300万の車をローンで買うとどれ位の借金返済が必要になるの?
車が欲しいけど、まとまったお金が無いというときに役立つのがマイカーローンです。
高額の買い物となる車でも、マイカーローンを使えば購入しやすくなります。
参考として、300万円の車を購入する場合の借金について紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
- 300万円の車をローンで買いたい人
- 車の頭金について知りたい人
マイカーローンの種類
まず車を買うときに利用できる借金の種類を説明します。
一口にマイカーローンと言っても、いくつかの種類がありますので、整理して理解しておくのが良いでしょう。
銀行などのマイカーローン
良く知られているのは、銀行から借入できるマイカーローンでしょう。
お金を借入して車を買う方法であり、仕組みは非常に簡単で解りやすいものです。
しかし、数あるマイカーローンから自分に最適なローンを選び出すのは大変です。 専門家である銀行員に相談しながらマイカーローンを選ぶこともおすすめです。
なお、銀行系マイカーローンは、低金利で借入できることが多いのがメリットです。
ただし、銀行によって変動金利か固定金利かの違いがあるので注意してください。
例として、代表的な大手都市銀行である三菱UFJ銀行のマイカーローンを見てみましょう。
三菱UFJ銀行のマイカーローン(ネットDEマイカーローン)では、50万円~1,000万円までの金額を借入可能です。
借入時の適用金利は変動金利で年2.975%(2019年6月現在)となっています。
最大1,000万円までの金額を、低金利で借入できるのが銀行マイカーローンの特徴です。
また、マイカーローンの申込書にサインする前に保証料について確認することを忘れないようにしてください。
お金を借りるときは、少しでも金利が低いローンに申し込んだ方がお得です。
しかし、ローンの中には保証料を別に支払わなければならないケースがあります。 単純に金利の低さだけで比較するのではなく、保証料も含めた実質金利で比較するようにしましょう。
ディーラーのマイカーローン
銀行で借入できるマイかーローン以外に、自動車販売店で利用できるマイカーローンもあります。 新車だけでなく、中古車販売店で利用できるローンもディーラーのマイカーローンです。
これらの借金のことを「ディーラーローン」と呼びます。
ディーラーローンは、自動車の販売店から借金する訳ではなく、ディーラーが紹介する信販会社を利用することになります。
ディーラーローンの特徴はクレジット契約となることです。
クレジット契約とは、クレジットカードの分割払いと同様で、正式には借金して車を購入する訳ではなく、車の購入代金を分割払いで支払うことになります。
つまり、キャッシングではなく、分割払いの買い物ということです。
ディーラーローンは、一般的に、銀行のローンに比べて、審査に通りやすい反面、金利が高めに設定されているのがデメリットとなります。
例えば、ホンダで車を購入する場合に利用できるホンダファイナンスの場合、2019年6月現在の適用金利は3.5%となっていますので、三菱UFJ銀行に比べて、0.5%%以上高い金利設定になります。
また、ディーラーローンでは、最近人気の「残価設定プラン」が選べるのも特徴です。 自動車購入資金があまり用意できない場合には、残価設定プランを利用することで借り入れ金額を減らすことができます。 また、自動車の購入金額は、本体価格にオプションや税金などが上乗せされるため、思ったよりも見積もり金額が高額となるケースもあるでしょう。 そのような場合にも、残価設定プランの利用がおすすめです。
残価設定型とは、一定期間後の車の価値を事前に予定し、それまでの期間は購入金額と残価値の差額だけを支払えば良い契約です。
仮に、販売価格が300万円の車で、5年後の残価値が100万円だったとすると、5年間で200万円(300万円-100万円)支払えば良く、5年後に車を返却することで契約を終了できます。
なお、ディーラーローンは、分割払いの購入になるため、最終までの支払いが終わるまで、名義が信販会社のものとなるのも特徴です。
もし、車の維持費を安く抑えたいと考えるならば、カーリースの利用を検討してください。 カーリースでは、車検費用や自動車税の支払いもリース料に含まれているため、追加費用が発生しません。 なお、カーリースには同じ車に7年間乗り続けたら自分名義の車になるものなどもあります。 サービス内容は商品説明書を事前にしっかりと確認しておく必要があるでしょう。
マイカーローンはいくら借入可能?
マイカーローンはいくらまで借入できるのでしょうか。
自動車は数十万円で買える中古車から、1,000万円近くもする高級車まで様々なものがあるため、ローンで全額を支払うことができるのかが気になります。
借りられる金額によっては、頭金を準備しなければならないでしょう。
それでは、マイカーローンで借りられる金額について見ていきましょう。
総量規制は対象外
借金する場合の大切な観点に「総量規制」があります。
総量規制とは、個人が無担保で借入する場合に、借入金額の上限を「年収の3分の1」に制限する法律です。
総量規制を単純にあてはめると、300万円の車を借金して購入するには、年収が900万円以上必要ということになります。
しかし、マイカーローンは総量規制の例外扱いとなりますので、総量規制の制限を受けません。
車は生活必需品の購入として扱われ、金額も大きくなってしまうため、総量規制に含まれないのです。
つまり、借金する銀行の審査に通過すれば、年収の3分の1に関係なく、借金できることになります。
だからといって、どんな人も無制限にお金を借りられるというわけではありません。
借りられる金額は審査によって決まります。 また、審査では金融機関は、信用情報機関に登録されている個人信用情報を照会します。
自己破産や長期延滞などの金融事故情報が登録されていると、審査に通過できないので注意してください。
審査は年収がポイント
マイカーローンでいくら借入できるかを、審査基準の厳しい銀行を例として考えてみましょう。
仮に、既存借入の無い方が、新規で自動車を購入する場合を考えます。
マイカーローンは、審査にさえ通過すれば、購入代金の100%でも借入可能です。
なお、審査結果次第では、保証人を求められる可能性があるので、あらかじめ保証人を頼める人を考えておくとよいでしょう。
銀行の審査では、借入可能額は返済負担率を基準として計算します。
返済負担率とは、年収の30%程度が、借金返済にあてられる上限と仮定して、借入可能額を検討する方法です。
仮に、300万円のマイカーローンを借金する場合、銀行では最長10年間の返済が可能ですので、年間返済額は34万円(金利2.5%適用時)となります。
返済負担率を30%として計算すると、年収は113万円以上であれば、返済負担率の範囲内におさまります。
但し、銀行のマイカーローンの場合、借入申込できる方の年収に、最低条件を設けていることがあります。
前述の三菱UFJ銀行の場合は、前年度年収が200万円以上というのが最低条件です。
つまり、年収200万円以上の方であれば、支払い額が300万円の車を借金で購入できる可能性は十分にあります。
契約前にシミュレーションをしよう
ローンの契約をする前に、必ず返済計画を立ててみましょう。
借入支払いがゆとりを持って行えるかを、シミュレーションしておかなければ、途中で返済不可能になりかねません。 せっかく手にいれた愛車を手放すことがないようにしましょう。
なお、毎月の支払金額に利息額が上乗せされます。 300万円の車を60回で払うからと言って、単純に5万円だけ払えばよいわけではありません。
返済シミュレーションは、販売店が無料で作成してくれるので、しっかりと目を通しましょう。
また、毎月の支払い金額の他に、ガソリン代や保険費用なども必要になります。
車検費用や自動車税の支払い分を貯めておくことを考えると、毎月のローン返済額は少し抑え目にしておくことがポイントになるでしょう。
300万円の返済額は?
次に、借金で300万円の車を購入した場合の返済額を確認しておきましょう。
借金の返済額は、金利と返済期間で決まります。
なお、支払利息を計算するときにアドオン率というものがあり、アドオン率を元金に単純に掛け算するだけで支払利息が計算できるという便利なものです。
ただし、ほとんどの金融機関が実質年率を使っているので、覚えていなくても困ることはほとんどないでしょう。
さて前述の通り、銀行で300万円を借金(実質年率2.5%)した場合、返済期間を10年間とすると年間返済額は34万円(元利)となります。
つまり、毎月2.8万円の支払いを10年間続けることになります。
借入金額・金利を変えずに、5年間で返済する場合、年間返済額は64万円となりますので、月額では5.3万円の支払が必要になります。
次に、残価設定型クレジットを利用する場合の返済額も確認しましょう。
例として、300万円の車を、全額残価設定型ローンで購入する場合を考えてみましょう。
返済期間を5年間として、5年後の残価値を90万円(30%)、金利を3.5%として計算すると、借入期間中は毎月4.1万円の支払いが必要になります。
このように、返済機関によって毎月の返済金額が変わりますが、頭金の有無によって支払総額が大きく変わります。
できるだけ頭金を用意しておくことをおすすめします。 それでは、頭金の有無による返済総額の違いを具体的に計算していきますので、自動車を購入するときの参考にしてください。
頭金0円で組んだ場合の月々返済額
月々の支払額は返済期間や金利によっても変わりますが、ボーナスでの支払いをするかによっても変わります。
ボーナス月に2か月分などをまとめて返済した方が、月々支払額はもちろん低くなります。
今回のシミュレーションでは、ボーナス返済なしで、頭金なしのフルローンを想定して計算しました。
なお、借入金額は300万円で、実質年率は2.5%です。
3年でローンを組んだ場合
3年(36回)で300万円の返済を行った場合、初回支払金額が89,528円で、2回目以降の支払い金額は86,500円と算出されました。
また、支払利息の合計金額は117,028円、総支払金額は3,117,028円です。 人によって感じ方はそれぞれですが、意外と利息が発生しないと感じるのではないでしょうか。
5年でローンを組んだ場合
5年(60回)で300万円の返済を行った場合、初回支払金額が55,725円で、2回目以降の支払い金額は53,200円と算出されました。
また、支払利息の合計金額は194,525円、総支払金額は3,194,525円です。
返済期間が2年長くなったことにより、月々の返済金額は3万円以上の少なくなりましたが、利息分の支払い額が8万円ほど増えてしまいました。
7年でローンを組んだ場合
7年(84回)で300万円の返済を行った場合、初回支払金額が44,568円で、2回目以降の支払い金額は38,900円と算出されました。
また、支払利息の合計金額は273,268円、総支払金額は3,273,268円です。 3年で返済した場合と比較すると、毎月の返済は半分以下となっているため、かなり楽に返済できるでしょう。
しかし、利息分の支払いは16万円近く増えていますので、かなり損をしていると感じるのではないでしょうか。
頭金100万円入れて組んだ場合の月々返済額
それでは、頭金を100万円入れた場合も算出していきましょう。 なお、先ほどと同じように300万円を実質年率2.5%で借り入れる場合を想定して計算します。
3年でローンを組んだ場合
3年(36回)で300万円の返済を行った場合、初回支払金額が59,519円で、2回目以降の支払い金額は57,700円と算出されました。
また、支払利息の合計金額は78,019円、総支払金額は3,078,019円です。
3年頭金なしのときと比べて、月々の返済金額は3万円程度低くなり、利息も4万円ほど安くなっています。 5年頭金なしで購入したときと、月々の返済額が同じ程度であることも注目です。
5年でローンを組んだ場合
5年(60回)で300万円の返済を行った場合、初回支払金額が41,083円で、2回目以降の支払い金額は35,400円と算出されました。
また、支払利息の合計金額は129,683円、総支払金額は3,129,683円です。
5年頭金なしと比べると、支払利息は6.5万円ほど安くなっています。 返済期間が長くなるほど、頭金を入れる効果が大きくなることを実感できるでしょう。
7年でローンを組んだ場合
7年(84回)で300万円の返済を行った場合、初回支払金額が32,478円で、2回目以降の支払い金額は25,900円と算出されました。
また、支払利息の合計金額は182,178円、総支払金額は3,182,178円です。7年頭金なしとの比較をすると利息の支払額は9万円もの差が産まれました。
頭金を入れることで、毎月の支払いも楽になるため、自動車を購入する前にしっかりと貯蓄をしておくことをおすすめします。
車を買う時の頭金の目安は?
300万円の車を借金で購入する場合、頭金はどれだけ必要でしょうか。
必要な頭金の金額によっては車のランクを下げたり、購入時期をずらしてお金を貯めるなどの対応が必要になりまます。 自動車購入の前に頭金に必要な金額を確認しておく必要があるでしょう。
最低水準はある?
まず確認しておくべきは、銀行のマイカーローンや、ディーラーローンで、必須となる頭金の最低額があるかどうかです。
借入条件に、頭金の最低ラインが設定されていれば、その金額以上を用意しないと、そもそも借金できないことになります。
しかし、銀行のマイカーローン、及びディーラーローンともに、頭金の最低額に関する条件は設けられていません。
つまり、銀行や信販会社の審査にさえ通過すれば、頭金0円で、300万円全額を借金することも可能です。
ただし、借り入れ金額が各金融機関が販売しているマイカーローンの限度額を超えている場合には頭金が必要になります。
例えば、最大で200万円しか借りることができないのであれば、残りの金額は頭金で準備してください。
また、仮に300万円以上の限度額のマイカーローンであっても、収入によっては300万円借りることができない可能性があります。
頭金を用意した方が審査に通過しやすくなので、審査が不安な人は少しでも頭金を用意しましょう。 そでれは、頭金と審査の関係について詳しく見ていきましょう。
審査への影響は?
頭金が無くても借金で車を購入することは可能ですので、頭金を用意する目的は、「審査に通りやすくなる」「購入後のローン返済額を低く抑える」「少しでも金利を減らす」ことになります。
ここでは、審査に通過するために、どの位の頭金があると良いかという観点から考えてみましょう。
銀行マイカーローンの場合、住宅ローンなどと異なり、「担保」という観点がありません。
車に対する担保設定はありませんし、車の名義も購入者のものとなります。
つまり、銀行審査において、頭金の意味は、「借入額が減る分審査に通りやすくなる」という効果に限定されます。
審査に通るかどうかのギリギリの年収であれば頭金は重要ですが、余裕を持って返済できる収入があれば頭金が無くても問題ありません。
ディーラーローンの場合は、購入金額全額の支払いが終了するまで、車の名義は信販会社のものとなります。
つまり、実質的に車は借金の担保となっています。
この時、頭金は多ければ多い方が、審査にも通りやすいことになります。
なお、一般的に、車を借金で購入する時の頭金の目安は、10~30%程度と言われています。
300万円の車を購入する場合、頭金0円でも可能ですが、30万円~90万円程度用意しておくと、審査にも通りやすくなると言えるでしょう。
下取り金額は?
はじめて自動車を購入する場合ではなく、乗り換える場合には、使用中の車を下取りしてもらって頭金にすることができます。
したがって、少しでも査定額が高い方が審査に有利です。 自動車販売店を下取り先とすることもできますが、できるだけ高く買取って欲しいなら、一括査定に申し込むことがおすすめです。
例えば、一括査定サイトのカーセンサーなら、簡単に無料一括査定を行うことができます。
複数の買取店の査定を一度の行うことができ、各店舗の買取額を比較した上で、最も高いところに売却しましょう。
なお、一括査定サービス以外にも、どんな状態の車でも0円以上の買取保証額を設定しているカーネクストなどもあります。
地元の車を販売している事業所に車を持ち込んで審査をしてもらうよりも、楽に査定額を知ることができるので、一括査定サービスに新規登録してみてください。
まとめ
300万円の車を購入する場合のマイカーローンについてご説明しました。
マイカーローンは大きく分けると、銀行で借金するものと、ディーラーローンの2種類があります。
銀行ローンは金利が低いことがメリットであり、ディーラーローンは比較的審査に通りやすいなどのメリットがあります。
マイカーローンは総量規制の対象に含まれませんので、審査に通過すれば、大きな金額の借入も可能です。
頭金を用意しなくてもローンを組むことはできますが、利息分の支払いを考えると頭金を入れることをおすすめします。
また、頭金を入れた方が、審査に通過しやすくなるというメリットもあります。 返済シミュレーションを行って上で、頭金を入れるかを検討して見てもよいでしょう。
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