信用情報機関に反映されるタイミングと活用術

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借り入れにおいて重要なポイントとなるのが信用情報です。

言い換えれば、信用情報に対する理解が深ければ深いほど、審査を有利に運べます。

これからその信用情報が更新されるタイミングとその活用術を解説していきます。

この記事はこんな人におすすめ

この記事は次のような人におすすめの内容となっています。

  • 信用情報の更新タイミングを知りたい人
  • 信用情報の開示請求をしたい人

信用情報機関による違い

信用情報機関は、クレジット会社を中心とした㈱シーアイシー(以下CIC)、消費者金融を中心とした㈱日本信用情報機構(以下JICC)、銀行を中心とした全国銀行信用情報センター(以下KSC)の3つがあります。

各社とも金融機関から利用状況の情報を提供してもらい、その情報を共有しているのですが、情報の更新のタイミングは各社とも違います。

従って、各信用情報機関がどのタイミングで情報更新をしているかを知ることは、借り入れ申し込みをする上では大きなポイントとなります。

ちなみにその情報更新のタイミングはCICでは金融機関によって更新日に違いはあるものの月1回です。

JICCでは即日更新、KSCでは金融機関によって情報更新のタイミングは違います。

一方、情報の内容によっても情報更新のタイミングは違ってきます。

これから、情報内容による情報更新のタイミングについて解説していきます。

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申し込み時・借り入れ時の反映

信用情報が登録されるタイミングで重要なのは、申込み手続きがなされたときとローン契約が成立したときです。

こういった情報は審査上重要視されることなので、早急に反映されます。

なお、カード発行などといった情報は記録されませんので、申込情報やローン契約が成立したときのタイミングについて見ていきましょう。

申し込み情報登録のタイミング

信用情報機関によって情報更新のタイミングに違いがある中で、3社とも共通していることが、申し込み情報のタイミングです。

そもそも信用情報は、他社の利用情報等を参照することにより適正な融資判断を行うために利用されるものです。

また、総量規制による過剰貸付防止の観点からも、申し込み情報は非常に重要な情報です。

従って、どの金融機関でも即日登録されていますし、それに伴って信用情報機関の情報も随時反映されています。

具体的には、金融機関が信用情報機関への情報照会を行うと同時に申し込み情報が登録されます。

成約情報登録のタイミング

審査に通ると、信用情報機関には成約情報が登録されます。

CICでの登録タイミングは、申し込み情報と違って各金融機関の任意とされていますが、総量規制の対象となる場合は審査通過後翌日までに登録するように義務付けられています。

JICCやKSCでは公表されていませんが、同じタイミングで登録されていると思ってよいでしょう。

従って、信用情報機関での情報反映のタイミングも審査通過後翌日となります。

また、クレジットカードなど総量規制対象外の場合は、審査通過後1か月以上成約情報が登録されないこともあるようです。

一方、審査に落ちた場合は成約情報の登録がされません。

従って、信用情報照会のタイミングによっては、成約情報が登録されていないだけなのか、それとも審査に落ちたのかわからないケースも起こり得るのです。

このようなケースでは審査が不利になりかねませんので、成約情報登録の確認後に申し込みすることをおすすめします。

完済・解約の反映

情報反映が遅い

信用情報の中でも借り入れ状況と返済状況は、融資判断をする上で特に重要であるため、各金融機関も即時情報を更新しており、信用情報機関も連動して情報が反映されています。

しかし完済・解約した情報は融資判断では重要視されないため、金融機関で即日情報登録されず、従って信用情報機関に情報が反映されるまでにも時間がかかります。

一般的に1~2か月程度かかるようです。

因みにカードローンの場合、完済と解約の情報のもつ意味は全く違います。

完済しても契約が継続している間はその契約情報は残っていますので、注意が必要です。

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遅い場合の対処法

仮に信用情報機関で完済・解約の情報が更新されていない場合は、金融機関または信用情報機関に完済・解約の情報登録をするよう依頼するとよいでしょう。

また、解約したにも関わらず入力漏れなどにより、信用情報機関に情報が反映されないままとなってしまうケースも、ごく稀に発生していますので注意が必要です。

解約後に確実に信用情報機関に情報が反映されているか、確認するようにしましょう。

情報反映に時間がかかる他の要因は?

信用情報の反映に時間がかかる要因は他にもあります。

例えばカード会社の締め日の都合で反映に時間がかかることもあります。

信用情報機関に問い合わせる前に、反映が遅れる原因を確認しておきましょう。

カード会社の締め日が関係する場合もある

信用情報の反映は、カード会社の保証会社によっても時間がかかる可能性があります。

また、情報の更新日は信用情報機関で指定しているわけではなく、カード会社やローン会社などで異なります。

そのため、一度に情報が更新されるわけではないのです。

金融会社では月初更新・月末更新にしてるところが多いですが、締め日を決めているところでは必ず翌月に反映されるとは限りませんので注意が必要です。

完済=解約ではない

また、キャッシング利用者に注意してもらいたいのは、完済したからと言ってカードローンを解約したことにはならないと言うことです。

一括返済などをしてローン残高が0円になると、「終わった!」と言う気持ちでいっぱいになりますが、きちんと解約するためには、金融機関に電話してカードを利用停止し、解約することを伝えましょう。

解約の手続きはローン会社によって異なりますが、詳しい手続きは電話で教えてもらえます。

完済すれば解約だと勘違いしている人が多くみられますが、解約しなければ借入れの枠が残ったままなので、今後新しくローンを申し込むときに不利になります。

解約したいのであれば解約手続きをする必要があることをしっかりと認識しておきましょう。

信用情報を確認しよう

これまで説明してきたように、信用情報にはこれまでの利用履歴(クレジットヒストリー)が記録されており、クレジットカードやキャッシュカードの申込審査で詳しく審査されます。

自分の信用情報にどのような記録があるのか確かめたいと言う人は、開示請求することにより確認できます。

自分で信用情報を取り寄せてみましょう

信用情報は融資判断をする上で重要な情報ではありますが、その情報は金融機関と機械などで繋がり、自動で連動して情報更新されるわけではありません。

情報入力は人によって行われており、従って入力漏れや間違いなども起こり得ます。

そんな些細な入力ミスによって審査に落とされることがないよう、借り入れ申し込みをする前に自分自身の信用情報がどのようになっているかを確認することをおすすめします。

自分自身の信用情報は、各信用情報機関に郵送で取り寄せることで確認できます。

手数料も1,000円程度ですので、審査前の確認としては安いのではないのでしょうか。

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見るべきポイント

信用情報の様式は信用情報機関によって違いますが、見るべきポイントに違いはありません。

これまで解説してきたように、申し込み情報や成約情報、完済・解約情報が適切に処理されているか、を確認することは非常に重要です。

しかし重要なポイントはそれだけではなく、延滞などの金融事故を始め、債務整理など「異動情報」と呼ばれるものが残っているかどうかと言った登録内容も確認しておく必要があります。

これらの異動情報がある場合、基本的にどの金融機関に申し込みをしても審査は通らないと思った方が良いでしょう。

しかも異動情報は削除できませんので、情報が消えるまで新規の借り入れは避けるしか方法がありません。

因みに、各信用情報機関で違いはありますが情報登録期間は、延滞情報は概ね5年間、債務整理に関する情報は5~10年間となっています。

また申し込み情報は6か月間登録されますので、もし審査で落とされた後で別の金融機関に申し込む場合は、申し込み情報が消えた、6か月後に申し込むようにしましょう。

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まとめ

これまで、信用情報が反映されるタイミングとその活用術について解説してきました。

信用情報を取り寄せることが面倒くさいと思う人もいるでしょうが、審査に落ちてからではどうしようもありません。

確実に審査に通るためにも不用意な信用情報が残っていないよう自分の信用情報は定期的にでもチェックするようにしましょう。

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