ダイナースの引き落とし!残高不足で支払いに遅れるとどうなる?
一部のステータスの高い人しか持てない憧れのカード、ダイナースカードですが、支払いに遅れたときの対応は他のクレジットカードとは全く異なります。
支払いに遅れる可能性のないステータスの高い人しか所有できないカードですので、支払いに遅れてしまったらどのようなペナルティがあるのでしょうか?
この記事ではダイナースカードの支払いに遅れた場合の対応について解説してきます。
- 執筆者の情報
- 名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当
この記事はこんなひとにおすすめ
今回ご紹介するのは以下の人へとても参考になる記事です。 ・ダイナースカードの支払いに遅れてしまいそうな人 ・ダイナースカードは滞納に厳しいか気になる人 ・他社と比較したときのダイナースカードの評価が知りたい人
目次
ダイナースの支払い日に遅れた場合の対処法
クレジットカードを使っていると、ダイナースカードに限らず、支払日に支払できずに、支払金を滞納してしまうケースも多々あるでしょう。
このように口座の残高不足でダイナースの引き落としができない場合にはどうなるのでしょうか。
お支払い専用窓口へ連絡をする
支払い日当日に入金を行った場合や、支払い金額に関する記憶が曖昧で口座にあるお金で引き落とし金額に足りるかどうかが不安だというような場合には、きちんと引き落とし処理ができているかどうかが気になるものです。
しかし、ダイナースに「引き落としができているか」ということを聞いても意味がありません。
もしも引き落としができているか不安な場合は、金融機関に問い合わせるか自分自身で通帳の記帳を行うなどして確認しましょう。
そして、振込ができていないと確認ができたら、ダイナースカードの「お支払い専用窓口」に問い合わせをしましょう。 相談窓口は返済の相談を受け付けています。 お支払い専用窓口:0120-099-477
支払い遅れの振込先は指定口座
引き落とし日に引き落としができない場合には、正規の日程での支払いができていないことになるので、「返済遅延」扱いとなります。
返済遅延が続くと、ショッピングやキャッシングの限度額が低くなったり、他社での借入に影響がでたりします。
したがって、できるだけ早めに対処して返済遅延の早期解消を心がけましょう。
なお、引き落としができなかった場合の支払い方法は、「ダイナースが指定する口座への振り込み」となります。
お支払い専用窓口に電話することで口座番号等を教えてもらえるので、すぐに連絡をしましょう。
【注意】再引き落としはされない
多くのクレジットカードでは、引き落としができなかった場合の支払い方法として「指定した口座への振り込み」の他に、「再振替日までに口座にお金を入金しておく」という選択肢を用意してくれています。
後者の方法を利用する場合は、引き落とし金額以上の金額を口座に入れておけばそれでいいので、手続きとしては非常に楽で助かります。
しかし、ダイナースでは再振替日の設定がありませんので、その方法では支払うことができません。
これまで別のクレジットカードで再振替日を利用していた場合、口座にお金を入れておくだけで後日あらためて引き落としが行われるものと思ってしまいがちなので、注意しておきましょう。
ダイナースの支払遅延の流れ
一部のステータスの高い人しか所有できないダイナースカードとは言え、支払いに遅れた場合にはしっかりと督促が届きます。
支払いの遅延が続いてしまうと、督促の内容も変わってきます。 支払遅延となってからの流れを確認して行きましょう。
支払い日は毎月10日
ダイナースのカードの締め日は毎月20日で、支払日は10日となっています。
前述したように、締め日から支払日までに20日間の余裕しかないのが特徴です。
支払いは指定した金融機関から口座振替となり、再引落は行っていません。
そもそも、支払いに遅れるということをあまり想定していないカードですので当然といえば当然です。
JCBカードの支払いが遅れた!引き落としで残高が足りない場合の対処法
3日でハガキなどの書面が届く
ダイナースカードの支払日である10日に口座振替ができないと、その3営業日後には自宅に書面にて督促状が届きます。
この督促状も「支払いに遅れている」という表現ではなく「支払いを失念されている」という表現です。
つまり、お金がないから払えなかったのではなく、「忘れてしまった」という表現となり、VIP向けの真摯な対応であるといえます。
書面翌日に電話督促
書面を送っても入金がない場合には、電話による督促があります。
この電話の対応も非常に丁寧で、支払いに遅れていることをむしろ同情するような言い方での督促です。
ダイナースカードのようなVIPカードになると、督促の対応も他のカードとは全く異なるのです。
振込にて支払い
ダイナースカードには再引落はありませんので、指定された金融機関に振込によって代金を支払うことになります。
この際の手数料は自己負担です。
残高不足で支払いが遅れるデメリット
残高不足で支払いが遅れてしまったとしても、ダイナースカードからは厳しい督促や返済の催促はありません。 そのため、うっかり返済が遅れてしまう人もいるのではないでしょうか。 しかし、残高不足で支払遅延の状態が続いてしまうと、利用者にとって様々なデメリットにつながってしまうため、早期の解消を心がけましょう。
遅延損害金が発生する
ダイナースカードの支払が遅れたとしても厳しい督促や電話での催促はありませんが、本来引き落とされる金額に加えて「遅延損害金」を支払う必要があります。
遅延損害金は、カードの支払い代金に一定の利率(14.6%)と経過した日数をかけて算出されるため、日数が経過すればするほど遅延損害金は増えていきます。
余程高額な借入金額でなければ高い遅延損害金になりません。 しかし、遅延損害金は不必要な出費と言えるため、できる限り遅延しないようにしましょう。
カードの利用資格は即座に停止になる
ダイナースは支払い遅延に関しては比較的厳しい処分を課してきます。
一般的に、引き落とし日に引き落としができなかったことがカード会社に伝わったとしても、その人が支払い遅延の常習犯などではない限り、厳しい処分を下すのを待ってくれるものです。
しかしダイナースでは、金融機関からの連絡で引き落としができていないということを把握した段階で、即座にクレジットカードを利用できない状態にしてしまいます。
筆者は以前三井住友VISAカードで返済を1か月半ほど遅延してしまったことがありましたが、遅延している間も変わらずクレジットカードを使い続けることができていました。
それと比べると、ダイナースの処分がかなり厳しいものであるということがお分かりいただけますよね。
クレジットカードが利用できなくなることが、どれほど不便かは想像に難くないので、1日でも早く支払い手続きを済ませましょう。
数日の遅れでも強制解約の可能性
VIP専用のクレジットカードであるダイナースは督促時もVIP用の督促を行いますが、切るときも早く切られてしまいます。
数日の遅れであっても1年間に3回程度遅れが頻発すると、問答無用に強制解約となってしまうことも珍しくありません。
一般的なカードが60日を経過しない限りは強制解約とはならないことと比較すれば大きな違いです。
2度とダイナースを持てない
支払いに遅れたという情報や、強制解約となった情報はダイナースの社内情報として半永久的に蓄積されます。
このようなクレジットカードを滞納や強制退会された人は、社内ブラックとして扱われるため、審査に大きな影響をあたえてしまいます。
一度強制解約となった人が再びダイナースカードを持つほぼ不可能であると考えましょう。
最近は年収500万円以上から所有できるようになり、だいぶ審査は甘くなりましたが、無理をして契約しても数回の遅れで一生ダイナースカードを所有できなくなってしまいます。
やはり、一定の条件を満たして契約できるようになるまで、ダイナースカードを持つことは待った方が無難かもしれません。
ダイナースの支払いに遅れた記録
ダイナースカードが他のカードと最も異なる点は支払いの記録という点です。
ダイナースは基本的に支払いの記録を信用情報へ保管せず、自社で管理を行っています。
信用情報には記録しない
ダイナースカードは他のカードと同じように、支払いに遅れたからといって信用情報のクレジットカードヒストリーに遅れたという記録を行わないことが特徴です。
また、流通系のカードは期日通りに支払うと$マークが記録されますが、ダイナースカードは$マークの記録も行いません。
つまり、支払状況は信用情報へ反映させていないのです。
社内情報に蓄積
ダイナースはあくまでもVIP専用の会員カードですので、他社でも見られる信用情報へは支払状況を記録せず、自社で支払状況を記録します。
しかし、この情報は半永久的に記録され、途上審査などで活用されてしまいます。
ダイナースに他社カードの基準は通用しない
クレジットカードの支払い遅れでブラックとなることや、強制解約となることに関しては普通のカードであれば基本的なルールがあります。
しかし、ダイナースに関してはこのルールが適用されず、ダイナース独自のルールでペナルティが課されられることになります。
他社カードと同じ基準で捉えていると、想像していた結果と違ってくるかもしれないため、しっかり確認しておきましょう。
60日経過の原則は適用外
一般的なクレジットカードは60日を超える延滞であれば信用情報へ事故として記録します。
つまり、60日以内の延滞であれば大きな問題にはならないのが一般的です。
そのため「60日ルール」のような言葉が流布していますが、ダイナースはこの基準は適用していません。
これは審査に甘いとかそのようなことではなく、一般的には60日に到達する前に強制解約となってしまうのです。
基本的には1か月を経過した時点で、強制解約の可能性がかなり高まると考えてください。
ダイナースカードの支払い方法
ダイナースカードの支払いを行う場合には、どのような支払い方法があるのでしょうか。
ここでは、一括払いやリボルビング払いなど、支払い方法ごとに詳しく解説します。
一括払い
まずは一括払いです。
カードの引き落とし日に、所定の期間内に決済を行った金額がまとめて引き落とされます。
ダイナースカードの締め日は毎月15日で、引き落とし日は翌月10日となっています。 締め日は土日祝日関係ありませんが、引き落とし日は土日祝日の場合翌営業日に変更となります。
ボーナス一括払い
続いては、ボーナス一括払いです。
ボーナス一括払いの支払い日は年2回設定されており、前年の12/21~6/20に利用した分は8/10に、7/21~11/20に利用した分は翌年の1/10の引き落としとなります。
12/21~6/20と7/21~11/20以外の期間にダイナースを利用する場合は、ボーナス一括払いでの支払いはできないので注意しておきましょう。
また、ボーナス一括払いの支払までは、利用した金額分がリボ残高から引かれることになるため、リボ払いの限度額が減少する点にも注意が必要です。
リボルビング払い(リボ払い)
最後はリボルビング払いです。
リボルビング払いを利用すると、カードでどれくらい決済したかに関わらず毎月の返済金額を一定にできるので、毎月の返済負担を軽くすることが可能です。
ただし利用残高によっては、毎月返済していく金額の大半が利息になってしまって元本の返済が進まないため、返済期間が長期化して利息の支払いがかさみやすいというデメリットもあります。
リボルビング払いを利用する場合は、家計に余裕のあるタイミングで繰り上げ返済を行うことなども重要となるでしょう。
また、決済の時には一括払いで支払ったけれど少し返済がしんどそうだなという場合には、「あとからリボルビング」というサービスを用いることで、リボルビング払いの締め日までは一括払いからリボルビング払いへの変更が可能です。
あとからリボルビングの申込締切日は以下のサイトに詳しく書いてあるので、チェックしてみましょう。 https://www.diners.co.jp/ja/payment/revo.html
【補足】ダイナースには分割払いはない
ここまでの説明でお分かりだと思いますが、ダイナースには分割払いという支払い方法がありません。
分割払いは高額な商品を購入する際などに便利な支払い方法であり、他のクレジットカードを利用する場合にはよく分割払いを利用していたという人でも、ダイナースでは別の支払い方法を選ぶしかありません。
「支払いを分割できる」という意味では、リボルビング払いでもいいのではと思われるかもしれませんが、先ほどお伝えした通りリボルビング払いには返済が長期化しやすいというデメリットがあります。
ダイナース以外のカードとの2枚持ちにしておいて、分割払いで購入したい商品がある場合にはそちらのカードを利用するのが賢明かもしれませんね。
ダイナース支払いに関する5つのQ&A
ダイナースの引き落としができていなかった場合の対処方法はお分かりいただけたと思いますが、その他にも気になる点・注意しておきたい点はあると思います。
それらを一気にまとめて説明していきましょう。
①締め日・引き落とし日は変更できる?
まず、ダイナースの締め日や引き落とし日が変更できるかということに関してです。
特に引き落とし日が給料日の直前にあると、カード代金を捻出するのに苦労することも多いため、できれば都合のいい日程に設定したいと思っている人も多いと思います。
しかし残念ながら、ダイナースでは締め日と引き落としの変更はできません。
給料日が15日のような人にとっては少し残念かもしれませんね。
②支払い日当日の入金で間に合う?
続いて、支払い日当日に口座に引き落とし代金を入金した場合引き落とし処理に間に合うかどうかということですが、これは「金融機関による」というのが正しい答え方になるでしょう。
というのも、いつ引き落とし処理をかけるかは金融機関によって方針が異なっており、日付が変わった瞬間に引き落とし処理を行うところもあれば、その日のうちの決まった時間に行うというところもあるからです。
また、引き落とし日当日に入金があるようなことも想定して、その日の間に何回か引き落とし処理を行ってくれるという金融機関もあります。
それぞれの金融機関がどのような方針で引き落とし処理を行っているかということは公開されていないので、支払い日当日の入金で間に合うかどうかに関しては、金融機関に問い合わせるしかありません。
ただし、問い合わせたとしても答えてくれるかどうかも金融機関によるので、支払い日当日の入金はできる限り避けておくのが無難と言えるでしょう。
③支払いに1日遅れたらどうなる?
支払いに1日遅れてしまった場合には、その時点でダイナースカードから「支払いを滞納した」と認識されてしまいます。 支払いのお金を準備できていたとしても、引き落とし日までに口座にお金を入れ忘れただけで、滞納とされるため注意しましょう。 また、引き落とし日を忘れてしまっていた場合には、気づいたときにすぐダイナースカードの返済専用デスクまで連絡しましょう。 ダイナースカード支払デスク: 0120-099-477
④毎月支払いに遅れるとどうなる?
毎月の支払に遅れてしまうと、ダイナースカードから要注意の顧客として認識されてしまい、最悪の場合にはカードの強制退会をうける危険性もあります。 クレジットカードの利用金額は毎月返済できる金額に抑えて、どうしても返済できないときには早めにリボ払いに変更するなどの対処をしましょう。
⑤どうしても支払えない時、支払い相談の窓口は?
返済がどうしても支払日に間に合わないときには、ダイナースカードの返済専用デスクに相談しましょう。 状況を説明すれば支払いを待ってもらえるなどの対応をしてもらえるかも知れません。 しかし、滞納が常習化すると厳しい対応をされてしまう危険性もあるため、滞納は繰り返さないように気を付けてください。
残高不足を回避するためには?
引き落としができなかったら即カードが使えなくなるという処分が下るため、できる限り残高不足という事態には陥りたくないところです。
ここでは、残高不足を回避するための方法を考えていきましょう。
単発・短期のバイトで稼ぐ
残高不足を回避するためには、とにもかくにもお金が必要となります。
本業として何かしらの仕事を行っていてもダイナースの引き落とし日にお金が用意できないような状態なのであれば、単発や短期のバイトで稼ぐという選択肢が挙げられます。
単発・短期のバイトのメリットはいくつもありますが、何よりも「働いたらすぐにお金がもらえるところが多い」という点が重要です。
引き落とし日まであまり時間がないようなときにはすぐにお金を必要としていると思いますが、単発・短期のバイトはそのようなニーズにぴったりと合致してくれます。
肉体労働系から事務作業系まで幅広い内容のバイトが募集されているので、自分に合った仕事を選べる点もメリットと言えるでしょう。
親に肩代わりをしてもらう
ダイナースの支払い分のお金を、一時的に親に肩代わりしてもらうという手段も場合によっては考えられます。
ダイナースの支払いが遅れた場合に被るデメリットは、カードの停止だけではありません。
下手をすると信用情報にキズがついて、今後ローンを組むときや新しくクレジットカードを発行するときのマイナス要素となりかねないのです。
ローンを組めなくなったり、クレジットカードが発行できなくなったりすることが、どれほど不便かということは親も重々承知でしょうから、そういった事態を回避するためであればダイナースの支払いを一時的に肩代わりしてくれるかもしれません。
ただし、返済する先がダイナースから親に変わっただけですので、できるだけ早く親に対して返済を行うように心がけなければなりませんよ。
カードローンで借り入れを行う
親にお金を借りるのはちょっと…というのであれば、消費者金融や銀行カードローンでお金を借り入れて、それをダイナースの支払いに充てるという方法も検討してみましょう。
この場合も結局お金を返済する先が、ダイナースから消費者金融や銀行に変わっただけではありますが、借り入れたお金の返済は一括ではなく分割でかまわないので、家計への負担を抑えながら返済ができます。
ただし返済が長引くと利息負担がどんどんかさんできますので、普段は最小返済額での返済だったとしても、余裕があるときには繰り上げ返済を行うなどして少しでも早く完済してしまうことが重要となります。
早く返済ができそうなのであれば無利息期間サービスのある消費者金融、返済が少し長引きそうなのであれば適用金利の低い銀行カードローンと、自分の返済プランに合わせて利用するカードローンを選ぶと良いでしょう。
ダイナースは審査最難関のカード
ダイナースカードの審査はアメックスと同様に審査の基準が最難関の、国内のクレジットカードの中では最もステータスの高いカードの1つとされています。
どのような点がダイナースがステータスの高いカードと呼ばれる原因なのか、詳しく確認して行きましょう。
一般カードでもゴールド並みの審査
ダイナースカードを持つことができる人は年収500万円以上の27歳以上の人だけです。
これでも以前よりはだいぶ審査の基準は甘くなり、以前は年収1,000万円以上ないと会員にはなれませんでした。
しかし年収500万円以上という基準は、他のクレジットカードのゴールド会員並みの基準です。
つまり、ダイナースカードは他のクレジットカードの審査でゴールドカードを持てるような人でないと所有ができないのです。
一般カードの上のカードはインビテーション性で、ダイナースから招待が来ないと契約ができません。
ダイナースカードは一般カードであっても所有者の多くは年収1,000万円以上の医師、会計士、エリートサラリーマンなどで占められているため、ステータスの非常に高いカードとして認識されているのです。
一部の人しか所有できない
ダイナースカードは審査の基準が非常に厳しいカードですので、誰でも持つことができるカードではないです。
所有すること自体がステータスとなりますので、支払いに遅れないのは当たり前です。
他のカードのように支払いに遅れたからといって、支払いできるまで長期間待ってくれるわけではなく、会員としての資格がない見做した人はあっけなく解約とされてしまいます。
どうか会員になってくださいというスタンスではなく、ステータスのある人だけ会員にしてあげるというカードなのです。
ステータスが高いからこそ…ダイナースのデメリット
ダイナースカードは一部の人しか所有できないハイクラスのカードだからこそ、支払いや年会費がお金持ち目線の設計となっていますし、契約途中の審査も厳しいものとなっています。
メリットだけではなく、デメリットも幾つかあるためここではどのようなものがあるか確認して行きましょう。
締め日から支払日が短い
後述しますがダイナースカードは締め日から支払日までの日数が短いのが特徴です。
他のカードでは1か月前後の余裕がありますが、ダイナースは20日程しか期間がありません。
ダイナースカードは、手元にも支払うための余裕があるという前提でカードが設計されていますので、年収が500万円ぎりぎりでダイナースカードを所有した人は少々資金繰りに苦労するかもしれません。
年会費が高い
ダイナースカードは一般カードであっても年会費は22,000円と高額です。
一般的なクレジットカードの年会費が1,000円台、ゴールドカードでも10,000円台というのが相場ですので、ダイナースカードは22,000円くらいの年会費を簡単に払うことができる人をターゲットとしたステータスの高いカードなのです。
クレジットカードを所有するだけで、20,000円以上の金額をだすことは人によっては大きな負担となるため、持つ人を選ぶカードであると言えます。
こちらも年収500万円ぎりぎりでダイナースに契約した人には毎年大きな負担になるかもしれません。
社長から送られて来た領収書のダイナースカードの年会費が16万超えで震えている。海外出張が多いから、ポイントが年会費以上に貯まるからお得だということだけど、3000円位の年会費でも高いと思う庶民には判らない世界だ(ーー;)
— GUMI (@megu8823) 2017年10月6日
途上与信が厳しい
ダイナースの会員は社会の中でステータスのある人ばかりです。
ダイナースの会員としてふさわしいか、ダイナースは契約中に契約者の審査を行います。
この審査を途上与信といいますが、この途上与信はダイナースやアメックスなどの外資系のステータスの高いカードほど厳しくなっています。
途上与信の審査結果が良くなければ、カードの利用限度額の引き下げやカードの利用停止、強制退会にもつながります。
このため、契約途中でも突然に強制解約となってしまうことはダイナースの場合には珍しいことではありません。
ダイナースクラブカードの審査
ダイナースカードは契約後も、年会費や途上与信のハードルが高いカードですが、入会審査も一般的なカードより難易度が高いとされています。 特に、一般カード以外のハイクラスカードともなると、だれでも申し込みができるわけではありません。 ここでは、他社とは違うダイナースカードの審査の特徴について解説します。
プレミアムにはインビテーションが必要
ダイナースカードにはひとつ上のランクのプレミアムと言うカードがあります。 こちらは年会費が130,000万円(税抜)が必要ですが、特典の質が高くステータスも最大級に高いカードです。 しかし、カードのクラスが高いだけあって、ダイナースプレミアムカードはだれでも所持できるわけではありません。 原則、ダイナースプレミアムカードの審査を受けるためにインビテーションと呼ばれる招待をダイナースカードから受けなければなりません。 もちろん、招待を受けるためには、年収などの条件の他にダイナースカードの利用実績も大事となります。 ただでさえ、ダイナースカードの審査のハードルは高いですが、ダイナースプレミアムカードはもうワンランク高いカードと言えます。
ブラックカードを持てる人の属性
ダイナースプレミアムカードは、名称こそ異なりますが他社のクレジットカードのブラックカードと同レベルか、それ以上のステータスがあります。 したがって、ダイナースプレミアムカードを所有するためには、ブラックカードを所有できるほどの属性がなければ難しいとされているのです。 年収の金額や職業、勤続年数など通常のダイナースカードの審査以上の条件をクリアしなければ、そもそもインビテーションはこないと考えておきましょう。
プレミアムになるための年間利用額やカード利用歴
ダイナースカードを所有していて、ブラックカードを所有できるほどの属性を満たしていたとしても、インビテーションがこない人もいます。 なぜインビテーションがこないかと言うと、ダイナースカードの利用実績が足りていない可能性が考えられます。 ダイナースカードを積極的に利用しており、年間の利用額が200~300万円を超える場合には、ダイナースカードから優良顧客として認められるため、インビテーションがくる確率も上がります。 また、カードの利用歴も2年、3年と継続して利用し続けることで信用も上がり、インビテーションにつながるでしょう。
個人事業主向けカードもある
個人事業主は会社員や法人経営者と比較すると、属性的に不利となってしまうため審査には通りにくいとされています。 しかし、ダイナースカードには、個人事業主や法人経営者に向けて作られたビジネスカードが存在します。 このビジネスカードは通常のクレジットカードとしての機能はもちろん、事業を行う上での手続をスムーズにしてもらえる機能もあり、個人事業主にとってメリットの多い商品です。 また、追加でのカード発行も無料で行っているため、従業員向けの個人カードとしての利用もでき法人経営者にもメリットの多いカードと言えます。
ダイナースカードに関する7つのQ&A
ダイナースカードの支払い滞納や審査について中心に紹介してきましたが、ダイナースカードについてまだまだ気になる情報があると思います。 ここでは、紹介しきれなかった情報の中で、特に気になる情報をQ&A形式でまとめましたので、気になる情報がないか確認しましょう。
クレジットカード比較:カードブランド編
ダイナースカードはハイステータスなカードと紹介してきましたが、具体的に他社のブランドと比較してどのような違いがあるか気になるところです。 そこで、具体的な国際ブランドのカードと比較してどのような違いがあるか確認して行きましょう。
アメックス
ダイナースカードと同じくステータスの高いカードとして、アメックス(アメリカン・エキスプレス)カードが有名ですが、このふたつの違いとしてはベースとなるステータスはダイナースカードの方が高いとされています。 ダイナースカードのステータスは、アメックスカードのゴールドカードと同程度ですが、新規申込時にはダイナースカードの方が早くハイステータスのカードを作れるのです。 ただし、アメックスカードの通常カードは年会費が12,000円とダイナースカードと比較すると安く、手軽に高めのステータスのカードを持てるというメリットがあります。 ちなみに、アメックスカードとダイナースカードはどちらもJCBと提携をしているため、国内のJCB加盟店舗の9割で利用できます。 国内での利用可能店舗で見ると、どちらのカードも大差はないと言えます。
JCBカード
JCBカードは日本国内のオリジナルブランドであるため、日本での利用可能店舗数の多さが魅力的です。 ダイナースカードと提携をしているため、多くの利用可能店舗は共有していますが、一部店舗はJCBカードだけ利用可能というお店もあるので、幅広い店舗で利用できるメリットがあります。 また、JCBカードには多くの提携カードが存在しているため、自分の利用する店舗と提携したカードを選択しやすいです。 ただし、ダイナースカードと比較すると、保険や空港のラウンジ利用のサービスなどでは劣っているというデメリットがあります。
VISAカード
VISAカードもJCBカードと同じように、国内での利用可能店舗は非常に多く、クレジットカードが利用できるお店ではほとんど支払いできるというメリットがあります。 また、JCBカードと異なり、VISAカードは国際的にも流通しているブランドです。 そのため海外に出たとしても、気軽に活用できるクレジットカードと言えます。 ただし、海外でのカードのステータスの認識も、ダイナース>VISAとなっているため、国際的にもステータス的なメリットはありません。 また、ダイナースカードは起源が「食事をする人のためのカード」と言うこともあり、海外では飲食店での取り扱いが多いです。 VISAカードでは支払ができない飲食店も海外にはあることも、デメリットとなってしまうでしょう。
クレジットカード比較:カード会社編
先ほどは国際ブランドで比較をしてみましたが、次はカード会社ごとに比較してメリットデメリットを確認して行きましょう。
ファミマTカード
ファミマTカードは利用した金額ごとに、Tポイントが貯まることで有名ですが、ファミリーマートを頻繁に利用する人であれば、ダイナースカードよりもポイント還元率が高いというメリットがあります。 ファミリーマートを月間15,000円以上利用すると、翌月の200円ごとの会計で3ポイントが追加で付与されます。 基本的にファミリーマートの利用時には200円で1ポイント付与されているため、合算するとポイント還元率が常時2%になるのです。 また、火曜日と土曜日はポイントが最大5倍となるため、ファミマTカードを持つことでポイントをガンガン貯められます。 ただし、ダイナースカードはどのようなショッピングでも、ポイントが100円で1ポイント付与されるため、ファミリーマート以外での買い物が多い時には、ダイナースカードの方がおすすめでしょう。
セディナカード
セディナカードはネットショッピングに力を入れている会社で、セディナポイントモールを経由して、楽天やYahooショッピングで買い物をすると、最大21倍ものポイントが付与されます。 また、セブンイレブンでの買い物もポイントが貯まりやすくなっており、通常のショッピングポイントの3倍獲得可能です。 ただし、ベースのポイント付与が200円で1ポイントと、ファミマTカードと同じであるため、提携店舗を利用しないのであればダイナースカードの方が良いでしょう。
楽天カード
国内のクレジットカードの中でも非常に高いポイント還元率を誇る楽天カードですが、ダイナースカードと比較してもポイント面では優れている部分が多いです。 ベースとなるポイント還元率は、100円ごとに1ポイントとダイナースカードと条件が同じですが、ほぼ常時入会キャンペーンを行っており、入会するだけで1,000ポイント以上の還元を受けられます。 また、楽天市場などの楽天関連サービスを受けると、2倍以上のポイントアップがあるため、ポイントを貯めるという面では、楽天カードの方がメリットは多いです。 ただし、空港のラウンジ利用や附帯保険の条件などはダイナースカードの方が優れているため、海外旅行や空港利用が多い人はダイナースカードの方がメリットは大きいです。
SUICA一体型のビューカード
JR東日本が発行するSUICA一体型ビューカードは、SUICAがクレジットカードに付いているため、JR東日本を利用する人にはおすすめです。 JR東日本の定期を利用している人は、ビューカードにも移行できるため、カードや切符を複数枚持たずに済みます。 また、オートチャージにも対応しているため、JR東日本やPASMO圏内の利用であればチャージを行う必要がありません。 ポイントやラウンジサービスの面では、ダイナースカードに劣ってしまいますが、通勤や日常生活でJR東日本を利用する人は、検討に値するカードであると言えます。
まとめ
ダイナースカードは審査が厳しいカードで、年収500万円以上と、他のカードのゴールドカード並みのステータスを持つ人でないと所有できないカードです。
さらに、契約途中の審査である途上与信もかなり厳しく行われ、たとえ数日の遅れであっても1年回に数回の遅れがあるだけで、問答無用に強制解約となってしまうことも珍しくありません。
ダイナースカードは会員になることが厳しいカードであると同時に、会員でい続けることも厳しいカードですので、支払いの遅れは基本的に1度もないように心がけましょう。
タグ:借金・お金の悩み