銀行三大業務の1つである融資業務とは

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執筆者の情報
名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務

この記事はこんな人にオススメ!

今回の記事は、特に下記の人におすすめです。

  • 銀行への就職を考えていて、融資業務について知りたい人
  • 女性が行える融資業務について関心がある人
  • 融資業務に関心があり、その心構えを知って準備しておきたい人

銀行の三大業務とは「預金」「為替」「融資」

融資業務は銀行の三大業務の1つ

銀行が行う主な業務には「預金業務」「為替業務」「融資業務」の3つがあり、これを銀行の三大業務と言います。

預金業務は個人や法人などから当座預金や普通預金、定期預金などによってお金を預かり、預かったお金の管理や入金・出金、法人であれば小切手や手形の振出しなどの業務をしているため、預金者からすると財布のような役割を果たしています。

為替業務は国内のみならず海外への振込することや、小切手や手形の代金を受取ることなどの業務を言います。

融資業務は預金業務によって預かったお金を、個人であれば住宅ローンや自動車ローン、法人であれば運転資金や、設備資金などで貸し出すことによって、資金の運用をする業務のことを言います。

また、平成4年(1992年)に金融制度改革法が法案成立したことにより業態の垣根が曖昧になり、徐々に銀行業務は幅を広げていき、2019年現在では三大業務に加え投資信託、証券、保険の販売まで総合的な金融サービスを取り扱うようになりました。

融資業務は銀行の花形

銀行で行う業務はどれも重要なものばかりですが、その中でも融資業務は銀行の花形と言われています。

預金業務では預かったお金に対して利息を預金者に支払うことになりますので、預金業務だけでは銀行は成り立ちません。

為替業務についても振込などで発生する手数料などで収益を得ることはできますが、為替業務だけは預金業務と同様に銀行は成り立つことができません。

その点、融資業務では貸し出したお金に対して利息を付けて返済してもらいますので、ここで初めて銀行が成り立つだけの収益を得ることができます。

銀行は公共性の高い機関であることから、収益を求めるのではおかしいのではと思うかも知れませんが、銀行も収益を上げなければ安定継続した運営ができず、経済に多大なる悪影響を与えてしまいます。

また、各種業務に係る手数料収入も銀行にとっては大事な収益減ではありますが、やはり融資業務における利息収入が銀行を支える収益源であると言えるでしょう。

つまり、銀行が安定した銀行業務を継続していっていくための収益を上げる柱となる融資業務は、銀行の花形であると言えます。

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銀行の融資業務の流れを見てみよう!

融資業務の流れ

顧客が融資を希望してから融資が完了するまでには幾つかの流れがあり、基本的な流れとしては「相談」「申し込み」「契約」「実行(入金)」という流れですすんでいきます。

それでは、流れに沿ってみていきましょう。

その1:顧客からの相談や申し込みの受付

まず初めに顧客と面談し、何の借入であるかなどの「相談」をして、どの融資商品で申し込みするかなどを決めます。

ポイントは、申込人の希望である「いつまでに、どのくらいの金額・金利で」を銀行担当者がヒアリングし、申込人の希望を基に「何の書類を準備してもらい、いつまでに融資できるかを」銀行担当者は融資実行日から逆算して、いかに最適な融資商品を提案されるかになります。

その2:融資可否の審査と上司への決済申請

次に決まった融資商品の「申し込み(事前または本申し込み)」をして必要書類をそろえます。

申込書と必要書類がそろった段階で、保証会社に保証の依頼(審査)を行うまたは銀行内で審査を行います。

顧客の気持ちとしては、審査結果がいち早く知りたいため、不安で夜も眠れないことがありますので、審査の可否は速やかに伝えるようにしなければなりません。

審査可否が早いか遅いかで、次の申込みにつながるかどうかが決まると言っても、過言ではありません。

その3:融資の契約(ローン契約の締結)

審査によって融資可能となった場合、次は顧客と最終的な内容確認をした後に「契約」となり、契約書類をそろえます。

ここでの注意点は、顧客は忙しい合間を縫って窓口に来るかも知れませんので、一度契約書類を書き終えた後に必要書類に不足はないか、契約書類に書き漏れた箇所や判子の押し忘れがないかを何人かの目で見直すようにしましょう。

その4:融資の実行(入金)

契約書類が全てそろい、銀行内での決済が完了すると、最後に「実行」して融資金を指定の口座に入金します。

中には、口座への入金を待っている人もいますので、融資申し込みの段階で融資入金後の連絡は必要かどうかを確認したうえで、必要な人には連絡をしてあげると親切でしょう。

融資の実行(入金)時に注意すべき点は、何が何でも絶対に間違えてはいけないことです。

「だって入金する口座を間違ってしまってもただ戻せばいいのでは?」と思うかも知れませんが、そんな単純なことではなく、誤って入金したお金を取り戻す作業は、入金された人にも迷惑が掛かる恐れのある大変なことなのです。

通常、銀行ではこのような事案を事務事故と言い、最悪の場合には取引先の信用を著しく失った結果、風評被害により営業ができなくなることまで考えられます。

決して脅かすわけではありませんが、十分過ぎるほど気を付けて融資の実行(入金)に当たってください。

以上が基本的な融資業務の流れとなり、この他にも担保の評価や火災保険の質権設定など融資商品や法人融資などによって行う業務が増えていきます。

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銀行の融資業務は個人と法人で内容が全く違う

融資業務は個人と法人で分かれる

銀行の花形である融資業務には、個人の融資業務と法人の融資業務の大きく分けて2つに分かれます。

どちらもお金を貸すという同じ融資ではありますが、個人と法人では融資する金額や内容などは大きく異なります。

銀行の融資業務では個人に対する融資と、法人に対する融資に分けることによって確実な融資業務を行っているのです。

融資業務において個人と法人では異なる融資業務となりますので、それぞれに専門の担当者がいてそれぞれが担当する融資業務を行っています。

では、個人の融資と法人の融資ではどのようなところに違いがあるのかということについて紹介していきます。

1.個人の住宅ローンやカードローンの融資を行う場合

個人の融資業務では、お金が必要な人に対してあらかじめ決められた融資商品の中から、融資することができる商品を提案していきます。

個人が借りることができる融資商品は住宅ローン、自動車ローン、教育ローン、フリーローン、カードローンなどが主な融資商品となります。

これらの中から該当する商品によって申し込みを受けた際には、申込書に記入されている情報を精査して審査をするのです。

審査によって貸すことができるとなった場合には、契約の手続きをして融資金を指定の口座へ入金(このことを「実行」と言います)します。

個人の融資業務で大切なことは、借りたい人がどのような理由で借りたいのかをしっかりと見極め、それに対して適切な融資商品を提案することが大事なことです。

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2.法人相手に設備資金や運転資金を融資する場合

法人の融資は大きく分けて、「運転資金」と「設備資金」の2つに分かれます。

運転資金は会社を回していく(運転)ために必要な資金を借りる際の融資ことで、設備資金は会社で所有・使用するもの(設備)を購入する資金を借りる際の融資ことを言います。

どちらの場合でも必要な資金の妥当性を確認することや、資金繰り表や事業計画書などの書類から審査をしています。

法人の融資業務で個人の融資業務と最も違うところは、法人の格付です。

法人の格付とは、その法人の財務内容を精査してその法人はどれだけ利益を上げているか、どれだけの借り入れがあるかなどを分析して、返済能力の有無などを総合的に見ることによって、法人がどのような状態であるかということをランク付けしていきます。

法人融資の場合は融資する金額も大きく、返済する金額もそれに合わせて大きくなりますので、格付によってその法人の安定性を判断し、安定性が少ない法人に対しては融資金利を高めにするなどの金利を決めるための材料にもなります。

法人融資と個人融資の最も異なる点は、審査です。

個人融資における、主な融資商品の審査は提携している保証会社が行いますので、これまでの取引履歴においてよほどの要注意人物でなければ、保証会社の審査の可否に判断を委ねます。

一方で、法人融資の審査は保証機関の保証・認定を受けることを前提としますが個人融資とは異なり、銀行の融資担当者数名がそれぞれの経験に基づいた視点から審査し判断しますので、法人融資の審査担当者は重要なポジションなのです。

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銀行の融資担当者にとって重要な5つの原則をご存知ですか?

融資業務には5つの原則がある

銀行が融資業務を健全に行うために、考慮しなければならない基本原則があります。

この基本原則には「公共性の原則」「安全性の原則」「収益性の原則」「流動性の原則」「成長性の原則」の5つがあり、これらの原則をまとめて「融資の5原則」と言います。

銀行が融資をするにはまずこの5原則を基本として日々の融資業務を行っていますので、それぞれの原則がどのようなものであるかについて紹介していきます。

また、事業計画書などの融資書類を作成においても「融資の5原則」にのっとって作成すると、ポイントをつかんだ書類だと評価されるでしょう。

公共性の原則社会の発展に貢献する融資をしなければならず、これに逸脱するような融資は行ってはならない。
安全性の原則融資金を確実に回収できるよう融資先の返済能力と返済意志を見極め、担保などによってしっかりと保全を図らなければならない。
また、特定の法人などに融資が偏ることがないようにしなければならない。
収益性の原則地域の発展や銀行の安定性を図るために利益を追求しなければならない。
流動性の原則融資の期間は流動性の高い預金期間に沿った期間にするべきであるという観点から、融資期間は短期で貸付けする。
成長性の原則融資をすることによって成長や発展をすることができるような融資をしなければならない。

銀行の融資担当者に求められる4つのスキルとは?

融資業務の担当者に求められるもの

融資業務を行っていく担当者に求められていることは、融資の5原則を遵守していくことはもちろんのこと、融資商品の知識などの融資全般の知識や税金などの法律知識、適正な審査をすることができる審査能力、コミュニケーション能力が求められます。

融資全般の知識がなくては適正な融資をすることはできませんし、法律の知識がなければ相談を受けた際にもアドバイスすることができずに信頼を得ることはできません。

審査能力も適正な融資をするに当たって重要な能力となりますし、コミュニケーション能力がなければ信頼関係を築くことはもちろんのこと、潜在的なニーズを引き出すこともできません。

したがって、融資業務を行う担当者には幅広い知識と決断力、相手のことを思い相手の考えていることを引き出せることができる担当者でなければなりませんので、以下の4つのスキルを磨き信頼できる担当者を目指しましょう。

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1.金融関連や業界の深い知識

事業性融資であれば会社の業界知識がなくては、経営者や経理担当者との話も前にすすみませんし担当者として認めてくれません。

自分で調べる努力をすることはもちろんですが、それでもわからないことがあれば知ったかぶりするよりも、素直に聞いた方が意外と経営者からかわいがられて信頼関係が築けるものですよ。

2.金融や経済の情勢を読む力

経済情勢を読む力を鍛えるには、情報のアンテナを高く張って敏感に察知することが重要で、具体的には経済情報に関する新聞や情報誌を読むことです。

なぜなら、インターネットに広がる情報の全てが正しいわけではないため、「そういう見解もあるのか」という程度で参考にするとよいのではないでしょうか。

様々な角度からの情報を持っている人は話が面白く、経営者に好かれる魅力があります。

3.コミュニケーション能力(女性は有利?)

コミュニケーション能力は、生まれながら持ち合わせた才能である一方、十分に鍛えられる能力でもあります。

商品知識や融資全般の知識、法律知識と審査能力を兼ね備えていようと、コミュニケーション能力がなければ人に発信して納得させられることもかないません。

やはり、いろんな人と出会って、それぞれの考え方を知ることが、コミュニケーション能力アップの近道でしょう。

ところで、古くから女性の方が、コミュニケーション能力が高いと議論されていますが、決してそうは言い切れないようです。

興味深いサイトがありましたのでよかったら参考にしてください。

livedoorNEWS|女子のコミュ力は本当に男性より高いのか

4.社内と顧客へのプレゼン力

プレゼンテーション能力はコミュニケーション能力と重複するスキルだと思われますが、全くの別物です。

コミュニケーション能力があってもプレゼンテーション能力がないと心当たりのある人も中にはいるでしょう。

上手なプレゼンテーション能力とは以下の5つが上げられます。

  • 内容が簡潔でポイントを付いていてわかりやすい
  • 話に一貫性がある
  • 印象・記憶に残る
  • 意思・熱意が伝わる
  • 定刻どおりに始まり終わる

これらのスキルを身に着けるには練習と場数が必要です。

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Q&A「銀行の融資業務でよくある質問」

Q「中小企業の財務担当です。今の銀行担当者とウマが合いません。変更を申し出ることは失礼ではないですか?」
担当者が合わなければ、変えてほしいと伝えても大丈夫です。人間的に合わないのか業務の知識が乏しくて合わないかは人それぞれの感覚ですが、問題ありません。
Q「銀行に就職希望です。融資を実行できないと、取引先から嫌がらせを受けたりもするんですか?」
嫌がらせを受ける可能性は、ないとは言えません。例えば、他の銀行に預金を移されたり既存融資の借り換え、他にも融資を断った人の同業者グループに伝わったりと予想できることはいろいろとあります。
嫌がらせが日常生活に及ぶことはまれですが、万が一そのようなことがあれば上司を通じて警察へ相談した方がいいでしょう。
Q「新卒で来春から銀行に就職が決まりました。やはり支店長に気に入られることが重要なのでしょうか?」
はい、重要です。
全ての銀行がとは言い切れませんが、まだまだ古い体質が根付いていますので、しばらくは気に入られるようにした方がいいと思います。
Q「銀行員って、営業と融資担当者は別なんですか?私の彼氏が営業なもので…」
銀行それぞれの考え方によります。
「営業担当者」と言っても、営業は営業、融資の相談を受ければ融資担当者へ引き継ぐよう完全に分けている銀行もありますが、融資の相談を受けて融資書類をある程度作成するところまでを営業担当者が行う銀行もあります。
結局、業務を分けるか分けないかは所属する銀行員の数だと思われます。
Q「信金に就職が決まりました!初出社までに勉強すべきことを教えてください。」
たくさんありますが就職内定者が準備すべき3つだけアドバイスをします。
まず、新聞を読む習慣を身に着けることが大事です。
恐らく毎日のように「新聞を読んできた?」と聞かれます。
2つ目に、挨拶です。
当たり前のように思えますが、当たり前のことが重要です。
最後に、入庫する信用金庫の公式サイトを見て商品知識を付ける。
新入職員であることは、同僚や上司など内部の人間にはわかりますが、お客様から見たら立派なプロだと認識されます。
「新入職員だから…」という甘えは通用しないと考えましょう。

銀行三大業務の「融資業務」まとめ

銀行の三大業務である融資業務は、地域や銀行の成長や発展に大きな影響を及ぼす業務でありますので、その業務には信頼が必要不可欠となります。

銀行業務の中で最も重要な融資業務は、あらゆるところに影響を与えるということを認識しながら、正確な業務を行っていかなくてはなりません。

また、融資の希望に添うことができない人に対しても、誠実な対応と公共性や安全性の観点から融資できないことの理解を求めることが重要になります。

最後に、この記事を読んでいる人の中にはこれから銀行に勤める人もいると思いますが、これまで説明してきたことを学び実践していただきお客様から信頼される担当者になっていただければと思います。

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