20歳,20代がお金を借りるときの注意点とローンの選び方
「20歳になったらお金が借りられると思うんだけど本当に借りられるのかな」
「初めてお金を借りるときはどこで借りたらいいんだろう」
そんな期待や不安を持ってこのページを開いてくださったのだと思います。
確かに20歳ならローンを利用して金融機関からお金を借りることができます。
今回は、20歳の人がお金を借りる方法を解説したいと思います。
住宅ローンやマイカーローンといった商品についても説明していますので、ローンの種類に関わらずお金を借りたいという人全員に役立つ内容となっています。
また、このページを読んでいる人はお金を借りるのが初めてでしょうから、
- 借入に必要なもの審査に通るためのコツ
- 初めてお金を借りるときに気を付けること
も合わせて説明しています。
何も知らずにお金を借りてしまうと返済に苦労することになるかもしれませんので、ぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
自分に最適なお金の借り方や審査に通る方法が分かり、返済に苦労することなくローンが利用できると思います。
- 執筆者の情報
- 名前:手塚 龍馬(36歳)
職歴:過去7年,地銀の貸付業務担当
目次
20歳でもお金は借りられる
冒頭で説明した通り、20歳でもお金は借りられます。
消費者金融のカードローンや銀行の各種ローンの申込条件を見ると、ほぼ全て満20歳以上というのが年齢の条件になっています。。
金額が最も高額なため慎重に貸付が行われる住宅ローンでも、三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行の三大メガバンクではすべて満20歳以上70歳未満であれば申し込みができるようになっています。
商品によっては満30歳以上限定でサービスを充実させた物もごく一部ありますが、20歳以上ならローンは利用できると考えて大丈夫です。
誕生日直後の借り入れも問題ない
20歳になるのを待ちに待って、1日でも早く欲しいものを買うためにすぐにローンに申し込むという人も少なくありません。
ある程度の勤続年数があり、年収も借り入れ希望額に見合っているのであれば、十分に審査通過が見込めます。
ちなみに、20歳になってすぐにローンで購入するものといえば自動車やバイクが代表的ですね。
筆者が銀行員時代には、高卒で就職した人が20歳になってすぐに自動車ローンに申し込むということが何度かありました。
その場合、マイカーローンの融資限度額は大体年収と同金額までとなっていますので、100万円の車やバイクが欲しいのであれば、100万円以上の年収を稼いでいる必要があります。
未成年OKのローンもある
また、中には20歳未満でも借りられるローンも存在します。
例えば、JAバンクのマイカーローンは18歳以上なら利用できますし、各地域の信用組合の中にはマイカーローンの年齢制限が18歳以上となっているところがあります。
また、ホンダのマイカーローンも未成年でも申し込みができると定められています。
ただし、JAバンクは1年以上の勤続年数が必要になり、信用組合とホンダのマイカーローンも保護者の同意と連帯保証が求められます。
このように条件は厳しくなりますが、未成年でもローンの利用は可能です。
審査に通過しなければ借りられない
ただし、20歳ならだれでも借りられるかというとそういうわけではありません。
お金を借りるためには審査が行われ、「この人なら貸したお金をちゃんと返してくれる」と思わせる必要があります。
皆友人にお金を貸すときも、ちゃんと返してくれるかどうかを判断していると思いますが、それと同じです。
友人に貸すときは「相手との関係性」や「日頃の態度」が重要ですが、金融機関は「年収」「借入・返済状況」「勤続年数」等で返済能力をチェックします。
20歳だからというわけではなく、お金を借りるには審査に通る必要があるということは覚えておいてください。
ローンの審査については後ほど解説しますが、すぐに知りたい方はこちらからジャンプできます。⇒「借入審査に通るコツ」へジャンプ
お金を借りる場所は銀行と消費者金融
お金が借りられる場所を大きく分けると銀行と消費者金融の2種類があります。
細かく言えばこれ以外にもいくつかお金を借りられるところは存在しますが、大体この2つと思って問題ありません。
・銀行:目的別ローンが多く低金利で借りられる
・消費者金融:カードローンがメインで高金利だが利便性は高い
銀行と消費者金融の違いを一言で表せばこうなります。
では、どこからどのように借入を行えばよいのか紹介しましょう。
用途が決まっているなら目的ローン
「家を買いたい」、「車が欲しい」、「結婚式の資金が必要」といったように使用目的が決まっているなら銀行の目的ローンを利用してください。
目的ローンは個別の用途限定でしか利用できませんが、後ほど紹介するフリーローンやカードローンよりも金利が大幅に低いです。
目的ローンの代表例
- 住宅ローン
- マイカーローン
- ブライダルローン
- 教育ローン
- 医療ローン
大体の相場ですが、住宅ローンは実質年率1%前後、その他の目的ローンは3%~5%というのが一般的です。
年率18.0%の消費者金融のカードローンで借りるよりも15%程金利が低いので、100万円借りた場合の利息は1年間で15万円程度も安くなるのです。
また、例えばスルガ銀行ではロードバイクや楽器、カメラ等様々な商品のためのローンが利用可能です。
この他にも、銀行ごとに多様な目的別ローンを用意していますので、一度「○○(借入目的) ローン 銀行」と検索してみてください。
フリーローン・カードローンは自由に使える
「色々な目的に使いたい」「目的ローンでは借りられる商品がなかった」という人にはフリーローンやカードローンがおすすめです。
フリーローン・カードローンは利用目的が自由ですので、基本的には何に使っても問題ありません。
その分、目的ローンよりも金利は高くなっており、フリーローンは6%~7%、銀行カードローンは14.5%、消費者金融カードローンは18.0%という商品が多いです。
まずはフリーローンに申し込み
フリーローンとカードローンの金利差は非常に大きいので、カードローンではなく銀行のフリーローンに申し込んだ方がよいでしょう。
金利は返済の大変さにも大きく影響を与えますので、初めてお金を借りるという人には特に重要なことです。
銀行フリーローンはほぼ全ての銀行で取り扱っています。
ただし、中にはフリーローンという名前でもカードローンと同じような金利の銀行もありますので注意してください。
カードローンは繰り返し利用可能
すべての金利の中で最も金利が高いカードローンですが、他のローンにはメリットがあります。
それは「必要な時に何度でも借入ができる」ということです。
カードローン以外では、追加で借入がしたくなった場合は、再度申し込みをして審査を受けなければならず、借入まで数日待つことになります。
一方、カードローンでは最初に限度額が設定され、その金額内で自由に追加借入が可能です。
例えば限度額が200万円なら、最初に200万円をまとめて借りることもできますし、まずは100万円だけ借りることもできます。
100万円だけ借りた場合は残りの100万円を好きな時に借りることができ、50万円を返済すれば残りの借入可能額は150万円にアップします。
借入中の金額が限度額を超えない限り、何度でも好きな時に追加借入が行えるというわけです。
また、専用のカードを使って24時間追加借入ができるので非常に便利です。
消費者金融はおすすめしない
どうしてもすぐにお金を借りたい場合や、無利息期間が必要な場合以外は、最初の借り入れで消費者金融を利用することはおすすめできません。
理由は二つあり、一つは「金利が高いから」もう一つは「消費者金融からの借入は今後のローン審査でマイナスになるから」です。
金利は上限ギリギリ
消費者金融カードローンの18.0%という金利は、すべてのローンの中で最も高いものです。
10万円以上の借入の場合、金利は18.0%以下と決まっており、消費者金融カードローンは法律で認められる金利の上限ギリギリに設定されているということです。
消費者金融は印象が悪い
最初から消費者金融カードローンに申し込む人は少なく、利用者の多くは一度銀行カードローンの審査に落ちた人になります。
その結果、消費者金融のカードローンから借りているというだけで何か問題があって銀行で借り入れができない人と判断されてしまうのです。
もしカードローンを利用する場合でも、最初は金利の有利な銀行カードローンから借りたほうがよいでしょう。
また、銀行審査では消費者金融からの借り入れがマイナス要因となっても、消費者金融の審査では銀行からの借り入れは必ずしもマイナス要因とはなりません。
ですので、消費者金融カードローンは銀行審査に通過できなくなったときの保険にできればとっておきたいものです。
借入審査に通るコツ
20歳でもお金は借りられますが、そのためには審査に通過しなければなりません。
審査通過のコツや注意点を簡単にまとめましたので、申込前にチェックしておいてください。
安定した収入を得る
20歳以上であれば年齢制限はクリアしていることになりますが、審査では収入や返済能力はチェックされます。
その際は金額よりも、どれだけ安定して収入が得られるかが重要です。
このページを読んでいる方の中には、アルバイトをしている学生、フリーター、正社員など様々いらっしゃると思います。
学生やフリーターだから審査に通らないということは全くありませんが、正社員の方が収入が安定しているため審査には通りやすくなります。
もちろん働いていない人は審査には通りません。
勤続年数が長いほど有利
一つの職場で長く働いていると、毎月どれくらいの収入を得られるか銀行や消費者金融にアピールできて審査に有利になります。
ローンの審査は、現在の勤務先や収入が今後も継続するということを前提としていますので、勤続年数が短い人は今後退職して収入が変動する可能性があります。
収入をいきなり増やすことはできませんが、勤続年数を伸ばすことは正社員はもちろん、フリーターの人でもできるはずです。
現在の勤務先に1年以上勤務している状態で申し込むのがおすすめです。
借入希望額は少なくする
ローンをどれぐらいの金額で申し込むかは利用者の自由ですが、借り入れを希望する金額が増えれば増えるほど審査難易度は当然厳しくなります。
申込の時には絶対に必要な金額に設定するようにしましょう。
「もしかしたら他のことにも使うかも…」と予定より大きめの金額で申し込んでしまうのは、審査通過を最優先に考える場合は悪手でしかありません。
50万円で申込めば審査に通るのに、100万円で申込んだせいで審査に落ちるということもあり得るので気を付けてください。
消費者金融では年収の3分の1以下しか借りられない
消費者金融では、「総量規制」という名前の法律によって年収の3分の1以下しか借りられないと決められています。
これを超えた借入は絶対にできません。
申込は一社ずつ行う
「手当たり次第にローンの申し込みをして、どこか1社でも審査に通れば良いや」という考えは非常に危険です。
銀行や消費者金融は、信用情報を調べれば皆さんがいつどこに申し込んだかを知ることができるのです。
複数の業者に申し込みをしていると非常に印象が悪く、審査に通りづらくなってしまいます。
いろんな人からお金を借りようとしている友人にはお金は貸したくないのと同じですね。
ローンの初心者が一番やってしまいがちなミスですがかなりのマイナスなので、申込は1社ずつ行うようにしましょう。
クレカを使っているとプラス
ローンは初めてでもクレジットカードはすでに使っているという人はいませんか。
クレジットカードを毎月送れずに支払していると審査にプラスに働きます。
ローンやクレジットカードの利用状況は「信用情報」という所に保存されており、過去の記録を調べることができるからです。
クレジットカードを正しく使用していると返済能力の証明になり、逆に、頻繁に支払に遅れているとローンに申し込んでも審査落ちとなってしまいます。
携帯電話の支払いも信用情報に残る
また、携帯電話の機種代を分割で購入している人が支払いに遅れた場合も信用情報には記録されます。
クレジットカードの遅れと同じように扱われるので注意しましょう。
申込で嘘をつかない
当たり前ですが申し込みの時に嘘をつくのはやめましょう。
少しでも審査を有利にしようとして年収を多く申告するというのはよくあるパターンです。
しかし、銀行や消費者金融は、会社の規模や勤続年数、過去の申込者の情報から大体の年収を把握できるので、嘘をついても簡単に見破られてしまいます。
また、実際は働いていない会社を勤務先として申告しても、本当にそこで働いているか勤務先に電話してチェックする「在籍確認」によって簡単にばれます。
嘘がばれるとそれだけで審査落ちになるので正直に申し込みを行ってください。
借入前に返済の事を考えよう
初めてお金を借りる人は、当然ですが借金を返済したことがありませんよね。
友人から数千円を借りたことはあるかもしれませんが、数十万円から数百万円のローンとはわけが違います。
しっかりと返済の事も意識しておいてください。
事前に返済シミュレーションを行う
返済がちゃんとできるかどうかを事前に確かめるために、借入金額や金利などの情報を元に、完済までの計算を自動で行ってくれる返済シミュレーションが利用できます。
もちろん金融機関はあなたが返済可能と判断した金額しか貸しませんが、同じ年収でも毎月必要なお金が異なるので返済可能な金額は人によって違うはずです。
借入の前には、自分が返済可能なのかどうか必ず確認してください。
放っておくと借金は膨れ上がる
銀行や消費者金融では、発生した利息にもさらに利息が付く「複利」というシステムになっています。
そのため、返済できずにいると利息はどんどん大きくなり、雪だるま式に借金が増えていくことになります。。
返済を全く行わなかったとすると、例えば金利15%で100万円を借りた場合、複利では5年間で110万円、利息には利息が付かない「単利」では75万円の利息が発生します。
これは全く返済を行わなかった場合の話で、実際には返済を行わなくなるとローン会社から取り立てが来ますが、借金の増えるスピードは想像以上なので気を付けましょう。
利息についてもっと知りたいということはこちらのページをご覧ください。
返済が遅れると取り立て
ドラマや漫画で、借金が返せない人の家や職場にヤクザが押しかけてくるのを見たことがありませんか。
もちろん正規の業者からの借入なら、フィクションのような乱暴な取り立てが行われることはないですが、借金返済に遅れると取り立てが行われることは事実です。
場合によっては自宅訪問もありますし、それでも返済しないときは裁判で訴えられることになります。
そうなると日常生活や仕事にも影響が出てきますので、返済には遅れないようにしましょう。
闇金からは絶対に借りない
絶対にお金を借りてはいけないのが闇金です。
闇金の金利は法外に高く、返済ができない場合には突然自宅や職場へ押しかけて乱暴な取り立てを行うこともあります。
闇金は「100%融資」「誰でも貸します」といった広告で、他社から借入ができなかった人をおびき寄せようとしてきますので注意してください。
正規の金融機関から借りられなかったとしても、闇金に手を出すのは絶対にやめておきましょう。
まとめ
今回は「20歳になったからお金を借りよう」という人のために、お金を借りる方法や注意点を解説しました。
20歳になれば一部の例外を除いてほとんどのローンに申し込めるようになります。
もちろん自分で収入を得ていることが絶対条件ですが、20歳になった直後でも大丈夫ですし、中には未成年が借入可能なローンも存在します。
ローンによって金利がかなり異なりますので、
- 目的ローン
- フリーローン
- 銀行カードローン
- 消費者金融カードローン
の順番に借入先を検討すると効率よくローンが利用できるでしょう。
ただし、お金を借りるためには審査に通過する必要があります。
審査に通るためのポイントはすべてのローンに共通しており、以下の点に気を付ければ審査に通りやすくなります。
- 安定した収入を得る
- 勤続年数が長いほど有利
- 借入希望額は少なくする
- 申込は一社ずつ行う
- クレカを使っているとプラス
- 申込で嘘をつかない
お金を借りた後は当然返済が待っていますので、返済の事はあらかじめ意識しておきましょう。
返済シミュレーションを使えば、自分が返済できそうかどうか確認することができます。
また、借金には利息が発生し、放っておくと返済が困難になるので気を付けてください。
もし返済できない場合は金融機関からの取り立てを受けることになります。
ドラマのような強引な取り立てではありませんが、無視していると裁判沙汰になってしまいます。
闇金は皆さんのイメージする取り立てを行い、金利が非常に高いため、絶対に利用してはいけません。
タグ:お金の知識