20代で車を買う場合に知っておくことは?ローンは組める?
20代で車の購入を考えるとき、「自分の年収でローンを組むことができるのか?」「年収に対する車の適正購入金額はあるのか?」など、疑問に思うことはありませんか?
今回は、車に関するローンや経費などを中心に、20代で車を購入する場合に知っておきたい知識を紹介していきます。
20代で車の購入を考えている人に役立つ情報です
- 今の手取りで車の購入が可能か心配な人
- 自動車ローンを組めるか知りたい人
目次
20代の給料で車を買うことはできる?
年代にかかわらず、車を買う場合は、自分の年収と車の購入に関わる費用を考えることが重要となります。
ということで、まずは、20代の年収を見ていきたいと思います。
国税庁の調査によると、平成26年度の20代の平均年収は、下記のようになっています。
項目 | 平均年収 |
---|---|
20代全体 | 296万円 |
20代前半 | 248万円 |
20代後半 | 344万円 |
上記は総支給額となるので、実際の手取りを考えると上記の金額から2割程度引く必要があります。
ですので、20代前半は200万円弱、20代後半は約275万円が実際に手元に入るお金となります。
月給に換算すると、20代前半は17万円弱、20代後半で約23万円となっています。
車は維持費がかかる
車の購入を考える場合、車本体の価格も気になるところですが、車の維持費をあらかじめ考えておく必要があります。
というのも、車は、購入したあとの維持費に結構な金額がかかるからです。
維持費を考えずに車を購入してしまうと、購入したのは良いけど、生活が苦しいという状況に陥ってしまい、車を売らなくてはダメな状態になることも考えられます。
車の維持費としては、下記のようなものがあります。
維持費の種類 | 項目 |
---|---|
固定費用 | 自動車税 |
重量税 | |
自賠責保険 | |
任意保険 | |
車検代 ※新車は3年、それ以外は2年 | |
変動費用 | ガソリン代 |
駐車場代 | |
洗車代、修理費など |
上記のように、車の維持費には、必ず一定の金額がかかるものと生活環境で変動するものに分けることができます。
当然、車の種類や生活環境によって維持費は変わりますが、一般的に維持費が低いといわれている軽自動車でも月額20,000円以上はかかると考えて良いと思います。
ちなみに、月額20,000円という金額は、低く見積もった維持費となるので、手取り月給から生活費を引いて20,000円も余らないという人は、車の購入を検討し直すことをオススメします。
もう少し詳しく見たい人は、下記ページが参考になります。
参考:CAVERK 大学生が車を買う!車に掛かるお金・節約方法とオススメの車5選
20代は自動車保険料が高めなることに注意
車は何かと維持費がかかりますが、20代で車を購入する場合は、自動車保険料が高めになってしまうことも考えなければいけません。
というのも、20代の人は、運転歴が浅く、運転する機会も多くなることから、一般的に事故率が高くなると考えられているからです。
また、保険加入歴も30代や40代などと比較すると短いため、どうしても自動車保険料が高くなってしまいます。
保険会社によって違いはありますが、20代の人が車両保険を付けた場合は、「年間20万円前後」、車両保険なしでも「年間10万円前後」の保険料になってしまうことは珍しくないので、覚えておいてください。
ちなみに、保険料が安いといわれているダイレクト型自動車保険でも、20代は、車両保険なしで年間の保険料が平均7,5000円程度になるので、目安として参考にしてみてください。
参考:車の保険.net【試算結果あり】20代でオススメの自動車保険プランと補償内容
手取り給料はいくらなら車を持てるの?
では、実際に手取り給料がどのくらいあれば、20代の人は車を持つことができるのか気になりますよね。
結論を先にいうと、20代の場合は、実家暮らしであれば手取りの月給が低くても車を持つことは可能です。
というのも、一般的に、一人暮らしの場合は、家賃やガス・光熱費などがかかりますし、外食が多くなるため、食費もそれなりにかかる傾向にあります。
一方、実家暮らしであれば、家賃やガス・光熱費はかかりませんし、食事も親が作ってくれている場合が多いので、食費がほとんどかかりません。
また、実家に駐車スペースがある場合は、駐車場代もかからないので、車の維持費自体も低くなります。
先に紹介しましたが、20代前半の手取り月給は17万円弱ですので、一人暮らしの場合は、生活するだけでギリギリの状態だと思います。
当然、20台前半でも家賃を抑えて、生活費を節約すれば車を買うことも可能ですが、そこまでして車が必要なのかを考えてみてくださいね。
ちなみに、20代後半になると、手取りの平均月給が約23万円になるので、一人暮らしでも車を買うことは可能です。
ただ、手取りの月給が23万円でも、多少の節約は必要になることは覚えておいてください。
自動車ローンを組むことは可能?
20代で車の購入を考えるとき、ローンを組みたいと思う人が多いですよね。
しかし、自分の年収でローンを組めるのか気になる人もいると思います。
自動車ローンは大きく分けると下記のようになります。
ローンの種類 | 内容 |
---|---|
銀行系 | 年収や勤続年数に条件がある場合が多い |
審査は厳しめ | |
金利は低い | |
ディーラー系 | 扱っている販売店が限られる |
審査はやや厳しめ | |
金利はやや低め | |
信販系 | 利用できる可能性が高い |
審査は甘め | |
金利は高い |
多くの銀行系自動車ローンは、「前年度の年収が200万円以上」などの条件が付くため、20代でも新卒の人は、利用できない可能性が高くなります。
また、銀行系自動車ローンは、一般的に他の自動車ローンより審査が厳しくなるので、年収が低い20代の人が利用するのは、厳しくなることを覚えておいてください。
ちなみに、銀行系以外の自動車ローンについては、状況などにもよりますが、ローンを組める可能性は比較的高いかと思います。
自動車ローンで借入できる目安は?
自動車ローンを利用できた場合、どのくらいの金額を借入できるのか気になる人もいると思いますので、参考までに紹介しておきます。
一般的に、自動車ローンの限度額は、年収の30%から40%程度といわれています。
ですので、20代の平均年収で考えた場合の借入金額は、下記のようになります。
項目 | 借入金額の目安 |
---|---|
20代前半 | 75万円~100万円 |
20代後半 | 100万円~140万円 |
上記は、あくまで目安ですので、年収によっては上記の金額より低くなることもありますし、高くなることも考えられます。
自動車ローンを利用するときは、ある程度、自分の年収から借入できる金額をシミュレーションしておくのがオススメです。
自動車ローンの審査基準は?
自動車ローンの利用を考えている人は、審査の基準が気になりますよね。
当然、借入審査のベースとなるのは年収ですが、年収以外にも影響するポイントがありますので、覚えておいてください。
一般的に自動車ローンの審査は、下記の項目がポイントになります。
審査のポイント | 内容 |
---|---|
信用情報 | 信用情報機関に照会 |
過去に金融事故を起こしている人は審査に通過できない | |
他社からの借入状況 | 複数社から借入がある場合は審査の通過が難しい |
勤続年数 | 目安は3年以上 |
1年未満は審査に通過できる可能性が低い ※新卒は例外 | |
生活環境 | 実家暮らしは、一人暮らしより審査で有利 |
上記は、銀行系、ディーラー系、信販系に共通したポイントとなりますが、銀行系自動車ローンの場合は、上記の他に年収や勤続年数の条件が付くことが多くなります。
自動車ローンを利用する場合は、事前に利用条件を確認してから申込むようにしてくださいね。
頭金を入れれば通過率は上がる
20代で自動車ローンを組む場合、年収が低いという理由もあるため、審査に通過できないこともあります。
そこで、お金に余裕があるのであれば、頭金を入れることを考えてみてください。
頭金を入れれば、自動車ローンで融資を受ける金額が減るため、頭金なしで自動車ローンを利用するより、審査に通過できる可能性が高くなります。
また、頭金を入れて借入れする金額を少なくするということは、月々の支払が少なくなりますし、支払う利息が減るというメリットもあります。
残価設定ローンという方法も
車の購入に自動車ローンを利用するのも良いですが、残価設定ローンを利用するという方法もあります。
残価設定ローンという言葉に聞き馴染みのない人もいると思いますが、簡単にいってしまえば、将来の下取り価格を購入価格から引き、残りをローンとして支払うというものになります。
支払は、3年や5年と決められていることが多くなりますが、通常の購入価格より平均30%から50%安く購入できるので、月々の支払が楽になります。
支払期間終了後は、「車の返却」「車の乗り換え」「残価分を支払ってそのまま乗る」という方法を選択できるので、そのときの状況によって選べるというメリットもあります。
ただ、残価設定ローンは、「メンテナンスなどの条件」「総支払額は通常のローンより多くなる傾向がある」などのデメリットもあるので、利用する場合は、販売店の人としっかり話し合うようにしてくださいね。
車を買うなら新車?中古車?
車を買うときは、新車と中古、どちらで買うかを悩みますよね。
人によって、生活状況や車の利用目的は異なるので、新車と中古、どちらが良いのかということを明言することはできませんが、最も重要なことは、無理のない範囲で購入することです。
新車と中古車は、どちらにもメリットとデメリットがあるので、自分に合った車を購入してみてください。
ということで、ここでは、新車と中古車のメリットとデメリットを紹介しておきたいと思います。
新車のメリット・デメリット
新車のメリットとデメリットは、下記のようなものがあります。
メリット | 乗りたい車種や色を選ぶことができる |
---|---|
長期間乗ることができる | |
自分の好きなカスタマイズができる | |
車検までの期間が長い | |
デメリット | 購入価格が高い |
車両保険を付けるので保険料が高くなる | |
購入価格と売却価格の差が大きい | |
車種によっては納品までの期間が長い |
上記のように、新車のメリットとデメリットはいくつか考えられますが、新車の一番のメリットは、自分の好きな車種と色を選択できることです。
せっかく車を購入するのであれば、自分の憧れの車に乗りたいですよね。
ただ、新車は、購入価格が高くなるというデメリットがあるので、ある程度、お金の余裕は必要となります。
中古車のメリット・デメリット
中古車のメリットとデメリットは下記のようなものがあります。
メリット | 購入価格が安い |
---|---|
車両保険をなしにして保険料を安くできる | |
納期が早い | |
デメリット | 好きな車種と色を見つけることが難しい |
車の状態に差がある | |
車検までの期間が短い |
上記のように、中古車のメリットとデメリットもいくつかありますが、中古車は、価格が安いことが一番の魅力となります。
ただ、中古車は、新車と違い、販売店によって車の状態が異なります。
中古車を安く購入したけど、購入後に修理しなくてはダメなカ所があったというケースもあるので、車の状態を見極めるための知識が必要となります。
当然、多くの中古車販売店は、一定の状態を保っていますが、中には見た目だけ良くして販売している販売店もあるので、注意するようにしてくださいね。
また、自分の好きな車種や色を見つけるためには、探す手間も必要となるので、中古車の購入を考える場合は、時間と手間がかかることを覚悟してください。
まとめ:20代の車の購入は年収より環境が重要
20代で車を買う場合について、ローンや経費を中心に紹介してきました。
車は、購入価格の他に、維持費についても考える必要があるので、20代前半の場合は、実家暮らしでなければ、車を買うことが厳しいかもしれません。
無理をしてまで購入する必要はないと思いますので、20代前半で一人暮らしの人は、年収が上がってから車の購入を検討してみても良いのではないでしょうか。
また、中古車の購入を考えている人は、車の状態などをよく観察してから購入することが必要となるので、車の知識を持っている人の助言などを参考にして、できるだけ状態の良い車を選ぶようにしてくださいね。
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