ライフティは総量規制の対象外? おまとめで借金一本化したい人へ
- 執筆者の情報
- 名前:馬沢結愛(30歳)
職歴:平成18年4月より信用金庫勤務
目次
ライフティはネット消費者金融
ライフティからの借入が総量規制の対象外となるのかについて解説する前に、まずはライフティとはどのような会社なのかということを紹介していきます。
ライフティは1991年に前身会社を創業し、2014年に現在の「ライフティ株式会社」に商号を変更して現在まで至っている比較的若い消費者金融です。
本社は東京都に置いていますが、基本的な取引をインターネットで行っています。
ネットで主に取引をする銀行のことを「ネット銀行」と呼びますので、ライフティはまさに「ネット消費者金融」と呼べる今までにはない消費者金融であるといえます。
これはライフティが掲げている「Only One」からもわかるように、これまでの消費者金融の枠に囚われない存在となることとしています。
クレジット事業も展開している
ライフティはカードローンなどの貸金事業のほかにも代金の立て替えを行うクレジット(信販事業)も展開しています。
加盟店契約をする販売店も多くあり、クレジットの利用もネットを利用して完全ペーパーレスで契約まででなく、強化されたセキュリティによって管理もすべてネットで管理をしていることが強みとしています。
この他にも関連会社では事業資金の貸付を専門とする「株式会社ビジネスパートナー」や銀行などの債権回収を代行する「ジャパントラスト債権回収株式会社」があります。
また、カンボジアやマレーシアにも関連会社があり、比較的若い消費者金融であるにもかかわらずすでに幅広く事業展開をしている消費者金融です。
総量規制の対象となる
ここからは本題であるライフティは総量規制の対象外となるのかについて解説していきますが、ライフティは消費者金融であることから貸金業者となり、貸金業法が適用となります。
従って、ライフティからの借入は総量規制の対象となります。
ライフティなどの消費者金融や信販会社はすべて貸金業者となり、きちんと貸金業者として登録がされています。
総量規制によって規制されるのは、こういった貸金業者として登録している業者のことをいい、銀行は貸金業者としては登録しておらずあくまでも銀行として登録されていますので総量規制の対象とはなりません。
総量規制の対象となるということは年収に対して1/3までを借入の上限となりますので、例えば年収が300万円の人であれば貸金業者からの借入総額で100万円までが借入することができる上限となります。
総量規制の対象外となるローンの提供もしている
ライフティでは総量規制の例外となり年収の1/3を超える借入が可能となるローンも提供しています。
それは知っているという人も多い「おまとめローン」です。
おまとめローンは総量規制の例外となる「利用者が一方的に有利となる借入」という条件を満たすことによって利用することができるローンのことをいいます。
すでに貸金業者からの借入が年収の1/3を超えていてこれ以上借りることができないという人であっても、それらをまとめて有利に返済をすることができる場合には審査は伴いますが借りることができます。
必ず利用者が有利にならないと借りることができませんので、このおまとめローンにはさまざまなメリットがあり、利用することによって多重債務者から脱却することも可能となります。
大手顔負けのカードローン
ライフティのカードローンは大手消費者金融並みの高額な借入が可能となっており、最低融資額が1,000円となっており、少額な借入にも対応することができますので幅広い金額の借入ができます。
ではここで、ライフティカードローンの内容を見てみましょう。
申し込み対象者 | 20歳~69歳 |
---|---|
融資額 | 1,000円~500万円 |
金 利 | 8.0%~20.0% |
返済期間(回数) | 最長10年(120回) |
担保・連帯保証人 | 不 要 |
必要書類 |
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このような内容となっており、若干金利が高いように思えますがここは大手の消費者金融とは違うところでもありますので仕方ないのではと思います。
無利息期間もある
消費者金融ではもはやお馴染みとなっている「無利息期間」はライフティのカードローンにもあります。
ライフティの無利息期間は、初めてライフティとカードローン契約をした人が対象となっており、契約後35日間はたとえ借りたとしても利息が発生しません。
例えば30万円を金利20.0%で借りた場合には35日間で5,753円の利息がかかりますが、無利息期間であればこの利息分を支払わなくてもいいことになります。
5千円以上も支払わなくてもよくなりますので、借りる側からするとたとえ35日間だけであったとしても非常にありがたいサービスであるといえます。
おまとめローンの商品内容
ライフティのカードローンについて紹介しましたので、次は総量規制の対象外となる「おまとめローン」について紹介していきます。
おまとめローンは他の消費者金融と比べてもそれほど目立った特徴はありませんが、きちんと貸金業法に基づいて貸付を行っています。
ではここからライフティのおまとめローンの内容を紹介していきます。
申し込み対象者 | 20歳~69歳の安定して収入のある方、ライフティの基準を満たす方 |
---|---|
融資額 | 300万円まで |
金 利 | 8.0%~18.0% |
返済期間(回数) | 最長10年(120回) |
担保・保証人 | 不 要 |
必要書類 |
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このような内容となっており、ライフティのおまとめローンでまとめることができる他社の借入は、貸金業者からの借入でなければなりませんので、銀行で借りているものをライフティでまとめることはできません。
借換え代行は元金のみ!
ライフティでまとめられる他社の借金は元金のみで、利息の部分については別に用意する必要があります。
どこの金融業者も利息は日割りで計算されており、ライフティでおまとめローンを契約し返済してもらったとしても、前回の返済から完済するまでの利息は残っているため、そのままでは完済とはなりません。
借入残高によっては数千~数万円の利息が必要となりますので、その分は自分で用意する必要があります。
なお、ライフティのおまとめローンでまとめられる借金は、貸金業者からの借入のみとなっています。
従って、銀行ローンやクレジットカードのショッピング枠でリボ払いしている分などに関しては、おまとめの対象とならないことに注意が必要です。
審査は比較的通りやすい
総量規制の対象となるのかということは借入を考えている人にとっては気になるところですし、大事なことであるといえます。
この総量規制のことと同じように気になることといえば、やはり「審査の通りやすさ」ではないでしょうか。
審査の通りやすさとはつまり、借りやすいのかということです。
申し込みはしたものの、審査に通らなければ借りることはできませんので、審査の通りやすさを最重要とする人も多くいます。
では、ライフティのカードローンは審査に通りやすいのかということですが、審査は「比較的通りやすい」といえます。
あくまでも憶測であり、本当に審査が通りやすいのかどうかということは実際に審査をしているライフティにしかわからないことですが、金利から推測をすると通りやすいといえます。
金利が高いと審査は通りやすい
ライフティカードローンの金利は8.0%~20.0%で金利としては高めであり、大手消費者金融であるアイフルが3.0%~18.0%としているカードローンよりも特に最低金利に大きな差があります。
一般的に金利が高いと審査は通りやすくなるといわれており、これは金利を高くすることによって信用が低くて回収できなくなるリスクが高い人であっても貸しやすくなります。
ライフティなどの貸金業者は、回収できなくなったときに備えて貸倒引当金という積立のようなものをしています。
これによって万が一回収ができなくなった場合であってもその積立を崩すことによって会社の損害を補います。
この積立をするために金利を高くしており、多く積立をすることができればそれだけリスクが高い人にも貸すことができるというわけです。
最高金利が20.0%であるライフティではより多くの人に貸付できるような金利となっていますので、審査の通りやすいと判断することができます。
ライフティのおまとめローンの審査基準は?
ライフティでは、銀行や大手消費者金融では融資できない人にも、柔軟な審査で融資を行うことができます。
しかし、ライフティのおまとめローンの審査基準を満たしていなければ、さすがに審査通過はできません。
当然のことですが、審査通過できなければおまとめローンを借りることはできず、借金を借り換えすることはできません。
では、ライフティのおまとめローンでは、どのようなことをチェックしているのでしょうか。
審査では何をチェックされるの?
ライフティのおまとめローンの審査では、現在の借入件数や借入額など信用情報機関に登録されている信用情報をもとに行われます。
おまとめローンを利用する人は多重債務となっていますので、特に返済能力についてを厳しくチェックします。
ライフティが銀行や大手消費者金融と違うのは、この返済能力の考え方であり、銀行や大手消費者金融は主に過去の状況から現在の返済能力を予測します。
これに対してライフティでは、申込者の現状をヒアリングして、現状でどのくらい返済能力があるかを判断します。
利用者によっては、過去の返済において延滞しながらなんとか返済して、現状ではきちんと返済できている人もいます。
こうした人は、銀行や大手消費者金融の審査には通過することが難しくても、ライフティの審査には通過できる可能性があります。
それだけではなく、過去に債務整理や自己破産などの金融事故を起こしていないかもチェックされます。
金融事故を起こして、それが信用情報機関に登録されている人は、銀行や大手消費者金融の審査には通過できません。
しかし、ライフティではたとえ金融事故を起こしたことがある人でも、現状で返済能力があると判断すれば融資を行います。
ローンの審査は属性や信用情報を総合的に判断するのですが、ライフティでは特に現状の返済能力の有無が審査通過できるかどうかに大きく影響してきます。
ライフティで借りられる金額は?
ライフティのおまとめローンでは、最大300万円まで借り入れることができます。
ただし、すべての人が最大で300万円まで借りられるというわけではなく、まとめる借金の総額が上限となります。
例えば、3社のカードローン利用限度額の合計で300万円を契約し、借入残高が250万円の場合、ライフティのおまとめローンで借りられる金額の上限は250万円までとなります。
このように、ライフティのおまとめローンで借りられる金額は「300万円」または「まとめる借金の合計額」のいずれか低い方となります。
ライフティの申し込み方法
ここで、ライフティのおまとめローンの申し込み方法についてご紹介していきます。
借入できる方は?
まずは、ライフティのおまとめローンを借入できる方を確認しておきましょう。
ライフティの公式ホームページによれば、おまとめローンを借入申込できる方として、以下の基準が設けられています。
①年齢が20歳~69歳までの方
②安定して収入のある方
③当社基準を満たす方
④インターネットから申し込みできる方
申し込み対象者は正社員、契約社員などに限定せず、パート・アルバイトなども含めて、就業していて安定的に収入がある方であれば、借入できる可能性は高いと考えられます。
また、年金受給者なども借入対象となるようですが、専業主婦のように配偶者には収入があるものの、ご自身の収入が無い方は借入ができません。
ただ、ライフティのおまとめローンはインターネットからの申込みのみとなっていますので、インターネットを利用できない人は申し込むことができないことに注意しなくてはなりません。
申し込みに必要な書類
ライフティのおまとめローンを借りる際に必要となる書類は、以下の3つです。
- 本人確認書類
- 収入証明書
- 他社借入書類
本人確認書類として有効となるのは、運転免許証、健康保険証、パスポートであり、マイナンバーの個人番号カードや通知カードは本人確認書類として取り扱ってくれませんので注意が必要です。
収入証明書については、源泉徴収票や所得証明書などが有効となるのですが、利用者の借入総額によっては不要となることがあります。
収入証明書が必要となるかは審査しだいですので、求められた場合はすぐに準備しましょう。
他社借入書類については、おまとめ対象とする借金の残高証明書や返済予定表、利用明細書などの書類が必要となり、おまとめに必要な金額を証明できる書類を準備しましょう。
なお、これらの書類は個人情報となり、人によっては提出したくないと思う人もいるでしょう。
しかし、ライフティは正規業者として法令を順守しなくてはなりませんので、個人情報の取り扱いに関ついても、同意した項目以外に開示や使用することはありません。
申し込みから借入まで
ライフティのおまとめローンに申し込みをしてから、借入できるまでの簡単な流れは、以下のようになります。
- インターネットから申し込み
- 申し込み情報をもとにライフティが審査
- 審査通過後、ライフティが書類を発送
- 届いた書類に記入、捺印をして返送
- ライフティが契約関係書類が発送
- 指定した口座へライフティから振込される
ライフティのおまとめローンは、申し込みはインターネットで行うのですが、審査通過後は郵送での手続きとなります。
そのため、契約書等の書類が届いたら、これに記入や捺印をして返送するなど、複数回郵送でのやり取りをしなければ借りることができません。
大手消費者金融ではおまとめローンでさえも即日融資が可能となっていますが、ライフティのおまとめローンはこうした手続きの関係上、即日で借りることはできません。
ライフティへの返済方法
おまとめローンは借りて終わりではなく、毎月少しずつ返済して行く必要があります。
ライフティの通常のキャッシングの場合、提携ATMからカードを使って返済することもできるのですが、おまとめローンの場合はカードが発行されるわけではありませんので、ATMから返済できません。
おまとめローンの返済方法は、指定の金融機関口座からの口座振替となっており、契約時に振替する口座の登録を行います。
口座振替での返済は、約定日までに口座へ入金しておけば返済されますし、返済の際に手数料もかからないので便利です。
ただし、返済の口座に指定できるのは契約者本人の名義のみとなっていますので、例えば家族名義の口座から返済するというようなことはできません。
返済金額
ライフティのおまとめローンの返済金額は、「借入金額」「金利」「返済期間」によって決まり、毎月一定の金額を返済していきます。
例えば、借入金額が150万円、金利が15%、返済期間が5年(返済回数60回)の場合、毎月の返済金額は35,000円となります。
ただし、初回と最終回は調整のために返済金額が異なる場合もあります。
ライフティの返済方式
ライフティがおまとめローンに採用している返済方式は、元利均等返済方式です。
元利均等返済方式とは、元金と利息の合計額を均等にして返済していく方式のことであり、銀行のフリーローンや自動車ローンなどの証書貸付融資に多く採用されている方式です。
元利均等返済方式では、毎月決まった日が返済日(これを「約定日」といいます)となります。
ライフティのおまとめローンの約定日は27日と決まっていますので、毎月27日が口座振替の日となります。
なお、27日が土日や祝日の場合、振替日は翌営業日となります。
返済期間や回数
ライフティのおまとめローンは、返済期間を最長で10年まで設定でき、最長の返済期間で返済する場合は、120回期日を迎えなければ完済することはできません。
返済期間と返済回数は任意で設定でき、借入金額や返済総額などを十分に考えて設定するようにしましょう。
利用時の注意点
ライフティのおまとめローンを利用するにあたっての注意事項をご説明します。
金利の上昇に注意
ライフティのおまとめローンの設定金利は、8.0%~18.0%の範囲内となり、やや高めの水準であることに注意が必要です。
おまとめローンを利用する場合、既存借入に対して金利の低いおまとめローンで借り換えすることが重要です。
金利が低下すれば、既存借入に比べて、返済総額や、毎月の返済額を低下させることができ、返済に対する負担は軽くなります。
しかし、早期に借入の件数を減らしたいからと言って、金利を上昇させてしまうおまとめローンを利用されてしまうことがあります。
金利が上昇してしまえば、返済負担はむしろ重くなってしまいます。
そのため、金利を上昇させないことが非常に重要です。
返済期間を延長させない
おまとめローンを活用する場合の注意点として、返済期間を延ばし過ぎないことがあげられます。
一般的なカードローンの場合、追加借入なしで、毎月の最低返済額を支払っていれば、3~5年程度で完済できるように設定されているものが多いでしょう。
しかし、おまとめローンで借り換えする際に、毎月の返済額を減らしたいからといって、借入期間を長めに設定される方がいます。
ライフティのおまとめローンにおいても、最長10年間までの借入期間を設定できるため、かなり長めの期間で返済を行うことが可能です。
おまとめローンの借入期間を長く伸ばすと、毎月の元本返済額が少なくなるため、月々の返済額は低く抑えられ、負担は少なくなるように感じます。
しかし、返済期間が長くなると元本の減少ペースが遅くなることから、支払利息額は増加してしまうことになります。
そのため、完済までの総支払額自体は、増加することになります。
おまとめローンで借り換えた結果、返済は行いやすくなっても、総支払額自体が増加してしまっては意味がありません。
返済期間を長期化させる借り換えは、極力行わないように注意する必要があります。
申込方法
ライフティのおまとめローンに対する申込は、「インターネット」上からの申込に制限されています。
通常のキャッシングであればインターネットの他に電話でも申し込めるのですが、おまとめローンは電話での申し込みは受け付けていません。
ただ、申し込みは24時間365日受け付けていますので、自分の都合の良いタイミングで申し込めるのは便利です。
まとめ
ライフティは消費者金融でありながらネットでの取引をメインとしていますので、最近多くなっているネット銀行と勘違いしてしまう人もいるかもしれません。
ですが、ライフティは貸金業者として登録している消費者金融ですので、カードローンやキャッシングは総量規制の対象となります。
しかし、総量規制の対象外となるおまとめローンの提供もしていますので、ライフティでの借入が必ずしも総量規制の対象となるというわけではありません。
総量規制においては銀行と消費者金融でよく比べられますが、銀行と貸金業者とは全く違った法律が適用されていますので、貸金業者とはどのような業者であるかということをよく理解しておくことが必要です。
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