借金返済の複利計算とは【ローン利用前に確認】

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借入返済の利息を計算する方法には単利計算と複利計算があります。

定期預金の金利の計算方法である複利計算は知っていても、借金の利息まで複利計算で算出できるとは驚きです。

単利計算なら借入額に年率を掛けたものが利息になる、というのを知っていても複利計算となると理解するのはなかなか難しいようです。簡潔に説明していきます。

執筆者の情報
名前:梅星 飛雄馬(55歳)
職歴:地域密着の街金を30年経営

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複利計算の借入を計算する4つの方法

よほど金融の知識にたけていないと、すぐに月の返済利息を計算することは困難です。

そのため「金利の額が違法なことはないだろう」と利息の計算をせずに、返済をし続けている人がいることも確かです。

しかし月の返済金額のうち、幾らを元金として充当しているのかを把握しておかないと、返済していても利息ばかり返済し、肝腎な元金に充当していないことも珍しくはありません。

自身の借入返済については、自分でしっかりと計画を立てておかないと借金の過払いにもつながります。

それでは簡単に、金利が計算できる4つの方法を紹介します。

返済シミュレーションサイト

インターネットで「複利計算 返済シミュレーション」と検索すると、無料で使える計算サイトが幾つも存在します。

どこのサイトも計算方法は同じになっていますので、「サイトによって金額が異なる」という心配はありません。

自分にとって使いやすいサイトを利用するといいでしょう。

使い方は必要項目をフォームに入力するだけです。

入力する項目は「現在の借入金額」「返済方法(ここでは元利均等払いを選択)」「返済年数」「金利」です。

入力すると月の返済金額と返済金額の内訳(元金に充当する金額と利息に充当する金額)が出てきます。

返済シミュレーションアプリ

ふだんパソコンよりもスマホに触ることが多い、となればスマホアプリの利用をオススメします。

「簡単複利計算」というアプリは、通常投資用として活用するアプリですが、複利計算を簡単に行えるアプリとしても利用できます。

少し異なる使い方ですが「資産」の項目に、借入金額を入力「投資期間」の項目に借入期間を入力、金利の入力をすると簡単に利息が計算できます。

エクセルを使った計算方法

複利計算にはパソコンソフトのExcelを活用する方法もあります。

しかし、Excelの関数は複利計算に対応していないので、自分で計算式を入力しなくてはなりません。

計算式は、=PV*(1+R)^Nです。PVに借入金額、Rに金利、Nに借入期間を入力すれば、完了です。

電卓を使った計算方法

知っていて損をすることはないのが、手計算による複利返済計算でしょう。

計算方法は、電卓がシャープの場合「1(借入期間が1年の場合)+0.05(金利が5%の場合)」を入力し「×」と、掛けるボタンを1回押します。

その後元金を入れて=を押すと一年目の複利が出てきます。

=を押す回数が2回3回と増えることによって2年目3年目となります。

しかし、この電卓の計算方法を、メーカーはオススメしていません。

飽くまで貯金の場合の複利を求める方法で、借入の場合は毎年の元金が減っていくためこの計算式では求められないのです。

複利計算を行う場合は金融計算電卓を使って計算しましょう。

複利計算の返済額早見表

複利でよく比喩されているのは「利息が利息を生む」という表現です。

これが資産運用ならば言うことはないのですが、問題は借入で複利が適用された場合ではないでしょうか。

通常、元金に対する利息を毎月支払いますが、複利が適用されているローンを組む場合は、元金と利息、そのふたつに対する利息が返済額になりますから、どんどん金額が膨れ上がる一方です。

そのため、借りる金額が大きい上に、複利が適用されれば返済額は高額になるのは言うまでもありません。

借りる金額が大きい住宅ローンと車のローンなどで、複利が適用された場合、どの程度の返済金額になるのかを見てみましょう。

住宅ローン

仮に住宅ローン借入金額3,000万円、固定金利1.0%、返済年数35年、ボーナス払いなしだとします。この場合の返済金額は以下のとおりです。

返済回数返済金額利息元金返済後残金
184,686円25,000円59,686円2,994万314円
284,686円24,950円59,735円2,988万579円
384,686円24,900円59,785円2,982万794円
484,686円24,851円59,835円2,976万959円
584,686円24,801円59,885円2,970万1,074円

住宅ローンは元利均等払いの場合は、毎月の返済金額は同じです。

しかし返済金額は利息から充当していくのが決まりですから、利息の金額が大きいとその分元金に充当する金額は少なくなってきます。

借入金の残高が減ればもちろん利息も減りますが、元金を減らさなくては残高も減りませんので、借りて数年はほぼ元金に充当しないものだと、考えておくといいでしょう。

車ローン

次に車のローンとして100万円借りた場合で、返済金額を見てみましょう。

返済年月は5年、金利は2.0%、ボーナス払いはなしとします。

返済回数返済金額利息元金返済後残金
117,528円1,667円15,861円984,139円
217,528円1,640円15,888円968,251円
317,528円1,614円15,914円952,337円
417,528円1,587円15,941円936,396円
517,528円1,561円15,967円920,429円

3回目の返済で、やっと元金に充当する金額が増えてきたのが確認できます。

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複利計算のローン計算方法

一言に「ローンに対する複利計算方法」と言っても、毎月の返済額を知りたいのか、返済回数を知りたいのか、借入金に対して総額幾らの利息になるのか、知りたい内容によって計算方法も変わってきます。

先に話した返済シミュレーションができるサイトの中には、細かく「何を知りたいのか」と調べたい項目が分けられているサイトも存在しますが、多くのサイトは月の返済金額のみの表記です。

それでは、具体的な複利計算での計算を見てみましょう。

借入金に対する利息の計算

まず借りた金額に対し、幾ら利息が発生し、最終的な総返済額は幾らになるのか、という計算について見てみましょう。

総返済額を求めるためには、最初に月の利息返済金額を算出し、12か月を掛けた数字に、返済年を掛けて、借り入れた額を足せば算出されます。

ただ先に話したように、複利計算を手計算でやるのは非常に手間です。

Webの無料返済シミュレーションサイトを活用すると、時間は掛かりません。

それでも手計算でしたい、ということであれば先に電卓での計算方法を当てはめるといいでしょう。

借入金に対する期間(回数)の計算

人間はゴールという目標がないと、途中で気が緩み長続きしない可能性があります。

それが返済期間の長い借入ならば、なおのことではないでしょうか。

返済回数の計算方法ですが、これも非常にややこしいものです。

まず返済総額を算出して、そこから借りた残高を差し引いてなどの手間が発生するので、正確に算出したい場合は無料シミュレーションサイトで確認した方が間違いないでしょう。

無料シミュレーションサイトも「元利均等・リボ払い」に設定しているシミュレーションでないと、計算式が異なり結果回数も変わってきますので、必ず「元利均等・リボ払いでの回数返済シミュレーション」で検索を行うようにしましょう。

借入金に対する毎月の支払額の計算

複利は元利均等払いに設定されている場合は、毎月の返済金額は契約した月と同じ額です。

またその金額も契約した総額に応じて算出されます。

これも同様に手計算では非常に時間が掛かる上、計算ミスの可能性もあり、エクセルでもマクロ程度を使いこなせていないと計算しにくいものです。

そのため無料シミュレーションサイトの利用をオススメします。

利息の複利計算とは

通常利用しているカードローンの利息計算は単利計算で行われています。

しかし金利の低い銀行貸付、例えば事業性資金や目的ローンの中には、利息計算を複利で行うこともあるようです。

カードローンは利用限度額内であれば、自由に追加借り入れができるのが、特徴ですが事業性資金や目的ローンは契約によって、支払い回数を定め、返済途中での追加借り入れはできません。

例えば目的ローンで200万円、借入金利は1年ごとの複利で年8.0%、返済期間は3年間として計算してみましょう。

なお本来であれば返済しなければならない、元金充当分は無視して利息のみで計算してみます。

◆1年目

  • 利息額=200万円x8%=16万円

◆2年目

  • 利息額=(200万円+利息16万円)x8%=17万2,800円

◆3年目

  • 利息額=(200万円+利息16万円+17万2,800円)x8%

これを計算すると利息額は18万6,624円と、1年目の利息である16万円と比べて増えていることがお分かりになると思います。

つまり複利計算とは利息に利息を掛けることを言います。金融用語では複利計算のことを重利(じゅうり)と呼んでいます。

定期預金でもらえる利息ならうれしいのですが、借入で複利計算をされてしまうと、返済方法によっては雪だるま式に、利息が増えてしまうことになります。

多重債務で複数から借入をしていると利息を返済するだけで精一杯、または利息を返済することさえできなくなってしまう可能性があるのが複利計算です。

複利計算があてはめられる借入の種類

「金利に単利と複利があるのは分かったけれども、どのローンが単利で、どのローンが複利なのか分からない」という人もいることでしょう。

確かに契約内容を確認しても、一見してこのローンは単利だ、複利だとは分かりにくいものです。

そういうときには、ザックリと「金利が低く、毎月の返済金額が同じならば複利が適用されている可能性が高い」と、仕訳をしておくと便利です。

例えば、先に話した住宅ローンやマイカーローン、事業者ローンなどは複利が適用されます。一方金利が高い、消費者金融ローンなどは単利が適用されます。

金融商品も数多くあるので、ひとつずつ紹介するのは難しいため、金利の低さや返済金額でまずは判断をしていくといいでしょう。

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複利計算の利率

複利計算の利率には、年利・半年年利・月利と分けられますが、借入においての複利計算の利率は一か月複利(月利)で計算を行います。

表記されている金利%にもよりますが、年利12%との表記であれば、1.12^(1/12)-1=0.949%と計算ができます。

複利計算が適応される条件

金融商品であれば何もかも、複利計算が適用されるという訳ではありません。

支払う利息が大きくなるからこそ、必ず一定の条件を満たしていないと複利計算も適用にはなりません。

ではどのような条件が必要なのかを見てみましょう。

借主本人が承諾している場合

シンプルですがもっとも重要なのが、借主本人が承諾していることです。

どの金融機関であっても、必ず契約の際には重要事項を説明する義務があるので、口頭でも説明自体は行っています。

ただし、どこまでかみ砕いて説明をするのかは、個々の判断によるものです。

文書を一通り読むだけの金融機関もあれば、一つひとつ丁寧に意味を説明してくれる金融機関も存在します。

どちらにしても必ず複利であることが伝えられ、それに承諾しサインをしたのならば契約は有効です。

まずは自身の身を守るためにも、契約時の重要事項説明はしっかりと聞いておくことが重要です。

利息制限法を超えない場合

借入利息を定めている利息制限法や貸金業法では、借金をする際に契約書に複利計算(重利の予約と言う)で利息を計算することが書いてあって、借主本人が承諾している場合に限り複利計算は認められています。

ただしこれには条件があり、複利計算によって求められた利息額が元本を基準とした利息制限法を超えないことが条件です。

具体的に言えば、100万円を金利年15.0%で借り、2か月滞納した場合の利息額は2万4,657円です。

複利計算された後の2か月目にようやく、返済のめどが立ったと借主が返済した場合、複利で利息額を計算すると、2万5,265円です。

金利に換算すると年15.369%になってしまい、利息制限法を超えてしまいます。 これでは法定金利を上回り、明らかに違法な金利となってしまいます。

そのため上限金利で貸付しているようなカードローンは、複利計算するよりも延滞金を別途請求した方が、法に触れずに借主から遅延損害金を請求できます。

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複利計算は民法でも認められている

民法405条にも複利計算(重利)についての記述があります。

民法では、借主との契約で複利計算(重利の予約)が、締結されていない場合の利息計算を単利計算で行うことが定められています。

利息返済を1年以上延滞し、貸金業者から督促や催告を受けても借主が利息返済を行わないときに限って、支払っていない分の利息額を元本に組み入れることを認めています。

しかし元本に組み入れた後の利息計算は、飽くまでも利息制限法以内の金利でなければなりません。

民法で幾ら複利計算(重利)を認めていても、利息制限法でストップさせることが可能です。

したがって金利計算が複利となるのは、利息制限法よりもはるかに低い金利で貸付している銀行などに限られてしまうのです。

もっとも借主が1年以上滞納することや督促や催告を無視することは事実上ありえませんけどね。

もう1つの計算方法「単利計算」

金利計算には、複利計算の他、単利計算も存在します。単利計算は読んで字のごとく、単純に借りた金額に年の利息を掛けるだけで算出することが可能です。

では次に「単利計算」について詳しく見ていきましょう。

借入の単利計算とは

借入利息の計算方式は単純なもので、1年間に支払う利息を次の計算式で求めることができます。

  • 利息額=借入額x年率

年率とは金利のことです。

もちろん借金返済は利息だけで済むものではなく、元金分も返済しなければなりません。

また利息計算は基本的に日割計算となるため、正確に利息額を計算するにはもう少し複雑な計算式になります。

50万円を金利年29.2%で借りると、掛かる利息は1か月当たり1万2,000円。

しかし貸金業法が改正されたおかげで金利の上限は年18.0%まで引き下げられました。現在は50万円借り入れた場合、利息は1か月当たり7,397円と実に39%も下がった訳です。

銀行カードローンなら金利は年14.5%前後となっていることが多く、50万円を借りたとしても支払わなければならない利息は1か月当たり5,958円です。

どうでしょう?いかに借入には金利が重要であるか、数字を見れば一目瞭然です。

しかし上記の計算は、金利を単利で計算した数字になります。

金利計算には単利計算と複利計算のふたつがありますが、よく知られているのは定期預金の利息は複利計算で計算されることです。

複利計算と単利計算の違い

複利計算と単利計算の決定的な違いは、借入金額のみに金利を掛けるのか、前回残高(利息込み)に利息を掛けて計算を行うのかという違いです。

単利計算は、前回の利息が幾らであろうと、飽くまで借入残金に対しての利息計算ですが、複利は前回残高プラス利息分が元金扱いとなり、さらにその利息込みの数字で今回の返済金額を算出します。

カードローン借金返済の計算方法

現在カードローンの多くは単利を採用しています。そのため計算方法は単利計算で大丈夫でしょう。

カードローン借金返済の計算方法ですが、すべて日割計算となります。そのため前回返済した期日から、本日までの日数を計算することから始めましょう。

返済額の計算式は、借入残高×利率÷365日×利用日数で算出することができます。

もし複利であれば、(元金+一定期間の利息)×年利÷365日×利用日数で算出します。

返済シミュレーション

それでは仮にプロミスカードローンにて100万円を借りて、利率は17.8%、返済回数58回、利用日数は30日だったとします。

回数返済金額元金利息返済後残高
125,828円10,995円14,833円989,005円
225,828円11,158円14,670円977,847円
1025,828円12,533円13,275円882,411円
5825,840円25,463円377円0円

最終になると、ほとんど利息は0に近しい金額となります。

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借入で重要な金利計算

借入において、欠かせないのが金利計算です。

幾ら借りたら、幾らの利息を支払うのか計算するには、年率が何パーセントになっているのか分からなければなりません。

住宅ローンや自動車ローンなど、高額の借入れとなると金利を無視することはできません。

もちろんカードローンにおいても、安い金利であれば負担する利息も少なくて済みます。

負担する利息が少なければ毎月の返済額や、借入額を全額返済するまでの期間を短くすることもできます。

貸金業法が改正される直前の上限金利は年29.2%でした。今ではとても考えることのできない高金利です。

高金利で借入してしまうと幾ら支払っても元金に充当される金額は少なく、ほとんどが利息返済に消えてしまうことが多かったように思います。

借入を早期に返済するには、幾らの金利でお金を借りているのかが大変重要になります。

住宅ローンやマイカーローン、カードローンなど、様々なローンの返済方法として採用されているのが、元金均等返済と元利均等返済です。

元金均等返済とは?

元金均等返済の場合は、その名のとおり毎月支払う元金が一定となっていますので、そこに利息が加算され、毎月の支払額が変動します。

元金の返済額が毎月一定ですので、金利が変わらなければ毎月の利息は確実に減っていき、返済総額も元利均等返済に比べると少なく済みます。

元利均等返済とは?

元金均等返済に対し、元利均等返済とは、具体的にどのような返済をしていく方法なのでしょう?

また、元利均等返済における利息は、どのように計算されるのでしょう?

元利均等返済というのは、元金と利息を合わせた毎月一定の金額を、返済していく返済方式です 。

毎月の返済額が一定なので、返済計画は立てやすいのですが、最初は毎月の返済額のうち利息がその多くを占め、なかなか元金が減っていかないというデメリットがあります。

元利均等返済では、複利計算により利息が計算されています。

単利の場合は、元本に対する利息を単純に計算しますが、複利計算の場合は、元本に利息を組み込んでいく計算方法です。

つまり複利計算は返済日までの元本と利息に対して、さらに利息が掛かっていくという計算になりますので、返済期間が長くなればなるほど、どんどん支払総額が増えていってしまいます。

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知らないうちに複利で借りてしまう

消費者金融からお金を借りている人で、カードローンではなく証書貸付でお金を借りていると知らない間に、複利計算によって利息を返済していることがあります。

特に規模の小さい消費者金融では証書貸付のため、一度契約してしまうと追加借入をすることができません。追加借入するには証書の書換えが必要です。

このときに今までの借入額と書換えまでの利息額を合算して、書き換えた証書の契約額から差し引くことが行われています。

本来であれば証書を書換えするときに利息分を支払って、元金のみを差し引かなければなりません。

例えば書き換える前の借入残が20万円と利息額4,000円だとします。

後10万円借りたいために30万円の金額で証書を書き換えます。

借主は手ぶらで消費者金融に訪れ、30万円の契約書から現在の元本と利息の合計を差し引いた9万6,000円を手に入れたとなれば、利息分4,000円は30万円の元本に組み入れられたのと同じです。

考えようによっては20万円と30万円の差額10万円から今までの借入利息4,000円を支払ったとなりますが、この方式で証書を書き換えてしまうと新しい借入額30万円に利息4,000円分が含まれています。

場合によっては利息制限法を超えた金利を支払うことになります。

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複利計算の怖さを知って返済計画を!

前述のとおり、複利計算の場合、借入期間が長くなればなるほど返済総額が膨れ上がっていきます。

毎月ムリのない範囲の金額で返済していきたいとは思いますが、毎月の返済額が少なければ少ないほど返済期間が長くなってしまい、返済総額が膨れ上がってしまいますので、計画的にお金を貯めて、繰上げ返済をオススメします。

繰上げ返済をすれば元本が減りますので、支払う利息も減らすことができます。

ローン期間を短くするには、頭金をたくさん用意したり、繰上げ返済をしたりするなどして、利息を上手に減らしていく必要があるということです。

遅延損害金額は出資法適用外

なお返済遅れて複利計算が適用されるのは、よほど借入金利が低い場合と考えていいでしょう。

消費者金融で複利計算を行うのは法律に違反する可能性が高いです。

その代わり遅延損害金はあくまでも貸金業者に対する損害賠償の支払いです。

よって総支払利息額が出資法の適用を受けることはありません。

一般的な遅延損害金の求め方

返済期日までに間に合わなくて5日遅れた場合の利息の計算は、まず単利計算によって1カ月分相当額の利息を求め、返済に遅れた日数分だけ遅延損害金を別に計算します。

具体例を挙げれば、1カ月分の利息が5,000円、5日遅れた遅延損害金の利息が500円なら合計で5,500円を返済すれば良いわけです。

利息の計算が別々になりますから、複利計算で利息を支払わなければならないということはありませんね。

なお遅延損害金の金利は約定金利の1.46倍まで有効とされているものの、出資法によって年20.0%を超えてはいけないと定められています。

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複利で運用できる投資商品

ここまで説明した通り、借金を返済する際には、複利は金額があっという間に大きくなってしまいます。

しかし、逆に資産運用などでお金を増やす場合には、複利をうまく活用すれば非常に効果的な活用できます。

次に、そんなうま味のある「複利の投資」では、具体的にどんな投資の商品があるのか?実際に見ていく事にしましょう。

積立預金

最もオーソドックスな複利の運用商品と言えば、銀行の積立預金です。

ただ、冒頭でも触れた通り日本の銀行預金の利率は、すずめの涙ほどです。

例えば、メガバンクの普通預金は、0.001%程度となっていますし、定期預金に預けたとしても、利率は1%には程遠いものとなります。

したがって、もし普通預金にお金を預けるとしたら、ネット専業銀行などのできるだけ店舗運営にコストがかかっていない銀行をおすすめします。

例えば楽天銀行などでは、定期預金でも金利が0.2%を超えるものもあります。

以上の通り、円預金は元本が保証されている…と言うメリットがある一方で、運用益が非常に少ないというデメリットがあります。

投資信託

投資信託とは、証券会社などにお金を預けて、投資のプロに運用を任せるという仕組みの投資商品です。

投資先は、株式や外貨など様々ですが、商品によっては3%以上の利回りが期待できる商品もあります。

るいとう

「るいとう」とは、株式累積投資の略で、少額から株式投資ができる商品です。

この投資商品は、毎月1万円以上1,000円単位で株式を購入する事が可能です。

通常、株式の購入には、1株5万円の株を最低100株以上…などというように、ある程度のまとまったお金が必要となります。

その点、るいとうでは出資したお金の範囲内で、株を買うことが出来ます。

つまり、まとまった株を切り売りしてもらうようなイメージです。

個人型確定拠出年金ideco

最近話題になっているのが、確定拠出年金です。

確定拠出年金とは、簡単に言えば個人年金のような商品となりますが、最近では企業が退職金制度を廃止し、企業型確定拠出年金(会社が従業員在職中に年金の掛け金を支払ってくれるもの)に切り替えたり、またライフプラン手当てという手当金を支給して、個人の責任で個人型確定拠出年金への加入をすすめる所も増えてきました。

また、個人型確定拠出年金(ideco)は、専業主婦も加入する事が可能で、各々以下のようなメリットがあります。

  1. 自分で運用先を選ぶ事が出来る
  2. 運用利益や年金受け取り時に税金がかからない。
    又掛け金は所得税控除の対象となる
  3. 60歳になるまで解約が出来ないので、意志が弱い人の積み立て・運用に適している

最近では、年金の受給開始年齢が65歳から70歳に延期される事も検討が始まりました。

老後に安心した生活を送る為には、最低でも2,000万円以上の貯蓄が必要と言われていますので、できれば若いうちからこのような年金制度を使って、個人的な運用を始められる事をおすすめします。

複利で運用する場合のリスク

ここまで、複利で運用する商品のメリットばかりをお伝えしてきましたが、複利の商品には当然リスクが伴います。

以下に、ここまでご紹介した商品のリスクやデメリットもまとめておきますので、それを承知のうえで投資商品を検討される事をおすすめします。

“投資信託”や、“るいとう”には手数料がかかる

投資信託の中には、年30%以上の利回りが表示されているような商品もありますが、投資信託には利息や元金から、以下の費用が差し引かれる事も覚えておく必要があります。

  1. 申込手数料
    (申込み金額に対し手数料がかかる。例:3.5%)
  2. 信託財産留保額
    (購入時又は換金時に、資産基準価額に最大1.2%を乗じた額が必要となる)
  3. 信託報酬
    (運用中でも、純資産総額に対して最大年率2.60%(税抜)を乗じた額が差し引かれる)
    ※以上の手数料は、金融機関などにより異なります

また、投資信託は上記の通り、ある程度のリターンが見込まれる一方で、運用次第では元本割れになるリスクもあります。

確定拠出年金も元本保証ではない

先ほど、企業の年金制度としても使われる事が多くなった「確定拠出年金」についてご紹介しましたが、一見メリットがあるように見えるこの商品にも、実はリスクは存在します。

それは「確定拠出年金も、元本保証ではない」という点です。

確定拠出年金のメリットは、自分で投資先を選べるというメリットがありますが、それは同時にデメリットでもあります。

中にはハイリスクハイリターンの商品もありますので、もし投資先をハイリスクのところで集中させた場合には、最悪のケースとして元本割れ…となる事も想定できます。

ここまでご紹介した「投資信託」や「るいとう」、そして「確定拠出年金」は、あくまで「長期で運用する事を前提にして投資商品」です。

あせらずに、ゆっくりお金を育てるイメージで、あまりリスクをとらずに運用される事をおすすめします。

まとめ

今回は、ローン金利の複利計算と単利計算について、解説しました。

元利均等払いにおける複利計算は、住宅ローンだけでなくマイカーローンやカードローンなど、各種ローンで使われる一般的な計算方法です。

そして、複利計算というのは、お金を借りる場合には返済額が高額になる可能性がある方法だということが分かりました。

複利計算は、元本だけでなく利息に対しても利息が掛かってしまいますので、どんどん支払総額が増えていってしまいます。

ムリのない範囲で計画的に繰上げ返済をし、少しでも利息を減らしながら完済を目指していきましょう。

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