JICC大阪開示センターで信用情報開示手続きをするには?
主に消費者金融などの信用情報を管理・保管するJICCには、信用情報の開示を請求することができます。
では、具体的にはどのように請求すればよいのでしょう。
今回は、JICC大阪開示センターでの手続きを中心に、信用情報開示請求について解説していきます。
目次
JICC大阪開示センターとは?
JICCとは、日本信用情報機構のことで、個人の信用取引についての客観的な取引事実である信用情報を、管理・保管しています。
また、貸金業法により指定信用情報機関に指定されています。
「ブラックリスト」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、実際にはそのようなリストが存在するわけではなく、この信用情報に記載された金融事故情報などが、俗にそう呼ばれているのです。
JICCには、JICCに加盟している消費者金融等で取引をしている人の、信用情報の開示を請求することができます。
その請求手続き先のひとつが、大阪開示センターの窓口です。
JICC大阪開示センター
- 所在地:〒530-0003 大阪府大阪市北区堂島1-5-30 堂島プラザビル6階
- アクセス:JR大阪駅から徒歩10分、地下鉄四つ橋線西梅田駅から徒歩5分、JR東西線北新地駅から徒歩5分
大阪開示センターで開示請求する手順
では、大阪開示センターで信用情報開示請求する場合に準備しておくものや請求の手順を整理しておきましょう。
【受付時間】
月~金(祝日・年末年始を除く) 10:00~16:00
【必要なもの】
- 手数料・・・500円
- 本人確認書類・・・下記の書類のうちいずれか1点(原本)
運転免許証または運転経歴証明書、パスポート、写真付住民基本台帳カード、マイナンバーカード(個人番号カード ※通知カードはNG)、在留カードまたは特別永住者証明書、各種障がい者手帳
【請求の手順】
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JICC梅田でできること
JICC梅田では窓口で手続きを行うことで、あなたの信用情報が記載された「開示書」を受け取れます。
ただし、確認できる信用情報はJICCに登録されているものに限られます。
JICC梅田は大阪市中心部の交通至便な場所にありますから、関西にお住まいのかたに便利です。
その場で信用情報の開示を受けられる
JICC梅田では、その場で信用情報の開示書を受け取れます。
早ければ3分程度で手続きが完了しますから、混雑していなければそれほど時間もかかりません。
JICCで確認できる信用情報は?
JICCで確認できる信用情報は、JICCに加盟する事業者の情報に限られます。
CICや全国銀行個人信用情報センターに記録されている情報は、別途それぞれに対して開示手続きが必要です。
JICC梅田の場所と営業時間
JICC梅田は、堂島プラザビルの6階にあります。
JR大阪駅や各線の梅田駅から徒歩10分程度ですが、最も近い駅はJR東西線の北新地駅となります。
これらの駅からは四つ橋筋を南へ下り、堂島アバンザを目指しましょう。
その先にあるホテルエルセラーン大阪の左側が、堂島プラザビルです。
営業時間は、平日の10時から16時までとなっています。
JICC梅田で必要な書類
JICC梅田で信用情報を開示してもらう場合、窓口には極力本人が行くことをおすすめします。
家族が行く場合は自筆の委任状や印鑑証明書の取得が必要など、手続きが面倒です。
一方で亡くなった家族の信用情報を請求する場合は、戸籍謄本などを用意することで手続きができます。
自分の開示請求なら本人確認書類の用意で可
自分自身の信用情報を開示してもらう場合は、本人確認書類を持参してください。
JICC梅田では、以下の書類を本人確認書類として使えます。
顔写真つきの書類なら1点、顔写真なしの書類の場合は2点必要です。
■1点でよい書類(顔写真付き)
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■2点必要な書類(顔写真がないもの)
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開示手数料は500円です。
但し結婚などで姓が変わった場合など、旧姓での情報を知りたい場合は戸籍謄本または戸籍抄本が必要です。
この場合の開示手数料は、名前が変わるたびに500円が必要です。
家族の信用情報は自筆の委任状が必要
家族といっても、JICCでは他人として扱われます。
そのため家族の信用情報を取得するには、以下の書類が必要です。
- 開示対象者自身が自筆で書き、実印を押した委任状
(JICC公式サイトからダウンロード) - 開示対象者の印鑑登録証明書
- 開示対象者の本人確認書類のコピー
(住民票や戸籍謄本・戸籍抄本を使う場合は、原本が必要) - 窓口に来たかたの本人確認書類
また開示手数料は1,000円となります。
亡くなったかたの場合
亡くなったかたの情報を請求する場合は、以下の書類が必要です。
- 窓口に来たかたの本人確認書類
- 亡くなったことが証明できる書類として、戸籍謄本や戸籍抄本、除籍謄本のいずれか
- 亡くなったかたの配偶者や2親等以内など、法定相続人であることを確認できる書類
- 郵送で請求する場合は、所定の信用情報開示請求書(JICC公式サイトからダウンロード)
たとえば戸籍が同じ家族が亡くなった場合は、手続きをする人の本人確認書類と戸籍謄本で開示できます。
一方で実家の父母が亡くなった場合などは自分と実家の戸籍謄本をそれぞれ取得するなど、自分自身と父母につながりがあることを証明できるまで書類を集める必要があります。
請求手数料は窓口の場合は500円、郵送で請求する場合は1,000円です。
郵送で請求する場合は、事前に郵便局で1,000円の定額小為替を購入のうえ、書類に同封してください。
JICC梅田での開示手続き
JICC梅田でスムーズに開示手続きを受けるためには、書類を揃えることはもちろん、ちょっとしたコツもあります。
現地でまごつかないためにも、ポイントを押さえておきましょう。
受付はどこにある?
JICC梅田は堂島プラザビルの6階にありますので、エレベーターを使いましょう。
エレベーターを降りると警備員がいますから、用件を話すと受付へ案内してくれます。
受付に着いたら、改めて用件を伝えましょう。
たとえばご自分の信用情報を知りたい場合は、「自分の信用情報を開示して欲しい」と伝えてください。
身分証明書の提示をした後、申込用紙が入ったファイルを渡されます。
申込用紙の記入と代金の支払い
申込用紙には以下の記入欄がありますので、漏れなく記入しましょう。
なお事前にJICCの公式Webサイトで郵送用開示申込書を作成・印刷した紙があれば、申し込み用紙の記入を省略できます。
- 氏名
- 生年月日
- 現住所
- 電話番号(自宅、携帯)
また現住所に引っ越す前に解約したカードローンがある場合は、過去の住所や電話番号の情報も必要です。
このため住民票や戸籍の附票を取る、過去の申込書類を探すなどの方法で事前に調べましょう。
記入が終わったら、自動券売機で以下の開示手数料を支払います。
- 自分の情報を開示してもらう場合は、500円
- 家族など、他人の情報を開示してもらう場合は1,000円
(但し、亡くなった家族の場合は500円)
開示結果を受け取る
券売機で発行されたチケットと申込用紙を受付に持って行くと、番号札と領収書が渡されます。
しばらく待つと信用情報記録開示書が渡されますので、氏名と生年月日に誤りがないか確認しましょう。
開示書の枚数は、利用しているローンやクレジットカードの数により異なります。
なおこれまでカードローンもクレジット契約もしていないかたは、開示書が発行されません。
その場合でも、料金は返還されません。
郵送で開示請求
JICC梅田では、郵送での申込も受け付けています。
開示書はJICC梅田から簡易書留で送られますから、お住まいの地域によっては日数がかかります。
また手続方法や手数料の支払い方法は、自分自身の情報を請求するのかどうかで異なります。
申込み方法と必要な書類
郵送で開示請求する場合、本人が請求する場合と家族など代理人が請求する場合では手続きが異なります。
送付先については、JICC公式サイトでそのつどお確かめください。
本人が請求する場合
自分自身の開示請求をする場合、JICCでは開示申込書作成フォームを用意しています。
フォームに入力して印刷すると、開示申込書ができます。
あとは本人確認書類のコピーと手数料を添えて、JICC梅田に送ってください。
家族などが請求する場合
申し込みには、以下の書類が必要です。
- 代理人用の開示請求書(JICC公式サイトからダウンロード)
- JICC所定の委任状
- 本人の印鑑登録証明書(原本またはコピー)
- 本人および代理人の本人確認書類(原本またはコピー)
なお開示結果は、本人あてに送られます。
手数料の支払い方法
開示手数料は1,000円で、以下のどちらかの方法で支払います。
- 定額小為替証書
- クレジットカード(自分自身の開示請求をする場合のみ利用可)
定額小為替証書は、郵便局の貯金窓口で購入できます。
発行には、100円の手数料が別途かかります。
一方でクレジットカード払いの場合は、JICC公式サイトから「クレジットカードでの開示等手数料お支払い票」をダウンロードの上、必要事項を記入して同封します。
開示にかかる日数
郵送で開示請求する場合、郵便物が自宅からJICC梅田までの間を往復します。
JICCが開示書を作成する時間も必要ですから、多くの地域では開示書を受け取るまで1週間から10日程度かかります。
JICCへの信用情報開示請求
JICCへの信用情報開示請求には、直接開示センターの窓口で請求するほかにも、スマホアプリを使って請求する方法、郵送で請求する方法があります。
スマホからアプリを使って開示請求
「スマートフォン開示受付サービス」というアプリをダウンロードすると、スマホから開示請求をすることができます。
利用できるのは、スマホを持っている満15歳以上の本人です。
なお、開示結果はスマホで見られるわけではなく、郵送(簡易書留・転送不要)で送られてきます。
【受付時間】
24時間365日(メンテナンス時間は利用不可)
【必要なもの】
- 開示手数料・・・1,000円
- 本人確認書類・・・下記の書類のうちいずれか1点
運転免許証または運転経歴証明書、パスポート、写真付住民基本台帳カード、マイナンバーカード(個人番号カード ※通知カードはNG)、在留カードまたは特別永住者証明書、各種障がい者手帳
【スマホでの請求の手順】
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郵送による本人からの開示請求
書類送付先
〒530-0003
大阪府大阪市北区堂島1-5-30
堂島プラザビル6階
株式会社日本信用情報機構 開示窓口宛
【必要なもの】
- 信用情報開示申込書
- 手数料・・・1,000円(定額小為替またはクレジットカード)
- 本人確認書類・・・下記の書類のうちいずれか1点(コピー)
運転免許証または運転経歴証明書、パスポート、写真付住民基本台帳カード、マイナンバーカード(個人番号カード ※通知カードはNG)、在留カードまたは特別永住者証明書、各種障がい者手帳
【郵送での請求の手順】
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スマホアプリで開示請求
JICCでは、スマホでの開示請求も可能です。
申込書を書かなくてよいこと、手数料をクレジットカードやコンビニで支払えることが魅力です。
利用するには、以下のどちらかの端末が必要です。
- iPhone(iOS9~12の端末)
- Android(バージョン4.4以上)
また開示結果はその場では表示されず、後日簡易書留で送付されます。
申込み方法と必要な書類
まずJICCの「スマートフォン開示受付サービス」アプリをダウンロードしてください。
利用規約の確認後、メールアドレスを入力すると自動でメールが送られます。
メールに書かれているパスワードを、アプリ画面で入力します。
氏名、生年月日、現住所、電話番号などを入力した後、本人確認書類を撮影して画像データを送信します。
利用できる本人確認書類は写真付きのもの、または健康保険証となります。
その後、開示手数料の支払い方法を選んで申込みは終了となります。
開示手数料の支払い方法
開示手数料1,000円の支払い方法は、以下のなかから選べます。
- クレジットカード
- コンビニ
(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、デイリーヤマザキ) - ペイジーに対応したATMで支払う
- インターネットバンキングを利用して、ペイジーで支払う
クレジットカード以外で支払う場合は、別途手数料がかかる場合があります。
開示にかかる日数
開示結果は後日簡易書留で送られるため、届くまでには数日かかります。
手続きの処理状況は、開示受付サービスアプリの「状況照会画面」から確認できます。
なおクレジットカード以外の支払いを選んだ場合、先に支払いを行わないとJICCでの作業が進められませんから注意が必要です。
開示結果の確認ポイント
開示結果の書類は、主に以下の2種類に分けられます。
- キャッシングや消費者金融の情報が記載された「ファイルD」
- カードショッピングの情報が記載された「ファイルM」
それぞれ情報を見る際にはいくつかのポイントがありますので、順に解説していきます。
共通の確認ポイント
ファイルD、ファイルMとも、以下の情報が記載されます。
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ファイルDの確認ポイント
ファイルDでは、「異参サ内容」に記載がないか注意が必要です。
通常「異参サ内容」は空欄ですが、延滞した場合や強制解約があると、以下の通り記載されます。
- 延滞期間中
- 延滞が解消してから1年間
- 強制解約や債務整理、保証会社による支払いが行われた場合は、その日から5年間
「異参サ内容」になんらかの記載があると、審査に影響してしまいます。
ファイルMの確認ポイント
ファイルMでは、「支払い遅延の有無情報」や「注意情報」の記載に注意が必要です。
利用代金の支払いが遅れると、「支払い遅延の有無情報」にその内容が記載されます。
また遅れたぶんを支払った後でも、1年間は支払いを遅延したという情報が記載されます。
一方で注意情報には、強制解約や債務整理、保証会社が代わりに支払ったなどの情報が、5年間記載されます。
通常「支払い遅延の有無情報」と「注意情報」は空欄ですから、どちらかでも記載があると審査に影響があります。
開示結果で気になる点がある場合
開示結果を見た後、気になる点や誤りを発見したかたもいるかもしれません。
その場合の対処方法は、ケースによって異なります。
ここでは代表的なケースについて、対処法を解説していきます。
情報に誤りがある場合
開示結果の情報に誤りがある場合、カードローンなどの運営会社に直接確認することが基本です。
但しJICCでは開示から2ヶ月以内ならば、JICC所定の調査依頼書を提出することで、JICC経由での手続きが可能です。
JICC梅田の場合、調査依頼は窓口での受付となります。
郵送での依頼は東京に送ることになりますから、送付先はJICC公式サイトでご確認ください。
支払いの遅れが反映されていない場合
カードローンやキャッシングの場合、情報は翌日までに反映されます。
しかしカードショッピングの場合は月1回の更新ですから、支払いが遅れてもすぐに情報は更新されません。
このため気になるかたは、支払いが遅れた月から1ヶ月以上たった後に確認しましょう。
もしブラックリスト入りしていたら
もし「強制解約」などの情報が書かれていた場合、JICCで消すことはできません。
このため情報を消すためには、5年間待つしかありません。
開示される信用情報記録開示書の内容
開示される信用情報記録開示書は、ファイルD・ファイルM・照会記録開示書の3つに分かれています。
- ファイルD・・・借り入れの情報(現在または過去)が記載されていて、どのような種類の借り入れが何件、いくらあるのかが記載されています。
そして、延滞の情報や法的手続きの情報もここに載っています。
- ファイルM・・・クレジット情報が記載されていて、ファイルDと同様に、延滞の情報や法的手続きの情報もこれを見ればわかります。
- 照会記録開示書・・・誰がこの信用情報を照会したのかがわかる書類で、照会してきた会社の名称、日時、目的が記録されています。
まとめ
今回は、JICC大阪開示センターとはどのような機関なのかを紹介しつつ、信用情報開示請求について解説しました。
開示請求のやり方には、窓口・スマホアプリ・郵送の3つの方法がありましたが、直接JICC大阪開示センターの窓口を訪れて請求すれば、最も早く信用情報記録開示書を受け取ることができて、手数料も安いということがわかります。
信用情報の開示請求をする際には、参考にしてみて下さい。
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