ディーラーローンは審査が甘い?~知っておくべきポイント~

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執筆者の情報
名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務
この記事はこんな人におすすめ

今回の記事は以下のような人におすすめの内容です。

  • ディーラーローンの審査は本当に甘いのか気になる人
  • ディーラーローンの審査に落ちてしまった人
  • 車を購入するときのローンを色々知りたい人

審査に「甘い」はない

この記事ではディーラーローンの審査は甘いのかについて解説していきますが、解説をする前に伝えたいのは、「ローン審査においては『甘い』ということはない」ということです。

審査が「甘い」ということは審査そのものが甘いということになり、審査をする上での項目が少なくなるためにたいして審査をしていないということになってしまいます。

審査をする上での項目はどこで審査を受けようともほとんど変わりませんので、審査が「甘い」という言葉は適切ではありません。

したがって、どの自動車販売会社の審査が「甘い」のかという表現ではなく、どの自動車販売会社の審査が「通りやすい」のかという表現でここから先は解説していきます。

審査が「通りやすい」はある

先ほども話した通り、審査においては「甘い」ということはありませんが、「通りやすい」ということは実際にあります。

審査が「甘い」のがなければ「通りやすい」というのもないと感じる人もいるかもしれませんが、審査が通りやすいのは貸す側がどれだけのリスクまでを取れるのかによって決まります。

ここでいうリスクとは、貸したお金を回収できなくなることをいい、リスクが高くなるほど回収できなくなる可能性が高くなります。

「甘い」と「通りやすい」は一見すると同じようにも感じますが、その意味は全く違うということを認識しなければなりません。

一般的には通りやすい

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結論から先に言うと、一般的にディーラーローンは審査に通りやすいと言われています。

審査に通りやすいといっても銀行の自動車ローンと比べると通りやすいという意味になります。

したがって、だれでも簡単に借入できるということはなく、きちんと審査をした結果で通りやすくなっているということです。

車の購入はいずれにしても高額な取引となるため、カードローンやクレジットカードのような審査に通りやすいという意味ではない点には気を付けてください。

車を担保にしているから通りやすい

信販会社がディーラーローンの審査に通りやすくなるように設定しているのは、契約者が購入した車を担保にしているということが理由です。

ディーラーローンを借りて購入した車の車検証を見ると、所有者のところに借りた信販会社が記載されており、これがローンを組むときに車を担保として設定している証明となります。

本来、購入した人がその車の所有者となりますが、ディーラーローンの場合には所有者を信販会社とすることによって、返済ができなくなるとその車を売却して残債の返済に充てます。

担保を取ることのメリットは、リスクが高い人であってもある程度は回収できるということであり、このようなことを「保全」といいます。

保全ができると資金の回収を簡単にできますので、これが審査に通りやすくなる要因となります。

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新車と中古車では金利が違う

ディーラーローンの場合、新車と中古車では適用される金利に違いがあります。

その要因となっているものは、担保としての車の価値にあります。

新車であれば価値が高いので保全できますが、中古車であれば車自体の価値と貸付金額には開きがあります。

つまり、保全が完全ではないということになります。

中古車販売店によっては、新車として利用できるディーラーローンと、中古車にしか利用できないディーラーローンがあるため、申込時にディーラーに確認しなければなりません。

また、保全が十分でなければリスクに対応ができませんので、金利を高くすることによって保全できていない部分を補っています。

具体的には、新車であれば2%前後の金利となるものが、中古車であれば6%~9%程度の金利となります。

保証人を付ける

車を担保にしたとしても審査に通らないという人の場合には、保証人を付けて申し込みすることで審査に通る可能性があります。

車のほかにも親などの保証人を付けると、信販会社では二重の保全を確保できますので、さらに審査に通りやすくなります。

銀行の自動車ローンでは保証人を付けるということはほとんどありませんので、保証人を付けられるディーラーローンだからこそ審査に通りやすいと言えます。

ディーラーローンの保証人

先ほど話に出てきましたが、ディーラーローンでは申込者の審査結果によって、審査通過条件として保証人を付けることが求められるケースが出てきます。

特に申込者が下記の条件に当てはまる場合には、保証人が必要になると考えておいた方がいいでしょう。

  • 未成年
  • 勤続年数が1年未満
  • フリーターやアルバイト
  • 自営業
  • 借入希望額に対して収入が少ない

しかし、保証人が求められるということは、裏を返せば保証人さえ付ければ審査に通過できますよということを意味しているため、上記条件に当たる人は前もって保証人を見つけておくのも良い方法でしょう。

保証人になれる条件と役割

保証人を準備することをおすすめしてきましたが、保証人はだれでも良いというわけではありません。

申込者が返済不能に陥った場合、残りのローン残債の返済が求められることになるので、下記の条件をクリアしている必要があります。

  • 成人している
  • 安定して継続した収入がある
  • 信用情報に問題がない

また求められるのが保証人か連帯保証人かで、返済義務に大きな違いが出てくるので、その違いをシッカリと理解しておく必要もあるでしょう。

保証人と連帯保証人はともに申込者が返済できなくなった場合に、残りのローン残債を支払う義務を負うという点では同じですが、下記の3点において違いがあります。

  • 保証人はまずは債務者への返済請求を主張できるが、連帯保証人は請求されれば即時に支払い義務が生じる
  • 保証人は債務者に返済資力がある場合、その財産の強制執行を主張できるが、連帯保証人にはできない
  • 保証人が複数いればローン残脚を頭数で割れるが、連帯保証人は複数いてもすべての人が全額返済しなければならない

つまり、保証人よりも連帯保証人の方が強い返済義務を負うことになるわけです。

保証人になってもらう人との関係性を悪くしないためにも、お互いにこの点はシッカリと理解しておくようにしましょう。

連帯保証人は借金の返済を拒否できない

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ディーラーローンの審査基準

ディーラーローンはクレジットカードやカードローンと比較して、借入時の金額が高額になるため、審査のポイントや審査基準が異なります。

また、銀行のマイカーローンとも審査基準が異なる点があるので、一般的なディーラーローンの審査基準を紹介します。

ただし、ディーラーローンは取扱っている信販会社ごとに、審査基準が異なるためこちらで紹介した審査基準が当てはまらない可能性もあります。

詳しくはそれぞれのディーラーローンごとの特徴を確認してください。

①年収

年収に関しては、最低ラインとして200万円の収入が必要とされるケースが多いです。

しかし、先ほども紹介したように自分の年収を上回るほどのローンは、審査が厳しくなるため審査にとおりにくいと考えておきましょう。

また、投資による収入や副業による収入を年収にカウントしないディーラーローンも存在するため、本業での収入が少ない人は注意しておきましょう。

②職業・勤続年数

職業による制限は基本的にありませんが、アルバイトやパートといった雇用形態、また専業主婦や学生(就職内定者含む)など現在収入がない人は、本人の名義でディーラーローンは組みにくいです。

ただし、派遣社員や契約社員であっても年収の問題を満たしていれば、ローンには余り支障がでないことが多いです。

また、勤続年数が1年未満の人も審査には通りにくいため、どのような業種、雇用形態でも1年以上は継続した勤務実績を作ってからローンの申し込みをしましょう。

③信用情報

ディーラーローンでも、これまでのローン商品やクレジットカードの利用実績の情報である信用情報を重要視してきます。

特にディーラーローンは信販会社が行っているため、クレジットカードに関する信用情報は確実にチェックされます。

長期滞納や代位弁済をして金融ブラックになってしまった場合には、もちろん審査には通りませんが、返済日を何度も忘れてしまい滞納を繰り返している場合にも、ディーラーローンの審査に通りにくいため気を付けましょう。

担当者がアドバイスをしてくれる

ディーラーローンを申し込むときに審査に通るかどうかが分からないという場合には、ディーラーの担当者が審査に通りやすくなるようにアドバイスをしてくれます。

大抵は「頭金を入れる」ことや「保証人を付ける」というようなアドバイスではありますが、銀行で申し込みをしてもこのようなアドバイスをしてくれるというところはほとんどないため、ありがたいサービスと言えます。

担当者としてもディーラーローンの契約を獲得できれば、車とローンの実績を同時に獲得できますので、なんとか審査に通るように働きかけてきます。

そのため、審査に不安があるというような場合には、まずその担当者に相談をしてみる方が良いです。

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ディーラーローンと銀行のマイカーローンはどう違う?

購入先のディーラーに勧められるままディーラーと信販会社が提携したディーラーローンを利用する人は少なくありません。

実際、ディーラーローンが一番良いと信じて疑わない人が多いのも事実です。

ディーラーと銀行のカーローンはともに自動車購入のときに利用できるローン商品という点では同じですが、実際にはこの両者には多くの条件で異なる点があります。

したがって、ディーラーローンを利用するにしても、その違いをよく理解しておく必要があるでしょう。

下記が一般的な両者の特徴を比較したものです。

種類銀行マイカーローンディーラーローン
金利新車・中古関係なく同じ中古の場合は高くなる
仮審査申込できるできない
資金用途自由指定ディーラーのみ
保証料銀行負担利用者負担
繰上返済無料有料
所有権利用者返済中はディラー
審査基準厳しい比較的甘い

上記のように多くの点で条件が違ってくるので、比較することなく何の疑いもせずにディーラーローンを利用するのは、余りおすすめできません。

特に金利については2~3倍もの違いが出てくるので、ディーラーローンで申し込みした後に、銀行のマイカーローン金利を知って驚く人も少なくありません。

これらの違いについてはこの後に詳しく触れるので、ここでは両者には多くの違いがあるというだけに止めておきますが、一般的な比較でこれだけ相違点が出てくるのですから、ディーラーローンが一番と思っていた人は大きな勘違いをしていたということになります。

また、ディーラーローンと銀行のマイカーローンはともに金融機関が販売しているローン商品ですが、この2つのローン商品には決定的な違いがあります。

それはローンの契約形態です。

この2つは下記のようにローンの契約形態が全く違ってくるのです。

  • ディーラーローン 自動車担保貸付
  • 銀行のマイカーローン 無担保貸付

ここからは、このふたつの貸付形態の違いを解説します。

自動車担保貸付とは?

近年は持っている車を担保にしてお金を借りる自動車担保ローンなる商品を販売しているところもあるようですが、今回説明するのはそのローンとは全く違います。

混同する人もいるかもしれませんが、まったく違うものだと考えておいてください。

銀行のマイカーローンは利用者が返済不能に陥ったときに備えて、その保証を受けるために保証会社への加入を求めますが、契約自体は申込者の信用に基づいた無担保貸付となります。

このように何の担保もとらずに貸し付けを行う方法を無担保貸付と言い、代表的なものとしてはカードローン契約が挙げられます。

これに対してディラーローンは購入する車を担保として契約を行う自動車担保契約で、利用者が返済不能に陥った場合は担保とした車を転売し、その代金をローン残債に充てることになります。

簡単に言えば銀行のマイカーローンなら返済不能となっても、車を取り上げられることはありませんが、ディーラーローンの場合には車が担保として引き上げられてしまうというわけです。

何でディーラーと銀行は貸付形態が違うの?

先ほど紹介した自動車担保貸付と無担保貸付の貸付形態の違いは、車の所有権に大きく影響してきます。

先ほどの比較の欄で所有権に違いが見られましたが、この違いが出ているのも契約形態の違いが原因です。

銀行のマイカーローンは車を担保に取らないため、車の所有者は初めからローン利用者となっていますが、ディーラーローンは車を担保に取っているため、ローン完済するまでは所有者はディーラー、もしくはローン会社のいずれかとなります。

ローン完済後も乗り続ける場合には、所有権解除を行って所有権を自分に変更しなければならないので、その面倒さが度々指摘されています。

それではどうして銀行のマイカーローンとディーラーローンとでは、契約形態に違いが出てくるのでしょう。

これはディーラーローンの取り扱いが信販会社であることに起因しています。

ディーラーと提携してディーラーローンを販売する業者は、クレジット会社や信販会社といった貸金業者となるのですが、これら貸金業者は自動車担保貸付でないと総量規制の影響を受けてしまうのです。

総量規制とは貸金業者に対して個人への貸付を年収の3分の1までとした法律ですが、自動車購入はこの総量規制の除外とされており、申込時の借入額に関係なくローン貸付を行えます。

しかし、この総量規制の除外とするには自動車担保貸付であることが条件となっており、無担保貸付とすると総量規制の対象となってしまうのです。

したがって、総量規制を遵守する必要のない銀行は無担保貸付としても問題ありませんが、ディーラーローンの場合は自動車担保貸付としなければ貸付できる層が限定されてしまうので、両者には契約形態に違いが出てしまうというわけです。

ディーラーローンのメリットは?

ディーラーローンは販売店で気軽に申し込める自動車ローンですが、気軽さ以外にも幾つかメリットがあります。

そこで、ディーラーローンならではのメリットについて、詳しく解説します。

審査スピードが早い

ディーラーローンの審査は信販会社が行っているため、銀行のマイカーローンと比較すると審査が非常に早いです。

ローンの契約自体は販売店で行えますし、審査結果も早ければ当日中に結果が出ます。

銀行のマイカーローンを申し込みする場合には、インターネットや店舗で申し込みの手続を行い、審査結果が出るまで2~3日、長い場合には1週間近く待たなければなりません。

もしも、審査落ちをしてしまった場合には、次のローンを探さなければならず、なかなか車の購入ができない事態にもつながってしまいます。

購入を決めた当日中に結果が分かるという点で、ディーラーローンは他のローンよりも優れていると言えます。

ディーラーローンの返済回数は短い

銀行のマイカーローンの返済期間は最長10年の120回と長期返済が可能ですが、ディーラーローンの場合は下記のように短くなってきます。

  • トヨタ 最長96回(8年)
  • ホンダ 最長84回(7年)
  • マツダ 最長72回(6年)
  • ガリバー 最長84回(7年)
  • オートバックス 最長84回(7年)
  • アップル 最長72回(6年)

高額となる高級車を購入して、毎月の返済負担を長期返済で軽くしようと考えている人には、ディーラーローンは不向きとなってきます。

しかし、借入期間が短ければその分利息の支払いを減らせますので、総支払額を減らせるというメリットにもなります。

車のローンで10年といったような長期返済を行う人はあまりいませんが、この点はしっかりと覚えておくようにしましょう。

返済期間が短いのは何故?

ディーラーローンはなぜ銀行のマイカーローンよりも返済期間が短く設定されているのでしょうか。

これは返済が余りに長期に渡れば車の担保価値がなくなってしまうことが影響しています。

担保価値は車の市場価格と連動しているため、車は初回登録から3年で大きく値崩れが始まり、5年でさらにその影響は大きくなるのです。

したがって、あまりに長期間の返済となれば、返済不能に陥った場合に車の担保としての価値がなくなってしまう可能性が高くなります。

そのリスクを回避するため、ディーラーローンは銀行のマイカーローンよりも短期返済となることが一般的です。

カーローンは返済期間が短い方がお得!

返済回数は長い方が毎月の返済額が安くなると思っている人は多いことでしょう。

確かに返済回数を長くすれば毎月の返済額は抑えられますが、その分、支払うことになる利息は大きくなってしまいます。

実際に200万円のディーラーローンを金利7%で組んだ場合、返済回数によってどれくらいの利息差が出てくるのかをシミュレーションしてみましょう。

  • 返済回数36回(3年) 支払総額2,223,144円 支払総利息223,144円
  • 返済回数48回(4年) 支払総額2,298,816円 支払総利息298,816円
  • 返済回数60回(5年) 支払総額2,376,120円 支払総利息376,120円
  • 返済回数72回(6年) 支払総額2,455,056円 支払総利息455,056円
  • 返済回数84回(7年) 支払総額2,535,540円 支払総利息535,540円
  • 返済回数96回(8年) 支払総額2,617,632円 支払総利息617,632円

返済回数が延びる毎に確実に支払利息が高くなっていることが分かります。

毎月の返済額は96回(8年)で27,267円、返済回数36回(3年)で61,754円と返済回数を延ばすことで軽減が図れますが、40万円近くの支払利息差が出てきます。

となれば長期返済ができることが必ずしも大きなメリットとなるとは言い難いです。

返済完了時期を車検ごとの3年、5年に設定することで、まだまだ高値で売却できる乗り換え時期を逃さないようにすることも可能です。

返済は短く、毎月の返済額が負担とならないローン組を検討するべきでしょう。

ディーラーローンは必要書類が少ない!

銀行のマイカーローン申込では、下記のように多くの書類提出が必要です。

  • 本人確認書
  • 収入証明書
  • 見積書または注文書
  • 印鑑登録証明書
  • 銀行印

しかし、ディーラーローンならば下記3つを用意しておけば十分です。

  • 本人確認書
  • 印鑑登録証明書
  • 銀行印

中には本人確認書と銀行の届出印だけでOKというところもあり、自分で用意しなければならない書類が少ないのはディーラーローンの大きな特徴であり、手間がかからない大きなメリットと言えるでしょう。

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ディーラーローンのデメリットは?

メリットに続いて、次にディーラーローンを利用するときに必ず押さえておいて欲しいデメリットについて説明します。

銀行のマイカーローンについて知識を持たなければ、デメリットと感じることはないでしょうが、今は情報があふれかえっている時代ですから、よく理解して利用しないと契約後に後悔することにもなりかねません。

ディーラーローンのデメリットとして挙げられるのは下記の2点です。

  • 返済期間が短い
  • 完済しないと所有権が得られない

完済しないと所有権が利用者に移らないことは先ほど説明しましたが、併せて覚えておいてほしいのが返済期間です。

銀行のマイカーローンならば最長10年というのが一般的ですが、ディラーローンの場合には返済期間は最長5年が一般的で、銀行のマイカーローンのような長期返済はできません。

したがって、高額な車を購入する場合に返済期間を長くして、毎月の返済負担を軽くするといった手法は使えないので、毎月の返済が負担とならないよう購入する車を選ぶ必要が出てきます。

また、上記のデメリット以外にも幾つか気になるデメリットがあるので、併せて確認していきましょう。

所有者がディーラーになる

これまで紹介してきたように、ディーラーローンの場合には自動車担保貸付となるため、返済が完了するまでの所有者がディーラーになってしまいます。

所有者が自分ではないというデメリットは、これまで紹介してきた内容以外にも、事故や車を破損したときにも影響があります。

もしも、車を事故や破損が原因で価値がなくなったり、減少したりすると、ディーラーが持ち主であるため損害賠償請求をされる危険性があるのです。

また、ディーラーローンを完済しなければ、車を自由に売却できないため、次の新車の購入に支障が出るかも知れません。

所有者が自分ではないという点は、いざというときに困る可能性があるため、注意事項をディーラーと確認しておきましょう。

ディーラーローン金利が高い

ローンを組むときに一番気にするのは金利でしょう。

車の購入代金となれば決して安価なものではないので、できるだけ低金利のローンを利用したいと考える人は多いと思います。

この点において、ディーラーローンは銀行のマイカーローンに比べて圧倒的に不利な条件となります。

下記の各社金利を見て下さい。

ディーラーローン
  • ジャックスオートローン 3.9%程度
  • トヨタファイナンス   6.8%
  • オリコオートローン   7.0~10.0%程度
銀行マイカーローン
  • りそな銀行               3.475%~4.475%(変動)
  • 静岡銀行マイカーローン         2.40%~4.40%(変動)
  • トマト銀行マイカーローン        1.75%~2.95%(変動)
  • 西日本シティ銀行マイカーローン     1.7%(変動)2.2%(固定)
  • 三井住友銀行マイカーローン       4.475%(変動)
  • 三菱UFJ銀行ネットDEマイカーローン   1.72%~2.975%(変動)
  • 住信SBIネット銀行Mr.自動車ローン    1.775%~3.475%(変動)
  • 千葉銀行ちばぎんマイカーローン      1.70%~2.55%(変動)

先にも少し触れまいたが、両者では金利に2倍から3倍もの差が出ています。

この金利だけ見ればディーラーローンをこぞって利用しようなどという気にはならないでしょう。

それでは何故これほどまでの金利差が生まれているのかについて検証していきます。

ディーラーローンは信販会社のローン

まず金利差が生まれてしまうのはその審査難易度が大きく影響しています。

銀行も信販会社もローン商品という貸付で利息を得て収益を出していますが、信販会社が銀行と同じ土俵で勝負をしても勝てるはずはありません。

したがって、信販会社等の貸金業のスタンスは、銀行では融資NGとなる人にも貸付を行うことで利用者獲得を狙っています。

しかし、銀行がNGとする利用者はOKとするものと比較すれば、返済不能となるリスクが間違いなく高くなってきます。

その貸し倒れへのリスク対策が高金利なのです。

信販会社等の貸金業は銀行よりも高金利とすることで、貸し倒れとなったときに高い金利によって得られた利息で貸し倒れの分を補てんします。

貸し倒れとなることがあっても、高金利による収益でトータルプラスならOKというわけです。

銀行と他の金融機関で金利差が出ているのは、こういった原因が影響していると理解しておきましょう。

金利にはディーラーへのマージンが上乗せ

ディーラーローン金利が高いのは信販会社だからという以外にも理由があります。

それは信販会社からディーラーへ支払われるマージンです。

信販会社はディーラーと提携することで、何の営業努力もせずにローン申込者を獲得できます。

このディーラーが代わりに営業を行っていることに対する対価がマージンです。

ディーラーローンの場合、ローン金利をディーラーと直接交渉ができ、ローン金利を下げてもらったという話は珍しいものではありません。

ローン会社でもないのに何でディーラーが勝手に金利を下げられるのか、この値引き幅こそがディーラーに支払われるマージンに当たるからです。

マージンをそのまま会社利益にするかどうかは、ディーラー側の考え方ひとつです。

したがって、ディーラーローン利用時には必ず金利引き下げの交渉を行うことをおすすめします。

中古車購入時には金利がさらに高くなる

銀行のマイカーローンは新車でも中古車でも購入対象車に違いがあっても適用金利は同じですが、ディーラーローンの場合には下記のように新車よりも中古車の方が高金利になってきます。

  • オートバックス 7.9%
  • ガリバー    9.8%

近年はガリバーといった大手の中古車ディーラーが増えてきましたが、中古車販売は新車販売と比べて利益が少ないと言われています。

したがって、ディーラーは販売価格だけでは大した利益が出ないため、先ほど説明した提携した信販会社等からのマージン収益を得ようとするのです。

中古車をディーラーローンで購入した場合、この高金利がネックになって銀行のマイカーローンで新車を購入するよりも高くなったというケースもないわけではありません。

ディーラーローンで中古車購入する場合には、金利がいくらになるのか、総支払額がいくらになるのかを必ず試算するようにしましょう。

ディーラーローンに通らない理由

審査が甘いと言われるディーラーローンですが、それでも申し込みした人全てが審査通過できるわけではありません。

下記のような条件に当てはまる場合には、審査落ちする可能性は高くなってきます。

  • 信用情報に問題がある
  • 勤続年数が短い
  • 他社借入が多い

それぞれどのようなことが原因となるか確認していきましょう。

信用情報に問題がある

ローン審査で必ず確認されるのが信用情報です。

信用情報には申込者の他社借入や他社ローンの利用状況の詳細が事細かに記録されており、個人信用情報機関という団体が信用情報を金融機関から集めて保管しています。

ディーラーローンの審査時に最初に確認されるのがこれまでの返済状況です。

毎月確実に返済が行われていれば返済能力があり信用できると判断されますが、度重なる遅延や延滞があれば返済能力なしと判断され、審査通過は厳しくなってきます。

また、過去に債務整理を行っている場合は、審査難易度が低いと言われるディーラーローンでも絶対にアウトです。

債務整理には自己破産や任意整理といった制度が該当し、これらの情報は金融事故として5~10年間情報が保管され続けます。

金融事故を起こした状態でローンを組み、車購入をすることはほぼ無理だと考えておきましょう。

勤続年数が短い

ディーラーローンの申込資格に安定した収入があることが条件とされていますが、勤続年数が短い場合は安定した収入が得られていないと判断され、審査落ちの原因となってきます。

最低でも1年以上の勤続年数でないと、安定した収入が得られているとは判断されません。

勤続年数が短い場合は、保証人を付けるなどの対応が必要になってくるでしょう。

他社借入が多い

年収に対して他社借入が多い場合には、返済原資が不足しているとされ審査落ちとなる可能性が高くなります。

これまで紹介してきたように、一般的に車のローンを組める上限額は年収と同額までとされています。

年収が200万円だとローンを組めるのは200万円までといった具合です。

しかし、これは車の代金だけではなく、申込時の借入総額を含めた合計額となるため、他社借入や他社ローンある場合には、これらが影響して審査落ちとなってしまいます。

心配な人はローン申込するときには、今の借入残金とローン残金がいくらあるのかを確認するようにしましょう。

中古車購入なら自社ローンの検討も!

審査落ちする条件が揃っていて、ディーラーローンに申し込みしても審査落ちしそうだという人は、審査の厳しい銀行のマイカーローンの審査を通過できるはずもありませんから、実質ローンで車を購入するのは厳しいと言わざるをえません。

しかし、購入するのが中古車であるならば自社ローンという手もあります。

自社ローンはカーライフやラビットといった中古車販売業者自らが提供している分割支払い方法で、下記のような債務整理をしている人でも利用可能です。

  • 任意整理をしている
  • 個人再生をしている
  • 自己破産をしている

下記のようにディーラーローンや銀行のマイカーローンと比べると利用条件のスペックは少々落ちますが、保証人、または保証会社の保証を付けることで大抵の場合は審査通過できます。

  • 借入可能なのは50万円くらいまで
  • 支払い回数は最大で2、3年と短い

しかも、金利無料の分割払いとなるので、この点は大きなメリットとなってくるでしょう。

しかし、保証会社の保証を求められる場合には、その手数料には注意が必要です。

購入価格の10%から15%もの高い手数料が必要となるため、実質は高金利のローン商品となってしまいます。

手数料がいくらかかるのかをしっかりと確認し、高額な場合には手数料のかからない保証人で対応してくれるところへ申し込むことをおすすめします。

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意外と身近な審査に通らない理由

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審査に通らなかった場合には、まず何が原因で通らなかったのかを考えなくてはなりません。

ブラックとなっている場合や延滞や滞納をしているという場合には、自分自身でも良く分かっているはずです。

ブラックであればそうなってしまってから5年~10年は借りられません。

また、延滞や滞納しているという場合には、まずそれを解消しなければいくら申し込みをしたとしても通ることはありません。

さらに、解消したとしても信用は傷ついていますので審査に通らない可能性もありますが、よほど頻繁に延滞や滞納している、または長期間延滞や滞納をしている場合にはほとんど通ることはありません。

携帯端末の分割には要注意

携帯端末を購入するときに利用する分割支払いは、割賦販売法に基づいた分割となりますので、この情報も信用情報として登録されています。

割賦販売法はクレジットカードを取扱っている法律であるため、信販会社が取扱っていることが多いです。

この分割代金は通信料とともに「電話料金」として支払っていますので、信用情報とは関係のないことだと思っている人も多いです。

しかし、実際にはクレジットカードと同じように信用情報となり、電話料金の支払いが滞っていれば分割代金の滞納として登録されてしまいます。

携帯端末の分割をしているという場合には単に公共料金の支払いと捉えるのではなく、信用に関わる分割代金の支払いであると思って支払っていかなくてはなりません。

保証人が原因で通らないこともある

保証人を付けて申し込みをすると、その保証人も審査を受けることになります。

保証人は契約者が返済できなくなった場合、契約者に代わって返済をしていかなくてはなりませんので、しっかりとした信用が無ければ保証人となれず、この保証人が原因で審査に通らないということもあります。

保証人が原因で審査に通らないという場合には、信販会社より「別の保証人で再審査」という回答が来ます。

これは契約者には問題がないが、保証人には問題があるために別の信用のある保証人を付けられれば審査に通るという意味になります。

ディーラーローンは年収が影響するの?


銀行のマイカーローンの場合、申込資格として200万円ほどの前年度年収が求められます。

しかし、ディーラーローンは先ほど説明したとおり申込条件に下記のようなくだりが付け加えられており、十分な年収が得られていない層でも申し込み可能となっています。

「パート・アルバイト・派遣社員や自営業の人であっても、継続的な収入があれば問題ありません。」

下記のように全く年収がない状態だと安定した継続的な収入があるとは判断されないので審査通過は難しくなりますが、銀行のマイカーローンのように年収が低いという理由だけで申込不可となることはありません。

  • 無職
  • 専業主婦

ただし、車の金額と返済期間の関係で年間返済額が年収に対して高くなると、年収や職業の問題をクリアしていても審査にとおらない可能性があります。

ディーラーローンは派遣社員でも利用できる?

派遣社員の場合、正社員と比べて派遣打ち切りというデメリットがあり、安定性に欠けると判断されるため、高額なローン契約となる場合にはしばしば審査落ちという結果になることも少なくありません。

金融機関は雇用形態で審査判断することはないと言っていますが、低金利の銀行のマイカーローンでは審査通過は厳しいケースも出てくるでしょう。

しかし、ディーラーローンの場合、下記のような申込資格としているところが多いため、派遣社員であっても銀行よりも確実にローン審査を通過できる可能性は高くなってきます。

「パート・アルバイト・派遣社員や自営業の人であっても、継続的な収入があれば問題ありません。」

つまり、下記の条件をクリアしていれば、派遣社員だから審査落ちしやすいわけではないです。

  • 勤続年数が1年以上
  • 年収150万円以上
  • 信用情報に問題がない

しかも、ディーラーローンの場合は銀行のマイカーローンと違って、保証人を付けることでローン審査を通過するケースが少なくありません。

審査通過が不安であれば、申込段階で保証人を付けることを自ら提案してみるのも有効な方法となってきます。

年収が不安な場合は連帯保証人でカバー

ディーラーローンの良いところは低所得層であっても、収入に見合った額であればローン審査通過が可能なところです。

また申込時に連帯保証人を付けることで、通常ならば審査通過が難しい状態でも審査通過となる可能性は大いにあります。

例えば、返済総額が自分の年収に対して高額で、返済比率が高くなることもありますが、このような場合にも連帯保証人を付けることで審査に通りやすくなります。

事実、私が20歳くらいの学生の時、バイト等の収入がない状態でも親の連帯保証を付けることで200万円ほどのディーラーローンを利用できました。

ディーラーローン申込時に年収が不安な場合、連帯保証人でカバーできることを良く覚えておきましょう。

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ディーラーローンに審査落ちした場合には…

ディーラーローンに審査落ちをしてしまったとしても、まだ車を購入できない訳ではありません。

購入方法を変更したり、他の金融機関のローン商品を選択したりすることで、購入できる可能性があります。

ここでは、ローンの借入先や車の購入方法など、ディーラーローン以外の選択肢を紹介します。

少額であれば消費者金融

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ディーラーローンよりも審査に通りやすいものに消費者金融のオートローンがあります。

消費者金融といえばカードローンやおまとめローンのイメージが強いですが、オートローンなども提供しているところがあります。

しかし、審査に通りやすいといっても金利は高く、借りられる金額も少ないです。

アイフルを見てみると、金利は13.0%~17.0%で100万円までしか借りられません。

信販系のディーラーローンと比較しても、金利や借入限度額の条件は決して良いとは言えません。

したがって、車の購入というよりも修理や車検、カー用品の購入がメインとなり、車の購入となれば100万円以下の中古車が限界です。

それでも金利はディーラーローンの中古車金利よりも高くなってしまいますので、100万円以下でディーラーローンに通らない人が、どうしても借りたい場合以外には利用しないことが得策です。

中古車であれば銀行の自動車ローンがお得

審査が通りやすいということを除けば、中古車を購入する場合には銀行の自動車ローンで借りる方がお得です。

銀行では新車でも中古車でも金融商品が変わるわけではないため、金利も変わりませんので、中古車であっても2%程度で借入できます。

例えば150万円の中古車を5年で返済するといった場合には、金利2%の銀行自動車ローンで支払う利息の総額は77,498円となります。

対してディーラーローンを金利8%で借りると利息の総額は324,874円となり、5年間で247,376円も多く支払うことになります。

もちろん毎月の返済額もその分多くなりますので、中古車ほど銀行の自動車ローンを考えた方がいいです。

残価設定クレジットを考える

車を購入するときに、残価設定クレジットで購入をするという手段もあります。

残価設定クレジットとは、最初に設定した期間までローンの支払いを行い、設定日がきたら現在の車を返還することでローンの支払いが完了するという仕組みのローンです。

残価設定クレジットをつけておけば、車の返却日が決まっていますがローンの支払総額を少なく抑えられ、全額車の値段を支払わなくて済みます。

また、返却日が来たとしてもローンの残高を支払いすれば、車を手元に残せるため、返却をしないという選択肢も取れます。

ただし、車種の人気度合によって毎月の支払金額が左右されるという特徴もあるため、残価設定クレジット利用時には、毎月の支払額が幾らになるかシミュレーションを受けるようにしましょう。

ディーラーローンにかかる手数料も忘れないで!

カーローンを組むときにはどうしても車の購入価格だけに目が行きがちですが、忘れてはならないのが車を購入するときに発生する手数料や諸費用です。

銀行のマイカーローンならば手数料無料で、諸費用もローンに含めますが、ディーラーローンの場合は手数料が有料のところも多く、諸費用はローンに含めません。

これら費用はすべて申込者が実費で支払うことになるのです。

特に諸費用は下記のように多くのものがあり、総額で20万円から30万円と高額になってきます。

  • 自動車税
  • 重量税
  • 取得税
  • 消費税
  • 自賠責保険料
  • 検査登録費用
  • リサイクル料金
  • 車庫証明手数料

ディーラーローンを利用する場合には毎月の返済額がいくらになるかだけでなく、手数料や諸費用がいくらかかるのかを忘れずに確認するようにしましょう。

まとめ

ディーラーローンは審査に通りやすく、信販会社やディーラーの担当者も積極的に借りてもらおうとしてきます。

しかし、これはあくまでも信用があって初めてできることであり、いくら借りやすいようにしてくれたとしても信用が無ければ何の意味もありません。

したがって、信用に問題があるという場合にはまず自分の信用を回復させることを考え、特に中古車を購入予定の人は銀行で借りられるだけの信用となってから申し込む方が良いでしょう。

ディーラーの担当者に相談したうえで、少しでも審査に通りやすくしてもらうように、借入金額が少なくて済む車を探してもらうということもひとつの方法です。

借入金額が少なければそれだけリスクも少なくなりますので、その金額によっては審査に通るという可能性もあります。

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