横浜銀行のキャッシング限度額を増額する方法!
横浜銀行カードローンは、神奈川県を中心として、関東圏で利用できるカードローンです。
地方銀行のカードローンですが、大手銀行に負けない商品性といえます。
そんなカードローンをさらに上手に使いこなすため、借入限度額を増額する方法を紹介します。
- 執筆者の情報
- 名前: 芦田春馬(39歳)
職歴: 銀行と消費者金融,計15年勤務
目次
横浜銀行カードローンの概要
横浜銀行のカードローンには、「カードローン」と、「バンクローン」の2種類があります。
バンクローンは、横浜銀行で住宅ローンを借入している人を除くと、借入限度額が最大で50万円までに限定されたカードローンです。
わざわざ限度額を増額しなくても最初から最大限度額の50万円を融資枠としてもらえる可能性もありますので、今回は対象外としておきます。
一方、カードローンは借入限度額が最大で1,000万円の大型カードローンです。
最初に設定される限度額(ほとんどは100万円以下です)から、使途に応じて増額していく必要がありますよね。
横浜銀行の営業エリア限定のカードローン
横浜銀行カードローンは、神奈川県、東京都、及び群馬県の一部地域に居住、もしくはお勤めの方が利用できるカードローンです。
地方銀行のカードローンということもあり、申込できる方のお住まい、もしくは勤務先が、対象地域内にあることが前提となります。
借入限度額を増額すると適用金利が下がる!
横浜銀行カードローンの適用金利は、1.9%~14.6%の範囲内で、審査結果に応じて決定される借入限度額に応じて、適用金利が決定します。
銀行カードローンに良く見られる方法ですが、借入限度額が大きくなれば、適用金利も低くなっていきます。
横浜銀行カードローンでは、借入限度額が100万円以下の場合、適用金利は一律に年14.6%です。
借入限度額が100万円超200万円以下になると年11.8%となり、更に100万円増額すると年8.8%と、借入限度額が100万円増額するごとに、少しずつ、適用金利が低下する仕組みになっています。
そのため、横浜銀行では、キャッシング限度額を増額すればするほど、金利が下がって、「お得に借入できる」ことになります。
借入限度額の大きさも魅力
なお、横浜銀行カードローンで借入できる上限額は1,000万円です。
都市銀行のカードローンを含めて、業界トップクラスの限度額の大きさと言って良いでしょう。
増額審査は初回審査より厳しい
実際のところ、初めてカードローンを申込んだときに受ける“初回審査”よりも、すでに利用しているカードローンの限度額を増やす“増額審査”の方が、審査は慎重に厳しく実施されます。
理由は簡単。初回審査のときよりも増額審査のときの方が審査申込者の借入金が増えているからです。
すでにたくさん借金を背負っている人にお金を貸すのは、借金がまったくない人やごくわずかしかない人にお金を貸すよりもリスクが高いですよね?
銀行側は「融資限度額を増やしても、本当に毎月しっかりと返済してくれるのだろうか」と不安に思いながら貸すわけですから、慎重の上にも慎重を重ねて厳しく審査を実施するのです。
増額審査に通りやすくなる利用実績期間
横浜銀行カードローンの審査に通ってすぐに増額審査を受けても、ほぼ間違いなく審査に落ちます。
横浜銀行カードローンを使い始めてからほとんど時間が経っていませんので、あなたが本当に毎月きちんと返済する人なのか、融資限度額が大きくても計画的に使える人なのか、横浜銀行側は把握できていないからです。
1年ほど継続的に利用して、毎月遅れることなく返済することで、ようやく横浜銀行側はあなたを優良ユーザーだと認めてくれるでしょう。
増額審査に申し込むなら、少なくとも1年は滞納することなく返済を続けてからにしてください。
増額審査は信用情報が重要
増額審査において利用実績も重要ですが、信用情報も重要です。
現在、横浜銀行カードローンはもちろん他のローンやクレジットカードも、滞納せずに利用していますか?
最近、ローンの返済やクレジットカードの支払いに遅れたことはありますか?
返済遅れや長期の滞納などの金融トラブルは、信用情報を傷つける原因となり、増額審査に通りにくくなる原因となります。
横浜銀行カードローンの増額審査の流れ
横浜銀行カードローンの増額審査は、次の流れで申し込みから増額決定までが進みます。
なお、横浜銀行カードローンの新規借入はインターネットでも申し込めますが、増額審査はインターネットでの申し込みは受け付けていません。
かならず電話か横浜銀行のATMに置かれているカードローン案内に添付されている封書、案内に記載されているファックス番号を使って申し込んでください。
- 電話先:カードローン受付センター 0120-458-014
平日9:00~20:00
年末年始を除く土日祝日9:00~17:00
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増額審査の勧誘電話が来ることもある
横浜銀行から電話やハガキなどで「融資限度額を増額しませんか?」という案内を受けることがあります。
もちろん、横浜銀行側もカードローンユーザーすべてに増額のお誘いをしているわけではありませんから、電話やハガキが来たということは、増額審査に通る可能性が高いということを意味しています。
しかし、先程も説明しましたように、増額審査においては信用情報が厳しくチェックされますので、信用情報に問題がある場合はたとえ増額のお誘いを受けたとしても審査には通りません。
増額審査には時間がかかる
一般的に、カードローンは、申し込みから融資までのスピードが速いローン商品です。
横浜銀行カードローンもスピーディな審査に定評がありますから、審査結果は最短翌日に分かりますし、融資も申し込みの最短翌日に受けられます。
しかし、増額審査は初回審査よりも慎重に実施されますので、審査結果が分かるまでに1週間~10日ほどかかることもあります。
収入証明書類が必要な場合
増額の申込をする際は新規申込みのときと同様、50万円を超える借入限度額を希望する場合は収入証明書類が必要です。
収入証明書類は、源泉徴収票、納税証明書、確定申告書、住民税決定通知書いずれかのコピーを用意してください。
なお希望する借入限度額が50万円以下の場合でも、横浜銀行が収入証明書類の提出を求めた場合は、これに従わなければなりません。
増額審査に通りやすい条件とは?
次の7つの条件を満たしていると、増額審査に通りやすくなります。
増額審査を受ける前に、かならずチェックしてみてください。
増額審査は年収が増えていると通りやすい
横浜銀行カードローンなどの銀行カードローンは総量規制の適用を受けませんので、年収の3分の1を超える融資限度額をもらうことも可能です。
しかし、まったく年収を無視した融資限度額が設定されることはありませんから、横浜銀行カードローン以外のローンを利用していない場合は、多くても年収の2分の1をおおよその上限として融資枠が設定されます。
そのため、初回審査よりも年収が増えていると、最初よりも高い融資限度額が設定されやすくなるでしょう。
増額審査前には転職しない
以前よりも転職が珍しいことではなくなってきたとはいえ、やはり、転職をすると減収したり収入が不安定になったりすることが多いです。
減収や収入の不安定さは審査の上でマイナスポイントですから、転職したばかりの人は、横浜銀行カードローンの増額審査に通りにくくなるでしょう。
できれば転職してから1年以内は、増額審査を受けない方が良いですね。
これから転職しようと考えている方は、転職してからは増額審査に通りにくくなりますので、転職前に増額審査を受けて融資限度額を増やしておくのもおすすめです。
増額審査には勤続年数も重要
増額審査には勤続年数も重要なポイントとなります。
できれば1年以上は継続勤務している方が通りやすいですので、転職したばかりの人や就職したばかりの人は、審査通過が難しくなると言えるでしょう。
増額審査には雇用形態もチェックされる
収入が高い方が増額審査には有利ですが、収入が低くても安定していれば審査に通らないわけではありません。
アルバイトや契約社員は、たとえ収入がある程度の金額であっても、来年も同じだけの収入を得られるという保証はありません。
もちろん、正社員や公務員の人も絶対的に収入が安定しているわけではありませんが、非正規雇用の人よりは収入が安定しているとみなされ、増額審査には有利になるでしょう。
増額審査は居住年数が長い方が通りやすい
増額審査で居住年数もチェックされることがあります。
同じ場所に長く住んでいるということは生活が安定しているということを意味しますので、居住年数が長い方が短い場合よりも増額審査には有利になります。
ただし、仕事も自宅も変化していなくても、単身赴任などで一時的に住所が変更していることもありますよね。
単身赴任のために一時的に住所が変わっている人は、増額審査の申し込みフォームには住民票がある住所(家族の生活のベース)を記入し、備考欄に単身赴任中であることを付け加えておきましょう。
増額審査と家族構成も関係がある
一般的に、結婚して子どもがいる人は未婚の人よりも、自己破産をしにくく滞納もしにくいと考えられます。
家族という守るべきものを持つことで、お金との付き合い方も慎重になるためです。
そのため、20代などの未婚者の方が多い年代をのぞき、結婚している方が審査通過に少し有利になることもあります。
増額審査前に会員情報変更届を提出しておく
横浜銀行カードローンの取引規定では、住所や電話番号、勤務先などの会員情報が変わったときは、速やかに会員情報変更届を提出しなくてはならないと定められています。
しかし、会員情報が変わったにも拘わらず会員情報変更届を提出しない状態で増額審査を受けると、情報が変わっているのに変更届を提出していないことがバレてしまい、横浜銀行からの信用を失うことになってしまいます。
当然ですが、信用を失った状態で審査に通過することは難しいですよね?
個人情報が何か1つでも変わったときは、速やかに郵便かインターネット(はまぎんマイダイレクト)で変更登録をしておきましょう。
増額にはメリットが多い
横浜銀行カードローンの融資限度額を増額すると、ただ単に借りられるお金が増える以上のメリットがあります。
特に次の2つは大きなメリットと言えるでしょう。
- 多重債務にならない
- 金利が低くなる
多重債務にならない
審査の時間だけで考えれば、増額審査を受けるよりも新規審査を受ける方が速いです。
今すぐ融資が必要なときも、スピーディな審査を実施するカードローンに新規に申し込むなら、1~2日程度でお金を借りられることもあります。
しかし、新規審査を受けて審査に通過すると、借入件数が1件増えることになりますよね?
複数のローンを利用することを“多重債務”と言いますが、多重債務になると自己破産などの債務整理をするリスクも上がりますし、住宅ローンや自動車ローン、クレジットカードなどの審査にも通りにくくなります。
今後、住宅ローンを組む予定がある方やクレジットカードを発行する予定がある方は、借入件数を増やさないためにも、新規審査ではなく増額審査を受けるようにしましょう。
金利が低くなる
横浜銀行カードローンでは、融資限度額が増えれば増えるほど低金利が適用される仕組みになっていますので、増額審査に通って融資限度額が増えると、適用金利が下がる可能性が高まります。
適用金利が下がると、いつも以上にお得に借りられるようになりますよね?
利息の負担を減らしたい人は、増額ではなく金利減を目指して増額審査を受けてみるのはいかがでしょうか。
増額にはデメリットもある
多重債務を回避し、金利減も期待できる“増額”。
しかし、増額審査を受けたことで、次のような不都合が起こることもあります。
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利用限度額が減額されることがある
もし、これまでに説明した審査のポイントにおいて、ご自身がマイナスとなる項目があるなら、キャッシング限度額の増額申込は見合わせたほうが良いでしょう。
増額申し込みをすると、審査を行いますので、その時点の個人信用情報や取引歴の確認、所得証明書などの確認が行われます。
確認した結果、延滞した履歴が判明したり、個人信用情報で他社の借り入れが増えたり、延滞していることが、ばれてしまうこともあります。
良くない情報が判明すると、増額審査に落ちるだけでなく、逆に、キャッシング限度額を減額されてしまうこともあります。
増額申し込みをしなければ、特にばれずに済んだものが、申し込んだせいで判明してしまい、逆効果になってしまうことになるのです。
借り入れできなくなることがある
他社と金融トラブルを起こしていることがバレたり、他社借入額が増えすぎていることが判明したときは、横浜銀行カードローンとの取引が解除されることもあります。
もちろん契約を強制的に解約されたとしても、すでに借り入れている金額については返済しなくてはいけませんから、今後は借入なしの返済だけということになります。
強制解約になってしまうと、「増額申し込みをしなかったら、トラブルや他社借入額がバレずに使い続けられたのに・・・」と後悔するかもしれませんよね?
しかし、その後悔は少し的外れと言えます。
もし増額審査を受けなかったとしても、横浜銀行では6ヶ月~1年程度の周期で定期的に利用者の信用情報をチェックしていますので、いずれは遅かれ早かれトラブル等がバレて強制解約になっていたでしょう。
毎月の返済額が増えることもある
融資限度額が増えたからといって、どんどん借り入れていると、借金はみるみる増えていきます。
横浜銀行カードローンの最低返済額は借入額によって決まりますので、借入額が増えれば増えるほど、月々の最低返済額も増え、経済的な圧迫も強くなってしまいます。
借りられるだけ借りるのではなく、返済できるだけ借りるようにしてくださいね。
増額できないときの理由と対策
増額審査に通らなかったときは、次の4つの理由が考えられます。
増額審査に取らないのは年収が低いから
初回審査時よりも年収が減っているときや同額のときは、増額審査に通らない可能性が高いです。
とはいえ、急に年収を増やすことはできませんから、次の対策を実施してください。
増額審査の対策
増額したいときに増額審査に申し込むのではなく、年収が増えたタイミングで増額審査に申し込む方が良いでしょう。
しかし、年収が増えたことを示す証拠が必要となりますので、年が増えたことが収入証明書類で提示できるタイミング、つまり、年収増の翌年度に申し込む方が審査通過率を上げられます。
増額審査に通らないのは転職してから日が浅いから
転職したばかりということは、勤続年数が短いということです。
勤続年数が短いと、銀行側に「収入は安定しているのかな?」「仕事が嫌になって、またすぐ転職するのではないだろうか?」という不安を与えますので、審査には不利になります。
増額審査の対策
勤続1年以上経ってから申し込むと、増額審査に通過する確率を上げることができます。
転職を考えているときは、転職をしてからではなく転職する前に増額審査を受けるようにしてください。
増額審査に通らないのは他社借入が多いから
横浜銀行カードローンで初回審査を受けたときよりも年収が増えていても、年収が増えた分以上に他社借入額が増えているなら、増額審査に通ることは難しいでしょう。
また、年収が増えていないのに他社借入額だけ増えているのも論外です。
なお、年収における年間返済額を“返済比率”と言います。
年収が500万円の人が毎月50,000円をローン返済に充当しているなら、返済比率は12%(50,000円×12ヶ月÷500万円×100)となります。
返済比率が高くなればなるほど銀行カードローンの審査には通りにくくなりますので、常に返済比率を意識して融資を受けるようにしてください。
増額審査の対策
銀行カードローンは総量規制の対象外ですが、借金総額を年収の3分の1以下にしておくと、増額審査には通りやすくなります。
また、月々の返済額を低くして返済比率を改善することも有効な方法です。
ただし月々の返済額を減らし過ぎると返済期間が長くなってしまい、利息総額が増えることになりますので注意が必要です。
増額審査に通らないのは他社返済状況が悪いから
横浜銀行カードローンの返済は遅れたことがなくても、他社への返済に遅れがあると、増額審査には落ちる可能性が高くなります。
また、増額審査申込時点では返済が遅れていなくても、最近遅れたことがある場合も、審査に落ちやすくなってしまいます。
増額審査の対策
返済に遅れたことがある人は、延滞状況を解消してから6ヶ月~1年以上間を置いて増額の申し込みをするようにしてください。
ローン返済だけでなく、クレジットカードや携帯料金の支払いに遅れても増額審査には不利になりますので、やむを得ず遅れた場合も、6ヶ月~1年の間隔を開けて増額申請をしましょう。
まとめ
信用情報に問題がないこと、個人情報の変更届を提出すること、そして、増額に適した年収や勤務状態であることを確認してから、増額審査を受けるようにしましょう。
年収が増えたときや転職をする前など、増額審査に適したタイミングを選ぶことも大切です。
横浜銀行カードローンに限らずすべてのカードローンは、新規申し込みの審査よりも増額審査の方が厳しくなりますので、しっかりと準備と対策をしてから増額審査の申し込みをするようにしてください。
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