消費者金融の掛け持ちはバレる?4社5社でも借り入れできる?
消費者金融カードローンを利用する人の中には「4社、5社というように掛け持ちで借り入れをしたい」「掛け持ちで利用できればいいのに」と考える人もいるのではないでしょうか。
消費者金融カードローンは審査に通過すれば、4社からでも5社からでも、またはそれ以上の掛け持ちが可能です。しかし、消費者金融審査カードローンの掛け持ちをしている事実は、審査を行った際に個人信用情報を通してバレるでしょう。
当記事では、消費者金融カードローンの掛け持ちについて解説します。掛け持ち以外に検討したい借入方法、消費者金融カードローンの掛け持ちをする際の注意点をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
消費者金融カードローンの掛け持ちは信用情報機関を通してバレる
信用情報機関が管理する個人信用情報を通して、消費者金融カードローンに限らず、現在契約中のすべての借金がバレます。掛け持ちがバレずに済むケースは基本的にありません。
審査時に申込者の個人信用情報の照会が必須
カードローンにクレジットカード、フリーローンなどの審査では、申込者の個人信用情報を信用情報機関へ照会します。
信用情報機関の個人信用情報には、クレジットカードやローンの申し込みや契約、返済に関する情報などが登録。信用情報機関は、貸金業者や金融機関などの加盟会員が融資可能かどうかを判断するための参考として個人信用情報を提供します。
現在、国内にある信用情報機関は以下の3社です。
信用情報機関 | 加盟会員 |
---|---|
株式会社日本信用情報機構(JICC) | 消費者金融、クレジットカード会社、信販会社、金融機関など |
株式会社シー・アイ・シー(CIC) | クレジットカード会社 |
全国銀行個人信用情報センター(KSC) | 銀行などの金融機関 |
「誰でも審査に通過します」と伝えるカードローンに注意
個人信用情報に長期延滞や債務整理などの金融事故情報が登録されていると、審査通過は難しいでしょう。「返済能力が足りない」「信用力に欠けている」と判断されるからです。
「誰でも審査に通過します」「過去に金融事故を起こしていてもお金を借りられます」などとうたっているカードローン会社があれば、違法業者の可能性があります。
違法業者と気付かずにお金を借りてしまうと、法外な金利を請求される、厳しく取り立てされるといった危険もあるので注意が必要です。
消費者金融カードローンの掛け持ちの制限や規制はない
消費者金融カードローンの掛け持ちは、貸金業法やカードローン会社の規約で制限や規制をしていません。申し込みをして審査に通過すれば契約は可能です。
掛け持ちする件数に上限はない
掛け持ちはもちろん「〇社までしか借りられない」といった上限もありません。借り入れ件数が多いと審査通過難易度が高くなる傾向にあります。しかし、「〇社以上借りている人は審査に落ちる」という明確な基準を設けた消費者金融カードローンはありません。
消費者金融カードローンの掛け持ちは審査通過難易度に影響する
消費者金融カードローンの掛け持ちをする場合、掛け持ちをしていない人と比べたら審査通過難易度が高くなります。また、借入可能金額にも影響する場合があるので注意してください。
総量規制によって借入総額が制限される
複数の消費者金融カードローンから借り入れをする「掛け持ち」そのものの制限や規制はありません。
しかし、借入総額には上限があるため、必要な金額を借りられない可能性があります。消費者金融カードローンは貸金業法の総量規制というルールによって「年収の3分の1を超える融資を受けられない」と義務付けているからです。
年収300万円の人が消費者金融カードローンを掛け持ちする場合、上限は100万円までです。すでに別の消費者金融カードローンから70万円を借りている人なら、新たに掛け持ちできるのは30万円までとなるため注意してください。
借入総額にはクレジットカードも含まれる
総量規制の対象になるのは、貸金業者からの貸付です。貸金業者とは、財務局または都道府県に登録をした業者で「お金を貸す業務」を行っています。
貸金業者に該当する業者は以下の通りです。
- 消費者金融会社
- 事業資金の融資を行う事業者金融
- クレジットカード会社
クレジットカードの場合、総量規制の対象になるのは現金を借りられる機能のキャッシング枠だけです。商品やサービスを購入するショッピング枠は貸金業法の総量規制は適用されません。
ショッピング枠のリボ払い、分割払い、ボーナス払いは「割賦販売法」の適用対象です。
参考元:お借り入れは年収の3分の1まで(総量規制について)【貸金業界の状況】 | 日本貸金
銀行カードローンは総量規制の対象外
カードローンは銀行や信用金庫なども提供していますが、これらは貸金業者ではありません。貸金業法ではなく銀行法が適用されるため、総量規制の対象外です。
理屈からいえば、銀行カードローンは年収の3分の1という総量規制の制限がないため、それ以上の借り入れができます。
しかし、銀行カードローンも総量規制と同じように自主的な規制を設けています。返済能力を超えるような借り入れは難しいと考えた方がよいでしょう。
返済不能に陥るリスクが高いと判断されやすい
消費者金融カードローンの掛け持ちによって、審査通過難易度が高くなる理由には「多重債務となり返済不能に陥るリスクがある」と判断される点が挙げられます。
4社5社から借り入れしてる場合は警戒されやすい
4社5社など複数のカードローンから借り入れた場合、その分だけ借金残高が膨らみます。その結果、返済不能に陥って貸し倒れになるリスクも高いでしょう。
貸し倒れになった場合、カードローン会社の損失になって貸したお金を回収できません。そうならないためにも、カードローン会社は借入金額を返済する能力があるのかを慎重に確認。カードローンの掛け持ちをする人に対して厳しく審査を行います。
利用しないローンやクレジットカードのキャッシング枠は解約しておこう
少しでも審査通過の可能性を上げたいなら、利用しないローンやクレジットカードのキャッシング枠を解約するとよいでしょう。利用していなくてもカードローンやクレジットカードの契約があれば、いつでもお金を借りられる状態だからです。
「融資をしても他社の返済を優先されるかもしれない」「返済能力が足りなくなって貸し倒れになるかもしれない」と判断されるため、カードローンに申し込んでも審査通過が難しくなります。
消費者金融カードローンの掛け持ち以外に増額申請やおまとめローンも検討しよう
消費者金融カードローンの掛け持ちをするには、審査に通過しないといけません。返済能力や総量規制に抵触して審査に落ちる可能性もあるため、掛け持ち以外に増額申請やおまとめローンの利用も検討してみてください。
増額申請やおまとめローンの特徴は、以下の通りです。
- おまとめローン:現在利用する複数のカードローンを一本化して、毎月の返済金額や金利負担の軽減が可能
- 増額申請:契約中の消費者金融カードローンの利用限度額を引き上げられる
ただし、増額申請やおまとめローンもカードローン会社所定の審査に通過する必要があります。こちらでは、増額申請とおまとめローンの内容、審査通過のポイントを解説するのでチェックしておきましょう。
現在利用する複数のカードローンを一本化できる
おまとめローンは、すでに借り入れ中のカードローンよりも低い金利で契約できたり、毎月の返済を一本化して返済負担を減らせたりするメリットがあります。
お金が必要でカードローンの掛け持ちを検討しているものの、審査に通過する自信がない人は、おまとめローンに申し込んで借入金額を減らしていきましょう。消費者金融会社が提供するおまとめローンをまとめたので、参考にしてみてください。
消費者金融会社 | 商品名 | 借入可能額 | 金利(実質年率) |
---|---|---|---|
アイフル | おまとめMAX かりかえMAX | 最大800万円 | 3.0〜17.5% |
プロミス | おまとめローン | 最大300万円 | 6.3~17.8% |
上記の中で、上限金利・下限金利ともに低いのはアイフルです。また、上限金利の低いカードローンを利用したいならば、おまとめローンよりも銀行カードローンを検討してもよいでしょう。
審査通過のポイント1:安定継続した収入がある
おまとめローンには「申込者が安定収入を得ている」といった貸付条件があります。安定収入は現時点だけでなく長期的に継続するかどうかも審査するため、勤続年数の長さや雇用形態なども重要になるでしょう。
安定収入とは、毎月一定金額の収入を得られることを意味します。
収入源は正社員だけでなく、パート・アルバイト、派遣社員や契約社員などで得た給与でも問題ありません。しかし、どんなに高額な収入を得ていても、一時的に得た収入や短期間で得た収入は安定収入に該当しないので注意してください。
審査通過のポイント2:個人信用情報に返済トラブルの履歴がない
信用情報機関で管理する個人信用情報に返済トラブルの履歴がある場合、おまとめローンの審査通過が難しいです。
返済トラブルとは、これまでにカードローンやクレジットカードなどの返済を延滞したり、長期間滞納していたり、債務整理を行ったりした状態を指します。
返済トラブルを起こした場合、個人信用情報に履歴が5~10年間残ります。自分の個人信用情報の内容に不安がある人は、事前に各信用情報機関へ開示請求をして確認するといいでしょう。
契約中の消費者金融カードローンの利用限度額を引き上げられる
現在、契約中の消費者金融カードローンの増額申請が承認されれば、利用限度額の引き上げが可能です。しかし、増額申請を行っても、審査通過が確実なわけではありません。審査を行った結果、利用限度額を減額されたり、利用停止になったりするケースもあります。
お金が必要な時の対処法としては効果的ですが、申請するかどうかは慎重に判断してください。
毎月の返済に遅れがないことは絶対条件
増額申請が承認されるためには、増額を申し込む消費者金融カードローンはもちろん、他社からの借り入れにも返済トラブルがないことが重要です。
返済遅れがあったり、他社借り入れで金融事故を起こしたりしている人は、増額申請が承認されるのは難しいでしょう。
毎月の返済に遅れがなくても利用限度額が減額されるリスクもある
現在、契約中の消費者金融カードローンの返済に遅れがなくても、増額申請を行った結果、利用限度額の減額や利用停止の措置が取られる場合があります。
カードローンの利用限度額の減額や利用停止となる主な理由は、以下を参考にしてください。
- 新規契約時よりも収入が減った
- 転職で勤務先や雇用形態が変わった
- 総量規制に抵触した
- 個人信用情報の内容に問題がある
収入の減少や勤務先・雇用形態の変更は返済能力に大きな影響を与える要因です。変更が発生したら、その時点でカードローン会社に連絡をしてください。
「連絡しなくても問題ないだろう」「そもそも変更内容がバレない」と思っていても、これらの情報は個人信用情報を照会すれば確認できるからです。
消費者金融カードローンの掛け持ちをする際の注意点
消費者カードローンの掛け持ちができたとしても、以下の3点に注意して利用してください。
- 返済日と入金先の管理が重要
- 返済額が高くなりやすい
- 返済するための掛け持ちは返済不能に陥りやすい
それぞれの注意点について解説します。
返済日と入金先の管理が重要
消費者カードローンの掛け持ちをすると、カードローン会社ごとに返済日が異なったり、返済金額も異なったりします。返済が遅れないように、返済日と返済金額を厳しく管理しなくてはなりません。
1ヶ月の間に返済日が複数回あると、管理が煩雑になって「つい返済を忘れた」というミスが発生するからです。
返済日を自分で決められる消費者金融カードローンもあります。できるだけ同じ日、もしくは近い日に返済日を設定するとよいでしょう。
返済額が高くなりやすい
消費者金融カードローンの掛け持ち先が多いほど、毎月の返済額も高くなりやすいです。
毎月の収入から必要な支出を差し引き、どのくらいの金額なら返済可能かどうかを掛け持ちする前に確認しましょう。その金額を超えないように消費者金融カードローンの掛け持ちをすれば、返済不能に陥るリスクを避けられます。
どうしても掛け持ちする必要がある場合は、これまで以上にしっかりと返済計画を練っておく必要があるでしょう。
返済計画の練り方は、以下を参考にしてください。
- 毎月の収入と支出を詳細に把握する
- 返済可能金額の上限を把握する
- 毎月の返済金額を確認する
- あとどのくらいの金額なら返済に充当できるのかを計算する
この流れで計算した金額を超えた借り入れは、返済不能に陥る可能性が高いため、控えた方がいいかもしれません。
返済するための掛け持ちは返済不能に陥りやすい
現在契約中の消費者金融カードローンの返済が難しいからといって、掛け持ちをして返済するのは避けてください。
消費者金融カードローンの借り入れは毎月の返済をしっかりと行うのが大前提です。返済のための借り入れなら、明らかに返済できる可能性が低い借金といえるでしょう。
掛け持ちができたとしても、次第に返済が行き詰まって最終的に債務整理を選ぶようになります。返済のための借り入れは、多重債務者に陥る人によくあるパターンです。
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