オリエントコーポレーションの家賃保証で家賃滞納をしたらどうなる?
アパートの家賃を直接大家さんに振り込みをするのではなく、最近はクレジットカードで決済する人も多くなっています。
オリコが家賃保証している場合に、家賃を滞納してしまったらどうなるのでしょうか。
家賃保証とは何か、家賃を滞納してから取られる措置や対処法、オリコの入居審査に落ちる理由などについて説明します。
オリコの家賃保証で家賃滞納したら?強制退去させられる?
賃貸物件を契約したときに、オリコが保証会社に入っているという人もいるでしょう。
保証会社なので、家賃を滞納したときに代わりに支払ってくれますが、その後は一体どうなるのでしょう。
即刻強制退去になったら大変です。
家賃を滞納したらどのようなことになるのか、詳しく見ていきましょう。
支払いがないと督促の電話がくる
家賃の引き落とし日に引き落としがされないと、まずは家賃支払いの督促の電話がかかってきます。
督促の電話は、滞納後2~3週間でかかってくることもあります。
督促電話により口座に入金し忘れていたことに気づいた場合は、その旨を伝えた上で支払いの相談をしましょう。
滞納3か月で立ち退き交渉
督促の電話を受けても家賃を支払わなかった場合、次は「立ち退き交渉」が行われることになります。
滞納してから2~3か月後あたりから、本格的に立ち退き交渉が行われます。
立ち退き交渉は、貸主か代理弁護士しか行えないと法律で定められているため、オリコが直接行うことはありません。
具体的な立ち退き交渉としては、弁護士から明け渡し要求の通知が送付されてきたり、弁護士が直接自宅に訪問してたりしてくることがあります。
最終的には強制執行される
明渡し交渉でも借主が退去しない場合、最終手段として「物件明渡し訴訟」へとすすみます。
裁判所に申立てされ、オリコ側の主張が認められた場合、強制退去となってしまいます。
その場合は立ち退き交渉の弁護士費用や、明渡し訴訟費用などは、借主が支払わなければなりません。
解決までの期間が長くなるほど、支払う費用が増大していきますので気を付けてください。
そもそもオリコの家賃保証サービスってなに?
オリコと言えばクレジットカードを思い浮かべますが、家賃保証サービスというものも業務として行っています。
オリコの他にも、ジャックス、アプラス、エポス、セディナなどのクレジットカード会社も家賃保証サービスに参入しておきており、今後もこのような傾向が続くことが予想されます。
では、オリコの家賃保証サービスとは、一体どのようなものなのか説明していきます。
オリコの家賃保証業務とは?
オリコの家賃保証業務とは、賃貸契約における貸主(大家さん)と借主(入居人)との間に立ち、家賃の支払いを仲介する業務のことを言います。
仮に借主が家賃を滞納した場合、オリコが滞納分を立て替えて貸主に支払うことになり、借主は立替え分をオリコに返済することになります。
また、このような家賃回収業務だけでなく、退去時の原状回復費用や残置物処理費用の回収なども業務に含まれています。
オリコでは保証料を受け取りますが、その費用は借主が負担することになります。
家賃保証会社を使うメリットとは?
これらの業務内容からも分かるとおり、オリコの家賃保証業務は主に貸主の利益を第一に考えているものです。
貸主から見た、オリコなどの家賃保証会社を、利用するメリットには次のものがあります。
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一方、借主にとっては、ほぼメリットはないと言えます。
家賃を滞納した場合、オリコが一時的に支払ってくれますが、それは返済義務があるものです。
オリコと業務提携している企業はどこ?
オリコの家賃保証サービスには次の3つがあります。
- 住まいるアルファ
- 住まいるパートナー
- スリーウェイサービス
これらの他にも、次の企業とも業務提携しています。
- 旭化成賃貸サポート㈱連帯保証人不要システム「へーベルROOMパートナー」
- 日本レンタル保証株式会社
- 公社の賃貸【神奈川】
- 積和不動産(MAST)
- 大阪市住宅供給公社
オリコが利用できるか、入居前にしっかりと確認をしておきましょう。
オリコの家賃保証審査にとおらない理由とは?
賃貸物件に入居するためには審査を受けることになりますが、その審査では家賃の支払い能力や適正などがチェックされます。
審査基準は保証会社によって異なりますが、もし審査に落ちてしまったときは、何らかの理由があるはずです。
オリコの家賃保証審査に落ちてしまう、主な理由について説明していきます。
クレジットカードの支払いを延滞している
これまでにクレジットカードの支払いが滞納したことがある人は、延滞の事実が個人信用情報機関に登録されているため、審査に落ちてしまうことが考えられます。
気を付けたいのは、オリコだけでなく他のクレジットカードの延滞も影響しているということです。
また、クレジットカードの延滞だけでなく、カードローンなどの借入返済の延滞、携帯料金の滞納なども審査に落ちてしまう原因となります。
どんなに年収が高く上場企業に勤務している人でも、信用情報にキズがあると審査にとおるのは難しくなります。
過去に家賃保証を利用していて家賃を滞納したことがある
過去に賃貸物件を借りたときにも家賃保証サービスを利用しており、家賃の滞納をして督促などを受けていた場合も、審査に落ちてしまう原因になります。
もし利用する保証会社が保証業協会に加入している場合、家賃滞納や督促などの情報が共有され、他の保証会社の審査に落ちてしまう可能性があります。
その場合は、保証人を立てるなどの必要が出てきます。
家賃が払えない場合の対処法とは?
家賃を滞納し続けていると最終的には強制退去となってしまい、立ち退きにかかった費用なども負担しなければならなくなります。
家賃を払わずに逃げ回っていると、いずれ訴訟に持ち込まれ家賃滞納が明るみに出ていまい、職場などにもバレてしまうことになります。
社会的に大きなダメージを受けることになりますので、強制退去などにならないように、対策を練る必要があります。
まずは支払いについて管理会社と相談する
「家賃が払えない」と思ったら、まずは管理会社に連絡し、家賃が払えないことを伝え相談してみましょう。
同じ滞納でも、ただ逃げ回るのではなく、支払う意思はあるが支払えない事情を丁寧に説明する姿勢が大事です。
例えば、「勤務先が倒産してしまい、次の職が見つかるまで家賃が払えない」といった事情であれば、次の職が見つかるまで家賃の支払いを猶予したり分割払いにしたりするなどの対応をしてもらえるかもしれません。
いずれにしても、正直に現状を説明することが大切です。
カードローンで借りる
カードローンでお金を借りるのも、ひとつの方法です。
カードローンを利用したことがない人は借りることに抵抗があるかもしれませんが、銀行のカードローンであれば金利も低く安心して利用できるのではないでしょうか。
しかし、銀行のカードローンはすぐにお金が借りられるわけではないため、今日明日中に家賃を支払わなくてはならない場合は、消費者金融のカードローンを検討してみましょう。
大手消費者金融であれば、自動契約機もたくさんありますし、何よりも即日借入れが可能となっています。
土日でも借り入れできますので、何とかして家賃を工面しなければならないときに心強い味方となってくれるでしょう。
親に借りる
カードローンはやっぱり不安という人は、親に頼んで家賃分のお金を借りられないか相談してみましょう。
親に頼むとお小言が待っているとブルーになりますが、身内でお金を借りるのが最も早く安全ではないでしょうか。
親に借りる場合も事情をきちんと説明して、理解してもらった上で借りて、身内だからと言って甘えずに後で必ず返すようにしましょう。
お金が原因で親子の縁が断ち切れるというケースもありますので、借りたものはしっかりと返すようにしてください。
どうしても払えないなら債務整理という方法も
収入が途絶え(減り)、カードローンも利用できず、親からお金を借りることもできないとなると、もうどうにも支払うことはできません。
どうしても支払えない場合「債務整理」という言葉が頭をよぎりますが、家賃滞納による債務整理も認められています。
強制退去となると、滞納した数か月分の家賃と立ち退き訴訟に要した費用を全額支払わなければなりませんが、債務整理をすればそれらを支払う義務がなくなります。
ただし、債務整理をすると、連帯保証人(保証人)に迷惑がかかることを忘れてはいけません。
借主が債務整理をすると、連帯保証人に支払い義務が移行します。
したがって、債務整理をする場合は、事前に連帯保証人に事情を説明し、その後の対応についても相談しておくことが大事です。
まとめ
オリコの家賃保証サービスを利用している場合は、家賃滞納があると最終的には強制退去となってしまいます。
滞納分の家賃や立ち退きに要した費用をすべて支払う義務があるため、もし家賃が払えないときは管理会社に正直に事情を説明し、今後の支払いについて相談するようにしましょう。
タグ:借金・お金の悩み