学生ローンで借りると信用情報に残る

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学生ローンは中小消費者金融が商品化しているローンです。ですから学生ローンを利用すれば必ず履歴が信用情報に残りますね。もちろん履歴が残るだけでなく学生ローンで借りる場合の審査にも信用情報が使われますよ。

学生ローンは比較的審査が緩やかの部類に入りますが、信用情報にそこそこ悪い情報がある場合は審査に通らないこともありますね。また学生ローンをきちんと返済しないと信用情報にキズがついてしまうので注意が必要です。

そもそも学生ローンとは

高校卒業し進学した学生は何かとお金がかかります。

自宅から通っているなら出費は抑えることができても、親元離れて暮らしていると生活にかかる費用はモロにかかってきますし、友達との付き合いやサークル活動、卒業近くになると就職活動、卒業旅行などイベントが目白押しですね。

そこで金欠の学生がお金を工面する方法として手っ取り早いのが学生ローンです。

学生ローンは中小消費者金融が扱うローン商品です。ちなみに大手消費者金融では学生ローンを扱っていません。

大手消費者金融は社会人、学生の区別がなくカードローンを発行していますので、学生のなかには学生ローンではなくて消費者金融のカードローンで借りている人もいるでしょう。

学生ローンは基本的に年齢が20歳以上でアルバイトをしており、学生証と保険証を持っていけば比較的簡単な審査で借りれるため、どうしてもお金が必要となった場合に都合よく借りれます。

しかし学生ローンは中小消費者金融とはいえ、消費者金融が扱っているのですから当然ながら審査があります。審査によっては借りれない学生もいます。

審査は何を調査するのかと言うともちろん信用情報です。

業者が加盟している信用情報機関

学生ローンを扱う中小消費者金融が加盟している信用情報機関は、日本信用情報機構(JICC)です。

信用情報機関はその他に銀行が主に加盟している、全国銀行個人信用情報センター(KSC)と、クレジットカード会社などが加盟しているCICがあります。

学生ローンに申し込めば必ず業者はJICCの信用情報を調査し、契約できるかどうかの審査と、いくらまでお金を貸しても良いのかの与信をします。

しかし信用情報機関はお互いに情報を交換していますので、JICCにない情報はKSCとCICから提供を受け総合的な審査によって学生ローンの審査が行われます。

逆に言えば学生ローンを利用すると必ず契約情報や借入金額、毎月の返済状況などもJICCに登録され、返済滞納などの金融事故を起こしてしまうとその情報はKSCやCICにもデータ共有されることに注意しておきましょう。

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信用情報には必ず登録される

学生ローンに限らず貸金業者全般に言えることですが、お金を借りれば必ず信用情報機関に信用情報が登録されます。

登録される内容は大きく分けると次の5つの情報です。

①申込情報
②本人を特定するための情報
③契約内容に関する情報
④返済状況に関する情報
⑤取引事実に関する情報

それぞれ簡単に内容をご説明しましょう。

申込情報とは

申込情報とは学生ローンに申し込むと消費者金融は必ず信用情報を取得します。業者が信用情報を取得すると自動的に登録される情報です。

登録される内容は本人を特定する情報、例えば名前や生年月日電話番号、運転免許証の番号など、及び学生ローンに申し込んだ日も登録されます。

本人を特定するための情報とは

世の中には同姓同名で生年月日も同じという人もいないわけではありませんね。

そこで学生ローンに申し込んだ人はこの人だということがはっきりわかるように、申込情報に登録されている内容をさらに細かくした情報です。

申し込み情報は申込日から6カ月で削除されてしまうため、学生ローンに申し込んだ学生が他のローン商品に申し込んだ際に信用情報で検索できるように本人を特定するための情報が登録されます。

契約内容に関する情報とは

契約内容に関する情報とはどこの学生ローンと契約したのか、契約日や貸付日、契約金額など契約に関する情報です。

返済状況に関する情報とは

返済状況に関する情報とは入金日や次回入金予定日、借入残高、完済日、延滞しているかどうかの情報です。

学生ローンでお金を借りてきちんと返済しているかどうか、残高がいくらあるのかなどがこの情報で判明します。

消費者金融の貸付は総量規制対象貸付ですから、現在借金残高がいくらあるのか他の金融機関がこの情報を参照することによって、利用限度額を決めるのに役立ちます。

取引事実に関する情報とは

取引実績に関する情報はいわゆる金融事故情報といわれる情報です。

金融事故には様々な種類があり、代表的なのは長期返済滞納や、任意整理や自己破産と言った債務整理、返済滞納によるカードの強制解約などです。

学生ローンの審査においてこの項目に情報があると大抵の場合審査に落とされます。

金融機関は必ず信用情報を照会する

お金に関する契約を結ぶ際に金融機関は必ず信用情報を照会し審査を行います。

信用情報には契約者の取引履歴が登録されているため、信用力がどのくらいあるのか、返済能力はどのくらいあるのかと言ったことを中心に金融機関は情報を取得し、審査の当落を判断します。

また前項でご説明したように信用情報の重要な部分については他の信用情報機関にも情報提供が行われますので、例えばクレジットカードやショッピングローン、携帯電話の契約にも信用情報が利用されています。

信用情報の取得は法律で定められていることですから、審査なしでお金を貸しているような学生ローンは正規の消費者金融ではありません。

学生ローンに申し込む際も必ず信用情報の照会な行われますので、お金を借りようと学生ローンに申し込んでも他社借入金額や借入件数、毎月の返済状況によっては審査に通らないこともありますね。

最近では携帯端末機器代の分割購入が一般的になっており、携帯料金の支払いを1日遅れただけでも返済滞納の情報が信用情報に登録されることから、厳しい審査が行われる金融機関だと携帯料金の未納によって審査に落とされることも珍しくないですね。

信用情報を照会できるのは金融機関のみ

信用情報は何のためにあるのかと言うと、申込者のお金に関する契約の取引履歴を金融機関に提供することで、客観的に与信判断が行えるよう審査のためにあるのです。

もちろん信用情報を照会できるのは金融機関だけで、一般企業が信用情報を取得することはありません。

なお大手通信キャリア各社は信用情報を取得できますが、通信キャリアはそれぞれ割賦販売業者になっているため、言ってみるとクレジットカード会社と同じ立場なのです。

ですから通信キャリアは金融機関といっても良いでしょう。

ただし学生ローンの支払いを長期にわたって返済滞納してしまうと、金融事故として登録されてしまい社会人になってからカードローンが作れない、クレジットカードが作れない、自動車ローンの審査が通らないことにもなってしまいます。

金融事故は内容によって5年から10年信用情報に登録されるため、社会人になってもしばらくの間はお金に関する契約は全くできない状況になってしまいますので、学生ローンを甘く見てはいけません。

就職活動で信用情報が調査されることはない

学生ローンのでお金を借りている学生が気にするのが、就職活動への影響です。

学生ローンでお金を借りていると面接で落とされるのではないか、就職活動に不利益が出るのではないかという心配ですね。

しかし前項でご説明した通り信用情報を取得できるのは基本的に金融機関だけであって、しかも信用情報を取得するには契約者本人の同意がなければなりません。

例えば一般企業に就職するのに、他の金融機関に依頼して内緒で信用情報を取得することはできませんし、就職活動のための審査として信用情報を利用することは目的外利用となるため禁止されています。

たとえ金融機関に就職するにしても、信用情報の目的外利用は法律違反となるため厳しく罰せられるでしょう。

ですから学生ローンの借入が就職活動に影響を及ぼすことはありません。

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