カードローンの借り換えをする前に相談するべきところ
借金の返済って本当につらいですよね。とくに複数から借りている場合は借金の一本化や借り換えがいいのではないかと思ってしまいます。
しかし自己判断は必ずしも正解とは言えない部分があります。間違った借り換えをしてしまうと後になってから後悔しても遅いですよ。
また、借り換えに頼っても、そもそも審査に通過して、借り換えることができるか不透明です。
一人で悩んで誤った判断をしたり、時間を浪費してしまう前に、まずはしかるべきところに相談する必要があります。
借り換えの前に相談するべきところや、注意点などについて詳しく解説していきます。
この記事はこんなひとにおすすめ
この記事は以下のような人におすすめの記事になります。
- 複数のカードローンを抱えて返済に苦しんでいる人
- 借り換えを検討している人
- 借り換えローンの審査に落ちた人
- 借金の返済に首が回らずに途方にくれている人
複数の借金を抱えている人の解決方法や相談先について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
- 執筆者の情報
- 名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営
複数借金の返済はツラいもの
カードローンの借り入れが1社くらいなら、それ以上借入先を増やさない限り決して借金を完済するのは難しくはありません。
しかし何らかの事情で収入が減ってしまったとなってしまうと、1社の借入先でも返済に困ってしまうことが起きてしまいます。
そうなると必然的に新規カードローン契約で生活費を補い、既存借入の返済に回すようになりますね。
借金が借金を呼ぶ、という言葉のように借金は連鎖反応を起こし、どこか一箇所でも返済に困ってしまうと負のスパイラルに陥るのが一般的です。
そして借金の返済のために新たな借金をしてしまうと、返済は倍になり、さらに返済が苦しくなり、そして新たなカードローンに手を出す・・
このように借金返済のために借金をするのはまさに返済地獄、借金地獄と言ってもいいでしょう。
頭の中は常に借金返済でいっぱい、仕事もろくに手につかず、残業もしたところでどうせ借金に消えていってしまうとネガティブな発想になるものです。
残業すれば収入が増えるのにモチベーションが上がりません。
複数から借入を行ってしまうと気になるのが、借金を一本化する借り換えローンですね。おまとめローンとも言いますが同じような意味です。
借金を借り換えすることで複数あった返済先を一箇所にできる、金利が安くなる、毎月の返済額が少なくなるなど、金融機関はこぞって借金の一本化、おまとめローンや借り換えローンの宣伝をしています。
借金の借り換えローン相談窓口
複数の借金を抱えている人が、借り換えを検討する場合には、いくつか相談窓口が用意されています。
場合によってはうまく借金を借り換えることができ、返済が容易になることもあります。
借金の借り換えにはどのような窓口があるのでしょうか?
①大手消費者金融に相談
大手消費者金融には、カードローンだけでなく、おまとめに使用することができるローン商品も用意されています。
大手消費者金融 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
プロミス | 6.3%~17.8% | 300万円 |
アイフル | 3.0%~17.5% | 800万円 |
これら大手消費者金融のおまとめローンは、貸金業法という法律に基づいたローン商品で、消費者金融やカード会社などの貸金業者からの借入金の返済以外には1円も使用することができません。
また、金利も基本的には法定上限金利ギリギリですので、金利的なメリットはありません。
ただし、複数の借金を1つにまとめることで毎月返済額が少なくなるメリットはありますし、銀行やろうきんなどと比較して審査は緩いので、銀行などの借り換えローンの審査に通過することができない人でも審査に通過することができる可能性はあります。
②中小消費者金融に相談
中小の消費者金融にも、借り換え専用のローンを取り扱っているところもあります。
中小消費者金融 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
フクホー | 7.3%~20.0% | 200万円 |
アロー | 15.0%~19.94% | 200万円 |
中央リテール | 10.95%~13.0 % | 500万円 |
フクホーやアローなどは、プロミスと同じく金利的なメリットはありません。
一方、中央リテールのように、おまとめを専門に行なっている会社もあり、このような場合には、金利的なメリットを期待することもできます。
審査は、大手よりも緩い傾向があり、中央リテールは低金利でまとめることができる上に、審査が緩いというメリットまで期待できます。
やはり、大手と同じく貸金業者からの借入をまとめること以外には1円も借りたお金をまとめることができません。
③銀行に相談
銀行には貸金業者のようにおまとめローンに法律の縛りがないので、カードローンでもフリーローンでも、借り換えに使用することが可能です。
商品名 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
三菱UFJバンクイック | 年1.8%~14.6% | 10万円~500万円(10万円単位) |
三井住友銀行フリーローン | 5.975% | 300万円 |
じぶん銀行カードローン 「借り換えコース」 | 1.7%〜12.8% | 800万円 |
東京スター銀行おまとめローン | 12.5% | 1,000万円 |
カードローンやフリーローンで借り換えをした場合には、確かに使い道が自由ですが、今は銀行のこのような使い道自由なローンで借り換えをすることはかなり難しくなっています。
この点については詳しくは後述しますが、審査が厳しいというのが銀行へ相談する最も大きなデメリットです。
ただし、金利が低いので、うまく審査に通過することができれば、金利が下がる上に返済が楽になるというメリットも期待することができます。
また、消費者金融の貸金業法に基づくおまとめローンと異なり、使い道に制限がないので、銀行からの借入も消費者金融からの借入も全てまとめることが可能になります。
うまく審査に通過することができればメリットが大きいですが、審査に通過することそのものが難しいというのが、銀行で借り換えをするデメリットです。
④ろうきんに相談
ろうきんも借金の借り換えを行なっています。
労働金庫 | 金利 | 限度額 |
---|---|---|
東北ろうきん | 6.425%または8.375% | 500万円 |
ろうきんは地域によって商品性が異なり、おまとめローンの取り扱いを行なっていないこともありますが、その場合にはフリーローンで対応することが可能です。
いずれにせよ、非常に低金利で借り換えをすることができるのがろうきんのメリットですが、ろうきんでおまとめローンを借りることができる人は、労働組合や国家公務員・地方公務員等の団体の構成員のみ、つまり労働組合に加盟している大きな企業の従業員のみに限られてしまいます。
誰でも申し込むことができないのが大きなデメリットです。
また、これだけ低金利ですので、審査そのものが厳しいという点もデメリットとしてあげることができます。
>>>ろうきんおまとめローンで消費者金融や銀行の借金を借り換え!審査は厳しいの?
借金の借り換えには審査が必要
借り換えローン借金を完済するための方法だとしても、借入審査に通らなければメリットを生かすことができません。
意外とここが落とし穴なのですよね。
複数借金を抱えていて借り換えローンを申し込もうとする人は、ほとんどの場合多重債務者です。
現在の借入先に対して満足に返済することができない、返済能力のない人です。
もしかしたら現在借りている借入先の返済をきちんと行っておらず、返済期日までに支払っていない状態になっている可能性もありますね。
しかも借金をまとめるのですから、金額も100万円は完全に超えることでしょうし、場合によっては200万円、300万円となってしまうことも少なくありません。
借り換えローンを申し込んだ金融機関で、最初から多額の金額を借りることはできるのでしょうか。
借り換えローンの審査は厳しい
最初から100万円や200万円と言った利用限度額で契約できるのか疑問に思わざるを得ません。
もちろん借り換えするには審査があります。
審査によって借り換えできるかできないかが決まります。
申し込みさえすれば誰でも複数ある借金を借り換えで返済がラクになるとは限りません。
いたって多重債務者は貸し倒れリスクが高いと判断され、他社借入状況にちょっとでも返済遅れやまわし返済の兆候が見られれば審査に通ることはまずありません。
仮に借り換え審査に通ったとしても、それで借金問題が解決したとはなりません。借り換えによって新たな返済計画を立てなければならないのです。
それも金額によっては10年程度支払うはめになってしまいます。
元気で働いていれば10年なんてあっという間だ、と考えるのはちょっと早計かもしれませんね。
リスクが高い顧客に高額の金額を貸し付けるわけですから、短期間で返済してほしいとなることも珍しくありません。
例えば200万円の借り換えローンで金利を年10%、返済期間を5年とすると毎月の返済額は約4万3,000円 です。
300万円の借り換えローンなら毎月の返済額は約6万4,000円ですよ。
そもそも、複数の借金を抱えるリスクの高い人が、借入額が高額になる借り換えローンの審査に簡単に通過できるのかと言えば、実際には簡単ではなく、特に資金使途や資金の行方を追わないカードローンやフリーローンで借り換えローンをすることは、審査に通過することそのものが至難の技ということができるのです。
借り換え借り換えと簡単に言いますが、審査に通過することが難しいのが実情なのです。
借り換えローンのデメリット
借り換えローンのメリットを宣伝する金融機関は多いですが、デメリットを公表している金融機関はありません。
なぜならデメリットを公表してしまうと誰も借り換えローンに申し込みをしなくなってしまうからです。
借り換えには、大きなデメリットが4つあります。
- おまとめをしても完済が難しい
- 最初から債務整理をした方がよいこともある
- 過払金請求のタイミングを逃してしまう
- 借金額を減らすことはできない
借り換えをした方がよい場合ももちろんありますが、借り換えをすることには上記のようなデメリットもあります。
とするならば、借金の借り換えをする前に法律の専門家にどうすればいいのか相談し、アナタにピッタリの方法で借金問題を解決した方が良さそうです。
借り換えをする場合のデメリットについて詳しく理解しておきましょう。
おまとめしても完済できる人は少ない
先ほども触れたように、おまとめをしたとしても、多くの場合には、返済額は楽になっても完済までの期間が伸びるだけです。
おまとめローンの返済途中で仕事を定年退職するようなケースも少なくありませんので、おまとめをして、一時的に返済が楽になったとしても、その後何年も借金の返済は続きます。
返済に困窮して、新たなカードローンを組んでしまう人もいるかもしれませんね。
このように、借り換えは毎月の返済額を減らすための一時しのぎであって、おまとめをしても、そのローンを完済することができるとは限りません。
実際におまとめをした人の多くが後々返済不能に陥っているという事実もあるのです。
債務整理のほうが向いていることも多い
借り換えをするよりも最初から債務整理をしてしまった方が、時間もお金も節約することができる場合もあります。
完済できるかどうか分からないおまとめをするよりも、最初から借金の減額をプロに依頼した方がメリットがあることの方が多いのです。
また、借り換えには審査があるので、時間をかけて何社も何社も借り換えローンの申込をしても、審査に通らずに時間だけが経過してしまい「最初から債務整理の方がよかった」というケースは多々あります。
このような場合には、最初からプロに相談し、どの方法が自分にとってベストなのかということを把握することが大切になりますね。
過払い金請求のタイミングを逃す
また、借り換えをしてしまうと、過払い金請求の機会を逸してしまうというデメリットもあります。
最初の借り入れから20年以上経っている借金なら払いすぎた利息が戻ってくる可能性があります。
また現在借りている借金をゼロにすることもできるかもしれません。
しかも借金がゼロになった上に払いすぎた利息がたくさん戻ってくることも十分に期待することができるのです。
確かに借り換えローンを組んだ後でも過払い金請求をすることはできますが、解決するまでの間は無駄に利息を支払わなければなりません。
これではもったいないです。
借金額を減らせない
借り換えをしても借金の金額そのものを減らすことは不可能です。
これまでの借金が100万円であれば、借り換えをしても100万円の債務は残ります。
しかし、債務整理を行えば合法的に借金を減額されることも可能ですし、場合によっては自己破産を選択することで借金をゼロにすることもできるのです。
借り換えローンの審査に通る条件に公正証書を作成することを引き合いに出されてしまうと、返済に遅れてしまった場合は有無を言わせず強制執行による財産の差し押さえ、及び給料の差し押さえもされる可能性があります。
借り換えローンを借りることによって、そのようなリスクを背負うのであれば、最初からプロに相談して、借金額を減らしてしまう方がメリットがある場合が多いのです。
借り換えローンが妥当かの相談をしたいなら
筆者の知る限り、複数ある借金を借り換えによって完済することができたという話を聞いたことがありません。
それよりも借り換えしたおかげで、審査に通るための条件が厳しくなりますます生活が苦しめられているとか、借金を返済しなければ人に迷惑をかけてしまうなど精神的に追い込まれる話ならいくらでも聞いたことがあります。
つまりリスクの高い人に多額の金額を貸すのですから、万が一のことを考え連帯保証人が必要になること、及び家屋など不動産を担保に取られることなどを条件にされる場合があります。
また思った以上に金利が下がらなかった、返済金額も以前とほとんど変わりがなかったという話もよく聞きます。
つまり借り換えローンはサブプライムローンと同じ原理です。
しかも他社から借り入れして他社へ返済するまわし返済を行なっていると、ますますお金に困っていることが一目瞭然でわかってしまいます。
そのために通常のカードローンなら借入金額が大きくなると金利が下がるのに対し、借り換えローンはサブプライム金利が適用されてしまう可能性が高いのです。
借金の総額が100万円以上になれば利息制限法によって自動的に借入金利は年15.0%に引き下げられますが、借金総額が200万円でも年15.0%と変わらないこともあるのです。
借り換えローンは借金問題の根本的な解決ではありません。
今まで以上に多く返済しなければならないとなってしまっては意味がありませんね。
借り換えローンに申し込むよりは債務整理をした方が良い場合が多いです。
もちろん家計収支状況によっては借り換えローンの方が向いているという可能性もないとは言えません。
債務整理をした方が良いのか借り換えローンを申し込んだ方が良いのか他人にはなかなか相談することができませんよね。
その場合は金融問題に詳しい弁護士や司法書士など法律の専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
適切なアドバイス受けることができますよ。
主な相談窓口としては以下のようなものがあります。
①国民生活センター
国民生活センターは借金問題についての相談も行なってくれます。
借金の状況を伝えればどのような方法によって解決したらよいのかについて相談に乗ってくれますし、その道のプロを紹介してくれます。
188に電話をすることで、全国の最寄りの国民生活センターの相談窓口への連絡先を教えてくれますし、休日窓口では休日にも相談することができますよ。
②日本クレジットカウンセリング協会
日本クレジットカウンセリング協会は、国の認定を受けた公益財団法人で、クレジットや消費者ローンを利用して多重債務に陥った人に対して、消費者保護の立場から公正・中立なカウンセリングをしてくれます。
電話相談やカウンセリングは無料で行なってくれる上に、希望によって無料で任意整理と家計管理の改善を手伝ってくれます。
多重債務ホットライン(0570-031640)にまずは電話をかけてみましょう。
③全国銀行協会相談室
全国銀行協会相談室とは、銀行に関するさまざまな相談や照会、銀行に対する意見や苦情を受け付ける相談窓口です。
このため、消費者金融やカード会社から借りすぎている人は、この窓口では対応することができません。
返済が苦しいけど銀行がリスケジュールの相談に応じてくれないなどの場合には、活用することができる窓口です。
また、返済に苦しんでいる人に無料でカウンセリングも行なっています。
平日に、0570-017109または03-5252-3772に電話をしてみましょう。
④日本貸金業協会
日本貸金業協会も全国銀行協会と同じように、返済に困っている人に対して相談窓口を設けています。
こちらは、貸金業社である消費者金融やカード会社からの借入について相談する際に活用することができる窓口になります。
貸金業者からの借入で悩んでいる場合には、0570-051-051に連絡して相談するようにしてください。
⑤日本司法支援センター 法テラス
法テラスとは、無料の法律相談窓口になります。
借金問題に悩んでいるけど、どの弁護士に相談していいか分からないというような場合には無料で利用することができます。
債務整理の種類や方法などの基礎的な知識を教えてくれますし、借金の現状を鑑みて、どのような方法がよいのかについても相談に乗ってくれますよ。
まずは0570-078374まで問い合わせをしてみましょう。
⑥弁護士や司法書士
債務整理などの借金問題に強い弁護士や司法書士などのプロへ相談するというのも1つの方法ですし、この方法が最も早いかもしれません。
借金問題に強い弁護士や司法書士はネット上で簡単に探すことができます。
また、おすすめの方法は全国各地で定期的に開催されている無料相談会を利用することです。
このような無料相談会は借金問題に強い弁護士だからこそ行なっているものですし、そのようなプロに無料で相談することができる千載一遇のチャンスですので、ぜひ活用したいところです。
「なぜ無料で相談できるの?」と疑問をお持ちの人も多いかと思いますが、債務整理は借金を減額できた金額の20%〜30%が成功報酬になります。
借金が減額できた場合のみ、費用が発生しますので、多くの借金を抱える人にとっては、メリットが大きいということができるのではないでしょうか?
借り換え・おまとめローン選びの注意点
借り換えをする場合にはメリットとデメリットがあることをご紹介しました。
このようなメリットとデメリットを理解した上で、借り換え・おまとめローンを借りることを決めたとしても、まだ注意点は必要です。
ご紹介したように、借り換え・おまとめローンには多くの種類と方法があり、どのようなローンや、どのような方法で借り換えをするのかによって、借金の返済を円滑に進めることができるかどうかが異なるためです。
また、借り換え・おまとめローンでは返済することができない借入金も存在します。
最後に、借り換え・おまとめローンを選択する際の注意点について解説していきたいと思います。
本気で完済したいなら返済専用ローンを選ぶ
まず、本気で今のローンを完済したいのであれば、追加借入ができないローン返済専用のローンを選択するようにしてください。
カードローンなどで借り換えをした場合には、返済で空いた枠は、追加で借入をすることができてしまいます。
そもそも、お金に対して無計画になっていたからこそ、借り換えをしなければならないほどに借金を抱えてしまったのですから、このような人が追加借入可能なローンで借り換えをすることは大変危険です。
それこそ、いつまでたっても借金と縁を切ることができなくなってしまいます。
返済専用のローンで借り換えを行い、新規で借入をすることができないという状況を意図して作ることが、完済への第一歩です。
クレジットカードのリボ払いは消費者金融でおまとめできない
借金問題で悩んでいる人の中には、クレジットカードのリボ払いの支払いに追われているという人も多いのではないでしょうか?
しかし、クレジットカードのリボ払いの残高は消費者金融のおまとめローンではまとめることができません。
消費者金融のおまとめローンは貸金業者からの借入だけをまとめることができるローンで、確かにクレジットカード会社も貸金業者であることは間違いなく、またリボ払いの金利も消費者金融のカードローン並みです。
しかし、ショッピング枠は実際にお金を借りているわけではなく、買い物代金ですので、消費者金融のおまとめローンではまとめることはできないのです。
クレジットカードのリボ払いをまとめるのであれば、カードローンか銀行ローンを利用するしかありません。
この点にも注意しましょう。
カードローンでの借り換えの実際は厳しい
借り換えは銀行カードローンでも行うことができます。
しかし、カードローンで複数のローンの借り換えをすることは非常に難しいのが実情です。
理由としては「すでに銀行カードローンで借りることができる枠を使い切っている可能性が高いため」です。
銀行カードローンには自主規制があり、借りることができる金額は年収の3分の1まで、いくら多くても年収の半分が限度です。
総量規制の縛りがある消費者金融カードローンよりはまとめやすいですが、収入に対して、すでに大きな金額を借りてしまっているのであれば、カードローン審査に通過することは難しくなります。
例えば、年収300万円の人が銀行系カードローンで借りることができる金額は基本的にその3分の1の100万円までです。
この人がすでに100万円を他社から借りてしまっている場合には、借入可能枠をすでに使い切ってしまっていることになるので、新規でカードローンを借りることができないのです。
カードローンは資金の行方を一切追わないので、例え借入目的が借り換えであろうとも、申込段階で借入可能枠を使い切っていた場合には、それ以上の融資はしません。
年収と比較して借り換えたいローンの残高が6分の1以下くらいの少ない金額でない限りは銀行カードローンで借り換えをすることは実際には非常に難しいのです。
申込み前にしっかり返済シミュレーションをする
借り換えをしても利息に負担まで軽くなるケースはかなり稀なケースです。
借り換えは、ほとんどの場合で、毎月返済額が少なくなりますが、その分、借入期間が長くなり、結果的に利息の負担が多くなってしまうことが一般的です。
このため、借り換えの際には、このままの形で返済を継続していった場合の利息負担額と、借り換えに後に完済までに負担することになる利息負担額をシミュレーションして、納得できる場合のみ、借り換えを行うようにしてください。
借り換えローンが10年程度の返済になる場合には、場合によっては借り換えによって100万円以上の利息負担額が大きくなってしまうこともあります。
返済が辛い時には「とにかく返済を楽にしたい」との思いから、返済額ばかりに目がいってしまいがちですが、しっかりと利息負担にも目を向けるためにもシミュレーションをしっかりと行い、納得できる範囲内であった場合のみ借り換えをした方がよいでしょう。
まとめ
複数のローンを抱える人に対して、銀行や消費者金融は借り換えをすすめています。
しかし、借り換えはメリットばかりではないので、デメリットもしっかりと理解したうえで借り換えを進めていく必要があります。
また、そもそも複数ローンを抱えた人が借り換えの審査に通過できる可能性はそれほど高くありません。
複数のローンを抱え返済に困っている人に対する解決策はいくつかあり、どの方法が最適なのかはケースバイケースというのが実情です。
このため、自分の素人判断で借り換え一択で話を進めるよりも、まずは借金問題のプロへ相談した方がよいかもしれません。
ご紹介したように、借金問題を抱える人に対してはいくつも無料相談の窓口が用意されていますので、ぜひ活用し、時間とお金を無題にせずに借金問題を解決することをおすすめします。
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