き出すことも可能です。その他のアイフルのお得な振込活用術については、次の記事をご覧ください。
アイフルの提携銀行ATMを使うデメリット
提携銀行ATMなら、ATMの台数が多く、しかも営業時間が長いため便利に活用できます。
また、預金口座の入出金や銀行振込にも利用できるATMですから、使っていることを他人に見られてもOKです。
しかし、アイフルで提携銀行のATMを使うことには致命的な欠点が1つあるのです。
利用の度に手数料が発生する
提携銀行のATMは、利用時間や曜日、利用種目(借入か返済か)に関わらずいつでも手数料がかかります。
1万円以下の借入・返済のときは税込み110円、1万円を超える借入・返済のときは税込み220円のATM手数料を支払わなくてはならないのです。
こまめに借入や返済を実施したい人にとっては、決して小さくない負担となりますよね。
一方、アイフルATMは、時間や曜日に関わらずいつでも利用手数料無料で取引できます。
アイフルATMが設置されているコーナーは少なく、しかも、心理的に気軽には出入りしにくいという欠点はありますが、手数料の節約を最優先する方はアイフルATMを利用するようにしましょう。
急なとき以外は提携銀行ATMは利用しないで
アイフルの提携銀行ATMは台数が多く、非常に便利に利用できます。
とはいえ、利用の度に例外なく手数料がかかりますので、「今すぐお金が必要!」「今日がアイフルの返済日!」といった緊急事態以外には利用しないほうが良いでしょう。
アイフルの自社ATMや提携ATMを賢く使うヒントを5つ紹介しますので、ぜひ活用してください。
ATMを賢く使うヒント1:近くのATMをチェックしておく
アイフルの自社ATMは全国にわずか500台以下しかなく、しかも、大抵のアイフルATMは繁華街か主要駅、国道沿いのいずれかに設置されています。
「アイフルでお金を借りよう」「アイフルへ返済しなくちゃ」と思い立ったときにすぐにアイフルATMを利用できるように、お近くのアイフルATMの位置を把握しておきましょう。
なお、アイフルの公式サイトでは、お近くのアイフルATMがすぐに分かるマップが公開されています。
また、アイフルの公式アプリでも、近くのATMを瞬時に検索できます。活用してスムーズにアイフルATMに行けるようにしておきましょう。
ATMを賢く使うヒント2:マイATMを決めておく
お近くにアイフルATMがあったとしても、そのATMがあなたにとってベストのATMとは限りません。
例えば勤務先のすぐそばにアイフルATMがあるのなら、会社の同僚にバレるというリスクを冒しながら利用することになります。
アクセスしやすいアイフルATMのいくつかに実際に足を運び、ATMの設置場所や契約ルーム(自動契約機が置かれているコーナー)との位置関係などをチェックし、あなたが利用しやすいマイATMを決めておきましょう。
マイATMとしては、次の3つの条件を満たしているものをおすすめします。
- アイフル以外のローン会社の自動契約機が近くにないこと
- 銀行ATMが何台も並んでいる場所にあること
- 通行人が多い場所や建物の入り口付近ではないこと
ATMを賢く使うヒント3:利用は月に3回以下にする
アイフルATMを利用するときには、「知り合いに見られるかもしれない」というリスクを冒します。
一方、提携ATMを利用するときには、「税抜き100~200円の手数料が絶対にかかる」というデメリットがあります。
つまり、自社ATMかどうかに関わらず、ATMを利用することには何らかの不利益があるのです。
アイフル関係でどうしても提携ATMを利用しなくてはいけないときは、返済に1回、借入に2回程度、1ヶ月の合計回数が3回までになるように抑えておくようにしましょう。
ATMを賢く使うヒント4:振込キャッシング+キャッシュカード
どうしても今月は3回以上お金を借りなくてはならないというときは、振込キャッシングでアイフルから借りましょう。
振込キャッシングなら手数料は無料ですので、お金をかけずに契約者の口座に融資金を振り込んでもらうことができます。
ただし、引き出しの際には少し注意が必要です。
融資金が振り込まれた口座のキャッシュカードを、振り込まれた銀行のATMで使うようにしてください。
せっかく手数料無料の振込キャッシングを利用しても、別の金融機関のATMでお金を引き出すと、ATM手数料がかかってしまいます。
また、引き出すタイミングも注意が必要です。
土日祝日や夜間早朝は当行ATMを利用しても手数料がかかってしまいますので、平日8:45~18:00(銀行によって異なることもあります)に出金するようにしてください。
ATMを賢く使うヒント5:利用明細書をすぐに破棄する
アイフルATMでも提携ATMでも、利用すると明細書が発行されます。
利用明細書には借入額や利用残高、適用金利などの重要な情報が記載されていますので、しっかり読んで返済管理に役立てることができます。
しかし、大切だからといってポケットや財布に入れてしまうと、家族や友人に見つかって、気まずい思いをするかもしれません。
利用明細書に記載されている内容はアイフルのWEB会員ページにも記載されていますので、利用明細書はすぐさまその場で破棄するようにしてください。
手数料とオサラバ!口座引き落としでお得に楽に
ATMの利用手数料は払いたくない、でも、アイフルATMを使うのは誰かに見られそうで緊張する・・・
そんな方は、アイフルへの返済を口座振替で実施しましょう。
口座振替ならば毎月自動的に返済金が引き落とされますので、手数料がかからないだけでなく、返済忘れも防げるというメリットがあります。
口座振替での返済に変更するには、WEB会員ページかアイフル店舗、郵送で手続きすることができます。
アイフルの有人店舗は全国に20ヶ所(2019年7月時点)しかありませんので、WEB会員ページと郵送で口座振替手続きをする方法を紹介します。
WEB会員ページで口座振替の手続きをする方法
WEB会員ページから、引き落とし用の銀行口座の登録をします。
登録する口座によって約定振替日が3日か26日、27日、28日に決まりますので、契約者自身で振替日を選ぶことはできません。
なお、WEB会員ページで口座振替登録をするタイミングによって、口座振替の開始時期が異なります。
登録する銀行口座の約定返済日が3日 | 登録する銀行口座の約定返済日が26日・27日・28日 | |
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当月から口座振替開始 | 登録した翌日の8営業日後が1~3日 | 登録した翌日の8営業日後が1~27日 |
翌月から口座振替開始 | 登録した翌日の8営業日後が4日~月末 | 登録した翌日の8営業日後が28日~月末 |
郵送で口座振替の手続きをする方法
アイフルのコールセンター(0120-109-437、平日9:00~18:00)に電話をかけ、口座振替依頼書を請求して郵送で口座振替の手続きをすることもできます。
郵送で手続きをする場合は、約定返済日を6日か23日、27日のいずれか好きな日を選択できます。
なお、口座振替が開始されるのは、アイフルに口座振替依頼書が到着して40日が経過した日以降の約定返済日からです。
早く口座振替を利用したい方は、郵送ではなくWEB会員ページで口座振替登録の手続きをするようにしましょう。
まとめ
手数料無料でアイフルの借入と返済ができるATMは、アイフルの自社ATMしかありません。とはいえ、アイフルATMは台数が多くはないため、利用できない方も多いでしょう。
また、行動圏内にアイフルATMがある場合でも、設置場所が人目につきやすかったり勤務先のそばだったりすると、利用しづらく感じるかもしれません。
やはり、アイフルを利用するなら、提携ATMのほうが便利であることは間違いないでしょう。
しかし、何度も利用すると手数料がかさみますので、月に3回以下の利用になるように調整し、できるだけ振込キャッシングや口座振替を活用するようにしてください。
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