おまとめローンで一括請求されるときとは?対処法を簡単まとめ
おまとめローンは複数の借金をひとつにして、返済の負担を軽くできるので、利用者が多いローン商品です。
しかし、おまとめローンの利用中に、金融機関から借入残高を一括請求される場合があります。
なぜ一括請求されるのか、また一括請求されたらどうすればいいのかなど、一括請求の対処法を具体的に紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
- おまとめローン先に一括請求された人
- 一括請求されない対策をしたい人
- おまとめローンに関して不安や疑問がある人
おまとめローン後に再度お金を借りたい!
複数の金融機関の借入をひとつにまとめられる、おまとめローンですが、契約後に他社でローン契約は結べるのでしょうか。
ローンをひとつにまとめた後でも、新しくお金が必要になる場合もあるので、しっかりチェックしておきましょう。
他社解約が条件でなければ可能性あり
おまとめローンを利用して借入を完済した後に、他社からの借入が契約条件で禁止されてなければ、再度お金を借りられる可能性があります。
他社からの借入れの解約が条件になっている場合は、違反行為とみなされるので注意が必要です。
違反行為の内容は会社によって様々ですが、急にお金が必要になったときは冷静な判断ができないケースが多いです。
後々の大きなトラブルを防ぐために、おまとめローンの契約時に条件をしっかり確認しておきましょう。
借り入れできるのは短期間のみ
契約違反に該当せず、他社で新たにお金を借りられても総量規制の範囲を超える場合は、信用情報に登録されることがあります。
そうなると、おまとめローンは、追加借り入れができない返済専用のローンになる可能性が非常に高いです。
そのうえ、計画性なく、新たな借り入れを次々に契約すると安定した生活が送れなくなります。
契約違反にならないからと言って、安易に他社で借入契約を結ぶのはおすすめできません。
おまとめローン後の他社借り入れは契約違反?
おまとめローンを契約した後に他社で借り入れると、必ず契約違反になるのでしょうか。
違反行為だと判断されて一括請求されると資金繰りに苦労するので、契約の時に確認を怠らないことが大切です。
規約によってケースバイケース
おまとめローンを契約する会社の規約によっては、契約違反にはなりません。
おまとめローン後の他社借入は完全に禁止されているわけではなく、ケースバイケースです。
ただし、一般的に契約違反に該当することが多いので、他社借入を検討する人は必ず金融機関などに確認しましょう。
年収や支払い能力によっても変わる
契約者の年収や返済能力によっては、他社借入ができる場合があります。
一概には言えませんが、おまとめローンの返済をきちんとできる金銭的余裕がある人なら、他社借入を許可する金融機関もあります。
しかし、他社借り入れが可能かは金融機関が支払い能力などを総合的に判断して決定するので、自己判断で行動しないようにしましょう。
おまとめローン後の借金による一括請求のリスクとは
おまとめローンの契約後は、契約違反に該当しない行動を取ることが大切です。
それでは、どのような行動が一括請求のリスクがあるのか具体的に見ていきましょう。
事前に確認して、条件を知っておけば一括請求を避けられます。
詳細な条件は契約するおまとめローンによって異なるので、きちんとチェックしておきましょう。
悪質だと一括請求される
おまとめローンを利用中に金融機関の契約に違反した行為をしたときなどに一括請求されます。
おまとめローンの利用目的は、複数の借入れをひとつにして支払利息を減らしたり、月々の返済額を軽くしたりするためです。
そのため、特に多重債務者に有効で、複数の借金で困る人にとって頼りになる手段です。
しかし、おまとめローンの悪質利用者には本来の目的である他社返済に利用せず、他のことに使う人がいます。
この行為も契約違反に値し、借入残高を一括請求される可能性が高いので注意が必要です。
実際には一括請求されるケースはまれ
ここまで、一括請求のリスクがある行為について説明してきましたが、実際には一括請求をされるケースはまれです。
なぜなら、金融機関にとって、おまとめローンの利用者が契約期間中に支払う利息が収益になるからです。
利用者から一括請求をする場合は、契約期間が短くなり、金融機関が将来に受け取れるはずだった利息分の収益を失うことになります。
そのため、一括請求が実施されることはそこまで多くありません。
だからと言って、契約違反行為をしていいわけではないので、ルールを守っておまとめローンを利用しましょう。
延滞が続いた場合も一括請求される
延滞が続くと一括請求される可能性があります。
支払い期日にきちんと返済せずにそのままにすると、金融機関から督促がきます。
返済日に資金の準備を忘れた場合は、すぐに金融機関に連絡して迅速に返済しましょう。
返済の対応は以降の信用に影響するので、しっかり返済することが大切です。
大手貸金業会社2社の対応
ここからは、大手貸金業会社であるアイフル、プロミスの対応を紹介します。
今回は特に次の内容について解説します。
- おまとめローン後に追加で借入ができるか
- 契約違反になるかどうか
- 契約違反時はどのような対応か
それでは、おまとめローンに関する2社の対応を具体的に見ていきましょう。
アイフルの場合
アイフルの場合は、おまとめローン後の新規借り入れは契約違反に該当しません。
もちろん、他社の借入の契約を解消する必要もありません。
ただし、総借入金額が大きくなると返済が厳しくなるので新規借り入れを検討する場合は注意しましょう。
プロミスの場合
プロミスもアイフルと同様に、契約のときに他社を解約しなくても利用できます。
また、おまとめ後も他社で新たに借り入れができますが、総量規制を超えないように気を付けましょう。
おまとめローン一括請求の対処法
もし、お金がないときに借り入れた会社から一括請求をされた場合はどうすればいいでしょうか。
資金繰りがうまくいかず、お金を用意できないことに焦ってヤミ金に走る人がいますが、問題の根本的な解決は見込めません。
さらに状況が悪化する可能性が高いので、絶対に利用しないでください。
まずは一括請求の理由を確認しよう
一括請求をされた場合は、まず理由を確認することが大切です。
突然、金融機関などから一括請求の通知が届くと驚く人は多いでしょう。
借入残高が少なければ何とかなりそうですが、おまとめローンの一括請求は金額が大きいことが多いです。
一括請求をされて大きな金額を見ても、まずは落ち着いてなぜ一括請求されたのか原因を考えましょう。
契約違反が原因で一括請求を要求されたなら、金融機関などに問い合わせて明確な理由を確認するのをおすすめします。
ただし、契約違反になる行為を知らなかったというのは言い訳になりません。
契約者の違反行為が原因なら、一括請求は免れないでしょう。
契約期間切れの場合は金融会社に相談を
契約違反行為に該当しなくても、契約期間切れで一括請求をされるケースもあります。
しかし、実際には契約期間が切れるまで返済を続けて一括請求される人は少なく、それ以前に返済困難になるケースがほとんどです。
契約期間切れの場合は事前に金融機関などに相談して、契約を延長するなどの対処をすれば一括請求を避けられます。
契約違反で一括請求された場合は、払えなくて困る人が多いですが、契約時にどのようなことが契約違反になるかよく確認するのがポイントです。
契約期限をきちんと把握して早めに対応しましょう。
どうしても返せないなら債務整理を検討
多重債務を解消するためにおまとめローンを利用したにもかかわらず、契約違反で一括請求されたときは債務整理を考えてみましょう。
債務整理は大きく4種類あり「任意整理」「特定調停」「個人再生」「自己破産」があります。
借金の金額の大きさや契約者の返済能力などで整理方法の選択が異なります。
また、裁判所を通すものと弁護士に依頼して解決するものがあるので、自分で判断できない場合は公的機関への相談をおすすめします。
各市町村役場や法テラスなどで無料相談を行っているので、利用してみましょう。
おまとめローン利用中の個人信用情報の登録状況
複数の借入をひとつのローンにまとめられるおまとめローンですが、利用中の個人信用情報はどのように登録されているのでしょうか。
続いては、おまとめローンの利用で、信用情報機関に登録される情報について詳しく見ていきましょう。
おまとめローン利用は信用情報機関に登録される
おまとめローンを利用すると、元の借入先に一括返済を行えます。
ただし、一括返済をした記録は個人信用情報機関に登録され、おまとめローンを組んだことが分かります。
個人信用情報機関は銀行や消費者金融、信販会社などによって加盟機関が異なります。
しかし、金融機関はローンの申し込み者に関する信用情報を共有できるので、どの金融機関でも個人信用情報を見ることで、おまとめローンを利用中だと確認できます。
おまとめローンからの借入れで一括返済をすると、返済したローンに借入れ可能枠ができます。
その枠分の借入れができると考えがちですが、多重債務者がさらに借金を増やしてしまうリスクを避けるため、多くの金融機関はなかなか貸してくれません。
しかし、先に説明したとおり、おまとめローン返済中に完済した借入先で再び借入れると契約違反になる可能性があります。
また、新しい金融機関で借入れする場合も審査で個人信用情報を必ず確認をします。
そのときにおまとめローンで多額の借入れをまとめたということが分かると、審査で不利になり落ちてしまう可能性が高くなります。
申し込み情報も個人信用情報に登録されますので、注意してください。
また金融機関は定期的に個人信用情報を確認していますので、覚えておきましょう。
おまとめローンの一括返済を求められないためには
おまとめローンの一括返済を金融機関から求められないために、気を付けるべきポイントを2つに絞って紹介します。
少しの意識で大きなトラブルを防げるので、必ず確認しましょう。
他社借入れや再度借入れをしない努力をしよう
一括請求の理由で多いのは、おまとめローンの利用条件に完済した他社の解約と記載されているのにもかかわらず、実行せずに利用し続けるケースです。
急な出費があってお金が手元にない場合は、完済した金融機関の利用は避けましょう。
新規の金融機関などで審査に通った場合はこの限りではありません。
しかし、新たに他社借入れをするとおまとめローンで1本化した意味がなくなります。
おまとめローンを利用して月々の返済額が減って、生活にゆとりができたら少額でも構わないので貯蓄をするのが大切です。
たとえ数千円でも貯蓄を2・3か月続ければ段々金額が大きくなります。
将来の急な出費に備えて貯蓄すれば、新たに借入れをせずにすみ、契約違反を気にする必要がありません。
生活を見直そう
少額の貯蓄が難しい人は、生活にかかる費用を見直してみましょう。
意外と不必要なものに使っていたり、衝動買いで計画性なく使ったりするお金があるかも知れません。
少額の貯蓄と同様に、ちょっとした心掛けで無駄な出費を抑えられます。
おまとめローンに関する6つの質問
次に、おまとめローンに関する利用者の疑問として多い6つを紹介します。
おまとめローン経験者の口コミは?
では、おまとめローンの経験者の口コミを確認してみましょう。
今回は、アイフルなどの消費者金融から一括請求された人・されなかった人の口コミを見ていきましょう。
アイフル等から一括請求された人の口コミ
ネットを探しても、アイフルなどから、おまとめローンを一括請求された人の口コミは見つかりませんでした。
しかし、決められた期日をしっかり守れば、一括請求されて困ることはないので忘れずに支払いましょう。
一括請求されなかった人の口コミ
ネットに一括請求されなかった人の口コミは、見つけられませんでした。
支払日は守らなければいけませんが、延滞しそうな場合は早急に金融機関に連絡して指示を仰ぎましょう。
延滞した場合に返済意思があるかも大切なポイントになっています。
カードローンのおまとめにはどこがおすすめ?
カードローンをおまとめする場合は、消費者金融か銀行で契約することをオススメします。
それぞれの概要と違いを簡単に解説します。
消費者金融のおまとめローン
消費者金融のおまとめローンは、金利面のメリットは少ないですが独自の審査基準で契約者の返済能力などを判断するのが特徴です。
そのため、銀行より消費者金融の方が審査に通る可能性が高いと言われています。
ただし、消費者金融の中には悪質業者が存在します。
利用するときは、公式ホームページや利用者の口コミをしっかり確認することをおすすめします。
大手消費者金融のおまとめに利用できるローンを一覧表にしました。
カードローン名 | 限度額 | 金利 | 返済回数 | 借入期間 |
---|---|---|---|---|
プロミス | 300万円 | 年6.3~17.8% | 最大120回 | 最長10年 |
アイフル | 800万円 | 年3.0~17.5% | 最大120回 | 最長10年 |
SMBCモビット | 800万円 | 年3.0~18.0% | 最大60回※ | 最長5年※ |
※ただし、返済能力その他の事情にかんがみ、合理的な理由があるとSMBCモビットが認めた場合には、最長106回(8年10ヶ月)
次は、銀行のおまとめローンを見ていきましょう。
銀行のおまとめローン
銀行は、消費者金融よりも低金利のおまとめローンが多いです。
今よりも金利が低いローンを契約すれば、その分毎月の返済額や総返済額が低くなるのでメリットが多いです。
一方、消費者金融よりも審査が厳しいのが銀行のおまとめローンの特徴です。
おまとめしたい借入に対する返済も、融資日に対応してくれる銀行が多いので、利便性も評価できます。
銀行名 | 限度額 | 金利 | 返済回数 | 借入期間 |
---|---|---|---|---|
三菱UFJ銀行 | 500万円 | 年1.8~14.6% | ― | ― |
みずほ銀行 | 800万円 | 年2.0~14.0% | ― | ― |
三井住友銀行 | 800万円 | 年4.0~14.5% | ― | ― |
りそな銀行 | 500万円 | 年6.0~14.0% | 最大120回 | 10年 |
(なお、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行は、おまとめローンがなく、カードローンで比較しています。
カードローンの返済回数と借入期間の最大値は状況によって変わるため、算出できません。)
おまとめローン契約時の注意点
最後に、おまとめローンを契約するときの注意点を2つ紹介します。
場合によっては、おまとめローンのメリットが感じられないこともあるので、申し込み前に確認しておきましょう。
返済額が大きくなることがある
おまとめローンは、複数の借入をひとつにまとめることで月々の返済額を抑える効果が期待できますが、借入状況によっては返済額の総額が大きくなるケースがあります。
そして、まとめたい借入よりおまとめローンの利率が高いと返済額は大きくなるので注意が必要です。
自己判断できない場合は、おまとめローンの契約を検討する金融機関に問い合わせて、契約後の毎月の返済額などを確認してもらいましょう。
現金が手元にある誘惑に負けることがある
現金が手元にあると誘惑に負けて浪費する人がいますが、自分の首を絞めることになるので絶対にやめましょう。
おまとめローンを契約すると、融資日にまとまったお金が口座に振り込まれます。
揺らぐ気持ちを抑えて他社借入先に返済しましょう。
誘惑に勝つ自信がない人は、おまとめローンの契約によっては、融資日に他社に振り込んでくれるところがあります。
おまとめローンを利用したい人は、事前に金融機関に確認しましょう。
まとめ
おまとめローン利用中に一括請求されたら、焦らずにまず金融機関に連絡をして原因を確認しましょう。
もし、契約違反が原因なら一括返済を免れないケースもあります。
金銭的に一括請求に対応できずに新規借り入れを検討する人がいますが、審査でおまとめローンをした事実が分かり、審査に通らない可能性があるので注意が必要です。
金融機関から一括請求をされて支払うお金がないときは、債務整理を検討するのもひとつの方法です。
適切な判断ができないときは、市町村役場や法テラスなど無料で相談できる機関を利用して賢く対応しましょう。
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