海外でお金を借りるための方法とは?

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海外旅行中は住み慣れた日本を離れて生活することになるので、楽しい反面何かと心配事も付き物です。

そんな心配事の中で、お金の問題は言葉の問題と並んで多くの人が気にする問題ではないでしょうか。

そこで今回は、海外でお金が無くなってしまった・足りなくなってしまった場合に、お金を借りるための方法について説明していきます。

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海外でお金を借りるような事情とは?

そもそも海外旅行に行く前には、多くの人が入念な下調べをして万全の準備をしていくと思います。

それなのになぜ、海外でお金を借りるような状況に陥ってしまうのでしょうか。

所持品が盗難にあった

日本で生活している限り、盗難や置き引きにあうというようなことは滅多にありません。

しかし、海外で日本と同じような感覚で過ごすのは非常に危険です。

少し気を抜いて所持品から目を離してしまうと、気づけば無くなっていたなんてことは有名な観光地でもざらにあります(むしろ観光地のほうが多いでしょうか)。

筆者も友人と2人でハワイに行った時に、バイキング形式のレストランで机にカバンを置いたまま食事を取りにいって帰ってきたら、友人のカバンがなくなっていたというような経験を持っています。

そのような状況になってしまえば、どれだけ準備や下調べをしていても意味がありませんからね。

お土産を買いすぎた

海外に行ったらお土産を買わずには帰れないでしょう。

自分へのお土産・家族へのお土産・会社に配るお土産など様々ですが、その費用が予想外に膨れ上がってしまうということも十分に考えられます。

買いたかったものが想定していたよりも高かったり、予定にはなかったけどあれも買いたいというものが出てきたりなど理由は様々ですが、海外に行くと自然と財布のヒモが緩んでしまいます。

そこでグッと我慢ができればいいのですが、海外を楽しんでいる人にそのような自省を求めるのはなかなか難しいというのは、海外旅行に行ったことがある人であればお分かりいただけるのではないでしょうか。

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カジノなどで使いすぎた

また、海外特有のお金の使い方として「カジノで遊ぶ」という使い方があります。

日本でも競馬やパチンコといったギャンブルが行われてはいるものの、ラスベガスやマカオに代表されるような海外のカジノは日本のそれらとはケタが違います。

海外旅行の目的がカジノではないという人でも、ついつい足を運んでみようかなと思わせてしまうような魔力を持っているカジノですが、その魔力はどうやらお財布の中身にまで効果を及ぼすようですね。

そして、カジノが目的ではない人ですらそうなってしまうのですから、最初からカジノで遊ぶことを目的にしている人であればどうなるかは言わずもがなでしょう。

もちろん、カジノで大勝ちして高笑いしながら帰るという人も一握り程度はいるでしょうが、大半の人は失意の内にカジノを去ることになるのです。

ギャンブル依存性をなおすには

海外でお金を借りるための方法とは?

一部自業自得な内容も含まれていましたが、海外でお金を借りなければならないような事情に陥ってしまうのは、おおむね上記のような理由からです。

では、実際にそのような状況になってしまった場合、海外ではどのような方法でお金を借りることができるのでしょうか。

クレカのキャッシング枠を利用する

最も多くの人が利用できるであろう方法は、クレジットカードのキャッシング枠を利用するという方法です。

日本でも、クレジットカードをATMで利用することでキャッシングを行うことが可能ですが、海外でもそれと同じ要領でキャッシングを行うことができます。

ただし注意しなければいけないのは、日本であればどのクレジットカードでもほぼすべてのATMで利用できますが、海外ではクレジットカードの国際ブランドごとに対応しているATMが違うということです。

代表的な国際ブランドには「VISA」「Master Card」「JCB」がありますが、VISAは「PLUS」、Master CardとJCBは「Cirrus」というマークの付いたATMでないとキャッシングを利用することができません。

それぞれのマークはATMの分かりやすいところに記されていますので、クレジットカードでのキャッシングを利用する場合にはまずはそれらのマークがあるかどうかを確認しましょう。

一部カードローンを利用する

日本でお金を借り入れる場合にはカードローンが便利ですが、海外では基本的に日本のカードローンで借り入れを行うことはできません。

しかし、大手カードローンのアコムでは現在海外からでも借り入れを行うことが可能となっています。

利用するためには海外旅行に行く前にアコムと契約している必要があり、現地でお金がなくなってからアコムと契約を行うことはできないので注意が必要です。

利用できる人は多少限られてはしまいますが、カードローンは海外では利用できないという固定観念を持っている人からすれば非常に助かる方法だと言えるでしょう。

現地の知り合いに借りる

金融機関などから借り入れを行える主な方法は上記の2つです。

それ以外にお金を借りることができるとすれば、現地の人脈を頼って借り入れるような方法しか残されていないでしょう。

ただ、初めて旅行に行くような場所でお金を借りられるほどの濃いつながりを構築している可能性は非常に低いため、その国に何度も行ったことがあり現地の人とも親しく触れあっているような人に限って利用できる方法とはなるでしょう。

海外旅行に行く人はほぼ100%クレジットカードを所有しているため、クレジットカードのキャッシング枠を利用して借り入れを行うというのが一番安定してお金を借りられる方法となりそうです。

海外旅行中にお金が足りない!対処法と注意すべきこと

海外キャッシングとは?

海外キャッシングというのは、クレジットカードに付加できるサービスで、海外で「現地通貨」によってキャッシングできるようになります。

海外旅行や、出張に行かれることが多い方にとって、海外で現金が不足してしまった時に、すぐに現地通貨が引き出しできるので、非常に役に立ちます。

海外キャッシングだけに頼るのは不安ですが、海外に行く時に、必要以上の現地通貨を準備されなくても、不足した時にキャッシングできる手段として役立ちます。

現金が不足して困った時に活用できるものとして、安心につながります。

まずは海外キャッシングのメリットと注意点を紹介していきます。

外貨両替の手間がなくなる

海外旅行に行くとまずしなければならないのが、外貨両替です。

外貨両替は旅行先の外貨両替所で行うとレートが良いと言われています。

しかし、手数料を高くとる両替所や、悪徳な両替所が存在するのも事実です。

そのため、現地の両替所は安心して利用できないというデメリットがあります。

また、銀行などで両替した場合でも、手数料が上乗せされたレートで両替されます。

それに対して、海外キャッシングの場合、上乗せ部分が少なく、かなり有利なレートで換算されてキャッシングできます。

そのため、両替で現金を用意しておくよりも、キャッシングで現金を借りた方が、両替手数料分を減らせる上に外貨両替をせずにそのまま現地通貨額でキャッシングができるため、安心です。

但し、キャッシングですので期間に応じた金利は必要となります。

スキミング犯罪に注意

海外キャッシングにはメリットもありますが、海外でATMを利用する場合はスキミングに注意が必要です。

スキミングとは、デビットカードやクレジットカードなどのカードの情報を色々な手口で盗まれて、不正に使用されてしまうことです。

最近の手口としては、ATMの機械にスキミングカードリーダーを巧妙に取り付けておくというものです。

スキミングカードリーダーにカードを通させることで、カード情報を盗み出せる仕組みです。

被害者はATMに不正に設置されたスキミングカードリーダーに気が付かず、自分でカードを通してしまうという悪質な手口です。

ほかにも、ATMに隠しカメラを設置して暗証番号を盗むものや、ニセのキーボードを貼り付けて暗証番号を押させるものなど、日本では考えられないようなスキミングの手口が横行しています。

キャッシングを利用する場合は、利用場所を慎重に選ぶことをおすすめします。

安全な時間帯・場所で利用する

海外キャッシングには、先にも紹介したようにスキミングの被害にあうリスクがあります。
そのため、利用するATMには十分に気を付けましょう。

比較的安全なATMは下記のような場所にあるものです。

  • 銀行内のATM
  • 空港のATM
  • ガードマンがいるATM

逆に避けた方がいいATMは下記のような場所にあるものです。

  • コンビニやショッピングセンターのATM
  • 建物の外にあるATM
  • 人目につきにくいATM

できるだけ、外ではなく建物内にあるATMを利用し、1台ではなく複数台並んでいるATMの方が、スキミングの機械がついているか比較しやすいためおすすめです。

もっとも安全なのは銀行内のATMやガードマンがいるATMです。

それ以外の場所を利用する場合は、注意して利用しましょう。

また、利用はできるだけ昼間にするようにしましょう。

夜間は人目が少ないので、スキミングの機械が設置される可能性が高くなります。

大抵のクレジットカードで利用できる


クレジットカードには海外キャッシングの機能が付けられるものと、付けられないクレジットカードがあります。

しかし、ビューカードや、アメリカンエキスプレスなど、ごく一部のクレジットカードを除いて、大抵のクレジットカードに、付加することのできるサービスです。

海外キャッシングが利用できるクレジットカードには下記のようなカードがあります。

  • 三井住友VISAカード
  • JCBカード
  • NICOSカード
  • 楽天カード
  • ライフカード
  • イオンカード
  • オリコカード
  • ジャックスカード
  • ダイナースクラブカード
  • セゾンカード ほか

また、アメリカンエキスプレスカードは基本的に海外キャッシングが利用できませんが、日本で発行されている提携カードは使える場合があります。

海外に行く場合は、事前に自分の所有しているクレジットカードが海外キャッシングに対応しているか、WEBサイトなどで確認しておきましょう。

利用可能なATMの見分け方

実際に海外でキャッシュサービスを利用するにあたっては、現地にあるATMか、もしくは現地の銀行の窓口を使います。

利用できるATMは、ATMもしくは銀行窓口にご自身のクレジットカードの国際ブランド(VISA、JCBなど)のマークが付いたものが利用できます。

自分のカードが使えるかどうかの見分け方をカードのブランドごとに確認していきましょう。

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VISA

ATMの設置場所に「PLUS」のロゴがあればVISAカードが利用可能です。

VISAカードは世界シェアNo.1のカードブランドのため、どの国に行っても大抵使用することができます。

ただし、オーストラリアやロシア、デンマークなどの有名旅行先でも使えない地域があるため注意が必要です。

Master Card

ATMに「CIRRUS」のロゴがあればマスターカードが利用可能です。

マスターカードはVISAに次ぐ世界シェアを誇るブランドのため、VISAカードと同じく世界の多くの地域で利用できます。

そのため、VISAカードが使える店では、大抵マスターカードも利用できます。

マスターカードは特にヨーロッパで強いと言われていますが、今ではアメリカなどヨーロッパ以外の地域でも広く利用ができます。

JCB

ATMに「CIRRUS」のロゴがあればマスターカードと同様にJCBカードも利用可能です。

JCBカードは日本初のカードブランドのため、海外では使えない国が多いです。

JCBカードが問題なく利用できるのはハワイや韓国です。

逆に言うと、それ以外の国では利用できないことが多くなります。

ハワイや韓国以外の国に行く場合は、JCBカードはあまり役に立たないと考えておきましょう。

Diners

ATMに「Diners Club」または「Pulse」のロゴがあればダイナースクラブカードが利用可能です。

ダイナースクラブカードはアメリカでは多くのお店で利用できます。

ハワイなどでも同様に多くの店で使えるようです。

ただし、アジアやヨーロッパでは使えないところが多いため、アメリカ以外の地域に行く場合にはおすすめできません。

ATMでのキャッシング方法

実際に海外キャッシングを利用しようとしても、ATM操作方法はわからないという人も多いでしょう。

海外のATMでキャッシングをする場合の操作手順を確認しておきましょう。

ステップ1 ATMにカードを挿入する(ATMによってカードの挿入方法が違うので注意)

ステップ2 日本語対応ATMの場合、日本語を選択。日本語に対応していない機種の場合は英語などを選択する。

ステップ3 暗証番号を入力する(英語の場合はENTER PINと表示される)

ステップ4 「取引の種類(SELECT TRANSACTION)」と表示されたら、取引内容を選択する。ここでは「引き出し(WITHDRAWAL)」を選択する。

ステップ5  「アカウントを選択(SELECT SOURCE ACCOUNT)」という画面では口座などを選択する。クレジットカードでのキャッシングなら「クレジット(CREDIT)」を選択。

ステップ6 「引き出し金額を選択(SELECT DISPENSE AMOUNT)」と表示されたら、引き出したい現地通貨の金額をあらかじめ決められた額から画面で選択する。
自分で金額を入力したい場合は「その他(OTHER)」を選択。

ステップ7 再取引きするかどうかが出た場合(WOULD YOU LIKE ANOTHER TRANSACTION?)は、「いいえ(NO)」を選択

ステップ8 カードと現金、明細書を忘れずに受け取る

キャッシング利用時には、建物内ではなく外にあるATMは利用しないようにしましょう。

ATM利用手数料

海外キャッシングではATM利用手数料を取られる場合が多いです。

カード会社海外キャッシング利用手数料
三井住友VISAカード利用金額 1万円以下…100円+消費税
利用金額 1万円超…200円+消費税
JCBカード手数料無料
(場所によっては現地手数料が必要)
NICOSカード利用金額 1万円以下…100円+消費税
利用金額 1万円超…200円+消費税
楽天カード利用金額 1万円以下…100円+消費税
利用金額 1万円超…200円+消費税
ライフカード利用金額 1万円以下…100円+消費税
利用金額 1万円超…200円+消費税
イオンカード利用金額 1万円以下…100円+消費税
利用金額 1万円超…200円+消費税
オリコカード利用金額 1万円以下…100円+消費税
利用金額 1万円超…200円+消費税
ジャックスカード手数料無料
(場所によっては現地手数料が必要)
ダイナースクラブカード利用金額 1万円以下…100円+消費税
利用金額 1万円超…200円+消費税
セゾンカード利用金額 1万円以下…100円+消費税
利用金額 1万円超…200円+消費税

現地のATMによっては、カード会社の手数料以外にも現地の手数料が必要なこともあります。

その場合は二重で手数料が取られるため、注意が必要です。

海外金融機関窓口でのキャッシング方法

海外でキャッシングを利用する場合に、ATMではなく現地の金融機関窓口で手続きをする方法についてもご紹介しておきましょう。

ただし、日本語対応可能なところは少ないため、基本的には英語でのやり取りが必要です。

ステップ1  カードとパスポートを提示して利用金額を伝える
例) 「I would like to use my 〇〇Card to get ○ dollars in cash」
(〇〇カードで○ドルの引き出しをお願いします)

ステップ2 売上票の金額を確認してカード裏面と同じサインをする

ステップ3 金額を確認して、カード、パスポート、利用控を受け取る

窓口によっては暗証番号が必要なこともあります。

窓口での利用手数料

金融機関での窓口では利用手数料がかかることが多いです。

手数料は利用する金融機関ごとに違っています。

「How much is the commission?(手数料はいくらですか?)」

手数料が気になる場合は、上記のような会話で確認してみましょう。

利用限度額は?

海外キャッシングのサービスは、事前に申込みをして準備しておくことが必要です。

利用限度額は、通常、国内のキャッシングサービスとは別枠となりますので、国内キャッシングの限度額を持っているだけでは利用できず、別に設けてもらう必要があります。

一方で、利用枠は別枠ですので、国内のキャッシングサービスを利用していて、キャッシングの利用残高があっても、それとは関係なく、海外キャッシングサービスを利用することができるメリットもあります。

海外キャッシングとして設定できる利用可能額の上限は、各クレジットカード会社で異なります。

どの程度の金額が利用できるかは、各社のホームページや、電話にて問い合わせすることで確認できます。

代表的なクレジットカードである「三井住友カード」を参考にすると、三井住友銀行の海外キャッシングサービスの利用限度額は、5~50万円の範囲内で設定されることとなっています。

また、既に加入しているクレジットカードで、海外キャッシングサービスを利用しているか、まだ利用前か、利用している場合の限度額の状況についても、電話で問い合わせすると確認できます。

なお、海外キャッシングを利用すると、借入期間に対して利息が必要となります。

海外キャッシングの利率も、クレジットカード毎に異なりますが、年15.0~18.0%程度に設定されているクレジットカード会社が多いようです。

国内のキャッシングを利用する場合と、それほど変わらないと言えるでしょう。

限度額を増額する方法


海外キャッシングサービスを利用していないのでサービスを開始したい、もしくは、現在のクレジットカードに海外キャッシングサービスの機能を付けているが、利用可能枠を増加させたいという場合には、申込手続きが必要です。

クレジットカード会社毎に、必要となる手続きが異なりますので、それぞれに確認が必要となります。

クレジットカードの公式ホームページ内に、会員専用ページが用意されている場合には、こちらのページ内から申込を受付していたり、電話での問い合わせ窓口に連絡して行うようになっていることが多いでしょう。

あらたにクレジットカードを発行する訳ではありませんので、電話などで申込を行うことで基本的な手続きは終了します。

別途、所得証明書の提出を求められることもありますので、ご準備されておくと良いでしょう。

その後、クレジットカード会社内での審査に通過すれば、自動的にキャッシング限度額を付与してもらうことができます。

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審査のポイント

海外キャッシングとしての審査のポイントはあきらかにされていませんが、クレジットカード会社の国内キャッシングの審査ポイントと同様と考えておけば良いでしょう。

総量規制の制限

キャッシングは借入にあたります。

そのため、借入に関する「貸金業法」という法律の規制を受けています。

貸金業法のなかに、総量規制という法律が含まれており、個人が無担保で借入をする際には、年収の3分の1を超えて借入することを禁止しています。

つまり、個人は、年収の3分の1までしか借入できません。

既に国内キャッシングで設定している限度額や、他社で借入している残高の合計が、年収の3分の1に達している場合には、それ以上の借入枠を設けることができません。

そのため、審査に通過できなくなります。

利用状況が悪くないか

現在のクレジットカードに対する支払い状況が確認されます。

国内キャッシングを利用して、お金を借入したことがあるか、また、その後の返済を遅滞なく、確実に行っているかが確認されます。

ショッピングに関しても、入金に遅れがないかが確認されます。

クレジットカード会社の審査では、それまでの利用実績や、返済状況を重視します。

過去の返済履歴のなかで、数日単位であっても入金遅れが発生していると、クレジットカード会社内での信用を失ってしまいます。

入金遅れをしたことがある方の審査は厳しくなってしまいますので、入金遅れにならないように注意しておく必要があります。

増額の理由

海外キャッシングの限度額を増額申込する場合、増額を希望する理由を確認されることがあります。

まだ、海外キャッシングを利用したことはないが、旅行や出張に行くにあたり、予備的な枠を大きくしておきたいという方も多くいるでしょう。

クレジットカード会社からは、「これまで利用したことが無いのに、なぜ増額が必要?」という観点から質問を受けますので、理由をしっかりと説明する必要があります。

国内キャッシングと違い、通常、海外キャッシングは日常的に使用するものではありません。

そのため、初めての利用になるが、限度額を増やしておきたいという方もいます。

クレジットカード会社に納得してもらえるように、理由を話せるようにしておくのが良いでしょう。

こんな方法では借りられないので注意

上述したお金を借りられる方法以外に、「こんな方法も意外と行けるんじゃないの?」と考えがちな方法をいくつかご紹介していきます。

ただし、以下の方法ではいずれもお金を借りることはできないので注意しておきましょう。

現地の日本大使館に連絡

「旅行中に困ったら日本大使館に行け」ということがまことしやかにささやかれていますが、そのこと自体はあながち間違っているわけではありません。

現地で事件や事故に巻き込まれた場合に弁護士や通訳の手配をしてくれたり、パスポートを紛失してしまった場合に新規発行を行ってくれたりといった手続きは、確かに日本大使館で行ってもらうことができます。

ただし、「お金が無くなったから」という理由で日本大使館を頼ったとしても、日本大使館でお金を借りることはできません。

日本に住んでいる家族から送金を行ってもらうための方法を教えてくれたりはしますが、日本大使館にいけばすぐにお金を調達できるという考え方は捨てる必要があります。

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クレジットカードのデスクに連絡

海外旅行中にトラブルに巻き込まれた時に頼りになるのは、日本大使館以外にもクレジットカードのヘルプデスクが挙げられます。

24時間365日いつでも日本語対応スタッフがいろいろなサービスを提供してくれますし、そもそもクレジットカードはお金に関わるカードですから、お金関連のトラブルも解決してもらえると考えても不思議ではありませんよね。

しかし当然ながらクレジットカードのヘルプデスクでも、カードの所有者にお金を貸すというようなサービスを行っているわけではありません。

日本大使館と同じように、あくまでトラブル解決のサポート役という立場で利用者の手助けをするにとどまるということを覚えておきましょう。

現地のキャッシング業者を利用

日本のカードローンが利用できないのであれば海外のカードローン・キャッシングを利用すればいいのでは!?と思われるかもしれませんが、残念ながらそれも不可能です。

日本のカードローンは「日本国内で生活している人」を利用対象者にしているように、海外のキャッシング業者も「その国に生活基盤がある人」を利用対象者としています。

国内にいる人と国外にいる人では手続きの煩雑さが段違いなので、基本的に同国内で生活している人を利用対象者としているんですね。

海外旅行程度の短期の滞在では、現地のキャッシングを利用するという方法は諦めざるを得ません。

他にもこんな形でお金を調達できる

お金を借りなければならないのは、海外滞在中にお金が足りないような事態に陥ったからでしょう。

ではお金を「借りる」という方法以外に、お金を調達できる方法はないのでしょうか。

手持ちの円を現地のお金に換える

海外旅行に行っているからには、手持ちのお金には現地通貨以外にきっと日本円もあるはずです。

その日本円を現地通貨に両替することで、現地通貨を得ることはできます。

もちろん日本円を手元に置いているのは、帰国してからの行動をスムーズに行いたいというような理由もあると思うのですが、まずは目の前のピンチを乗り切ることのほうが重要でしょう。

無事日本に帰ることができさえすれば、銀行口座からお金を引き出すなり空港まで知人に迎えにきてもらうなりして乗り切ることは可能ですからね。

予定を重視するあまり、優先順位をはき違えてしまうことのないように注意しましょう。

私物を現地の質屋などで売る

日本であれば私物を質屋に預け入れてお金を借り入れるというのは、お金を調達するために有効な手段の1つですが、もちろん海外にも質屋はあります。

ただし、海外旅行で訪れている地である以上、質屋に私物を「預けた」ところでそれを再び取り戻すのは非常に難しいと言わざるを得ません。

そのため、海外で質屋を利用してお金を調達する場合には、「預ける」のではなく「売る」という方法がメインになるでしょう。

海外旅行に行っているからには、それなりに値の張る時計や貴金属などを身に付けている人も多いでしょうから、それらを売ることでお金を調達してしまいましょう。

もちろんそれらが手元からなくなるのは惜しいという気持ちも分かりますが、背に腹は代えられませんからね。

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国際キャッシュカードを利用

少し聞きなれない言葉であると思いますが「国際キャッシュカード」を利用するという方法もあります。

国際キャッシュカードとは、日本国内で開設している銀行口座にあるお金を海外のATMから引き出すことのできるキャッシュカードで、まさに日本国内でキャッシュカードを利用するのと同じような感じで利用することが可能です。

SMBC信託銀行の「バンキングカード」や楽天銀行の「楽天銀行デビットカード」など、大手銀行でも取り扱いがあるので、海外旅行に行く予定があるのであれば海外でのATM引き出しに対応しているキャッシュカードの発行を検討してみましょう。

ただし、三菱UFJ銀行のインターナショナルカードやみずほ銀行のみずほインターナショナルキャッシュカードのように、サービスを終了してしまっている国際キャッシュカードもあります。

所持している国際キャッシュカードが使用可能かどうかは、事前に確認しておくのが賢明かもしれません。

海外でお金を借りる場合の注意点

では最後に、海外でお金を借りる場合の注意点・心得についていくつか説明しておきましょう。

帰国後すぐに返済を行う

当然のことですが、国内でお金を借りようとも海外でお金を借りようとも借金であることには変わりませんので、帰国後なるべく早く返済を行う必要があります。

特に海外旅行中に借り入れを行った場合は、その事実が楽しい記憶にかき消されてしまい帰国後に返済を行わなければならないということを忘れてしまいがちです。

メモをするなりアラームに入れておくなりして、帰国後に返済を行わなければならないということを自分に思い出させるようにしておくといいでしょう。

さもないと、海外旅行の楽しい思い出が借り入れの返済の辛い思い出に塗りつぶされてしまいますよ。

治安の悪いところでは窃盗に注意

冒頭でも少し触れましたが、海外では治安の悪いところもある程度存在します。

そのような場所でお金を借り入れたのであれば、現金を持ち歩いている間は窃盗に注意しながら行動しなければなりません。

置き引きのような相手の注意がそれた隙を狙って盗むような方法だけではなく、こちらに話しかけてきて積極的に隙を誘発するような方法で盗みを行うような手法もあるので要注意です。

海外で借り入れを行う場合には、多額の借り入れを行わずに借り入れた後はすぐにホテルの部屋の金庫にしまってくような自衛策が重要であることを、肝に銘じておきましょう。

暗証番号入力には細心の注意を

ATMでクレジットカードを利用する場合には暗証番号を入力する必要がありますが、暗証番号の入力には細心の注意を払わなければなりません。

周囲の人に指先の動きがバレないようにすることはもちろんですが、高性能なカメラで利用者の指先を映してそこから暗証番号を解析しようとする方法もあります。

そのため、反対の手で手元を隠しながら素早く入力するというのが、海外でATMを利用する時の鉄則です。

もちろん同じ事は日本でATMを操作する場合にも当てはまるのですが、そういった犯罪は海外のほうが進歩していることが多いので、日本にいるときよりもさらに注意を払う必要があるのです。

借りる前・借りた後・そして返済時と終始気の抜けない気がしますが、そこまで過剰に自衛をするぐらいでちょうどいいと思っておくべきでしょう。

まとめ

以上、海外でお金が無くなってしまった・足りなくなってしまった場合に、お金を借りるための方法について説明してきました。

海外でお金が無くなってしまった場合の対処は、日本でお金が無くなってしまった場合に比べてはるかに大変です。

今回ご説明したような手法に頼ることなく無事に海外旅行を終えられることが、一番望ましいと言えるでしょう。

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