元利分割と元金一括払いとは?キャッシングの支払い方法を解説
キャッシングやクレジットカードの支払方法にはさまざまな方法があります。
「元利」とか「元金」とか聞いても、どのような支払い方法なのかよくわからずにピンと来ないという人も多いのではないでしょうか?
この記事では、キャッシングやクレジットカードのさまざまな支払い方法を解説していきます。
- 執筆者の情報
- 名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当
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目次
分割払いと一括払い
まず分割払いと一括払いに違いからご説明します。
分割払いには支払回数が決まっている分割払いと、支払金額が決まっているリボルビング払いの2つの方法があります。
リボルビング払い
リボルビング払いとは、利用残高に応じて、毎月の支払額が決まっている方法です。
支払回数の決まりがないため、毎月リボルビング方式によって決定した金額さえ払っていけば、延々と限度額の範囲内でカードローンやクレジットカードが使用できます。
その代わりにいつ支払いが終わるのかわからないというデメリットがあります。
分割払い
分割払いとは、普段私たちが最も多く接している返済方法です。
自動車ローンや住宅ローンは分割払いですし、クレジットカードの2回払いや3回払いというのも分割払いです。
分割払いは最終返済期日や、支払い回数が決まっているため、支払い回数から逆算した金額を毎月支払っていくことになります。
10万円の買い物を10回払いでしたのであれば、毎月の支払額は10万円となります。(手数料別)
一括払い
一括払いとは、クレジットカードなどで、利用した金額を翌月に1回で支払う方法が最もポピュラーです。
また、住宅ローンのつなぎ融資の際などに利用される手形貸付なども一括払いとなります。
さまざまな分割払い
支払い方法には一括払いと分割払いがあり、分割払いの中にはリボルビング払いと分割払いがあると説明しましたが、利息をどのように計算するのかによって、さらに分割払いの方法は分かれます。
元利均等リボルビング方式
元利均等とは利息と元金を含めて、毎月一定金額を支払っていく方法です。
毎月のリボルビング払いが1万円の場合には、この1万円の中には利息と元金の両方が含まれています。
主に、カードローンの返済時にとられる方法ですが、カードローンで設定されたリボ払いの金額は、ほとんどが利息の支払いに回ってしまうため、元金の返済に回らないという点がデメリットです。
元金均等リボルビング方式
元金均等リボルビング方式とは、毎月のリボ払いの金額はすべて元金の支払いに充てられ、利息は毎月別にとられるという方法です。
毎月のリボ金額+手数料で算出された金額を毎月支払っていきます。
主にクレジットカードのリボ払いの際に使用される方法です。
毎月の支払額は元利均等リボルビング方式よりも多くなりますが、元金の減りが元利均等リボルビング方式よりも早いという点がメリットです。
元利均等分割方式
元利均等分割方式というのは、支払回数に合わせて、利息と元金の合計額が毎月均等額となるよう算出された返済額を毎月支払っていく方法です。
元金は返済が進むとともに減少していき、それに比例して毎月の支払利息も少なくなるため、返済が進むにつれ、毎月返済額に占める元金の割合が大きく、利息の割合が少なくなっていくのが特徴です。
住宅ローンや自動車ローンなどの普段私たちが接することの多い、ほとんどのローンは元利均等返済です。
住宅ローンを組んでいる人の多くが「最初は利息の支払いのほうが多い」と嘆いているのはこのためです。
元金均等分割方式
元金均等返済とは、支払回数から算出された毎月支払額のすべてが元金の支払いに充てられ、利息の支払いは別に行われる方法です。
5年ローン(60回払い)で120万円を借りた場合には、毎月2万円ずつ元金を返済していき、2万円とは別に毎月利息を支払っていきます。
最初から最後まで元金の返済額が変わらないため、元金均等方式のほうが、元利均等方式よりも元金の減りが早く、利息の支払額が少なくなるというメリットがありますが、融資を受けた直後は元利均等返済よりも毎月返済額が多くなります。
元金均等方式は元金と利息を完全に分けて返済するため、毎月利息の支払いにいくらかかったということがわかりやすくなります。
支払利息を毎月記帳する必要がある法人や個人事業主などの事業資金には「わかりやすい」という理由で、元金均等方式が採用されることが多くなっています。
一括払い
一括払いにも元金一括方式と元利一括方式という2つの方法があります。
元利一括払い
元利一括払いとは、期日になったら元金と利息の合計額を支払う方法です。
銀行の融資ではほとんど取り扱いがありませんが、ごくまれに元利一括方式を採用しているローンがあります。(後述)
通常は元金一括払い
元金一括払いとは、最終期日に元金だけを一括で支払う方法です。
期日が1か月を超える場合には、利息の支払いだけを毎月もしくは、融資実行時に前払いで行い、期日になったら元金だけを支払います。
元金一括払いの事例
個人の方にはあまりなじみがないかもしれませんが、元金一括払いの事例としては下記のようなものがあります。
手形貸付
個人でいえば住宅ローンのつなぎ資金のときに使用されることの多い、手形貸付は元金一括方式で融資されます。
利息の支払いは融資期間の日数分を前払いし、期日になったら手形の借入元金だけを返済する方法です。
また、もしも期日前に返済するような場合には、前払いによって払いすぎた利息が銀行から返ってくることになります。
当座貸越
当座貸越とは、「○○万円まで使用していい」という枠を銀行に作り、その枠の範囲内で自由にお金を借りることができるという商品です。
この場合には、利息だけを毎月支払っていくことになり、枠の期限になったら、借りているお金を全額一括で清算する方法です。
当座貸越にATMからキャッシングすることができるようにしたものをカードローンといい、カードローンの場合には、毎月の利息と少しの元金の支払いとなるように設定された金額を毎月払っていくリボ払いが設定されているのです。
このため、カードローンも起源は元金一括方式なのです。
法人の当座貸越はいまだに、毎月の支払いは利息だけ、元金は期日に一括返済という商品が多数存在します。
クレジットカードの1回払い
クレジットカードのお買い物での1回払いも元金一括方式です。
今やほとんどのクレジットカードで1回払いでは利息(手数料)が発生しないため、「お金を借りている」という認識がないかもしれませんが、利息がかからないだけで、借入は借入です。
元金を翌支払日に一括で支払う、クレジットカードのショッピング枠での1回払いも元金一括方式であるといえるでしょう。
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元利一括方式はキャッシングのみ
元金と利息を一括で支払うローンなどほとんどありませんが、1つだけ該当する借入があります。
それはクレジットカードでキャッシングをして、1回払いを選択した場合です。
キャッシングには1回払いであっても利息が発生します。
10万円を金利18%で1か月間(30日間)借りた場合の利息は以下のようになります。
10万円 × 18% ÷ 365日 × 30日 = 1,479円
期日になったら元金の10万円+利息の1,479円=101,479円を支払うことになります。
まさに、元金と利息を一括で支払うことになるため、この方法は元利一括方式であると言えます。
元利一括返済方式は「クレジットカードでキャッシングを行った際に1回払いのみ」と覚えておきましょう。
まとめ
ローンやクレジットカードの支払い方法はさまざまです。
以下、支払い方法の違いを簡単にまとめてみました。
- 元利=元金と利息の合計額を毎月支払う
- 元金=元金を毎月支払い、利息は別に毎月支払う
- リボルビング=利用残高に応じて決められた金額を毎月支払う(期日の定めがない)
- 分割=最終期日や支払回数から算出される金額を毎月支払う
- 一括=期日になったらまとめて支払う
これらの言葉を組み合わせたのが上記のさまざまな支払い方法です。
返済方法を選択するときには、利息の支払いを最小限に抑えるということももちろん大事ですが、自分の家計の事情に合わせて、自分に最も見合った無理のない返済方法を選択することが最も重要です。
タグ:お金の知識
※₁お申込み時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
※お借入れ総額により収入証明書(源泉徴収票等)が必要です。